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2019年8月21日水曜日

アジア国際子ども映画祭~滋賀県および中部・北陸ブロック大会=ひこね子ども映画祭=の映像作品を募集

 彦根市は9月29日に彦根城博物館で行う「アジア国際子ども映画祭~滋賀県および中部・北陸ブロック大会(ひこね子ども映画祭)」の映像作品を募集している。6日午後1時半からはアルプラザ彦根6階で映像制作教室があった
 同映画祭はいじめやニート、青少年犯罪などの問題を抱える子どもたちに夢や希望を与えようと日本国内で開催。アジアの小中高生たちが制作した映画から優秀作品を選ぶコンテストで、13回目の今年は15カ国の子どもを対象に募集し、12月7日に兵庫県南あわじ市で授賞式が開かれる。
ひこね子ども映画祭の対象は滋賀と中部、北陸地方の計9県の小中高生の個人とグループ。募集作品のテーマは「『迷惑をかけることとは?』~自分だけが、良ければいいか?人のことも考えてあげられるか?」。ホームビデオで撮影した3分以内の未公開作品、カメラマン・監督・演出・編集を子どもがする―などの条件がある。
データファイルでDVDに収録し、応募用紙を添えて、今月30日までに市シティプロモーション推進課まで郵送か持参で。最優秀賞、優秀賞、彦根市長賞の上位3点はアジア国際子ども映画祭にノミネートされ、代表者も招待される。
映像制作教室では映像作家の中塚智子さんが映像の作り方を教えた。問い合わせは同課℡(30)6143。


2019年8月20日火曜日

彦根ボランティアガイド協会 外堀コース追加の新パンフレット「ひこねコースガイド」作成

 彦根ボランティアガイド協会は、外堀コースなどを追加した新しいパンフレット「ひこねコースガイド」を作成した。
 約10年前のパンフレットでは「彦根城・玄宮園」「彦根城博物館・彦根城・玄宮園」「彦根城・玄宮園 英語ガイド」「らくらく(バリアフリー)」「花の生涯ウォーキング」「ご城下寺院 拝観」「佐和山城跡 登山」「彦根 宿場巡り」の8コースが掲載されていた。
 観光客から旧城下町の散策を求める意見が増えてきたため、新たなパンフレットには、江戸時代の「彦根御城下惣絵図」に載っている切通口御門跡や油懸口御門跡、外馬場公園、土塁跡、高宮口御門跡、善利組足軽組屋敷などを巡る「外堀」コースを追加。さらに多景島や竹生島を回遊できる「びわ湖クルーズ」を加えた計10コースを載せた。
 パンフレットは彦根御城下惣絵図を表紙に配置し、各コースの案内と市内の名所を写真入りで紹介したガイドポイントを掲載している。ボランティアガイドの申し込み用紙付き。二つ折りA4判でカラー。6500部作成し、彦根市観光案内所、彦根観光センター、彦根観光協会、市俳遊館などで無料配布している。
 同協会では「パンフレットに掲載の江戸時代の絵図と見比べながら散策でき、旧城下町の風情を楽しむことができます」としている。


2019年8月12日月曜日

応札した2者とも予定価格を超えた額で再び入札不調に、市長責任問う声再燃

 彦根市役所の庁舎耐震化の開札が7日あったが、応札した2者とも予定価格を超えた額だったため不調に終わった。午後の市議会企画総務消防常任委員会では、市議から市長に責任を求める意見も出た。
 市は施工業者との裏合意の問題を受け、今年2月の調停成立を経て契約を解除。残工事を対象にした4月22日の一般競争入札が予定価格の超過で不調となり、指名競争入札として5月8日付で15者に指定通知書を発送したが、5月31日までにすべてから辞退届が提出された。2回の入札不調後、市は指名競争入札への参加意向などを確認する文書を73者に5月31日付で送り、現地説明会に参加または入札への参加意向を示した8者に指名通知書を送っていた。
 7日の開札では6者が辞退し、飛島建設大阪支店が29億1600万円、佐藤工業大阪支店が35億円と、予定価格24億8370万円(いずれも税抜き)を超過した。
 同委員会で北川元気議員から今後の対応を問われ、市は「不調になった理由を分析しながら次の対応に向けて協議したい」とし、今月22日の市議会全員協議会までに今後の方針を決めるとした。大久保貴市長も「令和2年度中の事業完了を目指す。2者に聞き取り調査を行い、予定価格とのかい離の原因を早急に検討したい」と述べた。
 獅山向洋議員は「予定価格よりも高い金額で応札することはあるのか。彦根市はからかわれているのでは」と指摘。市は「事例はない」としたうえで「セカンドオピニオンで設計を見直しての入札だった。ここまでかい離するのはまったくの想定外」と困惑な表情を見せた。
 谷口典隆議員は「今後、予定価格の金額を再び増やす場合、市長としても重大な決断が伴うが、その覚悟はあるのか」と迫った。市長は「情報を収集して対応したい」と述べるにとどめたが、委員会終了後のマスコミ陣からの「増額時には責任をとるのか」との質問に、市長は「増額する場合はそういうことになる。検討し考えたい」と発言した。

2019年8月8日木曜日

甲子園出場の近江高校ベンチ入りで唯一の彦根出身・藤居海斗投手へインタビュー

 近江高校野球部のベンチ入りメンバーのうち、唯一の彦根出身で3年生の藤居海斗投手(17)=西葛籠町=に、自身の持ち味や甲子園での抱負を聞いた。
 藤居投手は河瀬小学校の1年生の時から野球を始めた。彦根中学時代はクラブチームのHIKONE Jボーイズ(現・滋賀ユナイテッドJボーイズ)に所属。1年生の時から投手を務めた。ハードな練習だったといい「走り込みを中心に練習したため、下半身強化につながった」と振り返っていた。
 「小さいころから知っていて、県内でも強いチームに入りたい」との思いから近江高へ進学。高いレベルで競争が激しかったが、めきめきと成長し、2年生の秋の県大会でベンチ入りを果たした。冬場にはスクワットや、腕・手首の筋トレを行い、今年3月に初めてストレートが140㌔を超えた。

有馬捕手「まっすぐ良い投手」
3種の変化球も「自分追い込む」
 春の大会でもベンチ入りし、優勝した近畿大会の初戦にも登板した。夏の滋賀大会では2試合で3イニングを投げ、被安打1、失点1、与四死球4、奪三振5の成績だった。「納得できる投球ではなかった」と反省し、その原因について「緊張や不安があった」と分析。「精神面を鍛えるには厳しい練習しかない。練習量を増やして自分を追い込みたい」と語っていた。
 持ち球は最速142㌔のストレートと、チェンジアップ、スライダー、カーブ。藤居投手は「ストレートで押していきながら変化球を投げるという緩急をつけた投球が僕の持ち味」「甲子園で投球する機会があれば、どんどんストライクをとって、リズムの良いピッチングを見せたい」と抱負を語った。藤居投手について、捕手で主将を務める有馬諒選手は「まっすぐがいいピッチャー。コントロールが良ければ、甲子園でもいい投球ができると思う」と太鼓判を押した。
 藤居投手は甲子園で対戦したい選手について、岐阜代表の中京学院大中京高の藤田健斗選手をあげた。藤田選手は捕手で、U18日本代表候補にも選ばれている。中学時代にはHIKONE Jボーイズに所属し、2年生の時に藤居投手とバッテリーを組んだ。「藤田選手はバッティングもいいので、対戦したいのはもちろんだけど、互いに甲子園に出場できることがうれしい」と笑顔を見せた。
 将来の目標・夢については「まずは近江高校が日本一になること」とし「彦根市民の代表として頑張りますので、応援よろしくお願いします」と話していた。

