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2019年6月13日木曜日

小川修司さん考案しがラー油 商品化へ

 彦根市小野町の小川修司さん(28)が独自で考案した「しがラー油」の商品化を目指し、クラウドファンディングで資金を募っている。
 小川さんは16歳から中華料理店でアルバイトをし、高校時代に調理師の免許を取得。卒業後には京都調理師専門学校に通った。20歳以降も名古屋市内の中華料理店で働いていたが、数年前に体調を崩した際に医師から飲食店での勤務をやめるよう助言を受けたため、以降は派遣社員として工場勤務をしている。
 「自分の店を持ちたい」と思っていた3年ほど前に、知人の要望でラー油を作ったところ好評だったため、試行錯誤を繰り返し「食べる」ラー油を考案。ラー油に必要な唐辛子、ニンニク、タマネギ、ショウガのほか、白ネギやゴマ、豆板醤(とうばんじゃん)、砂糖、塩、しょう油、オイスターソースを「絶妙の比率」で配合。食感が楽しめるタケノコやレンコンなども加えた。ほとんどが滋賀県産の食材で、油もゴマ油ではなく、東近江市の菜の花油を使っており、小川さんは「フルーティーで甘い香りがうま味を一層引き立ている。食感があるため炒め物に入れたり、ご飯にかけるだけでもおいしい」と話している。
 クラウドファンディングでは製造用の設備費や容器代などで計34万円を目標にしており、7月30日まで支援を募っている。リターンの商品はしがラー油や県産米のみずかがみなど。8月からインターネットを中心に販売を開始し、地域のマルシェや朝市などにも出店する予定。小川さんは「今までのラー油では物足りないという方に、本格的な中華料理が味わえる食べるラー油を食卓に置いてほしい」と話している。問い合わせは小川さん℡080(6164)1482。

日本生徒会大賞で河瀬高校が県内初の奨励賞受賞

 全国の学校の優秀な生徒会活動を表彰する今年の「日本生徒会大賞」で、滋賀県立河瀬高校が県内で初となる奨励賞を受賞した。
 同賞は一般社団法人生徒会活動支援協会(東京都中野区)が2017年から全国の学校生徒会、生徒会団体、生徒会役員を対象に、その活動内容やシステムなどを評価・審査し表彰。個人と学校の部があり、河瀬高校生徒会は学校の部で大賞、優秀賞に次ぐ奨励賞だった。
 河瀬高校生徒会は1年から3年まで38人が所属。生徒会が主体となって企画している文化祭は、文化プラザを全館貸し切っての開催や、学校近くの平和堂やモスバーガー、セブンイレブンなどと協力して飲食品を販売している。体育祭ではその企画と運営のほか、教員たちが担っていた名簿の作成を生徒会が担当している。
 生徒会長で3年生の山本瑚子さん(17)は「生徒会が地域に寄り添う姿勢が評価されたと思います。これからも伝統を受け継ぎながら、生徒会活動をさらに発展させて、大賞を受賞できるようがんばりたい」と意気込みを語っていた。
 なお河瀬高校(河瀬中学も)の文化祭は13日に文化プラザで開催。グランドホールで合唱、演劇、吹奏楽、ステージ発表があり、メッセ棟とエコーホールで文化部の展示、ビンゴ大会、模擬店がある。

2019年6月10日月曜日

彦根市議会6月定例会の一般質問

 彦根市議会は10日から12日まで一般質問を行う。正副議長と監査委員を除く21人全員が登壇し、入札不調の市役所庁舎耐震化の行方や新年度当初予算案などについて質問する。一般質問の模様は各日午前9時からインターネット中継される。登壇者と質問内容は以下の通り。
 ▽森田充議員=人口減少の歯止め策、庁舎耐震の入札不調、国体
 ▽小川隆史議員=総務省の業務改善モデル、新市民体育センター整備
 ▽角井英明議員=市民に寄り添った予算再編成か、リフォーム補助、すべての子どもが学べる権利
 ▽辻真理子議員=市中期財政計画、庁舎耐震化、ふるさと納税
 ▽森野克彦議員=市税の納付状況、子どもの安全対策、旭森学区の下水道整備
 ▽和田一繁議員=登下校時の安全対策、社会資本整備総合交付金、市観光振興計画
 ▽林利幸議員=稲枝駅周辺整備、稲枝駅西側開発、曽根沼非農用地、石寺稲里線の改良
 ▽伊藤容子議員=市中期財政計画、公共施設等総合管理計画、清掃センターの転落事故、公共交通
 ▽矢吹安子議員=水道法一部改正、不登校生への取り組み、引きこもり
 ▽野村博雄議員=ごみ処理のあり方、荒神山の玄関口として河瀬駅整備、市民に寄り添った市立病院、街灯のLED、河瀬小増改築、河瀬公園整備
 ▽獅山向洋議員=市中期財政計画、当初予算案、金亀公園再整備計画、庁舎耐震の入札不調、市長人事、新教育長、ふるさと納税
 ▽小川吉則議員=福祉職員の処遇改善、子育て支援、高齢者福祉の充実
 ▽赤井康彦議員=当初予算案(職員の給与減など)、投票率と違反行為、幼保の無償化
 ▽谷口典隆議員=当初予算案、国体主会場道路の安全確保、金亀公園再整備計画、庁舎耐震化
 ▽杉原祥浩議員=予算削減事業、投票率低下
 ▽北川元気議員=市の財政、庁舎耐震化、教育行政
 ▽堀口達也議員=若者の投票率向上と選挙事務の簡素化、ICT活用、まちひとしごと総合戦略
 ▽中川睦子議員=放課後児童クラブの充実、公共交通の充実、投票の権利は守られているか
 ▽中野正剛議員=文化財の防災、市立図書館の利用者減、乳児用液体ミルク
 ▽上杉正敏議員=異常高温対策、交通事故対策
 ▽黒澤茂樹議員=新教育長の就任、滋賀大データサイエンス学部、稲枝駅西側開発。

2019年6月5日水曜日

県内70の城跡を紹介 本「近江の山城を歩く」発刊

 滋賀県内の70の城跡を紹介した本「近江の山城を歩く」が発刊された。
 県内には約1300の城跡が存在し、そのうち約400が山城だったとされる。2006年に本「近江の山城ベスト50を歩く」が刊行されたが、この13年間で新たに発見されたり、新たな機能が判明したりした城跡もあり、今回の新刊本に掲載された。
 本では、滋賀県と大阪府の教育委員会の文化財専門職員ら計10人が地域ごとに各城跡を担当し、編著者を滋賀県立大学人間文化学部の中井均教授(63)が務めた。城跡ごとに築城時期、標高、主な遺構、全体図、縄張り図、城へのアクセス図、3段階での登城難易度、専門職員の解説文を載せている。
 彦根市と甲良町の城跡は丸山城(小野町)、物生山城(宮田町)、佐和山城(古沢町)、彦根城(金亀町ほか)、日夏城(日夏町)、山崎山城(稲里・清崎・賀田山)、勝楽寺城(甲良町)で、市教委文化財課の下高大輔さんが担当。登城難易度3の丸山城は元亀元年(1570)に織田軍が佐和山城を攻める際にその東側に築城されたという。
 新たに発見の城跡の一つは彦根市男鬼町と多賀町入谷に位置する「男鬼入谷城」。執筆した中井教授によると、戦国時代に近江の江北を守護していた京極高広が江南を支配していた六角氏を攻める際に築城し、石垣や二重の堀切など防御意識の高い城だったという。
 中井教授は「すべての山城のページに縄張り図を付けているので、ぜひこの本を山城歩きの友として持参してもらいながら、散策を楽しんでほしい」と話している。A5判、304ページ。税抜き2200円。サンライズ出版。県内を中心に全国の書店で販売している。

