彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)

2011年6月30日木曜日

龍潭寺庭園の沙羅(シャラ)見ごろ、約400年前に初代・昊天禅師がインドから

 彦根市古沢町の龍潭寺の庭園に咲いている沙羅(シャラ)が見ごろを迎えた=写真
 同寺は慶長5年(1600)、井伊直政が佐和山城主になったのを機に現在の地に移築された。シャラは当時、住職だった昊天(こうてん)禅師がインドから取り寄せた幼木を庭園に植えたのが始まりとされる。
 同寺には、樹齢50年~400年のシャラの木が計5本あり、いずれの木も白色のかわいい花を咲かせる。
 今年は例年より10日ほど開花が遅く、来週ぐらいまで見ごろだという。入山料は中学生以上400円、小学生以下150円。

2011年6月29日水曜日

東日本大震災支援全国ネットワーク 代表世話人・栗田暢之さん「福島の4万人 避難先不明」

 東日本大震災の被災地で支援活動をする民間団体を統率する「東日本大震災支援全国ネットワーク」代表世話人の栗田暢之(のぶゆき)さんが26日、ビバシティホールで講演。福島県の避難者約4万人の避難先が不明になっていることを明らかにした。
 栗田さんは避難者数について、東北3県で最も多い福島県が9万7183人(今月16日時点)で、うち県外へが3万5514人である一方、3万9431人の避難先が不明になっていると報告。「あまりにも多い数で、全国民あげて声をかけ合っていく必要がある」と述べた。
 避難者に足湯を提供している団体を紹介しながら「被災者に対して、思いやる人は思う、動ける人は動く、お金を出す人は出す。東北の人を忘れることなく、長く関わっていくことが求められる」と語った。
 東日本大震災では多くの方が津波で亡くなっていることから、水害についても解説。「水害に対して、行政頼りは限度がある。堤防を高くしても想定外が来るかもしれない」「(防災に対し)一人一人が自覚を持つというソフト面が重要だ」とアドバイス。
 安城市(愛知)の住民が自分たちで歩いて水害対策用のハザードマップを作成した例をあげ、「どんな災害があったのか、どのような地形なのか、地域みんなで話し合わないと」「努力した地域と、しない所では差が出てくるのでは」と話した。
 栗田さんの講演会は市社協主催のひこね防災フォーラムであり、市民約170人が参加。後半には「彦根の水害を考える」でパネルディスカッションもあり、金城学区自主防災連合会の事例発表などがあった。

旧彦根港湾で湖底清掃 クラブドゥダイビングセンターのダイバー潜り、日本釣振興会滋賀県支部ら実行委

 彦根市尾末町の旧港湾で26日、ダイバーらによる湖底のごみの回収が行われた。県によると、旧港湾の湖底清掃は初めてだという。
 日本釣振興会滋賀県支部、市民ボランティア、市生活環境課、県琵琶湖レジャー対策室による「彦根旧港湾クリーンアップ実行委員会」が主催。協力を依頼したクラブドゥダイビングセンター(大阪市)のダイバー12人を含め計49人が参加した。
 ウェットスーツや酸素ボンベを装着したダイバーたちが湖底のごみを漁船に引き上げ、ほかのメンバーがごみを陸上に運んだ。約2時間の作業で、釣具や空き缶、ペットボトルなどのほか、自転車2台やバイク1台、カヌー1隻、ビデオデッキ1台など大型を含め計334㌔のごみを回収した。
 実行委員会代表で日本釣振興会県支部長の中川浩邦さんは「事前の藻の除去作業でも自転車15台を回収した。湖底にはまだ残っていると思うし、継続していきたい」と話していた。

2011年6月28日火曜日

272人が楽器181種類でイッツ・ア・スモール・ワールド大合奏 ギネス記録更新、被災地の小学校へ菜種贈る 寺村邦子さん

多くの楽器の大合奏でギネス記録に挑戦するイベントが26日に、ひこね燦ぱれすで行われ、272人が181種類の楽器を5分間演奏し、見事、成功した。
ピアノ教室講師・寺村邦子さん(56)=尾末町=の8回目(彦根では6回目)となる挑戦。今年1月から募集し5月までに100種類の楽器が集まり、6月以降にはこれまでのギネス記録の147種類を超える数になった。
 本番には県内外の1歳から80代までが参加。会場には東日本大震災の被災者を励ますためにテーマに掲げた「負けへんでぇ~日本」の横断幕も貼られた。ギネス社(本部・イギリス)ニューヨーク支社から認定員のカルロス・マルティネスさん(33)も駆けつけた。
全体練習後、寺村さんの指揮のもと、イッツ・ア・スモール・ワールドを合奏。5分間の演奏後には、全員で達成を喜び合い、カルロスさんから寺村さんに認定証が手渡された。ラテンギロという楽器を弾いた北川洸君(12)=多賀小6年=は「しっかりと弾けました。ギネス更新に役立てて、めっちゃうれしい」と笑顔で話していた。
被災地の小学校へ菜種
寺村さんは「よかった~」とほっとした表情を見せ「皆さんのおかげで達成できた。挑戦できたら2ケタ(10回の挑戦)を目指していきたい」と話していた。今回の挑戦では被災地に送るため、土の浄化作用があることで知られる菜種やヒマワリの種も集め、寺村さんが被災地の小学校に直接持参するという。

カロム日本選手権大会8クラスに568人出場

 カロム日本選手権大会が26日、彦根市民体育センターで開かれ、県内外の5歳から87歳までの568人(延べ)が参加。シングルスとダブルス各4クラスで、白熱した戦いが繰り広げられた。

