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2019年10月16日水曜日

観世流能楽師で人間国宝の大槻文藏さんトークセッション、滋賀経済同友会秋季懇談例会

 滋賀経済同友会は3日、彦根城博物館の能舞台で秋季懇談例会を開き、シテ方観世流能楽師で人間国宝の大槻文藏さんを招いたトークセッションなどを催した。
 例会には県内企業の経営者ら241人が参加。トークセッションは「伝承について考える」をテーマに行われ、大槻さんと滋賀経済同友会・代表幹事の山本昌仁さんが対談。
山本さんの「弟子や部下の育て方」の質問に、大槻さんは「能の世界にもプロとアマがある。例えば、能面はとても窮屈(きゅうくつ)だが、つけて歩けるようになってからが第一歩。そこから個性を教えており、つくり上げる個性が大事だ」と説明した。また文化の伝承について、大槻さんは「文化は一度途絶えると、次またおこすのが大変になる。どのようなことがあっても続けることが大事だ」と述べた。
 トークセッション後、大槻さんは「はじめての能」と題して講演。「能は、面(仮面)をつけたり、うたい手がいたり、起承転結があるギリシア演劇と似ている点が多い。歌や踊りがあるお芝居ということから、室町(時代)ミュージカルだともいえる」と解説した。最後には大槻さんらシテ方、笛方、小鼓方、太鼓方の計8人が出演し、能の「羽衣」の後半部分を披露した。

滋賀大学と滋賀レイクスターズ、データ活用の戦術で勝率アップへ協定を締結

 滋賀大学とプロバスケットボールチームBリーグの滋賀レイクスターズは、データを活用した戦術で勝率アップにつなげることを目的に協定を締結。8日、設備を提供する彦根市原町の電気設計業「PRO―SEED」で締結式を開いた。
 データを駆使したスポーツは、野球やサッカー、アメリカンフットボール、ラグビーなどが知られる。2017年4月にデータサイエンス学部を開設した滋賀大はスポーツ分野のデータ分析を実施しており、チーム力を向上させたいという滋賀レイクスの意向を受ける形で協力することになった。

シュート位置を分析
GM「新モデルに」
 学部開設時から在籍している3年生4人と2年生1人、教員3人の体制で、滋賀レイクスやほかのBリーグ所属チームのシュート位置やタイムアウトをとる時間帯、選手交代のタイミングなどを分析。その結果を受け取った滋賀レイクスはデータを基に戦略と戦術を立てて試合に役立てる。協定の有効期間は来年6月30日までだが、延長の場合もある。
 締結式には滋賀レイクスの西村大介GM、滋賀大データサイエンス学部長の竹村彰通教授、PRO―SEEDの青栁孝幸社長らが出席。西村GMによると、大学と協定を締結してデータ分析をするのはBリーグで最初だといい「データ分析がチームの勝利に直結すると期待している。バスケットボール界の新しいモデルになれば」と説明。竹村教授は「滋賀レイクスが強くなってほしいとの思いがあり、支援していきたい」と述べ、青栁社長も「滋賀レイクスに優勝してもらうことで、彦根をエンジニアの街にしたい」と意気込みを語った。

2019年10月14日月曜日

ご当地キャラ博彦根市内で10月19、20日に

「ご当地キャラ博」の実行委員会は27日、彦根市内で101920日に開催するイベント内容を発表。今年は開催場所を中央商店街と四番町スクエアに変更するほか、昨年に続いて参加するキャラたちがカードを配る「カードラリー」も実施する。
12回目の今年は自治体など141団体(昨年147団体)から、19日に149体、20日に134体の2日間で計157体(昨年160体)が参加する予定。彦根の10体も登場する。例年は京橋口駐車場と夢京橋キャッスルロード、四番町スクエアが会場だったが、今年は中央商店街と四番町スクエアにキャラのブースやステージが設けられ、各地のPRやグッズ・物産品の販売が行われる。ひこにゃんが曳き山に乗っての巡行は実施されない。
カードラリー用のオリジナルカードフォルダーを1500円で販売。各キャラが配布する名刺やカードを受け取り、フォルダーに入れて保管することができる。ひこにゃんのカードも2種類発行されるほか、デザインが昨年度と異なるカードもある。
 開催時間は両日共午前9時~午後3時。問い合わせは事務局22)1130。

