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2009年8月28日金曜日

衆院選30日投開票 滋賀2区は3候補が最後の訴え

 国民は政権維持を選択するのか、それとも政権交代か―。注目の衆院選は、いよいよ30日投開票を迎える。彦根市や長浜市など滋賀県第2区には、自民党前職の藤井勇治候補(59)、民主党前職の田島一成候補(47)、幸福実現党新人の池田信隆候補(49)が立候補しており、各候補は29日、最後の活動を展開する。
 藤井候補は、名神高速道路の彦根・八日市間にスマートインターチェンジの整備を決定させたことなど実績をPR。「滋賀は南高北低で、北部の社会基盤整備は遅れている。湖東、湖北の発展のため、地域と国のパイプ役としての役目を続けたい」と訴えた。
 総括責任者の中村善一郎県議は「(情勢が厳しいという)マスコミ報道とは違い、日に日に盛り上がっている。火がつけば何とかなるのではないか。総力で残り1日頑張りたい」と述べた。
 田島候補は、自民党政権に対し「弱者切り捨てで、官僚依存」とし「長期政権によるウミと無駄を出し尽くす必要がある」と批判。党のマニフェストの▽高速道路無料化▽子育て手当支給▽農業者への個別補償制度などを、地域ごとに使い分けて訴えた。
 選対本部長の江畑弥八郎県議は「国民最優先の政策をただひたすら訴えてきた。我々の思いはきっと有権者の皆さんに届いたと確信している。投票箱が閉まるまで全力を尽くしたい」と語った。
 池田候補は、景気対策のための消費税撤廃、北朝鮮対策のための国防強化を主張した。

麻生首相が彦根で演説 藤井候補応援で支持呼びかける

 自民党の麻生太郎首相が26日、藤井勇治候補の応援のため、彦根事務所を訪れ、「景気対策を継続してやらせてほしい」と訴えた。
 麻生首相は、支持者ら約1200人(陣営発表)を前に「解散までに4回の予算編成をして、異常な経済状況への対策をした。お陰様で、8月17日にはその答えが出て、12カ月ぶりにプラス成長に好転した」と実績をPR。「(解散総選挙を早くするよう求める)政局より景気対策を優先させたことが正しかったと実感している」と述べた。
 また、藤井候補が白川勝彦元自治大臣や古賀誠選対本部長代理の秘書をしていた経歴を紹介した上で「藤井さんは最後まで、景気対策を優先するべきだと言ってくれた数少ない政治家だ」「景気が回復したと皆さんが感じて頂けるまで、景気対策をやらせて下さい」と、自民党への支持を求めた。

ひこにゃん騒動 四番町スクエアから市職員3人が取締役辞任

 彦根市は26日、ひこにゃんに似た「ひこねのよいにゃんこ」製品の販売中止の要請に従わないことに対抗し、市が筆頭株主を務める第3セクター「四番町スクエア」の取締役から市職員3人を辞任させたと発表した。
 四番町スクエアは、彦根市、平和堂、四番町スクエア協同組合、彦根商議所などが株主で、市の出資比率は4割。取締役は8人で、市からは松田一義副市長、産業部長、商工課長が入っている。
 市は7月27日、「絵本以外のよいにゃんこ製品の販売は、市の著作権や商標権を侵害する」として、市内店舗に販売中止を要請。しかし四番町スクエアは、その際の滋賀彦根新聞の取材に「よいにゃんこ製品を買いに来る客が多い。法的に決着するまでは問題ない」とし、販売を続けている。市職員3人が出席した7月31日の取締役会でも「販売継続」を4対3で決定していた。
 これに対し、市は「市の方針と異なる場に市職員がいるのはおかしい」として、今月10日付けで取締役を辞任した。
 四番町スクエアは「辞任は予測していたこと。残念でやむを得ないが、商品の販売は今後も続ける」としている。

2009年8月25日火曜日

滋賀県第2区の情勢 民主田島リードで終盤へ 自民藤井猛追も彦根で苦戦

 30日投票の衆院選は、早くも終盤戦に入る。滋賀県第2区は、滋賀彦根新聞のこれまでの取材や全国紙の世論調査などから、民主前職の田島一成候補(47)がリードし、自民前職の藤井勇治候補(59)が懸命に追う情勢。ただ、両陣営とも「世論調査で示された数値の実感はない」としており、終盤戦へ陣営の引き締めを図っている(以下、敬称略)。
 田島は、民主支持層の大半、社民と共産の多く、無党派層から支持を獲得しているほか、自民や公明の一部も取り込んでいる。地域別では彦根を中心に支持を広めており、陣営からは「彦根でダブルスコア―を狙いたい」と強気の声も聞こえ始めた。米原や伊香郡などで優勢なほか、長浜でもリードする様相で、優位な情勢。
 終盤戦への戦いについて、選対本部長の江畑弥八郎県議は「選挙区内での演説会などでの反応は非常に良い。これまでの活動と変わらず、決めた事を陣営がまとまって、きちんとやっていきたい」と話している。
 藤井は、自民支持層の多くをまとめたが、ほかの政党や無党派からはいま一つ。世論調査では公明の支持が4割程度とされたが、陣営では「(公明からの支持が)日に日に固くなっている」としている。地域別では、出身の東浅井郡で優位に進めており、郡部や長浜でも支持を得ている。しかし、大票田で田島出身の彦根では伸び悩んでおり、陣営では「彦根でどれほど票を上乗せするかで勝敗が左右する」とし、彦根重視の姿勢を見せている。
 総括責任者の中村善一郎県議は「情勢が厳しいのは間違いないが、電話作戦やミニ集会など地道な活動をし、少しでも差を縮めたい」と話している。
 幸福実現党の池田信隆候補(49)は、消費税撤廃や北朝鮮対策を訴えている。

