2018年6月19日火曜日

再生可能エネルギー100%へ市民発電所の設置目指す、環人8プラスとひこね市民発電

 滋賀県立大学の講座・近江環人の受講生らによる「環人8プラス」と、民間での発電所設置を広めている団体「ひこね市民発電」が、太陽光や風力など再生可能エネルギーの拡大を目指した活動を進めている。昨年末には専門家を招き、「みんなでつくるご当地エネルギーって何だ?」をテーマに講座を開いた。2月と3月にも連続講座を行った。
 昨年末の講座ではNPO法人気候ネットワーク(京都市)の主任研究員・豊田陽介さん(40)が「再生可能エネルギーと市民共同発電」をテーマに基調講演した=写真。
 豊田さんは、2020年以降の地球温暖化対策の国際的枠組みを定めた「パリ協定」が昨年11月4日に発効されたことを取り上げた上で「世界各国は石油や石炭、天然ガスなど温暖化につながる燃料を使わない社会を目指すことで合意した。風力や水力、太陽光、バイオマス、地熱など再生可能エネルギーの導入が進んでいくだろう」と予想。
 事業活動で消費する電力を再生可能エネルギーでまかなっている企業として、米国大手のグーグルやマイクロソフト、ナイキ、コカコーラ、スターバックス、BMWなどのほか、日本のリコーや積水ハウスなどをあげ「名だたる国内外の企業が再生可能エネルギー100%を目指すと宣言している」と述べた。
 一方、日本全体で再生可能エネルギーが伸びない原因として「地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガス排出型の社会のため、経済成長と共に二酸化炭素が増えている。経済成長と二酸化炭素の排出量が一体のため減らせないという考えが根強くある」と解説。
 この考え方からの脱却に向けて、豊田さんは経済成長を維持しながら温室効果ガスを排出するエネルギーを削減していく「デカップリング」の社会を提示。中国やインド、ブラジルなど新興国でバイオマスエネルギーの導入が進むことを示して「雇用が生まれており、経済的なメリットもあり、産業界にプラスになる」と、日本での再生可能エネルギーの更なる推進を求めた。またWWF(世界自然保護基金)が2050年までに世界の全てのエネルギーを再生可能エネルギーにすると掲げていることを紹介し「再生可能エネルギー100%は夢物語ではなくて、世界中の技術を組み合わせれば達成できる」と訴えた。
 再生可能エネルギーを増やす方法として、市民の出資や寄付を財源に地域の水や森、風を活用する「市民共同発電」をあげ「地域の資源を使って電気を作り、収益を生んで地方を豊かにしていくというモデルを目指すべきではないか」と提唱。「地域で発電をしていけば、風力の『ブンブン』という騒音が、お金の音の「チャリンチャリン」に聞こえるのでは」との表現を使いながら、市民共同発電の推進を求めた。
 豊田さんは市民共同発電所が昨年12月時点で全国で1028基あるとした上で、市民共同発電を推進させる方法として「まずはどのような地域にしたいのかコンセプトを持ち、住民主体で進めていく考え方が重要。再生可能エネルギー社会を実現させることで、地域の課題や問題を解決していくという状況をつくれたら良い」とアドバイスした。

 再生可能エネルギー講座は「環人8プラス」と「ひこね市民発電」が主催して開講。
 環人8プラスは県立大による平成23年の近江環人を受講した8期生の社会人4人と市民有志6人が、再生可能エネルギーの普及を目的に結成したグループ。
 ひこね市民発電は代表の松宮秀典さん(57)=古沢町=と伊藤容子さん(55)=大藪町=で組織。現在は市内に2カ所の市民共同発電所があるが、まだまだ認知不足な状況のため、松宮さんは「この1年間勉強し、彦根で再生可能エネルギーを作るシステムを広めていくために、皆さんと一緒に考えるきっかけ作りをしたい」と、講座への参加を求めている。
 問い合わせは松宮さん090(1488)6026。

米国の留学生たち本光寺で書道を体験

 滋賀県立大学などで日本語や日本文化を学んでいる米国の留学生たちが、大学近くの本光寺(八坂町)で書道を体験した。
 米国国務省教育文化局が人材と外国語教師の育成を目的に、米国内から選抜した学生たちに世界14の言語を学ばせるCLSプログラムを実施。「日本語」には平成27年度から滋賀県立大が選定され、今年度も応募者数百人から選ばれた25人が来日し6月1日から彦根市内に滞在している。留学生は滞在する約2カ月間のうちホームステイとアパートで1カ月間ずつ交代しながら過ごす。
 日本文化の最初の体験となった本光寺では、田中康勝住職から同寺の歴史や浄土真宗の教えなどを聞いた後、書家としても知られる田中住職の指導を受けながら、筆を手に半紙に日本語を書き、最後にうちわに好きな文字を書いていた。
 米国メイン州のベイツ大学2年のマイケル・ロンバーデイさん(19)は4回目の来日で「日本人は心が優しい。彦根の方にも温かさを感じる。今日は日本の宗教の本質を学ぶことができました」と話した。
 留学生たちは13日に彦根城見学と彦根城博物館で狂言も体験。20日に湖東焼作り、27日に江州音頭踊り、7月11日に稲枝北小学校訪問、18日に茶道などをして、28日に帰国する。

滋賀県知事選は中盤戦に

 24日投票の滋賀県知事選は中盤戦に入っており、出馬している滋賀大学元副学長で新人の近藤学氏(68)と、現職の三日月大造氏(47)が県内各地で舌戦を繰り広げている。
 近藤氏は安倍政権について「森友、加計問題で、首相の関与をごまかすために財務省や文科省の官僚が忖度をして公文書を改ざんした。自らの政治責任を棚上げし、責任を官僚に押し付けている」と指摘。「国の悪政を放っておいて、県民の命と暮らしを守ることはできない」と訴えた。そのうえで「選挙のために自民党にすり寄るような人物では無理な話ではないか」と現職を批判した。また、国体に向けた施設整備への巨費投入も取り上げ、新設ではなく既存施設の補修で済ませば「300億円が不要になる」と主張し、中学校卒業までの子どもの医療費無料化、養護学校の新設、国保料の引き下げ、奨学金制度の導入などが実現できるとした。
 三日月氏は彦根駅前などで街頭演説。6年後の滋賀国体について「必要な施設整備を進め、ボランティアやアスリートの育成にしっかりと取り組みたい。主会場の彦根を中心に滋賀を盛り上げて、街を元気にしていく」と述べた。次の4年間の抱負としては「近江鉄道、タクシー、バスなど公共交通を更に乗り心地良くしたい。経営状態の厳しい近江鉄道の電車部門について話し合いをしながら、次の施策を考えたい」と話した。彦根城の世界遺産登録にもふれ「彦根城は滋賀の宝、日本の宝であり、滋賀全体で盛り上げていける取り組みをやりたい」と意気込んだ。最後に「人、社会、自然の健康を高める取り組みを一生懸命行い、自民、公明、チームしが、中小企業の皆さんの応援も頂きながら、みんなの力で彦根、滋賀を盛り上げていきましょう」と支持を呼びかけた。

2018年6月14日木曜日

ヘルプマーク全国の対象者に配送する作業 彦根の地域交流センターおひさまで

 見た目ではわからない難病の発症者や障害者への配慮を求める「ヘルプマーク」を全国の対象者に配送する作業が、先月から彦根市大藪町の介護施設「地域交流センターおひさま」で行われている。
 ヘルプマークは赤地に十字とハートが白色で記されており、難病、精神障害、目・耳・言語の障害、義足や人工関節、認知症、妊娠初期など日常生活で支援が必要な人が所持している。東京都が平成24年から導入し、全国の自治体でも役場や地下鉄構内などで無料配布されている。対象者の氏名、連絡先、病名、手伝ってほしいこと、かかりつけの病院などを記入する「ヘルプカード」と合わせて全国的な広がりを見せている。
 一方で、白血病や特発性大腿骨骨頭壊死症を発症し、5年前には心不全の診断を受けた音瀬伊都子(いつこ)さん(45)=彦根市本町=によると、ヘルプマークの生産が追いつかずにインターネットを通して転売されたり、さまざまな症状や精神状態で配布場所に取りに行けないなどの課題がある。
 ヘルプマークの普及と啓発活動をしている団体「全国ヘルプマークオリパラプロジェクト」は、スイスの製薬メーカーの補助を得て独自のヘルプマークとヘルプカードを作り、全国の対象者5000人に郵送で無償配布する。先月18日から「おひさま」で障害者たちが梱包作業をしており、今月5日時点で2000セットの配送準備を終えている。
 音瀬さんは「ヘルプマークを入手できない難病などの当事者に届けて、配慮し合える優しい社会になってほしい」と話していた。問い合わせは音瀬さん090(1484)1650。

