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2022年6月13日月曜日

彦根城世界遺産登録の機運醸成へ彦根青年会議所と彦根商工会議所青年部が関連事業を進めるため連携を強化

 彦根城世界遺産登録の機運醸成を目的に、彦根青年会議所(JC)と彦根商工会議所青年部(YEG)が関連事業を進めるため連携を強化。今月から秋にかけてイベントを開催していく。
 彦根JCは20歳以上40歳以下の31人が所属。彦根YEGは25歳以上45歳以下の86人が会員。彦根商工会議所の彦根城世界遺産登録推進委員会による今年度の事業計画の一環として、両団体は合同組織「企(たくら)み」を立ち上げて企画を立案。今年初めから協議を行ってきた。
 企画案はショートムービーコンテスト、モバイルスタンプラリー、熱気球体験とバルーン飛ばしなどを9月末にかけて開催する予定。
 彦根JCの横津優騎理事長(37)は「2024年の世界遺産登録に向けて、彦根の未来のために勇猛果敢に取り組みます」と述べ、彦根YEGの松下和雅会長(41)は「私たちの『企み』活動が地域活性化に繋がり、世界遺産登録への一助になれば」と抱負を語っている。

2022年5月21日土曜日

天守前でラジオ体操禁止で3カ所の入り口に施錠と職員警備、市民たちは二の丸駐車場に集う

 天守前でのラジオ体操が禁止となった17日早朝、3カ所の入り口は施錠され、市文化財課の職員が警備にあたった。登城できなかった市民たちは二の丸駐車場に集い、ラジオ体操をしていた。
 天守前でのラジオ体操に参加していた市民2人と和田裕行市長との16日の面談で、市長は天守前でのラジオ体操の禁止と場所を変更しての実施を求め、市民2人も合意した。市は同日の閉場後、入り口3カ所を施錠。警備員の配置が間に合わないため、当面の間の早朝から開場時間の午前8時半までは市職員が警備にあたる。
 17日は市民32人が参加。二の丸駐車場で円になって午前6時半からラジオ体操を実施。市内の女性(73)は「残念だけれど、彦根城は市民の宝物なので仕方がない。これまで参加でき、感謝している」と話していた。
 市長と面談した一人の西村洋治さん(77)によると、ラジオ体操に参加せず帰宅した市民が5人ほどいたといい「市と争っても仕方がないが、ICカードや専用のユニホームの配布などで対応できたのでは」と語っていた。
 一方で、ラジオ体操終了後の午前7時頃に表門の入り口を訪れた市内の男性(64)は登城できないことを初めて知り「一日に1回、登城すると決めている。マイナンバーカードがあるため、無料で開場時間内に登ればいいだけ。むしろもっとセキュリティーを強化するべきだ」と述べていた。

2022年5月18日水曜日

内堀で白鳥のヒナ誕生

 彦根城の内堀で白鳥のヒナが誕生し、12日午後1時時点で3羽が親鳥近くを元気に泳いでいる。
 彦根城管理事務所の作業員が今月5日午前にかえっているのを確認した。脇孝子副所長によると、ハクチョウたちの巣で9個あった卵のうち、5日に7羽がかえったという。しかしカラスに襲われるなどして少なくなり、現在は3羽が体長20㌢ほどまで成長している。
 内堀では昨年6月にも3羽のヒナがかえり、そのうち1羽が成長していたが、年末年始の大雪とみられる影響で今年1月初めに死んだ。
 脇副所長は「カラス除けなど対策はしていきたい。自然のことだからできることは限られているが、これからも温かく見守っていきたい」と話している。なお、城内には内堀の2羽と生まれたヒナ3羽のほか、埋木舎前の中堀にオス1羽が生息している。

2022年3月29日火曜日

天守前でラジオ体操 市が中止要請

 彦根城天守前で毎朝、市民たちが行っているラジオ体操に対し、彦根市文化財課が文化財保護の観点から中止を要請したことが21日わかった。市民たちは継続を求めて署名活動を始めた。
 市民たちは毎朝、ラジオ体操が放送される午前6時半までに天守前広場に集い、円になって体操を行っている。約30年ほぼ毎日続けている市内の男性(80)は「朝からラジオ体操をすると気持ちがいい。天守前広場から眺める琵琶湖の景色は毎日違い、沖の白石が見える時もある」と話していた。
 約10年前から続けている大薮町の西村洋治さん(77)は参加人数を集計しており、昨年は一日の最多人数が37人で、延べ約1万3000人が参加。今年の最多人数は27人だという。
 
