2016年8月25日木曜日

彦根市発注の上水道工事を巡って、市の積算ミスで落札業者に契約解除の報告

 彦根市が発注した高宮町の上水道の敷設工事を巡って、市が入札前に作成した積算のミスにより、落札した業者に契約解除の報告が届いていることがわかった。
 市などによると、この工事の指名入札が7月7日にあり、翌日、15社から1社が落札した。しかしその後、材料費にかかる経費にミスがあることがわかり、当初の設計金額より4万円ほど差異が生じることがわかった。これを受けて市は今月初めに落札した業者に報告し、正しい金額で入札が行われなかったとして、市の契約規則により「契約を解除する」旨を伝えた。
 業者は着工に向けて材料費などを購入済みだったといい、その業者の社長(39)は「積算の書類には市水道部などの数人の管理者の印鑑も押されていて、複数回チェックしているはず。このような案件は今回だけではないのではないか」と憤りを見せている。
 市水道部は業者に謝罪したと答えた上で「チェックミスがあったのは事実。落札業者への対応策を今後、考えると共に、2度とこのようなことが起きないよう再発防止に努めたい」としている。

2016年8月24日水曜日

リオ五輪の陸上4×100㍍リレーの決勝に出場した桐生祥秀選手を応援するパブリックビューイング、銀メダル獲得に祖母の俊江さん感激

 リオ五輪の陸上4×100㍍リレーの決勝に出場した彦根出身の桐生祥秀選手を応援するパブリックビューイングが20日、文化プラザで開かれ、桐生選手の友人や同級生ら約150人が参加。銀メダルを獲得した直後は大きな歓声に包まれた。
 桐生選手は第3走者として出場。ほかの3選手と登場するシーンが巨大画面に流されると、来場者は応援グッズとして1人ずつに手渡されたスティックバルーンを叩いて声援を送った。そして見事、2位でゴールすると、来場者は立ち上がって万歳を繰り返していた。用意されたくす玉が大久保市長や子どもたちによって割られ、「祝 日本チーム メダル獲得」の文字が現れると、拍手が沸き起こっていた。
 祖母の桐生俊江さん(79)=開出今町=は涙をぬぐいながら「2位とは思っていなかったので、最初はまさかと思った。ただ、ただうれしい」と話していた。桐生選手が城陽小6年生の頃に担任だった中川大介さん(38)=長浜市=は「感動して鳥肌が立った。いい走りをしてくれた。とにかくおめでとうと言いたい」と話していた。

元滋賀県知事の國松善次さんが全国の護国神社を自転車で巡り、朱印状を日本列島の形で貼った屏風を滋賀県護国神社に奉納

 元滋賀県知事の國松善次さん(78)が全国の護国神社を自転車で巡り、各神社の朱印状を日本列島の形で貼った屏風を彦根市尾末町の滋賀県護国神社に奉納。14日に奉納式が開かれた。
 國松さんは小学1年生の時に父親を戦争で亡くし、戦争遺児としてほかの戦没者の家族と慰霊の活動をしてきた。
 75歳の時の平成24年9月に、慰霊と平和祈願のため、神奈川県を除く全国各地にある護国神社と靖国神社を参拝しようと滋賀県護国神社をスタート。趣味にしている自転車で移動しながら、今年1月の飛騨護国神社を最後に計53カ所訪れた。走行距離は約4800㌔だったという。
 当初はノートにまとめる形だったが、奉納するのに合わせて日本列島の形に朱印状を高さ1㍍70㌢・幅3㍍40㌢の屏風に貼り合わせた。
 國松さんは「全国的に護国神社の存在を知らない日本人が増えており、それでは祀られている英霊は報われない。この屏風を見学して、1人でも多くの人が護国神社を参拝してもらえれば幸いに思う」と話していた。
 奉納式には大久保市長、細江正人県議、西村久子県議らを含め約50人が出席した。
 なお、國松さんが納めた朱印状の屏風は護国神社内に完成した滋賀県英霊顕彰館に展示されている。

2016年8月22日月曜日

彦根梨を使った料理やスイーツを提供する店舗を巡るスタンプラリー「ひこね梨さんぽ」、彦根梨の出荷始まる

 彦根梨を使った料理やスイーツを提供する店舗を巡るスタンプラリー「ひこね梨さんぽ」が、出荷の時期に合わせて20日から開催される。
 彦根梨には幸水、豊水、筑水、なつしずくの4種類あり、昨年の収穫量は約60万個だったが、そのうち15%が外見の検査などで引っかかり出荷されなかった。市は彦根梨の知名度アップと出荷されない梨の有効活用を目的に、農林水産特産物開発実行委員会(藤田武史委員長)を立ち上げて彦根梨を使った飲食品作りを企画。
 応募のあった彦根や多賀、甲良の28の事業者が提案した握り寿司やピザ、バーガー、シャーベット、カクテルなどが各店舗で販売される。レシピは全てオリジナルで、彦根梨の幸水が使用されており、一部は昨年収穫した梨のペーストを使っている。
 店舗の中には、彦根梨の知識を取得するために野菜ソムリエによる研修会を受講した事業者もおり、受講した11人には「ひこね梨コンシェルジュ」の黄色いバッジを進呈。イベント期間中はバッジを身につけ、彦根梨の糖度や完熟に関する知識を各店舗で解説する。
 藤田委員長は「地元の農産物を使うことはとてもいいこと、喜ばれるものを作りたい。作業に手間がかかるが、工夫している」と話していた。
 スタンプ用紙は参加店やJAの直売所、市役所などで配布。スタンプを3個以上集めると、彦根梨の木のオーナーや加工品の詰め合わせが当たるプレゼントに応募できる。9月4日まで。問い合わせは市農林水産課内の同実行委員会☎(30)6118。
 彦根梨の販売が石寺町の「果樹工房」などで始まった。彦根梨は石寺町の曽根沼干拓地約11㌶で昭和56年から生産が始まり、現在は市内の21戸の農家が栽培し、毎年この時期は早朝に収穫している。工房ではパート職員らが一つずつ手に取って傷の確認をし、選果機で糖度や熟度をAからCまでのランクを付けて選別した後、袋詰めしている。
 品種は幸水と豊水のほか、「お盆の時期に欲しい」との要望を受けて4年前から8月上旬に収穫している筑水(ちくすい)となつしずくがある。収穫数は昨年度と同様60万個を見込む。
 出荷作業は幸水が9月上旬まで、豊水が9月上旬から下旬まで行われる。日照が続いたため小ぶりだが、糖度が高く甘いという。価格は1袋600円と700円。JA直売所のほか、来週からは彦根と近隣市町の平和堂でも販売予定。問い合わせは果樹工房☎(43)4174。

