2018年12月21日金曜日

パーソンズ描いた明治25年の彦根2―天寧寺、十六羅漢像、ササユリ 滋賀大学総合研究棟で

 彦根市馬場の滋賀大学総合研究棟で4日から、企画展「英国人画家パーソンズが描いた明治中期の彦根・米原・長浜」の第2期が始まった。
 アルフレット・パーソンズ(18471920)はイギリス人の水彩画家。明治25年(1892)に来日し、日本各地を旅行しながら早春から晩秋にかけての植物や風景を組み合わせた水彩画を描いた。彦根には5月19日から約1カ月間滞在。5月末まで楽々園に宿泊した後、6月19日まで里根町の天寧寺の書院にホームステイして、境内や裏山のツツジ、ササユリ、寺からの琵琶湖の風景などを描いた。秋には米原を拠点に活動し長浜にも足を運んでいる。
 パーソンズは帰国後に日本紀行文「Notes in Japan」を発行。そこには彦根や米原、長浜で過ごした様子を水彩画やスケッチ、文章でまとめている。第1期の企画展では「明治25年の彦根1」と題して、紀行文に掲載されている楽々園や市街地、稲枝などの風景画を紹介した。
 第2期では「明治25年の彦根2―天寧寺、十六羅漢像、ササユリ」をテーマに設定。パーソンズは天寧寺で当時の住職の高木宗欽(そうきん)、妻のお茂、息子の喜三郎と過ごした。企画展では、書院で高木夫妻が縁側でくつろぐ様子とハナショウブ、庭の背後にある16の石像とモチツツジ、竹林とササユリの白黒作品のほか、寺の裏山から眺めた際の彦根城や佐和山、旧松原内湖、琵琶湖の風景などのカラーの絵画も展示している。
 絵画以外にも、パーソンズが天寧寺を去る前に喜三郎がスケッチブックに思いを日本語で揮ごうした文章、警官退職後に彦根町会議員を務めた喜三郎の写真なども掲示している。
 監修の金子孝吉教授のギャラリートークは今月18日、新年1月8日、22日の午後0時10分ある。第3期の「明治25年の米原と長浜曳山祭、青岸寺、紙芝居の座長」は来年2月4日3月29日。
 開館時間は平日午前9時午後5時。入場無料。問い合わせは滋賀大学経済経営研究所☎(27)1047。

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