40年間続く伝統
世界遺産前に厳格化
 天守前でのラジオ体操は約40年前から行われており、市民たちの交流と健康増進に役立ってきた。
一方で昨年3月の市議会の市民産業建設常任委員会では、森野克彦議員が「一定の団体に限って入場を認めることはどうなのか。ラジオ体操をしている方々が入れるのだったら、ペットを連れての散歩も入れるのでは。問題が発生した時に特定しづらい」と指摘。
 市文化財課は市民が天守前でラジオ体操をしていることを以前から把握し、「黙認」状態だったが、先週末、ラジオ体操をしている市民の一人に「時間外での天守前でのラジオ体操を控えるよう」要請。本紙の取材に、同課の鈴木康浩主幹は「防犯と防火の文化財保護の観点から、散歩を含め時間外の城内への入場はやめてほしいと求めた。世界遺産登録を目指す上で改めて大切な文化財を守っていきたいという思いもある」と述べた。24日には和田裕行市長にも報告した。
 
署名活動を開始
 市からの中止要請を受けた市民たちは継続を願って署名活動を開始。西村さんは「ラジオ体操のために登城する人のみの証明書を作ったり、たすきをかけたりの対処はできるはず。市との話し合いを求めたい」と話している。署名を継続して募っている。問い合わせは西村さん☎090(8210)4200。

2022年3月27日日曜日

近江鉄道が彦根城世界遺産登録応援号の運行開始

 近江鉄道は13日から「彦根城世界遺産登録応援号」の運行を開始。初日には彦根駅のホームで出発式を開き、応募で参加した家族連れたちが乗車した。
 世界遺産登録を応援するため、車両の前後に特製のヘッドマークを付け、側面に彦根城世界遺産登録のロゴを貼り、車内の棚上のスペースに34種類のポスターをラッピング。つり革にも装飾をほどこした。
 出発式には飯田則昭社長、三日月大造知事、和田裕行市長、彦根商工会議所の小出英樹会頭、彦根観光協会の一圓泰成会長らが出席。飯田社長は「車両が走るエリアの皆さんに彦根城が世界遺産登録を目指していることを広めるためラッピングなどをした。登録されることを願っている」とあいさつ。知事は「2024年の登録を目指し、前に進んでいることをうれしく思う。ポストコロナの時代に向けて一緒に盛り上げていきましょう」と述べた。
 最後にはひこにゃんや近江鉄道のキャラクターのがちゃこんと一緒にテープカットが行われた。出発式後には応募のあった54組178人から選ばれた8組27人が応援号に乗車し、彦根駅から米原駅まで乗って行った。父母と参加した城南小2年の龍琥太郎君(8)は「近江鉄道は車両が短くてかわいいので好き。彦根城が世界遺産になってほしい」と話していた。

2022年3月22日火曜日

彦根城天守を立命館大学レゴ部が作成

 立命館大学のレゴ部の学生たちが彦根城天守をレゴブロックで作成。13日に彦根市駅東町の近江鉄道本社で完成披露式が開かれ、三日月大造知事と和田裕行市長が見学した。
 レゴ部は文学部4年の渡辺篤司さん(22)が4年前に創部。彦根城の世界遺産登録の機運醸成を目的に滋賀県から彦根天守作りの依頼を受け、部員20人のうち渡辺さんら5人が昨年11月末から制作に取りかかった。12月には彦根城を実際に見学した。
 パソコンで設計したデータを基に、瓦をグレー、窓を黒、壁を白、石垣を黄土色など6色のレゴブロックをドイツなど海外から仕入れて制作。渡辺さんを中心に計約1万ピースを使い、実物の50分の1の高さ46㌢×幅53㌢×奥行き40㌢の大きさで、今年1月末に完成させた。総経費は約10万円。
 完成披露式には渡辺さんと部長の田中海さん(20)=国際関係学部2年=が出席。三日月知事と和田市長が除幕した後、歓談と記念撮影が行われた。渡辺さんは「この作品を見て彦根城の良さやレゴの魅力を知ってもらうきっかけになればうれしい」、田中さんは「一丸となって世界遺産を目指していると聞き、私たちができることがあれば、これからもお手伝いしたい」と語った。
 レゴ部が作った彦根城天守は14日から31日まで滋賀県庁本館1階の県民サロンで展示され、以降は県内の関連イベントなどで登場する予定。