2019年6月1日土曜日

鳥居本町に江戸時代後期の町並みを再現した映画の撮影所・彦根オープンセット完成

 彦根市鳥居本町に江戸時代後期の町並みを再現した映画の撮影所「彦根オープンセット」(仮称)がこのほど完成。岡田准一さん主演で来年公開の映画「燃えよ剣」(司馬遼太郎原作)で使用されたほか、今月末から時代劇の撮影にも使われる予定だ=写真はShiga movie labo提供
 滋賀県内外の企業による合同会社「Shiga movie labo」が、映画「燃えよ剣」の制作会社スタッフからの滋賀県内への撮影セット設置の依頼に応える形で整備した。
 「燃えよ剣」は新撰組の土方歳三の生涯を描いた作品。Shiga movie laboは市内の事業者が鳥居本町に保有する約2万平方㍍の敷地に、土方らが討幕派を襲った屋敷の池田屋など京都の宿場町を再現するため、昨年11月に着工し今年3月末に完成させた。約8000平方㍍分に池田屋を含む12棟の木造セットが並ぶ。
 「燃えよ剣」の撮影は4月に彦根オープンセットで約10日間かけて行われた。準備期間を含め映画撮影会社のスタッフ約200人が1カ月間近く滞在し、2000万円以上の経済効果があったという。今月末からは衛星放送の時代劇専用チャンネルの撮影も行われる。
 Shiga movie laboでは「撮影所がある京都のように、彦根でも俳優や監督、スタッフの馴染みの店ができるほどの映画撮影のメッカにしたい」としている。

2019年5月28日火曜日

旧豊郷尋常高等小学校本館が薩摩治兵衛記念館としてリニューアル

 国登録有形文化財の旧豊郷尋常高等小学校本館(豊郷町四十九院)が「薩摩治兵衛記念館」としてリニューアルオープン。開館を記念し12日に式典と音楽会が開かれた。
 現在の豊郷小学校は明治6年(1873)5月に四十九院の唯念寺に創設された成文学校が前身。その後、尋常科至塾小学校などを経て、明治25年4月に豊郷尋常小学校となり、4年後に豊郷尋常高等小学校と改名された。校舎は敷地面積約7345平方㍍に木造平屋建て約1551平方㍍で、昭和10年(1935)頃には建物の老朽化と児童数の増加(計600人以上)で、移転新築の必要があったため、実業家の古川鉄治の寄付で同12年5月に新校舎(現在の豊郷小学校旧校舎群)が竣工。同22年4月に豊郷国民学校から豊郷小学校に改称された。
 薩摩治兵衛は天保元年(1830)に四十九院村の農家に生まれ、10歳での丁稚奉公を経て慶応3年(1867)に東京日本橋で木綿商として独立した実業家。至塾小学校の新築時や豊郷尋常高等小学校前の道路拡張工事の際に多額の寄付もした。
 旧豊郷尋常高等小学校本館は2階建て延べ約200平方㍍。1階部分が講堂だったが、新校舎の竣工に合わせてヴォーリズ建築として教職員住宅に改造された。以降は明治20年頃の様相を伝える建物として地元で活用され、平成19年(2007)7月には国登録有形文化財に指定された。隣接する先人を偲ぶ館には薩摩治兵衛、二代・薩摩治兵衛、三代目の薩摩治郎八の写真や遺品が保管されている。
 昭和16年1月には鉄治郎の息子・博一らが「芙蓉会」を設立。芙蓉会では新たな観光スポットと地域の憩いの場の創設を目的に、老朽化していた旧豊郷尋常高等小学校本館の改築を決め、平成25年(2013)から調査、耐震診断、実施設計を行い、同28年から改築工事をしてきた。明治期の写真や資料を活用し、窓の開き戸式の扉(唐戸)やバルコニーなどを復元整備した。2階部分の内装はそのままになっている。改築費約6000万円。
 治兵衛の功績を称え、施設名を薩摩治兵衛記念館にし、集会や音楽会などイベントができる多目的ホールとして活用する。芙蓉会の古川博康理事長は「伊藤忠兵衛記念館、豊郷小学校旧校舎群に続く3つめの観光スポットが整備できました。文化遺産を大切に活用していただき、地域活性化にもつながればと思います」と話していた。
 見学する際は火木土曜日開館の先人を偲ぶ館に連絡するか、四十九院区長の渡邉則夫さん(35)3093まで。

2019年5月18日土曜日

宿泊施設・多賀さとの宿 一圓屋敷6月1日オープン

 国の登録有形文化財に指定されている多賀町の一圓屋敷が宿泊施設「多賀さとの宿 一圓屋敷」としてリニューアル。6月1日のオープンを前に9日、マスコミなど向けの内覧会が開かれた。
 一圓家は江戸時代の庄屋で、現在の建物は安政4年(1857)に建設され、敷地面積が1678平方㍍、建物面積が2階建て約560平方㍍。3つの蔵を備えている。平成20年(2008)にNPO法人彦根景観フォーラムに譲渡され、地元住民団体の多賀クラブが街おこしの拠点として活用してきた。
 彦根景観フォーラムのメンバーや地元住民らは宿泊施設化を目指し、合同会社さとやま多賀を設立。階段やバスルーム、談話室の新設など改築を行い、一つの蔵を含めて最大で3グループ18人が泊まれる和室と洋室の3部屋を設けた。
 夕食には多賀の野菜や地鶏を使った「じゅんじゅん」や地酒「多賀」を用意しているほか、朝食には野菜を使ったみそ汁や滋賀のつくだ煮を提供する。電動自転車6台を置き、多賀の3コースを2~4時間散策する「里山自転車さんぽ」も体験できる。宿泊料金は大人2人の場合一人1万3500円。自転車貸し出し4500円。
 さとやま多賀代表の桂善蔵さん(70)は「多賀の里の良さを体感できるメニューをそろえました。自転車で多賀のまちの散策もしてほしい」と話している。問い合わせは一圓屋敷のホームページか後日つながる(20)8275。

2019年5月17日金曜日

宗安寺で江戸時代に描かれた地獄絵(十王図)を公開

 彦根市本町の宗安寺(竹内眞道住職)は19日まで、江戸時代に描かれた地獄絵(十王図)を公開している。
 経典の「十王経」によると、人は亡くなると冥界の十大王に、生前の罪についての裁断を受け、遺族の追善供養によって良き審判が下され、善処に生まれるとされる。
 地獄絵は寛文7年(1667年)に、宗安寺第7代の縦誉(じゅうよ)上人が、亡くなった弟子の昇誉無極上人の菩提を弔う
ために描かせたとされ、縦179㌢×横46㌢の掛け軸型の10幅の絵。初七日から3回忌までの十王と本体の仏がそれぞれ描かれており、57日の絵には閻魔(えんま)王と地獄菩薩、100ケ日には平等王と観音菩薩が登場しており、亡き人が鬼に舌を抜かれたり、火あぶりさせられたりしている様子の絵も見られる。
 竹内住職は「縦誉上人が檀家に悪い行いをしないよう戒めるためにこの絵を描かせたのだろう」と話している。観覧料は大人200円、子ども無料。午前9時~午後5時。問い合わせは宗安寺(22)0801。

 井伊家と縁がある社寺を巡りながら秘仏の観覧などができる「井伊家ゆかりの神様・ほとけ様十六巡り」が、今月19日までの土日に行われている。
 彦根観光協会が井伊家ゆかりの社寺などのPRの一環で企画。協賛の社寺などは大師寺、千代神社、済福寺、宗安寺、北野神社、埋木舎、滋賀県護国神社、長寿院、龍潭寺、多賀大社、慈眼院、青岸寺、圓常寺、西明寺、金剛輪寺、百済寺。各社寺では直弼ゆかりの茶室公開や拝殿でヨガ体験、写経体験などができる。体験内容は彦根観光協会のホームページで確認可。
 このほか通年として、ひこにゃんをプリントした朱印帳を各社寺や彦根観光協会、市観光案内所、彦根観光センターで1200円で販売。各社寺では300円で朱印が受けられる。朱印帳の提示で屋形船の乗船料や飲食代の割引などの特典も。

