彦根市と犬上郡の話題を中心に、関連する国政や滋賀県政のニュースもお送りします。取材依頼や身近な話題の提供などもお待ちしています。 電話0749-65-0608 FAX0749-62-4483 メール(hikone@shigayukan.com)

2020年9月18日金曜日

虫の音をきく―彦根城 夜間特別公開

 彦根城を午後6時から同9時まで開放する「虫の音をきく―彦根城 夜間特別公開」が、19日から1010日までの土日祝日の6日間開かれる。期間中、天守のライトアップやひこにゃんの登場などもある。

 彦根城を管理する近畿日本ツーリスト関西や彦根観光協会、彦根市などが連携し、彦根城の夜間開放の実証実験をしながら、今後の宿泊型観光の可能性を探ろうと開催。
 公開エリアは表門券売所から鐘の丸、天秤櫓、太鼓門櫓、天守前広場、西の丸広場で、大手門と黒門の入り口や山道は閉鎖。天守や櫓の建物内も入れない。開催日は1920212610月3、10の各日。雨天中止。入場料は高校生以上600円、小中学生200円。日中用の入場券は利用できない。

特別の御城印進呈
 ひこにゃんが開催日の午後8時~登場。甲冑隊の演武が不定期である。入場記念として夜間特別版の御城印(非売品)がプレゼントされる。世界アルツハイマーデーに合わせて天守のオレンジライトアップが18日から22日まで、医療従事者への感謝の意味を込めたブルーライトアップが23日以降。
 チケットは市内宿泊施設や添付のQRコードなどオンライン予約で。当日も表門券売所で販売されるが、入場制限の場合がある。

玄宮園で虫の音「観月の夕べ」
雅楽琴の演奏、高大生コンサートも
 玄宮園で虫の音を聞く「観月の夕べ」が19日から開催。ライトアップされた園内で、スズムシ、コオロギ、マツムシなど6種類の虫の鳴き声を聞くことができる。
 入園受付日時は1011日までの土日祝日の午後6時~同8時半。高校生以上700円、小中生350円だが、彦根観光協会のホームページに割引券がある。日中用の入園券は利用できない。
 期間中は各団体による琴や雅楽の演奏のほか、彦根総合高(20日)、彦根翔西館高(21日)、河瀬中高(26日)、滋賀大(10月3日)、近江高(10日)、県立大(11日)の吹奏楽部・オーケストラ部による「お月見コンサート」もある。ひこにゃんは1010日午後6時に登場予定。今年は新型コロナウイルスの感染防止で呈茶席がないため、持ち帰り用の茶を1杯300円で提供。いずれも荒天中止。問い合わせは同協会のホームページか23)0001。

能舞台も夜間公開
博物館 記念品進呈
 彦根城博物館の能舞台も夜間に特別公開される。日時は彦根城の夜間開放と同じ。ライトアップもされる。入場料は高校生以上200円、小中学生100円。記念品を進呈。展示室や木造棟は公開されない。混雑時は入場制限も。

4カ所巡り「御城印」完成を
夜間スタンプラリー、抽選で賞品も
 彦根市は彦根城、彦根城博物館能舞台、玄宮園の夜間開放に合わせて「彦根城・佐和山城限定コラボ 夜の御城印スタンプラリー」を行う。
 開催日時は夜間開放の間。二の丸休憩所で日付のみ記載の和紙製の台紙を受け取り、①天守前広場②彦根城博物館能舞台観覧席③玄宮園の提灯貸出場所④二の丸休憩所内のカウンターを順に巡り、各所に設置されたスタンプを押印して御城印を完成させる。完成品の持ち帰り可。
 参加無料だが、各施設の入場料は必要。走破者に佐和山城のオリジナルステッカー進呈。さらに抽選でオリジナル蛍光ペンや布マスクをプレゼント。

「城あかり」18日~
多門櫓に「橘の紋」
 彦根商工会議所と近江ツーリズムボードは18日から彦根城周辺で「城あかり」を開催。佐和口多門櫓には恒例になった井伊家の橘の紋が照らされる。1225日までの日没~午後9時。

近江観光大使第1号にオーストラリア出身クリス・グレンさん

 彦根城など湖東地域の名所を国内外にPRする「近江観光大使」の第1号に、オーストラリア出身でラジオDJとして活躍するクリス・グレンさん(52)=名古屋市=が就任。「湖東の魅力を外国人に発信したい」と意気込みを語った。
 クリスさんは1985年に留学生として初来日し札幌で約1年間過ごした。帰国後、オーストラリアでテレビやラジオなどに出演していたが、日本に戻りたいという「ホームシック」になり、92年に再来日。以降、ラジオDJを務めながら、関心がある日本の歴史や文化を学んできた。
 「日本を愛する外国人」としてテレビ出演も多数あり、NHK「ブラタモリ(岐阜編)」では案内人を務めた。特に城の研究を趣味としており、日本全国の約500カ所の城を巡ったという。
 彦根城の魅力について、クリスさんは「創建当時のままの城は国内に12しかなく、国宝は5城のみ。彦根城は美しい天守があり、縄張りもあり、デザインがすばらしい」「ミニ京都という表現がわかりやすいかもしれないが、古い日本の街を体験でき、見ることができることは外国人が好む」と説明した。
 彦根城以外では「(甲良出身の)藤堂高虎も好き」と明かし「近江観光大使として歴史的人物や古戦場跡などを紹介したい。近江の歴史的なストーリーを世界に発信できるよう、一生懸命がんばりたい」と意気込んだ。

多言語動画作成へ
クリスさん任命式
 近江観光大使は一般社団法人近江ツーリズムボード(OTB、事務局・彦根商工会議所内)が湖東地域への誘客を目的に創設。3日に彦根商工会議所でクリスさんを迎えての任命式が開かれた。
 OTBは彦根城を訪れる外国人向けに、英語や中国語など多言語に対応したアプリの動画やゲームを制作する「彦根城多言語解説整備事業」を展開。動画ではクリスさんが案内役を務め、甲冑姿の武士たちが登場しながら彦根城の特徴を外国語で紹介。ゲームを含めて来春の桜のシーズンまでに完成させる。
 任命式には大久保貴市長やOTBの上田健一郎会長が出席し、上田会長からクリスさんに委嘱状が渡された。上田会長は「彦根城の魅力を外国人の目線で国内外に向けて発信して頂きたい」と話した。

天守前トークショー
20日夜 来場者募集
 彦根城運営管理センターとOTBは20日午後7時~彦根城天守前広場で「『お城』夜間特別トークショー」を行う。夜間特別公開に合わせて、クリスさんと滋賀県立大学の中井均教授がトークを行う。夜間入場料として高校生以上600円、小中学生200円。雨天時は彦根城博物館能舞台観覧席で、入場無料・先着30人。問い合わせはOTB☎(22)5580。

