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2014年1月31日金曜日

特別養子縁組の仲介開始 県内初、神野レディースクリニック

 彦根市中央町の神野レディースクリニックは30日から、医療機関としては県内初の特別養子縁組の仲介事業を始める。
 子の誕生を望まずに出産した実母と、不妊治療をしても子どもができない夫婦の仲介に立ち、新生児を養親となる夫婦に引き渡す役割を務める。仲介役としては、県内に県彦根子ども家庭相談センターなど行政の施設はあるが、医療機関としては全国20施設による「あんしん母と子の産婦人科連絡協議会」内で4施設目となり、近畿でも初めてだという。
 児童虐待が社会問題化しているほか、市によると、今年度中に乳児院などに一時保護されている1歳未満の子は市内で2人(入所は1人)いる。また同クリニックで不妊治療をしている夫婦は年々、増えているという。同クリニックは、実の親からの同意(虐待の場合は同意不要)後、その子どもを院内で保護。養親となる夫婦については、院内に設置した特別養子縁組審議委員会で審査・面接をした後、この事業を平成元年から取り組んでいる同協議会本部のさめじまボンディングクリニック(埼玉県熊谷市)での二次面接を経て、正式登録となる。
 神野佳樹院長(57)は「育てられない親や子ができない夫婦、両方の思いを身にしみて感じており、さめじまクリニックさんの取り組みを彦根でも行うことにした」と話している。
 実の親や養親となる夫婦からの謝礼や寄付金は受け取らずに、医療の一環としてボランティアで行う。
 院内に設置のホットラインは☎0120(038)414。

映画 偉大なる、しゅららぼんの舞台あいさつに200人

 彦根を中心にロケが行われ、3月8日に公開する映画「偉大なる、しゅららぼん」の舞台あいさつが24日、ビバシティシネマで開かれ、関係者約200人が参加した。
 作家・万城目学さん原作の彦根城と竹生島を舞台にした映画。濱田岳さん、岡田将生さんらが出演し、昨年4月から約1カ月間、彦根や長浜などほとんど県内でロケが行われた。舞台あいさつには、水落豊監督、嘉田由紀子知事、大久保貴市長、長浜観光協会の岸本一郎会長らが参加。
 水落監督は「滋賀ではないと成立しない映画。色んな人に協力してもらったが、自分たちの映画だと思って県外にアピールしてほしい」と話していた。
 嘉田知事は「映画公開に合わせて、滋賀は『しゅららぼん県』になる」と宣言した上で「滋賀を改めて売りに出したい」と述べた。
 舞台あいさつ後には、ひこにゃんと長浜の観光キャラクター・ひでよしくんも登壇し、記念撮影会が行われた。
ロケ地スタンプラリー
 映画「偉大なる、しゅららぼん」の公開を記念し、ロケ地&スタンプラリーのガイドブックが発刊された。
 出演者の関係図、ストーリー、ロケ地、琵琶湖を取り巻く19のパワースポットなどを掲載している。B5判6ページ、全カラー。
 ガイドブックの裏面にはスタンプラリーの押印欄もあり、彦根と長浜の計12カ所に置かれているスタンプを集めて、景品交換場所に行くと、3カ所以上でクリアファイル、7カ所以上で賞品が当たる抽選応募券をプレゼント。竹生島で押印後に彦根港か長浜港で「神の水」の進呈も。5月6日まで。
 ガイドブックは彦根市観光案内所、彦根観光協会、市観光振興課などに置いている。

2014年1月28日火曜日

中川啓子さん 小説・東京駅物語を刊行

 彦根市芹川町の作家・中川啓子さん(73)がこのほど、東京駅の保存活動の様子をえがいた小説「東京駅物語」を刊行した。次作は彦根藩が登場する幕末から明治時代にかけた作品で、年内に完成させる。
 中川さんは第二次世界大戦中に上海で生まれ、戦後は新潟や大阪などに住み、結婚を機に29歳で東京へ移住。約10年後に始まった東京駅の保存運動にも25年間携わった。東京在住時から小説を書き始め、これまでに短編13作と中川さんが幼年期を過ごした上海をえがいた長編「上海ぎほり」を刊行している。
 「東京駅物語」は、東京駅との出会いから、あこがれの東京ステーションホテルでの結婚、東京駅解体の危機、保存運動、存続決定までを自叙伝風に書き上げた作品。
 中川さんは「東京駅はつぶされて高層ビルになるところだった。元の姿に復元されて本当に良かったという思いを込めて書いた」と解説。昨年1月には、幕末から明治にかけての小説を書くため、歴史的文献が多く残る彦根に移住。「彦根の古い町並みも取り壊されていると聞いている。昔の彦根のままでいてほしい」とも話していた。
 「東京駅物語」は155ページ、1050円。問い合わせは中川さんの自宅兼出版社・ぎほり舎☎(47)6062