自民党・古賀氏「靖国代替施設、断固反対」、滋賀2区で演説

 自民党の古賀誠・選対本部長代理が24日、長浜市内で開かれた藤井勇治候補の決起集会に駆けつけ、「日の丸、君が代を認めず、靖国神社に代わる追悼施設を造ろうとする民主党政権を断じて許すわけにはいかない」と民主党を痛烈に批判した。集会には、県遺族会関係者や党支持者ら約250人が参加した。
 日本遺族会会長も務める古賀氏は、民主党のマニフェストに国立追悼施設の建設が盛り込まれている点に言及し、「国のために命を捧げた英霊をまつる靖国神社こそ、日本の平和を願う施設」と訴え、「わが国固有の精神と文化を何としても守らねばならない」と訴えた。
 藤井候補については「地域と国政のパイプ役を努め、故郷を一念に考え、立派に政治活動をしてきた」と述べ、「今は(民主候補と)横一線。これからの1週間で十分追い越せる」と、支持を呼びかけた。

安政の大獄「和解」で、彦根市民ら使節団が萩市訪問

 井伊直弼主導による安政の大獄で処刑された吉田松陰の墓に参るため、彦根市長や井伊家十八代当主・直岳氏ら使節団が21日から23日まで、松陰の故郷の山口県萩市を訪問した。
 一行は公募市民14人を含む計24人とひこにゃん。萩市民館での歓迎セレモニーでは野村興兒市長が「彦根市の使節団が来られた今日の日を大変うれしく思う。歴史的事実は事実として、150年の歴史を超えて両市が新しい交流を築ければ幸い」とあいさつ。獅山市長も「過去の150年は事実とし、今後の150年間がはるかに大切だと思っている」と述べた。
 その後、松陰の墓参り、松陰神社参拝、松下村塾の見学、萩の城下町と萩城跡の散策などをした。松陰神社などにはひこにゃんも訪れ、観光客や地元の子どもたちの人気を集めていた。

民主党・前原副代表「今回はガチンコ対決」、滋賀2区の応援に

 民主党の前原誠司副代表が20日夜、米原公民館で田島一成候補の応援演説を行った。
 4年前の総選挙以降の自民党政権に対して、▽後期高齢者医療制度を強行採決の上、導入した▽2006年以降、毎年2200億円の社会保障費を抑制している▽100年安心の年金としながら、支給されるのは生活保護より安い―などの問題点を指摘。
 さらに、毎年12兆円以上が官僚の天下り先に流れているとした上で「このおかしな税金の使い方を変えて、少子化対策や子育て支援などに予算を付け替える必要がある」「そのためには政権交代しかない」と訴えた。
 民主優位な状況の滋賀2区については「この選挙区はそんなに簡単ではない」「過去2回は自民分裂選挙だったから勝てた。漁夫の利で得た勝利であり、今回が本当のガチンコ勝負だ」と、支持を求めた。

2009年8月21日金曜日

衆院選 滋賀県第2区 自民、民主が批判応酬

 30日投票の衆院選を前に、滋賀彦根新聞は滋賀県第2区に立候補している自民党前職の藤井勇治(59)、民主党前職の田島一成(47)、幸福実現党新人の池田信隆(49)の3候補にアンケート調査を実施した。以下、その概要を紹介する(なお詳細な回答は本紙22日付け以降で紹介している)。
 民主党のマニフェストについて、藤井は「財源をあいまいにしており、耳に心地よい政策を羅列することに目を奪われ、経済成長戦略を軽んじている」とし、高速道路の無料化を取り上げて「思いつきで集票目当ての公約だ」と断じている。
 一方で田島は、前回の選挙後の自民党政権に対して「安倍・福田・麻生とリーダーは変われど、格差や消えた年金など不祥事ばかりで、日本の社会構造を崩壊させた」「もはや国を統治する資格はない」と批判。「政権交代により国の予算を抜本的に組み換え、自民党の長期政権の無駄とウミを出し尽くす必要がある」としている。
 現在の政治の問題点・課題点について、藤井は「『虚飾の経済』ではなく『実質の経済』による地についた強固な経済基盤を築くことが課題」としている。田島は「官僚組織に見られる問題の先送りや責任逃れ。それを批判しつつも、結局最後は『お上』に依存」などと官僚依存の政治手法を批判している。
 池田は「消費税の撤廃と企業への資金繰りの支援、北朝鮮の軍事的脅威に対しての防衛体制を築く」としている(以上敬称略)。