船舶・水難事故想定し彦根港で訓練、NPO法人・PW(パーソナルウォータークラフト)安全協会琵琶湖支部の青バイも登場

 湖上レジャーのシーズンに合わせて彦根港内で25日、船舶・水難事故を想定した訓練があり、彦根署・長浜署、彦根市消防本部、琵琶湖アクアラング救助隊など14機関から約60人が参加した。
 訓練は、観光船とモーターボートの衝突により火災が発生したと想定し、警備艇で救助と放水を行った。その後、乗船者がモーターボートから落水した際の訓練もあり、NPO法人・PW(パーソナルウォータークラフト)安全協会琵琶湖支部(大津市)の水上オートバイ(通称・青バイ)で手際よく救助し=写真、救命措置の後、救急車で運ばれた。
 訓練には城北幼稚園児ら約50人も見学に訪れ、時折、歓声をあげながら、見守っていた。

2011年6月27日月曜日

山頂から今秋完成のひこにゃんアートも 荒神山神社で水無月大祭 茅の輪くぐり・子ども神楽

 彦根市清崎町の荒神山神社は29、30日の両日、水無月大祭を営む。荒神山山頂と拝殿前には茅(ち)の輪も設置される。
 1年の半分の様々な罪やけがれをはらい、夏にかけて無病息災で過ごせるように祈る祭りで、参拝者は茅の輪をくぐってお参りする。
 山頂の神楽殿では巫女さんによる代々神楽の舞が行われ、幼児がこの舞を受けると、将来、火の過ちなどの災難から逃れられると伝えられている。「子ども神楽」は29日午後1時~同9時と30日午前9時~午後3時、初穂料3000円。
 29日午後6時~は拝殿前に露店が並ぶほか、山頂境内では「水無月ういろう」の販売も。頂上の駐車場からは山下の田んぼに今秋完成予定の「ひこにゃんアート」も見えるという。

2011年6月26日日曜日

「実家代わりに使って」奥田好香さん自宅開放し休み処「結」オープンへ

 「近所に昔いた世話好きのおばちゃんになりたい」。彦根市平田町の奥田好香さん(58)は、相談相手がいない子育て中の母親の憩いの場として、自宅の一部を開放しての「休み処『結(ゆい)』」を7月にオープンする。
 奥田さんは市職員として働いていた時に、母親から子育てに関する悩みを聞いていた。彦根のために何かしようと思い退職した後、県外から転入してきたり、何らかの事情で実家に行けないなど、相談相手がいない孤独な母親を支援するため、新築予定だった自宅を開放することにした。
 家は約330平方㍍の敷地に建つ木造2階で、今月末に完成する。そのうち1階の和室(6畳)とリビングを開放し、親子で自由に使ってもらう。家庭菜園ができるミニ畑も整備した。
 奥田さんは、子育てに関する悩みを直接、聞くことはせず、相談者を紹介する「結」の役目を果たす。「お母さんたちには、実家代わりに気軽に使っていただき、ほっとできる場所になればいい」と話している。
 開放日は毎週木曜午後2時~2時間。利用料500円。問い合わせは奥田さん℡090(7887)4637。

2011年6月25日土曜日

ひこにゃん1位 PR力「地域」部門で総合でも12位 しまさこにゃんも「地域」で8位

 企業や商品、地方などのキャラクターのPR力を民間会社が調査した結果、「地域」の部門でひこにゃんがトップとなり、8位には花しょうぶ通り商店街のしまさこにゃんが入った。総合1位はソフトバンクの「お父さん犬」で、ひこにゃんは総合でも12位だった。
 調査は300キャラを抽出して行われ、認知力や和みイメージなど7項目を平均して総合力を算出。地域部門(89キャラ対象)で、ひこにゃんは71・5ポイントで、2位の「せんとくん」(奈良県)と「モリゾー/キッコロ」(愛知万博)=いずれも65・2ポイント=を抑えてトップに。
 総合でも、カーネル・サンダース(ケンタッキー・フライドチキン)とドナルド・マクドナルド=いずれも13位=をも上回った。しまさこにゃんは49・2ポイントで127位だった。
 調査は市場調査をしているリスクモンスターとRJCリサーチが1月に実施。インターネットを通じて15歳~69歳の男女計2000人に実施し、1人あたり20キャラについて回答した。

外来水生植物・ナガエツルノゲイトウ駆除作業 彦根・不飲川で「エイリアン・バスター事業」、県立バサーズら

 彦根市普光寺町の不飲川で18日、外来水生植物「ナガエツルノゲイトウ」の駆除作業が行われた。
 ナガエツルノゲイトウは中南米原産の植物。地球上で最悪の侵略植物と呼ばれるほど繁殖能力がすさまじく、在来種や漁業に深刻な影響を与えていることから、環境省の特定外来生物に指定されている。県内では平成16年に彦根市で初めて見つかり、その後、大津市や草津市などの49カ所でも確認。県や市が駆除作業をしてきたが、抑えられておらず、県は「エイリアン・バスター事業」として駆除作業を行うことにした。
 不飲川での作業には、県立大学の外来種動植物駆除サークル・県立バサーズのメンバー、積水化学品工業(本社・大阪市)社員、県職員ら41人が参加。河口部約100㍍で、鍬(くわ)などを使って作業をし、約2時間半で収穫用ネット(約40㌢×約80㌢)約100袋分を除去した。
 不飲川では今秋にもう1回あり、大津や草津などでも行われる予定。

2011年6月23日木曜日

豊臣秀頼は秀吉の子にあらず!?「江はセレブ中のセレブ」、長浜城歴史博物館学芸員・太田浩司さん

 NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で資料提供や時代考証を務めている長浜城歴史博物館学芸員の太田浩司さんが18日、彦根市男女共同参画センター・ウィズで講演=写真。浅井三姉妹の長女・茶々や三女・江らの生き方を推察を交えながら説明した。
 太田さんは、茶々(淀)が豊臣秀吉との間にもうけた鶴松(3歳で死去)と秀頼について、秀吉が茶々以外の女性との間に子どもが出来なかったことから「当時は誰一人、秀吉の子だとは思わなかったのでは。常識的に考えてもおかしい」と解説。茶々が、武将の大野治長(はるなが)や石田三成らとの噂があったことも紹介した。
 茶々が秀吉と結婚した理由については「20歳の女性が50代のおじさん(秀吉)を好きになって嫁ぐわけがない」「自分の実子を天下人することで、(父母を殺された)復讐をしようとしたのではないか」と分析。「戦国時代の女性は政治的な使命をもって嫁に行っている。当時の結婚は戦いに行くのに等しかった」と述べた。
 徳川二代将軍・秀忠に嫁ぎ、三代・家光の母だった江については、徳川家で正室の子が将軍になったのは江だけだったことや、7人の子のうち五女・和子(まさこ)が天皇家に嫁ぎ後の明正天皇を生んだことをあげ、「織田信長をおじにもち、秀吉の養女となり、家康を義父とした。また将軍の正室、母親となり、天皇の祖母にもなった」「正にセレブ中セレブであり、戦国時代の姫の中で、最も成功した女性だったのではないか」と賞賛した。