ボランティア募集
ひこねご当地キャラを応援する会は、当日のキャラ博のボランティアを募集している。会場の設営や撤去、参加団体への対応、来場者へのイベント情報提供などを行う。定員は各日40人で、1日か両日の終日参加できること。対象は高校生を除く18歳以上。事前説明会が1014日にある。参加者には弁当、公式ガイドブック、スタッフ用グッズが進呈。申し込みはキャラ博のホームページの専用フォームに氏名、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、希望する仕事内容を記入し、9月20日までに彦根商店街連盟内の実行委員会事務局へファクスかメールで。


2019年10月10日木曜日

テコンドー全国ジュニアで2位

 彦根市立東中学校3年生の鈴木恭悟君(15)=正法寺町=は、今夏の全日本ジュニアテコンドー選手権大会で2位の成績を収めた。
 鈴木君は3歳から市内の道場で空手を習い始め、小学5年生の時にJKJO全日本ジュニア空手道選手権大会で優勝するなど、空手の世界で将来有望な選手だった。同時期に空手の腕前をより鍛えるためにテコンドーを習い始めたが、「点数制で勝敗がわかりやすい」「オリンピック種目である」ことから、中学1年生以降はテコンドーに絞る形で本格的に練習。
堅田と京都の練習場に週3、4回通いながら練習に励み、最高位の黒帯の手前の赤帯を締めるまでに成長。昨年の全日本ジュニアテコンドー選手権大会で3位となり、今年はさらにワンランク上げた。
 テコンドーの魅力について、鈴木君は「得意技のかかと落としや後ろげりが決まった時がとてもおもしろい」と解説。現在は受験勉強のため練習場に通わずに早朝などで自主練習を重ねており、進学後もテコンドーを続ける予定だ。鈴木君は「まずは高校のジュニアの全国大会で優勝することが目標です」と抱負を語っていた。

2019年10月7日月曜日

料理人と農家が直売所の開店前に商談「食のプロ限定購入タイム」やさいの里二番館で

 料理人と農家が直売所の開店前に商談する「食のプロ限定購入タイム」が2日から彦根市平田町のやさいの里二番館で始まる。先月27日にはプレオープンがあった。
 地元の食材がより多くの飲食店で使われるよう、地域の農業振興を目的に一般社団法人近江ツーリズムボードとJA東びわこが企画。農作物の特徴や食材のニーズを把握するため、料理人・飲食店関係者と農家とが交渉できる時間を作るために直売所のオープン1時間前に開店する。
 プレオープンには料理人ら19人と農家18人が参加し、やさいの里二番館のオープン前の午前8時から約45分間、商談していた。双葉荘(松原町)の料理長・片岡純一郎さん(43)は「少量多品種の生産者に出会えるのはありがい。意外な食材に出会うチャンスもある。混雑を避けられるのもメリットだ」と話していた。
 「食のプロ限定購入タイム」は毎週月水金に実施。参加費は会員以外が月額3000円だが、来年1月15日まで無料。問い合わせは同団体☎(22)5580。

消費税増で平和堂の一部テナントでキャッシュレス時に5%還元

 1日からの消費税の引き上げに伴い、平和堂は一部テナントを対象にキャッシュレス決済時の5%還元を独自で導入した。
 消費税の引き上げと並行して、中小規模の店舗でキャッシュレス決済すると、最大5%分のポイントなどを還元する措置も1日から始まった。平和堂で利用できる「HOPマネー」などのキャッシュレスはその還元措置の対象外だが、平和堂は指定レジを使っているテナントの約半分にあたる550の中小店舗で、5%のポイントを還元するサービスを1日から独自で始めた。テナントの売り上げを伸ばすのが狙いで、還元分は平和堂が負担する。
ほかにも店内の弁当や総菜コーナー、飲食できるスペースの近くには「店内で飲食する場合は10%、持ち帰りの場合は8%」の掲示をした。

電車 バス値上げ
 近江鉄道グループは、電車やバス、タクシーの運賃を値上げした。
電車の初乗り運賃を160円(増税前150円)、定期運賃の平均割引率が通勤を32・5%(同32・6%)、通学を62・2%(同62・4%)にした。
 バスについては湖国バスを含め、270円以上800円以下の区間で一律10円を、湖国バスが運行する810円以上の区間で20円をぞれぞれ転嫁。ただし湖国バスの彦根営業所管内などでは運賃が改定されない。
 タクシーは1・2㌔までの初乗り運賃で普通車が540円(改定前530円)・大型車570円(同560円)、時間制運賃が30分で普通車2250円(同2210円)・大型車2620円(同2570円)となる。

