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2013年3月29日金曜日

「若手」政治家 待望論

 日本の政治家で輝きを見せているのは、国政では小泉進次郎衆院議員(31)、地方自治体の首長では橋下徹・大阪市長(43)であり、両氏は将来の首相候補にもあがっている。
 両氏の共通点は、物怖じをしない発言と行動力、そして突破力が秀でていることにある。これらは両氏に限らず、世界中の優れた政治家に共通した資質であり、民衆を引きつける要素でもある。
 アベノミクスにより、経済は数値的には一応に回復しているようだが、国家の屋台骨である官僚組織や政治体制の改革はまだまだ道半ばであり、その一丁目一番地である地方分権の推進はその道程さえ見えていない。
 先の衆院選で、その地方分権を党是に掲げた日本維新の会が大躍進した世情から判断すると、現代はまさに新しい国づくりを目指す改革派と、現状維持を求める守旧派とが争った江戸期の幕末期のようでもあるが、約150年前の幕末期に心ならずも亡くなった吉田松陰や坂本龍馬ら、そしてその後の明治維新(政府)の中枢を担っていた大久保利通や伊藤博文らも、小泉・橋下両氏のような「若手」世代であった。
 一方で、高齢世代の政治家は長年の経験から安定した政策運営ができ、若手世代の「暴走」を食い止める役目にもなるが、高齢世代が実権を握ることによるいわゆる「老害」は、改革のスピードの遅さや(斬新さという意味での)革新的な政策への抵抗などから、政治的な停滞を生み、国家または地方自治体の発展を遅らせることになる。
 特に国会議員や地方自治体の首長といった地方の代表者たる政治家は、前記にあげた小泉・橋下両氏のような突破力などのさまざまな力が必要不可欠であり、それらの力を備えている「若手」に任せるべきである。
 さて、残り1カ月を切った彦根市長選―。我々、市民はいかに判断するべきか―、その答えを出す時期にある。【山田貴之】

2013年3月28日木曜日

チベット声楽家・バイマーヤンジンさん 中国漢民族の差別や日本の美しさ語る

 拓殖大学客員教授を務めながら故郷のチベットに学校を建設する活動をしているバイマーヤンジンさんがこのほど、多賀大社で講演。流ちょうな日本語で会場の笑いを誘いながら、中国・漢民族によるチベット民族への差別や日本の美しさなどについて話した。
 ヤンジンさんは1959年にチベットを侵略した中国政府が、反対運動をした祖父を捕まえ、その後に亡くなった祖父の遺体を返さなかったことや、文字の読めない両親を騙して土地を奪ったことなど、現代まで続く中国の非人道的な手法を紹介。「両親はこのような辛い思いを子どもたちにはさせたくない、という思いから学校に行かせてくれたと思う」と述べた。
 大学生のころは回りが漢民族ばかりだったため、「『ばい菌がいる』『髪が牛のしっぽ』などと野蛮人扱いされ、退学したいと思ったが、学校に行かずに放牧で家計を支える兄や両親の事を思うと、耐えることができた」と説明。「チベット自治区に近い四川省の成都では、タクシーにチベット人を乗せない、車を売らないなどの差別が今もある」と話した。
「国、民族に誇りを」
 ヤンジンさんは大学を卒業するころに、後に結婚する日本人留学生に出会ったことを機に日本の事を調べ、結婚後に移住し、現在まで18年間、日本で暮らしている。日本について「桜、新緑、紅葉など自然がすばらしい。お米もおいしい」とした上で、「チベット人が祈るのは、日本のような国になりたいと思っているから。国土も狭く、資源も無い日本がどうしてこれほどまでに力があるのか、やはりそれは『教育』だと思う」と解説。
 日本で稼いだ資金でチベットに学校を10校作った理由として「一人でも多くのチベット人が大学を出て、中国政府にものを言える人になってほしい」とした上で「日本では(国旗掲揚反対など)色んな思想があるが、国旗を掲揚することはチベット人から見れば、うらやましいこと」「自分の民族、国、古里に誇りをもち、恩返しするために役に立とうとすることは当たり前。これからもチベットが良くなるよう、一生を尽くしたい」と語った。
 講演後、声楽家でもあるヤンジンさんはチベットの歌も披露。来場者から大きな拍手を受けた。

クオカード売上一部 彦根市文化財保護基金に寄付

 彦根城の天守閣とひこにゃんがイラストされたクオカードの売り上げの一部(11万6110円)が、彦根市文化財保護基金に寄付され、21日に市役所で贈呈式があった。
 市と株式会社クオカードは、カード1枚500円につき5円を同基金に寄付する合意書を締結。カードは昨年4月から発売され、今年2月末で2万3222枚が売れた。
 ひこにゃんも登場した贈呈式ではクオカード社の担当者がひこにゃんに「千両箱」を渡した。4月下旬からはひこにゃんの写真が写った第2弾も販売される予定。