2020年9月13日日曜日

平田町ボードゲームカフェ・ムッシュさいころ人気

 彦根市平田町に今年オープンしたボードゲームカフェ「ムッシュさいころ」が幅広い年齢層で人気を集めている。
 店主は中馬(ちゅうまん)誠さん(47)=東近江市。昨年8月末に11年間経営してきた豊郷町のコンビニエンスストアを閉店後、以前から興味があった京都市内のボードゲームカフェを訪れた際、「若者や女性の来店が予想以上に多く、ボードゲームが浸透している」と感じ、彦根市内へのボードゲームカフェの開店を決意。当初は今年3月末にオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で5月8日に延期した。
 開店当初は100種類ほどだったが、中馬さんがインターネットで関心を示したボードゲームを通信販売で買い集めて現在は約130種類に。国内は30種類ほどで、ほかはヨーロッパを中心に海外製の日本語版。
 カードを使って建設や軍事力の強化で街を作る「世界の七不思議」(セブンワンダーズ)や、日本庭園を造っていく「枯山水」などのほか、カロムも用意して一人が何回ですべてのコマを入れることができるかを競うチャレンジもしている。
 オープン以降、若者や女性、家族連れらの来店が多い。中馬さんは「ゲームもネット時代になり、人と人とが団らんしながら遊ぶことが少なくなっていると思う。多くの人たちが時間と場所を共有することができる店にしたい」と笑顔で語った。
 新型コロナウイルスの対策としてマスクの着用と手の消毒が必要。一人から複数までの来場可。ワンドリンクとポップコーンの小鉢付きで90分950円。延長可。開店日時は午前11時~午後9時半。木曜定休。ポップコーンも販売。問い合わせは同店☎(47)6540。

2020年9月11日金曜日

彦根総合運動場野球場 オセアンBCスタジアム彦根に

 滋賀県は8月27日、彦根市松原町の県立彦根総合運動場野球場のネーミングライツパートナーをオセアン株式会社(横浜市)に決定したと発表。同球場の愛称を「オセアンBCスタジアム彦根」にする契約を締結していく。
 ネーミングライツは公共施設に企業名やブランド名を付ける命名権で、施設を管理する地方自治体と命名した企業が連携して地域の活性化に努めていく。滋賀県は約20の施設についてネーミングライツパートナーを募集。昨年1月から今年4月1日までに10の施設でネーミングライツの契約を結んでいる。
彦根総合運動場野球場の契約締結は、県立の施設で11件目、スポーツ施設で5件目。期間とネーミングライツ料は今年9月1日から2023年3月31日までで、年間370万円(消費税込み)。オセアンはグループ会社がプロ野球独立リーグルートインBCリーグに所属するオセアン滋賀ブラックスを運営。球場ではほかにプロ野球のオリックスバファローズ2軍の本拠地の舞洲バッファローズスタジアムのネーミングライツも契約している。
彦根総合運動場野球場は昭和14年(1939年)5月に開館し、1992年に改築。鉄筋コンクリート造り、建物面積延べ1万0124平方㍍。中堅122㍍、両翼99㍍。内野6000人、外野芝生4000人を収容できる。

彦根市民会館を解体へ

 彦根市は8月31日、市教委や上下水道部などが入る彦根市民会館を解体すると発表した。跡地利用については未定。関連議案を9月定例会に提案する。
 彦根市民会館は敷地面積6064平方㍍に鉄骨コンクリート造り地下1階・一部3階の延べ6616平方㍍で昭和39年(1964年)6月30日に竣工。収容人数890人の大ホールと同300人の小ホールを備え、イベント会場として使われていたほか、結婚式場やレストランもあった。1997年にひこね市文化プラザが開館して以降はホールを閉鎖し、市の事務室として順次活用してきた。ほかに国際交流サロンやギャラリー、会議室、料理教室、練習会場で利用されており、今年3月には彦根ボランティアガイド協会の事務局にもなった。
 市は市役所本庁舎の耐震と増築に伴い、完成後には市教委や上下水道部などを新庁舎へ移す予定。また彦根市民会館の建物と設備が老朽化し、耐震性にも問題があるとして、来年6月30日での閉館と解体を決定。土地を所有する滋賀県護国神社にも報告した。9月定例会に提案する補正予算案には解体に向けた実施設計と地歴調査の委託費(664万円)を計上する。
 跡地利用について市は「護国神社と話し合いはしておらず、まだ決まっていない」としている。

2020年9月9日水曜日

安倍首相辞任 新聞社説の読み比べ

 安倍晋三首相の8月28日の辞任会見は国内外に衝撃を与えた。翌日の全国主要5紙の社説(主張)はこれまでの安倍首相の功績に対し、賛否が大きく分かれた。
 朝日は「『安倍政治』の弊害 清算の時」と銘打ち、長期政権の終焉に対し、冒頭で「深く傷つけられた日本の民主主義を立て直す一歩としなければ」と書いた。「アベノミクスのもとで株高が進み、企業収益や雇用の改善につながった」と評価しつつも「賃金は伸び悩み、国民が広く実感できる状況ではない」と展開。「政策決定においては内閣に人事権を握られた官僚の忖度がはびこり、財務省の公文書改ざんという、民主主義の土台を崩す前代未聞の事態を招いた」と、終始批判的に論じた。
 毎日は「行き詰まった末の幕引き」の見出しで、「コロナ対応は迷走を続けた」との論調で始めた。そして「政権の長期化に伴い、内政、外交ともに停滞感が強まった」として「景気が1年半前から後退局面に入った」「北朝鮮の拉致や北方領土問題は解決に向けた糸口も見いだせていない」と指摘。朝日同様、官僚の忖度などの問題にふれながら「長期政権は維持したが、政策的な成果というより『負の遺産』の方が残されている」と非難した。
 読売は「危機対処へ政治空白を避けよ」と題した。長期政権の最大の功績に「不安定だった政治を立て直したこと」とし、景気の回復、日米同盟を基軸とした政策、安保関連法の成立を高く評価。一方で新型コロナの対応については「ちぐはぐだった」とし「官邸主導の政治は迅速な政策決定を可能にする一方で、首相に近い官僚の意向が反映されやすい。国民の不安の声が首相に届いていなかった」と論じた。
 日経も「コロナ禍に政治空白は許されない」とのタイトルで、読売と同様に経済や外交・安全保障の政策に対しては高評価した一方、森友・加計問題については「何かと身びいきする政権との印象を与えたことは否定できない」と記した。
 産経は主見出し「速やかに自民党総裁選を」、副見出し「『安倍政治』を発射台にせよ」で、「総じて安定した国政運営だった」「安倍政権の業績は歴代自民党内閣の中でも著しい」と高評価。第1次内閣での「教育基本法の改正」「憲法改正の是非を決める国民投票法の成立」、第2次内閣での「安全保障関連法の制定」「TPPの発効」「アベノミクス」「2度の消費税引き上げ」などに賛意を示した。北朝鮮の拉致や北方領土の問題に対しては「大きな進展は得られなかった」としながらも、最終的には「自民党総裁選に立候補する政治家は『安倍政治』の成果と方向性を尊重することが望ましい」と安倍政治の継続を求めている。
 予想通り、安倍政権に対して朝毎が批判的に論じた一方、読売と日経がおおよそ評価し、産経は終始好意的に論じた。短命で終わった近年の多くの首相を知る小生としては7年8カ月という歴代最長の政権を担った安倍首相に対しては敬意を表したい。
 確かに朝毎が指摘するように「官僚の忖度」という点は古い政治であり、問題視するべきだが、長期的、大局的視点に立てば、経済や外交・安全保障面での数々の政策は評価せざるを得ない。産経も主張していた通り、安倍首相にはまず体調を万全にしていただき、再び活躍していただくことを切に願っている。(山田貴之)

2020年9月8日火曜日

日本防災士会滋賀県支部支部長の安井務さんに聞く

 自治会など地域組織でどのような防災活動ができるのか、日本防災士会滋賀県支部支部長の安井務さん(75)=彦根市高宮町=に聞いた。(聞き手・山田貴之)

高齢者へ声かけできる雰囲気を
災害時 避難所で死者多い点を指摘
 安井さんは同支部長を2017年5月から務めている。特に尽力している防災活動については「災害時に高齢者をどのように支えていくかが重要。災害時要援護者支援制度に基づき、いざという時に地域の高齢者と連絡がとれるよう、情報を把握する必要がある」と説明。
避難所での対応について、安井さんは死者が災害発生直後のほかに、避難所でも多いことを指摘。「年寄りはなおざりになるため、声かけができる雰囲気作りをまずしないと」とアドバイスした。
防災で重要な点としては「自分の命は自分で守る」自助と、「自分の地域を自分たちで守る」共助をあげた上で「地域全体で防災に強いまちづくりを目指すため、防災士会としても自助と共助の二本柱を主として指導していきたい」と述べた。

