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2015年4月29日水曜日

新しい彦根市議の皆さんへ 大久保市政へ厳しく追及を

 今回の彦根市議選に対し、何人かの読者から、政治に無関心な市民性の彦根で、なぜ定数を8人も超える候補者が出馬したのか―という質問があったため、以下で解説したい。
 小生はその原因として、市長就任から5月9日に丸2年を迎える大久保市政への不満と、それを追及するはずの市議会への物足りなさがあると確信している。
 まず大久保市長については「強い彦根をつくる」「福祉のモデル都市に」などを看板に掲げているが、この先の残り任期2年を含めて、果たしてその実感を感じることができるのか、疑い始めている市民は少なくない。
 大久保市政は、政策ごとに専門の委員会や協議会を立ち上げ、その答申を受けた後に市政に反映させるという、典型的な行政スタイルが目立つ。そのような「責任転嫁」型の行政マンでなく、政治家ならば、もっと市長独自の色を出すべきだ。
 小生は2年前の市長選後のコラムで「大久保氏が重視する福祉も重要だが、その財源の一つになる『観光』を最重視するべきだ」と提言していた。
 今回の市議選の選挙期間中、ある候補者の応援演説を行った滋賀2区選出の上野賢一郎衆院議員(自民党)は、今の彦根に求められる政策として、国体に向けたインフラ整備のほか、観光施策をあげた上で「彦根の場合は隣接する長浜などの他市と比べて腰が重い」と指摘していた。
 これは彦根市の行政体質を批判した言葉であり、言い換えるならば「彦根市は斬新な取り組みを嫌う体質があり、旧態依然とした政策ばかりだ」ということだ。生ぬるいタコつぼにどっぷりと浸かったままの行政の状況を打開させるのは市長の使命・役割であり、間もなく折り返しを迎える大久保市長はこれまでのやり方を見直す時期にある。
 さて市議会に関しては、市議選に出馬していたある元職の候補者が8人オーバーの立候補について「市議会もなめられたものだ」と揶揄していた。この表現が今の市議会を表しており、小生も上品過ぎると感じている。
 新しい市議の皆さんには大久保市政を厳しくただし、時には激しく対立する姿勢を存分に見せていただきたい。【山田貴之】

彦根市議選24人が当選トップは矢吹安子さん、豊郷町長選も

 彦根市議選は26日、投開票が行われ、出馬した32人のうち、現職15人・新人7人・元職2人の24人が当選。トップは現職の矢吹安子氏で、前市長の獅山向洋氏も当選した。政党別では自民1、民主2、公明2、共産2、無所属17だが、当選した新人のうち公明を除く6人全員が保守系のため、現職や元職を含めた今後の会派構成が注目される。
 矢吹氏は現新3人が出馬した金城学区での戦いだったが、見事にトップ当選を果たした。激戦を制した理由について矢吹氏は「3人出馬という厳しい戦いにより、逆に陣営が引き締まったからかもしれない」と話していた。
 当選した新人のうち、彦根のまちづくりの中心人物でもある和田一繁氏は当確の知らせを受け、花しょうぶ通りで万歳。「平成36年の国体の主会場が彦根に来るのは大きなチャンス。この4年間はその道筋をつくる大事な期間。厚かましいくらい中央(国)に意見を申していきたい。しっかりと議論をして彦根を作り上げていきたい」と語った。
 また再び市議に「転身」した獅山氏は城町の自宅で「この2年間、市政を見てきたが、停滞している事業が多い。市議会も傍聴してきたが、市議の追及がまだまだ甘く、彦根のことを真剣に考えているように思えない」と大久保市長と市議会を批判した上で「国体や彦根西高の跡地などの問題に取り組んでいきたい」と述べた。
 一方で、約2・5票差で落選した元職の伊藤善規氏は「言葉が見つからない」と信じられない様子で落胆していた。市選管によると、新人で同姓の候補者が出馬していた「伊藤」だけの票が8票あり、折半されたという。
 なお当選した新しい市議の任期は今年5月1日~平成31年4月30日。
投票率は50%超
 市議選の投票日の有権者数は8万7532人で、投票率は50・05%と前回の戦後最低だった45・65%よりは改善したものの、依然低い投票率に終わり、政治(公)に無関心な市民性を改めて浮き彫りにさせた。期日前投票は投票率としては11・37%の9950人(うちビバシティ4815人)と前回の3784人より大幅に増加した。
当選証書を付与
 市議の当選証書の付与式が27日に市役所であり、獅山氏を除く23人が出席。市選管の小川良紘委員長から一人ずつに当選証書が手渡された。小川委員長は「皆さまに投票された有権者の方々の一票の重みを忘れることなく、今後更なるご活躍を祈念します」とあいさつした。
豊郷町長選は伊藤氏が圧勝
 豊郷町長選が26日に投開票が行われ、現職の伊藤定勉氏(67)が2059票を獲得し、元町議の堀常一氏(52)、住民団体代表の本田清春氏(64)を破り、3選目を果たした。
 伊藤氏は町財政の健全化の推進や観光振興などの実績をアピールし、堀氏にダブルスコアに近い差をつける圧勝だった。堀氏は先の県議選で当選した大野和三郎氏らの支援を受けたが、1103票にとどまり惨敗。本田氏は554票だった。投票率は65・72%。

