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2014年7月31日木曜日

彦根翔陽高・北川玄選手 400㍍ハードルで全国IHで優勝狙う

 彦根翔陽高校3年生の北川玄選手(18)=米原市岩脇=が、先月行われた近畿インターハイ(IH)の陸上400㍍ハードル(H)で1位となり、きょう30日から山梨中銀スタジアムで行われる全国IHでも優勝を狙う。
 北川選手は双葉中学校から陸上を始め、2年の夏から110㍍Hに取り組み、高校進学後に400㍍Hに転向。徐々に頭角を現し、昨年の近畿IHにも出場した(結果は予選7位)。
 スピードがついてきたため、2年生のシーズン終了後にハードル間の歩幅をそれまでの15歩から14歩に変更。このことで更に速くなり、先月に京都で開かれた近畿IHでは昨年の53秒77から2秒以上縮める51秒69の滋賀県高校新記録で見事優勝。全国IHへの出場を決めた。
 51秒69という記録は今年の高校生のランキングで2位。この種目では昨年の全国IHを制した古谷拓夢選手(神奈川県)が王者として君臨しているほか、今年のランク1位の勝元新羅選手(福岡県)らライバルが多い。北川選手は「近畿で優勝したことで自信がついた。2人にも負ける気はしない。50秒台を出して優勝する」と意気込んでいる。
 翔陽高陸上部の村上拓監督(38)も「何か間違いが起こらない限り、結果と記録はついてくる。それだけ(北川選手は)力のある選手だ」と話している。
 陸上競技の全国IHは30日から8月3日まで開催。400㍍Hは31日に予選、1日に準決勝と決勝が行われる。両日ともNHK(Eテレ)で放送予定。
 北川選手は「最初で最後の全国IH。失うものは何もないので全力で走りたい。応援をして頂けるとうれしい」と語っている。

2014年7月30日水曜日

映画・柘榴坂の仇討 公開記念特別展

 桜田門外の変後の一人の彦根藩士の人生を描いた映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討ち」の全国ロードショーを前に、19日から彦根市の四番町ダイニング3階で公開記念特別展が始まった。
 映画は、直弼公の御駕籠回り近習役として仕えていた彦根藩士・志村金吾と、その妻の江戸末期から明治時代にかけての人生をえがいた作品。主君の仇を討つため、生き残った最後の水戸藩士を探し回り、13年後に見つけ出して対決するというストーリー。志村を俳優の中井貴一さん、妻を広末涼子さん、水戸藩士を阿部寛さんが演じている。全国ロードショーは9月20日。
 特別展では、「柘榴坂」と書かれた道しるべ、中井さん着用の衣装、人力車のちょうちん、桜田門外の変時に出された訴状など実際に映画で登場する小道具のほか、ロケ時や彦根市役所来訪時などに撮影された写真のパネルを展示。特報・予告・メイキングの計5分のDVDも放映されている。
 開館は午前10時~午後7時、8月31日まで。

2014年7月28日月曜日

ひこね甲冑祭PR映像を制作 滋賀大生

 11月29日開催の「ひこね甲冑祭」に合わせて、滋賀大学経済学部(彦根市馬場)の学生が制作したPR映像が23日、ひこね街なかプラザで初公開された
 滋賀大は平成20年度から映像作りの授業をしており、今年度は同祭を主催する市内商店街による実行委員会からの協力要請を受け、1~4年生の学生14人が3グループに分かれて3~5分の映像を制作した。
 「はらぺこ武士」「甲冑行列」「まちさんぽ」の3作品のうち、國政早紀子さん(23)・齋藤美穂さん(23)・西尾健吾さん(19)・野田翔さん(18)が作った「甲冑行列」は、赤備えの甲冑を着た武士が市内商店の名物を食べ歩きながら、最後は列を組んで商店街を行進する様子が描かれている。撮影・編集には1カ月かかったといい、國政さんらは「色んな場所で撮影して商店をアピールしようと考えた。学生らしさを出せたのでは」と話していた。
 滋賀大生が作った映像は市内のイベントなどで随時使われる予定。

