2018年8月15日水曜日

近江高 前橋育英下し3回戦へ 林投手好投で父「テンポ良かった」


 第100回全国高校野球選手権記念大会の2回戦が13日、阪神甲子園球場で行われ、滋賀県代表の近江高が第3試合で群馬県代表の前橋育英高と対戦。九回裏に有馬諒捕手(2年)がサヨナラ打を放ち4対3で勝利した。次戦は17日の第1試合で2001年以来のベスト8をかけ、静岡代表の常葉大菊川高と戦う。
 試合は一回に近江が先制したが、2回に前橋育英が3点を奪い逆転。六回に近江が3安打で一死満塁とし、3番・家田陸翔選手が左前に2点適時打を放って同点にした。3対3で迎えた九回裏、近江がクリーンナップで無死満塁のチャンスを作り、6番の有馬が中前に適時打を放ってサヨナラ勝ちした。
 投手は1回戦で好投を見せた佐合大輔投手(3年)が先発。1対3で迎えた四回から林優樹投手(2年)に代わり、6回無失点の好投で勝利に貢献した。

 近江高のアルプス席には近江トラベルのバス31台の1380人を含む3000人以上で満員となった。1回戦は県大会のコンクールと重なり応援に駆けつけることができなかった吹奏楽部の部員69人も参加。OB14人と一緒に8曲の応援歌を演奏し、アルプス席を盛り上げた。部長の吉岡凜君(17)=彦根市平田町=は指揮を担当。「1回戦に来られなかった分、応援に力を込めた。春のセンバツ時より曲が増えて違った楽しさがある」と話していた。
 好投を見せた林投手の父・雅之さん(47)は「テンポ良く投げられていて、観戦していて気持ちが良かった」と笑顔を見せた。
 サヨナラ打を放った有馬捕手の父・雅規さん(51)は「みんながチャンスを作ってくれて良い場面で回ってきた。打った瞬間は抜けてくれと思った。盗塁を刺すなど守備でも貢献できた」と喜んでいた。
 近江高野球部の保護者の藤居秀隆さん(39)は「素晴らしい試合が続いているので、この勢いでぜひとも滋賀県勢初優勝を」と話していた。

2018年8月12日日曜日

堀絵依子さん袋町歌った曲「雨の袋町」が完成

 彦根市大薮町の演歌歌手・堀絵依子さん(本名・菱田英子さん)が袋町をテーマに歌った曲「雨の袋町」が完成。「たか女」「ひこね音頭」の3曲入りのCDとして販売している。
 幼少期から歌が好きだったという堀さんは、24年前から作曲家の立花歌織さん=草津市=のレッスンを受けてきた。平成21年には井伊直弼の側近だった村山たかをうたった曲「たか女」を自主制作。昨年11月には袋町の飲食店が加盟する滋賀県社交飲食業生活衛生同業組合のメンバーと一緒に、安心安全な飲食店をPRするため時代衣装を着て袋町内を練り歩き、たか役を演じた堀さんは各店で歌声を披露していた。
 袋町への来店客増に貢献しようと、4作目となる「雨の袋町」を制作。「グラス相手にひとりごと 消えたあの男性いまどこに」などの歌詞で、恋した1人の女性がその男性を思って袋町で寂しく飲んでいる様子を表している。
 堀さんは「この曲を通じて、彦根はもちろん、ほかの地域や他府県の皆さんが袋町に訪れてくれるきっかけになれば。そのために私も歌い広めたい」と話している。CDは雨の袋町、たか女、ひこね音頭の3曲とカラオケバージョンが入って1200円。ジョイサウンド系のカラオケにも入っている。問い合わせは堀さん☎090(3826)7725。
 堀絵依子さんは、彦根城をテーマに昭和27年に作られた曲「月明り三十五万石」のカラオケの音源を制作。「多くの市民にこの曲を知ってほしい」と歌う場の提供を求めている。
 堀さんは、平成27年に市内で開かれたある市民の叙勲の祝賀会で、出席者がアカペラで歌った際に「月明り三十五万石」を知った。ビクターエンタテイメントから出された曲だが、カラオケの音源として残っていないため、堀さんは同社に許可を得た上で2年以上かけて音源を作った。
 「この曲は彦根に残る幻の名曲で、埋もれさせてはいけないと思っています。市民をはじめ多くの方にこの曲を知ってもらえるよう、広めていきたい」と話している。問い合わせは堀さんまで。

2018年8月9日木曜日

彦根鳶保存会内に新たな団体・八艘鳶の会が結成、はしご登り存続へ

 彦根市消防本部は3日、はしご登りを披露する彦根鳶(とび)保存会(中村藤夫会長)内に、演技者の新たな団体「八艘(はっそう)鳶の会」が結成されたと発表した。はしご登りを巡っては市消防団の役員人事の対立で、元副団長らが彦根鳶保存会内のはしご乗り手の会を解散、はしごも解体したため、その存続が危惧されていた。
 八艘鳶の会は新人2人を含む17人で組織。はしご1基を新調し、今後は計3、4基を作る予定。同会では「規律を重んじ、安全に配慮しながら練習を重ねたい」としている。11月3日のひこね城まつりパレードや新年の消防出初め式でのはしご登りについて、市消防本部では「八艘鳶の会が結成されたことで継続できる」と安どしている。
 市消防団の役員人事を巡っては、今年3月16日に内示された市消防団の人事で副団長3人と分団長1人が再任されなかったため、元副団長らが「断りもなく内示が出されたことに納得いかない」と憤慨。元副団長は、はしごを解体し、顧問を務めていたはしご乗り手の会を解散していた。

近江高が智弁和歌山高に7対3で勝利し2回戦へ

 第100回全国高校野球記念大会の一回戦が7日行われ、滋賀代表の近江高が2試合目に登場し、春の選抜大会準優勝で和歌山代表の智弁和歌山高に7対3で勝利した。2回戦は大会9日目の13日の第3試合に群馬代表の前橋育英高と対戦する(以下、一部敬称略)。
 試合は2点を先制された近江が4回に四番の北村恵吾のツーランホームランで同点。5回には七番の山田竜明のソロホームランで勝ち越すと、8回には北村がこの日2本目となるツーランホームランを放つなど3点を奪いリードを広げた。
 投手陣は地方大会で1回しか投げなかった3年の松岡裕樹が先発。3回以降は2年の林優樹、3年の佐合大輔の継投で智弁和歌山の強力打線を抑えた。9回には3年の金城登耶が四死球で満塁のピンチを迎えたが、犠牲フライの1点に抑えて勝利した。
 アルプス席は近江トラベルのバス27台の約1100人を含め、ほぼ満員だった。大久保貴市長も応援に駆けつけた。
 2本のホームランを打った北村選手の父・哲也さん(50)は、昨年の夏の大会で腰痛のためベンチ入りできなかったことに触れながら「四番の仕事をしてくれた。よくやったとほめてやりたい」と語った後、哲也さんの誕生日が先月だったことから「甲子園でホームランという、少し遅い誕生日プレゼントをくれた」と涙をふきながら話した。
 山田選手の父・正明さん(50)は「滋賀大会でホームランが打てなかったため、『甲子園では打ちたい』と言っていたので本人の念願がかなったのでは」と笑顔を見せていた。
 応援団長で3年生の茨木寿弥選手は「これで浮かれることなく、次の戦いが大切になる。目標はベスト8以上なので、もう一度気を引き締めて次戦に挑みたい」と力強く語った。
 近江トラベルは次戦もバスツアーを実施する。