2015年4月28日火曜日

高宮の店 紹介のマップ制作 滋賀県立大おとくらプロジェクト

 彦根市高宮町で宿駅 座・楽庵を運営する滋賀県立大学の学生グループ「おとくらプロジェクト」が、地元の店舗を紹介した地図「高宮あきないMAP」を制作した。
 学生10人が昨年秋から年末にかけて各店舗を取材し、創業年や自慢の商品などを聞いてまとめた。中山道沿いの店舗を中心に計36店を手書きの地図と店主らの似顔絵を紹介。ほかにも、高宮の商店の成り立ち、座・楽庵の旧布惣の歴史、おとくらプロジェクト、商店街の行事を掲載している。
 広報担当の伊庭朱音さん(20)は「この地図で高宮のまちを歩いてもらって、高宮の明るい雰囲気を知ってもらえれば」と話していた。3000部作成し、座・楽庵などで無料配布している。
 なお座・楽庵では、障害児の支援活動をしている学生グループ「Harmony」が企画した、障害児の油絵と茶碗展が開かれている。25日には学生による抹茶サービスも。土日のみ開館。

荒神山周辺の環境整備と人材育成で「キャンパス」設立

 彦根市の荒神山周辺の環境整備と人材育成を目指し、滋賀県立大学と彦根市が「彦根デザイン・カレッジ 荒神山キャンパス」を設立。14日に拠点となる荒神山自然の家でキックオフフォーラムを行った。
 荒神山周辺の山林や宇曽川では環境の変化や人的な行為で、倒木や土砂の崩壊、野生動物による土壌の掘り起こし、水質汚濁、ごみの漂流などが顕著になっているほか、周辺で営まれてきた農林業など産業の消失や耕作放棄地の拡大の問題もある。
 県立大と市は、荒神山周辺の環境を元に戻し未来に継承するため、これらの課題の解決に取り組む人材を育てる拠点として「荒神山キャンパス」を設立。県立大学が文部科学省の補助を受け平成25年度から行っている「地(知)の拠点整備事業」の一環として、今後は環境改善、産業の振興、地域人材の育成に関する取り組みを進めていく。
 キックオフフォーラムには、地域で活動している市民団体の住民や市職員、県立大学の学生と教員の計36人が参加。県立大学地域共生センター長の濱崎一志教授が事業内容の説明、荒神山自然の家の職員が周辺の課題の解説、鵜飼修准教授が研究活動報告を行った。
 後半には参加者同士で「We Love荒神山」をテーマにワークショップもあり、「荒神山の眺めが好き」「気軽に川遊び、山遊びができるのが好き」「彦根に帰ってきたと思うランドマーク」など荒神山に対する思いを共有していた。
山道整備と河川清掃
 「荒神山キャンパス」ではまず、環境改善の取り組みとして間伐、山道整備、河川清掃などを始める。今月29日午前8時~は地元の荒神山山王会と一緒に枯れたマツの倒木を運んで、薪(まき)にする。5月6日午前8時50分~は宇曽川の清掃活動を行う。参加希望者は県大地域共生センター☎(28)9851。