2019年8月6日火曜日

世界平和を願い自転車で琵琶湖1周「PEACE ROAD滋賀」

 世界平和を願いながら自転車で琵琶湖を1周する「PEACE ROAD2019in滋賀」が28日に行われた。
 日韓の友好親善と朝鮮半島の平和的統一を目的に2013年に日韓の若者たちが、自転車で両国を縦走する運動を実施。その後、世界的なPEACE ROAD運動に展開した。
 今年のPEACE ROAD滋賀には10代から30代の若者18人が参加し、数人ずつが自転車に乗って順番にリレー方式で琵琶湖を1周。守山市の第2なぎさ公園を午前4時にスタートし、同6時半には松原町のセブンイレブンに到着。そこから彦根翔西館高生の岡本拓士さん(19)・学士さん(17)の兄弟たちが乗車し、長浜方面に向かった。
 2人は「世界中でさまざまな紛争や問題が起こっており、若者の立場から世界平和を示す必要があると思い参加しました」と話していた。午後2時には大津市の米プラザで記念大会があり、ピースメッセージを公表。その後、ゴール地点の第2なぎさ公園に向かった。

2019年8月5日月曜日

金亀公園での除草剤散布、市民ら50人以上の苦情で延期

 彦根市の金亀公園で7月29日から予定されていた除草剤の散布が、市民ら50人以上の苦情で延期されることがわかった。
 市は毎年、業者に委託したうえで金亀公園の各施設に除草剤を散布している。今年も野球場や多目的競技場、市立図書館駐車場、弓道場前広場、フレンドリーの里の横広場、旧港湾沿い道路に8月2日までに散布する予定だった。
 しかし使用予定だった米国製の除草剤に対しては、一部の週刊誌などが「発がん性があり、欧米などで規制強化されている」と報じている。日本国内でこの米国製の除草剤は規制対象外のため、量販店などで販売されているが、インターネット上を中心に国内でも規制を求める声が一部である。
 市が金亀公園に告知看板を設置した後の24日以降、市都市計画課には市内外から電話で約30件、メールで約20件、来訪数件の苦情が寄せられた。市は委託業者と協議し、看板を除去したうえで25日までに除草剤の散布の延期を決めた。
 市はこれまでにも金亀公園や荒神山公園、庄堺公園などに米国製の除草剤を散布していた。市は「国内でも認められており、普通に販売されている製品だ」と理解を求めたうえで、今後については「市民らの指摘に配慮し、金亀公園をはじめ今後の除草剤の散布は違うメーカーにしたい。」としている。

教職員の勤務時間縮減へ市立小中学校に「自動音声対応電話」導入

 彦根市教委は8月1日から、教職員の勤務時間の縮減を目的に市立小中学校に「自動音声対応電話」を導入している。
 教職員の長時間勤務の常態化を無くして、本来の教育業務に専念できる環境を作ろうと、県教委が策定した「学校における働き方改革取組方針」に基づいて導入。
 自動音声対応電話の日時は、平日の午後7時から翌朝午前7時45分までと、土日祝日など閉校日、長期休業期間だが、これらの日時以外にも自動音声対応電話を取り入れる学校もあるという。
 児童生徒の緊急時には警察や消防、市役所への連絡を求めている。市教委は「教職員が心と体にゆとりを持って子どもたちと向き合い、教育業務に専念できる環境を整えたい」としている。

2019年8月1日木曜日

県立大生グループ「かみおかべ古民家活用計画 Sleeping Beauty」ヒョウタンの加工品ひこねで朝市に初出店

 彦根市上岡部町の活性化を目的に活動している滋賀県立大学生たちの団体「かみおかべ古民家活用計画 Sleeping Beauty」が、町内で育てたヒョウタンではし置きなどを作り、21日に県護国神社で開かれたひこねで朝市に初めて出店した。
 同団体は町内の築200年以上の古民家を活用しながら、寺子屋やパーティーなどで地元住民と交流。町内に住む滋賀県愛瓢会の田中正雄会長の指導をうけながらヒョウタン作りにも挑戦している。育てたヒョウタンに絵付けをしたり、模様を彫ったりして加工品も作っている。
 朝市では学生4人がはし置きやブローチなどを販売。11月の学園祭でも出店する予定。同団体副代表で3年生の浅井恵さん(20)は「田中会長の思いを引き継ぎながら、これからも上岡部を盛り上げたい」と意気込みを語っていた。

2019年7月26日金曜日

京都アニメーション放火事件で「けいおん!」聖地の豊郷小旧校舎群に献花台が設置

 映画「けいおん!」などを制作した京都アニメーションの第一スタジオが放火され34人が死亡した事件を受け、作品の舞台にもなった豊郷小学校旧校舎群に事件翌日の19日、献花台が設置された。
 「けいおん!」は2011年に制作され、舞台になった旧豊郷小は毎週末にファンが訪れる「聖地」になっている。3階には作品にも登場する「部室」があり、1階の豊郷町観光協会が入っている建物内には関連グッズも置いている。
 同協会の事務所前に設置された献花台には19日以降、ファンらが花を手に訪れ、京都の方向に手を合わせていた。福井市から訪れた島田彩香さんは(26)「けいおん!はとても好きだった作品。京アニには今回の事件に負けず、これからも新たな作品を作り続けてほしい。応援しています」と話していた。また献花台が設置される前に「部室」を訪問した福岡市の樋口ふたばさん(26)は「とても悲しいです。京アニの絵はどれもかわいいので大好きです」と語っていた。

2019年7月22日月曜日

ナニコレ珍百景で紹介の彦根西中ずれた時計台、デザインの意図情報募る

 6月30日にテレビ朝日の番組「ナニコレ珍百景」で彦根市立西中学校の台がずれた時計台が紹介された。投稿した西中の卒業生らからは「なぜ、この形になったのかが知りたい」と情報提供を呼びかける声があがっている。
 時計台は高さ約2㍍70㌢で西中の前庭に建っており、上部の時計部分だけが向かって左側に数十㌢ずれている。ほとんどがコンクリート製で、左側面には「昭和39年度卒業生寄贈?」と記され、右側面には階段の代わりとみられる鉄製の取っ手一つと取っ手跡が2カ所ある。
時計の上部は木製の囲いが築かれている。現在の時計は丸いが、形状から従来は四角い時計が備えられていたとみられる。時計台の後ろには鉄柱が装着したまま残っており、西中の事務職の松井傳樹(ただき)さん(31)は「時計のほか、国旗などの掲揚場所としても使われていたのではないか」と話している。時計台の後方には現在、後に建てられた国旗掲揚塔がある。
 昭和36年(1961)の卒業生たちが今年4月に西中を訪れた際、時計台の話題になり、そのうちの一人の牧野武彦さん(74)=大阪府高槻市=が「ナニコレ珍百景」に投稿。番組では牧野さんら同級の卒業生を取材する様子が放映され、当時の美術教員の指導でコンクリート製の卓球台を作った思い出話などが紹介された。時計台も同じ美術教員で作られた物かと推測した様子も流されたが、ずらした理由などの真相は明らかにならなかった。
 西中や卒業生らは、ずれた時計台のデザインの理由を知りたがっている。滋賀彦根新聞も当時の地元紙などで調べたが、確認できなかった。問い合わせは滋賀彦根新聞の山田貴之記者☎080(5777)2219。

