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2021年3月16日火曜日

彦根市の荒神山トンネル案 新ごみ施設連絡協の複数委員「反対」

 彦根愛知犬上地域の新しいごみ処理施設を話し合う整備連絡協議会が9日夜、グリーンピアひこねで開かれた。当初は議題にあがっていなかった荒神山にトンネルを設けるという市のアクセス道路の整備案に対し、委員からの批判や反対意見が集中。傍聴席からやじが飛ぶなど一時、紛糾した。
 同協議会事務局の彦根愛知犬上広域行政組合は彦根市西清崎地区へのごみ処理施設建設に向けて調整を進めている。3回目となった同協議会は、委員による先進地の施設見学会のアンケート調査結果報告と、容器包装プラスチックの取り扱いが議題だった。
 
「環境保護から良くない」
一時紛糾、「並行して協議を」
 しかし冒頭、複数の委員から「荒神山にトンネルを整備することは環境を保護する観点から絶対に良くない」「アクセス道路に対し、住民は一番関心がある」など、市が進める荒神山トンネルの整備案に反対の意見が相次いだ。
 事務局は「この協議会はごみ処理施設の整備に関して話し合う場で、市道(アクセス道路)については改めて彦根市が説明の場を設ける予定」と回答。これに対し委員からは「これまでの住民説明会ではアクセス道路についての説明があった。ごみ処理施設の内容を決めてからでは反対のしようがない」と、並行しての協議を強く求めた。途中には傍聴席からやじが飛んだり、拍手が起こるなど紛糾した。
 
市長は進める意向
 この問題は市議会でも取り上げられ、議員の「荒神山にトンネルを整備する案は白紙にするべきだ」との指摘に対し、大久保貴市長は「地域の皆さんの意見を聞いて、プロセスを踏んで決めた」と計画通り進める考えを示している。

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