滋賀県立大学環境科学部OBの井上慎也さん(39)=東近江市=は、地元のスギを加工した遊び道具「クミノ」を考案し、受注生産に乗り出している。2、3日に彦根市西沼波町のエコールウッド館内の「いい暮らしの森」で開かれるイベントにも両日出店する。
井上さんは京都市出身。環境に関わる勉強をしようと県立大に入り、里山保全や森林生態を学んだ。システム会社で働いていたが、森に関わる仕事をしようと昨年3月退職し、テクノカレッジ米原の木造建築科で学び、二級建築大工技能士の資格を取得。
当時3歳だった娘と一緒に積み木で遊んでいる時に、積み木を組み合わせて物を作ることができないかと思い、今年3月に組み合わせ形の積み木を考案。クミノと名付けた。東近江市内に工房(クミノ工房)を設けており、今年10月には株式会社クミノを創立する予定。実用新案登録と商標登録を出願中。
クミノは長さ18㌢×3㌢四方の柱形の木材に2カ所の溝を設け、その溝同士を組み合わせて建物や乗り物、動物などさまざまな形に仕上げることができる。1種類の形状で立体的な物が作れるため、子どもの創造力を養うことができるという。
井上さんは今後、県内外の木材を使ってクミノを作り、国内のほか、海外での販売も目指す。先月、花しょうぶ通り商店街で開かれたアートフェスタ勝負市にも出店し、子どもたちから好評を得ていた。井上さんは「子どもはもちろん、大人も楽しめるおもちゃです。是非一度、体験してください」と話している。クミノの価格は42ピース入りで9072円。ホームページ(http://www.kumino.jp)を1日に立ち上げた。問い合わせは井上さん☎050(3567)9323かメール(mail@kumino.jp)。
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