長浜~大津のびわ湖チャリティー100㌔㍍歩行大会10月19、20日開催

 長浜市から大津市までの湖岸約100㌔㍍を歩く「びわ湖チャリティー100㌔㍍歩行大会」が101920日に開催される。実行委員会(糀谷博和委員長)は出場者とサポーターを募集している。
 100㌔㍍を歩くことで希望や勇気、自信を持ってもらおうと、県民有志による実行委員会が2014年から開催しており、昨年は参加者851人のうち72・7%の619人が完歩した。6回目の今年は1019日午前10時に長浜の豊公園をスタートし、翌日午後4時までに大津のおごと温泉観光公園にゴールする「びわ100㌔コース」と、19日午後1時スタート・20日午後4時までゴールの「アスリート100㌔コース」を設定。
 定員はびわ100が900人、アスリートが100人。参加費は1万5000円。対象は高校生以上で、未成年は保護者の承諾が必要。収益金は琵琶湖の保全活動のために寄付される。
 糀谷委員長は「『最高のおもてなし』を掲げて、実行委で日夜、話し合っています。ぜひ出場してください」と呼びかけている。申し込みはインターネットで「びわ100」と検索し、専用フォームに必要事項を記入する。今月31日まで。
また実行委員会ではスタート・ゴール地点やチェックポイントなどで飲食の渡し、誘導などをするサポーター200人も9月末まで募集。問い合わせは事務局077(574)7200。

2019年7月18日木曜日

九山新之丞を襲名している木彫家の森哲荘さん作品展ギャラリーコジマで

 彦根仏壇の伝統工芸士で江戸時代の名工・九山新之丞を襲名している木彫家の森哲荘さん(72)=米原市=の作品展が、12日から銀座町のギャラリーコジマで始まった。
 森さんは15歳の時に父親のすすめで木彫りを習い、2年後に京都で京仏具の彫刻を担った。昭和44年に帰郷し2年後に独立して森彫刻所を設立し、彦根仏壇の彫刻に携わり、平成11年に木彫部門の伝統工芸士に認定。同28年には京都祇園祭の大船鉾の龍頭を3年がかりで製作し、九山新之亟を襲名した。
 約10年前に、各地に木彫りの仏像を残したことで知られる江戸時代前期の僧・円空にならった創作を開始。マツ、ヒノキ、クスノキなどを使い、さまざまな表情の大小の仏像を仕上げてきた。
 森さんは「円空の作品を見て、仏さんを彫りたいと思った。木彫りならではの魅力を持っている」と語っていた。ギャラリーコジマでは高さ4㌢から約50㌢までの作品70体を展示している。土日と23日の午後から在廊。開館は23日までの午前10時半~午後6時。水木曜休館。平和堂銀座店の駐車券あり。

2019年7月14日日曜日

国内外の芸術家が不破邸で創作活動、「高宮アーティストinレジデンス」2年目

 国内外の芸術家たちが江戸時代末期の古民家・不破邸で先月から創作活動をしており、14日午後1時から不破邸で「私と高宮」をテーマにフォーラムを開催。21日までは愛荘町の藤居本家で芸術家たちの作品展も開かれている。
 大阪市の美術家・西村のんき(本名・博喜)さん(62)が主宰する団体「AT ARTS」と、高宮でまちづくり活動をしている県大生の団体「おとくらプロジェクト」などが昨夏から実施している「高宮アーティストinレジデンス」の2年目。
 今年は海外からポーランドの彫刻家のデービッド・プシェインスキーさん(26)、スペインの映像作家のカルロス・カンプスさん(56)、いずれも韓国のインスタレーション作家のスーニョン・ヤンさん(53)、画家のユー・ジョンスクさん(65)が参加。そのうちデービッドさんは粘土を使って神社のこま犬を制作しており「日本でいう阿吽(あうん)や陰陽を表現したい」と話していた。
 藤居本家では西村さんら日本人6人と海外の4人の作品を展示。21日午後3時から音楽監督を招いたパフォーマンスもある。開館は午前10時~午後5時。14日の不破邸でのフォーラムでは歌人の北夙川不可止さんの講演などがある。いずれも入場無料。問い合わせは西村さん℡080(1414)6650。

2019年7月8日月曜日

キリンビバレッジ滋賀工場が大人限定セミナー

 多賀町のキリンビバレッジ滋賀工場は、「午後の紅茶」の製法の疑似体験などができる大人限定のセミナー「おいしさとこだわりの研究室」を6月29日にスタート。今月13日と27日にも開く。
 午後の紅茶のおいしさの秘密を楽しみながら知ってもらおうと企画。対象者は20歳以上のみで、セミナーでは1986年に開発した女性従業員の秘話の上映など生い立ち、茶葉から作っていく独自製法の疑似体験、製造ラインの工場見学をした後、3種類の午後の紅茶とチョコレートやせんべい、いなり寿司、チーズケーキを飲食しながらの「フォードペアリング」をする。
 開催時間は午前11時から午後0時40分までで、8月以降も開催予定。参加費500円。一組3人以下。先着12人。20歳未満の同席・参加不可。申し込みはキリンオンラインショップ℡0120(41)0143。

2019年7月7日日曜日

彦根城世界遺産へ文化庁が課題提示

 彦根市が彦根城の世界遺産登録に向けて提出した推薦書原案の骨子に対し、文化庁の文化審議会が「開発中の事業の適切な検討」などを求める課題を示していたことがわかった。
 世界遺産を目指すうえでの懸案事項は登録済みの姫路城との差別化だが、その問題をクリアするには、外国や将来世代に
も理解できる「顕著な普遍的価値」を証明する必要がある。
 彦根市は江戸時代の武士が城とその周辺に住み、一体となって「統治」していた社会構造に着目。個別の領地を支配していた戦国時代の武士が、江戸時代に統治者へ転換したとして「彦根城がその統治を表した代表的な城だ」と説明している。
 登録範囲については中堀より内側と埋木舎の特別史跡に絞った形での登録を目指す。具体的には彦根城の天守、櫓、藩主が住んでいた表御殿跡、旧藩校の弘道館跡、槻御殿、玄宮園、重臣屋敷、埋木舎。一時期、市は登録範囲の候補に外堀土塁や辻番所、井伊神社なども入れていたが、現在は参考物件としての緩衝地帯(バッファゾーン)の位置づけに止めて、あくまでも特別史跡内のみで勝負する考えだ。
 市は滋賀県と連携し推薦書原案の骨子を作成し今年3月に文化庁へ提出。これに対し5月20日に開催された国の文化審議会世界文化遺産部会では、▽「統治」を軸とする顕著な普遍的価値の妥当性の更なる検討▽主張する価値についての国内の城や外国の「統治」との比較研究の継続▽緩衝地帯の範囲の妥当性の更なる検討▽緩衝地帯とその近郊で進行中の開発事業の適切な検討が必要―などの課題が示された。
 緩衝地帯などでの開発事業には国体主会場の整備を含むとみられるため、文化庁の課題提示に対し、市としては今後、整備計画の変更が必要になる可能性もある。市は今年度から2021年度までに推薦書原案を作成し、22年度の推薦、24年度の世界遺産登録を目指している。

啓発パンフを無料配布
 彦根市は啓発用パンフレット「彦根城を世界遺産に」を作成し、市内の公共施設で無料配布している。
 パンフレットでは、登録を目指す特設史跡内の建物を写真入りで解説しているほか、「彦根城を見れば、江戸時代が分かる」とのキャッチコピーを中央に配して、重点に置いた「統治」について説明している。
 最終ページでは世界遺産への道のり、彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会などを紹介している。A3判二つ折り。7000枚作成し、彦根市民会館、開国記念館、彦根城博物館、市立図書館、各地区公民館などに置いている。

