2017年6月22日木曜日

琵琶湖周航の歌の誕生100周年を記念し、彦根港で開かれるひこね湖の子フェスティバルのイベント内容決まる

 琵琶湖周航の歌の誕生100周年を記念し、彦根港周辺で25、26日に開かれる「ひこね湖の子フェスティバル」のイベント内容が決まった。
 琵琶湖周航の歌は、第三高等学校(現・京都大学)の水上部に在籍していた小口太郎が琵琶湖クルーに出ていた2日目の大正6年(1917)6月28日に、今津の宿で琵琶湖をテーマにした詩を部員に披露。この詩を当時、流行していたメロディーに乗せて部員たちが歌ったのが始まりとされる。
 琵琶湖周航の歌100周年事業実行委員会では24日に高島市内で記念式典を開き、以降も彦根港など県内各地で関連イベントを開催。24日から27日にかけては歌詞に登場するゆかりの地をボートで巡る「なぞり周航」も行われる。
 ひこね湖の子フェスティバルは市民有志による実行委員会が主管し開催。25日は午前8時から午後5時まで、模擬店やマルシェ、ギネス記録10周年記念コンサート(午前10時~午後4時半)、親子釣り大会(受付は午前8時~同11時・参加無料・釣り具貸し出し)、フィッシング教室(午後1時~・200円)、親子ヨット体験(午前10時~と午後1時~・無料)、親子漁船体験(午前9時~)、周辺清掃(午後4時~)など。
 26日は午後0時半出航で湖上からなぞり周航のボートを出迎える「竹生島クルーズ」、午後6時~琵琶湖の夕日を見ながら合唱する式典。27日午前5時に出航を見送る。小雨決行。詳細はフェスティバルのブログに。
 琵琶湖周航の歌は大正6年に作られた後、歌詞が補完され、翌7年に現在の6番までの歌詞になった。
 昭和48年には第三高等学校水上部の琵琶湖周航80周年を記念し、1番の歌詞の地の三保ヶ崎(大津市)に「われは湖の子」碑が建立。その後も、今津、竹生島、雄松、長命寺に建てられ、最後の彦根には第三高卒業生らによって平成17年10月に建立。彦根港の船着場の奥には彦根の歌詞のほか、6番までの歌詞と琵琶湖周航の歌について解説した計3つの石碑がある。
 日本郵便近畿支社はオリジナル切手「琵琶湖周航の歌100周年記念」を県内の郵便局で販売している。歌詞に登場する彦根城などの県内各地の風景写真や、作詞した小口が乗る舟の古写真など写っている82円切手10枚セット。1シート1300円。郵便局のネットショップでも後日販売。

築城410年祭を記念し顔出し看板が登場

 50回目のひこねで朝市が18日に県護国神社で行われ、約650人が来場した。今回は19店舗が出店したほか、築城410年祭を記念し、顔出し看板がいろは松前に登場し、観光客らが記念撮影に収めていた。
 顔出し看板は朝市の実行委員会が彦根城築城410年祭の市民創造事業の一環として企画。平成24年9月の1回目から出店している長浜市のあやべとうふ店の店主・綾部徹郎さん(49)が製作を担当し、182㌢四方の板に江戸時代の魚売りの男性と購入しに来た女性を描いた。背景には彦根城天守のほか、飛び出し坊ややサラダパンで有名なつるやパンなども登場している。今後は微調整をして来月以降の朝市でも設置する予定。この日の午後には天秤棒をかついで朝市の品物を販売するイベントも催された。