期日前投票29日まで
衆院選の期日前投票が19日から始まった。
 期日前投票は、投票日の30日に投票に行けない人が事前に投票できるようにした制度で、今回の衆院選では投票日前日の29日までが期間となっている。投票場所は各市町指定の場所で、彦根市内では市役所本庁と稲枝支所。投票時間は午前8時半~午後8時だが、稲枝支所は同5時まで。

商店街で選挙セール
 彦根市内の商店街有志で組織の「2009選挙セール彦根有志の会」は、投票率アップを目的に、今回の衆院選で投票した人を対象に選挙セールを行う。
 投票後に、投票所の管理者に頼んで投票済証を受け取り、協賛した商店で買い物をすると、割り引きやポイント3倍などの特典が受けられる。地域によっては投票済証を発行できない投票所もあるという。セールの開始時期は店舗により異なる。同会では28日朝刊にチラシを折り込む予定。

彦根仏壇業界 若手職人求め、学生招き技を伝授

 彦根市芹中町の井上仏壇店(井上昌一代表)は、ほかの店舗と共同で、京都の専門学校から学生5人を受け入れており、学生たちが彦根仏壇のそれぞれの技を体験している。
 彦根仏壇業界は、職人の高齢化と後継者不足が深刻な状況で、若手の職人を求めている。井上仏壇店などは、仏壇の製造技術を学んでいる学生に、将来的に彦根仏壇業界の職人になってもらおうと、昨年「インターンシップ」(在学中に就学体験をすること)を企画。京都伝統工芸大学校(京都府園部市)から2人の女子学生を招き、好評だった。
 今年も同校で金属工芸、蒔絵、木彫刻を専攻する女子学生5人が17日から22日まで参加。組立加工の井上仏壇店、金属加工の佐渡錺金具店(新町)と早野かざり工房(城町1)、漆塗りの秋道塗師店(東沼波町)に分かれて、それぞれの技を体験している。
 秋道塗師店で漆塗りをしている大西里衣さん(25)=宇治市=は「実戦の場は、学校で学んでいるのと違って難しいけれど、色々と勉強になります」と話し、同店の秋道恵一さん(36)の「学校で慣れているだけにきれいに出来ている。できれば彦根仏壇の業界で活躍してほしいが」の言葉に、照れ笑いしていた。

2009年8月19日水曜日

衆院選「民主優勢」のまま公示 滋賀県2区は3候補出馬

 注目の衆院選が18日、公示された。彦根市や長浜市など県第2選挙区には自民党前職の藤井勇治候補(59)、民主党前職の田島一成候補(47)、幸福実現党の池田信隆候補(49)が立候補した。
 同区は事実上、藤井、田島両候補による一騎打ちで、前回選挙で小泉改革を支持した「無党派層」の票と、郵政民営化に反対した候補を支援した「保守票」の行方が焦点となっている。
 公明党は自民推薦だが、社民党と国民新党は民主を推薦・支持しているほか、「自主投票」の共産党の多くも民主を支援するとみられる。18日の3候補の出陣(出発)式の模様は以下の通り。
 藤井勇治候補は、彦根市内の選挙事務所で約500人(陣営発表)の支援者を前に第一声。「湖東・湖北の発展のために、命をかけて全力で頑張っていきたい」と意気込みを語った。
 藤井候補は「この4年間、湖東・湖北の活性化と発展のために精一杯頑張ってきた。名神の彦根・八日市間の愛荘町には地元で30年間の念願だったインターチェンジの設置を、地元の県議や首長の皆さんと一緒に決定することができた」と実績をアピール。
 「今回の選挙は、湖東・湖北の32万3000人の皆さんが夢を持って、幸せになれる社会が実現できるかの選挙」「政権交代の声にあおられがちだが、(民主党は)支持できるような政策でしょうか。選挙戦では新しい国づくりを提案していきたい」と述べた。
 応援演説には、総括責任者の中村善一郎県議、獅山市長、公明党の山口大助市議、有村治子参院議員、選対本部長の上野幸夫県議が登壇。ガンバローコールをして、街宣カーに乗り込み出発していった。
 田島一成候補は、彦根駅前で出発式を開き、約300人(陣営発表)の支援者を前に第一声。「今回の選挙は民主党や私だけではなく、国民の皆さんの暮らしのための戦い」と述べた。
 また「4年前の小泉さんによる郵政選挙後、日本は様変わりした。我々は小泉さんの爪跡をしっかりと洗わなければならない。薬を塗っていく必要があり、この選挙は(民主党に)お任せ頂けるかどうかの選挙だ」と訴えた。
 駅前に建つ井伊直政の銅像を眺めながら「直政公は徳川四天王の一人として関ヶ原の戦いでも功を成した人。直政公も私を見ているようでならない」としたうえで、「民主党のマニフェストを掲げて12日間訴えていきたい。厳しい夏の戦いだが、力の限りを出したい」と語った。
 応援演説には、選対本部長の江畑弥八郎県議、連合滋賀愛犬地区の外海清光議長、徳永久志参院議員が登壇。ガンバローコールの後、田島候補は自転車に乗り、街中に繰り出していった。
 池田信隆候補は、支持母体の宗教法人「幸福の科学」の信者宅(長浜市錦織町)で支持者約30人を前にあいさつ。
 「消費税、相続税、贈与税の全廃で消費を拡大する」と、独自の景気回復策を訴え、北朝鮮問題については「核ミサイルを打つ姿勢を見せたら、正当防衛の範囲で先制攻撃し、国民の1人も犠牲にしない」と、憲法改正の必要性を述べた。
 この日は長浜市内の街宣にとどめ、支持者とポスター貼りに繰り出す。また、選挙事務所には、だるまに代わって「開運白天象」を置き、必勝を祈願している。

