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2023年2月12日日曜日

彦根出身の絵本作家兼グラフィックデザイナーの月曜のマミンカさんデビュー作絵本カモンダメダメモンスター発刊

 彦根出身の絵本作家兼グラフィックデザイナーの月曜のマミンカさんが昨年、デビュー作となる絵本「カモンダメダメモンスター」を発刊。作品に込めた思いや市民へのメッセージなどを聞いた。
 本名は綱嶋(つなしま)真理子さんで、神奈川県川崎市在住。愛知県知多市から15歳の時に親の転勤で彦根市へ移住。市内の県立高校を卒業し、ファッションの専門学校の大阪モード学園へ入学。卒業後はアパレル会社でデザイナーとなり、グラフィックデザイナーに転身した後は音楽物販やスポーツ、キャラクターグッズ、アウトドアブランドなどのデザインを担った。
 コロナ禍になってテレワークが続くと、小学1年の息子と3歳の娘と向き合う時間が増加。2人のスピード感のある成長を見るうちに「子どもってすごいな、自分も何かできることはないかな」と思うようになり、以前から考えていた絵本制作に取りかかった。そして数カ月にわたる編集の上で昨年10月に初めて絵本を出版した。
 作家名にある「マミンカ」は絵本で有名な国のチェコの言葉で「母」を意味する。またマミンカの前に「月曜」を付けた理由については「少し憂鬱な気持ちのある月曜も頑張っていこう」とのポジティブな気持ちを込めたという。
 
「地元を盛り上げたい」
市内外の園100カ所へ寄贈
 
 デビュー作の「カモンダメダメモンスター」は、いつも「ダメー」とお母さんに叱られているやんちゃなまんたろくんが主人公。叱られても言い訳をしているまんたろくんに3匹のモンスターが現れるというストーリー。
 絵本に込めた思いについて、綱嶋さんは「子どもと一緒の時間が増えれば必然的に叱る回数も増えてしまう。そうすると『またダメと叱ってしまったな』と、親も少し自己嫌悪になることがあるかと思います。でも、この絵本のように今を全力で楽しむ子どもと楽しんでダメと言いながら遊んでもらえたら嬉しいです」と話す。
 絵本の完成後、友だちの協力もあって、彦根市内を中心に東京、神奈川、埼玉、島根など計約100カ所の保育園や幼稚園に寄贈した。また韓国での出版も決定した。
最後に綱嶋さんは「絵本を出版することで人と人とのつながりにとても感動し、勉強させられることがたくさんありました。地元を盛り上げられるような作家でいられるよう引き続き創作活動をしていきたい」と語っていた。
 絵本はA5判変形32ページ、オールカラー。1冊1540円。市内外の書店やアマゾンなどで販売している。出版はみらいパブリッシング(東京都)。

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