「県立施設も開放を」
コロナ禍の災害対応
 今、災害が発生した場合、新型コロナウイルスの感染拡大防止を合わせた対策が必要になる。安井さんは「例えば避難場所の場合、間隔をあける必要があるため平時よりも避難エリアが広くいる。こういう時は市立も県立も関係なく、学校などの施設を開放してはどうか」と提案した。
 安井さんは地元高宮の日の出東町自治会や日の出東町自主防災会の会長も務めており、地元独自で防災資器材を購入し、今年7月31日に格納庫を近くの公園に設置した。「災害は待ってくれないため、対策を各地域でいかに立てるか。自治会などが中心になって対処しないと」と語った。


彦根城管理運営・近畿日本ツーリスト関西の統括マネージャー・松岡一隆さん

 今年4月から彦根城の管理運営は近畿日本ツーリスト関西が担っており、統括マネージャーには松岡一隆さん(50)が就任している。着任以降、新型コロナウイルスの影響をもろに受けて観光客が大幅に減少しているが、「withコロナ」と「afterコロナ」の時代の観光戦略を聞いた。 (聞き手・山田貴之)

「この街の活性化へ役立ちたい」
入社15年間、彦根支店で勤務経験
 松岡さんは近ツーに入社した1993年から15年間、彦根支店で勤務。その後、大阪や京都での勤務を経て、2018年に滋賀支店長(大津市)に就任し、今年4月に国宝・彦根城運営管理センター統括マネージャーに着任した。
6年前まで彦根市内に住んでいたといい「彦根に対する思い入れがある。市民の皆さんにとって彦根城がどのような存在か、ひこにゃんをどれほど大切に思っているかを知っている」と解説。「私もこの街が好きで、何とか活性化のお役に立ちたいと強く思っている」と熱く語った。
宿泊客増に伴う滞在型観光や外国人観光客(インバウンド)の増加が課題にある。このことについて松岡さんは「彦根の皆さんはシャイな方が多いが、市民が彦根の魅力を再認識し、自らが自然とその魅力を発信するなど、参画意識が高まればいい方向日変わっていく。そのきっかけ作りのためにできることをやりたい」と説明。「彦根市(行政)も民間の発想を求めている。市職員の皆さんをはじめ、彦根観光協会、近江ツーリズムボード、彦根商工会議所など彦根の観光のために一生懸命にやっている方たちと一緒に進めていきたい」と抱負を述べた。

「夜間開放」の実証実験検討
with・afterコロナ戦略
新型コロナウイルスの影響で観光分野は大打撃を受けているが、全国各地の観光都市では「withコロナ」と「afterコロナ」に向けて動き始めている。松岡さんは「まずはお客さまと彦根城で働くスタッフの安全確保が大事で、感染防止対策に万全を期したい」とした上で、自主事業として「彦根城の夜間登城」の実証実験の構想を明言。今年秋の休前日の午後6時から同9時まで表門から天守前まで登城できるようにし、感染予防としてオンライン予約の導入で入場を制限しながら開催する方針も示した。
afterコロナの構想について、松岡さんは「この苦しい経験をコロナ後の観光戦略の糧にしたい。市民の皆さんが参画できて、新しい形の観光を全国に示す。そして世界中からお客さんに来てもらい、さすが世界遺産(を目指す)の街だと思われる彦根であってほしい」と語った。

2020年9月5日土曜日

市川農場いちごバター プチギフト用小箱1個入り「高級感」商品も発売

 豊郷町吉田の市川農場が生産したイチゴを使って開発された「いちごバター」が国内外でヒット商品になっており、8月12日からプチギフト用として小箱1個入りの商品も発売した。
 市川農場は約1512平方㍍のビニールハウス3棟でイチゴ(章姫)を生産しており、京都の高島屋をはじめ県内外で販売。今年4月には香港にも100パックを初めて輸出した。
2017年1月に京都のホテルであったイチゴバイキングに客として訪れた際、一緒に参加した市川さんの娘の妃奈乃さん(6)がパンにバターといちごジャムを塗る光景を見た。これをきっかけに開発に乗り出し、試行錯誤を繰り返しながら昨年3月に商品化に成功。新聞やテレビの報道もあり人気商品となり、昨年8月には米国ニューヨークへの輸出を開始。今年2月にはシンガポールでも販売された。
 2個入りのギフト用の小箱で販売していたが、今年6月末に輸出業者から「1個入りはできないか」と依頼があり、1個入りを作った。小箱入りは税込み1499円でJA東びわこの直売所とインターネットで、単品(1296円)は平和堂やパリヤで販売。ニューヨークでは11月上旬から発売される。
 社長の市川健治さん(44)は「いちごバターの中身はもちろん、高級感にこだわった小箱も自信作。プチギフトとして使ってもらえたら」と話している。市川農場の商品には「たまねぎのドレッシング」や「たまねぎのスープ」もある。

2020年9月3日木曜日

新型コロナ禍で災害起こったら?

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、地震や台風などが発生して多くの市民の避難が余儀なくされた時、避難所が混乱する恐れがある。このため彦根市は「コロナ禍での災害」を想定し、対策に乗り出し始めた。

「感染回避大切だが、命守る行動を」
非常持出品にマスク・消毒液など追加
 彦根市は災害時の避難場所として、市立小中学校や公民館、ほかの公共施設など計63カ所を設定。学区ごとに最寄りの指定避難場所を市のホームページなどに掲載している。市民は身の危険を感じるような災害発生時に、どのルートでどこに避難するのかを把握しておく必要がある。
 避難所で気をつける点は手洗いやマスクの着用の徹底、十分な換気はもちろん、各家庭間で2㍍ほどの間隔の確保、健康チェック、体調不良時の個室への移動などがあげられる。滋賀県や彦根市は「新型コロナの感染回避は大切だが、まずは自分の命を守る行動が大切だ」として、タイミングを逃すことのない避難行動を求めている。
 一方で、新型コロナ禍での災害で避難する場合、避難所の過密を避けるため、水害や土砂災害のリスクを踏まえながら、避難所以外への避難の事前の検討も求められる。避難所以外の避難場所としては、高台や高層階など安全が確保される場合は自宅に、協力が得られる場合は親戚や知人宅、エコノミー症候群に注意しながら安全な場所での車中泊がある。
 避難する際には準備している非常持ち出し品のほかに、マスクやビニール袋、アルコール消毒液、ウェットティッシュ、体温計など感染症対策用品も追加しておく方がよい。

感染症対策ボックスを配布
全避難所へ パーテーションも準備
 彦根市は新型コロナ禍での避難所運営の対策にも乗り出している。
感染拡大防止策は家庭ごとのパーテーション(囲い)として、テント生地製約350点、段ボール製とプラスチックタイプ20セットずつを用意。
またマスクやフェースシールド、アルコール消毒液、漂白剤など12種類を入れた「感染症対策ボックス」を準備し、全避難所に1セットずつ配布している。
 このほか、彦根市は災害時に警報や避難などの情報をメールやFM彦根、防災スピーカーなどで提供している。
 特に防災スピーカーについては現在、学校や公共施設など36カ所に設置済みで、今年度中に18カ所にも備えて計54カ所体制にする。来年度以降も市の財政状況を見ながら追加を検討していく。

名神高速道路の白いアーチ橋 何のため?