2017年6月20日火曜日

滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生が狂言を体験

 滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが14日、彦根城博物館の能舞台で狂言を体験した。
 米国国務省教育文化局では人材育成と外国語の教師作りを目的に、米国内から選抜した学生たちに世界14の言語を学ばせるCLSプログラムを実施。「日本語」には2015年度から18年度まで滋賀県立大学が選定され、今年度は応募者約500人から選ばれた24人が来日し6月5日から彦根市内に滞在している。
 留学生たちは滞在する約2カ月間のうちホームステイとアパートで1カ月間ずつ交代しながら過ごしており、日本語教育の専門家による週20時間ほどの日本語と日本文化の学習のほか、囲碁や折り紙などを体験。この日は彦根城を見学した後、多賀町教委の職員で狂言師の山本豪一(ひでかず)さんを招いて狂言を学んだ。
 山本さんから「能舞台に描かれている松の絵はめでたい意味がある」「足の裏を舞台から放さずにすり足で歩く」など、狂言の歴史や所作について聞いた後、留学生たちは実際に能舞台に上がり、山本さんの手本に続いて歩き方や笑い方、泣き方を体験。その後、事前に練習してきたせりふを用いて、狂言の一場面を一人ずつ実演していた。
 体験後、留学生からは「(狂言が始まった)約650年前からせりふは変わっていないのか」「新しい狂言はあるのか」などの質問があり、山本さんは「せりふや所作は変わっておらず、先代から引き継がれてきた。昔の演目は254曲あり、明治時代以降では約100曲ある」と答えた。
 大学院3年生のパオロ・メニュエーさん(29)は「彦根は自然豊かで美しい素敵なまち。能舞台は木の香りがし、不思議な雰囲気だった。狂言はユーチューブなどで見たが、実際に体験すると難しく、狂言師を尊敬したい」と話していた。
 留学生たちは今後、県立大で学びながら、陶芸や書道、茶道、江州音頭の踊りなども体験。7月28日に終了式がある。

城西小学校で緑のカーテン講習会 ゴーヤ先生が講師、ひこにゃんとビバッチェくんも見守る

 彦根市立城西小学校で12日、「緑のカーテン」の育て方講習会があり、京都府福知山市のゆるキャラのゴーヤ先生が講師として来校し、5年生に育て方を教えた。ひこにゃんとビバッチェくんもゲストとして訪れ、講習会の様子を見守った。
 地球温暖化や省エネルギー対策に役立つ緑のカーテンについて学んでもらおうと、彦根市と福知山の市民団体・福知山環境会議が共催。前日のビバシティ彦根での講習会に続いて行われた城西小では、話すことができるゴーヤ先生が講師となり児童68人に教えた。
 前半の講座は室内でゴーヤ先生が5つの約束として▽ゴーヤの気持ちになって植えましょう▽協力して水やりをやりましょう▽10日に1回、肥料をあげましょう▽(先端の芽を摘み取る)摘芯をしましょう▽夏休みまでに花と小さな実を取りましょう―を教えた。
 後半は保健室前の屋外で、児童たちが5、6人ずつに分かれてプランター12個に肥料と土を入れ、水やりをした後、ひこにゃんらが見守る中で苗を植えた。児童の上田心音さん(10)は「ゴーヤ先生との5つの約束を守って大切に育てていきたい。大きく育ってほしい」と話していた。

2017年6月17日土曜日

不動産に関する問題について弁護士や司法書士ら専門家の合同相談会24、25日に彦根市民会館で

 相続や贈与など不動産に関する問題について弁護士や司法書士ら専門家が対応する合同相談会が24、25日の両日、彦根市民会館2階で開かれる。
 小泉町の司法書士法人equal(イコール)や草津市の税理士法人GrowUpなどが昨年9月に設立した一般社団法人「滋賀士業相談センター」が企画。
 対象は相続、遺言、贈与、売買、アパート賃貸、不動産評価の鑑定、境界問題など不動産に関する相談。同センターの2団体の司法書士、行政書士、税理士、土地家屋調査士、公認会計士のほか、石田法律事務所(本町)の弁護士、住友不動産彦根営業所(高宮町)の一級・二級建築士、第一不動産鑑定所(大東町)の不動産鑑定士、大坪FP事務所(草津市)のファイナンシャルプランナーの計6団体、14人が対応する。
 相談無料。同センター代表でequalの馬場真作さん(35)は「不動産に関するどんな悩みでも解決できると思います。何から聞いたら良いのかわからない方でも気軽に来てください」と話している。
 両日とも午前10時~午後4時45分。予約制。問い合わせは事務局のイコール☎(24)5131。