2018年8月8日水曜日

甲良町の金田大聖選手に抱負聞く、応援団長にも

 5日に阪神甲子園球場で開幕する第100回全国高校野球選手権記念大会に、滋賀代表として彦根市松原町の近江高校が出場する。部員のうち、彦犬地区から唯一、18人のベンチ入りメンバーに入った甲良町の金田大聖選手(18)=3年生=に抱負などを聞いた。
 金田選手は身長180㌢、体重85㌔の恵まれた体格で、ベンチ入りメンバーでは最も大柄の一塁手。夏の滋賀大会では準決勝の近江兄弟社戦での代打出場のみだったが、持ち味の長打力を生かし甲子園では代打の切り札として登場する可能性がある。
 甲子園出場について、金田選手は「春の滋賀大会の決勝で敗れ、チームが一度リセットされたことで、一丸となって甲子園出場に照準を合わせることができた。最後の夏の甲子園になるので、その重みを感じます」と引き締まった表情を見せた。
 今年のチームの印象については4人のエース級をそろえた投手力をあげた上で「投手力に打線がつながれば、甲子園でも上位を狙える」と分析し、対戦したいチームに大阪桐蔭や星稜をあげた。
 甲子園では代打での出場になると思われるが「バットの芯に当たれば、どんな投手でもホームランを打てる自信があるので、活躍を見てほしい」「チームとしてはベスト8以上を目指し、全国制覇を果たしたい」と意気込みを述べた。

 アルプス席で応援団長を務めるのは3年生の茨木寿弥選手(18)=京都府綴喜郡。春のセンバツではベンチ入りし、副主将も務めた。
 夏の滋賀大会から応援団長に指名された。その時の思いについて茨木選手は「切り替えてやるしかないと思った。ほかの部員たちと一緒にチームが勝てるよう応援するだけ」と力強く語った。
 滋賀代表として出場することについては「近江高のアルプス席はすごいと思われる応援をしたい。吹奏楽部は全国的にも有名なので、一緒に盛り上げていきたい」と自信を見せ、「泣いても笑っても最後の甲子園になるので、部員、マネージャーの104人全員で100回大会の優勝旗を滋賀へ持ち帰りたい」と全国制覇を目標に掲げた。

花しょうぶ通り商店街に氷茶屋 百笑オープン

 彦根市の花しょうぶ通り商店街に、かき氷と甘味の専門店「氷茶屋 百笑(ひゃくわらい)」が24日オープンした。古い町並みに合ったレトロな雰囲気の店内で、素材にこだわったかき氷などを提供している。
 店主は中藪町の林豊さん(35)。8年ほど前に知人の紹介で訪れた岐阜市内の「茶屋赤鰐(わに)」のかき氷の味に感動。以来、東北や関東など全国各地の50店以上の有名店でかき氷を食し、店によって氷の質感やシロップへのこだわりなどに違いがあることを知った。約5年前に業務用のかき氷機を購入。試行錯誤を繰り返すうちに、氷の温度や削る刃の調節、シロップの種類などで食感や味に違いができることを把握したという。
 林さんが作るかき氷は、氷を薄く細かく削ってふわふわにした上で、季節に合った食材を使用するなど素材にこだわったシロップをかけるのが特徴。家族や友人、知人に食べてもらい、彦根ゆかたまつりに出店するなどして「自信を深めて、自分なりのかき氷を作れるようになった」ことから出店を決意。国の重要伝統的建造物群保存地区の花しょうぶ通りで物件を探し、旧常和園の1階部分を改装し、昭和時代のかき氷機や浮世絵など昔懐かしい物も展示した。
 店名の「百笑」は、林さんが好きな愛知県安城市の木工作家・森兵衛の作品(百笑(どよめき))からと、「来ていただいた方に笑顔になってほしい」との思いから命名。林さんは「レトロな雰囲気の中で、粋な食べ物のかき氷を食べて欲しい。冬場でも楽しんでもらえるよう、季節に合った商品を提供したい」と話している。営業時間は午前11時~午後6時。定休日は火曜。住所は彦根市河原3丁目4番25号。

2018年7月30日月曜日

石寺町の湖岸沿いの椅子 あのベンチ SNS上で話題に

 彦根市石寺町の湖岸沿いにある椅子(いす)が「あのベンチ」として、SNS上で話題になっており、土日祝日や景色が良い夕方には多くの人が訪れる人気スポットになっている。
 設置した近くに住む男性(68)によると、祖父が植えたセンダンの木の前に10年ほど前に1脚目の椅子を設置。しかし背もたれがなかったため、約3年前に改修して今の形になった。大人3、4人が座れる大きさ。
 2脚目が完成して以降、来訪者たちがツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどSNS上に掲載し、最近では「あのベンチ」と命名されて拡散。県内外からバイクや自動車、自転車で撮影しに来る家族連れや友人同士、カップルらの光景がみられ、特に眺めが良い夕方には多くの人が訪れている。
 SNS上では「どこか懐かしいような雰囲気を醸(かも)し出しています」「何気ないこの風景。まったりとしたこの時間がたまらなく好き」「これは良い所ですね。おっさん一人で行くのはもったいない気がしました」などの感想が明記。本紙記者が訪れた際に座っていた県内の女性(29)は「のんびり湖を眺めると雑多な日常を忘れられ落ち着く。いつか大切な人と来たいです」と話していた。
 設置した男性は「最初は琵琶湖の美しい眺めを夫婦で見ようと、なにげに設置したが、いつの間にか人気スポットになった。多くの人が来てくれることはうれしい」と語っていた。
 ただ、「あのベンチ」は民家前にあり、到着までに集落内も通るため、騒音などの注意が必要だ。

彦根シティマラソン11月25日に開催

 彦根シティマラソンが11月25日に開催され、実行委員会では出場者を今月27日から募集している。今年は滋賀国体の主会場整備に伴って、会場が彦根城周辺になる。
 例年は県立彦根総合運動場陸上競技場が拠点だったが、今年は彦根市立西中学校で受付後、校門近くからスタートし、いろは松、彦根市民会館前、中堀沿い、滋賀大前などを通過し、西中グラウンドがゴールになる。
 3㌔、5㌔、10㌔があり、10㌔は5㌔コースを2周。3㌔が小学3生~6年の男女や中学生女子、高校生以上女子、親子ペア、中学生以上のペアの6部門計600人。5㌔が中学生男子、高校生以上の男女の3部門計400人。10㌔が高校生~39歳の男性、40歳以上の男性、高校生以上の女性の3部門計1200人。
 参加賞としてオリジナルTシャツ進呈。1~3位にはメダルと表彰状を授与。応募要項は彦根市役所、公民館、支所・出張所、市内郵便局、各市町教育委員会などに。応募は郵便振替の場合が8月8日まで、インターネット・携帯サイト(http://runnet.jp/)からが8月31日まで。小中学生1400円、高校生以上・親子ペアが2600円、中学生以上のペアが3800円。定員2200人。
 彦根シティマラソン実行委員会は8月1日から、当日のボランティアスタッフを募集する。内容は午前8時半から同11時までランナーの誘導や交通整理、給水補助をする。対象は高校生以上だが、引率者が同伴なら中学生以下も可。ひこにゃんがプリントされた帽子の提供も。問い合わせは市教委内の実行委員会☎(24)7975。