2019年5月15日水曜日

日本ご当地キャラクター協会と日本ご当地タクシー協会が協定締結

 ひこにゃんの運営費の資金協力を求めている日本ご当地キャラクター協会(彦根市大藪町)に、日本ご当地タクシー協会(大阪市)がひこにゃんの活動資金を寄贈。9日に四番町スクエアで協力協定の締結を兼ねた式典があった。
 日本ご当地タクシー協会は、日本各地で「観光タクシー」を運行する事業者9社で昨年4月に結成。観光タクシーは各地の名産品型の表示灯やユニークなデザインの車体が特徴で、観光案内の知識を備えたドライバーが乗務し、各地で運行している。現在は北海道から九州まで12道県で13社が加盟している。
 昨年の台湾で開催されたご当地キャラのイベントで、香川県のうどんタクシーがご当地キャラのつるキャラうどん脳と一緒に地元をPR。このコラボを全国に広げて地域貢献に役立てようと協定を締結した。
 この日は、うどんタクシーとつるキャラうどん脳、岐阜県の鮎菓子タクシーとひあゆ丸、石川県の金澤寿司タクシーが参加。ひこにゃんの活動資金の目録贈呈後、彦根のやちにゃんを加えて記念撮影が行われた。
 日本ご当地タクシー協会の楠木泰二朗理事長は「タクシーが単なる移動手段ではなく、観光振興にも使えるということをアピールしたい」と語っていた。

2019年5月11日土曜日

公政会 過半数の12に、谷口典隆議員入会で反大久保色増す

 4月21日の彦根市議選で当選した新人10人らを加えた新たな会派構成が6日までに判明。6期目の谷口典隆議員と保守系の新人5人が公政会に入り、現職6人を含め市議会の過半数の12人となった。大久保貴市長に厳しい立場をとる谷口議員の入会で、市議会と現市政の対立構図がより深くなるのは必至だ(次号で各会派のメンバーと役員を掲載予定)。
 新人議員で公政会入りしたのは、伊藤容子、小川隆史、黒澤茂樹、森野克彦、林俊幸の各議員。谷口議員は本紙の取材に「現市政に対峙するにはまとまった組織に入る方が良いと判断した」と話した。谷口議員の入会は今後、2年以内の市長選や4年後に予定されている県議選の出馬に向け、自民党系の組織固めの布石との見方もできる。公政会は再選した現職を含め、改選前の8人から4人増となり市議会での影響力がより強くなる。
 一方で、市長与党の夢みらいには新人の小川吉則、森田充の各議員が入会。現職2人と含め4人となったが、改選前の6人から減らし、その影響力がより薄まった。
 北川元気、堀口達也の両議員による新会派「令和会」、公明党の現職2人、共産党の新人2人、無会派の2人は、いずれも現市政に厳しい立場をとっており、大久保市長の市政運営は改選前よりも難しくなる。

 ※解説=谷口議員の公政会への入会(復帰)が持つ意味は重く、最も嫌がっているのは大久保市長に違いない。
 なぜ、その意味が重く、大久保市長が嫌がるのか―。まず、改選前は公政会および市議会のオーガナイザー的な存在だった西川正義氏がいたが、西川氏の引退で改選後のまとめ役の不在を危惧する声は市議会内でもあった。そういう見方からすると、市議会のキーマンの一人である谷口議員の公政会入りが持つ意味は大きい。
 また、小生がこれまでの議会を見て判断するに、大久保市長が現市議会で特に嫌がっているのは獅山向洋、谷口の両議員である。市長が両議員を嫌がる理由としては舌鋒鋭い指摘はもちろんだが、両議員が大久保市長を優に上回る首長としての資質を備えていることである。
 そして、改選前の公政会には大久保市長を支持する議員が一人いたが、谷口議員の入会で、より反大久保色が強まるのは間違いない。市長を支持する夢みらいの議員は4人に減り、残り20人が厳しい立場だ。更に「死に体」が続いている現市政が生き返る見込みはない現状からも、大久保市長の残り2年の任期は保たないと考えているのは小生だけではなかろう。【山田貴之】

 先の市議選で当選した新人議員10人への議員章のはい用式が7日、市役所本庁舎5階の議会応接室であり、議会事務局の職員から議員一人ずつに議員章が付けられた=写真。

2019年5月10日金曜日

令和婚 1日だけで婚姻届49件、ひこにゃんも登場

 新天皇陛下がご即位した1日、ひこにゃんが色紙に「令和」と書かれた額を手に彦根城博物館前などに登場した。また1日だけで市への婚姻届が49件あった。
 雨天だったため、当初予定されていた天守前から博物館に登場場所が変更。午前10時半にひこにゃんが登場すると、観光客らから歓声が沸き起こった。30分の間に延べ約2800人が見に訪れた。ひこにゃんは午後に四番町スクエアにも「令和」を手に登場した。
 婚姻届は1日午前0時ちょうどの3件を含めて午前9時半までに6件、特設窓口を設けた午前9時半~午後4時に37件、午後4時以降に6件あった。そのうち高宮町の和田祥一さん(34)と長浜市法楽寺町の水口彩さん(27)は正午過ぎに婚姻届を提出。ひこにゃんのパネルをはさんで記念撮影に応じた。和田さんは「令和を迎えたこの日に入籍できた事をうれしく思います。和やかで幸せな家庭を築いていきたいと思います」と笑顔を見せていた。
 このほか、新天皇陛下の御即位に伴う記帳所が彦根城博物館の講堂に設けられ、931人が記帳した。

2019年5月6日月曜日

万葉集 彦根の山や川を詠んだ歌2作

 新元号「令和」の2文字は、万葉集第5巻の「梅花の歌」の32首の序文に使われている。万葉集には日本各地の風景などを詠んだ歌があり、彦根市内に関する2作の歌に登場する場所などを紹介する。
 万葉集は奈良時代に刊行された日本最古の和歌集で、全20巻に天皇や皇族、歌人、農民など幅広い階層の人たちが歌った約4500首の歌が収められている。
 新元号に使われた第5巻の序文は「時に初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す」。この現代語訳は「時あらかも初春の好き月、空気は美しく風は穏やかだ。梅は美女の鏡の前に装う白粉(おしろい)のように白く咲き、蘭は身を飾った香のごときかおりをただよわせている」。
 第5巻の梅の花を歌った32首は天平2年(730)1月13日、万葉集の編さんに関わった歌人・大伴家持(718~785)の父で太宰府長官だった大伴旅人(665~731)の自宅での宴席に集まった32人の役人が、庭園にあった梅にちなんで詠んだとされる。
 彦根市内の歌の一つは、「淡海路(あふみぢ)の 鳥籠(とこ)の山なる 不知哉(いさや)川 日(け)のころごろは 恋(こ)ひつつもあらむ」。第三十七代の崗本(斉明)天皇(594~661)が詠み、万葉集第4巻に収められている。
 彦根万葉集を読む会(現在は解散)が平成21年(2009年)12月に彦根駅東口に設置した石碑には、その歌の意味として「淡海路の鳥籠の山を流れる不知哉川の名のように、さあどうなのでしょう。この日頃もあなたを恋い慕いつつ過ごしていましょうか」とある。
 鳥籠の山とは、彦根を通っていた東山道に鳥籠の駅があったとされ、その近くの大堀山や正法寺山、東山があげられる。天智天皇の子・大友皇子と、弟の大海人皇子が皇位継承を争った壬申の乱では鳥籠山で戦があった。
 不知哉川とは芹川が有力だが、原町の小川との説もあり、不知也川と呼ばれている。「いさや」には「さあどうなのか」の意味もある。
 市内を詠んだもう一つの歌は「犬上の 鳥籠の山なる 不知哉川 いさとを聞こせ 我が名告らすな」。
 彦根万葉集を読む会の元講師で彦根城博物館建設準備室次長や彦根東中学校長などを歴任した礒崎啓さん(91)=米原市=によると、後半部分の現代語訳は「さあ、知らないとおっしゃってください。私の名を言ってくださるな」。作者は「詠み人知らず(作者不明)」で、「2作とも恋を詠んだ歌だ」と解説した。
 大堀山のふもとには2つの作品を記した石碑が建っており、裏面には「平成6年夏」との建立時期が書かれている。
 なお同会は昭和55年(1980)に磯崎さんが講師を務め、東地区公民館で毎月1回、万葉集の教室を開き、県内外から受講者がいた。
 結成30周年の平成21年12月には彦根駅東口に万葉歌碑を建立し、12日に除幕式を開催。磯崎さんや当時の獅山向洋市長らが出席した。この模様は本紙の12月16日号でも紹介している。同会は一昨年に解散している。

