滋賀大学の前身の彦根高等商業学校(彦根高商)は大正11年(1922)10月20日に誕生し、翌年に最初の入学式が挙行。同14年には校舎や図書館などが完成し、開校式が開かれた。昭和19年(1944)4月には彦根経済専門学校と改名され、5月には彦根工業専門学校へと変更。終戦後の同21年4月に再び彦根経済専門学校となり、同24年5月に滋賀師範学校・青年師範学校(大津の教育学部)と合併して滋賀大学となった。
企画展では4テーマごとに関連の史料を展示。そのうち「彦根高商の日々」では初代校長・中村健一郎や昭和4年時の登校風景の写真、昭和12年に講堂で講演をしたヘレン・ケラーの芳名帳など。「彦根高商と戦争」では入営した学生に贈られた寄せ書き前の日章旗、昭和4年ごろに学内にあった銃器庫や近くで同10年ごろに行われた軍事教練の写真、戦死した卒業生の父親から陵水会(同窓会)に送られた手紙など。
開館は午前9時半~午後4時半、11月23日まで。土日・祝日が休館だが、11月2・3・16・23日は開館。入場無料。
企画展記念の講演会
滋賀大学附属史料館は11月16日午後1時半~管理棟3階で企画展についての講演会を開く。和歌山大学の長廣利崇・准教授が「官立高等商業学校を見る眼」について話す。展示品の解説も。無料。
創立90周年記念式典
滋賀大学は11月3日午後2時半~講堂で創立90周年の記念講演会を行う。記念式典後、大阪大学の金井一頼・名誉教授が「企業家活動と地域イノベーション―エコシステムの形成をめざして」をテーマに講演。無料。
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