彦根出身で滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さん市長と懇談

 彦根出身で滋賀ふるさと観光大使を務めているミュージシャンの西川貴教さんが1日、市役所で大久保貴市長と懇談し、今後のイベント時に協力する考えを示した。
 西川さんは4歳まで彦根で過ごした後、野洲に引っ越した。懇談の冒頭、西川さんは「ひこにゃんの活動も継続されることになって本当に安心している」と笑顔を見せた。
 市長は彦根城の世界遺産登録への取り組みや2024年の国民スポーツ大会に向けたインフラ整備を進めていることにふれ「これらをアピールして交流人口を増やす構想を立てている」と説明。西川さんは「滋賀は宿泊施設の整備が遅れており、近隣府県に依存している状況。彦根には歴史的に重要な遺産がたくさんあり、その中で都市計画を見直すのは大変なこと」と話した。
 彦根市が当初、今年の花火大会の中断を公表していたことに、西川さんは3月16日にツイッターで、草津で開催しているイナズマロックフェスをあげ「この状況イナズマに預けてもらえないですかね?これまでもイナズマの派生イベント開催のお願いを彦根市や商工会議所に何度も突き返されてきました。話だけでも聞いて下さい。県民の皆さんが最優先です」とつぶやき、全国的なニュースにもなった。その後、市は花火大会の補助を盛り込んだ予算案を提案し、先の市議会で可決。8月26日の開催が決まった。
 花火大会の開催に対し、西川さんは「このような状況は滋賀だけでなく、他府県でもお祭りや花火大会の協賛金を集めるのが厳しくなっている」「税収が少なくなる中で、市はまちの豊かさを維持する必要がある。来年以降の花火大会についてもきちんと作り上げることができるようチャンスを作っていただきたい」と要望。市長は「花火を見る側のニーズも変化しているうえ、課題も多くある。前向きにどうすればよいのかを考えていきたい」と語った。
 懇談の最中には、ひこにゃんと西川さんのキャラクター・タボくんも登場し、市長と西川さんを交えて記念撮影をした。最後に西川さんは、東京五輪などが今後も続くため「莫大なお金がかかる」と指摘したうえで「(行政も)きちんと運営できるようせめぎ合っている最中だと思う。他人事ではないので、僕らで協力できることがあれば、一緒に考えていきたい」と、イベント開催時に協力していく考えを示した。

2019年7月4日木曜日

児童劇団「大きな夢」彦根子どもミュージカル結成1年目

 県内の子どもたちの児童劇団「『大きな夢』彦根子どもミュージカル」が6月に結成1年目を迎えた。7月3日に無料のワークショップを開き、8月28日にも開催する。
 関東地方を中心に活動している「劇団BDP」(東京都渋谷区)が昨年6月、近畿圏で初めて彦根子どもミュージカルを結成。現在、彦根を含め全国26カ所で子どもたちのミュージカル活動をサポートしている。
彦根では毎週水曜夜に京町のゲイヤ・ダンス・スタジオで、坪田后加(みか)さん(30)や田中雅樹さん(25)らを講師に招いて、団員の金城小3年の北村真彦君(9)と多賀小5年の若林杏さん(11)が練習している。本紙記者が取材に訪れた際には市内の女子児童4人が体験として加わり、円になってのゲームやダンスなどを楽しんでいた。
北村君は「色んな遊びや体験ができて楽しい」、若林さんは「将来の夢はミュージカル女優です」と笑顔を見せていた。無料のワークショップは7月3日午後6時~と8月28日午後2時~。対象は小学生から高校生までだが、年長児は応相談。持ち物は上履き、タオル、飲み物、筆記用具。田中さんは「彦根にミュージカル教育を根付かせたいとの思いで活動しています。気軽に参加してください」と呼びかけている。問い合わせは℡0120(663)551かメール(hikone.musical@gmail.com

2019年7月1日月曜日

彦根出身の着付け講師・岡村有里子さん7、8月にゲストハウス無我で着付けレッスン

 彦根市西今町出身の着付け講師・岡村有里子さん=東京都在住=が7、8月に芹橋1丁目のゲストハウス無我で着付けレッスンを行う。
 岡村さんは18歳で着付けを習い始め、大阪の歌劇団の専門学校時代にも着付けを学んだ。専門学校卒業後に劇団に入り、2010年に退団した後は東京のモデル事務所に所属し、ウエディングや着物のモデルとして活躍した。12年に彦根で開かれたびわ湖きものの女王選出大会で優勝し、16年には着物に関するオフィシャルメディア「着物美人」のオフィシャルライターに就任。昨年、きものコンサルタントや一級着付け講師の免許を取得し、モデル事務所を辞めた。

「彦根新聞見た」割引
 無我でのレッスンでは簡単に着ることができ、着崩れしない着方を教える。岡村さんは「私が学生時代、もし着付けができたら人生が変わっていたと思います。学生さんや子どもを持つ母親を中心に、多くの市民の皆さんに着付けの面白さを知ってほしい」と受講をすすめている。
期間は7月3日~14日と8月5日~15日の午前10時~と午後1時~。木曜のみほかの時間可能。受講料は入会費なしで、1回2000円、浴衣の着付けは1000円、浴衣と帯のレンタルとのセット2000円。「しが彦根新聞を見た」と伝えると500円割引。レッスン時のみの貸し出しも可。問い合わせは岡村さん℡090(5465)5303かメール(yurikookamura0716@gmail.com)。

2019年6月29日土曜日

市道・立花船町線2022年度末完成、残物件「法的措置視野」

 2001年度の事業着手以降、整備が完了していない彦根市立花町から佐和町にかけての市道・立花船町線について、市は滋賀国体前の22年度末に完了させる意向を示した。10日から12日までの市議会一般質問で和田一繁議員の質問に明らかにした。
 立花船町線は銀座方面へのみ進行できる一方通行の市道だが、双方向で対面通行できるよう460㍍の区間で用地取得と電線類の地中化、歩道整備が行われている。
 和田議員は進捗具合と用地に残る建物の取得状況を質問。市は対象の地権者77件のうち74件、面積では96%で取得が終了し、両側の歩道920㍍のうち半分の整備と電線類の地中化の工事を終えていると答えた。
 未買収の物件のうち隣家に建物の一部が接触している住宅について、市は土地所有者にその状況を伝えているとしたうえで「その対策と事業への協力をお願いしているところ。完了予定時期を見極めて、法的措置も視野に入れている」と答弁した。今議会に上程されている新年度当初予算案にはその建物の用地取得など補償費2490万円が盛り込まれている。

2019年6月24日月曜日

現市長 続投させて大丈夫?

 2月議会での新年度予算否決と市長不信任案提出、ひこにゃんの活動休止騒動を経て、6月議会でようやく新年度予算が議会の承認を得た。予算案に賛成したある市議は「大久保市長を評価することは到底できないが、これ以上の市民への影響を考えると承認せざるを得なかった」と苦渋の思いを明らかにした。
2月議会で予算案の承認が得られなかった原因として、今議会等で大久保市長は議会への説明不足を強調していたが、案の定、複数の市議からは「議会への責任転嫁だ」と批判されていた。見直し事業による市民の反発や、ひこにゃんの活動休止の影響を予期できなかった観点から、小生も市政混迷の責任はすべて市長にあると確信しており、「責任転嫁」の論調は筋違いである。
 これまでのコラムにおいても指摘してきたが、政治家のうち首長に最も欠かすことができない資質は「先見性」である。この予算騒動をはじめ、市役所庁舎耐震化事業、広域ごみ処理施設の候補地選定などにおいて、現市長の判断ミス、いな先見性の無さで停滞している。
 小生は、現市長の続投は市民にとって不幸であり、彦根の将来にとっても何らプラスにならないと確信している。先の市長不信任案は可決するべきであったし、そういう観点からすると、市政混迷の責任は市議会にもあるといえよう。
 4月の改選を経て間もないため、現市政を見極めている新人市議もいるだろうが、「不安要素」が多々あるのが実状であり、「先見性」のある政治家ならば今後も市政の混迷が続くのは容易に予想できる。新人市議を含め市議会には、市民が安心できる暮らしのため、彦根の明るい未来のための判断を切望している。【山田貴之】

オーストラリアのディーキン大生が金箔押し体験、企業行政課題解決のプレゼンへ

滋賀大学はオーストラリアのディーキン大学ビジネススクールの学生を受け入れており、18日には学生たちが永楽屋彦根工場(甲良町)や岡村本家(豊郷町)などを訪れ、仏壇や酒造りの工程を見学した。
 ディーキン大はヴィクトリア州のメルボルン・バーウッドなど4カ所にキャンパスがあり、留学生や移民学生、社会人が多く在籍。滋賀大とディーキン大は1988年に協定を締結し、6年前からディーキン大の学生が滋賀大を訪れており、2年前から企業訪問をしながら研修している。