国旗切り裂き党旗に
自民陣営が民主批判
 鹿児島県霧島市で8日に開かれた民主党の集会で、2枚の国旗が切り裂かれて党旗にし掲揚されていた問題について、衆院選公示日の自民候補の出発式では、有村参院議員と上野県議が「民主党は日本国というものをどのように考えているのか」「国旗を大事にできない人が、国民生活が大事にできるのか」などと痛烈に批判した。

彦根梨の出荷作業始まる 「幸水」と「豊水」

 彦根梨の出荷作業が、石寺町の果樹工房で17日から始まった。
彦根梨は、21戸の農家が曽根沼干拓地の約9・6㌶で栽培しており、朝5時ごろから収穫し、果樹工房に持ち込む。果樹工房ではパート職員らが一つひとつを手に取って傷の確認をし、選果機で糖度や熟度を選別した後、袋詰めの作業をしている。
 品種は幸水と豊水で、今年の収穫量は150㌧が見込まれている。幸水の出荷作業は9月上旬までで、豊水は9月5日から下旬まで行われる。今年の出来は、梅雨の影響で、小粒だが、糖度は例年以上だという。
 価格は1袋600円(幸水=1・4㌔、豊水=1・6㌔)、箱入りは幸水3200円(14~18玉)、豊水3000円(10~16玉)、幸水・豊水の両方1400円(5、6玉)。平和堂各店や市内の直売所で販売している。箱詰めの予約の問い合わせは彦根梨販売所℡0749(43)4174へ。

民主・岡田幹事長「靖国参拝せず」発言を批判、滋賀縣護國神社宮司

 64回目の終戦記念日の15日、戦没者追悼慰霊祭が全国各地であった。滋賀縣護國神社(山本賢司宮司)=彦根市尾末町=でも、全国と県下の2回に分けて慰霊祭が営まれ、遺族らが英霊への感謝の誠を捧げた。
 祭りでは、参列者による玉串の奉納などが行われた後、国立武道館(東京都千代田区)での全国戦没者追悼式の模様がラジオで流され、全員で黙祷をした。
 祭りの最後に山本宮司は、著名作家の論述を紹介しながら「いわゆる東京裁判でのA級やB級戦犯は戦勝国がつけた名称で、我々日本人がA級やB級などと呼ぶのは不遜な態度」と非難。ある政党の幹事長が中国の首脳に「政権交代した場合、首相は靖国への公式参拝はするべきではない」「チベットやウイグルなどの問題に内政干渉はしない」と発言した内容を紹介しながら、「外国へ媚びへつらうような声明は理解できない。東京裁判の結果が全てではなく、(その幹部の)歴史認識は間違っている」と痛烈に批判した。
 また山本宮司は「日本経済がここまで発展したのは戦中、戦前に教育を受けた人たちのお陰で、決して戦後に教育を受けた人たちではない」と日教組などによる偏狭な戦後教育体制を皮肉った上で「団塊の世代が一線を引き、これからは戦後教育にどっぷり浸かった人たちがリーダーに立つのは、歴史認識を含めて極めて危うい」と強い懸念を示した。