 名神高速道路の彦根インターチェンジから米原方面に向かってすぐの道路上に白いアーチ橋が見えてくる。使用していないようだが、取材すると、旧住友大阪セメント彦根工場まで石灰岩を運んでいた頃の建造物の一部で、解体される予定があることもわかった。

 旧住友大阪セメント彦根工場は、現在のユニクロやヤマダ電機、イオンタウンなどの複合施設や住宅地が建つエリアにあった。昭和10年(1935年)の昭和セメントから始まり、合併や譲渡を繰り返して社名を変え、同24年に野沢石綿セメント彦根工場に改名。同4011月に住友セメントに吸収合併された。その後、平成8年(1966年)3月に工場が閉鎖し、同16年7月20日から順次、解体された。
石灰石の落下防止
新幹線にも名残
 白いアーチ橋は、旧中山道の裏道と反対側の山を名神高速道路をまたぐ形で整備。名神を管理する中日本高速道路によると、アーチ橋の完成時期は「不明」とのことだが、栗東・関ヶ原間が昭和39年4月に開通したため、その前後の時期とみられる。アーチ橋の長さは長さ35・3㍍×幅約8㍍。
地元住民らによると、多賀鉱山から旧住友大阪セメントまでは石灰岩を運ぶリフトのような索道が高い位置に築かれ、それを支える鉄塔も立っていた。アーチ橋は名神高速道路への石灰岩の落下防止のために索道の下に建てられたとみられる。
中日本高速道路は5年に1回のペースで点検をしてきたが、老朽化のため取り壊す予定。近くを走る新幹線の線路上にもコンクリートの橋の跡が残っており、これも石灰岩を運ぶ索道の名残だ。

2020年8月31日月曜日

再興湖東焼 一志郎窯が芹橋の足軽屋敷林家に移転、茶房みごと庵も

彦根市の夢京橋キャッスルロードにあった「再興湖東焼 一志郎窯」が芹橋2丁目の旧足軽屋敷の善利組林家住宅=市指定文化財=に移転。茶房「みごと庵」を兼ねる形で9月1日にオープンする。
 陶芸家の中川一志郎さん(62)が23年前から本町でギャラリーを経営し、芹橋2丁目に工房を構えていた。以前からギャラリーを移転する構想があり、工房に隣接する林家住宅を購入して昨年9月から改装。ギャラリーを今年5月末に閉店した。
 林家住宅は門から入った主屋が間口5間(約9・1㍍)、奥行き4・5間(約8・1㍍)の広さ。中二階の棟木には天明7年(1787)に地鎮祭を行った際の祈とう札が残っている。彦根で現存する足軽屋敷としては最古。後世の改築も少なく、2009年2月に市指定文化財になった。
 入り口付近は中川さんが作陶した湖東焼の販売とギャラリーのエリアで、座敷の2部屋は湖東焼の展示と10人ほどが座れるカフェスペースになっている。営業時間は午前10時~午後5時、日月曜休み。茶房のみ火木土の午前11時~午後4時だが、内覧期間として9月と10月のみ火~土曜の営業にする予定。
 中川さんは「足軽屋敷と湖東焼をセットで知ってもらえるのでは。隠れ家のようなカフェ(茶房)になれば」と笑顔を見せていた。問い合わせはみごと庵☎(24)6711。

2020年8月27日木曜日

パワードウェア高齢者や障害者装着し登城体験 彦根城で

 人の力を引き出す装置(パワードウェア)を高齢者や障害者が装着して登城する体験会がこのほど彦根城で行われた。天守まで登城したくてもできない高齢者ら向けのアイテムとして今後の導入が期待される(写真は読者提供)。
 パワードウェアは奈良市のATOUN社製。同社はガンダムのような大型タイプから歩行補助用の小型タイプまで製品化しているほか、足腰の筋力が低下する高齢者や障害者用の歩行を支える装具も開発しており、近畿日本ツーリスト(近ツー)と連携しながら「新しい旅」の形として観光地での導入を目指している。
 彦根城の運営は今年4月から近ツー関西(大阪市)が担っている。高齢者や障害者が天守まで登城できないことは市議会でも取り上げられるなど課題になっている。

導入には課題多く
 近ツー関西は実証実験として体験会を7月31日に企画。協力要請を受けた彦根市老人クラブ連合会と彦根身体障害者更生会から約10人が参加し、ひざや腰にATOUN社製の装置を装着して表門から鐘の丸広場までと、同広場から天守前までに分かれて登城を体験。参加者からは喜びの声があがっていたという。
 近ツー関西社員で彦根城運営管理センター統括マネージャーの松岡一隆さん(50)は「文化財を守りながらの方法で、高齢者や障害者の方たちが登城できれば喜んでもらえるはず。もう少し実証実験をしていきたい」と話していた。導入に向けては、装置を貸し出す場合の方法や場所、スタッフの育成、安全性の確保などが課題になる。

“非密”の花火大会 企画した馬場真作さん

「大変な状況にあるみんなへ届けたい」

 地域貢献に尽力する彦根市民を紹介する新コーナー「FOCUS彦根人」。第2弾は今月1日から滋賀県内で始まった「“非密”の花火大会inびわ湖一周」の企画立案者で、司法書士の馬場真作さん(38)=安清東町=を取り上げる。湖東エリアでも花火を打ち上げる予定。

「彦根フードバトン」も貢献
「倒れている人を助ける感覚で」
 新型コロナウイルスの感染防止の影響で外出自粛が余儀なくされていた5月、経営が厳しくなっていた飲食店と感染者の治療にあたる医療従事者を支援するため「Hikone Food Batonプロジェクト」が発足。市内飲食店がローテーションで作った弁当を彦根市立病院に届ける取り組みを進め、馬場さんも事務局として支えた。
 馬場さんは「東日本大震災の時には何かしたいという気持ちに駆られたが、ほとんど支援するような行動を起こすことができず、悔しい思いがあった。だから、新型コロナウイルスで大変な思いをしている人たちのために何か行動したかった」と説明した。
 5月5日の子ども日に1人の花火師が近江八幡市で、子どもたちに見せたいと自費で花火を打ち上げた。今年は滋賀県内各地で花火大会が相次いで中止となり、花火師らの経営も厳しく、先行き不透明な状況だ。
これらを報道で知った馬場さんは経営者仲間や友人たちに声をかけ、一緒に県内各所での花火大会を企画。「花火師の皆さんは収入がほとんどない状況。前に倒れていた人がいたら、たいがいの人は助けると思う。基本的にはその感覚と同じ」と熱く語り「医療従事者の方、花火大会を楽しみにしていた子どもたちをはじめ、大変な状況にある皆さんにも見てほしい」と笑顔を見せた。

午後8時~75
29日まで県内各所で
花火代などの資金を集めるクラウドファンディングを7月7日から行い、すでに目標の240万円を達成。1日の湖南エリアを皮切りに8日、15日、22日、29日と琵琶湖を1周するように花火を打ち上げる。目標額を超えた分の支援金は滋賀県内の花火業者へ寄付するが、打ち上げ場所を拡大させる予定もあり、花火業者と調整中。各日午後8時~約5分間、75発ずつ。ユーチューブでライブ配信もしていく。
 馬場さんはスタッフ29人の法人の経営者。尊敬する経営者にソフトバンクグループの孫正義氏をあげ「孫さんは震災の際、被災地へ多額の寄付をし、すごいスピードで行動を起こしていた。そのスケールの大きさに事業家としてかっこいいと思った。スケールは違うけれど、コロナ禍の中で私ができる範囲でお役立ちできれば」と意気込みを語った。