2017年6月16日金曜日

チョウ類の収集家・布藤美之(みゆき)さん標本2万5786点を琵琶湖博物館に寄贈、三日月大造知事から感謝状

 チョウ類の収集家として知られる彦根市岡町の布藤美之(みゆき)さん(87)がこのほど、標本2万5786点を琵琶湖博物館に寄贈し、三日月大造知事から感謝状が贈られた。収集歴は70年以上だという布藤さんにチョウの魅力などを聞いた。(山田貴之)
 布藤さんは動植物が好きだった祖父の影響で、幼児期から昆虫を捕るのが好きだったといい、県立彦根中学校(彦根東高)時代から滋賀師範学校(滋賀大教育学部)にかけては彦中昆虫同好会などの団体で昆虫について学び、小中学校の教員になってからも日本鱗翅(りんし)学会に入ってチョウなどの研究に没頭。学校の夏休みなどを利用し、珍しいチョウが多い八重山諸島や台湾にも出かけた。チョウの魅力について布藤さんは「飛んでいる姿を見ると、ほっとする」と笑顔で話していた。
 本格的にチョウの収集をするために、定年を前にした58歳の時に教員を退職。以降、八重山諸島に1週間ほど滞在したり、台湾に計10回ほど出かけたりして収集と標本作りに励んだ。採集のほか、飼育、収集家同士の交換、購入でその数が増え、チョウを中心に国内の昆虫は約443種の1万7573点、東南アジアや北米、南米、アフリカなど海外の昆虫は約1824種の約8213点になった。
 中には滋賀県レッドデータブック2015年版で絶滅危惧種になっているギフチョウやクロヒカゲモドキをはじめ、絶滅危機増大種や希少種のチョウがあり、布藤さんによると先輩から譲り受けた約100年前のチョウもあるという。
 自宅では幅50㌢×30㌢×高さ約5㌢の標本ケース360箱をタンス9本に入れて保管してきたが、最近は足が不自由になり、世話がしにくくなったため、今年3月に琵琶湖博物館に寄贈。布藤さんは「大事に保管して頂き、子どもたちや若者の役に立てて欲しい」と話していた。琵琶湖博物館によると、滋賀県最大級の昆虫標本コレクションだといい「貴重な標本を後世に引き継ぐため、大切に保管し、研究や展示などで活用していきたい」としている。

2017年6月13日火曜日

エクス・マルセイユ大学教授のニコラ・フォシェールさん世界からみた彦根城と城下をテーマに彦根城博物館で講演

 ヨーロッパの城郭建築の専門家でエクス・マルセイユ大学教授のニコラ・フォシェールさんがこのほど、「世界からみた彦根城と城下」をテーマに彦根城博物館で講演。世界遺産登録を目指す彦根のまちの魅力などを話した。
 ニコラさんはフランスのヴォーバンの要塞群の世界遺産登録に尽力し、平成28年度からは彦根城の世界遺産に向けて国外の資産との比較研究で協力している。
 講演会でニコラさんはすでに世界遺産に登録されている姫路城との違いとして、彦根に城下町が残っている点に触れた上で「彦根は水と関係が深いまちであり、防衛的な機能、3つの堀を使った町割り、米などを運ぶ交通手段、産業活用など水が色んな役割を果たしていた」と説明。「水と森林の緑の美しさを備えた自然と文化が出会う場所であり、一言で表すと『ハーモニー(調和)』だ」と述べた。
 城を中心に3つの堀を巡らせて同心円的に作られた江戸時代の町割りについては「軍事的、政治的、行政的な革命で誕生したまちであり、世界的に見てもほかにはない特徴だ」と紹介。「彦根の城下町が今まで残っているのは建物の高さなど規制が設けられてきたためだろう」と語った。
 最後にニコラさんは「金沢の町家と比べると規模が小さいかもしれないが、彦根城の城下町の遺産一つ一つの保存状態が良く、世界遺産にふさわしいまちだと言える」と話した。
 ニコラさんの講演会は市が企画し市民88人が来場。講演後の質問時間では市民の一人から「彦根城や城下町を整備する際に芹川も付け替えられており、水の視点で世界遺産の議論に取り入れるのも重要」との提言もあった。