2009年8月13日木曜日

滋賀県第2選挙区の立候補予定者が脱官僚、マニフェストで激論

 18日公示、30日投票の衆院選を前に、滋賀彦根新聞社とエフエムひこねコミュニティ放送は12日、滋賀県第2区で立候補を予定している自民党・藤井勇治氏、民主党・田島一成氏、幸福実現党・池田信隆氏によるラジオ討論会を開いた。脱官僚の問題や、マニフェストについて激論が交わされた(以下、敬称略)。
 官僚などの公務員制度改革について、池田「公務員の削減よりも、官僚を使えるようにしなければならない」。田島「官僚は政治家を動かすため立法府まで踏み込んでいる。法律や予算を官僚頼みにしてきたのが自民党政治だ。手綱をしっかり握って使いこなさなければならない」。藤井「いまの官僚は個人主義に走っていることに大変問題がある。立法府の議員がコントロールして使いこなすことが大事」。
 天下りについて、田島「定年退職を待たずに外郭団体に天下りし、多額の予算がばらまかれている。そこを自民党は4年間、手をつけなかった」。藤井「外郭団体すべてを閉鎖すれば、国民生活に混乱を起こすことが多い。精査が必要」。
 また、田島の「外郭団体への天下りは国があっせんしており、必ず随意契約の問題が起こる。一方で、彦根にもある独立行政法人の印刷局は国に戻すことが必要だ」の意見に、藤井は「自治労から支援を受けている民主党に、果たして真の公務員制度改革ができるのか」と指摘。これに対し田島は「印刷局は国の紙幣を作っており、国防にも関わる。働く側の権利はどこの党でも言う。組合論議は飛躍し過ぎだ」と反論した。
 マニフェストについては、藤井「県内でも北部は社会基盤整備が遅れている。道路、河川の整備をきちっとやっていきたい」。田島「弱者切り捨て、地方切り捨ての4年間だった。ここにメスを入れるため、子供手当や後期高齢者医療制度廃止などを必ずやる」。池田「消費税の撤廃で景気回復を図る。北朝鮮がミサイルを発射する前にミサイルを撃ち込む体制を整えたい」。
 他党の政策については、藤井「民主党のマニフェストには子供手当や高速道路無料化などがあるが、何兆円という金を増税以外で賄うというのはどう考えても理解できない」。田島「無駄な公共事業をやめれば、子供手当などの予算は捻出できる」。藤井「高速道路無料化は耳障りが良いが、財源でぶつかる。利用者以外の負担にもなる。本来の高速道路の機能を果たせるかの課題もある」。田島「米国やドイツでも高速道路は無料。長距離トラックが高速道路を走ることで8号線などの渋滞も緩和できる」。
 年金と医療問題については、田島「消えた年金の問題まで消されている。民主党は安心できる年金制度を1日でも早く作っていく」。池田「年金に消費税を埋め合わせることには疑問」。藤井「社会保険庁の職員の怠慢が原因。来年1月から日本年金機構で一円の不足もなく受給して頂けるようする」。
 藤井「(政府の)地域医療再生計画で、100地域の指定に湖東・湖北の医療圏域が盛り込まれるように努め、医師・看護師の確保をしたい」。田島「地元の公立病院に人員を配置できるようにするには、地方任せにメスを入れる必要がある」。池田「民間の経営手法を用いて、医療の規制緩和をするべきだ」。
 ラジオ討論会の模様の再放送は15日午前8時~と16日午後1時~。

ひこにゃん騒動 四番町スクエア「なかよくしてネ」チラシ折り込む

 ひこにゃんに似た「ひこねのよいにゃんこ」の商品の販売をめぐり彦根市と原作者が対立している「騒動」に、にゃんこ製品の販売を継続している四番町スクエアは、「なかよくしてネ おねがい」と題したチラシを13日付けの新聞に折り込んだ。
 チラシでは、「ひこにゃんとよいにゃんこはお父さんが同じだよ」「せんとくんとなーむくんが仲直りできたのは ひこにゃんがいたからだよね みんな仲良し一緒に楽しく遊ぼうよ」とメッセージが書かれ、ひこにゃん、せんとくん、なーむくんの3キャラがポーズをとった写真(滋賀彦根新聞社提供)も掲載。 また、よいにゃんこの塗り絵もできるようになっており、塗り絵をして今月中に四番町スクエアの街なかプラザに持参すると粗品がプレゼントされる。

「彦根リキシャ」走らせ横浜へ ビバシティで出発式

 彦根製の自転車タクシー「彦根リキシャ」で彦根・横浜間を走行する出発式が12日、ビバシティで開かれた。
 「ひこね自転車生活をすすめる会」代表の竹内洋行さん(38)=河原2=らが、開国150年祭のPRと、自転車生活の推進を呼びかけるために、彦根・横浜間約450㌔の自転車走行を企画し準備を進めてきた。リキシャには竹内さんが主に乗り、同会のメンバー数人が交代しながら自転車で随行する。
 12日は出発した後、中山道や東海道を通り、関ヶ原に到着。以降、犬山や浜松、茅ヶ崎など彦根や自転車と関係のある7都市にも立ち寄り、地元のゆるキャラと交流しながら、22日に横浜に到着する予定。リキシャにはひこにゃんの大きなぬいぐるみを乗せるほか、各都市のキャラクターのぬいぐるみも随時乗せる予定。 出発式には、ひこにゃんのほか、やちにゃん、しまさこにゃん、茶々姫、ビバッチェくんらのゆるキャラも登場。竹内さんは「無事完走を目指し、いってきます」と言って、ひこにゃんを乗せて出発した。走行の模様は、ブログ(http://hikonerikisha.shiga-saku.net/)で報告。