プレミアム商品券
子育て世帯など
 消費税の引き上げに伴う子育て世帯を中心にした消費の影響を緩和するため、「彦根市プレミアム付商品券」の販売が1日から開始。27日までの日曜日にアルプラザ彦根6階でも販売している。
 対象は市民税の非課税者と、2016年4月2日から今年9月30日までに生まれた子どもがいる世帯主で、課税者の扶養親族や生活保護制度の被保護者は除かれる。申請期限は来年1月6日まで。一人につき2万円で2万5000円分の商品券を販売。市内のスーパーや店舗、コンビニなどで利用できる。
 日曜の販売時間は午前9時半~午後5時15分。問い合わせは市地域経済振興課℡0120(1528)12

2019年10月3日木曜日

ひこにゃん姉妹都市の米国ミシガン州アナーバー市訪れ交流

 ひこにゃんが9月19日から21日まで、彦根市の姉妹都市の米国ミシガン州アナーバー市を訪れ、現地の子どもたちと交流した。
 両市は1969年(昭和44年)3月28日に姉妹都市提携を締結。以降、中学生や市民らの使節団が相互訪問などで交流を続けてきた。50周年の今年はアナーバー市の市長らを招き、記念式典と交流会を開いた。
 ひこにゃんは50周年記念事業の一環として訪米。19日にミシガン大学、20日にアナーバー市の公立学校などを訪問した後、21日にはアナーバー市の公立図書館でのふれあいイベントや、「HIKONE ROAD(彦根通り)近くの結婚式場に桜の苗木を植える記念植樹式にも出席した。
 ひこにゃんの海外訪問は9回目。随行した市職員によると、ひこにゃんは現地で大歓迎を受け、市民や子どもたちから「so cute」(とてもかわいい)と言われるなど人気者だったという。

2019年10月1日火曜日

とりいもと宿場まつり10月6日に鳥居本宿一帯で

 「とりいもと宿場まつり」が10月6日に彦根市の旧鳥居本宿一帯で行われる。
 市民団体の鳥居本お宝発見隊が主催するイベントで、12回目の今年も通り沿いの軒先に赤布アートが飾られて、中山道沿いを赤く染める。歴史イベントとして、午前9時半に鳥居本駅前を出発する佐和山城下町の発掘現場の見学会がある。午後0時半~専宗寺本堂では元彦根城博物館学芸員の野田浩子さんが「朝鮮通信使と鳥居本宿」をテーマに講演する。
 専宗寺エリアでは成宮家公開。JA前広場エリアでは和太鼓集団・疾風KAZEや古城太鼓の演奏、地元産野菜・ハチミツ・湖魚佃煮など販売。駅前ステージでは鳥居本中ソーラン演舞やラブバード演奏、大道芸など。中央エリアでは旧本陣の寺村家でこども将棋大会(午後1時~)、防災コーナー、懐かしのテレビゲーム、旧合羽所・松屋の公開、ミニ水族館、バルーンアート、カードゲームなど出店。神教丸エリアでは自然斎の旧宅でジビエレストランや有川家住宅公開など。
 鳥居本の歴史を巡る散策ラリーの踏破者にはプレゼント進呈も。本部などでは好評の仏生寺みその販売も。開催時間は午前10時~午後3時。問い合わせはサンライズ出版℡(22)0627。

2019年9月29日日曜日

千成亭が料亭やす井を吸収 新会社で10月から経営引き継ぐ

 千成亭風土(本社・平田町)が安清町の明治2年(1869年)創業の料亭旅館「やす井」を吸収し、新会社を立ち上げて10月から経営を引き継ぐことがわかった。
 やす井は特別室1室を含む計9室の客室、45平方㍍から243平方㍍までの3つの宴会場、大浴場や露天風呂などを備え、旅館としてのほか、宴席や婚礼などの会場としても利用されてきた。
 しかし経営的に厳しい状況が続いていたため、金融機関から支援の要請を受けた千成亭は今年6月から吸収に向けた協議を行ってきた。運営母体は千成亭が立ち上げた新会社「粋屋(いきや)やす井」。旅館料亭やす井の屋号は継続する。敷地内にある飲食店「しる万」の経営も新会社が運営を引き継ぐ。
 粋屋やす井代表取締役の上田健一郎・千成亭風土代表取締役は「これまで培ってきた経験を生かし、集客を高めていくことに努めたい。広域からのほか、地元の皆さんに使っていただける店にもしていきたい」と語っている。