2016年8月19日金曜日

バイオリニスト・高岸卓人さん来月5日からオランダのハーグ王立音楽院に留学

 彦根市須越町出身のバイオリニスト・高岸卓人さん(25)が、来月5日からオランダのハーグ王立音楽院に留学する。出国を前に彦根市男女共同参画センター・ウィズで8日に行われたライブ後、高木さんにバイオリンの魅力や夢を聞いた。
 高岸さんは幼少のころ、ピアノを習っていたが、調律師のすすめで5歳の時にバイオリンに出会った。城陽小から県立河瀬中学・高校に進んだ後は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の戸澤哲夫さんに師事し、東京まで習いに通っていた。東京芸術大学を経て同大学院修士課程修了後、国内外の音楽イベントで活躍している。これまでに大阪国際コンクール エスポアール賞、全日本学生音楽コンクール 全国大会入選、滋賀県次世代文化賞などを受賞している。
 大学3年生以降は、17世紀初めから18世紀中ごろのバロック時代に作られたバイオリンを学び始め、現在は東京芸大別科のバロックヴァイオリン科に所属。
 バロックバイオリンの魅力について、高岸さんは「音楽の歴史は長く、バロック音楽はその当時のスタイルや考え方で演奏する。当時はどのような響きをしていたのか、考えながら演奏できるのもおもしろい」と話した。
 オランダへ留学する理由については「昔の曲はまだまだたくさんあり、それを勉強したいと思った」と語り、将来的にはバロック音楽の最上級に位置する団体「バッハ・コレギウム・ジャパン」への入団を目指したい意向も示した。オランダには約3年間滞在する予定。

2016年8月17日水曜日

福祉や医療、法律問題などの相談員が一堂に集う「つながろう・つなげよう相談機関交流会」

 福祉や医療、法律問題などさまざまな分野の相談員が一堂に集って話し合う「つながろう・つなげよう相談機関交流会」が9日、彦根市福祉センターで開かれた。
 高齢化や経済格差、核家族化など社会情勢の変化で、各分野の専門家たちが相談に応じる内容が複雑化しているため、対応策や連携の仕方を探ろうと彦根市社協が平成26年度から交流会を実施。
 今年は龍谷大学社会学部の山田容准教授を講師に迎えて、市内外の24団体から48人が参加。参加者は7グループに分かれて、借金や就労、障害などの問題を抱えた家庭を事例に、その家庭に対する疑問やニーズの意見を出し合って、対応策を導き出していた=写真。話し合いの合間に、山田准教授は「なぜそういう状況になったのかの原因を特定するのではなく、改善のための情報を整理するのが大切」「支援する相手が大事にしたいこと、傷つけられたくないことを把握する必要がある」などとアドバイスしていた。

2016年8月12日金曜日

滋賀県護国神社に戦没者の生前の写真を展示する施設・滋賀県英霊顕彰館が完成、みたま祭で仮オープン

 彦根市尾末町の滋賀県護国神社は、同神社にまつっている戦没者の生前の写真を展示する施設「滋賀県英霊顕彰館」を拝殿北側に建設。13日から15日まで営むみたま祭期間中に仮オープンする。
 同神社は戊辰戦争から大東亜戦争までに国のために戦って亡くなった滋賀県出身の戦没者3万3217柱をまつっているが、滋賀県遺族会の会員の一部からは亡くなった先祖の写真を展示する施設の建設を希望する声があった。
 新設された顕彰館は木造平屋建ての約154平方㍍。館内には県遺族会の中で展示希望のあった戦没者約2900人の生前の写真を県内市町ごとに展示。はがきサイズのパネルには写真のほか、出身地、戦没地、戦没年月日が記載されている。建物の建設費は約6300万円。
 入口の窓には彦根市遺族会の山本起美郎会長=西今町=が、日本の象徴として富士山、桜、松、鶴を描いたステンドグラスも掲示されている。
 同神社の山本大司禰宜(40)は「戦没者の御英霊を遺族以外の方にも目に見える形で身近に感じてもらおうと、生前の写真を展示することにした」と話していた。仮オープンに合わせて、約2900人の一部の写真を展示。本オープンは秋季例大祭を営む10月5日。