2009年8月11日火曜日

「子供手当は大きすぎる政府」、竹中氏批判 増税論も 

 衆院選を前に各党が発表したマニフェストのバラマキ政策には批判の声が根強い。小泉政権下で経済財政政策担当大臣などを務めた竹中平蔵・慶大教授は7日の産経新聞の「正論」欄で、民主党の「子供手当」と自民党の「消費税増税論」に対して痛快な意見を論じたので紹介する。
 民主の子供手当は誕生から15歳までの子供に月額2万6000円を支給するというもので、その財源は配偶者所得控除を見直すことで調達するとしている。この政策を竹中氏は「子供のない家庭は一種のペナルティーを受け、子供の多い家庭が恩恵を受ける」と表現。15歳までの補助総額は1500万円にもなり、ほかの手当を加算すれば、地方の場合は住宅購入が可能となることから、「子供手当は子供3人を持てば住宅1軒を国がプレゼントするものだ」とし、「大きすぎる政府」と非難している。
 一方、自民党の消費税の増税論に関しては「一見見識ある政策のようだが、国民生活を大幅に悪くするという意味で極めて無責任」ときっぱり。「主要国の実例から、増税先行型の財政再建は必ず失敗する。成長による増収、歳出削減、最後の手段として増税の3つを適切に組み合わせるしかない」と展開。
 「自民党も民主党も、当面政府の支出を拡大させて国民生活に『保護』を与えようとしている」「財政の健全化をどのようなマクロ経済シナリオの下で実現するのか、道筋を示さねばならないが、自民党は国民の生活水準を引き下げるような悪い政策を提示し、民主党は提示すらしない」と両党の無策ぶりを批判。「選挙で選択を迫られる国民にとっては、文字通り究極の選択である」と皮肉った。 (山田貴之)

滋賀県第2選挙区 自民・民主が彦根の事務所開きで「第一声」

 18日公示・30日投票の衆院選を控え、先週末、自民・民主の立候補予定者が相次いで彦根市内で事務所開きをし、選挙戦への意気込みを語った(以下、敬称略)。
 自民党の藤井勇治は「県内は南高北低が進み、地域を回ると道路整備など立ち後れている。この4年間は地域の発展のために尽力してきた。国土交通大臣が(選挙区内に)来たのは25年ぶりだ」と実績をPR。
 国政については、「平和と安全、福祉の充実の政策を進め、それらの政策に何の間違いもなかった」「しかし、あぐらをかいてきたところもあり、国民の目線とずれていた所もあった。解党的な出直しをして、政治は国民のものであるということを選挙戦を通して訴えていきたい」と力強く語った。
 民主党の田島一成は「4年前の小泉政権で福祉がカットされ、どれだけの人が不幸せになっただろうか」「選挙区内でも北部に行けばお年寄りばかり。どうしてこのような国になったのか。経済至上主義の爪跡だと言わざるを得ない」と、これまでの自公政権の政治手法を批判。
 今回の選挙については「暮らしを守るかどうかの決着の夏。(前回の保守分裂による)漁夫の利や運によると言わせない勝利を収める白黒つける決着の夏にしたい」と語った。事務所開きには、社民党第2支部連合・疋田克美や、国民新党憲友会滋賀県支部長・遠藤仁らも駆けつけあいさつした。
 幸福実現党の池田信隆の陣営は、がい旋カーなどで北朝鮮問題や消費税撤廃を訴えている。

ひこにゃん騒動 彦根市「販売停止を」通知に、原作者「販売自由」と反論

 彦根市は10日、ひこにゃんに似た「ひこねのよいにゃんこ」の絵本以外の商品を販売しないよう求める通知文を、市の弁護士名義で、原作者の弁護士宛てに8日付けで示したと発表。これに対し原作者の弁護士は10日、「販売は自由」と反論する回答書を送った。
 市は「絵本以外の商品の販売は、市の持つ著作権及び商標権を不当に侵害するもので、不正競争に該当する」「ひこにゃんに似た商品の製造・販売をしたり、第三者に行わせないよう申し入れる」などとしている。
 さきの市と原作者の調停では、▽市は原作者がひこにゃんに類似するイラストを用いて絵本その他の著作物を創作することを認める。ただし、公表前に事前に協議をすること―などとされていた。 原作者側は「類似していても自由に創作活動を行えることが調停条項として認められており、市の許可を得る必要はない」などと反論している。

四番町スクエアで初のバケツリレー大会

 彦根市の四番町スクエアで9日、第1回目のバケツリレー大会が開かれ=写真、5人1組で、男子3、女子2、混合2の各チームが参加した。
 四番町内の人工池から、女子は約30㍍、男子と混合が約50㍍離れた場所に約100㍑の水が入る容器が設置。各チームは、池から水を組む、水の入ったバケツを渡す、容器に水を入れる―のそれぞれの役割に分かれ、満タンにするスピードを競った。
 参加者たちは、ずぶぬれになりながらも優勝を目指して必死にリレーしていた。優勝チームには賞金3万円が贈られた。