2018年6月12日火曜日

彦根市男女共同参画センター・ウィズ民間企業の協力で女性の再就職支援へ

 彦根市男女共同参画センター・ウィズ(平田町)は、働く意思があっても仕事に就けていない女性を対象にしたセミナー「おかえりインターン」を始めると発表した。インターンシップの支援会社「リバース」(草津市)の協力を得ながらの事業で、公共機関が企業と再就職支援の取り組みをするのは県内初だという。
 総務省の統計などによると、妊娠や出産で仕事を辞め、その後、仕事に就いていない女性は300万人以上いるとされる。ウィズは人材を求める企業との仲介役を務めながら、女性の再就職を支援するためのセミナーを企画した。
 対象は、仕事と育児を両立したい、自身のキャリアを向上させたいと考えている市内または近隣市町に住む女性と、女性の採用を検討している市内または近隣市町の企業・団体。年齢や業者は問わない。
 8月3日に企業向け説明会、9月7日と22日に女性向け研修会とキャリアデザインセミナー、10月5日に企業と女性が参加しての実習説明会、10月15日~11月29日の1~3日間にインターンシップ、11月30日に振り返りの研修会がある。インターンシップ以外の場所はウィズで。ウィズは現在、受け入れ企業10社を募集しており、7月から女性も定員20人で募る。
 ウィズの担当者は「すべての女性が自分らしく活躍、挑戦できる社会づくりを目指しており、企業と働きたい女性との架け橋になれるよう支援したい」としている。
 問い合わせはウィズ☎(24)3529。

2018年6月10日日曜日

桜田門外の変で井伊直弼が暗殺時の拳銃か?水戸藩士が桜田門外の変について記したとされる文書も展示

 安政7年(1860)の桜田門外の変で彦根藩十三代当主の井伊直弼が暗殺された際に使われたという拳銃が、10日に大津市の近江神宮で公開される。暗殺のメンバーだった水戸藩士が桜田門外の変について記したとされる絵図入りの文書も展示される。
 拳銃と文書は、古式銃や和時計などの研究者で、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士を務めている澤田平さん(83)=大阪市=が所有している=写真は澤田さん提供。
 澤田さんによると、拳銃は米国の提督だったペリーが幕府の要人に贈った品を参考に水戸藩で製造され、中澤晃敬という名前が明記。本体には桜の模様が彫られており、安政年間に関東で活躍した彫工の鎌田寿次の銘も見られる。米国の古銃研究家から約20年前に入手し、米国では「ペリーのピストル」として有名だったという。拳銃が入っていた箱に直弼暗殺時に使われた銃と書かれていたという。
 文書は、桜田門外の変に加わったメンバーの生き残った2人のうちの1人で水戸藩士の海後磋磯之介(かいごさきのすけ)が書いたという遺書。襲撃直後に水戸藩士の森五六郎が直弼の乗ったかごに銃を発砲したなどの内容が記され、襲撃の際や直弼の首を切る様子を描いた絵もメンバーの名前入りで描かれている。澤田さんが約3年前に大阪市の古本屋で見つけた。
 近江神宮では10日に時の祖神の天智天皇に感謝の祈りをささげる「漏刻祭」があり、天文時計の垂揺球儀などと合わせて、拳銃と文書も展示される。午前11時~展示説明がある。澤田さんは「拳銃は米国の研究家が驚くほど精密に作られており、技術の高さがわかる。遺書についても桜田門外の変の真相がわかる内容だ」と話している。

2018年6月7日木曜日

彦根市中期財政計画 毎年約24億円から約35億円の財源不足、昨年市長選時と異なる内容

 彦根市は5月28日、来年度から5年間の市中期財政計画を更新し、毎年約24億円から約35億円の財源不足が見込まれると発表した。市長選前の昨年1月にも平成29年度から5年間の財政計画を公表し、大久保貴市長は市長選前後に「市の財政は改善した」と強調していたが、今回の発表との相違に対する説明責任が問われそうだ。
 市は昨年1月時と比べて、国の方針変更で地方交付税が今年度の約50億円から来年度以降38億5000万円で推移すると下方修正。また扶助費(社会保障関係費)と国体関連など投資的経費の伸びがさらに大きくなると改めたため、来年度以降の財政収支の見込額と大きなかい離が生じると判断した。
 市によると、来年度の財政収支見通しは歳入が429億4837万円、歳出が453億7730万円で、24億2892万円の赤字に転落。翌年度以降も29億円超から35億円超の財源不足となり、実質公債費比率(収入に対する負債返済の割合)も4年後以降から10%以上に悪化すると推算している。
 市は財源不足への対応として、来年度の予算編成から部局ごとで事業精査を行った後に予算要求をする枠配分方式へ見直すほか、市職員の時間外手当の前年度比10%削減や緊急性の低い投資的事業の精査などで歳出を抑える。ただ、投資的事業には市役所本庁舎の耐震化に関する「裏合意」分や汚染土壌の除去費などは含まれていない。
 大久保市長は会見で「最悪のシナリオを示したまでで、市民の皆さまに知っていただきたいという警鐘。そのようにならないように努力をする」と述べた。一方で、昨年の市長選時に市長は「市の財政は極めて健全で、市民には説明が不足している」と正反対の内容を話していたが、その考えを改めた理由ついて、市長は財政調整基金の残高見込み額や扶助費などの見込みが甘かったことを認めつつ「財政の状況は日々動いている」とあいまいな回答に終始した。また投資的事業のうち、新市民体育センター(約64億円)や、金亀公園再整備(約24億円)について、市長は「全体の進捗に合わせて整備を進めたい」と計画通り進める考えを示した。

2018年6月5日火曜日

河瀬駅前交番警官殺害事件で彦根市が誤った発表をした問題で大久保貴市長「深謝」

 河瀬駅前交番で警官が殺害された事件で、容疑者の身柄確保の情報伝達を巡って彦根市が誤った発表をした問題を受け、大久保貴市長は5月28日「深謝する」とのコメントを発表した。
 事件が発生した4月11日の午後11時35分頃、市は市民向けに事件情報をメールで配信。翌12日午前1時48分にNHKが容疑者確保の情報を報じたが、市がメール配信をしたのは午前5時53分だった。
 市長は4月25日の会見で「県警から連絡がなかった」とし「誠に遺憾で、県警本部長に改善を申し入れる」と話したが、県警はその後「市への報告はしていた」と反論。市は滋賀彦根新聞の取材に市長発表の誤りを認めていた。
 誤った発表をした理由について、市長は「市民にメール配信をするための情報を県警からなかったことを説明した」と弁明した上で「前代未聞の事案であり、一部感情的になり、説明が十分でなかったことを深謝します」とコメントした。

彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会 会長に永楽屋の宮川富子さん

 彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会が5月28日、彦根勤労福祉会館で開かれ、会長には永楽屋(芹中町)副社長の宮川富子さんが就いた。
 彦根城の世界遺産登録を目指し、市民と行政が世界遺産のまちづくりをしていこうと設立。会員数が目標1000人のうち5分の1を超えた(295人)ことから設立総会を開いた。
 総会には会員以外の35人を含む110人が参加。大久保貴市長のあいさつ、設立発起人代表の細江正人県議が趣旨を説明した後、宮川さんの会長就任が発表された。
 宮川さんは「市民が動かなければ世界遺産の登録は難しいことがわかり、盛り上げていくための重責を受けた。市民の輪を広げていけたら良いなと思うので、今日をスタートに多くの人に支援をいただきたい」と述べた=写真。
 最後に市特別顧問の山根裕子さんが「世界遺産と彦根のまちづくり」をテーマに講演した。

2018年6月2日土曜日

皇太子ご夫妻が彦根城博物館ご見学

 皇太子ご夫妻が26日、彦根城博物館を見学された。
 ご夫妻は25日に長浜市内や米原市内の施設を見学され、26日に県立長浜ドームなどで開催された全国「みどりの愛護」のつどいの式典に出席され、午後に彦根城博物館を訪問された。
 ご夫妻は井伊の赤備えの甲冑など常設展やテーマ展の「華麗なる能の装い―女神と鬼神」、能舞台をご見学。皇太子さまは「たいへん良いものを見せていただきました」と話された。説明を担当した学芸員の渡辺恒一さん(51)によると、ご夫妻とも大変熱心に質問をされていたという。
 お迎えの際にはひこにゃんも並び、皇太子さまが「こんにちは」、雅子さまが「お元気ですか」と声をかけられると、ひこにゃんは鈴を鳴らしてこたえていた。

彦根総合高生徒考案ひこねカラーのクレパス完成 彦根城の写生大会でプレゼント

 彦根総合高校の生徒が企画した「ひこねカラー」のクレパスが完成し、6月3日に彦根城内で開かれる写生大会の参加者200人にプレゼントされる。
 彦根総合高3年生の大橋アーシアさん(17)=長浜市=と藤田さらさん(17)=米原市=が平和堂、キリンビール滋賀工場、ブリヂストン彦根工場の3社による地元の高校生を対象にした企画に、彦根を色で表現した「ひこねカラーを作る」で応募。164件の中から最高の優秀賞に選ばれた。
 「ひこねカラー」は、井伊の赤備えの朱、湖東の青空の青、彦根の水堀の緑、冬の彦根城の白、彦根城の石垣の茶の5色。3社の協力で実際にクレパスとして商品化された。
 写生大会は午前9時から午後4時まで開催。受付場所は表門、大手門、玄宮園で、各所で画用紙が渡される。クレパスは天守付近でプレゼント。作品は6月24日から30日までビバシティ彦根1階に展示される。入選者には作品入りのマグカップ進呈。雨天中止時の情報は彦根青年会議所のホームページやFM彦根で。問い合わせは彦根青年会議所☎(22)7522。