2015年4月22日水曜日

彦根市議選32人が出馬の激戦

 彦根市議選が19日に告示され、定数24に対し、現職18人、元職3人、新人11人の計32人が出馬。8人オーバーの激戦になった。投開票は26日。
 政党別では自民1、民主2、公明2、共産2、無所属25だが、新人を含め無所属の多くが保守系のため、選挙後の会派構成も注目される。今回は学区内で対決する構図が目立っており、特に城南、金城、高宮の各学区では3人が争う激戦になる。各候補とも観光振興、インフラ整備、南部振興などの政策を訴える。
100歳の女性 期日前投票
 彦根市議選の期日前投票が20日から、市役所本庁舎、稲枝支所、ビバシティ彦根で始まった。そのうちビバシティでは、100歳の北村きく江さん=小泉町=が、息子の光男さん(74)、孫の光一さん(41)と三代一緒に投票していた。光男さんは「100歳でも投票所に足を運んでいるのだから、多くの人に投票に行ってもらいたい」と話していた。
 期日前投票は午前8時半~午後8時(稲枝支所が同5時)、ビバが午前10時~午後7時。ビバでは投票済証を店舗で提示すると特典も。

2015年4月18日土曜日

彦根市議選19日告示 定数24に現新元の32人が出馬へ、豊郷町長選も

 彦根市議選が19日告示、26日投開票で行われる。定数24人に対して、現職18人、元職3人、新人11人の計32人が出馬する予定で、8人オーバーの激戦になりそうだ。8人がオーバーする市議選は昭和46年の選挙で9人が落選して以来の多さになる(以下、敬称略・順不同)。
 出馬の意向を示している現職は、谷口典隆(栄町)、辻真理子(芹川)、小川喜三郎(西沼波)、北川元気(戸賀)、上杉正敏(八坂)、田中滋康(松原)、有馬裕次(中薮)、安澤勝(鳥居本)、安居正倫(田附)、赤井康彦(小泉)、安藤博(高宮)、八木嘉之(高宮)、矢吹安子(大藪)、馬場和子(平田)、西川正義(下西川)、北村収(松原)、山内善男(海瀬)、山田多津子(石寺)。
 元職は、獅山向洋(城町)、伊藤善規(佐和)、夏川嘉一郎(南川瀬)。
 新人は和田一繁(河原3)、長崎任男(賀田山)、野村博雄(川瀬馬場)、杉原祥浩(高宮)、中野正剛(野田山)、奥野嘉己(彦富)、伊藤容子(大藪)、成宮恵津子(日夏)、藤野信秀(戸賀)、小菅雅至(野田山)、森田久也(日夏)。
 城東や城北、城南、高宮、金城などの学区は2人以上による戦いになりそうで、同じ学区や町内で票を奪い合うことになる。目立った争点がないため、候補者はこれまでの実績や市政の問題点などを訴えていく。
 なお市議選の候補者の定数オーバー数は、戦後の昭和22年時が40人以上で、以降も多かったが、昭和42年時が11人、同46年が9人、同50年が6人、同56年が7人と続き、最近まで一けたが続いている。
 期日前投票は20日~25日。市役所本庁舎、稲枝支所、ビバシティ彦根(21日休み)で受け付けている。有権者数は県議選の投票日12日時点で8万7822人。前回、平成23年4月24日の選挙の投票率は45・65%だった。
豊郷町長選も告示

 豊郷町長選が21日に告示される。投開票は26日。現職の伊藤定勉氏(67)、町議の堀常一氏(51)、住民団体・豊郷小学校の歴史と未来を考える会代表の本田清春氏(63)の3人の争いになりそうだ。町役場の改築などが争点。

2015年4月17日金曜日

彦根初の小中一貫校・鳥居本学園開校

 彦根市内で初の小中一貫校「鳥居本学園」(通称)が10日、開校。同日、中学校側で開校式と入学式が開かれた。
 市教委は平成19年度から両校で小中一貫教育の研究を進め、同28年度からの導入を目指してきたが、同28年度の新入生が鳥居本小で6人、鳥居本中で20人以下に減少することから、1年前倒しで小中一貫校にすることにした。昨年12月には児童生徒を募集し、小学生1人、中学生2人が町外から入学した。
 通称の校名は鳥居本の児童と生徒によって出された12の案の中から、すべての児童生徒による投票で、鳥居本学園に決定。既存の学校名を基本に、小中合同で行う行事などの際に同学園の名を使う。新校の児童数は123人、生徒数は63人。
 英語に特化した学校として、中学の専任教員が小学校で英語を教えるほか、海外に拠点を置く地元企業と連携しながら海外の学校とインターネットを利用したスカイプなどで交流をしていく。
 学園章は昨年度の中学生が考案。鳥居本の「鳥」から、世界に羽ばたこうとする鳥の羽がデザインされ、「とり」という文字も記されている=写真