空からオタマジャクシ 彦根・河瀬駅前でも多賀の川岸修さん

 彦根でも空からオタマジャクシ?。多賀町の川岸修さん(57)が15日午前6時40分ごろ、JR河瀬駅前の路上で、空からオタマジャクシが降ってくるのを確認。携帯電話で撮影した=提供写真
 出勤のため駅に向かっていた川岸さんが、「ポトポト」と何かが空から落ちる音を聞き、路上を見たところオタマジャクシ約20匹の死がいが落ちていたという。
 「空からオタマジャクシ」は、平成21年6月に石川県七尾市で見つかったのを皮切りに、全国各地で報じられ、今年6月にも石川県加賀市などで発見されていた。
 原因として、「鳥が落とした」「突風が巻き上げた」などがあるが、明らかになっておらず、謎の現象のままだ。

2011年6月22日水曜日

吉本新喜劇彦根公演 内場勝則・山田花子らのボケに観客2800人爆笑 県民71人も出演

吉本新喜劇が18日、ひこね市文化プラザであり、2回公演とも満席の計約2800人が来場。彦根市民ら素人71人による演技もあり、会場は終始、笑いの渦に包まれていた。
上木淳吉さんの書家パフォーマンス、近江猿楽多賀座、愛荘町出身のダイアンと滋賀県在住のファミリーレストランによる漫才の後、新喜劇が催された。
舞台には、彦根城天守閣や近江鉄道彦根駅、千成商店(千成亭)の絵やセットも設置。内場勝則さんや山田花子さんら芸人たちのボケごとに、会場は笑いに包まれ、チャーリー浜さんのボケに子どもたちがずっこけるシーンでは、ボケごとに大きな笑いが起こっていた。最後には出演者全員で江州音頭も踊った。
彦根での吉本新喜劇は、市民有志約40人の実行委員会が昨年12月から進めてきて、5月にはオーディションも開催。けいこも数回行い本番を迎えた。会場には、被災地から彦根に避難している4家族15人を招待したほか、収益金の一部も送る。実行委では「来年も是非したい」と来年以降も継続する意向だ。

吉本興業「住みますプロジェクト」 滋賀は大津在住・ファミリーレストラン「皆さんと盛り上げたい」

 吉本興業は創業100周年事業として、お笑い芸人が全国47都道府県に住んで地域振興に一役買う「住みますプロジェクト」を先月から始動。滋賀県には今回の彦根での吉本新喜劇にも出演した漫才師「ファミリーレストラン」が大津市内に居住。公演後の記者会見で、滋賀の印象や抱負を語った=写真中央
 同コンビは、大津出身で「ギャグを800個以上持っている」と豪語する下林朋央さん(35)と、ツイッターで「プロ芸人名鑑」を製作しているという京都市出身の原田良也さん(34)。
 滋賀の印象について下林さんは「昔より発展していて人口増加率も全国トップクラス。僕らを知っていただけるよう、県内のあちこちをもっと知って、学生さんとも協同したい」と抱負。大阪からの単身赴任ということで「嫁さんが心配している」と笑いを誘いつつ、「ぜひ滋賀を皆さんと一緒に盛り上げたい」とアピールしていた。原田さんは「社寺仏閣が好きで滋賀にも多いため、観光客を増やすお手伝いができれば」と述べた。
 住みます芸人は全国一斉に毎日午後10時に活動報告をユーストリームで配信。「ファミレス」はアクセス数が全国4位。各地域の集客やPRにつながることについて要請も受け付けている。問い合わせは、吉本興業あなたの街に住みますプロジェクト℡03(3209)8220。

福島県いわき市でボランティアに焼きそば振る舞う、高宮の心を東北へ 実行委員会

 彦根市高宮町民らで組織の「高宮の心を東北へ 実行委員会」のメンバーが18、19日の両日、福島県いわき市のボランティアセンターで炊き出しを行った。
 いわき市内のボランティアセンターには、休日になると全国から約700人のボランティアが詰めかけており、同実行委ではボランティアの人たちに食事を提供することにした。
 メンバー9人は17日夜にトラックとワゴン車で出発し、翌日午前6時にいわき市に到着。18日と19日の両日、作業を終えてセンターに戻ってきたボランティアの人たちに、丸高製麺(高宮町)のめんで作った焼きそばやフランクフルトを提供した。加藤親生代表は「ボランティアの皆さんに喜んでいただき、良かった」と話していた。

2011年6月21日火曜日

YOSAKOI(よさこい)ソーラン日本海・彦根三十五万石大会、33チーム2700人が華麗な演舞

 「YOSAKOI(よさこい)ソーラン日本海・彦根三十五万石大会」が18、19日の両日、彦根市内で開かれ、県内外33チームの計約2700人が華麗な演舞を披露した。
 18日は参加チームの一部がPRとして、JA東びわこ稲枝支店、ビバシティ、彦根市役所、彦根城大手前公園(メイン)の各会場で演舞。19日は全チームが出場。彦根駅前通りでパレード演舞、大手前公園でステージ演舞があり、午後6時~パレードでの優秀チームによるファイナルがあった。日本海登録チームでの大賞には彦根の舞宇夢赤鬼が輝いた。
 参加チームの出場料の一部は市社協を通して被災地へ寄付された。