2018年7月26日木曜日

タイのモン族が作った刺しゅう展 滋賀大学総合研究棟で

 タイ北部に住む山岳民族のモン族が作った刺しゅう展が、3日から彦根市馬場の滋賀大学総合研究棟で始まった。
 滋賀大は世界各国の29の大学と交流協定を締結。タイとは1995年から2011年までに最多となる5つの大学と協定を結び、学生の交換留学や共同研究などを展開している。
 交流の中で滋賀大教育学部の谷田博幸教授が、モン族の人たちが作った襟(えり)の刺しゅうなどを収集。襟はモン族の衣装で首から背中にかけて垂らす布きれで、滋賀大ではさまざまな種類の襟や、溶かしたロウで模様を描くろうけつ染めの衣装など107点を展示している。滋賀大は「世界各国と交流している中で、タイの山岳民族が持つ独特な文化を紹介できれば」と来館を呼びかけている。開館は9月28日までの平日午前9時~午後5時。入場無料。問い合わせは滋賀大経済経営研究所☎(27)1047。

2018年7月24日火曜日

Gelateria Azzurroで滋賀の特産品や彦根梨を使ったジェラートの試食会、世界ジェラート大使の柴野大造さんもPR

 世界ジェラート大使の柴野大造さん(43)考案のレシピで作られた製品を販売する「Gelateria Azzurro」(彦根市銀座町)で18日、近江米のみずかがみなど滋賀の特産品や彦根梨を使ったジェラートの試食会があり、三日月大造知事や柴野さんらが参加した。
 柴野さんは昨年秋にイタリアで開かれたコンテストで世界チャンピオンに輝き、世界ジェラート大使も務めている。株式会社アズーロ代表取締役の青池貴司さん(42)=日夏町=が昨年、柴野さんの味に魅了され、滋賀の特産品の国内外へのPRと、幼少期から訪れていた銀座街の再興を目指して今年4月に同店をオープン。
 以降、1日数百人ペース、これまでに約2万5000人が訪れる人気店になっている。試食会には三日月知事、大久保貴市長、柴野さん、青池さんが参加し、みずかがみや近江の茶、ふなずし味を試食した後、今年8月に販売する彦根梨のジェラートも味わった。
 彦根梨のジェラートについて柴野さんは、水を一切使わず、梨本来の水分のみで作っていると明かした上で「梨によって糖度や熟し具合に違いがあるため、その都度、違ったレシピで仕上げる必要があり、難しい」と説明した。
 三日月知事は「みずかがみ、茶、ふなずしは世界にPRできる食べ物であり、滋賀の誇り。彦根の振興の新たなアイテムにもなれば」と語り、大久保市長は「彦根梨が持つ甘みがきいており、おいしい」と話した。
 青池さんは「滋賀の特産品や彦根梨の味を世界へ発信したい。今後も県内各市の名産品を使ったジェラートを作っていきたい」と抱負を述べた。最後には、ひこにゃんや銀座のゑびすくん、みずかがみのみずかがみんと一緒に記念撮影も行われた。

11月23、24日に滋賀国際映画祭を初開催、短編映画を募集

 映画で滋賀県を盛り上げていこうと、彦根市肥田町の聖泉大学を事務局にした実行委員会(委員長・脇本忍准教授)は、11月23、24日に「滋賀国際映画祭」を初めて開催する。同祭に合わせて、上映する作品を国内外から募集している。
 滋賀県は琵琶湖を中心にした美しい風景や、歴史的建造物が多く残っていることから、数々の映画に登場。脇本准教授によると、ここ10年で滋賀と関連がある映画は約110本あるという。
 全国または海外へのPRと、滋賀のすばらしさを県民に再認識してもらおうと、聖泉大の教員やJTB社員、カメラマンらが滋賀国際映画祭を企画。先月15日から作品を募っている。
 募集している作品は3分未満を含む30分以内の短編映画。テーマの「奇跡」「愛」「大切なこと」「ろくでなし」から選択して作品名を付ける。映画のジャンル、年齢、性別、国籍など問わないが、すでに公開または公開予定や公序良俗・法令に違反する作品は不可。DVDにして郵送するか、ユーチューブにパスワード付きで応募し、公式ホームページの専用シートに必要事項を記入し実行委員会に送信。海外からの応募もでき、外国語作品の場合は日本語か英語、中国語のせりふの添付が必要。募集は9月28日まで。
 応募のあった全作品から審査員が10作選び、11月23日に入賞作の発表、地域の映画上映、シンポジウムが開催。24日にビバシティシネマで上映会、東近江市内で交流会がある。グランプリに10万円、準グランプリに5万円など進呈。
 実行委員長の脇本准教授は「映画を観光コンテンツの一環として、滋賀の魅力を世界中に伝えていきたい。映画祭を10年間続ければ、レッドカーペットを敷くのも夢ではない」と語っていた。
 実行委の委員、審査委員、ボランティアなど市民の協力も求めている。問い合わせは聖泉大内の事務局☎(43)3600。

2018年7月21日土曜日

近藤寛さん作ったミニのヒョウタン形の木工細工と実物のヒョウタン作品展、高宮駅コミュニティセンターで

 彦根市八坂町の近藤寛さん(82)が作った長さ1、2㌢のヒョウタン形の木工細工と、実物のヒョウタンを加工した作品展「ヒョウタン三昧(ざんまい)」が高宮駅コミュニティセンターで開かれている。
 近藤さんはコカコーラで勤務していた時から技術者としてさまざまな企画を提案していたといい、定年退職後にはシナノキを使い、一刀彫りでリング付きのヒョウタン作りに挑戦。専用の機械も手作りするほどになり、小さな木製のヒョウタンを組み合わせたネックレスや数珠(じゅず)なども作ってきた。今年の県シルバー作品展では彫刻部門で中日新聞社賞を受賞した。
 滋賀愛瓢会にも入っていて、自宅で育てたリング付きのヒョウタンやラメ加工の作品などを作ってきた。高宮駅ではヒョウタン形の木工細工約5000点とヒョウタンの作品約100点を展示。近江鉄道にちなんだ作品や、光輝くヒョウタンも並んでいる。近藤さんは「ほかの人が思いつかない、できそうにない作品を作ってきた。多くの人に見てほしい」と話している。8月18日までの午前10時~午後5時半。

