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2018年9月27日木曜日

裏合意の責任で市長給与削減提示も市議会が反対で見送りへ

 彦根市役所本庁舎の耐震工事の裏合意を巡る市政混乱の責任をとり、大久保貴市長が自身の給与削減案を今議会に提案するため、18日の市議会の全員協議会で提案説明したところ、一部の市議から「提案理由が理解できない」などと反対されて提案を見送った。その後、予定されていた記者会見も急きょ中止になった。
 庁舎耐震化の裏合意については、先月22日まで行われた百条委員会などで市長の関与はないとされたが、統治能力の欠如や市政混乱の責任を問う声が相次いでいた。
 市議会などからの指摘を受けて市長は当初、自身の給与を6カ月間、半額にする削減案を提案する予定だった。一方、裏合意に関与したとされる市職員の処分について市長は今議会の一般質問で、庁舎耐震化の施工業者だった岐建滋賀支店と市との民事調停の推移を見て判断する意向を示していた。
 しかし岐建との民事調停は、耐震工事の契約が解除されるまでの負担額を決める協議のため、一般質問で市議からは「調停の内容と、職員の処分は関係がない」などと批判されていた。
 18日の全員協議会でも、複数の出席者によると一部市議から「裏合意に関与した職員の処分発表に合わせて、市長の給与削減案を提案するべきだ」とする趣旨の意見があり、前副市長の川嶋恒紹氏の退職金を盛り込んだ補正予算案の議案を含め、市長は提案を見送ることにしたという。
 市長は「今月27日の上程はなくなったが、(決算審議が続く)開会中の今議会で提案させて頂くという方針に変わりはない」とコメントしている。

 ※(解説)=裏合意の問題を受けて、市長がその管理不届きの責任をとるのは必然であり、これまでの市政運営の不安定さを含めて辞任に相当するが、最低限の責任の取り方として給与をカットするのは当然である。
 だが、市長の給与削減と、裏合意に関与した市職員の処分を別日にするのは理解できず、市議会が提案を見送るよう促したことは理解できる。市長は岐建との民事調停の推移を理由にあげたが、案の定、一般質問や全員協議会で議員から「職員の処分と民事調停は別物」と追及されていた。
 職員の処分案件は市議会に諮る必要がなく、行政からの公表で決着がはかれる。小耳にはさんだ情報によると、職員の処分は小生らが想定しているよりも軽いようだ。そのため、市議会の反発が予想され、市長としては職員の処分と同時期に給与削減案を提案すれば、市議会から反対されると見越しているのかもしれぬ。
 いずれにせよ、市長が市議会で答弁した内容は理屈にもなっておらず、理解に苦しむため、素直に給与削減案と職員の処分を同時に公表し、市議会の審議を受けるべきである。【山田貴之】

2018年9月25日火曜日

「井伊直亮が鷹狩り好む」キャッスルロードのムクドリ対策で「渡り」実演も

 「彦根藩主の鷹(タカ)狩り」をテーマにした彦根城博物館の渡辺恒一さんの講演会が17日、本町の宗安寺で開かれた。講演後には夢京橋キャッスルロードで鷹狩りの実演が行われた。
 江戸時代の鷹狩りについて、渡辺さんは将軍と大名、重臣の一部が行い、そのうち大名は将軍から拝領した鷹を使って、雁(カリ)や鴨(カモ)を捕まえて将軍へ献上していたと説明。彦根藩井伊家には将軍から武蔵世田谷(江戸の下屋敷)、近江、山城、淀で鷹狩りを行う権利が与えられていたと紹介した。
 彦根藩では特に第十二代の直亮が熱心で、家督を継いだ文化9年(1812)6月に彦根へ帰郷し、10月から翌年3月まで計27回も鷹狩りをしていたとする史料を解説。稲枝地区の石寺や薩摩などの湖上で舟に乗りながら鷹狩りをしていた様子を示しながら、渡辺さんは「鷹狩りは主従関係を確認する重要な武家の儀礼で、直亮はその責務として鷹狩りをしていた一方、琵琶湖に接する自然環境を使い、かなり好んで鷹狩りを楽しんでいたのだろう」と述べた。
 このほか、彦根藩内に鷹匠町(彦根市役所前)、隣に餌指(えさし)町があったことも紹介。11軒の鷹匠の名前が記された史料も紹介された。渡辺さんの講演会は彦根商店街連盟が主催し、市民約70人が来場した。
ムクドリ対策に鷹使う
 キャッスルロードでは夕方になると、多くのムクドリがやって来て、鳴き声による騒音、フンや羽の落下による衛生面が店主らを悩ませてきた。今月13日からは鷹を使ったムクドリ対策が始まり、17日の講演後にも行われた。
 ムクドリ対策として彦根商店街連盟は、鳥獣対応を専門にする株式会社グリーンフィールド(大阪市)に依頼。同社によると、キャッスルロードにはムクドリを中心に、スズメなどを含めて約1000羽がねぐらのため飛来しているという。
 17日には同社の鷹匠4人、ハリスホークと呼ばれる1~3歳の雌の鷹3羽がキャッスルロードを訪問。講演後の午後6時前から数カ所に分かれ、鷹匠と約50㍍離れた場所を行き来する「渡り」を披露し、ムクドリを追い払っていた。今月には20日、25日、27日、29日にも行われる予定。