2018年5月29日火曜日

生ぬるい体制を打破せよ

 22日の百条委員会が行われるまで、庁舎耐震化を巡る裏合意の問題は沈静化へ向かいつつあったが、前副市長の川嶋氏の発言、そして24日の施工業者との契約解除という発表によって市政の混迷はまだまだ続く。
 今年1月24日の市の発表では「川嶋氏が裏合意を指示し、都市建設部の職員がそれに従った」との内容だった。翌日の新聞各紙も「川嶋副市長の独自の判断と指示で」「業者との合意を知りながら黙認していた」などと川嶋主導説に基づいて報じていた。
 だが、小生は関係者への取材と、10年以上前から川嶋氏の行政手腕を知っていたこともあり、当時の市の発表内容をまったく信用せず、直後のコラムでは「川嶋氏は本当に裏合意の全容を把握していたのか」と疑問を投げかけた。
 市の発表から現在までの4カ月間、裏合意を主導した「悪人」にまつり上げられていたのだから、川嶋氏は忸怩たる思いだったであろう。百条委で川嶋氏はこの裏合意の問題に対し「頭から離れることはなかった」と述べ、さらに「腑に落ちない」「非常に違和感がある」「作為的」などの言葉からは、怒りの思いさえも垣間見える。
 川嶋氏の発言が事実ならば、いったい「悪人」は誰なのか。市長は再度の事実確認を否定しているが、市民は真相を知りたがっており、事実確認を再度するべきである。
森友加計・日大アメフト部との類似性
 さて、この裏合意の問題は公務員が市民や議会を騙したという点において、重大な罪があるのだが、国会では森友、加計問題で官僚による公文書の隠蔽や改ざんなど当初の公表内容との相違を露呈させている。
 最近では日大アメフト部の問題で、選手と監督・コーチの発表内容の食い違いや、個人(学生)より組織(大学全体)を保身する体質が明らかになっており、日大の組織体制を疑問視する声まであがっている。
 この森友、加計と日大アメフト部の問題は、彦根市の今の組織に当てはめることができる。▽市職員が当初の計画を議会の了承を得ずに勝手に決めた▽川嶋氏に責任を押しつけて問題を終わらせようとした―などの点は、国民を侮る官僚組織と自己保身的な大学体質と極めて似ている。
 小生は官僚組織や日大、そして彦根市のこの旧態依然とした体制を打破するには、外部による改革しかないと考える。特に国や市における改革の担い手は政治家でしかなく、その力量不足が露呈しているのならば、その政治家を変えるしかない。
 彦根市の裏合意の問題はただ単に庁舎の耐震化が停滞しているだけでなく、根源となる市の組織体制が生ぬるい悪循環に陥っていると市民は気づく必要がある。【山田貴之】

2018年5月28日月曜日

庁舎耐震 裏合意の関与を川嶋前副市長が否定、市の公表と食い違い

 彦根市役所の庁舎耐震化を巡る市と施工業者との裏合意の真相を究明する市議会の調査特別委員会(百条委員会)が22日、彦根勤労福祉会館であり、前副市長の川嶋恒紹氏ら3人を証人尋問した。これまで市は「川嶋氏が裏合意を主導した」と主張してきたが、川嶋氏は百条委で「作為的」などの言葉を用いながら自身の主導説を否定した。
 22日の百条委では、昨年5月17日に行われた2回の入札と、随意契約の相手を決める見積合わせ、一部工事の取り止めや別途工事、仕様変更など9億4200万円分の裏合意を決めた5月19日の市内部の協議と翌20日の岐建との交渉内容が焦点になった。
山本前部長「施行令違反認識」
 施工業者の岐建滋賀支店との交渉にあたっていた市都市建設部の前部長・山本茂春氏=写真上=は、市の予定価格(29億3900万円)と応札価格(38億7700万円)で9億3800万円の開きがあった点について「それでも契約はできるものと考えていた」と強調。
 5月19日の市内部での協議については「私と、川嶋氏、企画振興部長、総務部長が話し合って、一部工事の取り止めなどを決めた」と主張。だが、今年2月議会で企画振興部長と総務部長は裏合意に関与していない趣旨の発言をし、大久保貴市長も「関わったのは川嶋前副市長と都市建設部長」と答えている。また仕様の変更が地方自治法施行令違反にあたるとの認識について山本氏は「その可能性はあると認識していた」と答えた。
岐建支店長「市から再三口止め」
 岐建滋賀支店長の小菅政広氏は、予定価格と応札額との差額に対して「できっこないとお断りしたが、(市側は)何が何でも合意しなければいけない感じでお願いしてきた。その流れに乗った」と、市側が強く要請してきた様子を明かした。
 裏合意に対しては「裏契約ではなく、正式に契約したという認識だった」とし、地方自治法施行令違反にあたるとの認識についても「知っていたら、そのような契約はしなかった」と、いずれも否定した。
 市との交渉の印象については「なぜ、こんなに急いでいるのか。スケジュールが込んでいると認識した」「市側から公表するなと再三言われたので、まだ市内部で調整がついていないと思った」と答えた。
川嶋氏「作為的、あ然、違和感」
 前副市長の川嶋氏=写真下=はまず「本件工事により、議員や市民にご迷惑をおかけし、市政の信頼を揺るがしたことを深くお詫び申し上げる」と謝罪。
 これまでの市の発表では、川嶋氏が岐建と裏合意をするよう主導していたとの内容だったが、これに対し川嶋氏は「(裏合意から判明するまでの)経過報告書を見た時はあ然とした。私が(裏合意を)発案した書き方になっており、作為的に作られている印象で腑に落ちない。あらかじめストーリーが描かれて、その流れから外れないよう作られたと疑念を抱いている」と指摘。
 その上で「仕様を変更するが、契約そのものは変わらないと報告を受けていたため、最終的に了承したのは事実。今から思えば矛盾する話だった」と釈明し、5月19日の市内部の協議で出されたという裏合意の内容が記された資料についても「その時には資料はなかった。(都市建設部長以外の)2人の部長もいたのに、非常に違和感がある」と述べた。地方自治法施行令違反の認識については「5月の時点では認識していなかった」と答え、法令違反を把握したのは11月から12月にかけた頃だとした。
 最後に川嶋氏は、裏合意の問題が公になってから現在までの心境として「日々、頭から離れることはなく、その原因について色んな思いを巡らせている」と吐露。その一部として「市が設定した価格と落札額がなぜあれだけずれていたのか」「仮庁舎を借りている会社(平和堂)との契約期限を守らなければという思いが常にあった」と説明。
 副市長を辞任した原因と背景については、大久保市長が裏合意に関わった職員を先に処分をしようとしていたため「職員を先に処分するのは自分自身として許せなかった。市長の主体性をはっきりさせるため私を解職するよう求めたが、最終的には辞表を書くよう言われた」と解説した。
市長「再度の事実確認否定」
 庁舎耐震化を巡る裏合意の真相を究明する百条委員会は23日も彦根勤労福祉会館で開かれ、大久保市長が証人尋問された。
 裏合意の問題が起こった原因について、市長は「担当職員は予定価格と落札額の金額の開きについて何とかなると思っていた。結果的にその判断に無理があった。各部署がコンプライアンス(法令遵守)を重視していたら、このような事態にはならなかった」と述べた。
 市職員からの報告については、「金額の開きの説明はあったが、(裏合意の)報告はなかった」とこれまで通りの主張を繰り返した。
 裏合意を川嶋氏が主導したとする市の発表を同氏が否定している点に関して、市長は委員会後の記者陣の質問に「市職員が出したてんまつ書をまとめて発表している。個々で受け取り方に違いが出たのだろう。事実確認は一定のめどが立っており、改めて報告書を作ることはしない」と、川嶋氏の主導説を改めない考えを示した。