松原地区の湖岸 路上駐車やごみの放置などが問題 車両が乗り入れるスロープ部分閉鎖へ

 彦根市の松原地区の湖岸で、水上バイクの利用者らによる路上駐車やごみの放置などが問題になっており、滋賀県と彦根市は8月2日から車両が乗り入れるスロープ部分を閉鎖する。
 松原町のかんぽの宿以北の湖岸緑地から矢倉川河口部付近にかけての一帯では以前から、水上バイクの利用者らが路上駐車し、同地区で禁止されているバーベキューをした後にごみを放置するなどにより、近隣住民から県や市に苦情が寄せられていた。
 彦根市もスロープの利用者が水上バイクに乗って湖岸緑地に入り、バーベキューをしている光景を確認。平成21年度以降、県に対し規制を強化するよう要請していた。昨年度には県や市の職員らが現地での調査や啓発を行ったが、利用者のマナーの向上が見られないため、来訪者の人数を抑制するのが効果的だと判断。スロープ部分の3カ所の出入り口を8月2日から9月30日まで試験的に閉鎖し、車両が乗り入れできないようにする。今月9日には看板を設置するなどして周知を図っている。
 また県は県都市公園条例(4月1日施行)を改正し、松原地区を含む都市公園でのごみの放置禁止と、指定された都市公園の区域外(松原地区)での火気の使用禁止を追加した。今月15日は県や市の職員、地元住民らが松原地区で啓発チラシを配布した。

2018年7月20日金曜日

高校生4人が劇団道草を結成22日に銀座芝居小屋で旗揚げ公演

 滋賀県内の高校で演劇部に所属している生徒4人が「劇団道草」を結成し、今月22日に彦根市銀座町の銀座芝居小屋で行う旗揚げ公演に向けて稽古している。
 メンバーは代表で彦根翔西館高3年の井上怜楽さん(17)=近江八幡市、脚本を手がける長浜北星高3年の和泉聡一郎君(17)=彦根市小泉町、ウェブなどを担当する膳所高3年の西田早希さん(17)=大津市、音響などを担う膳所高3年の月館陽香さん(17)=大津市。
 井上さんと和泉君が昨年10月に県内の演劇部が集まった大会で提案し、昨年末に銀座芝居小屋で行われた演劇団体の忘年会で正式に結成。「お客さんが道草をするようにふらっと立ち寄れる公演」を目指して劇団名を付けた。
 旗揚げ公演となる作品名は「ピーターパンのいないネバーランド」。高校を卒業した4人が廃墟に集まって、電波が飛ばない遊びのラジオをしていたある日、高校の時に亡くなったはずの友人からはがきが届くことから始まる物語。
 脚本兼監督を担う和泉君は「大人と子どもの境目にいる僕たちが、大人になる上での色んなかっとうをこの作品で描きました」と解説。代表の井上さんは「十代後半から二十代前半にかけて、悩んでいる私たちの年代が大人へ進む上で勇気をもってもらえればうれしいです。大人の方には私たちが悩み、考えている時期ということを知ってもらえれば」と話していた。
 開演は午後2時~と午後6時~。入場無料だが、カンパ制。問い合わせはメールgekidanmichikusa0103@gmail.com。ホームページもある。

銀座商店街の十八番フルーツ先月末で閉店、銀座再興へまちづくり会社は?

 彦根市の銀座商店街で長年、果実を販売してきた「十八番フルーツ」が先月末で閉店した。同商店街では昨年末から4店が閉店するなど、ここ近年で「シャッター街」化が加速しており、再興に向けた対策が急がれる。
 十八番フルーツは店主の田中和之さん(65)=新町=が昭和55年12月18日にミカンだけを販売したのが始まり。準備期間を経て翌年2月に正式オープンした。田中さんはアパレル関係の仕事をしていたが、学生時代に果実店でアルバイトをしていたことや父親が銀座商店街の文具店で勤務していたことから開店を決意。妻の紀子さん(56)と二人三脚で商売してきた。
 20年ほど前からは果実が入っていた段ボールを生かした作品を作り始め、キリンや象など動物から、ミッキーマウスやくまモンなどキャラクターまで数々の作品を作り、地元の子どもや観光客を楽しませた。
 65歳になったのを機に「第2の人生を楽しもう」と閉店を決めた。店の後始末が終わってからは段ボールアートの教室を市内外で開く。田中さんは「ずっと試行錯誤の連続だったけれど、多くの方に来店いただき、支えていただいた。次の人生を楽しみたい」と笑顔で語っていた。
銀座商店街へ市「イメージ」示す
 銀座商店街では7年前に老舗だったノムラ文具店が閉店して以降、シャッターを閉める店が増え、昨年末以降も洋品店や紳士服店などが閉店。再興に向けて彦根市は平成28年度以降、コンサル会社を交えて彦根銀座街商業協同組合と協議しているが、その方向性は見えていない。
 市は銀座商店街を6つのビル群に分けて会議を開いてきた。耐震化工事の必要な建物があるため、固定資産の使用をいったんやめる「除却」を基本に提案しており、今月中にも「イメージ」を地元に示す意向。だが建物の解体または新築には莫大な費用が発生し、解体に慎重な商店主もいるため、実現性は不透明な状況だ。
 解決策の一つとして、彦根市議会は5月に「まちづくり会社」の設立に向けた提言書を市に提出した。
 まちづくり会社は、商店街の再生に向けて行政や商店街などで設立されるのが主流で、株式会社として法人化されるため行政からの支援や金融機関からの融資が受けられやすい。また行政よりも事業をスムーズに運べるというメリットもある。
 まちづくり会社について、市の担当者は「中間的な組織としてふさわしいかどうかを検討している段階だ」としている。

2018年7月14日土曜日

小学生2人まで路線バス運賃無料「ecoサマー」彦愛犬や東近江で開始

 小学生2人までの路線バスの運賃が無料になる取り組み「バスに乗って冒険だ!ecoサマー」が、1日から彦愛犬や東近江の路線で始まった。
 湖東圏域公共交通活性化協議会が、夏休み期間中の交通渋滞の削減と地球環境への配慮につなげようと昨年度から実施している。対象の路線バスは、彦根、甲良、多賀で走る11路線(彦根ご城下巡回バスを除く)、東近江市内のちょこっとバス10路線と近江鉄道バス2路線、愛荘・東近江の1路線。
 対象の路線バスを降車する際、運転手に「エコサマー」と伝え、保護者の大人運賃を払う。引率者1人につき小学生2人まで無料で、3人以上の場合は3人目から小児の運賃が必要になる。小学生のみの利用不可。幼児は6歳以上の同伴者1人につき2人まで無料。実施期間は8月31日まで。
 チラシ中面の「冒険計画シート」に必要事項を記入し、〒522・0074彦根市大東町2番28号彦根市交通対策課内の湖東圏域公共交通活性化協議会事務局に郵送または持参すると、抽選で図書カードやひこにゃんのラッピングバススマホペン立てがプレゼント。冒険計画シートはコピーでも可。問い合わせは市交通対策課☎(30)6134。