2013年3月27日水曜日

自転車コミュニティビジネスの全国事例紹介の本、五環生活

 自転車を用いた全国各地のコミュニティビジネス(※)の事例を紹介した本「自転車コミュニティビジネス・エコに楽しく地域を変える」が、今月15日に発刊された。
 自転車を活用した事業を行う団体が全国に増えている中、NPO法人五環生活(彦根市中央町)と、滋賀県内で自転車促進の事業を展開している「輪の国びわ湖推進協議会」は、より多くの企業や団体に自転車を使ったコミュニティビジネスをしてもらおうと、2つの団体に所属する11人が北海道から沖縄までの自転車関連団体を取材し、全国のさまざまな事例をまとめた。
 本では、自転車タクシーやレンタサイクル、自転車便のほか、自転車と喫茶店を融合させたサイクルカフェ、競技や関連の講演会など自転車イベント、自転車にはまる女性・自転車ガールなどを紹介。また高齢者向けの自転車など「新しい自転車の開発」や、放置自転車を再利用させる「自転車のリサイクル」なども載せている。
 五環生活代表理事の近藤隆二郎・滋賀県立大学准教授が編著を担当し、ライターの目片雅絵さん(37)=佐和町=が編集協力を務めた。目片さんは「自転車を使って社会を変えていこう、自転車を使ったコミュニティビジネスをしたい、と思っている人に是非、読んでほしい」と話している。発行は学芸出版社。主な書店で販売。180ページ。1900円(税抜き)。問い合わせは五環生活☎(26)1463。
 ※【コミュニティビジネス】地域が抱える課題を各地の資源を生かしながら、ビジネス的な手法で解決していく事業のこと。

文化財の小径 整備、多賀大社参集殿前

 多賀大社はこのほど、参集殿前の文化財の建物を見学してもらおうと、石を並べた小道(約100㍍)を整備。「文化財の小径(こみち)」と名付けた。「小径」沿いの文化財は以下の通り。
 ▽文庫=江戸時代に多賀大社の神職などを務めた車戸(くるまど)家の文庫で、昭和7年の造営時に現在地に移築された。幕末期の車戸宗功(そうこう)は勤皇の考えが強く、徳川幕府家の井伊家の領内にある中で、長州の伊藤俊介(後の博文)らと、この文庫内で密会していたという。
 ▽釜=寛永10年(1633)と元禄12年(1699)の銘が入った釜が2つあり、多賀大社が造営された竣工時に湯神楽に使うために寄進されたとされる。
 ▽神輿(みこし)庫=昭和の造営時に、参集殿の西側から移築され、当時は珍しかった鉄筋コンクリートで築造。神輿と鳳輦(ほうれん)が保管され、4月22日の古例大祭の時に町内を巡行する。
 ▽鐘楼=天文24年(1554)に不動院の別当・祐尊の歓進(かんじん)で鋳造されたもので、寄進者の中には浅井長政の幼名・猿夜叉も見られる。昭和61年の多賀講創設五百年の記念事業の一環で、現在地に新築された鐘楼内につり下げられた。
 ▽土蔵=太閤蔵とも呼ばれ、天正16年(1588)に秀吉が母・大政所の病気平癒に米1万石を寄進し、それによって築造されたと伝わる。

2013年3月26日火曜日

豊郷小旧校舎群や彦根でロケ映画・だいじょうぶ3組、関連イベントも

 ベストセラー・五体不満足の著者・乙武洋匡(おとたけひろただ)さんの小学校教員としての実体験をえがいた映画「だいじょうぶ3組」が、きょう23日から全国ロードショーされる。この映画は豊郷小学校旧校舎群や彦根市内で撮影が行われたため、彦根と豊郷では関連イベントも同日から始まる。
 この映画は、生まれつき手足が無い教員と補助教員が、さまざまな悩みを抱える5年3組の児童らと真剣に向き合い、一つにまとまっていく様子をえがいた作品。出演は乙武さんのほか、国分太一さん、榮倉奈々さんら。廣木隆一監督。
 昨年1月から2月までの延べ17日間、旧校舎群や彦根市金亀公園、夢京橋キャッスルロードのお好み焼き屋・あまからや将月で撮影が行われた。そのうち、金亀公園では彦根を映画で盛り上げる会のメンバーがうどんとカレーを振る舞い、寒い中で演じた国分さんらが喜んでいたという。
 関連イベントは、旧校舎群、彦根城表門券売所、ビバシティ、ひこね街なかプラザ、近江鉄道の彦根・豊郷駅を巡ってオリジナルグッズなどが当たるスタンプラリーと、旧校舎群2階でロケの写真や小道具などを展示した企画展。いずれも5月6日まで。

2013年3月25日月曜日

滋賀県立大で卒業証書・学位記の授与式

 彦根市八坂町の滋賀県立大学は20日、学位記授与式(卒業式)を学内の交流センターで開き、卒業生558人と大学院修了生101人に卒業証書・学位記を授与した。
 県大は環境科学、人間文化学、工学、人間看護学の4つの学部・研究科がある。式典では大田啓一学長から、学部・研究科の卒業生と院生の代表者に卒業証書・学位記が渡され、大田学長が「これから社会と関わっていく皆さんは、不断に俯瞰(ふかん)力を鍛え、本学で身につけた自ら学ぶ態度を生かして、積極的に学び直してください」と述べた。
 嘉田知事ら来賓のあいさつ後、学生を代表して環境科学部の松浦克彦さん(奈良県)と、院生を代表して人間看護学研究科の山田博子さん(彦根市)が謝辞。そのうち山田さんは「大学院で学んだことを生かし、明るい未来を創造するため、それぞれの力を発揮したい」と語った=写真
 会場の外には巨大モニターも設置され、卒業生・修了生の家族ら約400人が見守っていた。