県立彦根東高校 木造の特別教室棟建設へ 第1・第2校舎棟は耐震化

 県立彦根東高校(金亀町)に、来年度中に木造の特別教室棟が建設される。県教委によると、県立高校の木造の教室棟は八日市高以来、約50年ぶりだという。
 東高の建物は昭和34年度から37年度にかけて建てられ、築約50年が経過しているため、老朽化が著しく、耐震機能も果たせていない。
 県教委は第1・第2校舎棟と武道場などの耐震を兼ねた改修工事を行うのに合わせて、工事により使えなくなる特別教室を確保するため、新しい教室棟を建設することにした。
 増築される特別教室棟は木造平屋建て約870・6平方㍍。被服室、調理室、音楽室などが入る。彦根城内に位置するため、景観に配慮して木造建築にし、使われる木材はほとんどが県産だという。今秋ごろからプールや部室などが解体された後、来年度から着工され年度内に完成する予定。部室などは再建されるが、プールは使っていないため無くなる。
 ほかの校舎棟の改修工事は来年度から始まり、平成26年度中に終了する予定。総事業費は特別教室棟が約6億円で、校舎棟の改修は約20億円を見込んでいる。

2011年6月20日月曜日

新エネルギー」「環境」「地域づくり」などの書籍購入し地域へ貸し出し、滋賀県立大学 図書情報センター

 滋賀県立大学(彦根市八坂町)の図書情報センターは、「新エネルギー」や「環境」、「地域づくり」などさまざまな分野の図書などを新たに購入。広く地域住民に貸し出している。
 県立大は、「近江楽座」や「近江環人地域再生学座」など、学生らが地域と交流しながら研究を進める活動を積極的に取り入れている。
 地域住民の学びをより強力にサポートするため、今回新たに新エネルギー、環境、地域づくり、企業経営、観光などに関する図書を773冊、視聴覚用のDVDなどを19件購入。パソコンも新たに10台設置した。
 同センターでは「地域の皆さまと学生が一緒になってさまざまな課題を研究し、学び合ってほしい」としている。本などを借りる場合には利用者カード(300円)が必要。開館は平日午前9時~午後8時(春・夏・冬休み期間は午後5時まで)。毎月1回土曜日。問い合わせは同センター℡0749(28)8231。

2011年6月19日日曜日

彦根の祭り用「彦根夏祭り応援券」(クーポン券)発売、ひこねのまつりを盛り上げよう委員会

 彦根での「まつり」に多くの来場者を集めようと、市民有志がひこねのまつりを盛り上げよう委員会を結成。第1弾として、夏のイベントで使える「彦根夏祭り応援券」(クーポン券)の販売を20日から開始する。
 同委員会は、彦根でのまつりをこれまで以上に盛り上げていこうと、市民約10人で組織。今夏のイベント以降で、「市民参加」をキーワードにさまざまな企画を提案していく。
 応援券は一口1000円。8月1日の花火大会と黄昏(たそがれ)チャリティーライブ、7日のサマーフェスティバル、8日の彦根ばやし総おどりの各会場で、かき氷やアイスクリームなどと交換できる引換券(3枚)、協賛店で使える割引券(6枚)、宝くじが当たる抽選券が付いている。
 ほかにも、同委員会のメンバーやチャリティーライブの参加者・団体も募集。問い合わせは運営主体のエフエムひこねコミュニティ放送℡0749(30)3355。

2011年6月18日土曜日

湖国スポットまとめた本「びわ湖一周サイクリング公式ガイド・ぐるっとびわ湖自転車の旅」発刊、輪の国びわ湖推進協議会

 自転車愛好家たちが実際に県内をサイクリングしてまとめた本「びわ湖一周サイクリング公式ガイド・ぐるっとびわ湖自転車の旅」が、このほど完成した。
 NPO法人五環生活(事務所・彦根市銀座町)や、ひこね自転車生活をすすめる会など12団体で組織された団体「輪の国びわ湖推進協議会」が、車では気づかない県内の魅力を再発見してもらおうと企画。メンバー13人が約3カ月間、仕事の合間にカメラとメモ帳を持って担当地域をサイクリングし、お薦めのコースやスポットを調べた。
 中山道や北国街道、脇往還、朝鮮人街道、東海道など「街道」、彦根まちなか、河内の風穴、宇曽川、近江八幡まちなか、長浜ぐるっとひとまわりなど「おすすめ」、「びわ湖一周」の3コースを設定。各コースでは、名所を写真と文章で紹介しているほか、トイレや自転車店、休憩所、距離や走行にかかる時間、初心者向けの自転車や必要な装備なども案内している。
 本はA5判112ページ。1200円(税抜き)。同協議会副会長の竹内洋行さん(39)は「ただ単に琵琶湖を1周するだけでなく、県内のまちなかを自転車でまわってほしい。本を見ながら何回でも楽しんでいただけるのでは」と話している。
ビワイチ認定証500超
 輪の国びわ湖推進協議会が自転車での琵琶湖1周(以下、ビワイチ)の達成者に発行している認定証が、今月に500枚を超え、最新の集計で543枚となった。
 同協議会は平成21年10月の団体結成以降、自転車で滋賀県内を回ってもらおうと、ビワイチの達成者に琵琶湖のヨシで作った認定証を渡している。
 湖岸沿いなど14カ所に設置したQRコードのうち、4カ所以上で携帯電話を使ってコードを読み取り、地元ゆかりのクイズに答えてもらう。ゴール後は事務局がある五環生活の口座に1000円を振り込み、その後認定証とステッカーが贈られてくる。
 達成者は、31都道府県の小学生から70歳代まで幅広く、今年3月には10周達成者が初めて出て、ゴールドステッカーを贈ったという。問い合わせは五環生活内の同協議会事務局℡0749(26)1463。