2019年4月26日金曜日

彦根市議選 新しい顔ぶれ決まる、24人に当選証書付与

 彦根市議選は21日投開票が行われ、現職14人、新人10人が当選。翌日には当選証書が付与された。
 市議選は大久保貴市長の現市政への評価を争点に行われ、現職の矢吹安子氏(72)が市長与党会派の「逆風」をものともせず前回に続きトップ当選。最高齢の獅山向洋氏(78)も3位の得票数で、当選後、本紙の取材に「新たな気持ちで次々とあらゆる策を打ち出していきたい」と熱く語った。
 新人では市長の要請で出馬した近江ふるさと園元職員の小川吉則氏(60)や、ユーチューバーの堀口達也氏(30)が当選。前回の選挙で落選した伊藤容子氏(56)は当確の知らせを受けて、集まった支援者たちと抱き合いながら喜び、花束を受け取って万歳三唱。本紙のインタビューに対し「これで市民の皆さんの思いを市に伝えていくことができる。公共交通網の充実や観光振興など進めるべきことは多くある」と意気込み、現市政に対しては「是々非々で対応し、一つ一つの問題について慎重に判断したい」と述べた。
 一方で田附隆司氏(64)と松野和則氏(51)は落選。そのうち田附氏は当選した新人に対して「自分なりの考えを持ち、議会運営にあたってほしい」と話していた。
 市議選の当日の有権者数は9万0414人、投票者数は3万9230人で、投票率は前回の50・05%から大幅に下回り、43・39%。市制施行以降で過去最低だった前々回の45・65%も下回った。原因としては争点がほとんどなかったことや立候補者数が少なかったことが考えられるが、市選管の小川良紘委員長は「残念な結果だと思っています。原因を分析したい」と話した。市内38カ所の投票所のうち最低が旭森小体育館の32・20%で、次いで野良田公会堂(35・57%)、高宮地域文化センター(35・66%)。最高は稲枝北小体育館の71・50%。
 当選した24人への当選証書の付与式が22日、大学サテライトプラザ彦根であり、市選管の小川良紘委員長から一人ずつに証書が渡された=写真。
 式後、新人の堀口氏は「身の引き締まる思い。早く彦根市の発展のために貢献できるように、議員の仕事について全力で学ばせて頂きたい」と抱負を語った。また「盟友」の北川元気議員と行動を共にすることを明言した。
 豊郷町長選は現職の伊藤定勉氏(71)が、新人で自民が推薦した前田広幸氏(47)を破り4選目を果たした。得票数は伊藤氏が1902票、前田氏が1376票だった。

 市議選の結果でまず注目されるのは30歳のユーチューバー・堀口氏の当選である。選挙カーを使わず、バイクで街宣し、北川議員や仲間たちと各所で街頭演説をした。西村久子県議や市長選の出馬経験者の応援も功を奏したほか、インターネット上での選挙や若さゆえに有権者うけしたのだろう。堀口氏がどのような人物なのか、小生はまったく知らない多くの市民の一人だが、堀口氏には落選した2人の分まで市政発展のために頑張ってほしい◆さて選挙期間中にあった事案として、甲候補が選挙事務所にしていた公共施設で乙候補が個人演説会を実施する際、乙候補の陣営が甲候補の名前が記された看板などを外させたという◆法的には問題ないようだが、乙候補の陣営の行動は「選挙妨害」や「嫌がらせ」と受け止められても致し方なかろう。甲候補の陣営によると、乙候補の地盤にある施設で個人演説会を予定していたが、前日になって「何らかの圧力で」できなくなったという◆選挙は戦であり、「妨害」も一つの手かもしれないが、倫理的、道義的に反する手法はなかったか、乙候補の陣営には再点検して頂きたい。           (山田)

2019年4月24日水曜日

朝鮮通信使と彦根~記録に残る井伊家のおもてなし~刊行

 朝鮮人街道が整備された理由など、判明した歴史を紹介した本「朝鮮通信使と彦根~記録に残る井伊家のおもてなし~」が3月30日に刊行された。
 著者は元彦根城博物館学芸員の野田浩子さん(49)=佐和町。2017年3月に同館を退職。10月に朝鮮通信使に関する記録333点がユネスコの世界の記憶遺産に登録され、翌月に鳥居本地区公民館で講演するのに合わせて朝鮮通信使について研究した。今回の本はその研究の中で新たにわかった内容を中心にまとめている。
 朝鮮通信使は慶長12年(1607)に初めて来日し、明和元年(1764)までに計10回訪問。彦根にも朝鮮人街道を通って、宗安寺(本町)で宿泊した歴史がわかっているが、その詳細は判明していなかった。
 野田さんは朝鮮側の公式の旅行記録「使行録」や宗安寺に関する史料などを読み解いた。本は1章「彦根城と朝鮮人街道の一体的整備」、2章「朝鮮人街道の成立」、3章「朝鮮通信使をもてなした彦根藩」、4章「通信使を迎えた彦根」、5章「文華をこのむ地 彦根」で構成。
 本では新たにわかった歴史として、▽朝鮮人街道が元々は慶長10年に二代将軍・徳川秀忠の上洛する際に整備された▽彦根の宿では豪華な調度品がそろい、朝鮮の食器や冬服の準備、雨具・灯りを持参しての出迎え、行き届いた掃除など入念なもてなしがあった▽宗安寺への食材の搬入口はこれまで、本通り(キャッスルロード側)の黒門とされていたが、寺につながる裏口の仮設の通用口だった―ことなどを紹介している。
 野田さんによると、朝鮮通信使は初代・井伊直政の子の直継時代から十代・直幸までの時に来日。特にもてなしの形式が決まった二代・直孝は江戸にいながら朝鮮通信使の成功に向けて尽力。その背景について野田さんは「譜代大名の筆頭という自負心により、随一のもてなしをするよう家臣に求めたのだろう」と分析している。
 本はB6判174ページ。税抜き1800円。発行はサンライズ出版。4月10日から全国の書店で販売される。
 なお30日午後1時半~宗安寺で「井伊家のおもてなし」についての野田さんの講演会もある。参加費500円。会場で著書の販売も。申し込みはサンライズ出版☎(22)0627。

 彦根史談会は3月23日、野田浩子さんを講師に招き、彦根市立図書館で「朝鮮人街道 3つの謎に迫る」をテーマに講演会を開いた=写真。
 「いつ何のために敷かれたのか」「いつから朝鮮人街道と呼ばれたのか」「幻の山崎茶屋の位置と休息の実態」ついて説明。そのうち江戸時代の呼び名として、美濃下海道、佐和山海道、朝鮮人道、朝鮮人街、唐人海道などをあげ「多様な呼び名があったが、明治7年に滋賀県が『朝鮮人街道』として定着した」と解説。
 幻の山崎茶屋については、明暦元年(1655)の朝鮮通信使の日記に、第6回の通信使のために彦根藩が山崎の村に仮茶屋を建てたという記述を紹介。また正徳元年(1711)の第8回の通信使を担当した藩士・花木十介の記録として、通信使の上官が崇徳寺(肥田町)の山号「大智山」と書いたと推測される関連の記述を明らかにした。「大智山」の書(扁額)は現在も崇徳寺で保管されている。

2019年4月20日土曜日

彦根市議選21日投開票、現市政への評価争点

 彦根市議選が14日告示され、現職14人、新人12人が出馬。21日の投票に向けて、選挙戦は終盤戦に入っている。
 定数24に対し、出馬したのは26人(別表参照)。政党別では自民1人、公明2人、共産2人、無所属21人。
 今回の選挙戦は、大久保貴市長に対する評価の是非が争点になっている。市役所庁舎耐震化を巡る裏合意や耐震化の遅れ、広域ごみ処理施設の建設候補地の白紙化、新年度予算の市議会での否決、ひこにゃんの運営費カット、国体主会場整備や新市民体育センター建設による財政負担など、課題山積みの現市政に対する各候補者のスタンスが問われている。
 現市政を批判するある候補者は「市長の考えは彦根の歴史、伝統、文化を否定するものであり、容認できない」と話す。
 一方で支持するある候補者は「新年度予算の否決により、ひこにゃんの運営費をはじめ多くの事業がストップしており、否決した市議会にも責任がある」と市長を擁護している。