【馬場真作(ばばしんさく)さん】
 2006年に24歳で司法書士試験に合格。東京で約1年間の事務所勤務を経て、08年に当時、父親が経営していた馬場司法書士事務所(小泉町)を事業承継。13年に土地家屋調査士の資格も得た。14年に司法書士法人equal設立。現在は彦根のほか、長浜と栗東にも事務所がある。

彦根ビール誕生への思い語る、橋本健一さん

  しが彦根新聞は、彦犬地区の地域振興に貢献している市民を取り上げる新コーナー「FOCUS(フォーカス)彦根人」を始める。初回は「彦根ビール」の開発に乗り出している橋本建設社長の橋本健一さん(45)=竹ケ鼻町。石寺町に醸造工場を建設し、来年春から販売を開始する予定で、事業の本格化を前に今の思いを聞いた。(聞き手・山田貴之)

石寺町に醸造工場を建設
地元の小麦使い試作品発売へ
 彦根城の世界遺産登録や滋賀県内で開催される国民スポーツ大会に向けて、橋本さんは以前から観光客や来彦者向けの食や地ビールの必要性を感じていた。ちょうどその頃、地元の荒廃農地の有効活用を模索していた石寺町の自治会や滋賀県立大学の教員から地ビールの開発要請があり、相互の思いを合致させる形で昨年11月に「株式会社彦根麦酒」を設立。社長に橋本さんが就いた。
 地ビールに着目した理由について、橋本さんは「欧米をはじめ外国人の観光客は地ビールに関心があり、京都からわざわざ地ビールを飲みに滋賀県内を訪れている。彦根城が世界遺産に登録されれば、外国人観光客の人気商品になるはず」と説明した。
 今年3月には酒類販売業の免許を取得。荒廃農地の一部の約4000平方㍍を借用し、5月から木造平屋の醸造工場と直売所の開発に着手。長浜バイオ大学に酵母の選定と培養、滋賀県立大学に建築デザインを依頼しており、「産民学」での開発を目指している。7月1日には、醸造責任者に就いた県立大卒業生の小島なぎささん(29)が、研修先の奈良市内の醸造工場で試作品のビール600本を開発しインターネットで限定販売。今月中には石寺町の小麦を使った第2弾の試作品を醸造し、10月に一般販売を計画している。
 橋本さんは「地元で愛されている彦根梨のように、石寺や彦根の麦も知っていただけるようにしたい。環境に配慮した手法での醸造を心がけたい」と話した。10月にも着工し、来年1月の完成、3月以降の「彦根ビール」誕生を予定している。

インパルス飛行実現
彦根商議所副会頭も
 ほかに、橋本さんは2009年8月に彦根城内で人力車を走らせる「ひこね亀樂車」を設立。2017年6月に彦根市内で開催されたブルーインパルスの展示飛行の実現にも貢献した。また昨年11月には彦根商工会議所の副会頭に就任。「今は新型コロナウイルスの影響で観光客が少ないが、世界遺産や国民スポーツ大会で彦根を訪れる方は増えてくる。いかに満足してもらえるかを今後も考えていきたい。本業でも地域交通に貢献したい」と意気込みを語った。

 【橋本健一(はしもとけんいち)さん】大学卒業後、日立公共システムに入社し介護保険福祉システム部配属。退社後、橋本建設に入社し昨年4月から同社社長。彦根麦酒社長、ひこね亀樂車代表、彦根商工会議所副会頭、彦根納税協会代議員、滋賀県建設業協会理事、近江ツーリズムボード理事、彦根ライオンズクラブ会員、彦根市消防団第7分団団員など務める。

2020年8月22日土曜日

新型コロナ禍で交流止まった施設と団体オンラインでつなげよう、ボラカフェ呼びかけ

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で、各分野の団体が地域の施設に訪問できない状況が続いているため、彦根市社協内の地域づくりボランティアセンター「ボラカフェ」はオンライン交流アプリ(zoom)を活用しながらの交流継続をすすめている。
 新型コロナ禍以前、音楽やフィットネス、ヨガ、英語などの個人・団体がデイサービスや公民館、子育てサロンなどを訪れ、高齢者や母親たちと交流してきた。
しかし感染拡大防止のため、相互の交流が無くなっている状況を受けて、ボラカフェではオンラインによる交流を企画。7日には西地区公民館にフィットネスインストラクターの國枝ゆりさん(55)を招き、市内の福祉施設やヨガ、音楽の団体とオンラインでつないで一緒にフィットネスを体験した。同公民館の馬場完之館長のギター演奏もあった。
 ボラカフェは音楽などの団体の「発信」側とデイサービスなど「受信」側を募集。代表の沼波洋子さん(36)は「オンラインというハードルがあるかもしれませんが、慣れ親しむことで少しずつ解消できる。多くの団体に参加してほしい」と話していた。問い合わせはボラカフェの事務局☎(22)2821。

2020年8月12日水曜日

彦根翔西館高校生徒会が中庭にアンブレラスカイ制作

 県立彦根翔西館高校の生徒会執行部が校内の中庭に、カラフルな傘を空中展示する「アンブレラスカイ」を制作。マスコミに公開した7月30日には市立城南保育園の園児たちも見学に訪れ、太陽に反射して輝く虹色の光景に「きれい」などの声があがっていた。
 新型コロナウイルスの影響で、毎年7月に開いている文化祭と体育祭(学園祭)が中止となったため、生徒会執行部の1年生から3年生までの22人は代替企画としてアンブレラスカイを企画。全校生徒984人の願い事が書かれた短冊を付けた7色(虹色)の傘計約1000本を、長さ25㍍前後のワイヤー38本に二十数本ずつ取り付けて中庭の地上約5㍍に展示した。
 執行部のメンバーは先月23日から26日までの4連休に登校し、ワイヤーを切ったり、傘を取り付ける作業を行い、最終日に完成させた。翌日、登校してきた生徒たちからは感嘆の声があがっていたという。
 生徒会長の宇野樹さん(17)=大薮町=は「文化祭と体育祭が中止になって残念な思いの中、喜んでくれる生徒の皆さんの姿が見られて、とてもうれしかった」と笑顔を見せた。またアンブレラスカイを考案した奥屋蒼生さん(18)=小泉町=は「中学校の修学旅行の時に見て感動した。サプライズだったので、みんなに喜んでもらえて良かった」と話していた。
 30日には城南保育園年長組の園児54人が見学し、記念写真を撮っていた。今月7日まで展示したが、新型コロナウイルスの感染防止のため一般には公開しなかった。

2020年8月7日金曜日

荒神山の林道をスイセンロードに9日球根植える作業

 彦根市日夏町の大森俊爾さん(77)らが立ち上げた団体「荒神山を歩く有志の会」が、山ろくから荒神山神社までの林道をスイセンロードにするため、9日午前8時から球根を植える作業を行う。当日の参加者も募集している。
 大森さんの農業仲間で一昨年にがんで亡くなった男性が、国道8号線沿いの休耕田にスイセンを咲かせようと種から育てていた。男性の死後、球根のままで放置されていたが、大森さんとほかの農業仲間は遺志を引き継ごうと、荒神山林道のスイセンロード化を計画。荒神山でウォーキングをしている仲間にも協力を求めた。

当日の協力者募集
球根 両側に植える
 荒神山神社までの林道は宇曽川沿いからの「日夏山線」が約2・8㌔、稲村神社側の「荒神山線」が約2・6㌔ある。スイセンの球根は約3000個。当日は両方の林道で、区分けしながら山頂までの両サイドに球根を植えていく。来年の早春にはスイセンロードが実現する予定。
 荒神山は17年ほど前まで大量のごみが放棄されていたが、地元住民たちの清掃活動でほとんど無くなった。大森さんは「スイセンロードができて美しくなることで、ごみを捨てる人はいなくなるだろう。(亡くなった男性の)遺志にもこたえることができる」と話していた。
 当日の協力者を募集。手袋や軍手、飲み物、移植ごて持参を。各林道の入り口に集合を。作業は午前10時ごろまで。問い合わせは大森さん☎090(9352)5162。