2018年9月20日木曜日

福満遺跡で奈良時代の倉庫とみられる建物跡発見

 彦根市小泉町の福満遺跡で奈良時代の倉庫とみられる建物跡が見つかったと、市教委文化財課が10日、発表した。当時の税の「租」(米)を犬上郡西部で集約し保管していた建物跡とみられ、県文化財保護協会では「一般集落とは異なる様相で、役人や位の高い人が出入りした施設があったのでは」としている。
 同遺跡は縄文から弥生、古墳、奈良、平安、鎌倉の時代までの遺構で構成された小泉町や西今町に残る約17万7000平方㍍の複合遺跡。大正7年(1918)に弥生土器が見つかって以降、その存在が知られ、城南小学校や宅地開発に伴って昭和56年から発掘調査を実施。これまでに5世紀代の古墳などの遺構や溝の跡などが確認。また近くの西今、須川、竹ケ鼻廃寺などの各遺跡からは埴輪片が見つかっている。
 第23次となる今回は新しい彦根市民体育センターの建設に伴って、昨年8月から約1万1550平方㍍で発掘調査をしている。発見された遺構のうち、等間隔の柱の上に建てられた総柱という構造の2棟の掘立柱建物跡は、35平方㍍と25平方㍍の敷地に奈良時代に2棟建設。同地は犬上川沿いの自然堤防の地にあり、奈良時代の主要道「東山道」にも近かったことから、米の運搬や管理に適していたと考えられる。
 ほかに、縄文時代の河道、弥生・古墳・飛鳥時代の竪穴住居、平安時代の掘立柱建物や高級食器、下駄など木製品、金具、鎌倉時代の溝や土器、砥石も見つかった。発掘調査は来年3月まで。県文化財保護協会副主幹の中川治美さんは「倉庫の発見は奈良時代、この地が犬上郡西部における重要な場所だったと認識できる」と話している。
 現地説明会が今月30日午前10時半~ある。雨天決行。問い合わせは平日に県文化財保護協会☎077(548)9780。

2018年9月18日火曜日

ひこにゃんを活用した原付バイク用ご当地ナンバープレート10月1日から交付

 彦根市は、ひこにゃんを活用した原付バイク用の「ご当地ナンバープレート」を作製。10月1日から交付を開始する。
 6案のデザインから投票を受け付け、総数5177票の中から全体の25%の1272票を獲得した、ひこにゃんのイラストのアップをデザインした案を選考。滋賀県立大学人間文化学部の南政宏助教が市の特徴をイメージしたデザイン案と合わせて製作してきた。
 50cc以下が白、50~90ccが薄黄、90~125ccが薄桃、ミニカーが薄青の4色を用意。新規の場合は2種類のご当地ナンバープレートか従来型プレートから選択できる。従来型からご当地ナンバーへ交換する場合は1回に限り手数料無料。プレートの番号は交付順となる。事前申請の期間は今月18日から28日までで、所有者1人につき1台のみ。市税務課では「皆さんのバイクにつけてもらって、彦根市をPRしてもらいたい」としている。
 1日は午前8時半までに仮庁舎4階の特設会場に訪れた事前申請者から、抽選で標識番号「1」から順番に交付する。また彦根市、彦根郵便局、東びわこ農協のバイクへの交付式が1日午前11時半~彦根城の二の丸駐車場である。