2018年7月8日日曜日

びわ湖サンセットビアクルーズと近江ビア電 運航・運行開始

 近江鉄道は今年も夏の人気イベント「びわ湖サンセットビアクルーズ」と「近江ビア電」を運航・運行する。
 びわ湖サンセットビアクルーズは、彦根港発の船内で夕日を眺めながら生ビールなどが飲み放題。今月5日から9月15日までの木金土曜に運航される。
 今年は7月がサッポロビール号と題して「サッポロ黒ラベル」と「樽詰めスパークリングワイン・ポールスター」、8・9月がキリンビール号として「キリン一番搾り」と「一番搾り黒」が飲み放題に。チューハイやソフトドリンクも。浴衣を着用しての乗船者には商品プレゼント。
 彦根港発の出発時間は木金曜が午後6時半、土曜が午後5時15分、近江八幡市の長命寺港午後6時20分発もある。運航時間は1時間20分。料金は特製弁当付で大人3800円、小中高生1500円。千成亭のローストビーフサラダとロースカツサンドの別販売も。彦根港、長命寺港には彦根駅、近江八幡駅からの無料バスも運行される。申し込みは5日前までに予約センター☎(24)8103。
 今月12日から始まる近江ビア電は、彦根駅発20本と近江八幡駅発16本、八日市駅発2本。今年は初めてアサヒビール号を7月の水曜から日曜に運行する。スーパードライと琥珀のときが飲み放題。8月2日~5日と17日~9月8日の火曜から日曜は恒例のキリンビール号を運行。一番搾りとハイネケンが飲み放題。
 料金は生ビール、缶チューハイ、ソフトドリンクが飲み放題、特製中華弁当、近江鉄道1日フリー乗車券付きで中学生以上3800円、小学生以下1500円。千成亭のローストビーフサラダとロースカツサンドの別販売も。浴衣着用の乗車客には商品進呈。運行日時と発着駅は近江鉄道のホームページで確認を。ネット予約も可。申し込みは5日前までに予約センター☎(24)8103。

豊郷町立日栄小学校で相撲大会 関脇の御嶽海ら参加

 豊郷町立日栄小学校で6月30日、恒例の相撲大会が開かれ、関脇の御嶽海ら出羽海部屋の力士も参加した。
 日栄小は児童の体力向上を目的に、名古屋場所の開催に合わせて出羽海部屋の力士らを招いた大会を開いている。
 52回目の今年は1年から5年生までが4色のチームに分かれて対抗戦後、6年生の男女別トーナメントがあった。指導相撲には御嶽海、幕下の海龍と碧海浜(あおみはる)の3力士が、児童たち数人と対戦しながら相撲をとっていた。指導相撲の後には力士たちによる模範相撲があり、児童や保護者らから歓声が沸き上がっていた。4年生の上田輝(ひかる)君(9)は「御嶽海関は強かった。肩や腰は筋肉ばかりだった」、中西結愛さん(9)は「力が強くて押すのが難しかった」と話していた。

2018年7月7日土曜日

近江タクシー配車依頼する際に現在地を知らせるアプリ全国タクシーを導入

 近江タクシーはこのほど、彦根、米原、長浜、高島の各エリアでタクシーの配送を依頼する際に、現在地を自動的に知らせることができるアプリ「全国タクシー」を導入した。
 スマートフォンのGPS機能で利用者の位置が把握できるため、土地勘のない出張先やタクシーがつかまりにくい深夜、出先で突然天候が悪くなった際などに利用できる。画面にアップされる地図から乗車場所を指定し、タクシーが空いているか、予約の手配、タクシーの現在地の把握などができる。
 滋賀県内を含め全国各地の773社のタクシー会社が導入している。ダウンロード数は360万件以上だという。
 近江タクシーでは彦根の普通車76台、長浜の53台、高島の12台で通常の料金で配送していく。「あなたのスマホがタクシー乗り場に」をキャッチフレーズにダウンロードをすすめている。問い合わせは北部配車センター☎(22)0106。

2018年7月5日木曜日

四番町スクエアに7月から毎日ひこにゃんが登場

 彦根市本町の四番町スクエアに1日から、ひこにゃんが登場し始めた。
 滋賀大学が昨年、表門、黒門、京橋口駐車場、四番町スクエアで行ったアンケート調査によると、訪問地は彦根城が44%、夢京橋キャッスルロードが21%、四番町スクエアが11%で、訪問地の平均件数は2・14だった。
 市は彦根城やキャッスルロード以外にも観光客に足を運んでもらおうと、7月から毎日1回、ひこにゃんを四番町スクエアに登場させる。これまでの登場場所と時間は午前10時半、午後1時半、同3時に彦根城内だったが、7月からは午後1時から30分間、四番町ダイニング前か建物内3階(高温時や雨天時)となる。彦根城内は午前と午後に1回ずつになる。
 市は四番町スクエアにひこにゃんが登場する案内を彦根城内の看板や、専用ホームページで行っている。初日の1日には約200人が来場し、ダイニング前と建物内3階でひこにゃんがパフォーマンスを披露していた。石川県金沢市から家族で訪れていた小学1年生の松下朋寛君(6)は「ひこにゃんはかわいくて面白かった。四番町スクエアは素敵な町並みだった」と笑顔で話していた。

増え続ける空き家の有効利用で彦根市が市空き家バンク創設

 増え続ける空き家の有効利用を目的に、彦根市は来月、市内の空き家情報をインターネット上などに載せる「彦根市空き家バンク」を創設する。
 市が今年3月に策定した「市空家等対策計画」によると、平成28年度に市が実施した実態調査では、水道の閉栓状況や自治会からの報告で対象となった4009件のうち1691件を空き家と判定。そのうち倒壊など危険性が高い空き家は36件だった。
 市が空き家対策の一つとして新設する「空き家バンク」は、戦前に建てられて空き家状態の町屋や古民家の情報をアップした「小江戸ひこね町屋情報バンク」を運営する彦根商工会議所内の不動産会社などによる町屋活用委員会に委託。2つのバンクを戦前と戦後の建物で区分けして紹介する。
 空き家の所有者が登録申請し、宅建業者の同行による現地確認を経て、外見や内装の写真のほか、建築年、広さ、賃貸価格、建物の特徴などを空き家バンクに掲載。空き家に住みたい、または借りたい者への情報提供や見学会の開催などで空き家の利活用を進めていく。市は建物の改修についても補助を行う。
 小江戸ひこね町屋情報バンクの成約件数は、設置された平成24年度から同28年度で14件だったが、市は「空き家バンク」の目標数として、登録件数を5年間で100件、成約件数を同35件としている。
 市建築住宅課の担当者は「空き家の所有者と利活用の希望者のマッチングを進め、建物の改修の補助をすることで、空き家の流通促進を支援したい」としている。問い合わせは市空き家バンクの事務局☎(23)2123。