2020年8月6日木曜日

彦根辻番所の会マスコットキャラクターを(足軽)芹丸くんに

 市民団体の彦根辻番所の会はこのほど、マスコットキャラクターの愛称を「(足軽)芹丸くん」に命名した。
 赤備えの甲冑と刀を装着し、銃を手にした足軽で、芹橋2丁目の渡邊弘俊さん(83)がデザイン。昨年10月に同会が芹橋地区で実施したスタンプラリーの際に缶バッジにして配布し、好評だったという。
 同会は芹橋2丁目の住民に愛称を募集。28件の応募からほかの団体が使っている名称を除外し、ほぼ同じ愛称だった3件をまとめる形で「(足軽)芹丸くん」にした。
 今後は同会が作成する物品に活用してPRする。渡邊さんは「地元の住民はもちろん、市民の皆さんにもこのキャラクターに親しみを持ってほしい」と話していた。

2020年8月2日日曜日

ひこにゃんマスク 滋賀飲料が自動販売機で販売開始

 今月4日から「ひこにゃん涼感マスク」の販売が始まった夢京橋キャッスルロード沿いの滋賀飲料(本町1)は、店舗前に設置している自動販売機での販売を始めた。
 マスクは、縦9㌢×14㌢の白い布地にさまざまな格好をした14のひこにゃんのイラストがほどこされている。夢京橋商店街振興組合が今月2日に市立城西小学校へひこにゃんマスク400枚を贈呈したことをしが彦根新聞などが報じて以降、人気商品になっている。
 滋賀飲料は8日から自動販売機での販売を開始。190㍉㍑の缶入りの茶とセットで税込み700円。夏用の涼感タイプのマスクをほかの飲料と一緒に冷やしているため、暑くなるこれからの季節にぴったり。
 専務の瀧圭介さん(40)は「観光客や市民、子どもたちに着けてもらって、笑顔になってくれたら」と話していた。

2020年7月29日水曜日

コロナ禍の思い滋賀大生が動画やポスターに

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で緊急事態宣言が出されていた期間中、滋賀大学の学生たちがどのような生活をし、何を感じたかを動画やポスターなどにまとめ、オンライン上で発表する講義が16日に行われた。
 滋賀大学の講義「メディアと情報」の講師の中塚智子さんが、外出自粛中だった学生たちが抱えていた不安やストレスを表現してもら
おうと考え、受講する経済学部とデータサイエンス学部の学生25人に制作を提案。学生たちは初回講義の4月23日以降、「コロナ禍で考える自分軸」をテーマにした作品を作ってきた。
 完成した作品は動画10点、ポスター12点、本2点。学生たちはオンラインアプリのZoomを使い、一人ずつが各作品の内容や難しかったこと、学んだことを発表。

看護師「死覚悟」「家族危険に」
1年の高須さん「現実 伝えたい」
 経済学部1年の高須翔子さん(19)は、感染者の治療にあった看護師4人へインタビューした内容をまとめた映像「新型コロナウイルスとの戦い―中小病院編」を制作。「新型コロナが流行してから変化したことは?」「物品は不足していたか」「面会謝絶が与えた影響は?」「流行による心境の変化は?」の質問に、看護師たちは「スタッフのストレスは半端なかった」「感染者が亡くなってから丸2日間ドライアイスでキンキンに冷やして、ようやく陰性が出たものの、次は火葬場が見つからないこともあった」「看護師も死ぬことがあるとわかったし、自分の仕事が家族も危険にさらすこともあると再認識した」と答える様子を流していた。
 高須さんは母親が看護師で「メディアで取り上げられているのは一部の病院で、多くの医療関係者の現実を皆さんに伝えたいと思った。取材をするうち現場では皆さんが強い恐怖に襲われていると感じた」と述べた。学生たちの作品はサイト(https://kazumamatsu.github.io/infomedia2020spring/index.html)で閲覧できる。

高宮の美容室 昭和初期以降の花嫁かつらやかんざしなど寄贈

 彦根市高宮町のかわなみ美容室は10日、昭和初期から半ばまでの婚礼時にかぶっていた花嫁用のかつらやかんざしなどを彦根市へ寄贈。市文化財課は「当時の市民の生活がわかる貴重な物だ」とし、一般公開も検討する。
 同店は店主の西村伸子さん(76)の義母にあたる西村美代さんが昭和7年(1932年)に高宮町内の別の場所に開業。約65年前に現在の地に移り、四代目にあたる伸子さんが昨年9月末まで経営してきた。
 彦根市が市内の文化財の情報を募っていることを知った伸子さんと娘の戸谷佳江子さん(50)が文化財課へ相談し、かつらなどの寄贈を決めた。

くしやかんざしも
市「貴重な史料」
 この日は市文化財課歴史民俗資料室の井伊直岳さんらが訪れ、昭和初期から半ばまでに作られたとみられるかつら9点やくし50点以上、かんざし5セット、化粧品を確認。保存状態の良かったかつら4点などを持ち帰った。
美容室にかつらが保管されていることは、当時の結婚式が現代のような式場ではなく、美容室で花嫁支度(じたく)をして近くの家でとり行われていた様子がわかる。同店にはかつらを着けた花嫁衣裳の写真も残っていた。井伊さんは「当時の市民の暮らしぶりがわかる一つの貴重な史料になる」と述べ、今後はテーマを設けて、ほかの寄贈品を含める形で一般公開も検討していく。


2020年7月24日金曜日

彦根出身のプロゴルファー・松田鈴英選手を励ます会設立

 彦根市民の有志たちが、彦根出身のプロゴルファー・松田鈴英(れい)選手(22)を応援する「励ます会」を設立。10日に野瀬町のゴルフプラザ彦根で松田選手を招いて記念撮影をした。
松田選手は市立城南小学校3年生の時にゴルフを始め、小学6年の時には全国大会で2位の記録を収めた。市立南中学に進学後もゴルフに熱中し、3年の時にゴルフの育成に熱心な福井工業大学附属福井中学校に転校。同附属福井高校に進学後も練習に励んだ。19歳の時にプロテストに合格。2018年の賞金ランクで11位に入るなど全国クラスのゴルファーに成長している。
 アート企画(大堀町)会長の西村清司さん(68)らが松田選手を地元から盛り上げようと、彦根を中心に県内の企業経営者やゴルフ好きの市民らに呼びかけて同会を今月7日に設立。約130人の会員が集まっているという。
 10日は松田選手が帰郷時に練習しているゴルフプラザ彦根に西村さんら役員4人が集まり、松田選手と父親の直樹さんと記念撮影をした後、近くの喫茶店で団らんした。
松田選手は「とてもありがたいことで、応援にこたえることができるようしっかりと頑張りたい。初優勝を目指して戦いたい」と述べた。西村さんは「初優勝を期待している。地元から応援していきたい」と語った。
 会員は入会費・年会費1万円だが、高校生以下無料。入会者には松田選手の写真入りのフェイスタオル進呈。年末にはゴルフコンペを予定している。問い合わせは西村さん☎090(3276)4058。

