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2012年10月31日水曜日

浄土真宗 経本カバー東西版発売へ 浜ちりめんに製作提案、井上仏壇店

 彦根市芹中町の井上仏壇店と長浜市の浜ちりめん会社が、浄土真宗の経本のカバーを共同で開発。11月1、2日の両日、京都みやこめっせで開かれる全国仏壇仏具総合展示見本市の出展と同時に発売する。
 経本のカバーはこれまで流通していなかったため、井上仏壇店が浜ちりめんの新事業を展開しているシルクライフ・ジャパン(長浜市神照町)に製作を打診。
 カバーは高級シルク製で、浄土真宗の東本願寺派と西本願寺派のそれぞれの家紋を表面にあしらっている。色は紫、紺、抹茶の3種。大きさは横20㌢×縦26㌢。
 大八木興文堂(京都市)製の経本向けだが、反響を見てほかの出版会社にも対応させる予定。価格は1万2600円。経本とのセットも可。
 同店代表の井上昌一さん(45)は「浜ちりめんと彦根仏壇の伝統産業をコラボさせて実現した商品を使ってほしい」と話している。問い合わせは同店☎(22)1587。

2012年10月30日火曜日

現水展大賞に小田柿寿郎さん「過ぎた日々」

 日本最大の水墨画団体・現代水墨画協会(事務局・東京都豊島区)が主催する作品展(現水展)の審査会がこのほどあり、最優秀賞にあたる現水展大賞に彦根市河原の小田柿寿郎さん(65)の作品「過ぎた日々」が選ばれた。
 同協会は昭和36年に設立された現代水墨派を代表する団体。全国に役員と会員が計約250人、会友が80人おり、滋賀県をはじめ各地に支部がある。毎年10月に東京都美術館で本展(現水展)を開催している。
 滋賀支部長でもある小田柿さんはこれまでに13度出展し、秀作賞などを受賞。今回の最優秀の作品は今年6月に米原市吉槻の廃屋を描いたもの。
 今年の現水展は21日から28日まで開かれており、表彰式は27日にある。小田柿さんは「現代水墨の最高峰の団体から大賞をいただいたことに感激している」と話している。
 彦根・犬上地区のほかの受賞者は次の皆さん。▽秀作賞=津野幹子(日夏)▽奨励賞=小泉英子(大薮)▽初入選=久木幸子(太堂)、内藤悦郎(平田)▽入選=寺村真理子(日夏)、小倉昭子(西今)、澤村和子(大薮)、村木隆男(後三条)、丸山恭子(西葛籠)。

寶藤絵梨果さん全国障害者スポーツ大会・卓球で金メダル

 彦根市平田町の寶藤(たからふじ)絵梨果さん(長浜高等養護学校3年)は、岐阜で開かれた全国障害者スポーツ大会、卓球少年女子の部で金メダルをとった。
 寶藤さんは彦根中央中時代、卓球部に所属し団体戦で近畿大会に出場経験があり、高校でも卓球を続けたかったが、女子部員が少なかったため、陸上部に所属。
 昨年の全国大会は800㍍で銀、1500㍍で銅メダルを獲得。今年は念願だった卓球での出場を目指し、練習を重ねていた。
 昨年10月の県大会での成績や約半年間の育成会の練習態度などが評価され、代表選手に選ばれた。
 卓球一般の部には262人が出場し、障害の程度により8ブロックに分けられ、寶藤さんは19歳以下の女子知的障害の部で全勝。相手に1セットも取らせない圧勝ぶりだった。
 同校OBにはロンドンパラリンピック卓球の部に出場した木下佑輝選手がおり、寶藤さんは「2年連続のメダルは嬉しい。先輩のように国際大会に出場したい」と話した。

2012年10月29日月曜日

ドジャース傘下・西嶋一記投手 山内整骨院でトレーニング

 大リーグのドジャース傘下でメジャーデビューを目指している西嶋一記投手(23)=横浜市=が24日まで、彦根市中央町の山内整骨院(山内敏夫院長)に通っている。
 西嶋投手は横浜高を卒業後、明大を経て、平成22年11月にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約。2年目の今期は傘下のルーキーリーグで8勝1敗の好成績だった。
 山内院長が先月30日に明大野球部を対象に講演し、その内容を聞いた善波達也監督が、帰国後あいさつに訪れた西嶋投手に同院をすすめた。
 西嶋投手は「さらにステップアップしたい」との思いから通院を決め、今月10日から泊まり込みでトレーニングや治療を受けている。山内院長によると、当初は利き腕の左肩が約2・5㌢、足の長さが1・5㌢ずれていたという。
 西嶋投手は「自分でも変わっているのが実感できる」「将来の夢は2、3年後にメジャーに昇格し、少しでも長く野球がやりたい」と話していた。
 山内院長は「野球をはじめ、どのスポーツ選手も肩や股関節がずれている。治療とトレーニングでレベルアップにつながる」と語っている。問い合わせは同院☎(26)7847。