本・西郷と左内と「正気の歌」 大阪の吉岡司郎さん「真の井伊直弼えがく」

 歴史史料を参考に十三代藩主・直弼の姿などをまとめた本「西郷と左内と『正気の歌』」を、大阪市の吉岡司郎さん(83)が発刊した。
 吉岡さんは昭和25年に金沢大学に入学し、在学時に幕末の政治に関心をもって以降、歴史史料を集めてきた。本では黒船が来航した嘉永6年(1853)から安政の大獄(1858~59年)までを、史料を抜粋しながら年ごとの動向を紹介。
 第1分冊から第5分冊までと別冊の計6冊で構成。そのうち彦根藩に関しては井伊家史料のほか、彦根藩公用方秘録や長野義言の日記・秘中要記などを活用し、第2分冊の第4編からは直弼の動きをたどっている。
 吉岡さんは、直弼が休んでいた安政5年6月19日に日米通商条約の仮条約の調印が済んでしまい、また安政の大獄は直弼がたまたま大老職にいた時の幕府がやったことだとし「直弼を憎まれ者にして歴史を語ることに疑問をもつ。歴史は非情だと思わざるを得ない」と説明。現在は次作の発刊に向けて、桜田門外の変から明治政府樹立までの史料もまとめている。
 吉岡さんは「彦根市民の皆さまには直弼の本当の姿を知ってほしい。この本を読んで頂ければ、直弼の人となりや大老職に就いてからの苦悩をわかって頂けるのでは」としている。本は1セット1万円。申し込みは吉岡さんファクス06(6575)3100のみで。

尾木直樹さんと乙武洋匡さんが講演、ひこね市民大学講座で

 教育評論家の尾木直樹さんと作家の乙武洋匡さんを招いたひこね市民大学講座「今、日本の子どもたちに何が起きているのか」が、19日に文化プラザで開かれた。
 子どもたちを取り巻く環境について、尾木さんはスマートフォンやラインで友だち関係を築いていると指摘した上で「私たちの時代はリアルな中で生きてきたが、今の子どもたちは教師や保護者が見えない別世界(ネット内)にいる」「友だちに依存せざるを得ないため、必ずそこでトラブルが起こる」と述べた。
 乙武さんは「昔の先生は子どもと向き合っていたが、今は訴訟が増えており、そのアリバイ作りのため書類と向き合っている」と嘆いた上で「学校と家庭の信頼関係を取り戻すことが必要だ」と解説。尾木さんも「教師は防衛にまわり、信頼関係が壊れている。この悪循環の犠牲者は子どもたちだ」と付け加えた。
 教育の仕方として、尾木さんは「子どもが失敗しても、その過程の中で素晴らしさを見つけ、声を出してほめることが大事」「認められることはうれしいもので、自己肯定感を養うことができる」と説明。また子どもをしつける際には「叱らずに『どうしたの?』と声をかけ、あいづちを打ちながら、エンパワーメント(自律性を促す)仕方が良い親子関係をつくれる」とアドバイスした。
 乙武さんは教師時代に授業で親から子どもに手紙を読んでもらった際、多くの子どもがうれし泣きをしていたエピソードを明かし「親は誰もが子を愛しているが、それが伝わっていない。大人は子どもにストレートに伝えていかなければならない」と話した。
 日本の教育の問題について、尾木さんはOECD(経済協力開発機構)25カ国の15歳に「孤独を感じるか」と質問した調査で、日本が29・8%と最悪で、2位のアイスランドが10・3%、最高のオランダが2・9%だったとの数値を示しながら「4歳から小学校が始まるオランダでは子どもたちに自由に時間割を決めさせている。人は100人いれば、100通りある」と、日本の画一的な教育体制を批判した。

2014年1月27日月曜日

マサーヤンこと、志水昌幸さん リヤカーひいて日本1周の旅「彦根の人 温かい」

 シンガーソングライターのマサーヤンこと、志水昌幸さん(42)=山口県下関市=が、リヤカーをひきながら日本1周の旅に挑戦している。
 志水さんは昨年4月15日に千葉県鴨川市をスタートし、東日本大震災の被災地を巡った後、北海道を3カ月間かけて1周。その後、日本海岸沿いを進み、京都市内に入り、今月10日に大津市を出て、草津、守山、近江八幡などを経て、21日の夕方に彦根入り。24日に米原に向かった。今後は大垣、三重、紀伊半島を経て、最終的には鹿児島を目指す。
 旅をしながら販売しているCD(6曲・1000円)などの売り上げを生活費にあてて、公園や道の駅でテントを張って野宿する生活で、駅前などで路上ライブもしている。
 旅の目的について志水さんは、オリジナルソングの「希望の唄」を紹介しながら「震災があって、できることがしたいなと思い、希望の火を灯すために歌いながら、歩きながら旅をしています」と説明。彦根の印象については「多くの人から声をかけてもらって、人が温かい」と話していた。
 ゴール後には1万人ライブも計画している。CDの購入や志水さんの動向はブログ「マサーヤン」で。

ひこにゃんへの年賀状過去最多更新

 ひこにゃんに届いた年賀状が23日時点で1万3802通となり、最終的に過去最多だった昨年の1万3795通を超えた。
 市は住所がわかる相手先にはすべて返信をしている。返信用の裏面には、鏡もちが置かれた座敷で、ひこにゃんが筆を手に絵を描いている様子が掲載。彦根城の招待券が付いているほか、10月1日から11月30日まで開催される彦根城フェスも案内している。