2021年11月23日火曜日

彦根夜の陣 第二幕が開幕

 彦根城の夜間公開やライトアップ、茶席などのイベント「彦根夜の陣 第二幕」が催される。主なイベント内容は以下の通り。
 ▽彦根城夜間特別公開=城内を午後6時から同9時まで公開、事前予約制で天守を公開。天守の石垣に彦根城をはじめとした世界各国の名所画像を投影する「プロジェクトマッピング」も実施。来年1月30日までの土日祝日。ひこにゃんの散歩が今月13日、20日、27日の午後8時~15分間ある。高校生以上600円、小中学生200円。
 ▽錦秋の玄宮園ライトアップ=今月20日~12月5日の午後6時~同9時に園内をライトアップ。事前予約制で鳳翔台で茶席。旧八景亭の玄関で灯りアート展を開催。ひこにゃんが23日午後6時に登場。高校生以上700円、小中学生350円。
彦根城夜間特別公開と錦秋の玄宮園ライトアップが同時開催される今月20日~12月5日の土日祝日には共通入場券を表門券売所と玄宮園西口券売所で発売。高校生以上1000円、小中学生450円。
 ▽彦根城博物館「寒月の茶席」=館内の木造棟でライトアップされた庭園を眺めながら、茶と菓子を楽しむ。27日、28日、12月4日、5日の午後6時~・同6時45分~・同7時半~の30分制。一服500円。各日先着8人まで。予約は前日午後5時までに同館☎(22)6100。
 ▽Dramatic Legacy ひこね城あかり2021赤のまとい Wearing Your Red」=城内堀のライトアップと佐和口多門櫓への井伊家家紋の投影。来年2月13日まで。佐和口多門櫓前の水面に光のオブジェ240個を浮かべる「ヴァーミリオンシップ」は1212日までの日没~午後9時。
 ▽彦根夜の陣・周遊スタンプラリー=アプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」を使ったスタンプラリー。アプリをダウンロードし、彦根城、玄宮園、佐和口多門櫓、京橋口、二の丸駐車場でスタンプをゲットしてゴールすると抽選会に参加できる。
▽びわ湖のうえの物語・ナイトシャトルバス=彦根駅東口・いろは松駐車場・米原のローザンベリー多和田を経由する便と、彦根駅東口または長浜駅西口(米原駅東口経由)と彦根港を結ぶ便。来年1月30日までの土日祝日に無料で運行。ほかにライトアップに合わせて、彦根駅東口・いろは松駐車場・豊郷小学校旧校舎群・金剛輪寺を経由する無料のシャトル乗り合いタクシーが1314日と202123日に運行される。運行時間は近江鉄道のホームページなどから。

2021年11月17日水曜日

5市4町の商工団体と観光協会が世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアムを設立

 彦根城の世界遺産登録の実現を目指し、経済と観光関係の団体が主体となってその機運を高めるため、旧彦根藩領の県内5市4町の商工団体と観光協会などが「世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアム(彦根城世界遺産登録推進広域連携協議会)」を設立。17日に設立カンファレンスを米原市役所で開く。
 所属団体は彦根、東近江、近江八幡、長浜、米原の5市と犬上愛荘の4町の商工会議所、商工会、観光協会、一般社団法人近江ツーリズムボード、一般社団法人びわ湖の素DMО(米原市)の計23団体。
 彦根城の世界遺産登録の実現によって、各市町の観光振興が図れるという共通認識のもと、各市町が持つ資源を生かしながら、経済と観光の面から世界遺産登録を目指そうと、彦根商工会議所の呼びかけで同協議会を設置した。同様に世界遺産登録を目指している新潟の佐渡では「県民会議」が設置されているが、彦根城の場合は県民会議がないため、まずは湖東湖北の場からその機運を高めようという目的もある。
 同コンソーシアムでは▽機運醸成のための啓発と広報▽デジタルシステムを活用した情報発信▽世界遺産に関する学習機会の提供など、すでに彦根市内で行われてきた事業を他市町にも広げていく。
 

2020年9月18日金曜日

虫の音をきく―彦根城 夜間特別公開

 彦根城を午後6時から同9時まで開放する「虫の音をきく―彦根城 夜間特別公開」が、19日から1010日までの土日祝日の6日間開かれる。期間中、天守のライトアップやひこにゃんの登場などもある。

 彦根城を管理する近畿日本ツーリスト関西や彦根観光協会、彦根市などが連携し、彦根城の夜間開放の実証実験をしながら、今後の宿泊型観光の可能性を探ろうと開催。
 公開エリアは表門券売所から鐘の丸、天秤櫓、太鼓門櫓、天守前広場、西の丸広場で、大手門と黒門の入り口や山道は閉鎖。天守や櫓の建物内も入れない。開催日は1920212610月3、10の各日。雨天中止。入場料は高校生以上600円、小中学生200円。日中用の入場券は利用できない。

特別の御城印進呈
 ひこにゃんが開催日の午後8時~登場。甲冑隊の演武が不定期である。入場記念として夜間特別版の御城印(非売品)がプレゼントされる。世界アルツハイマーデーに合わせて天守のオレンジライトアップが18日から22日まで、医療従事者への感謝の意味を込めたブルーライトアップが23日以降。
 チケットは市内宿泊施設や添付のQRコードなどオンライン予約で。当日も表門券売所で販売されるが、入場制限の場合がある。