彦根市、庁舎耐震工事の施工業者・岐建滋賀支店との契約を解除へ

 彦根市は24日、市役所本庁舎の耐震工事の施工業者・岐建滋賀支店と、設計業者の水原建築設計事務所との契約を今後、解除し、今月20日に工事をストップしたと発表。契約解除の理由については「一定の区切りがついたため」としているが、今後は入札を再度行う必要があるなど、先行きは不透明だ。
 市によると、当初の計画通りの工事のうち既存建物の1、2、4階への制震ブレースを設置する工事は終了。全体の30%ほどが完了しているため「一定の区切り」として、岐建などと契約解除の方向で調整する。
 岐建には予定費用の31億6980万円(税込み)のうち約12億円を支払い済みだが、岐建がすでに材料を購入しているため上積みされる可能性もある。また一部工事の取り止めや別途工事など「裏合意」の9億4200万円分の工事は予定費用に含まれていないため、新たな設計費などを含め10億円以上の負担増になることも予想される。
 市は水原建築設計と7月頃に、岐建と9月頃をめどに契約解除の正式な合意を図る考え。岐建とは精算問題を中心に民事調停などで調整する。以降は予算化を経て入札時期が11月頃になる予定だが、裏合意分の金額が予算に組み込まれた場合は議会の反発は必至だ。
 市議からは「裏合意分が予算化された場合、賛成できるはずがない」「次の入札で岐建が落札したなら、絶対に賛成できないため、岐建を外すべきだ」との声がすでにあがっている。大久保貴市長は会見で「重い責任があると把握しており、時期を見ながら市議会に提案していきたい」と述べた。
完成1年の遅れ
 庁舎耐震化の増築分の工事現場から汚染土壌が確認された問題で、市は24日、追加の調査が必要になったため、耐震工事の完了時期が当初予定の来年3月から1年間遅れると発表した。
 庁舎には元々、印刷局彦根工場が建っていて、市の調査でガソリンなどが貯蔵されていたことがわかり、市は追加調査が必要と判断。6月から7月にかけて土壌調査、9月までに汚染土壌の対応と補正予算の議会上程、10月から年内に汚染土壌を除去していく計画。
 庁舎耐震工事の完了が遅れることで、アルプラザ彦根内の仮庁舎の使用期限が延伸されることなるため、市は今後、平和堂と調整していく。

2018年5月27日日曜日

今年度のひこねお城大使 泊幸希さんと北川穂花さんに決定

 今年度のひこねお城大使が、学生の泊幸希さん(22)と学生の北川穂花さん(20)に決定した。25日に大久保市長へ表敬訪問し、29日午後3時半~彦根商議所での選任式に出席する。今年度は女性6人の応募があり、4月21日の選考会を経て2人を選んだ。泊さんは「一人でも多くの方に彦根を知っていただけるきっかけを提供できるよう努めます」、北川さんは「彦根のことを身近に感じてもらえるような地域にしていきます」と話していた。

2018年5月23日水曜日

伊藤仏壇、自然の中で埋葬される樹木葬 県北部で初めて開園19日から現地説明会

 彦根市芹川町の伊藤仏壇は、植物に囲まれた自然の中で埋葬される「樹木葬」を、県北部の民間企業として初めて開園。19日から27日までの土日に現地説明会を開く。
 核家族化や地方の人口減少により、墓を世話する跡継ぎが不足し、埋葬の形式も多様化している。樹木葬は木や草花、芝生を墓標にし、骨壺や布袋に遺骨を入れて「自然に還る」埋葬方式。墓の管理を霊園が代わりにする「永代供養」を行うほか、宗教的な儀式を自由にできるなど社会的少数派にも適している。東京、大阪、名古屋の都市部を中心に、滋賀県内では大津などに樹木葬の霊園がある。
 仏壇需要の厳しい中で、伊藤仏壇は樹木葬に着目し、近江八幡市の霊園のうち約100平方㍍を借り、「樹木葬霊園やわらぎ苑」として開園する。園の周囲には季節に合わせた花や樹木を配置していく。1人分から、夫婦や親子など2人分、家族全員分までの広さを用意し、まず1期目として58基分の埋葬を受け付ける。
 伊藤晃・代表取締役は「森林浴をすると気持ち良くなる人が多いと思いますが、そのように自然の中で安らかに眠ることができるのが樹木葬の魅力です」と話している。
 現地説明会は午前10時~午後5時。問い合わせは伊藤仏壇本社☎0749(22)1056か近江八幡店へ。

2018年5月21日月曜日

木村水産 琵琶湖の魚や近江牛使った10種類の惣菜シリーズ近江 朝おかず発売

 彦根市後三条町の木村水産は、琵琶湖の魚や近江牛など県産食材を使った10種類の惣菜シリーズ「近江 朝おかず」の販売を今月から開始。「朝食の一品として県内外の人に食べてほしい」としている。
 同社は「あゆの店きむら」でつくだ煮やふなずしなどを販売しているが、子育てが一段落つき、食への意識が高まる50歳代以降の夫婦をターゲットにした惣菜作りを新たに進めた。琵琶湖でとれる魚や滋賀の特産品、これまであまり加工されなかった魚介類を使って、まずは10種類を販売し、今後増やしていく予定。
 商品のラインナップは、ひとくちあゆ昆布巻き、えびまめ、金ごまあゆ、赤こんにゃく、しいたけ旨煮、黒まめ煮、たてぼし貝やわらか煮、琵琶ます焼漬、ふな南蛮、近江牛ごぼうしぐれ煮。いずれも食卓にそのままでも出せるよう、容器を食べきりサイズにしている。加熱処理しているため、開封まで常温でも60日間の保存が可能だという。
 1個400~600円。最初は専用のホームページ「近江 朝おかず」でのみの販売だが、反響をみながら直営店や卸店でも販売していく。ネットでは送料無料の6個、8個、12個のセット販売が基本だが、初回限定の4個セットもある。注文はホームページか電話、ファクスで。
 同社の木村有作専務(41)は「滋賀が全国一位の長寿県になった理由に食文化があげられており、琵琶湖や山の食材を豊富に使った商品を全国の人に味わってほしい」と話している。問い合わせは木村水産☎0120(30)9021。

2018年5月19日土曜日

稲村神社で鎮座1350年記念祭

 彦根市稲里町の稲村神社で20日、鎮座1350年記念祭が営まれる。当日は周辺9町による太鼓登山や子ども神輿(みこし)の奉納、二胡奏者の演奏などで祭神が鎮座して1350年を祝う。
 稲村神社の祭神は伊邪那美命(イザナミノミコト)。天智天皇6年(667)に常陸(ひたちの)国(現・茨城県)の稲村神社の分霊を祀ったのが始まりとされる。稲村大明神と呼ばれていたが、明治9年(1876)に稲村神社と改称。同41年には周辺の村にあった20の小宮が合祀され、毎年5月には小宮祭が営まれている。
 拝殿や本殿は、祭神が鎮座した当時からあったと伝えられている2つの巨大な岩(通称・夫婦岩)前にあったが、昭和32年に本殿の裏地が整備され、翌年に約50㍍下がった場所に移築。本殿は平成27年4月に改修された。
 毎年4月にある春季例大祭では、五穀豊穣を祈願し周辺9町の大太鼓が渡御する太鼓登山があり、下石寺町に残る古文書に天保11年(1840)時の太鼓登山に関する文書が残っていることから、江戸時代末期には行われていたとされる。
 鎮座1350年記念祭に向けて、氏子らが実行委員会(田村哲男委員長)を組織。当日は午前10時頃~上石寺町と稲里町の太鼓2基と他町の子ども神輿7基が林道を登って奉納するほか、神殿では午前10時半~鎮座1350年祭と小宮祭が営まれる。祭典後の午前11時40分~は二胡奏者の安岡由紀子さんによる演奏会がある。
 稲村神社の北村浩之宮司は「氏子の皆さんの協力を得ながら鎮座1350年を盛大にお祝いする祭りにしていきたい」と話していた。一般の見学自由。太鼓登山時のみ駐車制限あり。

2018年5月16日水曜日

四番町スクエアのクレープ茶房&雑貨if地域の憩いの場として人気、運営は精神障害者の支援団体NPO法人サタデーピア

 彦根市本町の四番町スクエアに今春オープンした店「クレープ茶房&雑貨if」が、地域の憩いの場として人気だ。運営する精神障害者の支援団体NPO法人サタデーピア(本部・西今町)では「気軽に立ち寄って」と来店を呼びかけている。
 サタデーピアは平成11年に設立。2年後に共同作業所の「夢工房if」を立ち上げ、カフェ運営や雑貨作りなど精神障害者の就労移行支援事業を展開してきた。
 湖東湖北の20歳代~50歳代の精神障害者約30人が利用しており、サタデーピアでは利用者たちにさらに働く場を提供しようと、四番町スクエア内の「カフェテラス菩提樹」に接した建物1階の約36平方㍍を改装し3月21日に新店舗をオープンした。
 新店舗では、バナナチョコやいちごソース、小豆入りのクレープを中心に、チーズケーキ、ガトーショコラ、パウンドケーキ、ハンバーグサンド、コーヒー、紅茶、オレンジジュースを低価格で提供。ほかに、精神障害者が作ったクッキーやサブレ、トートバッグ、ミニポーチ、コースター、ブローチなど約30種類の菓子や雑貨を販売している。
 サタデーピアの上ノ山真佐子理事長は「散歩の途中でもいいので、市民の皆さんに気軽に寄ってもらえる店にしていきたい」と話している。現在は職員が勤務しているが、今後は精神障害者が店員として働く予定。
 開店日時は木曜~日曜・祝日の午前11時~午後5時。問い合わせは同店☎090(2702)2981。

