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2022年1月21日金曜日

聖泉大学の講座受講した高齢者6人考案シニア向けいずみ体操が完成

 彦根市肥田町の聖泉大学の講座を受講した高齢者6人が考案したシニア向けの「いずみ体操」が完成。動画配信やDVDの無料配布、出前講座などを受け付けている。
 
聖泉大の養成講座受講者で
「健やか塾」で1年以上かけ完成
 考案したのは、2016年度から2019年度まで聖泉大学で開かれた健康づくりリーダー養成講座の受講者のうち、初級・中級・上級すべて受講をした高齢者らが1812月に設立した「いずみ健やか塾」の塾生たち。
 メンバーは60代の西野達夫さん、瀬戸川まき子さん、70代の田井中源一郎さん、市原悦子さん、大窪澄子さん=以上いずれも彦根市内、94歳の最高齢で愛荘町の森野久章さん。教員は看護学部の安孫子尚子准教授と人間学部の多胡陽介准教授。
 いずみ健やか塾を立ち上げて以降、毎月第2木曜日の午前にテーマを決めて勉強会を実施。特に認知症予防に重点を置いて、予防のための体操やストレッチ、運動などを学び、2020年度には手軽にできる筋力トレーニングやスクワットを取り入れた。
 
畑仕事 歯磨き 窓ふき…
日常生活の動作取り入れる
 
 20年春以降の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、高齢者たちの運動の機会が減り、筋力などが低下する「フレイル(虚弱)」の進行の懸念があったため、いずみ健やか塾では20年9月からオリジナル体操の制作を開始。「いつでも、どこでも、だれでも簡単にできる体操」をテーマに、感染予防に配慮しながら会議を重ねた。
 昨年11月6日に完成した「いずみ体操」は一日の生活をイメージし、日々の暮らしの動作を取り入れているのが特徴。猫背の姿勢が良くなるという「歯磨き」、筋肉をほぐし肩こりの解消に役立つ「窓ふき」、足腰の筋肉が鍛えられる「畑仕事」の動作のほか、「カーテンを開く」「あいさつをする」もある。立ったままや、座った状態でもできる。動画の演奏には県民に親しまれている「琵琶湖周航の歌」を採用し、安孫子准教授がナレーションを担当している。時間は6分30秒。
 
94歳森野さん「自然にできる」
ユーチューブ DVD 出前講座も
 
 代表の西野さんは「どこででも全身の筋肉を使うことができる体操に仕上がった。琵琶湖周航の歌のように、県内中に広まって県民の体操になったら最高」と笑顔を見せた。
 最高齢の森野さんは「人生100年時代だが、身体的な老化は誰でも起こる。でも、どんなに歳をとっても目標や夢を持つことが大事だ」と力説した上で「健康のためには何事も継続が大事だが、この体操は普段の生活を取り入れているため、自然に運動できるのがいい」と話した。
 ユーチューブにアップしているほか、DVDの無料配布、いずみ健やか塾のメンバーの出前講座もできる。問い合わせは聖泉大学地域連携交流センター☎(43)7523。

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