三日月新知事にインタビュー

 滋賀彦根新聞社とエフエムひこねコミュニティ放送は、滋賀県知事になった三日月大造氏(43)にインタビューを行った。同氏は「包容力、決断力、実行力のある知事になれるよう努力したい。県職員や県民の皆さまと一緒にやろうという思いでいる」と抱負を語った(以下、質問に対する三日月氏の回答)。
 経済振興「選挙の期間中、消費税率の引き上げや燃料費高騰の影響を受けた中小企業の皆さまの声をたくさん頂いた。県内企業の経営状況をつぶさに把握しながら、融資制度や事業展開、販売促進などに繋がる政策について迅速に対応をしたい。人材確保に苦しんでいる事業者もあるため、早急に支援を行いたい」。
 新幹線新駅「滋賀は交通の要所として栄えてきた。鉄道・高速道路・国道の幹線交通と、公共交通という滋賀の交通力を改善することで、経済対策や生活・福祉を良くできる。米原・京都間の新幹線新駅については、必要か不必要か、またはどこに、どのように設置するのか、県民の皆さまと議論をしていきたい」。
 福井県の高浜・大飯原発が再稼働に向けて動き出している原発政策「エネルギー政策は滋賀だけで変えられるものではなく、国の基幹政策だ」とした上で「3・11(東日本大震災による福島原発の被災)の教訓は万が一に事故が起こった時、影響を受ける地域への対策が必要だということ。避難体制、安全対策の確認などをどこまで行うかが極めて重要。国の原子力規制委員会は人事の面、基準の面で国民の不安に応えられる組織ではないと思っている。規制委員会が評価を下したとしても、地域住民の納得が得られるのかが今後の重要な課題になる。滋賀県として福井の原発については、万が一事故が起こった時に被害を受ける『被害地元』としての声を国、電力会社にしっかりと届けていく。滋賀県民、とりわけ高島や長浜の市民の皆さまへの安全対策が十分でないのならば、再稼働するべきではない」。
 県北部振興「彦根、長浜を中心にした湖東湖北は個性的な地域で、将来伸びる可能性がある。自然豊かで、歴史的な遺産もたくさんあり、それらをまとめてPRする役割を果たしたい。北陸圏、中部圏、近畿圏の結節点という地の利を生かしたい。県職員からは関西広域連合という枠組みの言葉は何度も出てくるが、三重や愛知、福井とのつながりが希薄なので、各県との繋がりを作っていく」。
 平成36年に滋賀県内で開催される国体に向けた整備「6年後に東京五輪・パラリンピックがあり、その前年にはワールドカップラグビーがあるため、そのキャンプ地の誘致が行われる。この10年でスポーツと文化で滋賀を盛り上げることは夢のあるプロジェクトだ。メイン会場の整備、周辺の道路の整備が必要で、宿泊施設も足りない。この10年は長いようで短い」。
 彦根城の世界遺産「彦根城は市民の皆さまが誇りに思っている。県としても彦根市とタイアップしながら前に進めたい。彦根城単体で申請するのも良いが、もう少し広げて琵琶湖を中心にして、そこと関わる城や史跡も含めて前に進むのであれば、広域観光の面からも良いのではないか」。
 観光振興「彦根や長浜はある意味で危機感を持って、停留人口のみならず、流入・滞在人口を増やす努力をされてきた先進地。彦根・長浜がもつ魅力を東京で発信する拠点を確保する。行政だけでなく、旅行代理店、高速道路会社、飛行機会社との連携を強化し、例えば(JRと自治体などが連携し実施する)デスティネーションキャンペーンを行いたい」。
 最後に三日月氏は「滋賀県は人口が増加しているが、今後は人口減少局面に入ってくる。その局面を打開していく、改善できるきざしが感じられるような4年間にしたい」と語った。

2014年7月26日土曜日

犬方町でヒマワリ満開

 彦根市犬方町の国道8号線沿いの田園地帯にヒマワリが咲いており、道行く人たちの注目を集めている。27日と8月2日には見学会も行われる。
 地元住民らによる犬方環境美化協議会が育てており、約10万本のヒマワリが見ごろを迎えている。見学時間は午前9時~正午(2日のみ午後3時ごろまで)。来場者にはプレゼントも。雨天中止。問い合わせは野瀬文一郎さん℡090(9090)1944。

ハンカチ2944枚つないでギネス認定

 ハンカチをつないでギネス記録に挑むイベントが20日、ビバシティホールで行われ、見事成功しギネスに認定された。
 彦根市尾末町の寺村邦子さん(59)による彦根で9つ目のギネス挑戦イベント。これまでの記録は神奈川県平塚市で平成23年1月に達成された2450枚だった。
 この日は県内から9歳~83歳の35人が参加し、午前10時~ハンカチをつなげる作業を開始、約2時間かけて2944枚のハンカチを結びつけ、長さ計約1140㍍がホールに敷き詰められた。
 ギネスワールドレコーズジャパン公式認定員のグリナズ・ウカソヴァさんから認定証を渡された寺村さんは「皆さんのお陰です」と感謝の気持ちを述べていた。
 その後、ステージ上に参加者全員が上がり、全員でハンカチを持ち上げながら喜びの声をあげていた。最年長で参加した尾末町の谷口三平さん(83)は「良かったなぁという達成感でいっぱい。うれしいの一言」と笑顔で話していた。

2014年7月24日木曜日

執筆料など766万円支払い求めよ 獅山前市長が住民監査請求

 前彦根市長の獅山向洋氏(73)=城町1=は22日、市が新修彦根市史・通史編現代の執筆者らに執筆料など766万9000円の支払いを求めるべきだとする住民監査請求を市監査委員会に行った。
 市史の発刊を巡っては、市監査委員の勧告に基づき年内刊行を求める執筆者側と、166カ所の修正点を指摘している市側とで対立。今月25日にも4回目の民事調停が行われる。
 監査請求書を提出した後に会見した獅山氏は、市側の精査で166カ所、誤字脱字を含めると1643カ所の修正点があったことをあげ「この事実は委託業務径約に定める『信義に従って誠実に履行する』べき責務が欠けていたことを証明している」と指摘。「彦根市に対して重大な瑕疵(かし)がある不完全な履行を行い、完全な履行をする適格性がない」として、委託業務契約の解除と、執筆料541万2000円と印刷所への225万7000円の支払いを求めるべきだとしている。
 また、誤字脱字の多いことやその後の執筆者らの言動が適格性を欠いており「故意または過失により損害を与えたことは明白」とし、同額の損害賠償請求を行うべきとも求めている。
 獅山氏は「学者の倫理、良心の問題だ。あれだけの誤りを指摘されながら年内に刊行するべきとバカなことを言っているが、とんでもない。絶対に直さない学者もいるから、きっちりと法廷で決着をつけることになる」と訴訟の構えも見せている。