玄宮園で虫の音「観月の夕べ」
雅楽琴の演奏、高大生コンサートも
 玄宮園で虫の音を聞く「観月の夕べ」が19日から開催。ライトアップされた園内で、スズムシ、コオロギ、マツムシなど6種類の虫の鳴き声を聞くことができる。
 入園受付日時は1011日までの土日祝日の午後6時~同8時半。高校生以上700円、小中生350円だが、彦根観光協会のホームページに割引券がある。日中用の入園券は利用できない。
 期間中は各団体による琴や雅楽の演奏のほか、彦根総合高(20日)、彦根翔西館高(21日)、河瀬中高(26日)、滋賀大(10月3日)、近江高(10日)、県立大(11日)の吹奏楽部・オーケストラ部による「お月見コンサート」もある。ひこにゃんは1010日午後6時に登場予定。今年は新型コロナウイルスの感染防止で呈茶席がないため、持ち帰り用の茶を1杯300円で提供。いずれも荒天中止。問い合わせは同協会のホームページか23)0001。

能舞台も夜間公開
博物館 記念品進呈
 彦根城博物館の能舞台も夜間に特別公開される。日時は彦根城の夜間開放と同じ。ライトアップもされる。入場料は高校生以上200円、小中学生100円。記念品を進呈。展示室や木造棟は公開されない。混雑時は入場制限も。

4カ所巡り「御城印」完成を
夜間スタンプラリー、抽選で賞品も
 彦根市は彦根城、彦根城博物館能舞台、玄宮園の夜間開放に合わせて「彦根城・佐和山城限定コラボ 夜の御城印スタンプラリー」を行う。
 開催日時は夜間開放の間。二の丸休憩所で日付のみ記載の和紙製の台紙を受け取り、①天守前広場②彦根城博物館能舞台観覧席③玄宮園の提灯貸出場所④二の丸休憩所内のカウンターを順に巡り、各所に設置されたスタンプを押印して御城印を完成させる。完成品の持ち帰り可。
 参加無料だが、各施設の入場料は必要。走破者に佐和山城のオリジナルステッカー進呈。さらに抽選でオリジナル蛍光ペンや布マスクをプレゼント。

「城あかり」18日~
多門櫓に「橘の紋」
 彦根商工会議所と近江ツーリズムボードは18日から彦根城周辺で「城あかり」を開催。佐和口多門櫓には恒例になった井伊家の橘の紋が照らされる。1225日までの日没~午後9時。

近江観光大使第1号にオーストラリア出身クリス・グレンさん

 彦根城など湖東地域の名所を国内外にPRする「近江観光大使」の第1号に、オーストラリア出身でラジオDJとして活躍するクリス・グレンさん(52)=名古屋市=が就任。「湖東の魅力を外国人に発信したい」と意気込みを語った。
 クリスさんは1985年に留学生として初来日し札幌で約1年間過ごした。帰国後、オーストラリアでテレビやラジオなどに出演していたが、日本に戻りたいという「ホームシック」になり、92年に再来日。以降、ラジオDJを務めながら、関心がある日本の歴史や文化を学んできた。
 「日本を愛する外国人」としてテレビ出演も多数あり、NHK「ブラタモリ(岐阜編)」では案内人を務めた。特に城の研究を趣味としており、日本全国の約500カ所の城を巡ったという。
 彦根城の魅力について、クリスさんは「創建当時のままの城は国内に12しかなく、国宝は5城のみ。彦根城は美しい天守があり、縄張りもあり、デザインがすばらしい」「ミニ京都という表現がわかりやすいかもしれないが、古い日本の街を体験でき、見ることができることは外国人が好む」と説明した。
 彦根城以外では「(甲良出身の)藤堂高虎も好き」と明かし「近江観光大使として歴史的人物や古戦場跡などを紹介したい。近江の歴史的なストーリーを世界に発信できるよう、一生懸命がんばりたい」と意気込んだ。

多言語動画作成へ
クリスさん任命式
 近江観光大使は一般社団法人近江ツーリズムボード(OTB、事務局・彦根商工会議所内)が湖東地域への誘客を目的に創設。3日に彦根商工会議所でクリスさんを迎えての任命式が開かれた。
 OTBは彦根城を訪れる外国人向けに、英語や中国語など多言語に対応したアプリの動画やゲームを制作する「彦根城多言語解説整備事業」を展開。動画ではクリスさんが案内役を務め、甲冑姿の武士たちが登場しながら彦根城の特徴を外国語で紹介。ゲームを含めて来春の桜のシーズンまでに完成させる。
 任命式には大久保貴市長やOTBの上田健一郎会長が出席し、上田会長からクリスさんに委嘱状が渡された。上田会長は「彦根城の魅力を外国人の目線で国内外に向けて発信して頂きたい」と話した。

天守前トークショー
20日夜 来場者募集
 彦根城運営管理センターとOTBは20日午後7時~彦根城天守前広場で「『お城』夜間特別トークショー」を行う。夜間特別公開に合わせて、クリスさんと滋賀県立大学の中井均教授がトークを行う。夜間入場料として高校生以上600円、小中学生200円。雨天時は彦根城博物館能舞台観覧席で、入場無料・先着30人。問い合わせはOTB☎(22)5580。