2011年6月17日金曜日

青年海外協力隊・JICA隊員でアフリカ・ザンビア共和国へ、彦根の河瀬もも代さん

 彦根市西今町の河瀬もも代さん(26)が、青年海外協力隊(JICA)の隊員としてアフリカのザンビア共和国を訪問するため、20日、出国する。
 河瀬さんは米国の短大を卒業した後、インディアナポリス大学で看護を学び、帰国後に四国を旅行していた時、JICAのOBらに出会ったことを機に入隊した。これまでに17カ国を訪れており、英語のほか、スペイン語も話せるという。
 ザンビアでは、NGOザンビアエイズ陽性者協会ムンブワ支部の職員として就き、乳幼児の離乳食に関する栄養支援や陽性者への調理実習などをする。
 出発を前に市役所を訪れた河瀬さんは「現地の人のニーズを調査し、ニーズに合った活動をしたい」と話していた。期間は2年間。

2011年6月16日木曜日

YOSAKOI(よさこい)ソーラン日本海・彦根三十五万石大会 舞宇夢赤鬼ら44チーム出場へ

 「YOSAKOI(よさこい)ソーラン日本海・彦根三十五万石大会」が18、19日の両日、彦根市内で開かれる。東日本大震災の復興支援イベントとして、収益金の一部が寄付される。
 彦根の舞宇夢赤鬼などYOSAKOIソーラン日本海(本部・石川県)に登録されている22チームと、アザック・とよさとなど県内を中心にした22チームが登場する予定で、総勢約2000人が参加する。
 出場チームの中では、札幌市内で約280チーム、約2万8000人が参加して12日まで開かれたYOSAKOソーラン祭りで準大賞となった「The日本海&北國新聞」など3チームが招待される。
 18日は参加チームの一部が翌日のPRとして、午後1時~JA東びわこ稲枝支店、同2時~ビバシティ、同3時~彦根市役所、同4時~彦根城大手前公園(メイン)の各会場で演舞。
 19日は全チームが出場し、午前9時半~彦根駅前通りでパレード演舞。午後1時~大手前公園でステージ演舞。同6時~パレード演舞での優秀チームによるファイナルがある。見学自由。雨天決行。
 各会場に募金箱が設置されるほか、参加チームの出場料の一部と合わせて、市社協を通して被災地へ寄付される。

荒神山古墳の企画展 開国記念館で、円筒・朝顔型円筒・家形・壺形・靭形の埴輪など

 今年2月に国史跡に指定された「荒神山古墳」の企画展が、彦根城内の開国記念館で開かれている。
 同古墳は、荒神山(標高約284・1㍍)山頂から北方へ張り出した斜面に、古墳時代前期後半(4世紀後半)に築かれた前方後円墳。
 平成15年度から同19年度の市教委文化財課による調査では、全長124㍍、後円部が直径80㍍・高さ16㍍、前方部が幅61㍍・高さ10㍍で、県内2番目の規模を誇ることがわかっている。
 企画展では、調査時に出土した円筒埴輪5点、朝顔型円筒・家形・壺形・靭形の埴輪1点ずつ、車輪石1点のほか、県立大学考古学研究室寄贈の荒神山古墳復元模型を展示している。入場無料。8月14日まで。

劇団「新生ふるきゃら」のミュージカル瓶ケ森の河童 歌好きの小学生募集「かっぱ合唱団」

 8月23日にひこね市文化プラザで開かれるミュージカル「瓶ケ森の河童(かめがもりのしばてん)」の実行委員会は、プロの劇団と一緒にステージで歌う「かっぱ合唱団」の小学生を募集している。
 実行委によると、このミュージカルは「自然と命」をテーマに、人間と森が仲良く生きていく大切さを訴える内容。全国各地で活躍する劇団「新生ふるきゃら」が演じる。
 かっぱ合唱団の対象は歌好きで、カッパと友だちになりたい小学1~6年生。練習は7月3日・8月7日の午後1時~と8月22日午後6時~。先着30人。往復はがきに郵便番号、住所、名前、性別、年齢、電話番号、学校名を書いて〒522・0053彦根市大薮町475・43 園山美恵さんへ。今月25日消印有効。問い合わせは園山さん℡0749(29)0833。

2011年6月14日火曜日

「彦根から東北へ」支援活動スライドショー 滋賀彦根新聞制作、Family~おかだ兄弟~の曲も

 東日本大震災の発生から3カ月が経過したのに合わせ、滋賀彦根新聞社はこれまでに彦根市内で行われてきた募金や、市内団体による被災地での支援活動をまとめたスライドショーを作成。本紙ホームページにアップした。
 「fight TOHOKU がんばろう日本 彦根から東北へ」と題し、ユーチューブ上に記事と写真をアップしているほか、協賛いただいた「Family~おかだ兄弟~」の「愛の歌」を流している。
4分45秒の映像の中では、滋賀レイクスターズの選手や彦根市立西中生、花しょうぶ通り商店、彦根青年会議所有志などによる募金、市消防本部などの救援活動の報告、彦根金亀ライオンズクラブなどによる物資支援、ひこにゃんの被災地訪問など、本紙紙面で紹介した各団体の活動を紹介している。
※なお、このスライドショーの二次利用は自由ですが、事前に本紙への報告をお願いしています。

東日本大震災復興支援チャリティー銃剣道競技会 「九徳塾」長浜で

 彦根市民や長浜市民らで組織の「九徳塾」は12日、長浜市浅井体育館で、東日本大震災復興支援チャリティー銃剣道競技会を開き、県内外から122人が参加した。
 九徳塾は平成17年に発足。全日本大会でも優秀な成績を収めており、東北地方など全国の剣士たちとも対戦してきた。震災を受けて支援をしようと、参加費を寄付する形式の競技会を企画。県内のほかの団体のほか、東京、新潟、愛知、岡山、山口など10都府県から参加があった。
 小学1・2年、3・4年、5・6年、中学生、高校生、学生以上の各部個人戦、高校生と学生以上の団体戦が行われた。上位3位のうち九徳塾関連は以下の通り。▽1・2年=①小澤蘭加▽3・4年=①柴田まどか▽5・6年=②田中真太郎③田中亜維奈▽学生以上=②寺村大佑▽学生以上団体=①九徳塾。