ひこにゃんの13回目の誕生日祝う

 ひこにゃんの誕生日の13日、四番町スクエアで記念セレモニーがあり、全国からの約300人が13回目の誕生日を祝った。
 ひこにゃんは愛称が決まった2006年4月13日が誕生日で、特別住民票の生年月日にも記載されている。
 この日のセレモニーでは、観光客やファン、祝福に駆けつけた県内外のゆるキャラ8体が見守る中、ひこにゃんが登場すると歓声が沸き起こった。ひこにゃんファンクラブの二代目会長に就いた井伊直岳さんは「初代会長の北村昌造さんはひこにゃんをこよなく愛していた方で、その思いを引き継ぎたい。これからも応援をお願いします」とあいさつし、ひこにゃんへ花束を贈った。
 縦32㌢×横48㌢×高さ9㌢のバースデーケーキやゆるキャラからプレゼントが贈られた後、全員で誕生日の歌を歌って祝った。
 大久保貴市長は「ひこにゃんを危機におとしいれたということで、最近すこぶる評判が悪い市長が私です。私の責任として1日も早く予算措置をして、これからもひこにゃんの成長を見守りたい」と語った。
 大阪府和泉市から訪れた福井穂花さん(12)は「ひこにゃんも色々あったようだけど、会えてよかったです。これからもがんばってほしいです」と笑顔を見せていた。

「医療介護福祉をポジティブに」コンセプトに音楽事務所設立、アルバムMUSUBIリリース、20日むすびフェス&マルシェ」

 福祉の仕事に携わる歌手たちが「医療介護福祉をポジティブ(前向き)に」をコンセプトに、音楽事務所「Empowerment Records」を設立。ファーストアルバム「MUSUBI」をリリースした。20日午前11時~は戸賀町のボンフリーメガストアーで「むすびフェス&マルシェ」を行う。
 勤務が過酷や給与が安いなど福祉のマイナスイメージを払しょくしようと、彦根市山之脇町の作業療法士・田中孝史さん(38)が中心となって、福祉の仕事をしながらライブなどの活動をしている県内外のシンガーソングライターやラッパー、レゲエ、ヒップホップらのアーティストに協力を依頼。医療介護福祉へのポジティブなメッセージを詰めたアルバムを作った。
 完成したアルバムは、豊郷病院に勤務する作業療法士の佐々木慎さん(30)、頚髄損傷で障害を負ったラッパーのラージ・Tさん(38)、児童虐待対策のケースワーカーの仕事をした市職員の吉井ヒカルさん(31)ら10人の13曲が入っている。(https://epmt2018.official.ec/)で2000円で販売。
 むすびフェス&マルシェではアルバムに登場する歌手たちのライブ、車いす体験・骨密度測定・足浴などブース、古本・多肉植物・アクセサリー・ジェラート・焼き菓子・クレープ・だし巻きバーガーなどマルシェが開催。午前11時~午後4時。入場無料。雨天中止。
 田中さんは「熱い思いを持つアーティストが集まり、それぞれのメッセージが詰まっていると思います。音楽を聞いてくれる人たちがポジティブになってもらえたらうれしいです」と話している。

2019年4月15日月曜日

北村畳店のモダン乱敷き畳 モダン乱敷きアワード2018で最優秀賞

 彦根市栄町の北村畳店が開発した「モダン乱敷き畳」が、全国の畳店の製品を審査するモダン乱敷きアワード2018で最優秀賞を受賞。さきごろ、東京ビッグサイトで開かれた表彰式で北村和義店主(47)がトロフィーと表彰状を受け取った。
 畳の敷き方には、長方形を均等にした回し敷き、正方形の半畳市松敷きなどがある。モダン乱敷きは2、3色の長方形や正方形の畳を不規則に並べる敷き方で、組み合わせが無限大にあるためデザイン性が重視される。彦根市内でモダン乱敷きを開発している事業所は北村畳店のみだといい、全国では今年3月時点で248社が専門の団体に加盟している。
 北村畳店は、新築住宅で畳を使った和室が減少しているため、デザイン性のあるモダン乱敷き畳を2015年から開発。利用者からは「モダン乱敷き畳を使った和室の部屋を他人に見せたくなった」など好評の声が増えているという。
 モダン乱敷きアワードには16年と17年にも出品し、2年連続で特別賞を受賞。18年の同アワードには、3畳のスペースにへり無しの畳と、半畳の4分の1の色の異なる小さな畳をランダムに配置した「広く見える錯覚を狙ったデザイン」の製品=写真=を出品。全国の施工事例144作品の中から最高の最優秀賞を受賞した。
 北村店主は「日本一になれたことがとてもうれしい。これからもオンリーワンの製品を提供していきたい」と笑顔を見せていた。問い合わせは北村畳店☎0120(193)756。

2019年4月10日水曜日

県議選彦根犬上 中沢トップ当選 細江大野再選 江畑返り咲く

 滋賀県議選の投開票が7日行われ、彦犬地区ではチームしが公認で現職の中沢啓子氏(60)が9880票でトップ当選を果たした。自民公認で現職の細江正人氏(72)、自民推薦で現職の大野和三郎氏(63)が再選、立憲民主公認で元職の江畑弥八郎氏(64)も返り咲いた。現職の地盤を引き継いだ自民推薦で新人の奥野嘉己氏(60)、共産公認で新人の今村恵美子氏(64)、自民推薦で新人の小菅雅至氏(51)は落選した。
 中沢氏は三日月県政の「健康しが」の推進をPRしながら、市内での知名度を生かしたほか、本籍地の多賀町で次点の886票を得るなど幅広く支持を固めた。当選後、6期目に向けて「女性の視点に立ちながら人に優しい県政を目指して努めていきたい。安心安全な食の提供のため農業振興に力を入れたい」と抱負。彦根については「2024年の滋賀国体を機に市民の皆さんが街づくりに少しずつ関わって、一緒に地域を盛り上げていきたい」と語った。
 細江氏は公政会をはじめとした自民の市議らから支援を受けて手堅い選挙戦を展開。陣営からは終盤にかけて「厳しい戦い」との声も聞かれたが、前回とほぼ同数を獲得した。3期目となることに「県議会でも最高齢になる。2024年の滋賀国体に向けて彦根市内が整備されるのは絶好の機会であり、着実に進めていきたい」と述べた。
 大野氏は彦犬地区の建設業のほか、犬上で5811票を得て他候補を圧倒したが、彦根市内では伸び悩み、前回トップの1万0920票から2309票減らし3位に終わった。
 江畑氏は八坂、三津屋、須越の3町を中心に戦い、連合滋賀や共産を除く野党の組織票も得て3期目を果たした。当確の知らせを受けて選挙事務所に涙ぐみながら登場した江畑氏は支援者らと握手して登壇。「4年前の悔しさを果たすことができ、もう一度恩返しができる。人権、命に関する政策、声が届きにくい人たちを救う仕事をしていきたい」と意気込みを話し、女性スタッフから花束を受け取った。最後は全員で万歳三唱をし喜んでいた。
 奥野氏は稲枝地域で主に戦い、市北中部の一部保守層の支援を受けて4番手を狙ったが、1705票足りず涙をのんだ。
 今村氏は彦犬地区の共産票のほか、地元の豊郷では健闘したが、票が伸ばせなかった。
 小菅氏は自転車に乗って一人で街宣したが、支持を得られなかった。
 投票日の有権者数は彦犬地区全体で10万8235人(うち彦根が9万0470人)。投票率は41・36%と前回(47・29%)から下がり、彦根のみでは38・72%(前回44・3%)と40%を切り、県内では草津、守山に次いでワースト3位だった。
 ※(解説)
 彦犬地区の県議選の結果からまず注目できるのは、前回トップだった大野氏が3位に落ちた点である。
 その理由として注視すべきは、投票率が前回から下がったものの、中沢、細江の両氏が前回とほぼ同数票だった一方、大野氏の彦根での票が前回の3831票から2800票と千票以上減った点である。大野氏は彦犬地区のインフラ整備に尽力しているのは市民でも周知だが、その貢献への評価以上に、豊郷町長時代に世間を騒がせた影響がいまだに「大野アレルギー」として彦根市民に根強く残っているということである。
 また大野氏の獲得票のうち、犬上3町で今回は5811票だったが、前回の7089票から大きく減らしており、彦根の候補者が犬上にも着実に浸透しているとも分析できる。
 そして今回の選挙戦の焦点は、前回350差で敗れた江畑氏と、現職から稲枝の地盤を継いだ奥野氏との4番手争いでもあった。江畑氏には地元とさまざまな団体の組織票がついた一方で、市議会で公政会を脱退し無会派だった奥野氏は地元(稲枝東)以外から支援を広げることができず、苦戦をしいられた。結局、ふたをあければ1705票の大差で江畑氏が4番手に入った。現職の4人には「空白」になった稲枝地域の振興のためにも尽力願いたい。   【山田貴之】