2020年7月20日月曜日

彦根工業高校の生徒たち飛まつ防ぐ衝立 エチケットウォール断みつくん製作

 彦根工業高校の生徒たちが新型コロナウイルスの感染予防のため、飛まつを防ぐ衝立を作り「エチケットウォール『断みつくん』と命名。6月30日に製作の様子を公開した。
 簡単な工程で500円以内の安価な衝立を作って必要とする学校や自治会などに提供しようと、機械科の金沢孝明教諭(60)と3年生8人がアイデアを出し合い、6月23日に試作品を作り、改良を重ねて仕上げた。
 生徒たちは金属加工、溶接、切断、組み立てなど工程別に分かれて製作。長さ2㍍10㌢の鋼材を曲げて枠組みを作り、土台部分に溶接してはめ込んだ後、透明のごみ袋をかぶせて完成させた。全体の大きさは縦73・5㌢×横60㌢×奥行き13㌢で、土台部分は鋼材のほか、竹のバージョンもそろえた。密の状態を断つという意味で「断みつくん」と命名。
 50台製作。半分を県庁に納めることが決まっており、希望の学校などに寄贈していく。生徒の西川耀さん(18)=東近江市=は「飛まつ防止のための第一線で活躍してくれると期待している」と話していた。

2020年7月15日水曜日

非密の花火大会 8月1日から県内5カ所の琵琶湖岸で打ち上げ、七夕の日に告知イベント

 新型コロナウイルスの影響を受けた人たちに向けて、8月1日から滋賀県内5カ所の琵琶湖岸で花火が打ち上げられる。彦根市内の若手経営者6人が企画したプロジェクトで、その告知として七夕の日の7日夜、市内で花火を打ち上げた。クラウドファンディングも7日から始めた。
 新型コロナの影響で県内での花火大会の中止が相次ぐ中、「医療従事者の皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」「子どもたちを楽しませたい」「花火師の経済的な支援をしたい」との思いを共有した6人がプロジェクトを発足。密にならないよう具体的な打ち上げ場所を非公表にし「非密の花火大会inびわ湖一周」と題して開催する。

ネットで支援受付
密避け場所非公表
 日程と場所は8月1日と8日が湖南エリア、15日が湖西エリア、22日が湖北エリア、29日が湖東エリア。午後8時~約5分間、75発ずつ打ち上げる。ユーチューブでライブ配信もしていく。ネットを通じて支援金を受け付けるクラウドファンディングはキャンプファイヤーで8月20日まで。目標金額240万円。リターンは写真家による花火写真データの送付など。
 告知日の7日は雨降りだったが、75発が彦根の夜空に打ち上げられた。代表を務める司法書士法人equal(小泉町)の馬場真作さん(38)は「医療従事者や花火師のほか、飲食店など経営が厳しくなった事業者、行事がなくなった子どもたち、滋賀の皆さんにこの花火でエールを送れたら」と話していた。クラウドファンディングのサイトは(https://camp-fire.jp/projects/view/301280)問い合わせは高宮町の石田法律事務所☎(22)5510。

課税誤り時効の約15万円分 彦根市「返還できない」

 彦根市は、固定資産税・都市計画税の課税の誤りがあり、13万5800円を返還したと発表。ただ、地方税法や市の返還金支払要綱に定められた以前の期間分については「返還できない」としている。
 市によると、1991年に建築された木造家屋を当時の市職員が軽量鉄骨造として評価額を計算していたことが原因。今年5月18日に課税明細書を確認した対象の市民から指摘があり、現地調査後に判明した。
市は地方税法に定められた5年間分の1万1500円と、市の返還金支払要綱に基づく20年前からの2000年度~14年度分の12万4300円(うち本税分7万5600円、返還利息4万8700円)を返還した。
ただ建築から1999年度までに余分に納税した15万2600円について、市税務課は返還期間を過ぎているため「返還できない」として、対象の市民に了解も得たという。
再発防止策について市は計算の点検を複数人で行い、建物の課税対象の構造と建築確認申請の構造との整合性を図るとしている。

※解説=彦根市の課税ミスにもかかわらず、市民が余分に納税した15万円以上が「返還できない」という事案が発生した。返還の時効を過ぎたため、法的・要綱的に返還できないというのが市の理屈であるが、対象の市民にとっては堪ったものではなく、このまま泣き寝入りしてもらって良いものか。
元彦根市議の奥野嘉己さんによると、数年前までは地方税法に基づき5年前までしか返還できなかったが、市と協議を重ねたことで2016年1228日に要綱が公布され、20年前までに延びたという。今回の場合、市が「返還できない」とする納税分については「『不服審査請求』を求めるのが最善」とも助言。「今回の事案を受けて、要綱から条例化または期間の延長の議論となるのが望ましい」とも話していた。市議会による市への問題提起と改善を期待したい。
 さて今回の案件については市のお粗末な報道発表の仕方にも物申したい。
 市は報道発表資料で概要と返還額、原因、経緯、再発防止策の概略を記した。しかし今回の問題の焦点は課税ミスによって市が「返還した」ことではなく、「返還できない」ことである。報道発表資料にはこの返還できない金額等が記されていなかった。市が意図的に隠そうとしたのか、早く決着しようとしたのかは存ぜぬが、市には公明正大に発表する姿勢を望む。(山田)


2020年7月12日日曜日

来春予定の彦根市長選 現在の動向

 彦根市の大久保貴市長(56)の任期は来年5月9日までで、残り1年を切っている。市民の間では来年春に予定されている市長選の動向を注目する声が早くも出始めている。
 大久保氏は2013年4月の4度目の市長選で初当選し、17年4月の選挙で再選を果たした。本庁舎耐震化の裏合意や広域ごみ処理施設の候補地選定の白紙化、新年度予算案の市議会否決など市政を混乱させた印象は残るが、いずれの諸課題も一応の解決を見せている。それらを「実績」と掲げるほか、2024年度の登録を目標に掲げる彦根城の世界遺産や、彦根を主会場に24年開催予定の国民スポーツ大会などをあげて3選目を目指す可能性がある。
 対抗馬として有力視されているのは彦根市議の谷口典隆氏(52)。6期目の市議を務めており、これまで2007年に滋賀県議選にも出馬しているが、市長選に立候補すれば初の挑戦になる。ただ滋賀県議の細江正人氏(73)の後継者にもあがっており、市長選かその2年後に予定されている次の県議選かの選択が迫られる。昨年春の市議再選後には自民党系会派の公政会に入会。市長選か県議選に向けて所属議員をはじめ、自民党組織のバックアップを得るのが狙いにあると見られている。
 非自民としては立憲民主党の滋賀県連代表で元衆院議員の田島一成氏(57)の可能性も否定できない。国政選挙を優先する考えだが、周囲では市長選への出馬を薦める声はある。ただ非自民の票が重なる大久保氏の不出馬の場合に、田島氏の出馬の可能性が高まるとみられる。
 このほか、40代の会社経営者の男性や中沢啓子県議の名があがっており、30代の彦根市議も意欲を示している。


2020年7月9日木曜日

子育て中の母親向けガイドブックMAMA PASSPORTママパスポート彦根版

 彦根市東沼波町の原田絢子さん(39)ら子育て経験のある市内の女性3人が今春、子育て向けのガイドブック「MAMA PASSPORT(ママパスポート)」の彦根版を創刊。今月2日から第2号を市内各所で無料配布している。
 原田さんは小学6年生と5年生、2歳の3人の子育てをしているが、ほかの母親たちの声を含めて「彦根はまだまだ子育て情報が行き届いていない」と実感。「母親たちが自立して子育てできる環境作り」を目指し、大津、草津、守山、湖南、甲賀ですでに発行されているママパスポートの彦根版の製作を決めた。
 4月~6月の創刊号では、各月のカレンダーとイベント情報、マネーセミナーの告知、赤ちゃんと行ける「ベビーとのおでかけ特集」、雨でも楽しめる遊び・場所、小児科特集などを掲載。

