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2016年10月26日水曜日

稲部遺跡、今後は保存か市道整備かの調整協議へ

 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡が「極めて重要な遺構」と確認された。ただ、稲部遺跡の発掘調査は市道芹橋・彦富線の道路改良工事に伴って実施されたため、今後は保存か市道整備かの調整協議が始まるとみられる。
 稲部遺跡周辺での市道の整備範囲は約800㍍で、市は平成22年から用地買収を始めており、市道路河川課によると、これまでに63%の買収を終え、事業費としてすでに約1億5500万円(平成27年度末)使っている。整備完成時期は平成31年度内を目指している。
 一方で文化財課は稲部遺跡の第7次調査をしていた今年から、道路河川課に対して「相談していた」といい、遺跡周辺の道路計画の見直しを暗に求めていた。文化財課の担当者は「稲部遺跡の保存と市道の整備、どちらも実現できる着地点が見つかれば良いのだが」と話している。
 稲部遺跡が重要な遺構だった報道を受けて、今後は「保存」に向けた動きがあるとみられるが、道路河川課の担当者は「まだ協議を始めるかどうかもわからないため、こちらとしては計画を着々と進めるしかない」としている。
 専門家からは「邪馬台国時代の国家形成の有り様を考える重要な遺跡だ。抜本的な保護対策を早急に講ずるべきで、保存と活用を慎重に考慮してほしい」(奈良県立橿原考古学研究所共同研究員の森岡秀人さん)との意見が出ており、今後は保存に向けた議論が広がるのは必至で、最終的には市長判断が必要だとみられる。

稲部遺跡の現地説明会に1000人来場

 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡で22日、現地説明会が行われ、市民や県外の考古学ファンら計約1000人が訪れた。市教委文化財課の発掘調査により、稲部遺跡が弥生時代から古墳時代にかけての大規模集落跡で、国内最大級の鍛冶工房や巨大倉庫、首長の居館跡などとみられる遺構が確認された。
 現地説明会で文化財課の職員は昨年6月から今年3月までの第6次と、昨年11月から継続中の第7次の調査区の遺構のほか、鉄の片や朝鮮半島の土器などの出土品について解説。来場者も興味深そうに見学した。

2016年10月24日月曜日

近江高校の京山将弥投手が横浜DeNAベイスターズから4位指名

 プロ野球のドラフト会議が20日、都内で行われ、近江高校(彦根市松原町)の京山将弥投手(18)=大津市=が横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた。近江高では平成26年の植田海内野手(阪神5位)以来のプロ野球選手の誕生になる。
 会見で京山投手は「率直にうれしい」と喜びの声をあげ「金子千尋投手(オリックス)のようなピッチャーになりたい」と抱負を語った。ベイスターズの印象については「ファイナルステージに進んだ勢いのあるチーム」と述べ、対戦したいバッターに巨人の坂本勇人内野手をあげ「坂本選手は内角を打つのが得意なので、インコースのストレートで抑えたい」と話した。
 会見後には野球部のほかの選手から胴上げや肩車をされて祝福されていた。父親の誠さん(51)は「高い評価を頂き、感謝しています。先発ローテーションを任されるピッチャーになって、できるだけ長く続けてほしい」と話していた。
 京山投手は小学1年生の時に野球を始め、中学時代は草津シニアに所属。近江高ではマックス147㌔の本格派として3年生でエースとなり、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップを織り交ぜながら、今夏の滋賀大会では4試合で26回を投げ、無失点の活躍を見せてチームを甲子園に導いた。

彦根市長選挙に元毎日放送社員の田原達雄氏が出馬を表明

 来年4月23日の彦根市長選挙に、元毎日放送社員の田原達雄氏(68)=元岡町=が18日、出馬を表明した。市長選への出馬表明は田原氏が初めて。
 会見で田原氏は現職の大久保貴市長に対して「市政の方向性が示されておらず、市職員の先頭に立って旗振りをしていない」とリーダーシップの無さを指摘した上で「8年先の国体の主会場が彦根になることをビッグチャンスとして捉え、前進する彦根市に変えたいとの思いで出馬を決意した」と語った。
 また田原氏は「対抗馬として保守系が2人出ると現職が有利になるため、1人になれるよう年内は粉骨砕身がんばる」と述べ、本紙記者の「知名度アップが図れなかったら出馬を見送るのか」との質問には「とにかく年内はがんばる」とだけ答えた。
 公約としては▽小中学生の通院費の無料化▽教育の地域間格差の解消▽馬屋跡の駐車場に休憩所や土産品店、喫茶コーナーの設置▽稲部遺跡周辺への公園建設▽稲枝などで市街化区域の拡大▽国体に向けて市職員の増員などを掲げた。保守系での出馬を目指す。
 田原氏は彦根東高、関西学院大学経済学部卒。毎日放送では報道局プロデューサー、東京支社報道部長などを務め、平成20年に定年退職した後は文化プラザの運営部長や市教育委員会委員などを歴任し、現在は米原市の滋賀県テクノカレッジで障害者職業訓練コーディネーターを務めている。