2020年4月6日月曜日

中堀沿い「景観配慮欠く」批判受け規制方法改める

 彦根キャッスルリゾート&スパ前の中堀沿いに彦根市が張った規制線に対し、インターネット上で「景観を損なう」などの批判が相次いだことを受け、市は景観に配慮した規制に改めた(1日付に関連記事)。
 この場所は毎年、花見シーズンになると観光客や市民でごった返し、車と来場者のトラブルも起こっている。このため市観光企画課は「事故が起こる前に対策が必要だ」として、3月27日に堀沿い約30㍍に「座り込み禁止」「三脚禁止」「車に注意」の札を多数掲げた規制線を設けた。
 しかしこの模様がネット上にアップされると批判や指摘の声が多数あがったため、市は札を数枚に減らし、竹を活用した規制措置に改めた。変更した理由について市の担当者は「ネット上でのさまざまな意見を踏まえて、景観に配慮した形に改めた」と述べた。
(メモ帳)
 この場所は毎年、花見客やカメラマンでごった返す場所であり、危険箇所である。小生は数年前、近くを通り過ぎた軽自動車にイラついた中年男性がその車の後部を殴る姿を目撃。そのまま中年男性が逃走したため、警察の捜査に協力したこともあった。そのため市が規制する姿勢は理解できる。
 問題はその方策である。「禁止」「禁止」「禁止」「禁止」…と規制の札を何枚も掲げる対策は前時代的であり、市の美的センスやおもてなし精神の欠如の表れである。ネット上での「(市職員の)品位、品格を疑う」「市の行為は見苦しい」は極めて正しい指摘であり、そのような品位を欠く感覚・感性の職員が市の観光を担っているのかと思うと、情けなく、かつ恥ずかしい限りである。
 ネット上での批判や小生の指摘を受け、市は「景観に配慮した」方法の規制措置に改めたが、担当課の職員が市の観光業の振興を少しでも本気で考えているのならば、今回の惨状に対し猛省し、改心するべきである。(山田)

2020年2月19日水曜日

彦根城世界遺産へ滋賀県が「推進室」新設、市と「協議会」設置へ

 滋賀県は2020年度から、県教委の文化財保護課を知事部局の文化スポーツ部内に移行し、同課内に彦根城世界遺産登録推進室を新設。県と彦根市の連携を密にして、24年度の世界遺産登録を目指す。
 彦根市は、すでに登録済の姫路城との差別化を図るため、江戸時代の武士が城とその周辺に住み、一体となって統治していた社会構造に着目。「彦根城が武士による統治の仕組みを表した代表的な城だ」として、天守、櫓、藩主が住んでいた表御殿跡、旧藩校の弘道館跡、槻御殿、玄宮園、重臣屋敷の中堀より内側と埋木舎の範囲で登録を目指す。
 県も彦根市の考えに同意。新設する彦根城世界遺産登録推進室では、「推薦書原案」の作成に向けた学術会議や、学術会議委員・外国人研究者らによる国際会議の開催、市と設置する協議会で機運醸成のための広域的な啓発活動を行う。
県と市は2022年度に国からユネスコへ推薦書の提出、翌年度にユネスコからイコモスへの諮問とイコモスの現地視察を経て、24年度の登録を目標にしている。

2020年1月11日土曜日

彦根城の管理とひこにゃん運営4月~近畿ツーリスト関西に

 彦根市は、今年4月1日からのひこにゃんの運営を含む彦根城と彦根城博物館の管理業務の委託先が近畿日本ツーリスト関西(大阪市)に決まったと発表した。今月中にも契約を締結し、締結日から3月31日まで運営準備期間として近ツーの社員が業務につく。
 彦根城は昭和19年(1943年)以降、市が管理している。地方公務員法の改正に伴って彦根城などの運営費が増加する見込みのため、彦根城で働く臨時職員の人件費などのコスト削減と民間ノウハウを活用した入山者の増加を目的に民間委託を決定。
昨年10月以降、企画提案後に選定していくプロポーザル方式で公募し、応募のあった3団体が提出した書類などを、市内部3人と学識者ら外部4人の審査会が彦根城の17項目、彦根城博物館の7項目について一人合計200点で審査。その結果、1400点満点のうち近ツーが次点に10点差の1051点で1位となった。
市が昨年9月議会時に示した来年度から3年間の上限の見込み額は、人件費や運営費、誘客対策費、自主事業費、ひこにゃん経費、ほかの関連経費で彦根城が8億6006万円、彦根城博物館が7170万円。

彦根の団体は3位
「ワンチーム」ならず
彦根の2団体で組織した「コンソーシアム彦根」は957点で3位だった。その一員でひこにゃんを運営している日本ご当地キャラクター協会(彦根市大薮町)代表理事の荒川深冊さん(49)は「彦根の観光を一つにして、地元の人間による『ワンチーム』で盛り上げようとしましたが、やはり大手企業のプレゼン力には勝てなかったようで」と残念がった。
市は民間委託により、90万人の入山者数を目指すとしている。近年では彦根城築城400年祭があった平成19年(2007年)が84万9056人だったが、イベントがない年は昨年度が72万2916人など70万人台で推移しており、近ツーが目標達成に向けてどのような戦略を立てるのかが注目される。