ひこにゃんファンクラブ新会長に十八代当主の井伊直岳さん、運営費クラウドファンディングも

 ひこにゃんファンクラブの新しい会長に十八代当主の井伊直岳さん(49)が就任し、4月1日に彦根城博物館でひこにゃんとの記念撮影が行われた。
 同クラブは2010年10月に発足し、初代会長にはひこにゃんの選考者の一人で当時の彦根城築城400年祭実行委員会会長だった北村昌造さんが就任。もう一人の選考者だった当時市長の獅山向洋市議によると、今年2月28日に亡くなった北村さんは生前、次期会長に井伊さんを薦めていたため、遺言の形で3月14日に獅山市議から井伊さんに就任を依頼。2月定例会後の26日に承諾を得た。
 会長を引き受けた理由について井伊さんは、ひこにゃん誕生には二代・直孝公の逸話が関係しているため「井伊家とのご縁があるひこにゃんを応援してくださる方々の力になれれば」と説明。「北村さんは経営者でしたが、経営に使うことなく、彦根のために公正にひこにゃんを扱っておられた」と初代会長を称えたうえで「ひこにゃんのファンの皆さんの間に立って、彦根のためにがんばりたいです」と抱負を述べていた。
 彦根市はふるさと納税の「みんなのひこにゃん応援事業」の寄付者を対象に同クラブを設置。会員は約1000人おり、会員証の発行、限定のオリジナルグッズ進呈などの特典がある。

 今月から単独でひこにゃんの運営をしている日本ご当地キャラクター協会(大藪町)は2日、活動資金を集めるため四番町ダイニングでの募金と寄付金の受付を開始。クラウドファンディングも実施している。
 市が暫定予算にひこにゃんの運営委託費を盛り込まなかったため、受託予定だった同協会は4月から、本予算が提案される6月議会が終了する7月末まで単独で運営すると公表。当初はお世話係の手配のため、4月2日から5日までひこにゃんの活動を休止する予定だったが、手配にめどがついたため4日から活動を再開した。
 四番町ダイニングには1階のレジ横に募金箱が設置=写真。寄付金はゆうちょ銀行で受け付けている。領収書や寄付の証明書が必要な場合はクラウドファンディングの利用を。同協会では400万円を目指している。代表理事の荒川深冊さんは「ひこにゃんを応援してくださる皆様からの協力をお願いします」と話している。問い合わせは同協会☎(22)1130。

2019年4月5日金曜日

滋賀県議選で彦犬7人が舌戦

 4月7日投票の滋賀県議選は中盤戦に入った。彦根犬上地区(定数4)に出馬している7人は、街頭や個人演説会などで県政に関する考えを訴えている。
 現職で自民公認の細江正人氏(72)=本町2=は保守票や市議時代からの知名度を生かして、組織票を幅広く固めている。「県議の務めとしては国が法律で決めた政策を市町に回す場合、調整する働きがある」「会派に所属しているが、是々非々で判断することをモットーに務めており、市民の皆さんの幅広い声を県政に届けていきたい」。
 新人で自民推薦の小菅雅至氏(51)=野田山=は街宣カーを使わず、折りたたみ式の自転車で遊説。「世界、日本は変化しており、古い伝統文化を守りながら、新しい時代をつくる必要がある」「インフラ整備、学力向上、観光客増、どれをとっても彦根は発展しておらず、県の立場から大きな視点に立って仕事がしたい」。
 元職で立憲民主公認の江畑矢八郎氏(64)=八坂=は、国民民主、社民、チームしが、連合滋賀の推薦を得て、自公政権の国政批判と福祉政策に重きを置いた選挙戦を展開。「保育士不足や待機児童への対策が進んでおらず、将来の子どもたちにとって大変厳しい状況にある」「環境、人権、子育て・教育の問題を県として整備する必要がある」。
 現職で自民推薦の大野和三郎氏(63)=豊郷=は建設業や犬上の保守票、部落解放同盟などから支持を獲得。「滋賀国体を契機に、道路などのインフラ整備を進めて観光促進と企業誘致を図り、自立できる湖東をつくる」「六次産業をしっかり育てることで新たな雇用が生まれる。地域経済の発展は子育て支援などソフト面に回すこともできる」。
 新人で共産公認の今村恵美子氏(64)=豊郷=は、自公政権の国政と三日月大造知事の県政に対し「大型のハコモノを進めて良いのか」と指摘。「滋賀国体に合わせて大型の公共事業が行われようとしており、県民の税金の無駄づかい」「中学校までの医療費無償化、国保料や介護保険料の抑制など、県民の暮らしを守る必要がある」。
 現職でチームしがの中沢啓子氏(60)=中央=は、嘉田由紀子前知事と三日月知事の政策や主張を支持ながら、5期の間に行ってきた実績もPR。「子どもの笑顔があふれ、誰もが住み慣れた地域で最後まで自分らしく暮らせる滋賀にする」「女性の視点に立って女性が活躍できる場を増やし、人に優しい滋賀にしたい」。
 新人で自民推薦の奥野嘉己氏(60)=彦富=は稲枝地域を重点的に回っており、市中南部の一部の保守層の支援も得ている。彦根市の政策が北部中心、滋賀県が南部中心だと位置づけ「2つの南北問題の改善に向けて県の立場で取り組んでいきたい」「財政が悪化する中で健全経営に軸足を置いた行政の監査役を果たしていきたい」。

滋賀県護国神社で6日午後5時半〜インド・中近東の楽器コンサート、ローチョコも

 彦根市尾末町の滋賀県護国神社で6日午後5時半〜インド・中近東の楽器のコンサート「Music and Chocolate with fluttering cherry blossoms〜桜舞う夜にチョコと音〜」がある。
 芹橋2丁目でローチョコの店を経営する吉田理恵さんが、米国サンフランシスコのMah-Ze-Tar=写真と、高名哲郎さんと中川大夢さんの民俗楽器奏者3人を招いて企画。
 当日の入場料はローチョコ付き1500円。アフターパーティーとして彦根城で花見も。

2019年4月4日木曜日

ひこにゃん新元号「令和」手に

 新元号の「令和」が1日午前11時40分頃に発表され、その日の午後に四番町スクエアに登場したひこにゃんは、丸ゴシック体で「令和」と印刷された色紙を持って現れた。
 ひこにゃんは約100人が見守る中、手提げかばんを持ちながら登場。司会者のかけ声で色紙を取り出し、顔の前に出して記念撮影に応じていた。
 浅野雄一郎さん(30)と幸代さん(26)=名古屋市=は昭和と平成生まれの夫婦で、6月には令和生まれの長女が誕生予定。「実際にひこにゃんを見たのは初めてで、新元号が発表されてすぐに色紙を手に登場するところが最前線をいっていると思った」と話していた。
 また東京都北区の小早川奏琉(そうる)君(9)は「色紙を持って愛想良くしていたところがとてもかわいかった」と笑顔を見せていた。