三成しょうゆプリンと日本酒「万千代」販売

 石田三成と井伊直政にちなんだ「三成しょうゆプリン」と日本酒「万千代」の販売が4月29日から彦根市内で始まった。
 飲食店の「近江や」(本町)と「餃子省」(後三条)が考案。三成しょうゆプリンは、以前にプリンの移動販売をしていた餃子省店主の岩崎誠さん(56)が、原町の原宮喜本店のしょう油「石田三成」をキャラメルの代わりに使って作った。観光客が手に持って歩きながら食べられるようにジュレ状にした。110㌘375円。近江やで販売している。
 日本酒の万千代は、醸造会社の多賀の酒「大老」のラベルを変える形で開発。昨年の大河ドラマ「おんな城主直虎」で直政役を務めた俳優の菅田将暉さんが、京町の千代神社を訪れたこともあり、商品名に直政の幼名を採用した。720㍉㌘で2484円。銀座町のワインセラーヤマガタヤで販売している。
 近江や店主の若林政宏さん(56)は「受け継がれてきた先人の思いと、今を生きる職人の技と夢が詰まった商品だと思います」と話している。

彦根城京橋口サイクルステーションオープン、二人乗りのタンデム自転車の貸し出しも

 彦根市本町の京橋口駐車場に自転車をレンタルする「彦根城京橋口サイクルステーション」が4月28日にオープン。4月から二人乗りのタンデム自転車の走行が県内の一般公道で可能になったため、同ステーションでも貸し出しを始めた。
 1市4町の湖東定住自立圏の観光客向けのレンタサイクル「めぐりんこ」を促進するため、市は平成24年4月の彦根駅前を皮切りにサービスを展開。その後、犬上、愛荘の各市町と協力し、貸し出し拠点を広めてきた。
 京橋口駐車場では、休憩所の一部分を貸し出しスペースに改装。昨年9月30日から10月27日まで貸し出し実験を行い、好評だったことから「めぐりんこ」の10カ所目としてオープン。
 この日はひこにゃんが登場し、タンデム自転車の隣に立ってPRしていた。タンデム自転車1台のほか、電動アシスト車5台、クロスバイク10台ほどを用意する。タンデム自転車以外の自転車は2日以上のレンタルができる。営業時間は午前10時~午後6時。水曜定休。オープンを記念し自転車をレンタルした先着100人にオリジナルキーホルダーを進呈。

2018年5月14日月曜日

小菅葉子さんそめ花展 滋賀県護国神社で

 彦根市野田山町の小菅葉子さん(65)のそめ花展が8日から、滋賀県護国神社(尾末町)で開かれている。
 そめ花は、木綿などの白い布を花びらや葉の形に切り、染料で染めてワイヤーを付けて裏貼りし、それぞれのパーツを組み立てて完成させる。
 小菅さんは生け花をしていたが、30年以上前にそめ花に出会い、現在では自宅や市内の公民館で教室を開いている。個展は4年前に彦根ビューホテルで開催して以来2回目で、護国神社ではチューリップやバラ、ボタン、ふきのとう、わらびなどのそめ花100点以上を展示している。
 小菅さんは「そめ花は本物の花とは違い、アート的な要素がありおもしろい。咲き誇った美しいそめ花の世界を見てほしい」と来場を呼びかけている。入場無料。開館は21日までの午前10時~午後5時。小菅さんも在廊している。

2018年5月11日金曜日

河瀬駅前交番警官殺害事件、滋賀県警と彦根市の認識にずれ 容疑者確保の情報伝達で

 先月の河瀬駅前交番で警官が殺害された事件で、容疑者の身柄確保の伝達が遅れたとして大久保貴市長が連絡体制の改善を求めたことに、県警は2日、「市への報告は行っていた」と反論する見解を発表。意見の相違に対して、市は滋賀彦根新聞の取材に彦根署から連絡があったことを認めた上で、今後の情報提供の仕方について県警と話し合う考えを示した。
 事件は4月11日午後7月47分頃に発生。市によると、同10時35分に彦根署から市へ「学校関係の出校停止をお願いするかもしれない」との電話があった。その後、市は市民向けにメール配信する原稿の送付を彦根署に依頼し、同11時25分に彦根署からファクスが届き、10分後に市民向けにメール配信。市のホームページにも事件の報告文をアップした。
 翌12日午前1時48分にNHKが犯人の身柄が確保されたと報じたが、市の先月25日の定例会見では、彦根署や県警に情報提供するように依頼したが、「連絡がなかった」としていた。
 市長は午前0時20分に退庁し、彦根署に立ち寄った後の同5時40分に再登庁。同5時42分に逮捕の報道が流れたが、市が県警に確認したところ「身柄は確保したが、逮捕の報告は受けていない」との回答だったといい、市が文章を作成して同5時53分に身柄が確保されたとする2回目のメールを配信した。県警から身柄を確保したとする情報を得るまで約4時間の空白があった点に、市長は先月の会見で「誠に遺憾。緊急時に警察と連絡できる態勢の整備などを県警本部長に改善を申し入れたい」と発言していた。
 一方で県警によると、市から彦根署に12日午前1時51分と同2時20分に問い合わせがあり、当直の署員が「身柄は確保したが、逮捕には至っていないので注意喚起の態勢解除はできない」と回答。同2時52分にも当直の署員が同様の内容を市に伝えたという。
 県警側との相違について、市の担当者は12日午前1時51分やそれ以降に彦根署から身柄確保の情報があったと、市長の発言内容を一部修正。「市長にも再登庁時に彦根署から報告があった旨を伝えたが、混乱されていたのだろう」と釈明した上で「今回の事件のように広域になった時でも情報提供してもらえるよう、県警には申し入れというか、要望、お願いをしていきたい」と話していた。
※(解説)=容疑者確保の情報が県警から約4時間なかったとした先月25日の市長会見に対し、県警は3回連絡したと反論。市も彦根署から連絡を受けていたことを認め、市長発言を修正した。
 市長会見の翌日の新聞紙面は「県警へ態勢改善の申し入れ」など、まるで市長の「功績」かのような報じ方だったが、その「功績」は真実でなかったことが判明。新聞報道を見た県警の職員からは疑問の声もあがったという。
 ここで不思議なのが、県警が容疑者確保の情報を市に伝えたと言っているにもかかわらず、なぜ市は当初あいまいな発表をしたのかだ。
 市役所本庁舎の耐震化を巡る裏合意の問題といい、今回もまた、市長と市職員との意思疎通がうまくいっていない憂慮すべき事案である。  (山田)

2018年5月7日月曜日

滋賀県内の市町別と15歳未満の人口、2045年の推計値を集計

 滋賀彦根新聞は国立社会保障・人口問題研究所(社人研)がさきごろ公表したデータなどを参考に、今年4月1日時点の滋賀県内の市町別と15歳未満の人口、2045年の推計値を集計。彦根市は人口11万3468人から5・7%減の10万7057人に、犬上3町はいずれも二桁台の減少率だった。15歳未満の子どもの人数も軒並み減少していくことがわかった。
 同研究所によると、滋賀県全体の人口は141万0014人から2045年には10・4%減の126万2924人になると推計。草津、守山、栗東、愛荘の3市1町のみで増加するものの、彦根や犬上など10市5町で減少する。そのうち甲良町は6686人から39・8%減の4028人に、多賀町は7230人から36・0%減の4625人と、県下でワースト1、2の減少率となるという。甲良町では不妊治療にかかる費用や小中学校の給食費の助成などで人口の維持を図る考え。
 今年4月1日時点と2045年の15歳未満の子どもの数は、滋賀県内が19万7715人から20・0%減の15万8223人になると予想。そのうち彦根市は1万5638人から17・4%減の1万2923人になると推計しており、また社人研によると、市の出生率は2015年の1・53から5年後に1・50となり、35年以降は1・48で推移するとしている。
 この出生数の減少に対し、市は平成28年3月に策定した「市まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、結婚・出産・子育ての方面で経済的・身体的・精神的負担などを緩和して出生率の向上を図ると明記。目標の出生率として、2020年に1・69、35年に1・91、55年に2・13にすると掲げている。