2018年7月4日水曜日

ひこね災害ボランティアネットワーク会員を募集

 彦根市内外で災害が発生した際に救援活動をする団体「ひこね災害ボランティアネットワーク」は会員を募集している。
 同団体は平成5年に結成。2年後の阪神淡路大震災でも支援活動をした。以降も炊き出し体験や避難所設営の訓練などをしたほか、ボランティアコーディネーターの養成講座や防災講演会の開催などをしてきた。
 現在は彦根を中心に市内外の30歳代から70歳代までの約30人が会員。登録方法は専用の申込用紙に必要事項を記入し事務局まで。
 薩摩四郎会長は「阪神淡路大震災や東日本大震災など災害が発生するたびに被災地に足を運んだ。そこで得た知識を多くの人に広めていきたい」と会員を募っている。
 問い合わせは西濃集配滋賀内の事務局☎(35)4135。

2018年7月2日月曜日

7月7日午後8時~高宮納涼花火大会

 彦根市高宮町の高宮橋(無賃橋)周辺で7月7日午後8時~高宮納涼花火大会がある。
 明治時代から開催されており、昭和3年からは高宮商工会が主催。戦時中は中断していたが、昭和25年から再開され、滋賀県内で最初の花火大会として市内外から多くの観客が訪れる。
 106回目の今年は各種スターマインや仕掛け花火など約3500発を打ち上げる。点火式が午後8時~あり、大会は午後9時まで。荒天中止は当日午前10時までに判断し、中止時は15、21日に延期される。
 高宮町の犬上川周辺では当日の午後7時から3時間、交通規制が行われる。

2018年6月28日木曜日

市長が辞任に値する理由

 先週の彦根市議会では大久保貴市長への辞職勧告決議案が提出。否決されたが、レームダックに陥ったままの現市政に対する市議会と市民の厳しい目は今後も続く。
 決議案に対しては提出者の奥野嘉己議員をはじめ、獅山向洋、谷口典隆、辻真理子、北川元気、山内善男、山田多津子の計7議員が賛成した。いずれも少数会派または無所属の議員で、現市政に対して厳しい姿勢をとっている。
 なぜ決議案が提出されるに至ったのかは、市議会やマスコミなど近くにいる人間は毎日のように「肌身」に感じているため理解できるが、市民のためにこれまでの経緯を簡単に紹介したい。
 まず市役所本庁舎耐震化を巡る問題だが、これは大久保市長が就任した直後に、それまで決定していた耐震化計画を白紙化したことから始まる。だが結局は市議会の反発で、パフォーマンスに終わり、白紙化前の計画に落ち着いた。がしかし、その計画にも市職員と施工業者との裏合意が発覚し、副市長が辞任したのは記憶に新しい。そして市制初の百条委員会が設置され、施工業者との契約解除や汚染土壌で庁舎耐震化の完成は先延ばしされている。
 2番目は彦愛犬の新しい広域ごみ処理施設の建設候補地を巡ってだが、彦根市の当初の方針は「原町」で、地元団体と契約した文書も発覚した。しかし管理組合の管理者会で会長を務める大久保市長が急きょ方針を転換し、当時の副市長が辞任寸前まで至った。その選考過程には不透明な点が多々あり、市長の説明も不足していることから、先週の市議会でも候補地の白紙撤回を求める決議案を可決している。
 ほかにも、昨年の市長選前と発表内容が異なり、市財政の危機を明らかにした市中期財政計画、JR河瀬駅前交番の警官殺害事件の情報伝達を巡る誤った発表等々、次から次へと出てくる問題を前にする度に、市長としての資質を疑わざるをえないのは小生だけではない。
 先の辞職勧告決議案には市長野党の公政会や公明党が反対した。その理由は「百条委員会の推移を見て判断しても遅くない」との趣旨だった。前回の百条委以上の情報が今後、出てくることは考えにくく、また市長が辞職に値するのは裏合意の問題だけではなく、「総合的な資質」が挙げられるため、百条委の推移だけでは理由にならない。公政会としては、最大会派としてのメンツを保つため、少数会派らによる決議案に賛成するわけにもいかなかったのだろう。今後は公政会がいつ辞職勧告決議案や不信任案等を提出するかが焦点になる。 【山田貴之】

2018年6月27日水曜日

滋賀県知事選は現職の三日月大造氏が圧勝、投票率は過去2番目の低さ彦根は県内最低

 滋賀県知事選は24日、投開票が行われ、現職の三日月大造氏(47)が37万7122票を獲得。元滋賀大学副学長の近藤学氏(68)=共産推薦=に30万票近い差をつけて再選を果たした。投票率は40・62%と前回(50・15%)から大幅に減り、平成14年7月7月(38・67%)以来2番目の低さだった。
 投票が締め切られた午後8時過ぎ、早々と当確の知らせを受けた三日月氏が現れると、大津市内の会場は支援者の拍手と声援に包まれた。三日月氏は勝因について「県内各地で色んな分野から支えていただいた。お陰様で県政を担うことができ、一定の評価をいただけた」と語った。
 6年後の滋賀国体については「スポーツを持つ力は大きく、多くの県民が競技を楽しんでいる。彦根を主会場とした滋賀国体に向け、必要な施設、設備はしっかり行う。削れるものは削り、必要な投資をしたい」と述べた。最後に「1期目とは違う緊張感がある。真価が問われる4年間になる」と締めくくった。
 三日月氏は、前知事の嘉田由紀子氏が代表を務める「チームしが」のほか、自民、公明、社民など幅広い支援を得て選挙戦を戦い、人、自然、社会の健康の実現を訴えた。
 馬場氏は安倍政権を批判した選挙戦を行い「選挙のために(自民に)すり寄る人物に県政を任せられない」と唱えたが、共産以外から支持を伸ばせなかった。
 今回の知事選は、大津市の大戸川ダムや滋賀国体で両氏に考えの違いがあったが、目立った争点がなく、現県政を評価するか、しないかの選挙で、それが投票率の低さにもつながった。
 彦根市の投票率は35・3%で、県内市町でまたも最低だった。前回の投票率は44・95%で、この年も県内最低だった。
 投票日の有権者数9万0137人のうち、投票者数は3万1814人。有効投票のうち、三日月氏は3万1438票、近藤氏は5713票だった。投票所別では、最高が稲里会館の39・91%で、新海町さざなみホール(39・03)、楡町公民館(35・95)が続いた。最低は人権福祉交流会館の14・92%で、旭森小学校体育館(17・35)、市民交流センター(18・99)が続いた。
 期日前投票は9001票と前回(8632票)を上回った。市選管事務局の担当者は「期日前は増えているのですが・・・」と、投票率が伸びないことに困り顔だった。
 犬上郡では多賀町が県内最高の52・86%で、甲良町が43・62%、豊郷が40・35%。例年、彦根と最下位争いをする愛荘町は40・71%だった。

