この曳山は高さ約5・5㍍×幅約2・7㍍×奥行き約3・6㍍。市教委文化財課によると、江戸時代末期から明治時代初期に長浜の曳山大工・藤岡一門から購入したとされる。長浜の曳山と比べると4分の3ほどの大きさのため、歌舞伎の演技場としては小さすぎるという。昭和30年代には稲里の地元で盆踊りの櫓として使われていた。
稲里町自治会から平成9年に部材の寄贈を受けた市は、修理と活用を検討するため組み立てることにし、彦根仏壇事業協同組合に作業を依頼。木地師や宮殿師ら伝統工芸士約10人が9月から週に1、2回のペースで作業を行い、10月末に完成させた。
20日には大久保市長も視察に訪れた。文化財課では今後の活用の仕方を検討している。
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