彦根市民体育センターの解体反対へ獅山向洋市議らが住民投票条例の制定を求める署名活動

 滋賀国体の主会場整備に伴って7月から解体される彦根市民体育センターの解体反対に向けて、獅山向洋市議らが住民投票条例の制定を求める署名活動を4月26日から始めた。
 滋賀県は県立彦根総合運動場周辺を整備するのに合わせて、彦根市民体育センターの解体を決定しており、約4億円を予算化。解体に伴って、市はひこね燦ぱれすを解体し、南彦根駅前に約64億円をかけて新しい市民体育センターを建設して平成34年度中にオープンする予定。国体に合わせて金亀公園も約24億円をかけて再整備する。
 住民投票条例の制定を請求したのは獅山市議のほか、辻真理子、山内善男、山田多津子、奥野嘉己、北川元気の各市議で、政治団体「彦根市民体育センターを守る会」を立ち上げた。
 請求理由について、6人は同日の会見で、▽市の財政調整基金が平成27年度末の50億円から今年度末に2億円になる見込み▽巨費を投じて市民体育センターを新築し、国体の協力と称して金亀公園を整備する―ことなどをあげている。
 会見で代表の獅山市議は「2週間の滋賀国体のために彦根市民体育センターと燦ぱれすを失い、何十億円もの税金を無駄に浪費しようとしている。解体に反対し、再開の意思を表明するために署名活動を始めた」と話していた。
 条例制定に必要な署名人は有権者総数の50分の1以上となっている。市の3月1日時点の有権者数は9万1496人のため、1800人以上が必要。規定の署名人数が集まれば、大久保貴市長に条例制定を求めることができる。「守る会」は1万人を目標にしている。事務局を銀座町に設けた。問い合わせは北川市議☎080(1415)3821。

2018年5月2日水曜日

矢的竜さん 三成最後の賭け 発刊

 彦根市古沢町の作家・矢的(やまと)竜さん(70)=本名・山本利雄さん=が、戦国武将の石田三成の生き様を描いた本「三成最後の賭け」を発刊した。
 矢的さんは京都府京丹後町出身。滋賀大学経済学部を昭和45年に卒業し、民間会社や江戸川区役所などの勤務を経て、平成13年に退職した後、文筆活動に入り、中近世文学大賞優秀賞、九州さが大衆文学賞佳作などを受賞。平成23年に小説「折り紙大名」で作家デビュー。平成24年5月に彦根市に移住した。
 7作目となる今回の作品は、関ヶ原の合戦後、山中に身を隠すなどあまり良く描かれていない三成のイメージを払しょくしようと、従来の説とは違った見方で約1年間かけて書き上げた。
 本では、豊臣秀吉の良き家臣になりたいと願う三成が、気の合う小西行長と共に朝鮮と明への侵攻(唐入り)の阻止に向けて奔走。秀吉が唐入りに固執する背景には徳川家康への苦手意識のほか、外征による疲弊で豊臣政権の瓦解を狙う謀略があるという家康黒幕説に基づいて論じている。
 三成らの努力が報われず、朝鮮への侵攻(文禄の役)が始まったが、朝鮮王朝の平和ボケや堕落ぶりも表面化。2度目の慶長の役後、秀吉が亡くなったことから、三成は兵を撤収。その後、家康率いる東軍との戦いに敗れ、戦場を離脱して身を隠した。武士らしく切腹しなかった理由として、本では「家康というずる賢い男が、太閤の地位と財産を盗み取るために朝鮮の民を大量殺戮に追い込んだ」とし、家康黒幕説を後世に伝えるために身を隠したと展開している。
 矢的さんは「おごりともうろくから誤った命令をする上司にどのように対応するべきか、また絶対権力者がいる無法国家の侵攻を防ぐ方法は何か。いずれも現代に通じる問題であり、この本を通して何かヒントになれば」と話している。
 出版は新潮社。1冊1836円。252ページ。全国の主な書店で販売している。

2018年5月1日火曜日

出生数の増へ彦根市が結婚を機に移住する夫婦に引っ越し費用を補助

 子どもの出生数の増加を目的に、彦根市は結婚を機に市へ移住する夫婦を対象に、引っ越し費用を補助する制度を今年度から開始。5月から募集を始める。
 市企画課によると、市の人口は今年4月1日時点で11万2537人だが、2040年には10万2943人に減少すると予想。市の出生数は2020年に1・50、35年以降に1・48と推移すると予測されており、市は35年までに1・94、55年に2・13を目標に総合戦略を立てて進めている。
 新たに設けた制度の対象者は、夫婦ともに婚姻日に34歳以下、世帯所得が340万円以下の新婚世帯、犬上郡・愛荘・米原・長浜を除く自治体からの移住者、過去1年間に彦根または前記の市町に居住していない、就学や転勤など一時的な居住でないなどの条件がある。
 補助の対象経費は、住宅を取得する場合が引っ越し費用、賃貸の場合が引っ越し費用や敷金、礼金、仲介手数料。補助限度額は1世帯あたり30万円。市企画課は「少子化対策の一環として、結婚を機に彦根に住んでもらうために補助制度を設けた。出生数の増につながれば」としている。問い合わせは企画課☎(30)6101。

彦根翔西館高校に滋賀県内で唯一のなぎなた部が結成

 彦根翔西館高校(芹川町)に滋賀県内で唯一のなぎなた部が結成。2、3年生7人が4月から活動している。
 彦根市なぎなた連盟は6年後の滋賀国体で、なぎなたの競技会場が彦根市内となるため、その普及と競技力強化を目的に部活動の設置を以前から希望していた。同連盟に所属する高校教員の若林良さん(26)=東近江市=が2年前に翔西館高に赴任し、小学5年生からなぎなたを習っている北村みのりさん(16)=大藪町=が入学したこともあり、昨年4月に翔西館高内になぎなた同好会を設立。今年4月に同好会から部に昇格し、北村さんが主将を務めている。
 部員は2年生6人、3年生1人。若林さんが顧問、同連盟の北村由美子さん(44)=大藪町=が外部指導員となって、火曜から金曜に翔西館高の武道場隣の屋外スペースや旧彦根西高の武道場で練習し、土曜日に中央中学校で彦根市なぎなた連盟と合同練習をしている。
 県内では唯一の部だが、近畿や全国では他校に及ばないことから、主将の北村さんは「まだまだ練習量が少ない。体力の向上のほか、試合の数の少なさも課題。部になったのだから、結果を残したい」と意気込みを語った。8月には近畿大会があるため、2年生の大野藍里さん(16)=安土町=は「何とか全国大会に出場できるよう、練習に励みたい」と話していた。

2018年4月25日水曜日

ひこにゃんの図柄入りオリジナル婚姻届2000部限定で

 彦根市は、ひこにゃんの図柄入りの「オリジナル婚姻届」を作製し、2000部限定で13日から提供を開始した。
 ひこにゃんのブランド力の向上を目的に、ひこにゃんが花束を持ち、桜のイラストで囲んだ婚姻届を製作。「彦根市で始める暮らし」と題した冊子も作った。冊子には婚姻届が別紙として入っているほか、婚姻届の書き方、市からのお知らせ、よくある質問が記載。市内の結婚式場、貸衣装、装花の計5店舗も紹介している。
 協賛した5店舗の出資で製作しており、市の負担はない。婚姻届は市市民課、稲枝支所、各出張所に置いており、一組に1セット進呈。市外の住民も受け取ることができ、婚姻届に記載されている「滋賀県彦根市長」の欄を訂正し、捺印の上で提出先の首長名を書けばそのまま使用できる。婚姻届は提出すると返却されないが、カラーコピーは有料でできる。婚姻届を提出する市民課には記念撮影用のひこにゃんのパネルも設置されている。市は反響を見て、次年度の継続を検討する。問い合わせは市民課☎(30)6111。

城西小学校6年の成宮結太君スペインでのMenorca Me CUP2018に日本のクラブ選抜の主将として出場

 彦根市立城西小学校6年の成宮結太(ゆた)君(11)=本町3丁目=が、スペインで世界各国のクラブチームが参戦して行われた「Menorca Me CUP2018」に、日本のクラブの選抜メンバーの主将として出場した=写真は父・太さん提供。
 同大会はスペインのメノルカ島で3月28日から4月1日まで開催され、アンダー11、同13、同15のカテゴリーにFCバルセロナやレアルマドリード、マンチェスターシティーなど名門クラブをはじめ世界各国から約3000人が参加。日本からはアンダー11に2チーム、同13と同15に1チームずつが出場した。
 成宮君は日本の「FORZA SOCCER ACADEMY」のメンバーとして、全国から応募のあった200人以上から滋賀では唯一の24人に選ばれ、そのうち10人のアンダー11の主将として出場。センターハーフのポジションで3ゴールを決める活躍を見せたが、チームは5試合で1勝2敗2分けと決勝トーナメントには進めなかった。
 大会を終えて、成宮君は「下の年代の子たちがいたが、中学生かと思うほど大きくて、これが世界かと思った。負けた試合では涙も出たけれど、相手チームや保護者の人たち、スタンドの観客までが僕たちを称えてくれて、とてもうれしかった」と話していた。
 現在は彦根フットボールクラブに所属しており、将来の夢として成宮君は「FCバルセロナ―でプレーすることです」と意気込みを語っていた。父親の太さん(39)は「サッカーへの情熱を今まで以上に持って、夢に向かって突き進んでほしい」と激励していた。