オンラインや保活
第2号市内で配布
7月~9月の号ではイベント情報のほか、新型コロナで外出しにくいことからオンラインで会議などができるアプリ「ZOOM」の活用法、保育園に入園するための「保活」、赤ちゃんの暑さとUVケア対策などを取り上げている。
 ガイドブックはA5判、カラー16ページ。1000冊作成。ビバシティ彦根の数カ所、子どもセンター、パリヤ、市立図書館などに置いている。無料。今後、10月と1月にも発行していく。
 原田さんは「母親の皆さんには自分一人だけではないことを感じてほしい。子連れで行ける場所がたくさんあることも今後も伝えていきたい」話していた。

2020年6月28日日曜日

風車で「コロナ!バイバイ」中地区公民館入り口に

 彦根市大薮町の中地区公民館の入り口に16日、「コロナ!バイバイ」の文字を風車で表現した作品が掲示された。近くの道路からも見ることができ、同館では「新型コロナウイルスの早期の退散を地域住民と願いたい」としている。
 同館では毎年10月に地域住民や子どもたちの作品展など文化祭を催しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止になった。その代わりとして伊富貴和雄館長(74)と職員3人が風車を使った作品を製作。縦46㌢×横3㍍10㌢のべニア板に、8・5㌢四方の赤色21枚、青色24枚、黄色4枚のクリアファイルの加工素材を使って風車を作り、「コロナ」の文字を赤色、「!」マークを黄色、「バイバイ」を青色で表現した。

児童にも製作依頼
 金城小や平田小の1年生、近隣の幼稚園と保育園にも赤や黄、緑など5色の素材を配布し、大小200個以上の風車作りを依頼。7月上旬に同館入り口の両サイドに児童や園児たちの作品を設置する予定。伊富貴館長は「地域の子どもたちや住民の皆さんと一緒に、風車の風でコロナを吹き飛ばしたい」と笑顔を見せていた。

2020年6月27日土曜日

ホームスタート実施ひこね育ちのネットワーク・ラポールがクラウドファンディング開始

家庭訪問型の子育て支援の取り組み「ホームスタート」を彦根市内で実施している認定NPO法人ひこね育ちのネットワーク・ラポールが、運営資金をインターネット上で募るクラウドファンディング(CF)を11日から始めた。 
ホームスタートは、さまざまなストレスを抱えた子育て中の母親の家庭へ訪問し、友人のように寄り添いながら育児や家事を一緒にする取り組み。1973年に英国で始まり、日本ではNPO法人ホームスタート・ジャパン(東京都新宿区)が2008年に開始。
ホームスタートは対象が6歳未満の子どもがいる家庭。調整役の「オーガナイザー」が家庭訪問した後、母親に合う訪問役の「ビジター」が週に1回・約2時間、計4回程度訪問する仕組み。オーガナイザーはホームスタート・ジャパンの講習を受けた者で、「ビジター」はオーガナイザーら専門家から40時間以上の研修を受けたボランティア。

活動資金 大半寄付
「応援団になって」
彦根市内では、子育て経験がある女性たちが2011年4月に設立し、翌年2月にNPO法人になったラポールが13年からホームスタートを実施。これまでに80件以上の家庭で支援してきた。現在はオーガナイザー3人、ビジター25人が所属している。
活動資金のほとんどが寄付。養成講座の受講代や交通費、パンフレットの印刷代などの経費が必要な状況のため、CFで資金を集める。目標金額は95万5000円。期間は7月31日まで。サイトはCFのキャンプファイヤーから検索か、記事の添付のQRコードから。寄付者は税の優遇措置などが受けられる。
理事長の廣田幸子さん(66)=中薮町=は「活動開始から約10年が経過し、地域でお互いに助け合うという循環が生まれつつある。これを機にホームスタートを知って、応援団になっていただけたら」と支援を呼びかけている。問い合わせはラポール070(5652)5978。


2020年6月22日月曜日

特定外来生物のヌートリア 彦根市内で繁殖

 特定外来生物で駆除対象のヌートリアが彦根市内で今年度、5頭捕獲されており、増加傾向にあることがわかった。市は「見つけた場合は連絡してほしい」としている。
 ヌートリアは南米原産。大きなドブネズミのような体つきが特徴で、後ろ足に水かきがあるため河川や沼地、湖で生息。年間2、3回の出産で一度に複数の子どもが生まれる。草食性でヨシなど水生植物や陸上の植物と農作物を食べ、土手や堤防などに複数の穴を掘って過ごす。終戦後、国内に広まり、各地で稲を中心にした農作物被害や水生植物の食害、堤防・水田・ため池の破壊が報告されている。
 彦根市内では2016年ごろに曽根沼でヌートリアの生息が初めて確認された後、18年には芹川上流でも目撃された。生息の拡大を抑えるため、市は昨年6月に「市ヌートリア防除実施計画」を策定。捕獲に乗り出し、昨年度は曽根沼で大人のヌートリア1頭、今年4月には野田沼で子ども5頭を捕獲して駆除した。
 捕獲は目撃情報の提供後、わなを設置し、ニンジンなどの野菜で誘い出す方法で実施。捕獲後は殺処分される。市生活環境課の担当者は「市内ではまだ農作物や水田などの被害は報告されていないが、生息数が増加した場合、被害が出る恐れがある」としている。
 ほかに野田沼では外来種のジャンボタニシの生息も確認されている。



北の拉致 対話か圧力か

 北朝鮮に娘(横田めぐみさん)を拉致されたまま、先日お亡くなりになった横田滋さんの妻・早紀江さんと、めぐみさんの弟にあたる双子の拓也さん・哲也さんの記者会見をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=B1dvLtnnyiY)で拝見した。
 その中で、あるフリーのジャーナリストが「経済制裁の圧力よりも対話を重視しては」との意図の質問をした。これに対し、拓也さん・哲也さんは以下の返答をした(一部略)。
 拓也さん「皆さま方もそうだが、親からは間違ったことをしてはいけないと教えられたと思う。何が正義で、何が悪かを知った時に、北朝鮮が拉致を行い、人質外交を続けていることが正しいのか。日本国が何も言わずに相手の言うことを聞き続けるのが良いことか。それを私自身、日本国民自身、ジャーナリズムが意識する必要がある」。
 哲也さん「対話だけですむのなら、とっくにすんでいる。親が子どもを、先生が児童生徒をしつける時もそうだと思う。できていない人たちには対話もいいが、圧力が必要だ。政府にはそれを堅持してほしい」。
 つまりお二人の言葉をまとめると「北朝鮮は拉致という邪悪な行為を続けてきた。親や先生の立場の日本が悪行を何度もしてきた子の立場の北朝鮮をしつける時、対話だけで解決できるはずがない」ということだ。
 外交の基本は「対話」であるが、拉致という犯罪がまかり通る国との外交に対話が通ずるはずがない。しかし、未だにその妄想に固執する報道や主張が一部である。
 拉致をはじめ、核や弾道ミサイルの開発、対米韓に対する姿勢からも、北朝鮮はまさに非行や犯罪を繰り返し、駄々をこねる「子」であり、「親」である日本をはじめとした周辺国や米国は厳しく教育すること(圧力)が解決の道であることは間違いない。
 ただ「親の中の親」である米国と中国が対立し「新たな冷戦」状態にある上、新型コロナウイルスや香港・黒人差別の問題で国内や国際社会から非難されており、米中からすれば北朝鮮を相手している暇もなかろう。
 拉致の解決の道筋はまったく見えないが、我々日本人としてはこの拉致の問題を風化させてはならず、今後も国際社会に訴えていくことしかない。(山田貴之)