課題解決の提案も
プレゼン見学自由
 今年来日したのは学生20人と教員2人。今月17日から29日まで彦根に滞在し、永楽屋や岡村本家のほか、株式会社四番町スクエアや彦根市彦根城世界遺産登録推進室も訪問し、最終日には企業や行政が抱える課題の解決に向けた提案を行う。
 学生たちは初日、彦根城や四番町スクエアを見学。翌日には芹中町の永楽屋で仏壇について説明を受けた後、彦根工場に移動し仏壇七職を製造工程ごとに見て回り、金箔押しも体験。黒い菓子盆に体験用の漆を横に塗り、金箔を貼り付けてガーゼではらい落として完成させていた。
 金箔押しの体験後、学生のソフィー・バァチさん(21)は「伝統文化を現在まで維持させているのがすごいと思いました。仏壇の技を使って若い世代向けにフォトフレームを開発すれば、海外でも人気が出ると思います」と話していた。
 学生たちは今後、グループごとに各企業や彦根市、四番町スクエアへの訪問を繰り返し、レポートを作成。28日に滋賀大の士魂商才館での報告会でプレゼンを行う。報告会は日本語の通訳ありで見学自由。

2019年6月22日土曜日

「幸せになる花」リュウゼツラン 久栄ナーセリーで開花

数十年に一度しか咲かないとされるリュウゼツランが彦根市賀田山町の洋ラン専門店「久栄ナーセリー」で開花している。同店は23日まで夏のラン展を開いており、一般公開している。
リュウゼツランは中南米原産で、先のとがった巨大なアスパラガスのような葉が放射線状に広がる様子が竜の舌のようなため、その名が付いた。生育が遅く、花が咲くまで何十年もかかることからセンチュリープランツ(世紀の植物)とも呼ばれる。
久栄ナーセリーは昭和2年(1927年)に開業し、初代の長崎久衛から店名が付けられた。三代目で現店主の長崎全宏(まさひろ)さん(55)が子どものころの約50年前に、リュウゼツランの苗が同店に持ち込まれた。当初は鉢植えで育てられていたが、妻の美代子さん(54)が嫁いできた30年前に地植えされ、以降めきめきと生育してきた。
高さ約6㍍、下部の葉の部分が幅約3・5㍍まで成長。頂上部分に20個ほどのつぼみができ、今月9日に下の方の茎から順番に黄色い筒状の花が咲き始めた。長崎さんは「この50年間で開花したのを初めて見ました。リュウゼツランは開花の時に巡りあうと幸せになるとも言います。多くの人に見てほしい」と来店を呼びかけている。見ごろは7月初めごろまでだという。見学自由。

ラン展23日まで
久栄ナーセリーで
 久栄ナーセリーは23日まで夏のラン展を開いている。滋賀愛蘭会や滋賀洋ラン会の会員ら県内外の愛好家30人が栽培したラン約150点を展示する。栽培相談のほか、洋ラン情報誌の進呈も。オープン時間は23日までの午前10時~午後5時。入場無料。駐車場あり。問い合わせは同店℡(28)4425。

2019年6月20日木曜日

西村健太郎さん小学生向けプログラミング講座、支援募る

 彦根市松原町でソフト開発会社を経営している西村健太郎さん(33)は、今年9月から小学生向けのプログラミング講座の開講を計画。講座時に使用する機器などの資金を募るクラウドファンディングを実施している。
 西村さんは大学でコンピュータ科学を専攻し、卒業後はソフトウェア会社の勤務などを経て、帰郷後の2017年1月に有限会社エコラボを創設。公民館でロボットプログラミングの講座やソフト開発をしてきた。
 来年からプログラミングが小学校で必修科目になるため、プログラミングの基礎を安価かつ身近な場所で教えようと企画。湖東湖北のカフェや整体店などを活用し、母親たちがくつろいでいる間に、子どもたちがレゴブロックで作った車やロボットを自在に動かせるようなプログラミング講座の開講を目指す。
 クラウドファンディングでは講座に必要なパソコンや部品、ドローンなどの購入費を募っている。目標額は30万円で7月30日まで。西村さんは「多くの子どもたちが身近にプログラミングに触れ合える機会を提供したい。その結果として、プロの道に進む専門的な人材の育成にもつなげることができれば」と話している。専用サイトは「CAMPFIRE」で。問い合わせはエコラボ℡(30)9288。

2019年6月17日月曜日

彦根市の国際交流員に日系三世のオカモト・ジュリア・ユリさん

 彦根市の国際交流員(※)に4月17日に就いた日系三世のオカモト・ジュリア・ユリさん(27)に彦根の印象や抱負などを聞いた。
 ジュリアさんは愛知県名古屋市生まれ。3歳から5歳までブラジルで過ごし、再び来日して7歳まで名古屋で暮らした後、ブラジルに戻った。サンパウロ大学に在学している時の2014年12月から5カ月間、山梨県で工場員として勤務。サンパウロ大学大学院に在籍していた1710月から今年2月までは南米公文教育研究会で指導者向けの日本語教材作りを担当した。フランス・パリへの留学経験もあり、ポルトガル語と日本語のほかに、英語、フランス語、スペイン語も話す。
 国際交流員に就いた理由として、ジュリアさんは両親やおば、おじが出稼ぎで働いていたことをあげ「子どもの時は両親たちが仕事で苦労している姿を見てきました。同じように出稼ぎで働いている人たちのためにがんばりたいと思いました」と説明している。

将来は「難民支援の仕事も」
彦根の印象「おもてなし感じる」
 子どもの頃には日本人としてもブラジル人としても周囲から認められず「いじめを受けることもあった」と明かしたうえで「同じように言葉やアイデンティティーで困っている子どもたちへの母語の教育もしていきたい」と抱負。将来の目標については「私は日本人、ブラジル人というよりも世界人として働きたい。特にアフリカや中東など難民を支援する仕事ができればと思っています」と語っている。
 日本の印象については「とてもきれいで安全な国。再び日本で生活できるようになったことをとてもうれしく思います」と説明。生活して約1カ月が経過した彦根の印象については「皆さんとても親切で、おもてなしの心を感じます。「ゆかたまつりなど彦根のイベントに参加する予定ですので、気軽に声をかけてください。ふなずしも食べてみたいです」と笑顔を見せていた。
 ※【国際交流員】地方自治体の国際化対応の施策として実施されている語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)の一つ。彦根市の国際交流員はジュリアさんが8人目で、主に▽ポルトガル語を母国語とする市民との相談と窓口対応▽市の業務に関する文書の翻訳▽多文化共生推進事業や国際交流事業の企画などを担う。任期は1年だが、最長5年までの延長可。


2019年6月13日木曜日

小川修司さん考案しがラー油 商品化へ

 彦根市小野町の小川修司さん(28)が独自で考案した「しがラー油」の商品化を目指し、クラウドファンディングで資金を募っている。
 小川さんは16歳から中華料理店でアルバイトをし、高校時代に調理師の免許を取得。卒業後には京都調理師専門学校に通った。20歳以降も名古屋市内の中華料理店で働いていたが、数年前に体調を崩した際に医師から飲食店での勤務をやめるよう助言を受けたため、以降は派遣社員として工場勤務をしている。
 「自分の店を持ちたい」と思っていた3年ほど前に、知人の要望でラー油を作ったところ好評だったため、試行錯誤を繰り返し「食べる」ラー油を考案。ラー油に必要な唐辛子、ニンニク、タマネギ、ショウガのほか、白ネギやゴマ、豆板醤(とうばんじゃん)、砂糖、塩、しょう油、オイスターソースを「絶妙の比率」で配合。食感が楽しめるタケノコやレンコンなども加えた。ほとんどが滋賀県産の食材で、油もゴマ油ではなく、東近江市の菜の花油を使っており、小川さんは「フルーティーで甘い香りがうま味を一層引き立ている。食感があるため炒め物に入れたり、ご飯にかけるだけでもおいしい」と話している。
 クラウドファンディングでは製造用の設備費や容器代などで計34万円を目標にしており、7月30日まで支援を募っている。リターンの商品はしがラー油や県産米のみずかがみなど。8月からインターネットを中心に販売を開始し、地域のマルシェや朝市などにも出店する予定。小川さんは「今までのラー油では物足りないという方に、本格的な中華料理が味わえる食べるラー油を食卓に置いてほしい」と話している。問い合わせは小川さん℡080(6164)1482。