「詩のボクシング」滋賀大会、彦根で初開催

 「詩のボクシング」滋賀大会が9日、ひこね市文化プラザで開かれ、予選を勝ち抜いた16人が対決。チャンピオンには木村泰崇さん=多賀町=が輝き、全国大会への出場権を獲得した。
 彦根市内で初の開催となった今回の滋賀大会には15~75歳の男女が出場。リングに設けられた赤・青の各コーナーに分かれて、1人ずつが審査員や観客が見守る中、3分以内で自作の詩を披露し、トーナメント方式で優勝を争った。
 青春時代の思い出や亡くなった夫への思い、日常での何気ない光景など、さまざまテーマの詩を朗読。中には体を使いながら表現したり、奇声をあげる出場者もいて、会場からは笑い声があがっていた。

劇団員や書家などの芸術の祭典「ひこねフィジカルアート」開催

 劇団員やバレリーナ、書家などがコラボして演技を披露する芸術の祭典「ひこねフィジカルアート」が8、9日の両日、文化プラザの屋外スペースで開かれ、独特の表現で観客を魅了した。

 県内外で活躍する12団体が2日間通して登場し、1~3団体で演技を披露。金沢舞踊館の団員2人と書家・上木淳吉さん、ライブペイントの高橋良さんによる演技では、上半身を白く塗った団員が奇抜な舞踊を披露しながら、上木さんや高橋さんの書く作品に、自分の体をぶつけたり、こすりつけたりして、コラボ作品を描き、観客から笑いを誘っていた。

2009年8月7日金曜日

衆院選公示迫る 滋賀県第2選挙区の焦点は?

 注目の衆院選の公示が10日後に迫った。彦根市や長浜市などの県第2選挙区の自民党前職・藤井勇治氏、民主党前職・田島一成氏、幸福実現党・池田信隆氏の各陣営も慌ただしい動きを見せ始めた。18日公示、30日投票の衆院選の同選挙区での焦点を紹介する(山田貴之、以下・敬称略)。

 前回の衆院選での獲得票数は、田島が6万7481、藤井が5万4067、小西理が4万3416、共産が1万0413―で、投票率は68・36%だった。
 前回と同様の投票率として今年の衆院選を分析した場合、小泉旋風が吹いた逆風の中でも勝利した田島の票は固いとみられる。共産の票が田島へ、小西の票が藤井へ流れると単純計算した際は、田島が7万7894、藤井が9万7483と、2万票ほどの差が出るが、自民党へ逆風、民主党へ追い風が吹いている中、無党派が多かった藤井票が田島に流れるのは確実な情勢。そのため同選挙区での焦点は、小西票と、無党派層の支持を得た藤井票の行方だといえる。
 藤井陣営ではこの4年間で、藤井票の食い止めと小西票の獲得に重点を置いて活動。さらに、愛荘町のスマートICの整備決定などの実績をアピールしてきた。しかし、同選挙区でカギを握る大票田の彦根での基盤は「未知数」で、藤井票と小西票をどれほど固められるかが勝敗を左右する。9日午後7時~は彦根商議所で谷垣禎一元財務大臣を招いた決起大会を開く。
 田島陣営では前回票のほか、民主への追い風で無党派層からの支持が見込まれ、藤井票が田島へ流れると考えられる。また郵政民営化を反対する小西票の一部や共産票からも支持を得ると見られる。藤井票や小西票の更なる切り崩しについて、同陣営では「策があれば教えて欲しいが、地道な活動をすれば、自然に得られると思う」としている。

衆院選ラジオ討論会
滋賀彦根新聞とFMひこね共催
 県第2選挙区の立候補予定者3人によるラジオ討論会が、12日午後3時~FMひこね(78・2MHz)で生放送される。滋賀彦根新聞社とエフエムひこねコミュニティ放送(立花町)の共催で、彦根青年会議所が後援する。
 進行はエフエムひこねの小幡善彦社長。国政や県政、選挙区内の課題について、フリートーク形式で各立候補予定者が分かりやすく説明する。放送時間は1時間半。再放送は13日午後8時~、15日午前8時~、16日午後1時~。
 

滋賀県立大学の院生らが弥生期の竪穴式住居建てる

 滋賀県立大学の交流センター裏の広場に、学生らが弥生時代の竪穴式住居を復元しており、完成を前に8、9日の両日、その復元作業の様子が公開される。
 人間文化学部の定森秀夫ゼミで、弥生時代の竪穴建物を研究する院生の櫻田小百合さん(23)が復元を企画。登呂遺跡(静岡県)や大中遺跡(兵庫県)などを訪れ、現地調査をしたデータを基に、学生やOB、ほかの大学の学生を加えた約30人で昨年11月から作業をしてきた。
 建物は幅約6㍍・高さ約4㍍で、梁などにヒノキの間伐材、屋根に麦わら、小舞(壁の下地)に竹などを犬上川沿いや多賀町内の森林から調達し、完成間近まで仕上げた。建物の特徴は、円形から方形へ移行する時期(弥生時代後期~古墳時代前期)の形式で、円形の4本の支柱を建物内に組み入れている。「4本支柱化」は円形では作ることができず、方形の特徴だという。 8、9日の作業中、建物内にも入ることも可。公開は午前10時半~午後3時で、雨天中止。以降の展示は年内まで。