2018年6月25日月曜日

彦根市立小中学校内のブロック塀などの緊急点検

 18日に発生した大阪府北部を震源とする地震で、高槻市の小学4年生の女児(9)が倒壊したブロック塀の下敷きになり亡くなった事故を受け、彦根市教委は19日から市立小中学校内のブロック塀などの緊急点検を開始した。
 高槻市のブロック塀は地面からの高さが約3・5㍍で、強度を高めるための「控え壁」がないことに加え、塀の高さが基準の2・2㍍以下を超えており、いずれも建築基準法に違反していた。
 彦根市教委は19日朝、市立の17小学校と7中学校にブロック塀やフェンスの有無、高さ、倒壊の危険性がある建造物をたずねるアンケート調査を実施。小学校7校と中学校3校から校内に倒壊の危険性の建造物があるとの回答が寄せられた。
 初日の19日には城陽、若葉の各小学校と彦根中学校に市教委の職員2人が、金属探知機やメジャーを持参し点検を行った。若葉小では高さ約1㍍×長さ約50㍍のブロック塀やアーチ状の門、門柱など6カ所の高さや厚さ、ひび割れの有無などを調べて異常がないことを確認した。若葉小の清水良信校長は「不幸な事故が起こることがないよう、校内のほか、通学路についても危険個所がないか確認したい」と話した。
 市教委は今週中に市立のすべての小中学校で点検を行い、危険性があると判断したブロック塀などについては改修する方向で調整していく。

大久保貴市長に対する辞職勧告決議案が否決

 彦根市議会の6月定例会が21日再開し、一般会計補正予算案など7議案が可決された。またこの日は奥野嘉己議員から大久保貴市長に対する辞職勧告決議案が提出されたが、賛成少数で否決。安澤勝議員から出された新しい広域ごみ処理施設の建設候補地の見直しを求める決議案が賛成多数で可決された。
 提案説明で奥野議員は、市役所本庁舎耐震化に関する裏合意の問題や、来年度以降に財源不足が見込まれるとした市の中期財政計画などをあげ「このままでは本市運営が暗礁に乗り上げることは明白。市長ではこれらの課題を解決に導くことは困難であり、その辞職を求める」と説明。獅山向洋、山内善男、辻真莉子の各議員が賛成討論、和田一繁議員が反対討論を行い、賛成7人で否決された。
 新しい広域ごみ処理施設について安澤議員は、▽建設候補地の愛荘町竹原の周辺6自治区で反対表明されている▽竹原に決定した経過に多くの疑問が存在する▽圏域の7割のごみを彦根市が占めていることから市内を建設候補地とするのは当然―だとして白紙撤回と市民の利益になるような検討を求めた。採決では賛成19人、反対4人で可決された。
 ほかに新しい市民体育センターの早期建設を求める請願書が採択、市消防団人事について市長の任命権者としての役割発揮を求める請願が不採択となった。財政規律の堅持と透明性の確保に関する決議案は賛成少数で否決された。
 辞職勧告決議案が出されたのは平成9年以降でない。閉会後、市長は「ご意見をしっかりと受け止めて、一つずつの課題に全力をかけ、信頼回復に努めたい」と述べた。

荒神山神社で社務所と書院、書院中門の大規模な改修工事

 彦根市指定文化財の荒神山神社(清崎町)の社務所と書院、書院中(ちゅう)門の大規 模な改修工事が行われている。
 荒神山神社は飛鳥時代の天智天皇の時に近江国四カ所に設けられた祭祀場の一つが起源。奈良時代以降は仏教が加わり、神仏習合の地として奥山寺など寺院が複数あったとされる。大坂の陣では彦根藩二代藩主の井伊直孝の戦勝を祈願し、その礼として護摩殿や書院などが建立された。明治時代の神仏分離令により奥山寺が廃止され、荒神山神社と改称された。
 社務所は境内東側にあり、19・6㍍×11・8㍍の広さで主屋が桟瓦葺き。棟札に「天保十年(1839)九月十八日」、南端の鬼瓦に「天保十二年」と記されている。書院は社務所に接しており、畳廊下とつながっている。奥の座敷、次の座敷とも8畳の造り。19世紀前期から社務所の建築時期にかけて建てられたとされる。書院中門は木材の輪郭線が17世紀後半の模様だが、様式から19世紀前期に改修されたという。
 書院などが建築から200年以上、社務所が約180年経過しているため、柱の傾きや雨漏れなど老朽化が目立っていた。書院の改修工事は平成28年秋から始まり、昨年12月に完了。社務所の改修工事が今年4月から始まり、2年後の12月の完成を目指す。書院中門は社務所の完成後に着工される。
 総工費は8000万円以上(市の補助は約900万円の予定)で、現在も企業や個人からの寄付を受け付けている。奥山二三男宮司(69)は「大規模な修復をするのは今の時期だと思い、決断した。これから先、200年以上続く建物になってほしい」と話している。
 市指定文化財はほかに山ろくの遥拝殿があるが、明治9年10月から明治12年4月28日までに建てられた本殿や拝殿、神饌所などを含め、今回は改修されない。同神社は毎年6月末に水無月祭を営み、茅の輪くぐりや神楽奉納などをしているが、例年通り実施する。

2018年6月20日水曜日

火災で一部が焼失した寺子屋力石の修理開始

 7年前の火災で一部が焼失した彦根市河原2丁目の「寺子屋力石」の保存修理が11日から始まった。
 寺子屋力石は約250年前の江戸時代に、敷地面積約234平方㍍に建設された2階建ての町家。力石家が寺子屋として活用し、表具屋や古道具商も営んだ。現在の所有者の力石寛治さん(80)は八代目。
 平成9年以降は地域の交流の場となっていたが、同23年1月2日に1階部分から出火し、母屋が全焼、通り沿いの旧寺子屋部分も半焼した。地元住民らによる寺子屋力石再生委員会が「再興プロジェクト」運動を展開し、募金活動などで1期目の工事を行って4月16日に仮オープン。翌年4月にギャラリー兼カフェとなった。
 平成28年7月25日には寺子屋力石を含む河原町芹町地区伝統的建造物群保存地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定。2期目となる工事では、瓦ふき替えや外壁の外観と、耐震用として柱や梁(はり)、耐力壁の増設など内部の保存修理が今年11月末まで行われる。総経費約1500万円のうち国が約800万円を補助し、残りを力石さんと募金の残金で負担する。
 力石さんは「不幸な火災で一部が焼失しましたが、たくさんの支援と激励でいよいよよみがえります。保存修理を経てあと100年もつ建物になれば」と話している。

彦根市消防団の人事巡りはしご登り存続危機?