2019年2月1日金曜日

彦根城の天守前広場で市民がラジオ体操

 彦根城の天守前広場に毎朝6時半から数十人の市民が集まり、ラジオ体操をしている。
 一番乗りを目指し、本紙記者が午前6時過ぎに天守前広場を訪れた際、すでに市民2人の姿があった。そのうち河原2丁目の村川晃司さん(77)=写真=は25年ほど前から、傷病や旅行を除いてほぼ毎日参加。午前4時半に起床し、本町の宗安寺を参拝した後、午前5時半過ぎに登城し、ラジオ体操の前段階の柔軟体操をしているという。
 村川さんは「朝からラジオ体操をすると気持ちがいい。琵琶湖の景色も毎日違いますよ」と笑顔を見せていた。村川さんによると、雨や雪が降る日は少ないものの、平均で30人ほどは参加しているという。記者が訪れた日も約30人の男女が集まり、天守前広場を囲む形になってラジオ体操の第1と第2をしていた。
 参加者の最高齢は中央町の上田孝一さん(89)。70歳代後半から参加しており、「長生きするために登っています。気分が違いますし、『無』の境地にもなれます」と話していた。
 最も若いのは本町1丁目の箕形とも子さん(55)。家族の介護のため3年前に仕事を退職したのを機に出席しており「仕事をしていた時は不規則な生活でしたが、ラジオ体操をするようになって1日のけじめがつき、朝ごはんもおいしい」と語っていた。
 ラジオ体操を終え、村川さんと下山した午前7時前には表門橋前の内堀沿いを散歩していた中央町の大森修太郎さん(79)に出会った。
 大森さんによると、41歳の時に友人と2人で携帯ラジオを持参し、天守前広場で始めたのが最初だといい、一時は「城歩(じょうぶ)会=丈夫にちなんで命名」という市民団体も結成され、市民の間に「天守前でのラジオ体操」の情報が広まったらしい。
 村川さんによると、時期や天候によってはラジオ体操後に参加者同士で花見会や朝ごはん会もしているいい「普段はあまり人と話す機会がない高齢者同士が楽しく交流できる良い機会にもなっている」と参加を促していた。

2019年1月15日火曜日

彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会の会長・宮川富子さんインタビュー

 彦根城の世界遺産登録を目指し、市民の機運を高めようと昨年結成された「彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会」の会長・宮川富子さん(71)=永樂屋副社長=に抱負などを聞いた。   (聞き手・山田貴之)
 ―就任の経緯は
 ◇彦根城博物館で昨年、世界遺産になっている福岡県の沖ノ島の関係者を招いたシンポジウムを聞いた際、行政や学識関係者だけでの世界遺産登録が難しく、市民レベルで盛り上げなければいけないと認識しました。彦根の江戸時代の街並みを残すためには市民による現状の認知が必要で、行政との情報も密にしなければとも思いました
 ―就任を決意した理由は
 ◇私自身、子どものころからお城の近くで育ち、遊び場でもありました。多くの市民が共に過ごしてきた彦根城を世界遺産にするお手伝いができるのならばとの思いから、微力ながらも引き受けました
 ―多くの市民は世界遺産に無関心ですが、変化はありますか
 ◇熱い思いがあっても口にできない、という市民性があると思います。女が外に出る、しかも組織の会長になるというのは彦根では異端児と思われるかもしれませんが、後世に残すべき資産が多くあるという認識は男女に関係なく、多くの市民の共通点です。市外から市民になった人からは「彦根はほんまにいいところ」との声を聞きます。彦根出身者や長く住んでいる市民の皆さんが、もっと「我が町彦根」を大切にして街を残す、そして街をつくるという思いを強くしていただけたらうれしく思います
 ―彦根市は特別史跡内での登録を目指していますが、意見や提言は?
 ◇個人的には井伊家ゆかりの寺社も範囲に入れてほしい。特に清凉寺、龍潭寺、大洞弁財天長寿院、井伊神社は旧松原内湖にも接しており、「点」ではなく、一つの「面」を構成できると思います
 ―市が目指している登録範囲を把握している市民はほとんどいません
 ◇確かに官民の協力強化は今後の課題です。1000人委員会は情報を共有できるという点で良い組織です。彦根が一つになるために、市民と行政がもっと密な関係になって、より良い活動を進めるお手伝いができれば最善です
 ―2年目に入る今年の抱負は?
 ◇彦根の江戸時代の建物は旧城下町を含めて無くなってはならず、そのためには市民の皆さんが自分の街に誇りを持つ必要があります。誇りを持つ市民が増えれば、彦根に定住する人や帰郷してくる人も増えると思います。世界遺産はその(誇りを持つための)足がかりになると思います。多くの市民の皆さまに1000人委員会へ入ってほしいです。
 「彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会」のメンバーは、昨年12月17日時点で計1386人となっている。委員の参加条件は特になく、市内外から随時応募している。申し込みは氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記載して、市教委彦根城世界遺産登録推進課ファクス(27)3554かメール(hikone-wh@ma.city.hikone.shiga.jp)。問い合わせは同課(26)5834。

