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2020年6月5日金曜日

アマビエのイラスト使い生徒へのメッセージ作成 中央中学校の教員たち

 彦根市西今町の市立中央中学校の教員たちは、厚労省が感染防止の啓発用に起用している妖怪「アマビエ」のイラストを使って、生徒に向けたメッセージを作成。臨時休校があけた1日を前に校内の保健室前に掲示した。
 アマビエは長い髪にくちばしを持ち、うろこがある3本足の半人半魚の妖怪。江戸時代に肥後(熊本県)の海に現れ、「病気が流行したら自分の姿を描いて人々に見せよ」と告げて、海中に消えたとされる。そのため新型コロナの沈静化を願って、アマビエをラベルに使った地酒やアマビエの信楽焼が作られるなど滋賀県内をはじめ全国各地で注目を集めている。
 中央中学校では養護教諭の山口友子さんが臨時休校中の5月上旬、校内で発行している「ほけんだより」に掲載し、「中央中アマビエチャレンジ」と題して教員にメッセージの作成を呼びかけた。美術教員が描いた絵とインターネットからの計4パターンのアマビエを使ったA4用紙を配布し、5月29日午前までに27人の教員がさまざまなデザインで色を塗ったり、思いを込めたメッセージを書いたりして仕上げた。
 藤堂寛校長(59)はアマビエに色を塗ったうえで「人の世に熱あれ、人間に光あれ」の水平社宣言のメッセージを隣に書いた。「人と人はつながりながら生きているため、温かさを失ってはならない。前向きに希望を持てば光が差し込んでくるはずだ、との思いを伝えたい」と話していた。当面、校内に掲示する。


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