 彦根市消防団の今年度の人事を巡り、役員から外された元副団長らが、11月3日のひこね城まつりパレードで、はしご登りの演技を披露しない意向を示している。
 13日の市議会一般質問で谷口典隆議員が市消防団の役員人事の問題を取り上げた。谷口議員や市の答弁によると、今年3月16日に内示された市消防団の人事異動で、副団長3人と分団長1人が再任されなかった。これに対し外された元副団長らは「断りもなく内示が出されたことに納得いかない」として、4月16日に市消防本部に説明の場を要求。22日に昨年度の正副分団長以上の幹部による説明会があった。しかし納得できない元副団長らは5月11日に大久保貴市長と面談し、団長の免責などを求める要望書を提出した。
 消防組織法には「消防団長は消防団の推薦に基づき、市町村長が任命し、団長以外の団員は市町村長の承認を得て団長が任命する」と明記。団長の推薦方法として、彦根市消防団では「副団長3人、各中隊の代表分団長3人、本部付き団長の計7人による推薦委員会で決める」と定めている。また市消防団規則では「団長、副団長らの任期は4年で、再任することを妨げない」と規定。今年度の人事については2月27日の推薦委員会で現団長が推薦された後、新体制の人事が発令された。
 市議会で谷口議員は市から市消防団へ指導するよう求めたが、市は「市または市消防本部が人事内容に踏み込むのは適切ではなく、大変難しい。解決の糸口がないか考えたい」と答えた。
 市議会を傍聴していた元副団長の1人は、彦根鳶保存会内のはしご乗り手の会の顧問を務めており、はしごを解体したほか、メンバー約20人が法被を市消防本部に返却したと明らかにした。滋賀彦根新聞の取材に「何の説明もなく、副団長を外されたのは納得できない。このままでははしご登りを演技することはできない。現団長の退任と昨年度の人事に戻すことを求めたい」と話しており、法的措置を辞さない構えも見せている。
 はしご登りの存続について、市消防本部の担当者は「現体制下の幹部の話し合いでははしご登りを継続する考えで、その方向で進むと期待している」と話している。
 彦根市消防団の今年度の役員人事から外された副団長らが、市長が任命した消防団長に円滑な組織運営を行うよう求める請願書を市議会に提出した。請願では「職を免じられる理由がないのに、消防団の役員、団員の地位を奪ったことは法的にも無効だ」と主張している。

2018年6月19日火曜日

再生可能エネルギー100%へ市民発電所の設置目指す、環人8プラスとひこね市民発電

 滋賀県立大学の講座・近江環人の受講生らによる「環人8プラス」と、民間での発電所設置を広めている団体「ひこね市民発電」が、太陽光や風力など再生可能エネルギーの拡大を目指した活動を進めている。昨年末には専門家を招き、「みんなでつくるご当地エネルギーって何だ?」をテーマに講座を開いた。2月と3月にも連続講座を行った。
 昨年末の講座ではNPO法人気候ネットワーク(京都市)の主任研究員・豊田陽介さん(40)が「再生可能エネルギーと市民共同発電」をテーマに基調講演した=写真。
 豊田さんは、2020年以降の地球温暖化対策の国際的枠組みを定めた「パリ協定」が昨年11月4日に発効されたことを取り上げた上で「世界各国は石油や石炭、天然ガスなど温暖化につながる燃料を使わない社会を目指すことで合意した。風力や水力、太陽光、バイオマス、地熱など再生可能エネルギーの導入が進んでいくだろう」と予想。
 事業活動で消費する電力を再生可能エネルギーでまかなっている企業として、米国大手のグーグルやマイクロソフト、ナイキ、コカコーラ、スターバックス、BMWなどのほか、日本のリコーや積水ハウスなどをあげ「名だたる国内外の企業が再生可能エネルギー100%を目指すと宣言している」と述べた。
 一方、日本全体で再生可能エネルギーが伸びない原因として「地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガス排出型の社会のため、経済成長と共に二酸化炭素が増えている。経済成長と二酸化炭素の排出量が一体のため減らせないという考えが根強くある」と解説。
 この考え方からの脱却に向けて、豊田さんは経済成長を維持しながら温室効果ガスを排出するエネルギーを削減していく「デカップリング」の社会を提示。中国やインド、ブラジルなど新興国でバイオマスエネルギーの導入が進むことを示して「雇用が生まれており、経済的なメリットもあり、産業界にプラスになる」と、日本での再生可能エネルギーの更なる推進を求めた。またWWF(世界自然保護基金)が2050年までに世界の全てのエネルギーを再生可能エネルギーにすると掲げていることを紹介し「再生可能エネルギー100%は夢物語ではなくて、世界中の技術を組み合わせれば達成できる」と訴えた。
 再生可能エネルギーを増やす方法として、市民の出資や寄付を財源に地域の水や森、風を活用する「市民共同発電」をあげ「地域の資源を使って電気を作り、収益を生んで地方を豊かにしていくというモデルを目指すべきではないか」と提唱。「地域で発電をしていけば、風力の『ブンブン』という騒音が、お金の音の「チャリンチャリン」に聞こえるのでは」との表現を使いながら、市民共同発電の推進を求めた。
 豊田さんは市民共同発電所が昨年12月時点で全国で1028基あるとした上で、市民共同発電を推進させる方法として「まずはどのような地域にしたいのかコンセプトを持ち、住民主体で進めていく考え方が重要。再生可能エネルギー社会を実現させることで、地域の課題や問題を解決していくという状況をつくれたら良い」とアドバイスした。

 再生可能エネルギー講座は「環人8プラス」と「ひこね市民発電」が主催して開講。
 環人8プラスは県立大による平成23年の近江環人を受講した8期生の社会人4人と市民有志6人が、再生可能エネルギーの普及を目的に結成したグループ。
 ひこね市民発電は代表の松宮秀典さん(57)=古沢町=と伊藤容子さん(55)=大藪町=で組織。現在は市内に2カ所の市民共同発電所があるが、まだまだ認知不足な状況のため、松宮さんは「この1年間勉強し、彦根で再生可能エネルギーを作るシステムを広めていくために、皆さんと一緒に考えるきっかけ作りをしたい」と、講座への参加を求めている。
 問い合わせは松宮さん090(1488)6026。

米国の留学生たち本光寺で書道を体験

 滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが、大学近くの本光寺(八坂町)で書道を体験した。
 米国国務省教育文化局が人材と外国語教師の育成を目的に、米国内から選抜した学生たちに世界14の言語を学ばせるCLSプログラムを実施。「日本語」には平成27年度から滋賀県立大が選定され、今年度も応募者数百人から選ばれた25人が来日し6月1日から彦根市内に滞在している。留学生は滞在する約2カ月間のうちホームステイとアパートで1カ月間ずつ交代しながら過ごす。
 日本文化の最初の体験となった本光寺では、田中康勝住職から同寺の歴史や浄土真宗の教えなどを聞いた後、書家としても知られる田中住職の指導を受けながら、筆を手に半紙に日本語を書き、最後にうちわに好きな文字を書いていた。
 米国メイン州のベイツ大学2年のマイケル・ロンバーデイさん(19)は4回目の来日で「日本人は心が優しい。彦根の方にも温かさを感じる。今日は日本の宗教の本質を学ぶことができました」と話した。
 留学生たちは13日に彦根城見学と彦根城博物館で狂言も体験。20日に湖東焼作り、27日に江州音頭踊り、7月11日に稲枝北小学校訪問、18日に茶道などをして、28日に帰国する。