高宮町の座・ギャラリーで美術家の西村のんきさん作品展

 彦根市高宮町の「座・ギャラリー」で、美術家の西村のんき(本名・博喜)さん(60)=大阪市=の作品展が29日まで開かれている。
 西村さんは学校で美術教員を務め、3年前に退職した後はポーランドで1年間、文化交流などをしてきた。
 作品展のテーマは「宇宙を中心に回る人類のレクイエム」。入り口には、2・3㍍四方の和紙に墨とアクリル絵の具で宇宙を表現したという女性の裸体の絵2点「阿吽(あうん)」がある。2、3枚の和紙を重ねており、光の加減で見え方が変わるという。
 中央には、ポーランドのアウシュヴィッツで見たユダヤ人たちの肖像画の目を表した2・8㍍四方の絵や、逆さにしたハスの花からしずくが落ちて波紋が広がる様子を表現した作品がある。
 西村さんは「時間軸によって見え方が異なるのがアートの面白さ。パワースポットを表現した作品を見に来てほしい」と来場を呼びかけている。開館時間は土日のみの午前10時~午後5時。住所は高宮町1121。

2018年4月23日月曜日

彦根の風景や文化など写真や動画をSNSで投稿するアカウント・彦根シティプロモーション開設

 彦根市は18日、市内の風景や文化などを撮影した写真や動画を、フェイスブックやインスタグラムに投稿する専用アカウント「彦根シティプロモーション」を開設した。
 市民がSNSを通じて彦根に関することを発信し、まちや人の魅力を市内外に広めていこうと企画。投稿者は「#lovehiko」のタグを付け、撮影場所を明記して写真などを「彦根シティプロモーション」にアップする。投稿された写真は市の公式ホームページに紹介される。イベント情報、季節の見所などを受け付けるほか、市がドローンで撮影した動画も配信する。観光客や外国人住民からの投稿も受け付ける。
 投稿した写真や動画の著作権は本人だが、「彦根市シティプロモーション」に投稿された写真などは市が無償で使用できる。被写体の了解を得た写真などのみ投稿が可能。公序良俗に反する、市の名誉を傷つける、個人・団体を中傷する―などの投稿は禁止。
 観光客らにPRするほかのSNSはこれまでにもあるが、市民向けは初めて。市シティプロモーション推進室は「行政では拾えない彦根の魅力や情報を市民の皆さまから発信してほしい」としている。問い合わせは同室☎(30)6143。

2018年4月18日水曜日

原付バイク用ご当地ナンバープレートのデザインの投票を受け付け

 市は6日から原付バイク用「ご当地ナンバープレート」のデザインの投票を受け付けている。
 郷土への愛着と彦根市のPRを目的に彦根独自のナンバープレートを作製し、10月から交付していく。ひこにゃんを使用したデザインと、使用していない2種類を用意する予定で、ひこにゃん使用のデザインのみ投票で決める。
 デザインの候補は市が設けた、着ぐるみのひこにゃんが桜を眺めたり、原付バイクに乗ったりしている様子や、イラストのひこにゃんの顔がアップされたパターンなど計6案。大きさはいずれも縦10㌢×横20㌢。投票方法は彦根市のホームページからか、市税務課窓口、支所・出張所、市立図書館、ビバシティ彦根、市内3大学に設置の投票箱に備え付けの投票用紙を入れる。1人1回。今月20日まで。最多投票数のデザイン1種類を決めて、6月に広報ひこねやホームページ、報道機関で発表。ひこにゃん不使用のデザインは滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科が制作し、6月に発表する。問い合わせは市税務課☎(30)6140。

発達障がい児の運動能力伸ばす施設さくらはーと彦根市内で初めて完成

 発達障がい児の運動能力を伸ばすための施設「さくらはーと」が彦根市内で初めて後三条町に完成。4月14、15日に体験会が開かれた。
 運営するのは通所介護施設「デイサービスさくら」(平田町)を営む株式会社Wellness。発達障がい児の中には運動を苦手にしている子がおり、保護者からの「子どもの運動能力を伸ばしたい」との声に応える形で運動特化型の療育施設を設置。
 同社の上田真一代表取締役(47)は24年間、スポーツクラブのインストラクターを務めた経験がある。施設ではマット、跳び箱、鉄棒、トランポリンを使った体操や近くの公園での走り方教室、野外活動を行い、歩く、立つ、しゃがむ、転がるなど36種類あるという基本動作を教える。
 上田さんによると、運動療育は身体能力の向上のほか、ストレスの発散や協調性・社会性の向上、生活リズムの改善にもつながるという。デイサービスさくらを利用する高齢者と子どもたちの交流も進めていく。上田さんは「発達に心配のあるお子様と家族を支援し、子どもの無限の可能性を引き出したい。また子どもから高齢者まで住み慣れた地域で喜びを常に分かち合える施設を目指す」と話している。
 3歳以上の未就学児向けの児童発達支援と、小中学生向けの放課後等デイサービスの2コースある。日曜休み。問い合わせは「さくらはーと」☎(24)8011。

ジェラートのコンテスト世界チャンピオン柴野大造さんプロデュースの商品を提供する店GELATERIA Azzurro(ジェラテリア・アズーロ)銀座町オープン

 ジェラートのコンテストで世界チャンピオンに輝いた柴野大造さんプロデュースの商品を提供する店「GELATERIA Azzurro(ジェラテリア・アズーロ)」が、銀座町に13日オープンした。
 柴野さんは石川県出身。独学でジェラート作りを学び、2015年に東京で開催されたジェラートマエストロコンテストで優勝し、2年後にイタリアであったコンテスト「Sherbeth Festival」で世界チャンピオンになった。イタリア人以外では初めてという世界ジェラート大使にも就いた。
 株式会社アズーロ代表取締役の青池貴司さん(42)が1年前に柴野さんと出会い、そのジェラートの味に感動。滋賀県民にも食べてほしいとの思いから、柴野さんのレシピを使った店としては石川、沖縄に次いで3店舗目のオープンを決意。青池さんは彦根出身のため、シャッター街が目立つようになってきた市街地の復活と観光客の周遊性の向上を目的に、銀座商店街にジェラート専門店を設けた。
 店では18種類のジェラートを提供するほか、ふなずし、近江米のみずかがみ、近江茶など滋賀の特産品を使った6個入りをセットにした持ち帰りと通販向けの商品も用意している。青池さんは「滋賀の食材を世界にPRすることで、農家の生産意欲の向上、商店街の活性化、来店客にとっての『三方よし』の店にしていきたい」と話している。彦根の店を拠点に今後は県内にジェラート店を展開していく予定。
 店長の酒井拓海さん(29)が全商品を店内で手作りしており「皆さんにおいしい物を提供し、喜んでいただけることが何よりもうれしい」と笑顔を見せていた。開店時間は午前11時~午後7時。水曜定休。問い合わせは同店☎(23)7665。

2018年4月14日土曜日

彦根・警官殺人、事件数時間前に巡回する2人と住民が会話

 彦根市の河瀬駅前交番内で11日夜、男性巡査(19)が井本光(あきら)巡査部長(41)を拳銃で撃って殺害する事件が発生。滋賀彦根新聞が周囲の住民に聞き込みをしたところ、事件発生日の午後3時頃、2人が巡回している姿を数人の住民が目撃。そのうち30歳代の主婦の女性は自宅を訪問してきた2人と会話していた。
 主婦の女性によると、2人は住所確認のため巡回。玄関口で井本巡査部長が対応し、その一歩後ろに巡査がいたという。数分のやり取りだったが、その時の巡査の様子について、主婦の女性は「無表情で、愛想がない感じだった」と話していた。
 また別の30歳代の女性によると、先週に近くに住む友人が河瀬駅近くで、逮捕された巡査にシートベルトの検問で車を止められたが、友人はシートベルトを着用していたため、駆けつけた井本巡査部長とみられる上司が謝ってきたという。またこの30歳代の女性は、いとこが事故をした際、井本巡査部長が対応したといい「いとこは優しい警察官だったと言っていた」と話していた。

 県警は12日、同僚警官を拳銃で撃った殺人の疑いで、河瀬駅前交番に勤務する地域課の男性巡査(19)を逮捕した。県警捜査一課によると、11日午後8時17分ごろ、愛荘町の田んぼにパトカーが突っ込んでいるとの通報が近隣住民からあった。駆けつけた署員が河瀬駅前交番の車両だと確認し、交番内を見たところ、井本巡査部長が頭から血を流して倒れているのを発見。井本巡査部長は搬送先の病院で午後10時6分に死亡が確認された。
 巡査は11日午後7時47分ごろ、いすに座っていた井本巡査部長の背後から拳銃2発を打ち、その後パトカーで逃走。乗り捨てて、歩いていた12日午前1時35分ごろ、愛荘町川久保で捜査中の警官に見つかり、逮捕された。巡査の拳銃は乗り捨てられたパトカーから約600㍍離れた田んぼの中で見つかった。容疑を認めているという。巡査が撃った弾は井本巡査部長の頭と背中に当たっていた。井本巡査部長と巡査は11日午前8時半から2人で勤務していた。
 巡査は昨年4月に採用され、今年1月29日に彦根署に配属され、市内の別の交番勤務を経て3月から河瀬駅前交番で勤務していた。