2019年4月1日月曜日

スペインのハンドボール代表チームのユニホームを着たひこにゃん小学生チームJrレイカーズと交流

 スペインのハンドボール代表チームのユニホームを着たひこにゃんが24日、ブリヂストン彦根工場の体育館で、地元の小学生チーム「Jrレイカーズ」の子どもたちと交流した。
 彦根市は昨年8月に、2020年の東京五輪でのスペインのハンドボール代表チームのホストタウン登録を受け、翌月には王立スペインハンドボール連盟と事前合宿などに関する協定書を締結。ホストタウン化を市民にPRするため、Jrレイカーズにひこにゃんと子どもたちとの交流を依頼した。
 この日は彦根や東近江、多賀からの園児から小学6年生までの子ども61人が参加。市が特注で作ったユニホームを着たひこにゃんが登場すると歓声が沸き起こり、一緒にスペインに関するクイズをした。記念撮影後、子どもたちはひこにゃんが見守る中、シュート練習をしていた。
 女子チーム代表の藤塚海さん(12)=旭森小6年=は「ユニホーム姿のひこにゃんはとてもかっこいい。ハンドボールで彦根が盛り上がればうれしいです」と話していた。

ひこにゃん4月以降も登場へ 新規の出演は当面無し、彦根市が暫定予算に運営費盛り込まず

 彦根市が暫定予算にひこにゃんの運営費を盛り込まなかったため、4月以降の彦根城などでの登場回数が減少する可能性が出ていた。この話題が全国ニュースになったことを受け、彦根市は29日、業務委託をしている日本ご当地キャラクター協会の協力により、一部期間を除いてこれまで通り登場できるようになったと発表した。
 今月20日の市議会では、「ひこにゃん運営関連経費」(3020万円)を含めた新年度予算案が否決。市は28日に臨時会へ提案した暫定予算(119億5637万円)に関連経費を入れなかったため、ひこにゃんの運営に影響が出ていた。
 市は暫定予算の可決後、同協会から支援の申し出を受け、4月以降もこれまで通り、彦根城と四番町スクエアでの3回と、参加を予定していた市内外でのイベントで登場できるようになった。
 市が予定していた4月3日と19日の地方選の啓発イベントへのひこにゃんの参加は見送りとなった。また暫定予算の期間中はひこにゃんを登場させる新たな予定も入れない意向。同協会は今後、募金やクラウドファンディングで資金を集めて運営費にあてる方針。このためその準備期間として4月2日から5日までひこにゃんは登場しない。
 暫定予算期間の7月までは市がほかの民間会社に委託しているひこにゃんの公式サイトの更新が停止されるため、ひこにゃんの最新情報はひこにゃんのフェイスブックといいのすけのツイッターで配信していく。
 市議会の臨時議会が28日開かれ、暫定予算案を賛成多数で可決した。予算委員会ではひこにゃん運営関連経費について、北川元気議員が「暫定予算にひこにゃん関連の経費を組むことは可能だったはずだ」「新年度予算案を否決した議会のせいにするのではなく、市として盛り込まなかったことを明確にするべきだ」と指摘。市長は「ひこにゃん関連は政策的な予算と判断し、暫定予算に盛り込まなかった」と明言した。
 本会議の採決で、暫定予算案は反対6、賛成17で可決された。

近江同盟新聞が休刊

 近江同盟新聞が今月30日付で休刊となった。
 同社は戦時中の1940年(昭和15年)8月5日に彦根の10紙が廃刊・統合される形で創刊。42年に滋賀新聞に統合されたが、49年に彦根の2紙が合併して彦根夕刊となり、54年10月2日に近江同盟新聞となった。
 初代の代表は谷口銕治郎氏、二代が長坂寛二氏、三代が2017年5月に亡くなった遠崎成吉氏。遠崎氏の後継は孫にあたる若林進社長(55)が務めていた。
 発行部数はピークだった約25年前が約6000部あったが、最近は半減以下となっていた。印刷資材の値上げなども重なり、今月30日の第1万8185号で休刊となった。
 若林社長は「厳しい状況を乗り越えようと努めてきましたが、誠に不本意ながら休刊の決断に至りました。これからの彦根の発展を望んでいます」と話している。

2019年3月28日木曜日

「死に体」市政が続く来期

 新年度予算案の討論の中で、獅山議員と谷口議員がドイツ政治学者のマックス・ウェーバーの著書「職業としての政治」を引用していたが、ウェーバーはその本で政治家に必要な資質として、情熱、責任感、判断力をあげている。小生はその3つに先見性を加えたいが、はたしてそれらの資質が大久保市長に備わっているだろうか。
 庁舎耐震化の裏合意問題では責任を副市長になすりつけて辞任に追い込み、庁舎耐震や広域ごみ処理施設などに対する先見性無き判断が要因で市政を混迷させていることから、強いて資質があるとすれば、選挙に出る誰しもが備えている情熱のみである。
 その政治家だと言い難い市長に対して、遅きに失した感は否めないが、市議選改選のタイミングで市議会が不信任案を提出。市議24人中、可決まであと1票の17人が賛成し、退席した八木議員も「気持ちは不信任」と話していた。公政会から反対に回った2人のうちの一人を含め、否決にするために水面下での駆け引きがあったとの見方をする市議や市民もおり、何とも後味が悪い結果に終わった。
 現市政に対しては、マスコミ各社が毎日のように批判記事を掲載し、本紙をはじめ地元紙には市職員とみられる市民から内部告発の投書も届いている。市議会に見放され、マスコミに非難され、他市町から嘲笑され、市職員からの信頼がない市長を続投させる意味はあるのか、市政に関心がある市民なら理解して頂けるのではないか。
 閉会後の会見で、辞して信を問う考えの有無に、市長は「選挙に市税を使うべきではない。選挙で事業を停滞させてはならない」と答えていたが、これまでどれほどの市税を無駄に使い、事業を停滞させてきたのか、早くも忘れているのか。
 市議会は来月、改選され、10人前後が新人になりそうであるため、市長への不信任決議は新しい議会では難しいだろう。その議会の代わりを果たすのは市民しかおらず、すでに参院選後からの市長リコールの声も聞こえ始めた。政治に関心がない「殿様文化」下のリコール運動はなかなかハードルが高いが、安藤議長が最後の挨拶で話していた言葉を引用すれば、この異常な市政状態は来期(次年度)以降も続くのは必至であり、小生も市政の停滞、いな衰退は続くと確信している。一市民として辟易する日常から早く抜け出したいと願っている。【山田貴之】

2019年3月25日月曜日

カナダ・バンクーバー日系人野球「新朝日チーム」彦根市内に滞在

 カナダ・バンクーバーの日系人野球チーム「新朝日チーム」が20日から彦根市内に滞在しており、翌日には彦根市立中央中学校で交流会が行われた。
 大正4年(1915)に彦根市開出今の出身者らがカナダで野球チーム「バンクーバー朝日軍」を結成し、現地の白人リーグで活躍した。その功績を称える形で2014年に新朝日チームができ、翌年に初来日した際には彦根にも立ち寄った。
 3回目(彦根は2回目)の今回は12歳から16歳までの選手15人、コーチ5人、保護者35人の計55人が15日に来日。中央中で行われた交流会では大久保貴市長のあいさつ後、新朝日チームの猪亦功憲・総監督が「このような交流ができ、ありがたく思っています」と述べ、一人ずつが自己紹介をした。副主将の鈴木太貴さんは「彦根の訪問が日本とカナダの友好につながればいいです」と語った。
 市から彦根城の入場券やピンバッジが贈られた後、ひこにゃんを交えて全員で記念撮影が行われた。その後、中央中の生徒会の生徒16人を入れての交流会もあり、スーパーカロムを体験していた。
 朝日軍の会長だった松宮外次郎の孫にあたる松宮哲さん(71)=開出今町=は「非常に感慨深いです。当時の朝日軍のメンバーたちにタイムマシンに乗ってインタビューしてきたい気分です」と笑顔を見せていた。
 一行は21日に多賀で彦根リトルシニアと合同練習、22日に彦根球場で単独練習と彦根城観光。23、24日にも長浜市の浅井球場で親善試合をし、25日には甲子園で選抜高校野球の観戦や阪神タイガースとの交流がある予定。28日に帰国する。