日本生徒会大賞で河瀬高校が県内初の奨励賞受賞

 全国の学校の優秀な生徒会活動を表彰する今年の「日本生徒会大賞」で、滋賀県立河瀬高校が県内で初となる奨励賞を受賞した。
 同賞は一般社団法人生徒会活動支援協会(東京都中野区)が2017年から全国の学校生徒会、生徒会団体、生徒会役員を対象に、その活動内容やシステムなどを評価・審査し表彰。個人と学校の部があり、河瀬高校生徒会は学校の部で大賞、優秀賞に次ぐ奨励賞だった。
 河瀬高校生徒会は1年から3年まで38人が所属。生徒会が主体となって企画している文化祭は、文化プラザを全館貸し切っての開催や、学校近くの平和堂やモスバーガー、セブンイレブンなどと協力して飲食品を販売している。体育祭ではその企画と運営のほか、教員たちが担っていた名簿の作成を生徒会が担当している。
 生徒会長で3年生の山本瑚子さん(17)は「生徒会が地域に寄り添う姿勢が評価されたと思います。これからも伝統を受け継ぎながら、生徒会活動をさらに発展させて、大賞を受賞できるようがんばりたい」と意気込みを語っていた。
 なお河瀬高校(河瀬中学も)の文化祭は13日に文化プラザで開催。グランドホールで合唱、演劇、吹奏楽、ステージ発表があり、メッセ棟とエコーホールで文化部の展示、ビンゴ大会、模擬店がある。

2019年6月10日月曜日

彦根市議会6月定例会の一般質問

 彦根市議会は10日から12日まで一般質問を行う。正副議長と監査委員を除く21人全員が登壇し、入札不調の市役所庁舎耐震化の行方や新年度当初予算案などについて質問する。一般質問の模様は各日午前9時からインターネット中継される。登壇者と質問内容は以下の通り。
 ▽森田充議員=人口減少の歯止め策、庁舎耐震の入札不調、国体
 ▽小川隆史議員=総務省の業務改善モデル、新市民体育センター整備
 ▽角井英明議員=市民に寄り添った予算再編成か、リフォーム補助、すべての子どもが学べる権利
 ▽辻真理子議員=市中期財政計画、庁舎耐震化、ふるさと納税
 ▽森野克彦議員=市税の納付状況、子どもの安全対策、旭森学区の下水道整備
 ▽和田一繁議員=登下校時の安全対策、社会資本整備総合交付金、市観光振興計画
 ▽林利幸議員=稲枝駅周辺整備、稲枝駅西側開発、曽根沼非農用地、石寺稲里線の改良
 ▽伊藤容子議員=市中期財政計画、公共施設等総合管理計画、清掃センターの転落事故、公共交通
 ▽矢吹安子議員=水道法一部改正、不登校生への取り組み、引きこもり
 ▽野村博雄議員=ごみ処理のあり方、荒神山の玄関口として河瀬駅整備、市民に寄り添った市立病院、街灯のLED、河瀬小増改築、河瀬公園整備
 ▽獅山向洋議員=市中期財政計画、当初予算案、金亀公園再整備計画、庁舎耐震の入札不調、市長人事、新教育長、ふるさと納税
 ▽小川吉則議員=福祉職員の処遇改善、子育て支援、高齢者福祉の充実
 ▽赤井康彦議員=当初予算案(職員の給与減など)、投票率と違反行為、幼保の無償化
 ▽谷口典隆議員=当初予算案、国体主会場道路の安全確保、金亀公園再整備計画、庁舎耐震化
 ▽杉原祥浩議員=予算削減事業、投票率低下
 ▽北川元気議員=市の財政、庁舎耐震化、教育行政
 ▽堀口達也議員=若者の投票率向上と選挙事務の簡素化、ICT活用、まちひとしごと総合戦略
 ▽中川睦子議員=放課後児童クラブの充実、公共交通の充実、投票の権利は守られているか
 ▽中野正剛議員=文化財の防災、市立図書館の利用者減、乳児用液体ミルク
 ▽上杉正敏議員=異常高温対策、交通事故対策
 ▽黒澤茂樹議員=新教育長の就任、滋賀大データサイエンス学部、稲枝駅西側開発。

2019年6月5日水曜日

県内70の城跡を紹介 本「近江の山城を歩く」発刊

 滋賀県内の70の城跡を紹介した本「近江の山城を歩く」が発刊された。
 県内には約1300の城跡が存在し、そのうち約400が山城だったとされる。2006年に本「近江の山城ベスト50を歩く」が刊行されたが、この13年間で新たに発見されたり、新たな機能が判明したりした城跡もあり、今回の新刊本に掲載された。
 本では、滋賀県と大阪府の教育委員会の文化財専門職員ら計10人が地域ごとに各城跡を担当し、編著者を滋賀県立大学人間文化学部の中井均教授(63)が務めた。城跡ごとに築城時期、標高、主な遺構、全体図、縄張り図、城へのアクセス図、3段階での登城難易度、専門職員の解説文を載せている。
 彦根市と甲良町の城跡は丸山城(小野町)、物生山城(宮田町)、佐和山城(古沢町)、彦根城(金亀町ほか)、日夏城(日夏町)、山崎山城(稲里・清崎・賀田山)、勝楽寺城(甲良町)で、市教委文化財課の下高大輔さんが担当。登城難易度3の丸山城は元亀元年(1570)に織田軍が佐和山城を攻める際にその東側に築城されたという。
 新たに発見の城跡の一つは彦根市男鬼町と多賀町入谷に位置する「男鬼入谷城」。執筆した中井教授によると、戦国時代に近江の江北を守護していた京極高広が江南を支配していた六角氏を攻める際に築城し、石垣や二重の堀切など防御意識の高い城だったという。
 中井教授は「すべての山城のページに縄張り図を付けているので、ぜひこの本を山城歩きの友として持参してもらいながら、散策を楽しんでほしい」と話している。A5判、304ページ。税抜き2200円。サンライズ出版。県内を中心に全国の書店で販売している。

2019年6月1日土曜日

鳥居本町に江戸時代後期の町並みを再現した映画の撮影所・彦根オープンセット完成

 彦根市鳥居本町に江戸時代後期の町並みを再現した映画の撮影所「彦根オープンセット」(仮称)がこのほど完成。岡田准一さん主演で来年公開の映画「燃えよ剣」(司馬遼太郎原作)で使用されたほか、今月末から時代劇の撮影にも使われる予定だ=写真はShiga movie labo提供
 滋賀県内外の企業による合同会社「Shiga movie labo」が、映画「燃えよ剣」の制作会社スタッフからの滋賀県内への撮影セット設置の依頼に応える形で整備した。
 「燃えよ剣」は新撰組の土方歳三の生涯を描いた作品。Shiga movie laboは市内の事業者が鳥居本町に保有する約2万平方㍍の敷地に、土方らが討幕派を襲った屋敷の池田屋など京都の宿場町を再現するため、昨年11月に着工し今年3月末に完成させた。約8000平方㍍分に池田屋を含む12棟の木造セットが並ぶ。
 「燃えよ剣」の撮影は4月に彦根オープンセットで約10日間かけて行われた。準備期間を含め映画撮影会社のスタッフ約200人が1カ月間近く滞在し、2000万円以上の経済効果があったという。今月末からは衛星放送の時代劇専用チャンネルの撮影も行われる。
 Shiga movie laboでは「撮影所がある京都のように、彦根でも俳優や監督、スタッフの馴染みの店ができるほどの映画撮影のメッカにしたい」としている。