2019年1月7日月曜日

彦根城世界遺産へ登録範囲は特別史跡内で、推薦書原案を年度内に提出へ

 彦根城の世界遺産登録について、彦根市はその登録範囲を中堀より内側の特別史跡と埋木舎に絞った形で目指す考え。現在は推薦書の原案を作成しており、今年度中にも文化庁に提出する予定だ=写真は市作成。
 世界遺産を目指すうえでの懸案事項は、登録済みの姫路城との差別化だが、その問題をクリアするには、海外の人や将来世代にも理解できる「顕著な普遍的価値」を証明する必要がある。
 木造建造物の最高傑作として評価されている姫路城との差別化を図るため、彦根市は江戸時代の武士が城とその周辺に住み、一体となって「統治」していた社会構造に着目。個別の領地を支配していた戦国時代の武士が、江戸時代には統治者へ転換したとしながら「彦根城がその統治を表した代表的な城だ」と説明している。
 焦点の登録範囲については、特別史跡内に天守、櫓、藩主が住んでいた御殿、旧藩校、庭園(玄宮楽々園)、重臣屋敷、堀、石垣が現存していることから「武士の統治を表す要素がまとまって残っているのは彦根城しかない」と強調。一時期、市は登録範囲の候補に外堀土塁や辻番所、井伊神社なども入れていたが、現在は参考物件としての「バッファゾーン」の位置づけに止めて、あくまでもバッファゾーンを除いた特別史跡内のみで勝負する意向だ。
 今後、市は国からユネスコに提出する推薦書の原案を県と連携しながら完成させて、今年度中に文化庁へ提出。2022年をめどに国内で推薦候補に選ばれ、ユネスコに推薦書が提出された後、イコモスの審査と世界遺産委員会で審議を経て、24年に世界遺産登録の決定を目指している。
 彦根市の担当者は「江戸時代の武士の統治の仕組みが彦根城内だけでストーリー立てすることができ、世界遺産登録もできる」と自信を見せている。
 しかし専門家の中では、より差別化が図れる可能性があるバッファゾーンを登録範囲に入れる案や、国宝五城案などを推奨する意見がある。ほかにも、江戸時代の武士や統治の仕組みを海外の人にいかに理解させるか、統治者の井伊家についてどのように説明するかなどの課題がある。そして何よりも彦根市民の間で盛り上がりに欠ける点が最大のハードルとも言えよう。彦根城の世界遺産登録に向けて、その実感を抱く市民が多くないのが現状であり、困難な状況に変わりは無い。       (山田貴之)

2018年10月29日月曜日

城塞・軍事遺産国際学術会議委員会ICOFORT年次総会と学術会議 彦根で

 城塞・軍事遺産国際学術会議委員会(ICOFORT)の年次総会と学術会議が23日から26日まで彦根市内などで開かれ、19の国・地域から研究者約100人が訪れた。
 ICOFORTはユネスコの世界遺産の答申を行う「イコモス」の国際学術委員会の一つ。世界各地に残されている城郭や要塞、軍港、古戦場などの軍事施設や戦場跡について、その歴史的評価や保存活用などに関する活動をしている。
 23日に「城郭の世界史―アジア・ヨーロッパ世界と彦根」をテーマに文化プラザエコーホールで行われたシンポジウムには市民を含む約160人が参加。イコモスの河野俊行会長とICOFORTのミラグロス・フローレス・ロマン委員長があいさつした後、滋賀県立大学の中井均教授らが基調講演。中井教授は彦根城の石垣や堀切を取り上げながら「石垣などだけ見ても軍事性は高く、このような土木施設が残っていることは極めて重要だ」と紹介。城下町を含めたエリアを堀や土塁、石垣で囲い込んだ日本の城郭構造の特徴の「惣構え」を説明したうえで「天守などの建造物だけでは日本の城郭の本質はわからない。堀や石垣などを入れることでその本質的価値に迫ることができる」と述べた。
 その後、エクス・マルセイユ大学のニコラ・フォシェール教授による「ヨーロッパの城郭と都市」の講演、彦根市特別顧問の山根裕子氏らの講話後にはパネルディスカッションもあった。
 メッセ棟1階では彦根仏壇の技で作られた甲冑や、琵琶湖のヨシ約500本を使って滋賀県立大学の学生たちが作った作品、世界の城郭のパネルと模型などが展示された。24日、一行は狂言を鑑賞した後、彦根城に移動。彦根鉄砲隊の演武を見た後、彦根城博物館や彦根城を見学した。25日には学術セッションと年次総会、26日には安土城考古博物館や伊賀上野忍者博物館などの見学会があった。