佐和山城城下町跡から溝や橋台、道、建物跡発見

 県教委は24日、彦根市佐和山町で発掘中の旧佐和山城の城下町跡から、城下ふもとにあった武家屋敷とメイン道路をつなぐ道や橋台などの跡が見つかったと発表した。29日午後1時半から現地説明会を開く。
 国道8号線の米原バイパスの建設工事に伴って昨年度から佐和山城跡の発掘調査を実施。今年度は城下町跡エリアの1万4209平方㍍で4月から来年3月まで調査している。
 今回は旧佐和山城の内堀から、南北に整備された当時のメイン道路の本町筋まで約100㍍の中間地点に位置する約1500平方㍍を発掘。その結果、旧佐和山城ふもとの武家屋敷から本町筋に東西でつながっていたとみられる最大幅約5㍍の道路や、南から北へ向かって流れていたとされる幅約2・6㍍の溝、その道路と溝の交差地点にかかっていた橋台などの遺構が見つかった。
 橋台は約5㍍にわたって掘り広げられた溝の両岸に大小の自然石が積まれた構造で、南側の石積みが2段分で高さ約60㍍にわたって残っているが、北側がほとんど取り除かれている。本来はさらに1、2段分の石が積み上げられていたという。城下町の改変により、橋や橋台の撤去、溝の埋め立てが行われた後、その一帯には複数の掘立柱建物が建てられた。城下町の廃絶後は水田化された。

三成時代の遺構か
東西道路や橋、溝、掘立柱建物の整備時期としては、ほかに見つかった陶磁器や刀装具など遺物から桃山時代後期(16世紀末)から江戸時代初期(17世紀初頭)までの時期だとされる。
江戸時代に作られた絵図にも今回見つかった道路や溝、橋などは記されていない。佐和山城には石田三成が天正19年(1591)4月に入城し、文禄4年(1595年)に城主となり、翌年2月頃に城下町の「惣構」を改修した。今回の発掘調査で見つかった東西道路や溝などの改造時期について、長浜市歴史遺産課の太田浩司さんは「三成の入城時か惣構の改修時が考えられる。溝を埋めた後に再整備している大規模さから考えると、その時期は後者が適当では」と話している。また滋賀県立大学の中井均教授は「石垣による橋台と大溝は、豊臣政権が城下町の都市設計をどのように考えていたかを比較できる実に重要な発見だ」とコメントしている。
現地説明会についての問い合わせは県文化財保護協会☎077(548)9780。

2019年9月27日金曜日

滋賀大学講堂の耐震化と改修工事

 1924年(大正13年)創設の滋賀大学講堂(彦根市馬場)=国登録有形文化財=の耐震化と改修工事に合わせて、建物を持ち上げるジャッキアップの開始セレモニーが17日に講堂前で行われた。
 講堂は旧彦根高等商業学校時代に木造平屋(中二階)建て延べ902平方㍍で建築。小屋裏の排気塔がドーム型になっており、講堂としてのほか、大正時代の建物として映画やドラマのロケ地にも使われた。1937年(昭和12年)には米国の社会福祉活動家・ヘレンケラーの講演会で利用されるなど一般開放もされてきた。耐震不足により平成27年度以降は利用されていない。
 建物の床下約1㍍の基礎部分のレンガ造りをコンクリート造りに変更するため、重機が建物内に入れるようにさらに1㍍持ち上げるジャッキアップを実施。開始セレモニーでは、位田隆一学長が「地域創生の観点から、改修後は一般の方にも利用していただきたい。講堂がよく見えるように建物前の樹木を除去した。観光コースの一つに入るようにもしたい」とあいさつした後、ジャッキアップ用の機械のボタンを押した。
 10月中旬までにジャッキアップを完了させた後、レンガの撤去、地盤改良、コンクリート基礎の新設の耐震工事を年内に終える予定。その後、建物奥の小ホールを教育研究、企業との共同研究、学生が集うスペースに改修し、来年3月に完成させる計画。工事費は約3億円。