2019年5月28日火曜日

旧豊郷尋常高等小学校本館が薩摩治兵衛記念館としてリニューアル

 国登録有形文化財の旧豊郷尋常高等小学校本館(豊郷町四十九院)が「薩摩治兵衛記念館」としてリニューアルオープン。開館を記念し12日に式典と音楽会が開かれた。
 現在の豊郷小学校は明治6年(1873)5月に四十九院の唯念寺に創設された成文学校が前身。その後、尋常科至塾小学校などを経て、明治25年4月に豊郷尋常小学校となり、4年後に豊郷尋常高等小学校と改名された。校舎は敷地面積約7345平方㍍に木造平屋建て約1551平方㍍で、昭和10年(1935)頃には建物の老朽化と児童数の増加(計600人以上)で、移転新築の必要があったため、実業家の古川鉄治の寄付で同12年5月に新校舎(現在の豊郷小学校旧校舎群)が竣工。同22年4月に豊郷国民学校から豊郷小学校に改称された。
 薩摩治兵衛は天保元年(1830)に四十九院村の農家に生まれ、10歳での丁稚奉公を経て慶応3年(1867)に東京日本橋で木綿商として独立した実業家。至塾小学校の新築時や豊郷尋常高等小学校前の道路拡張工事の際に多額の寄付もした。
 旧豊郷尋常高等小学校本館は2階建て延べ約200平方㍍。1階部分が講堂だったが、新校舎の竣工に合わせてヴォーリズ建築として教職員住宅に改造された。以降は明治20年頃の様相を伝える建物として地元で活用され、平成19年(2007)7月には国登録有形文化財に指定された。隣接する先人を偲ぶ館には薩摩治兵衛、二代・薩摩治兵衛、三代目の薩摩治郎八の写真や遺品が保管されている。
 昭和16年1月には鉄治郎の息子・博一らが「芙蓉会」を設立。芙蓉会では新たな観光スポットと地域の憩いの場の創設を目的に、老朽化していた旧豊郷尋常高等小学校本館の改築を決め、平成25年(2013)から調査、耐震診断、実施設計を行い、同28年から改築工事をしてきた。明治期の写真や資料を活用し、窓の開き戸式の扉(唐戸)やバルコニーなどを復元整備した。2階部分の内装はそのままになっている。改築費約6000万円。
 治兵衛の功績を称え、施設名を薩摩治兵衛記念館にし、集会や音楽会などイベントができる多目的ホールとして活用する。芙蓉会の古川博康理事長は「伊藤忠兵衛記念館、豊郷小学校旧校舎群に続く3つめの観光スポットが整備できました。文化遺産を大切に活用していただき、地域活性化にもつながればと思います」と話していた。
 見学する際は火木土曜日開館の先人を偲ぶ館に連絡するか、四十九院区長の渡邉則夫さん(35)3093まで。

2019年5月18日土曜日

宿泊施設・多賀さとの宿 一圓屋敷6月1日オープン

 国の登録有形文化財に指定されている多賀町の一圓屋敷が宿泊施設「多賀さとの宿 一圓屋敷」としてリニューアル。6月1日のオープンを前に9日、マスコミなど向けの内覧会が開かれた。
 一圓家は江戸時代の庄屋で、現在の建物は安政4年(1857)に建設され、敷地面積が1678平方㍍、建物面積が2階建て約560平方㍍。3つの蔵を備えている。平成20年(2008)にNPO法人彦根景観フォーラムに譲渡され、地元住民団体の多賀クラブが街おこしの拠点として活用してきた。
 彦根景観フォーラムのメンバーや地元住民らは宿泊施設化を目指し、合同会社さとやま多賀を設立。階段やバスルーム、談話室の新設など改築を行い、一つの蔵を含めて最大で3グループ18人が泊まれる和室と洋室の3部屋を設けた。
 夕食には多賀の野菜や地鶏を使った「じゅんじゅん」や地酒「多賀」を用意しているほか、朝食には野菜を使ったみそ汁や滋賀のつくだ煮を提供する。電動自転車6台を置き、多賀の3コースを2~4時間散策する「里山自転車さんぽ」も体験できる。宿泊料金は大人2人の場合一人1万3500円。自転車貸し出し4500円。
 さとやま多賀代表の桂善蔵さん(70)は「多賀の里の良さを体感できるメニューをそろえました。自転車で多賀のまちの散策もしてほしい」と話している。問い合わせは一圓屋敷のホームページか後日つながる(20)8275。

2019年5月17日金曜日

宗安寺で江戸時代に描かれた地獄絵(十王図)を公開

 彦根市本町の宗安寺(竹内眞道住職)は19日まで、江戸時代に描かれた地獄絵(十王図)を公開している。
 経典の「十王経」によると、人は亡くなると冥界の十大王に、生前の罪についての裁断を受け、遺族の追善供養によって良き審判が下され、善処に生まれるとされる。
 地獄絵は寛文7年(1667年)に、宗安寺第7代の縦誉(じゅうよ)上人が、亡くなった弟子の昇誉無極上人の菩提を弔う
ために描かせたとされ、縦179㌢×横46㌢の掛け軸型の10幅の絵。初七日から3回忌までの十王と本体の仏がそれぞれ描かれており、57日の絵には閻魔(えんま)王と地獄菩薩、100ケ日には平等王と観音菩薩が登場しており、亡き人が鬼に舌を抜かれたり、火あぶりさせられたりしている様子の絵も見られる。
 竹内住職は「縦誉上人が檀家に悪い行いをしないよう戒めるためにこの絵を描かせたのだろう」と話している。観覧料は大人200円、子ども無料。午前9時~午後5時。問い合わせは宗安寺(22)0801。

 井伊家と縁がある社寺を巡りながら秘仏の観覧などができる「井伊家ゆかりの神様・ほとけ様十六巡り」が、今月19日までの土日に行われている。
 彦根観光協会が井伊家ゆかりの社寺などのPRの一環で企画。協賛の社寺などは大師寺、千代神社、済福寺、宗安寺、北野神社、埋木舎、滋賀県護国神社、長寿院、龍潭寺、多賀大社、慈眼院、青岸寺、圓常寺、西明寺、金剛輪寺、百済寺。各社寺では直弼ゆかりの茶室公開や拝殿でヨガ体験、写経体験などができる。体験内容は彦根観光協会のホームページで確認可。
 このほか通年として、ひこにゃんをプリントした朱印帳を各社寺や彦根観光協会、市観光案内所、彦根観光センターで1200円で販売。各社寺では300円で朱印が受けられる。朱印帳の提示で屋形船の乗船料や飲食代の割引などの特典も。

2019年5月15日水曜日

日本ご当地キャラクター協会と日本ご当地タクシー協会が協定締結

 ひこにゃんの運営費の資金協力を求めている日本ご当地キャラクター協会(彦根市大藪町)に、日本ご当地タクシー協会(大阪市)がひこにゃんの活動資金を寄贈。9日に四番町スクエアで協力協定の締結を兼ねた式典があった。
 日本ご当地タクシー協会は、日本各地で「観光タクシー」を運行する事業者9社で昨年4月に結成。観光タクシーは各地の名産品型の表示灯やユニークなデザインの車体が特徴で、観光案内の知識を備えたドライバーが乗務し、各地で運行している。現在は北海道から九州まで12道県で13社が加盟している。
 昨年の台湾で開催されたご当地キャラのイベントで、香川県のうどんタクシーがご当地キャラのつるキャラうどん脳と一緒に地元をPR。このコラボを全国に広げて地域貢献に役立てようと協定を締結した。
 この日は、うどんタクシーとつるキャラうどん脳、岐阜県の鮎菓子タクシーとひあゆ丸、石川県の金澤寿司タクシーが参加。ひこにゃんの活動資金の目録贈呈後、彦根のやちにゃんを加えて記念撮影が行われた。
 日本ご当地タクシー協会の楠木泰二朗理事長は「タクシーが単なる移動手段ではなく、観光振興にも使えるということをアピールしたい」と語っていた。