2018年9月13日木曜日

スーパーカロムなどニュースポーツ出前講座を受け付け

 カロムの拡大版のスーパーカロムなど「ニュースポーツ」の普及活動をしている彦根市スポーツ推進委員協議会は、出前講座の申し込みを受け付けている。ビバシティ彦根で2日、ニュースポーツのPRイベントを開き、子どもたちや来店客が体験していた。
 同協議会が取り組むニュースポーツはスーパーカロム、シャトルが大きいファミリーバドミントン、スマッシュが無い卓球のスーパードライブ、ビーチボールバレーなど10競技。「いつでも、どこでも、誰でも、いつまでも」をモットーに、幅広い年齢層が一緒に楽しむことができる。
 市民や町民にニュースポーツを体験してもらおうと出前講座を開講。希望する個人・団体は、日時、会場、参加者数、年齢層、したいスポーツを事務局の市教委保健体育課に連絡し、出前講座の当日には推進委員の指導で一緒にニュースポーツを楽しむ。
 ビバシティでのPRイベントではスーパーカロムのほか、グランドゴルフのクラブで白と黒の球を打って競う囲碁ボール、両端にボールが付いたひもをはしごにかけて点数を争うラダーゲッターが行われ、子どもたちや家族連れが体験していた。3競技とも体験した城東小2年の山田哲平君(8)は「どのスポーツも楽しかった。また機会があればプレーしたい」と笑顔を見せていた。
 道具の貸し出しも受け付けており、彦根市のホームページで案内している。出前講座、貸し出し無料。問い合わせは保健体育課☎(24)7975。

彦根の夜の見所紹介するフォトガイドブック彦根夜さんぽ発行へ京都造形芸術大生が袋町など取材

 彦根市内の夜の見所を紹介するフォトガイドブック「彦根夜さんぽ」を発行するため、京都造形芸術大学の学生たちが8月28日から30日まで市内を訪れ、袋町などの店を取材した。
 袋町など市内の飲食店が加盟する滋賀県社交飲食業生活衛生同業組合が、女性が楽しめる市内の観光スポットの発掘と観光客の宿泊増、回遊性の向上を目的に企画した。
 ガイドブックの制作の依頼を受けた京都造形芸術大学は情報デザイン学科の2年から4年生の学生6人が担当。本町宿を拠点に昼間と夜間に市内の店を回って写真撮影と取材をした。取材最初の28日には学生たちが銀座商店街などを歩き、銀座町のジェラート店のGelateria Azzurroでは青池貴司代表取締役から店や商品の特徴の案内を受けた。
 ガイドブックは計30店舗分の51カットの写真の掲載を予定。「彦根夜さんぽ」のコーナーでは、女性でも楽しめるスナックや路地の奥など袋町内のほか、食べておきたいディナーメニューを提供する店や、飲んだ後や散歩の後に食べたくなる近江ちゃんぽんの店を紹介。また「彦根昼さんぽ」では昼間に散策できるキャッスルロード周辺や、散歩で疲れた時にスイーツが食べられる店を案内する。
 学生の松本舞子さん(20)=3年生=は「当初は近代的な建物が建ち並ぶイメージだったが、落ち着いた雰囲気でとても良いまち。どのようなスナックなどを紹介するか楽しみにしていてください」と話していた。ガイドブックはフルカラーの24ページで1000部発行。9月下旬から掲載された店舗などで無料配布される。

2018年9月10日月曜日

スペインハンドボール連盟のフランシスコ・ブラスケス会長ら合宿地になる彦根市内で練習施設などを見学

 スペインのハンドボール連盟のフランシスコ・ブラスケス会長らが5日から7日まで、2020年の東京五輪で合宿地になる彦根市内を訪れ、練習施設などを見学した。
 来彦したのは、フランシスコ会長、女子ハンドボールの元スペイン代表選手のジェシカ・アロンソさんとベロニカ・マリア・クアドラード・デエサさんら5人。一行は練習施設になる予定の岡町のパナソニック彦根工場体育館を5日に、芹川町の彦根総合高校グリーンアリーナを6日に視察。
 そのうち彦根総合高ではハンドボール部の1年から3年生までの部員15人と交流した。フランシスコ会長は「スポーツは人間形成にも大切。コート内は戦場だが、コート外に出ると家族のように他の選手たちと接してください」とアドバイスし、ハンドボール部主将の高山博暉君(18)らから質問を受けていた。最後にはジェシカさんやベロニカさんらが実際にシュートを披露し、ゴールするたびに歓声が沸き起こっていた。その後、更衣室や調理室なども見学した。
 一行は6日夕方に仮庁舎で協定書に調印、7日にトレーニングジムになる開出今町のフィットウィルを見学し、8日朝に帰国した。