2018年4月11日水曜日

ホワイトアスパラガスなどの収穫始まる

 ホワイトアスパラガスなどの収穫が彦根市薩摩町で始まり、2日には生産者の福原勉さん(58)のビニールハウスで収穫の様子が公開された。
 稲枝では昭和20年代から40年代にかけて新海町などでホワイトアスパラガスが作られ、最盛期には25㌶の敷地で「缶詰加工用」が生産されていた。海外産の大量輸入の影響で姿を消したが、2年前に福原さんが遮光技術を使って復活に成功した。
 昭和63年からは主流のグリーンアスパラの栽培が始まり、福原さんら4人の生産者による稲枝アスパラ生産組合が「ひこね夢アスパラ」と名付けて15棟のビニールハウスで生産。今年からはピンクの栽培も始めており、グリーン、ホワイト、紫などを含め計7種類を9月まで順次、収穫する。水や温度、湿度で味や太さなど育ち具合が変わるため、繊細な技術が必要だという。
 この日、福原さんは孫と一緒に収穫。「稲枝のアスパラは太くて、とても甘い。多くの人に食べてほしい」と笑顔を見せていた。販売先は市内外のJA直売所や道の駅。問い合わせはJA東びわこ☎(28)7801。

イタリア映画のクルー彦根城で散り桜シーンを撮影

 イタリアの長編映画の撮影クルーが2日から彦根入りし、4日には彦根城表門橋前で散り桜の中を日本人女性2人が人力車に乗って通り過ぎるシーンを撮影していた。
 映画のタイトルは「White Flowers(ホワイトフラワーズ)」。日本人の女性漫画家が新作を作るためイタリアに向かい、ジェノバで記憶喪失の男と出会って、その男の過去を撮影した写真の場所を探す旅に出るというストーリー。
 監督はマルコ・デ・アンジェリスさんとアントニオ・ディ・トラパニさんの2人。日本人女優の岩崎優希さん、福井美都さんらが出演し、イタリアでの撮影は終了。両監督と女優たちが来日し、彦根市内では6日まで城内で人力車や屋形船に乗るシーンや、天寧寺の五百羅漢を見学する場面などを撮影した。
 監督のマルコさんは「日本の俳句や短歌が好きで、桜が散る姿ははかなさの象徴で感動させてくれる」と話していた。8月から9月にかけてのイタリアでの映画祭に出品し、受賞すれば日本での上映の可能性もあるという。
 彦根ロケを支援した彦根を映画で盛り上げる会の目加田宗彦会長は「彦根城の桜の美しさを知っていただくことで、イタリアなど海外からの誘客にもつながると思います」と期待を込めていた。

日章旗を所有していた米国や英国の元兵士の家族らから県内の戦没者遺族に返還する式典、滋賀県護国神社で

 昭和の大戦時代に日本兵士が戦地に持参した日章旗を所有していた米国や英国の元兵士の家族らから、滋賀県内の3人の戦没者遺族に日章旗を返還する式典が5日、彦根市尾末町の滋賀県護国神社で開かれた。3枚の日章旗が同時に返還されるのは初めてだという。
 大戦時、日本の兵士たちには家族や友人、勤務先の同僚らが寄せ書きをした日章旗が贈られ、兵士たちは戦地に持参して肌身のそばに置いていた。一方、欧米で旗は敵か味方かを識別するためのツールで、敵の旗を戦利品として持ち帰ることは手柄とされ、日本人の兵士の日章旗も米国や英国などの兵士によって各国へ渡っていった。
 米国オレゴン州の非営利団体「OBON SOCIETY」は2009年5月から、日章旗を返還したい人と受け取りたい日本の遺族との橋渡し業務をしており、今年2月までに200枚以上の日章旗が返還されている。 護国神社での返還式には、戦没者の故・中嶋康平さん(東近江)の義理の子の昭治郎さん、故・中野義良さん(日野)のおいの良造さん、故・三宅孝雄さん(長浜)の弟の信雄さんら遺族や、中嶋さんの日章旗を所有していた英国のアンドレクレアさん・デボラさん夫妻、中野さんのを持っていた米国のジェニファートリップさん・ダラスさん夫妻ら、匿名者から三宅さんの日章旗を受け取った同団体共同代表のレックスジークさん・敬子さん夫妻が参加。
 この日は約300人が参加しての春季例大祭があり、その後に行われた返還式で滋賀県遺族会の岸田孝一会長は「日章旗が一度に3枚返ってくるのは貴重であり、これからも全国で返還式が行われるのを願っている」とあいさつ。米英のそれぞれの家族らから日本の遺族に日章旗が手渡された。ジェニファーさんは大伯父を戦争で亡くしていることから「家族を失う悲しみを私も知っている。過去の痛みや恨みは持ち続けるのではなく、友情の証しとして返還しに来ました」と語った。中野良造さんは「日章旗は仏壇にお供えするが、伯父も生まれた家に戻ってくることができ、喜ぶと思う。ほかの数多くの日章旗が遺族の元に戻るのを祈っている」と話した。
 立会人として三日月大造知事や返還式の実現に尽力した滋賀出身の有村治子参院議員らが祝辞を述べ、遺族がそれぞれの日章旗を持ちながら記念撮影に応じた。

2018年4月9日月曜日

重症心身障がい児者や医療的ケア児者向けデイサービス提供の地域包括ケアステーション 森のお家 高宮町に完成

 重症心身障がい児者や、医療的ケア児者向けのデイサービスなどを提供する「地域包括ケアステーション 森のお家」が彦根市高宮町に完成。4月7日に内覧会がある。
 運営するのは障がい児者の介護や看護をしているNPO法人「道」。平田町のマンション2部屋分を拠点にサービスを提供してきたが、高宮町の敷地面積約620平方㍍に木造2階建て延べ297平方㍍の建物を新築。施設名の「森のお家」に合わせて、桜や梅、ツツジ、ハナミズキなど7種類の木20本を敷地内に植えた。
 提供するサービスは、人工呼吸器や胃ろうを使用したり、たんの吸引や経管栄養などが必要な重症心身障がい児者と医療的ケア児者向けのデイサービス「ふぁみりぃ」、障がい児者や難病患者、家族、関係機関の職員からの相談に応じる「ちゃれんじ」、24時間・365日対応する訪問看護ステーション「ふれんず」。
 職員は看護師や児童指導員、保育士の27人体制。同法人の柴田恵子理事長(63)=高宮町=は「医療的ケアが必要な子どもから大人までが、ゆっくりでき、穏やかに過ごせる場所にしていきたい」と話している。内覧会は7日午前10時~午後3時。11日午後1時~開所式があり、ひこにゃんと障がい児者との記念撮影、みんなでフラダンスなどがある。問い合わせは森のお家☎(49)2531。

2018年4月6日金曜日

彦根市社会福祉協議会が買い物おたすけ本を発刊

 買い物などに出かけるのに苦労している障害者や高齢者らを支援するため、彦根市社会福祉協議会は「買い物おたすけ本」を発刊し、無料で配布している。
 身体の不自由さや交通手段の不便さで苦労している障害者や高齢者が多いことから、市社協は彦根市内で配達や送迎のサービスをしている店舗や事業所の情報をまとめた本を製作した。
 本では、食料品・弁当、日用品、福祉用具・介護用品、掃除・洗濯・ごみの処分など暮らしのお手伝い、理美容・針きゅうの5分野の計38店を掲載。店ごとに取扱品、営業日時、対象区域、連絡先などを案内しているほか、愛のりタクシー、市地域包括支援センター、市消費生活センターなどの情報も紹介している。
 A4判でカラー30ページ。市社協の松永梨佐さんは「不自由な思いをされている障害のある方や高齢者のほか、子育てで買い物が行きにくいお母さんにも利用してほしい」と話している。1500部作成し市社協で配布している。

芹橋2丁目の古民家を活用した憩いの場temincaてみんか4月にオープン

 彦根市芹橋2丁目の古民家を活用した憩いの場「teminca(てみんか)」が4月にオープンする。
 採用教育支援会社「いろあわせ」(米原市)が、色んな分野の人たちが気軽にチャレンジできる場所を設けようと、築約80年の木造2階建てを借り、民家と「やってみんか」にちなんで「てみんか」と命名。
 プレ企画として子育て教室やボードゲーム会、飲み会などを開催しており、子育て中の母親や学生、地域住民らが集っている。正式オープンする4月以降もさまざまなイベントを開催していく。
 いろあわせ代表取締役の北川雄士さん(38)=鳥居本町=は「何かを始めたい、一歩を踏み出したい、そういう思いのある人の背中を押したり、手を引っ張ったりしたい。気軽に集まって来てほしい」と話している。企画提案や参加自由。場所は芹橋2丁目4の6。問い合わせはいろあわせ☎0749(20)6399。