2019年5月11日土曜日

公政会 過半数の12に、谷口典隆議員入会で反大久保色増す

 4月21日の彦根市議選で当選した新人10人らを加えた新たな会派構成が6日までに判明。6期目の谷口典隆議員と保守系の新人5人が公政会に入り、現職6人を含め市議会の過半数の12人となった。大久保貴市長に厳しい立場をとる谷口議員の入会で、市議会と現市政の対立構図がより深くなるのは必至だ(次号で各会派のメンバーと役員を掲載予定)。
 新人議員で公政会入りしたのは、伊藤容子、小川隆史、黒澤茂樹、森野克彦、林俊幸の各議員。谷口議員は本紙の取材に「現市政に対峙するにはまとまった組織に入る方が良いと判断した」と話した。谷口議員の入会は今後、2年以内の市長選や4年後に予定されている県議選の出馬に向け、自民党系の組織固めの布石との見方もできる。公政会は再選した現職を含め、改選前の8人から4人増となり市議会での影響力がより強くなる。
 一方で、市長与党の夢みらいには新人の小川吉則、森田充の各議員が入会。現職2人と含め4人となったが、改選前の6人から減らし、その影響力がより薄まった。
 北川元気、堀口達也の両議員による新会派「令和会」、公明党の現職2人、共産党の新人2人、無会派の2人は、いずれも現市政に厳しい立場をとっており、大久保市長の市政運営は改選前よりも難しくなる。

 ※解説=谷口議員の公政会への入会(復帰)が持つ意味は重く、最も嫌がっているのは大久保市長に違いない。
 なぜ、その意味が重く、大久保市長が嫌がるのか―。まず、改選前は公政会および市議会のオーガナイザー的な存在だった西川正義氏がいたが、西川氏の引退で改選後のまとめ役の不在を危惧する声は市議会内でもあった。そういう見方からすると、市議会のキーマンの一人である谷口議員の公政会入りが持つ意味は大きい。
 また、小生がこれまでの議会を見て判断するに、大久保市長が現市議会で特に嫌がっているのは獅山向洋、谷口の両議員である。市長が両議員を嫌がる理由としては舌鋒鋭い指摘はもちろんだが、両議員が大久保市長を優に上回る首長としての資質を備えていることである。
 そして、改選前の公政会には大久保市長を支持する議員が一人いたが、谷口議員の入会で、より反大久保色が強まるのは間違いない。市長を支持する夢みらいの議員は4人に減り、残り20人が厳しい立場だ。更に「死に体」が続いている現市政が生き返る見込みはない現状からも、大久保市長の残り2年の任期は保たないと考えているのは小生だけではなかろう。【山田貴之】

 先の市議選で当選した新人議員10人への議員章のはい用式が7日、市役所本庁舎5階の議会応接室であり、議会事務局の職員から議員一人ずつに議員章が付けられた=写真。

2019年5月10日金曜日

令和婚 1日だけで婚姻届49件、ひこにゃんも登場

 新天皇陛下がご即位した1日、ひこにゃんが色紙に「令和」と書かれた額を手に彦根城博物館前などに登場した。また1日だけで市への婚姻届が49件あった。
 雨天だったため、当初予定されていた天守前から博物館に登場場所が変更。午前10時半にひこにゃんが登場すると、観光客らから歓声が沸き起こった。30分の間に延べ約2800人が見に訪れた。ひこにゃんは午後に四番町スクエアにも「令和」を手に登場した。
 婚姻届は1日午前0時ちょうどの3件を含めて午前9時半までに6件、特設窓口を設けた午前9時半~午後4時に37件、午後4時以降に6件あった。そのうち高宮町の和田祥一さん(34)と長浜市法楽寺町の水口彩さん(27)は正午過ぎに婚姻届を提出。ひこにゃんのパネルをはさんで記念撮影に応じた。和田さんは「令和を迎えたこの日に入籍できた事をうれしく思います。和やかで幸せな家庭を築いていきたいと思います」と笑顔を見せていた。
 このほか、新天皇陛下の御即位に伴う記帳所が彦根城博物館の講堂に設けられ、931人が記帳した。

2019年5月6日月曜日

万葉集 彦根の山や川を詠んだ歌2作

 新元号「令和」の2文字は、万葉集第5巻の「梅花の歌」の32首の序文に使われている。万葉集には日本各地の風景などを詠んだ歌があり、彦根市内に関する2作の歌に登場する場所などを紹介する。
 万葉集は奈良時代に刊行された日本最古の和歌集で、全20巻に天皇や皇族、歌人、農民など幅広い階層の人たちが歌った約4500首の歌が収められている。
 新元号に使われた第5巻の序文は「時に初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す」。この現代語訳は「時あらかも初春の好き月、空気は美しく風は穏やかだ。梅は美女の鏡の前に装う白粉(おしろい)のように白く咲き、蘭は身を飾った香のごときかおりをただよわせている」。
 第5巻の梅の花を歌った32首は天平2年(730)1月13日、万葉集の編さんに関わった歌人・大伴家持(718~785)の父で太宰府長官だった大伴旅人(665~731)の自宅での宴席に集まった32人の役人が、庭園にあった梅にちなんで詠んだとされる。
 彦根市内の歌の一つは、「淡海路(あふみぢ)の 鳥籠(とこ)の山なる 不知哉(いさや)川 日(け)のころごろは 恋(こ)ひつつもあらむ」。第三十七代の崗本(斉明)天皇(594~661)が詠み、万葉集第4巻に収められている。
 彦根万葉集を読む会(現在は解散)が平成21年(2009年)12月に彦根駅東口に設置した石碑には、その歌の意味として「淡海路の鳥籠の山を流れる不知哉川の名のように、さあどうなのでしょう。この日頃もあなたを恋い慕いつつ過ごしていましょうか」とある。
 鳥籠の山とは、彦根を通っていた東山道に鳥籠の駅があったとされ、その近くの大堀山や正法寺山、東山があげられる。天智天皇の子・大友皇子と、弟の大海人皇子が皇位継承を争った壬申の乱では鳥籠山で戦があった。
 不知哉川とは芹川が有力だが、原町の小川との説もあり、不知也川と呼ばれている。「いさや」には「さあどうなのか」の意味もある。
 市内を詠んだもう一つの歌は「犬上の 鳥籠の山なる 不知哉川 いさとを聞こせ 我が名告らすな」。
 彦根万葉集を読む会の元講師で彦根城博物館建設準備室次長や彦根東中学校長などを歴任した礒崎啓さん(91)=米原市=によると、後半部分の現代語訳は「さあ、知らないとおっしゃってください。私の名を言ってくださるな」。作者は「詠み人知らず(作者不明)」で、「2作とも恋を詠んだ歌だ」と解説した。
 大堀山のふもとには2つの作品を記した石碑が建っており、裏面には「平成6年夏」との建立時期が書かれている。
 なお同会は昭和55年(1980)に磯崎さんが講師を務め、東地区公民館で毎月1回、万葉集の教室を開き、県内外から受講者がいた。
 結成30周年の平成21年12月には彦根駅東口に万葉歌碑を建立し、12日に除幕式を開催。磯崎さんや当時の獅山向洋市長らが出席した。この模様は本紙の12月16日号でも紹介している。同会は一昨年に解散している。