湖東定住自立圏バイコロジーマップ完成 通勤・買い物の自転車利用者向け 彦根・愛荘・犬上エリア

 彦根・犬上・愛荘で通勤や買い物をする際、自転車を利用する人向けの「湖東定住自立圏バイコロジーマップ」が、8日までに完成した。
 発行は湖東定住自立圏推進協議会インターチェンジ・バイコロジー部会。自転車を使った環境に優しい活動(=バイコロジー)を進めるため、圏域内の市町民に通勤や買い物の際、交通手段を車から自転車へ乗り換えてもらおうと専用のマップ作りを企画。
 同部会のメンバー7人が昨年7月から各地域に分かれ、実際に自転車に乗って回り、目的地まで安全に早く行けるルートを考案。松原~彦根駅・河内~多賀大社前など「彦根駅・多賀大社前駅」、八坂~南彦根駅・八坂~高宮駅など「南彦根・高宮駅」、尼子駅~河瀬駅など「河瀬駅・尼子駅」、新海浜~稲枝駅・豊郷駅~稲枝駅など「稲枝駅・豊郷駅・愛知川駅」、高宮駅~愛知川・中山道など「縦走」、湖岸・湖東三山・芹川など「レクリエーション」の計6ルート、33路線を設定。各ルートを色分けして見やすくしたり、各市町の中心部の拡大図も掲載している。
 各市町の観光地、JR・近江鉄道各駅前の駐輪場、レンタサイクルの各情報のほか、近江鉄道に自転車を持ち込めるサイクルトレインの案内もしている。A2判3つ折り。彦根市道路河川課、豊郷町地域整備課、甲良町企画管理室などに置いている。

2011年6月12日日曜日

彦根城内堀9年ぶり誕生の白鳥のヒナすくすく成長、滋賀彦根・中日・毎日の各紙報道後人気者に

 先月20日から22日にかけて、彦根城の内堀で生まれた白鳥のヒナ3羽がすくすくと成長しており、水面を母鳥の後を追って泳ぐ愛くるしい姿が見られる=写真
 内堀を管理する市教委文化財課によると、白鳥のヒナは平成14年5月に5羽がかえって以来で、その時は4羽が無事に育った。黒鳥も翌年6月に1羽のヒナをかえしたが、成長はしなかった。
 9年ぶりの白鳥のヒナは、金亀町の高橋紀八さん(73)・貴子さん(66)夫婦が21日朝に散歩の帰り道に見つけたのが最初。その後、連絡を受けた彦根城管理事務所の職員2人が巣の周辺に外敵から守るネットや糸を設置した。その日の午後に滋賀彦根新聞がツイッター「彦根新聞」と社員用の「ひこっつぁん」で報告。翌日以降も、中日や毎日などの各紙が報じ、一躍、時の「鳥」になった。
 巣の周辺や水面では、親鳥がヒナにえさや水をやったり、ヒナが毛づくろいをまねるそぶりをするなど、ほほえましい光景が見られる。貴子さんは「ヒナたちは日に日に大きくなっていて、最近ではたくましさも感じるようになってきた」と話していた。

2011年6月11日土曜日

眞野丘秋さん「チャネリング」活用の絵画展、銀座町・ギャラリーコジマで

 彦根市千尋町の眞野丘秋さん(34)の絵画展「宇宙の響き」が15日まで、銀座町のギャラリーコジマで開かれている。
 眞野さんは彦根東高卒業後、京都でストリートミュージシャン活動をし、平成12年に京都芸術デザイン専門学校に入学。その翌年にうつ病を患い、1年半の治療を経て、リハビリ中に撮影した日常の風景をまとめた写真集を出版。同19年からは絵画制作も始め、以降、国内外で個展やグループ展に出品している。
 制作中は、別の次元と交信をする「チャネリング」の状態になり、「心の目に色や形が平面的に見えてきて、それを『転換機能』の脳を通って描いている」という。作品は「炎」や「祈り」などをカラフルなアクリル絵の具で描いた、ハガキサイズ~80号までの約20点を展示。午前11時~午後6時、15日のみ午後5時まで。入場無料。駐車場は平和堂銀座店へ。

2011年6月10日金曜日

荻野丹雪・福山聖子・竹中翠香・上木淳吉・谷内正遠・廣川みのりの各氏作品展、高宮で蝸牛会アート展

 蝸牛会アート展が11、12日の両日、彦根市高宮町内で開かれる。テント絵も30日まで展示。  徳性禅寺では、荻野丹雪さんの書、福山聖子さんの風景画、竹中翠香さんの立体花、上木淳吉さんの現代アートの作品展のほか、タレントの円広志さんが昨年11月末に高宮町内をテレビ取材のため訪れた際、上木さんと描いた現代アートが展示。午前11時~と午後2時~は「ほっとらいん」のよし笛コンサートも。
 高宮地域文化センターでは谷内正遠さんの木版画展、不破邸では陶芸家・廣川みのりさんの個展、田中屋石材では石の芸術作品展とチェーンソーアートがある。午前10時~午後5時。入場無料。

2011年6月8日水曜日

仏壇仏具供養会 天寧寺で、彦根仏壇事業協同組合青年部

 仏壇仏具の供養会が7日、天寧寺(彦根市里根町)の五百羅漢堂の前で営まれ、山路信乗住職が読経をする中、仏壇などが燃やされた。
彦根仏壇事業協同組合青年部が主催。昨年から通年で処分の引き取りを始めたため、27回目の今年は仏壇25体のほとんどが個人からだった。仏具は約150点。
供養会では、山路住職が読経をする中、青年部員が仏壇1体と仏具に火を付けて焼却し、仏壇の処分を依頼した個人や組合員が焼香をしながら供養していた。
仏壇・仏具の処分について、青年部では今後も継続して引き受ける。吉田彰浩部長は「処分に困っている方々から多くの仏壇を引き取り、盛大に供養できた。今後も活動を広めていきたい」と話している。
供養料は仏具一箱2000円~、仏壇1本3000円~1万6000円。組合員訪問による引き取りの場合は別途必要。問い合わせは組合事務局℡0749(24)4022へ。