2012年10月28日日曜日

彦根城堀の白鳥と黒鳥の風切り羽の切除作業

 彦根城内の堀にいる白鳥と黒鳥の風切り羽を切る作業が22日、金亀町の彦根城管理事務所の作業所で行われた。
 城内には内堀に白鳥6羽、黒鳥2羽、中堀に1羽ずつの計10羽いる。堀から飛び立たないよう毎年1回、羽の一部を切っており、昨年は7月に行われた。今年は夏に1羽の白鳥が約1㌔㍍先まで飛び、市民の通報で作業所の職員が捕まえるという出来事もあった。
 この日の作業には職員11人があたり、先週までに行った6羽を除く4羽に対し、1羽ずつ4人が抑え役となり、1人が羽を約30㌢、45枚ほど切り取った。「人間で言えば、つめや髪の毛を切るような感覚で痛みはない」(文化財課)らしく、作業後、白鳥たちは何事もなかったかのように水面を元気に泳いでいた。

2012年10月26日金曜日

みんなの党 江田憲司幹事長「官僚機構 打破する政治を」、彦根で講演

 みんなの党のタウンミーティングが21日、ひこね燦ぱれすで開かれ、同党幹事長の江田憲司氏が既成政党との違いや日本維新の会との関係などについて話した。
 江田氏はみんなの党の特徴について、「自民党は業界から、民主党は労働組合から支持を受けているが、みんなの党は一般の普通の人」とした上で「民主、自民とも基本的な政策で考え方が違う者が集まっているため、内輪もめばかりで何も政策が決まらない」「そこに乗じて出てきた官僚が作ったペーパーで決まっているのが、今の官僚国家・日本の正体だ」と指摘した。
 官僚機構については「官僚は欧米にならって教科書がある中では能力を発揮するが、今の日本は海図のない航路に出ようとしている」「官僚は前例にならっておれば安心する組織であり、新しい政策を進めるのは政治家でしかない」と説明。自身も元官僚で脱藩官僚の会を設立した経験から「官僚は政治家を騙すテクニックにたけており、その落とし穴にはまっている政治家が多い」「特に財務省に踊らされているのが今の民主党政権。しっかりとした人材を官邸に置き、官僚主導を打破していかないと」と解説した。
 日本維新の会との関係については、将来の連携に向けて政策協議を進めていくことで一致したと明かした上で、▽増税よりもデフレ脱却に向けた景気回復▽将来の原発ゼロ▽地域主権実現への道州制導入▽FTA、TTPなど開国―の4つを基本政策にあげた。
 講演後には来場者からの「同会代表の橋下徹大阪市長はどうも信用できないが」との質問に、江田氏は「好き嫌いはあるだろうが、彼は本当によく勉強している。目指す方向性は一緒であり、既成政党によるぬるま湯の永田町政治を共に変えていきたい」と答えた。
 なお次期衆院選では滋賀2区にみんなの党から、世一良幸氏(52)が出馬を予定している。

ゆるキャラまつり2012 経済効果 過去最高の4億8000万円

 ゆるキャラまつりin彦根実行委員会は22日、同まつりの経済波及効果が過去最高の約4億8000万円(前年度4億3000万円)だったと発表した。
 滋賀大学産業共同研究センターが平成19年度から23年度まで行った、市の観光に関する経済効果測定調査の結果を参考に算出。同調査による5年間の平均では、宿泊客一人あたりの消費額が2万2673円、日帰り客が4757円だった。
 これらの金額に、ゆるキャラまつりの開幕前日(19日)から21日までの宿泊総数3200人と、20・21日の日帰り客数8万5800人をかけて、経済波及効果を算出した。過去は平成20年が約2億円、21年が約4億5000万円、22・23年が約4億3000万円だった。
 来場者、経済波及効果とも過去最多になった理由について、同実行委では「天候が良かったこともあるが、5回目となり、ゆるキャラまつりが定着してきたためではないか」としている。
2日間で8万8千人
 「ゆるキャラまつりin彦根」が20、21日の両日、市内の商店街一帯で行われ、主催者発表の来場者数は2日間で過去最多の8万8000人(うち20日は4万人)だった。
 参加したゆるキャラは38都道府県とサイパンから過去最多の244体(昨年212)。夢京橋キャッスルロードと四番町スクエアに各キャラのブースが設置されたほか、3カ所のステージに登壇し5分間ずつPRした。ひこにゃんも毎時0分ごとに登場していた。
 銀座ではゆるキャラたちともちつき、花しょうぶ通りではスタンプラリーも開催。また21日には、むすび丸(宮城県)や、開運かなえちゃん(岩手県盛岡市)など東日本大震災の被災地のキャラに激励金が贈られた。
 被災地で支援活動をしている正村圭史郎さん(44)=彦根市本町=が連れて来たホヤぼーや(宮城県気仙沼市)も人気を集めていた。