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2016年1月30日土曜日

荒神山の森林が広範囲で伐採、山のふもとの約1㌶の敷地には太陽光パネルが設置

 彦根市日夏町の荒神山東側の森林が約8450平方㍍にわたって伐採されていることが22日わかった。山のふもとの約1㌶の敷地には太陽光パネルが設置されている。地元住民からは山土の崩落や景観の悪化など懸念の声があがっているが、伐採された森林の多くが太陽光パネルを設置した地権者の敷地で、法律や条令違反でもないため、滋賀県(湖東環境事務所)や彦根市(都市計画課、農林水産課)は「直接的な介入はできない」としている。
 県や市によると、太陽光パネルの設置申請があったのは平成26年8月27日。市は風致地区における建築等の規制に関する条例に基づき9月5日に許可し、県も自然公園法に基づいて認めている。平成27年8月中旬には県に「獣害対策」として森林伐採の申請があり、県は現地視察を経て9月に認可した。
 その後、伐採が始まったが、住民からの報告を受けた市は11月16日に伐採されているのを確認し、県と協議した上で作業を中断させた。
「親と一緒に植えた木切られる」
一部は他人のエリア、行政に憤りも
 樹木を伐採する際には県のほか、市への申請も必要だが、事前にされていなかった上、申請のあったエリア以外での伐採もあった。また伐採されたエリアには地権者以外の地元住民らが所有する樹木も含まれていた。
 伐採されたエリアの土地を所有している地元住民の男性(81)は、スギやヒノキを切られたといい「高校生の時に親と一緒に植えた思い出の木々が切られ、たまったものではない。県や市も責任を押しつけ合っているだけだ」と憤りをみせていた。
 県や市は互いの連携不足を認め「今後はこのようなことがないよう、申請時には連絡を密にしたい」としている。
 一方で今回の伐採行為の地権者への対応について、市は「地権者側の手続き上の不備はあったが、申請外で伐採された場所のみでしか植林などを求めることができない」とし、申請内のエリアに対しては地権者同士の協議となるため、市は「窓口として対応する」としている。
地権者、取材応じず
終始「結構です」
 荒神山の森林が伐採されたエリアの地権者で太陽光パネルの設置者でもある市内の男性は、本紙の電話取材に「結構です」を繰り返すのみで、明確な回答をしなかった。

日夏里館(旧日夏村役場)で耐震改修の完了を記念した見学会とフォーラム

 彦根市日夏町の日夏里(ひかり)館(旧日夏村役場)で23日、耐震改修の完了を記念した見学会とフォーラムが開かれた。
 日夏里館は昭和10年(1935)にヴォーリズ建築の日夏村役場として竣工し、その後、産業組合(農協)や日夏公民館、日夏町民館などとして使用。平成22年以降、日夏里館として地元住民の憩いの場になっている。平成25年11月から外部の改修工事、翌年7月から1階の耐震改修、昨年7月から2階の耐震改修が行われていた。
 見学会には市民ら約60人が参加。設計を担当した石井建築設計事務所の担当者が改修した部分を説明し、所有者で日夏ヴォーリズ建築の会代表の古川与志継さん(64)が元村長室や応接室など各部屋を案内した。
 18歳まで日夏で過ごした河島明美さん(64)=清崎町=は「20歳の時に旧日夏村役場で開かれた成人式に出席した。DNAみたいに私の記憶に入っている」と感慨深げに話していた。見学会後にはフォーラムが行われ、滋賀県立大学の濱崎一志教授が「旧日夏村役場の魅力」をテーマに講演した。

2016年1月27日水曜日

「子ども食堂」来月開所を前に滋賀大生がPRポスターを制作

 子どもが友人や地域住民と一緒に安心して過ごせる場所として全国的な広がりをみせている「子ども食堂」(※)が来月、彦根市男女共同参画センター・ウィズに開所されるのを前に、滋賀大学経済学部の学生が子ども食堂などをPRするポスターを制作。ウィズと市福祉センターに展示した。
 滋賀大ではデザインソフトを使ったポスター制作の授業をしており、1年生から4年生までの14人が、ウィズで始まる「かめのこ子ども食堂」などのポスターを制作。A1判の紙に食べ物のイラストを描いたり、キャッチコピーを入れたりして仕上げた。発表会では学生1人ずつが作品に込めた思いを話し、ほかの学生が批評。学生の田上有紗さん(20)=2年生=は「誰もが行きたくなるように、ごく普通の食堂をイメージして作った」と話していた。展示は2月26日まで。
 ※【子ども食堂】
 さまざまな環境下で寂しい思いをしている子どもたちに対し、地域ぐるみでその居場所を設ける取り組みとして全国各地で行われている。食事を提供してみんなで食べるほか、地域住民やほかの子どもたちと一緒に宿題をしたり、遊んだりする。県内では「滋賀の縁創造実践センター」(草津市)がモデル事業として展開。これまでに長浜や米原、守山などの計11カ所で行われている。彦根ではNPO法人Linksが実施する。

