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2022年9月15日木曜日

電動車いすWHILL(ウィル)無料で貸し出す実証実験彦根市内で

 簡単な運転操作で座ったまま移動できる電動車いす「WHILL(ウィル)」を無料で貸し出す実証実験が1日から彦根市内で開始。年齢や障害の有無に関係なく誰でも利用できる移動手段として、県内では今月から彦根のほか、守山、長浜の各市でも始まった。
 ウィルは次世代型の電動車いすを開発している会社・WHILL(東京都品川区)の製品。右手を載せる部分に操作装置があり、1から4段階で時速1㌔から同6㌔までのスピードが出せる。歩行速度とほぼ同程度で、角度10度の坂や高さ5㌢の段差も乗り越えられる。免許不要で、高齢者や障害者、体力に自信のない中高年が少し離れた距離への移動や街中を観光する乗り物として使用できる。2018年以降、全国各地の県や市で実証実験が行われている。
 同社と東京海上日動火災保険の提案を受けた彦根市や彦根観光協会は、市民や観光客の近距離の移動用として実証実験を今月から開始。1120日までの午前9時~正午と午後1時~同4時の間、四番町スクエア内の同協会事務所で無料で貸し出す。使用範囲は周囲2、3㌔。2台用意。対象は体重115㌔以下の18歳以上。利用申込書と同意書への署名が必要。同協会まで予約が必要だが、空きがあれば当日申し込み可。
 四番町スクエアに観光で訪れていた名古屋市の村瀬郁穂さん(28)と母親の坂本小雪さん(60)はウィルに試乗。村瀬さんは「足が悪い人や歩いて疲れやすい人にはいい。乗り心地もいい」、坂本さんは「運転しても疲れない。足をけがしても観光したい人にも向いていると思う」と話していた。彦根市は実証実験を経て、導入するか検討していく。

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