 田原氏は以前から彦根市長選への出馬に意欲を示し、本紙8月6日付けでも「保守系の男性」として紹介していた◆田原氏からは今月に入って小生に面談を求める連絡があり、面談後の今月10日には電話で「出馬しない」旨を伝えてきたが、17日には一転「やはり出馬する」との連絡があり、翌日の会見に臨んだという経緯がある◆また父親が市議を4期、県議を2期務めたといい、会見では「地方政治家の血を信じて」と亡き父親の姿を思い出してか、涙ぐむ場面もあった。感情の起伏が激しい方とお見受けしたが、今後は決意が揺らぐことなきよう、がんばってほしい◆なお、田原氏はジャーナリストの田原総一朗氏の遠戚であり、今後始める駅立ちなどではその点も含めてアピールし、知名度アップに図るという。  (山田)

2016年10月21日金曜日

「真田丸」で石田三成を演じた俳優の山本耕史さん開国記念館で開催中の「MEET三成展」を観覧

 NHK大河ドラマ「真田丸」で石田三成を演じた俳優の山本耕史さんが14日、彦根市内の開国記念館で開催中の「MEET三成展」を観覧した。
 三成ゆかりの彦根、長浜、米原の3市の行政や企業、団体で組織するびわ湖・近江路観光圏活性化協議会が「真田丸」の放送に合わせて今年5月14日から三成展を開催。開国記念館では「真田丸にみる石田三成と激動の佐和山城展」をテーマに、「真田丸」に登場する三成の映像、衣装・小道具の展示や、佐和山城跡の紹介などをしている。
 今月1日に展示替えが行われ、山本さんが「真田丸」で実際に着用していたはかまや具足、「秀吉の形見分けの書状」「三成に与えた脇差しと金子袋」「徳川征伐の挙兵を促す書状」などの小道具や台本を展示。
 観覧後、山本さんは「ドラマの前半は三成を中心にえがかれていて、私も演じたかいがありました」と話していた。
 なお、長浜会場の湖北観光情報センターと長浜曳山博物館では「真田丸ゆかりの武将展」が、米原会場の観音寺本坊では「運命・米原企画展」が開催されている。期間は11月30日まで。

ご当地キャラ博in彦根2日間で計9万5000人が来場




 ご当地キャラ博in彦根が15、16日行われ、2日間で計9万5000人(実行委員会発表)が来場した。15日は213体(うち市内16体)が参加し約4万人が来場、16日は193体(同)が登場し約5万5000人が訪れた。15日の最後の京橋ステージにはひこにゃん、くまモンのほか、ふなっしーらが飛び入りで登場し、大勢の観客が詰めかけた。2日間ともキャッスルロードで、今年10歳になったひこにゃんを曳山に乗せたパレードも行われ、カメラ片手のひこにゃんファンたちでごった返していた。

滋賀県立大学人間文化学部の大橋松行教授に、新聞に求められることなどインタビュー

 新聞週間に合わせて、滋賀彦根新聞は、社会学が専門で滋賀県立大学人間文化学部の大橋松行教授(65)=長浜市=に、新聞に求められることなどをインタビューした。
 ―マスコミにおける新聞の魅力は
 ◇情報が正確、情報量が多い、詳しい情報を知ることができる、比較読みをすることで色々な角度から確かめられることが魅力。そして最終的には自分の判断や意見の参考になったり、より所にしたりできることです
 ―新聞業界を巡る課題は、
 ◇じっくりと新聞を読む時間がないライフスタイルの変化やテレビ・インターネットでの情報入手などで、特に若者の新聞離れが進んでいるようです。また、階層分化が進んで人々の関心が多様化しているため、すべての読者が満足できるよう記事を増やす必要がありますが、それには膨大なコストもかかります。そのため例えば、特定の層に絞った形態にするなどを考えていかなければいけないでしょう
 ―新聞に求められることは
 ◇新聞は国民の側に立って、役所や大企業など権力を批判し続ける「番犬」としての存在であるべきです。役所や企業からの発表をそのまま鵜(う)呑みしないことや賛否両論を併記すること、一過性のままで終わらせないことも重要です
 ―新聞記者に求められる資質は
 ◇仕事がすべて(家庭など)よりも優先するという気構えを持つことだと思います。最近は電話取材が多いようですが、「記事は足で書く」という言葉通り、現場に足を運んできめ細やかな取材を粘り強く行う現場主義に徹してほしいと思います
 ―地方紙や地域紙のあり方は
 ◇地域社会や住民の視点で報道することが大切です。正確さと公正さに加えて、記者自身が見聞きしたことや感じたことを一人称(コラムなど)で語ることも大事です
 ―読者側の新聞の正しい読み方は
 ◇新聞は各社の方針に沿った形で構成されており、編集者や記者の主観が盛り込まれているため、厳密な意味での客観や中立報道はあり得ません。価値判断は読者が自分で行う必要があるため、2紙以上は読んでほしいと思います。   (聞き手・山田貴之)