彦根市中薮町の元スクールソーシャルワーカー・広田幸子さん(57)らが立ち上げた団体「ひこね・育ちのネットワーク」では、家庭訪問型の子育て支援「ホームスタート」(※)の市内での実現を目指し活動を始めている。
ホームスタートは、ひきこもりがちな親や、さまざまなストレスを抱えた家庭が対象。研修を受けたボランティアが週に1回約2時間を2、3カ月間訪問し、悩みを聞いたり、家事を一緒にしたりして友人のように接することで母親が安心し、ほかの支援や地域の人たちとつながることができるよう、そのきっかけづくりを応援している。
広田さんはこれまでの子育て支援活動で、人との関わりがうまくいかない子どもたちに出会い、就学前の育ちの大切さを痛感。ホームスタートの必要性を感じ、彦根市内での導入を目指し今年4月に同団体を設立した。来年にはNPO法人化する予定で、以降は勉強会や養成講座を開講して、家庭訪問をするボランティア員を増やし、3年後の開始を目標にしている。県子ども・青少年局によると、ホームスタートを導入している市町は県内ではないという。
広田さんは「子育てに悩む家庭の親を早期に支援できるようにしたい」と話している。
※【ホームスタート】1973年に英国で始まった。日本ではNPO法人ホームスタート・ジャパン(東京都新宿区)が2008年に開始し、現在までに12都県で24組織が活動している。調整役の「オーガナイザー」が家庭訪問をした後、各家庭に合った「ビジター」が2、3カ月間訪問する。親と対等な立場になることや経済的な配慮から、支援はボランティアで行われる。
母親同士の仲間づくりに
ひこね・育ちのネットワークは、9月6日から10月4日まで計4回、母親たちの仲間づくりを目的にした「出会いのひろば」を開く。
開催日・テーマ・講師は▽6日=「ワークショップ~ぶっちゃけ しゃべり場」・広田さん▽16日=「手作り甘酒でおいしいスイーツを作ろう」・つぶつぶ雑穀料理「ひなたぼっこ」大森かおりさん▽27日=「発達障害って な~に」・広田さん▽10月4日=「おはなし玉手箱~こころも体も親子でリフレッシュ」・トラのパンツ。
対象は就学前児童の母親。場所はひこね燦ぱれす、16日のみ市男女共同参画センター・ウィズ。16日の持ち物はエプロン、タオル、ふきん、筆記用具、あればバインダー、材料費500円。参加費は1回500円、託児一人300円。先着20人。申し込みは同団体℡080(3034)4971。
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