福島県富岡町の野球少年へ用具寄贈、彦根市城西学区体育振興会

 彦根市城西学区体育振興会は、市が重点的に支援している被災地の福島県富岡町の子どもたちに野球道具を届けることにし、副会長の谷口典隆さん(44)が5日、現地を訪問した。
 同町は福島原発から半径10㌔㍍以内に位置しており、町内には富岡第一・第二の2つの小学校がある。野球少年の多くは、道具を家に置いたまま避難しており、7月の「福島民報杯児童野球大会」に向けて野球をしたくてもできない状況だという。
 同振興会では、栗田スポーツ(中央町)に協力を依頼。バット5本、軟式ボール3ダース、グローブ22個など、2チーム分の野球用具の支援を受けた。
 谷口さんらは、郡山市のビッグパレットふくしまを訪れ、同町の庄野富士男教育長に現物と目録を手渡した=写真。庄野教育長は「運動不足の子どもたちにとっては何よりの贈り物になります」と礼を言っていた。

滋賀県体育指導委員協議会委員3人 被災地へ、避難所・ビッグパレットふくしまでニュースポーツ

 被災地でのスポーツやレクリエーションの指導ボランティア活動に参加する県体育指導委員協議会の委員3人の激励会が、このほど市教育長室であった。
 参加するのは伊藤紀子さん(70)、小椋松平さん(60)、小島直子さん(50)。伊藤さんは3~5日と24~26日、小椋さんと小島さんは24~26日に、福島県郡山市の避難所・ビッグパレットふくしまで活動する。現地ではスーパードライブなどのニュースポーツを中心に被災者と一緒に汗を流すという。
 小田柿幸男教育長は「3日間の支援活動では、被災者の心ももみほぐしてもらえるような活動をお願いします」と激励。伊藤さんは「元気よく行ってきます」と話していた。現地への支援物資として、ひこにゃんのイラストが描かれたTシャツ60枚と帽子60個も手渡された=写真

2011年6月7日火曜日

長浜農業高生 ブリヂストン彦根工場の中庭に花500株植える

 ブリヂストン彦根工場(高宮町)内に3日、県立長浜農業高校の生徒たちが、校内で育ててきた花を植えた。
 卒業生が昨春、同工場に入社したことをきっかけに始まり、昨年は春と秋に実施。今回は同校ガーデン科の2年生12人と教職員2人が、約425平方㍍の中庭に花を植えた。花は、サルビアやマリーゴールド、イソトマなど10種類・約500株で、生徒たちが今年初めから校内で育ててきた。
 8ブロックに分かれて植えられ、最も大きいブロックにはイソトマで「ブリヂストン」と花文字も書かれていた。このブロックを担当した吉川舞さん(16)と森田彩加さん(16)は「『ヂ』の字にこだわった。植えた所と花の位置がずれてしまって、予想以上に難しかったけど、工場の職員の皆さんには喜んでいただけるのでは」と笑顔で話していた。
 中庭がある製造第2課の中川行雄課長(55)は「職員やお客さまの憩いの場として、喜んでいただける花壇になり、喜んでいます」と話していた。

2011年6月5日日曜日

後輩尋ね 宮城県の気仙沼市・陸前高田市・南三陸町訪問、合気会滋賀県師範・吉本邦夫さん

 合気会滋賀県師範などを務める吉本邦夫さん(68)=彦根市大薮町=が先月末、東日本大震災で被災した大学時代の合気道部の後輩を見舞うため、宮城県気仙沼市などを訪問。帰宅後、本紙に報告した。
 震災後、吉本さんは気仙沼市に住む後輩の吉野忠さん(67)に連絡し無事を確認。支援物資を届けるため、先月22日に福岡市の後輩と吉本さんの普通車で出発。北陸自動車道、日本海東北道と進み、山形県鶴岡市でもう一人の後輩を乗せ、24日午前11時ごろ気仙沼入りし、吉野さん宅へうかがった。
 吉野さん宅も津波で被害にあい、1階はすべて破壊されていたため、吉本さんらは早速、1階の整理を手伝った。気仙沼は震災後、火災にも見舞われたため焼けこげたにおいがしたほか、死臭や魚の腐臭など、異様なにおいが漂っていたという。
 陸前高田市では、避難場所となっている寺にうかがい、持参してきた下着や米などを届けた。避難していた約30人のほとんどが高齢者で、何もすることがないようで「遠くを眺めておられるのが印象的だった」という。同市では、沿岸部に約7万本あった松の木(名勝・高田松原)のうち、津波に倒されずに残った1本も見学した。
 翌日には吉本さんの合気道仲間の親友が行方不明になっている南三陸町にも訪問。不明者リストのメモを頼りに捜索したものの、発見できなかった。同町は町役場が崩壊され、町職員も行方不明になっている町で、多くのマスコミが来ていたという。
 吉本さんは27日に彦根に戻った。被災地について「物質的には(支援で)何とかなるが、必要なのは被災者の精神面の支援だと思った」「個人的に支援のために訪問してもあまり意味はなく、やはり現地のボランティア団体に入って活動しなければ」と話していた。