2017年12月28日木曜日

彦根城天守の修復へ滋賀飲料が売上の一部を寄付する自動販売機を設置

 10月の台風21号の影響で漆喰壁がはがれた彦根城天守の修復に貢献しようと、自動販売機業者の滋賀飲料(彦根市本町)は23日、売上の一部を寄付する自動販売機を同社近くに設置した。
 台風21号により、現在は一般出入り口になっている天守の多門櫓の漆喰壁が高さ約3・7㍍×幅16・6㍍にわたってはがれ、玄宮園の広場(武蔵野)からもその惨状がよくわかる。
 同社は天守の修復に貢献しようと、自動販売機で売れた商品1本あたり10円を市に寄付することにした。自動販売機は側面にプロの写真家たちが撮影した天守の写真が貼られており、「わかくさ堂」前に設置。茶やコーヒーなどの飲み物のほか、双葉荘(松原町)のしょうゆ「うまし」など計約20種類を販売している。飲み物の購入以外に500円と1000円が募金ができる専用ボタンも付いている。
 同社専務の瀧圭介さん(37)は「天守の惨状を見るたびに何かできないかと思っていた。寄付をしたいけど、その方法が分からない市民や観光客の皆さまにも簡単に寄付ができると思い考えました」と話している。自動販売機の設置期間は天守の修復が完成する来年夏頃まで。

2017年12月14日木曜日

彦根城天守の修復に貢献 新成人のつどい実行委員会メンバーが募金活動

 台風21号の影響で外壁がはがれ落ちた彦根城天守の修復に貢献しようと、来年の「新成人のつどい」の実行委員会メンバーが10日、彦根城博物館前で募金活動をした。
 実行委は新成人として社会に貢献する活動をしようと企画。この日は、実行委員7人のうち男性3人が井伊の赤備えの甲冑姿、女性4人が井伊直虎の衣装を身に着けて、募金箱を手に約3時間、博物館前や表門橋前で観光客らに支援を呼び掛けた。ひこにゃんも博物館前で一緒に募金を手伝い、この日だけで6万8031円集まった。
 実行委員長の山田美和さん(20)=中藪2丁目=は「彦根城は彦根市民の誇り。私たちでできることは何かを考え、修復につながればと思い募金活動を企画しました」と話していた。
 募金箱は来年1月5日までに市教委などの窓口に設置されている。

2017年10月25日水曜日

台風21号で彦根城天守の多門櫓の漆喰壁はがれる、修理は来年夏以降

 22日から翌日にかけての台風21号の影響で、彦根城天守の多門櫓の漆喰(しっくい)壁がはがれているのが23日朝わかった。玄宮園からもはがれた様子がわかり、早急な改修が必要だ。
 天守の多門櫓は天守の整備後に増築された。壁は平成5年から同8年までに行われた大修理で塗り替えられた。漆喰がはがれた場所は現在、出入り口として使っている多門櫓の玄宮園側の壁の高さ約3。7㍍×幅16・6㍍分。漆喰がはがれた側の天守は玄宮園内の武蔵野(広場)から一望できる絶好のロケーションとして、時代劇や映画、ドラマでも頻繁に登場している。
 市教委文化財課は「場所が場所だけにそのままにはしておけない。文化庁や県と相談しながら、修理したい」としている。
 台風21号ではほかに、彦根市内の芹川の一部ではん濫危険水位を超えたため、22日午後9時50分に、芹川沿岸の城東小や城西小、佐和山小などの学区を対象に避難指示(緊急)が発令。また23日午前0時15分には土砂災害警戒区域などを対象にした避難指示(緊急)が発令された。発令を受けて、指定の緊急避難場所も各小学校など15カ所に開設され、58世帯122人が避難した。
 鳥居本町の国道8号線では22日午後10時半ごろ、約100㍍にわたって深さ約30㌢㍍冠水し、古沢交差点から北側方面で迂回措置がとられた。迂回措置は23日午前2時5分に解除された。
漆喰修理は来年夏以降に
 台風21号の影響で、彦根城天守の多門櫓の漆喰(しっくい)壁がはがれたことを受け、彦根市教委文化財課は25日、修理が来年夏以降になる方針を示した。
 はがれた場所は、出入り口として使っている多門櫓の玄宮園側の壁高さ約3・7㍍×幅16・6㍍分。
 文化財課によると、雨や雪が多い時期に修繕すると、漆喰に湿気がこもって壁本体にまで影響が出るため、乾いた時期しか修繕できないという。また修繕には足場を設ける必要があり、文化庁との調整にも時間がかかるという。
 文化財課主任の下高大輔さんは「なるべく早く修理したいが、手続きや時期の都合で、早くても来年7月ごろの着手になるだろう」と話している。