彦根西高校・土田祥子さんデザインの衣装 ファッション甲子園へ

 彦根西高校の家庭科学科1年生の土田祥子さん(15)がデザインした衣装が、23日に青森県弘前市で開かれる全国高校ファッションデザイン選手権大会の最終審査会に出品されることになり、6日に制作の最終段階の様子が公開された。
 大会は、青森県アパレル工業会などが人材育成を目的に開いており、通称ファッション甲子園と呼ばれる。9回目の今年は全国234校から3783点の応募があり、40校の作品が最終審査会に進む。彦根西高からは、50点の作品を応募し、土田さんの作品「残り物には『服』がある」が選ばれた。西高からの出品は5回目。
 土田さんの作品は、Tシャツに穴空けパットのかすを貼り付け、その上に着る服は「プチプチ」で作り、ズボンは布のはぎれをつなげて制作するなど、すべて「残り物」を使用。7月半ばからクラスメイトの武地美花さん(15)と一緒に制作している。
 土田さんは「普段は捨ててしまっている物をリサイクルして作った。特に、布切れをつなぎ合わせるのに苦労したズボンを見て欲しい」と話している。当日までにウォーキングの練習もし「目指すは優勝」と意気込みを語った。

医師や看護師に感謝の手紙を 「サンクスラブレター」第2弾、「安心なお産を願う会」

 彦根市などの女性で組織の「安心なお産を願う会」は、病院職員へ感謝の手紙を送る「サンクスラブレター」の第2弾を受け付けている。
 産婦人科や小児科などの医師、看護師、助産師に感謝の気持ちを伝えようと今年から始めている。形式は自由で、封筒やはがきに送り先の病院・産院または職員の名前を記入。自分の名前や住所の記入は自由で匿名でも可。封書の場合は封をしないこと。
 持参場所は、市のまちづくり推進室か健康推進課、リサイクルステーション(銀座町)、市子どもセンター、県内の「おっぱい塾」。締め切りは9月末。同会で集約した後、各病院に届ける。問い合わせはメール(anshinosan@yahoo.co.jp)か午前10時~午後4時に同会事務局℡080(5349)5071へ。

2009年8月4日火曜日

滋賀学園高・甲子園初出場、彦根南中出身の疋田拓也君も

 創部11年目で春夏通じて初の甲子園出場を決めた滋賀学園高校(東近江市)野球部のレギュラーメンバーに、彦根南中学出身の疋田拓也君(18)=須越町=がいる。疋田君に喜びの声と抱負を聞いた。
 疋田君は、城陽小3年生から野球を始め、その時は主にピッチャーだった。南中進学後は「野洲ボーイズ」に入り、「エースで4番」で要の選手だったという。3年生の夏に滋賀学園から声がかかり、練習設備とグラウンドの広さから同校への進学を決意した。
 入部後、1年生の秋からレギュラーとなり、ライトとファーストを守っていた。3年生からは、50㍍6秒2の俊足が買われ、センターを守るようになり、打順も1番が定位置に。
 甲子園出場を決めたことに疋田君は「謙虚さと感謝の心を忘れずにプレーしたい。1番バッターとして、とにかく塁に出て、かき回したい」と抱負を述べた。対戦したい投手は、花巻東(岩手)の菊池投手をあげながら「どことあたっても、一戦必勝の心構えで戦いたい」と熱く語った。

彦根のゆるキャラ「全員集合」、彦根東高の「ぎんにゃん」も

 彦根のゆるキャラが勢揃いした「7時だよ全員集合」が2日夜、彦根市内の中央町商店街で開かれ、子どもたちやゆるキャラファンで大賑わいだった。
 ひこにゃん、カモンちゃん、やちにゃん、いしだみつにゃん、しまさこにゃん、おおたににゃんぶ、ひこちゅう、ぎんにゃんの8キャラが登場し、愛想を振りまくと、来場者からはカメラのフラッシュが飛び交っていた。

彦根の児童が「草木染め」や「茶道」を体験

 小学生が日本の伝統技術や文化を体験する教室が1、2日、彦根城博物館で開かれた。
 夏休みを利用して、普段は体験できない伝統技術や文化に接してもらおうと平成13年度から開講。今年は「草木染め」と「茶道体験」を企画し、1日に小学4~6年、2日に小学1~3年生が参加。学芸員の研修生として参加している大学生ら5人が指導役を務めた。
 草木染めでは、植物のスオウから抽出した朱色の液に漬ける「液染め」と、ユリなどの葉をたたいて色づける「たたき染め」を体験。その後、木造棟に移動し、児童たちは、大学生の「裏千家」の作法を見ながら、茶の点て方や飲み方を学んでいた。
 城西小の橋本沙耶さん(9)は「茶道は2回目だったけれど、自分で点てた今回は苦くなかった。草木染めは初めてで楽しかった」と話していた。