2011年6月4日土曜日

太陽光発電システム学ぶ 京セラ出前授業、稲枝東小の児童

 彦根市立稲枝東小学校で先月31日、太陽光発電を学ぶ出前授業があった。
 京セラ(本社・京都市)が太陽光発電の仕組みを学んでもらおうと、平成20年度から全国の学校で行っている授業。
 稲枝東小では、同社八日市工場省エネ推進課の池田健司さん(44)ら2人が講師として招かれ、4年生80人が体験。光をあてると発電するモジュール(機器)の説明や、「太陽光発電が初めて使われたのはどの機械?」などのクイズの出題で、太陽光発電システムについて学習した。
 その後、モジュールにライトを当てて小型の車や動物のおもちゃを動かす体験も行われ、児童たちは車などを動かして遊んでいた。
 児童の山本雄大君(10)は「太陽光発電は、乾電池のような仕組みで、安定して電気を作れ、自然にも優しいことがわかった」と話していた。

交通死亡事故多発 彦根・東近江・米原の警察署で長浜歴ドラ隊・浅井三姉妹ら啓発活動

 高齢者を中心にした交通死亡事故が県内で相次いでいるため、彦根・東近江・米原の各警察署管内で1日、啓発活動があった。
 今年の県内の交通死亡事故数は38人(前年比6人増)で、うち彦根署管内が7人(前年比4人増)、東近江署8人(同5人増)、米原署3人(同2人増)となっている。高齢者の死亡事故は38人のうち6割以上を占める24人(同11人増)と増えている。特に先月から3署管内で死亡事故が相次いで発生。先月23日には県内に交通死亡事故多発警報が発令され、25日に彦根署で3署合同の緊急対策会議も開かれた。
 3署管内をキャラバンする形式で、長浜歴ドラ隊の浅井三姉妹や県警キャラクター・けいたくんのほか、県交通安全協会や各署交通対策協議会の会員、各署署員らが参加。彦根署管内ではビバシティの入り口前で約60人が、高齢者や家族連れに啓発品やチラシを配って交通安全を呼びかけていた。

2011年6月2日木曜日

宮川石油 電気自動車(EV)レンタカーサービス開始 「けいおん!」ファン等向けに、平日は公用車

 豊郷町の宮川石油(宮川博史社長)は6月からの土日・祝日、電気自動車(EV)のレンタカーサービスを始める。旧豊郷小やその周辺には、テレビアニメ「けいおん!」ファンが訪れており、貸し出すEVの車体にはアニメの登場人物が描かれたマグネットも貼る。また平日は町に貸し出し、公用車として使われる。
 EVは、二酸化炭素を排出しない次世代型自動車として注目されているが、購入費用が高く、充電器などのインフラ整備が遅れていることなどの問題がある。
 県は2台のEVを公用車として利用。近隣では愛荘町が導入しており、彦根市も今夏の購入を予定している。一方で、宮川石油と豊郷町が土日祝日と平日で使い分ける「官民EVカーシェアリング」は県内でも初めてだという。
 旧豊郷小は、校舎が「けいおん!」で登場した平成21年4月以降、多くのファンが訪れており、車体にキャラクターなどを塗装したりした「痛車」での来場が増えている。地元のレンタカー需要も高いという。
 宮川石油は国から補助を受けて、1台を購入。車種は三菱の「アイミーブ」=写真。レンタル代は15分500円。宮川社長は「弊社はガソリンを販売しているが、電気自動車のすばらしさにひかれ、普及させたいと思い購入した。是非使ってほしい」と話している。問い合わせは宮川石油℡0749(35)2561。

「ひこね翔青会」設立記念 誇りをもてる歴史教育を 赤塚高仁さん講演

 彦根の産業振興を目指し市内商工業者10人で組織する「ひこね翔青会」(上田健一郎代表)の設立記念講演会が5月27日、彦根勤労福祉会館で開かれた。「日本の時代」をテーマに三重県津市で建設会社を営む赤塚高仁さんが講演し、市民ら約80人が聴講した。
 赤塚さんは家業の傍ら、人工衛星「はやぶさ」の産みの親でロケット博士の糸川英夫氏(故人)に師事。バブル全盛期の1980年代に、糸川博士が「国の歴史を忘れた国は滅びる、日本はやがて滅びる」と警鐘を鳴らしていたことを明かした上で、自身の娘が米国留学した際、自己紹介で「私だけ日本の歩みについて何も話せなかった」と嘆いていたことを紹介。国の興りや行く末を左右する歴史上の重大事について「自信や誇りの源であるのに、私も学校でまったく教わらなかった」と歴史教育の不備を指摘した。
 赤塚さんは「世界で神話が存在するのは、キリスト教の聖書と日本の神話のみだ」と解説。神武天皇の国創りの神話から2671年、万世一系の天皇家が125代続いているのは古今東西例がないとし「天皇陛下の被災地での被災者とのやりとりを見ていると有り難く、祈りの人生を引き受けておられるのだと思う」と話した。
 鎌倉時代の元寇と明治時代の日露海戦での国防面で重要な役割を果たしたとされる対馬(長崎県)については「襲来してきた元が九州上陸前に博多湾の海上で待機していたのは、前哨戦地となった対馬で防人(さきもり)が勇猛果敢に奮闘したため。元はこの鎌倉武士の勇猛さを脅威とみて海上でいったん待機した」と説明。また世界中の予想を覆し世界最強といわれたバルチック艦隊を撃破した日露戦争については「日本海の重要拠点だった対馬が、東郷平八郎率いる日本海軍の出航地になった」とする歴史を紹介した。
 ひこね翔青会への問い合わせは千成亭内事務局℡0749(26)2299。

2011年6月1日水曜日

稲で巨大ひこにゃん描く「田んぼアート」で田植え作業 見ごろは収穫期、彦根市制75周年記念

 稲を植えて巨大ひこにゃんを描く「田んぼアート」の田植え作業が5月29日、石寺町の田んぼであった。雨のため一般245人の参加は中止となったが、地元住民や県大生、市職員ら約70人がかっぱを着ながら田植えをした。
 彦根市制75周年を記念し、濃紫稲、赤もち、ゆきあそび、コシヒカリ、日本晴の計5種類の稲を使って、約1・2㌶にひこにゃん、約0・3㌶に市制75周年の文字を描くイベント。8月から9月中旬にひこにゃんなどを荒神山などから見ることができる予定。