近江鉄道乗りながら湖東の地酒楽しむ「近江の地酒電車」の運行28日から

 近江鉄道の電車に乗りながら湖東地域の地酒の利き酒を楽しむ「近江の地酒電車」の運行が28日から始まる。
 岡村本家(豊郷)、多賀、藤居本家(愛荘)、愛知酒造(同)、近江酒造(東近江市)の5蔵元の2種類ずつを利き酒し、気に入った酒を好きなだけ飲むことができる。
 おでんとおかずセット(近江の小料理)、ソフトドリンクの飲み放題が付いているほか、車内で缶ビールやつまみ、つやこフロマージュ(チーズ)などを販売。運行日は3月4日までまでの木金土曜(2月11日除く)と2月10日。各蔵元限定の利き酒・酒の説明がある日もある。
 彦根駅午後3時57分発と7時03分発があるほか、八日市と近江八幡発の便もある。途中にトイレ休憩あり。各日72人限定。予約は5日前までに。一人3500円。焼きさば寿司の弁当も事前に販売。申し込みは平日に同社鉄道部☎(22)3303。

本町2丁目に築約120年の町家を改装したワークショップ&カフェの店・和結(わゆ)オープン

 彦根市本町2丁目に築約120年の町家を改装したワークショップ&カフェの店「和結(わゆ)」が昨年末にオープンし、市民の憩いの場になっている。
 店主の御代(みよ)麻理子さん(42)が日本人らしい和の心を再認識できる場所にしようと、国の第二創業促進事業の採択を受けて、華道・翠香流の拠点だった翠香流会館を改装。約18平方㍍分のテーブル席と約36平方㍍分の座敷を整備した。
 同店では生け花だけでなく、誰でも筆ペンで魅力的な文字が書ける「伝筆(つてふで)」、こだわりの食材で味噌・キムチ・パンなどを作る「食育」、季節のフルーツを使ったミネラル入りの「酵素ジュース作り」などのワークショップを行う。
 国産の食材で作ったマフィンやシナモンロール、抹茶カフェなども用意している。御代さんは「日本の伝統文化は自分を確立させるためにも必要なことだと思います。気軽にお立ち寄りください」と話している。火曜定休。開店は午前11時~午後6時。問い合わせは同店☎(24)3077。
 本町にオープンした「和結」では16、17日の午後1時~酵素ジュース作りの講座が行われる。1回3500円。また24日午前10時~は味噌作り講座もある。2000円~3000円。申し込みは同店へ。

2016年1月25日月曜日

さまざまな家庭の事情を抱えた子ども支援の場・フリースペースが福祉施設ふるさと内に設置

 さまざまな家庭の事情を抱えた子どもたちを支援する場所「フリースペース」が、彦根市開出今町の福祉施設・ふるさと内に湖東湖北で初めて設置される。2月3日にプレオープンする予定。
 県内の福祉団体で組織された滋賀の縁(えにし)創造実践センターは、学校など教育機関だけでは解決が難しく、制度と制度の間にいて支援が受けにくい子どもたちのために、「『居場所づくり』小委員会」を立ち上げて県内でモデル事業を展開。
 フリースペースは園や学校終了後に担当者が子どもを迎えに行き、各施設内のスクールソーシャルワーカーやボランティアらが付き添って、数時間、食事や風呂、勉強、遊びなどの支援をする場所。人件費などは県内の福祉団体が出資した基金を使って同センターが補助する。
 昨年3月31日に大津市内の福祉施設内で導入されたのを皮切りに、これまでに大津、甲賀の計4カ所で実施されており、4歳から中学2年生までの子どもたちが参加している。
 湖東湖北で初、県内5カ所目となるフリースペースは「フリースペース『ふるさと』」という名称で、既存の施設内の相談室と和室を活用。子ども一人にボランティア一人ずつとスクールソーシャルワーカー一人がそばに着いて、食事や勉強などを支援する。時間は毎週水曜午後5時半から同8時まで。
 同センターの谷口郁美所長は「子どもが抱えるしんどさや寂しさはなかなか分かりにくい。行政、施設、市民が立場を超えて手作りで支援していくことは大切だと思う」と話している。
 問い合わせは同センター☎077(569)4650。

「おんな城主 直虎」の事業展開を、市議会が意見まとめ市長宛てに政策提言

 彦根市議会は昨年末に「おんな城主 直虎」をテーマに行ったワークショップで出された意見をまとめ、15日に市長宛てに政策提言を行った。平成26年4月に施行された議会基本条例に基づく政策提言は初めて。
 市議会は昨年12月22日、彦根商工会議所や彦根観光協会など5団体とワークショップを行い、その中で出された約200件の意見のうち、早期に実現するべき事項を集約。「市の取り組み」「NHKへのアプローチ」「主役の柴﨑コウさんの招へい」「浜松市との連携」などの意見をA~Gに区分けした上で提言した。
 15日に西川正義議長から大久保貴市長へ出された政策提言書では「大河ドラマ『おんな城主 直虎』の放映を契機に、彦根市への集客を図ることを目的としたプロジェクトチームを庁内に早期に設置し、市民参画のもと『直虎』にスポットを当てた事業を展開されたい」とし、この提言に対して2月末までの報告を求めている。