千成亭が3月1日付で社名を千成亭風土に変更

 千成亭が今月1日付で社名を「千成亭風土」(本社・彦根市平田町)に変更。新しいロゴ=写真=も作成した。
 同社は1948年(昭和23年)に初代の上田豊吉が神戸から帰郷し、犬上郡内に精肉店をオープン。57年に彦根市橋本町に移転した際、豊臣秀吉の千成瓢箪(せんなりびょうたん)から千成亭と命名。69年に法人化し、昨年が法人化50周年だったことから、今年を「新しいステージのスタート」と位置づけ新社名にした。
 同社は二代目の上田健吉氏の時代から「風土はFOOD」をキャッチコピーに使用。また滋賀の「風」と「土」に育まれた自信作を今後も提供していこうと、千成亭風土と命名した。新社名を付けた五代目の上田健一郎社長(57)は「風土が我が社の大事な資源だと思い、社名に風土を入れました。これからも作り手の自信作を滋賀の自慢につなげ、地域コミュニティーを発展させていきたい」と話している。屋号はこれまでの千成亭を使っていく。

2019年3月23日土曜日

彦根市新年度予算案否決 不信任決議案は否決

 20日に再開した彦根市議会2月定例会では冒頭で大久保貴市長への不信任決議案が提出。議員24人のうち17人が賛成したが、4分の3に1票満たずに否決された。また新年度の一般会計予算案は賛成少数で否決され、市は暫定予算を今月28日開会予定の臨時議会に提案する方針。新年度予算案の否決により、市民生活に影響が出るのは必至で、現市政の混迷の深刻さを露呈させた。
 新年度の一般会計予算案は賛成5、反対18の大差で否決された。ほかの60議案は可決された。
 採決前の討論には9人の議員のうち7人が新年度予算案を取り上げ、夢みらいの小川喜三郎議員が賛成の立場から、北川元気、辻真理子、和田一繁、獅山向洋、山内善男、谷口典隆の6議員が反対の意見を述べた
。採決では夢みらいの小川、赤井康彦、矢吹安子、夏川嘉一郎の4議員と公政会の安居正倫議員のみの賛成で、ほかが反対した。
 新年度予算の否決を受け、市議会閉会後の記者会見で大久保市長は、4月から7月までの義務的経費のみの暫定予算を来週開会予定の臨時議会に提案する考えを示した。
 会見で、市長は「市民生活に影響が出ないよう、行政がしっかり機能する予算を組みたい」と述べた。暫定予算には政策的な予算が盛り込まれないため、市は夏までに開催されるイベントや新しい市民体育センターの整備、小学校校舎の増築などに影響が出る可能性を示唆。6月議会に政策的な事業を含めた本予算を提案するとした。
 花火大会中断や井伊直弼公奉告祭中止、舟橋聖一顕彰廃止など見直し事業について、市長は「まずは関係者が協議の場を設けて、課題を共有するのが大事だ」と述べた。
 辞職の考えについて、市長は「大変、深刻に受け止めている。事業を進捗させることで信頼関係を築いていきたい」と語り、「市税を使って市長選をし、事業を停滞させてはいけない」と辞職を否定した。

 不信任決議案の採決では賛成17、反対6、退席1で、成立する出席議員(24人)の4分の3には1人差で届かず、否決された。
 不信任決議案は最大会派の公政会代表の西川正義議員が提出。庁舎耐震化の裏合意問題について「一連の不祥事で約20億円の負担増となり、事の重大性を市長としていかにお考えか」、彦愛犬の広域ごみ処理施設の建設候補地が白紙濃厚となったことには「1市4町の市民、町民の思いを無下にした管理者の責任は到底許すことができない」、新年度予算案に対しては「市長はどこに舵をとろうとしているのか、全く市民に聞こえてこない」と指摘。「即刻、退陣されることが最良の選択であることを申し上げる」と批判した。
 討論では不信任決議案に反対の立場から夏川嘉一郎議員、賛成の立場から獅山、山田多津子、辻真理子の各議員が登壇。そのうち夏川議員は「彦根大花火大会の中断は、大草原にいるネズミ1匹が通ろうとしているようなもの」と述べた。これに対し獅山議員は「花火大会は今年で70回を迎える予定で、多大な経済効果を生むイベントであり、ネズミ1匹ではない」と反論した。
 一人が退席した後に行われた記名投票形式の採決では、夢みらいの4人と公政会の2人が反対票を投じ、否決された。反対した公政会の小菅雅至議員は本紙の取材に「これ以上、市政を混乱するべきではないと判断した」と話した。
 ▽賛成=辻真理子、獅山向洋、北川元気、谷口典隆、安藤博、奥野嘉己、野村博雄、和田一繁、上杉正敏、中野正剛、山内善男、山田多津子、杉原祥浩、長崎任男、安澤勝、西川正義、馬場和子
 ▽反対=夏川嘉一郎、小川喜三郎、赤井康彦、矢吹安子、小菅雅至、安居正倫
 ▽退席=八木嘉之(以上敬称略)。

 市議会閉会後、今期で市議を引退する安藤博議長があいさつ。新年度予算案の否決にふれ「今後、市は暫定予算を組むことになり、市民の皆様にご迷惑をおかけしますが、ご理解いただきたい」と説明。また庁舎耐震化の裏合意問題を受けての百条委員会の開催などを振り返り「まさに市政の異常事態であり、市政運営を正常に戻すために努めてきたが、来期に持ち越すことになり誠に残念で、悔しい気持ちでいっぱい」と述べた。
 市長に対しては「不信任決議は否決となったが、市長には重く受け止めて頂きたい。そして予算を一刻も早く組んでほしい」と求めた。

彦根大花火大会の中断に歌手の西川貴教さんツイッターで「話だけでも聞いて下さい」

 彦根大花火大会の中断を彦根市が発表したことに対し、滋賀県出身で歌手の西川貴教さんが16日にツイッターで「話だけでも聞いて下さい」とつぶやいた。
 市は、国体主会場整備に伴う駐車場や送迎バスの運行など受け入れ体制と警備員の確保が困難だとし、花火大会を中断すると発表。その後、市議会の予算委員会などで市議の反発を受けて、補助金の交付を中断すると修正した。
 この花火大会の中断報道を知った西川さんは、自身が県内で開催しているイナズマロックフェス(今年は草津で9月21、22日)をあげ「この状況イナズマに預けてもらえないですかね?これまでもイナズマの派生イベント開催のお願いを彦根市や商工会議所に何度も突き返されてきました。話だけでも聞いて下さい。県民の皆さんが最優先です」とツイート。
 市民らは西川さんのツイートをツイッターやフェイスブックなどSNSで取り上げ「花火大会がない夏は寂しい」などと開催を求める声が広がっている。
 一方で、彦根市内では西川さんのツイートと並行する形で、民間団体らが花火大会の開催に向けた組織を立ち上げる動きも見られる。
議会では緊急質問
 今年度の一般会計補正予算案など8議案が18日の市議会に提出されたが、市長の提案説明後、辻真理子議員が花火大会に対する市の正確な答弁を求め緊急質問を行った。
 市は今議会の一般質問の答弁などで「花火大会を中断する」と答えていたが、市議の反発を経て「補助金の交付を中断する」と変更。これに対し辻議員は予算常任委員会で開催に含みをもたせる答弁もあったことをあげ「3つの答弁が存在しており、結局のところ花火大会は開催するのか」「実行委員会で開催が決まった場合、市は協力するのか」などと質問した。
 市の担当部長は「答弁が異なり、お詫びする」と謝罪したうえで「補助金は出さない。議会終了後、すぐに実行委員会に集まってもらい、開催するかしないかは実行委員会で決定される」と返答。市の協力体制については「清掃や事務的なものなど人的な支援はできる」と答えた。

2019年3月22日金曜日

不信任決議と辞職勧告決議

 議会が首長の資質などを問題視し、退任を求める場合に出される。辞職勧告決議には法的効力がなく、昨年6月21日に彦根市議会へ提出された同案は否決された。
 一方で、不信任決議は地方自治法に規定された制度。議員の3分の2(彦根市議会の場合16人)以上が出席し、そのうち4分の3以上が賛成すれば可決となる。その場合、首長は可決の通知日から10日以内に議会を解散しなければ失職する。彦根市議会で不信任決議が出された場合、議事録が残っている平成9年(1997)以降では初めてとなる。
 今議会でも数人の市議がこれまでの「失政」を取り上げたうえで、市長に責任をとって辞する考えを質したが、市長は「事業を継続させるのが責任」と辞任を否定している。
 不信任案が可決され、市長が辞職または失職した場合、職務代理者から5日以内に市選管へ通知があり、50日以内に市長選が行われる。