2019年9月26日木曜日

「令和」の時代を担う4人の小中高生にインタビュー

 彦根出身のスポーツ選手として、陸上の桐生祥秀、水泳の大橋悠依、サッカーの岩崎悠仁、ゴルフの松田鈴英の各選手がいる。4選手とも「平成」の時代に世に出て、いまや世界または日本のトップレベルで活躍している。滋賀彦根新聞はスポーツと文化の分野で「令和」の時代を担うであろう4人の小中高生にインタビューし、色紙に夢を書いてもらった。
 彦根市立城南小学校6年生の大辻昊輝(こうき)君(11)=東沼波町=は、フィールドホッケーの若葉スポーツ少年団・彦根ワイルドキッズの主将を務めている。
 3歳年上の友人の紹介で小学2年生の時に入部。「シュートが決まった瞬間がうれしい」とホッケーの魅力を語り、試合ではミッドフィルダーとして、攻守で活躍を見せている。監督の森海斗さん(28)=西今町=は大辻君について「身体能力が非常に高く、将来が楽しみな選手」と太鼓判。夢について大辻君は「日本代表の選手になって、オリンピックでいいプレーを見せたい」と熱く語った。
 彦根東高2年生の湯地恵美梨さん(16)=大堀町=は囲碁の国際大会への出場経験がある将来の有望株だ。
 彦根東中学校の時は美術部だったが、東高入学後は「結果が残る部活をしよう」と囲碁部に入部。それまで経験はなかったが、めきめきと腕前を上げていき、昨年の国際アマチュア・ペア碁選手権大会近畿予選で優勝。12月に東京都内で21カ国の約300人が出場した国際大会にも出場した。
 囲碁の面白さについて、湯地さんは「相手がうつ手がわかった時が面白い。囲碁をやってから集中力がついて、勉強にも役立っている」と解説。将来の目標には「アマ女流日本一」をあげ「友だちや知人とも囲碁を一緒にして、楽しみたい」と笑顔を見せた。
 彦根市立西中学校2年生の濱太樹君(13)=長曽根町=は、昨年9月にロシアで開催された世界大会のヨーロッパ極真空手道選手権大会で優勝した経験を持つ。
 濱君は父親の具視さんのすすめで5歳から空手を習い始め、小学3年生の時に空手道場の桜塾(高宮町)に入った。「始めた頃は嫌だったけれど、桜塾で習ううちに楽しくなってきた」と話し、将来の夢に「世界チャンピオン」と書いた。
 濱君は「筋肉をもっとつけて、技術面でもほかの人よりけりやパンチ力が上回るよう鍛えたい」と力強く語った。
 彦根市立西中学校1年生の西畑奏音君(12)=長曽根町=は「落語家」として有名だ。
 小学1年生の時に、祖父の薮内正和さん(70)=奈良市=から借りた落語のCDを聞いてから魅力を持ち、作品を覚えては地域の公民館や学校などで披露。テレビ出演もしている。落語の魅力について西畑君は「お客さんに笑ってもらえるところ」と話し、目標としている落語家に桂枝雀さんの名をあげ「まねはできないけれど、話し方が面白い」と説明。色紙には「日本一の落語家」と記した。

2019年9月23日月曜日

鳥居本の百々家住宅に十割そばの専門店・百百百百(どどもも)オープン、今月からカフェも

 彦根市鳥居本町の中山道沿いには江戸時代後期の百々(どど)家住宅=国の登録有形文化財=が残っている。この築約200年の建物を活用し、十割そばの専門店「百百百百(どどもも)」が今年6月末にオープン。今月12日からは営業時間を延長しカフェの営業も開始した。
 江戸時代の参勤交代が確立した寛永年間(1624~44)に各地に宿駅が拡充され、旧鳥居本村にも百々、上矢倉、西法寺の各村が加わり宿場町を形成。そのうち南側の百々村には戦国時代から百々氏の一族が集落を設けていた。現存する百々家住宅は天保2年(1831)の鳥居本宿絵図にも記されている中二階の建物。
 同店オーナーの小林満さん(44)は長野県飯田市出身。趣味でそば作りをしていたが、30代後半から愛知県名古屋市や愛西市のそば屋で修業。夢だった「田舎暮らし」を目指し、そば屋が経営できる古民家を探していたところ、彦根市内の不動産会社の紹介で百々家住宅を見つけ、約2年間の改築を経て今年5月31日に完成。6月27日から営業を始めた。
 提供しているそばは、実を黒殻のままひいた玄そばと、黒殻をむいてひいた丸抜きそばの2種類。福井や多賀などのそばの実を使い、小林さんがその日の早朝から人数限定で手打ちした十割そばのメニューのほか、伊吹の米や原養鶏所(多賀町)の卵を使った卵かけご飯などを提供。収穫できれば、飯田市のマツタケを使った「松茸ごぜん」を今月末から予約制で販売する。
 ランチの営業時間は午前11時~午後2時だが、今月12日以降の平日には午後2時~同5時に、そばクレープやそば茶アイス、そば茶プリンなどのカフェメニューも用意している。小林さんは「地域の人が集ってもらえる店にしていきたい」と話している。休店は火水曜。問い合わせは同店℡(20)2024。


2019年9月19日木曜日

裏合意で契約解除した業者の社長と副市長が「随意契約の可能性」で面談

 彦根市役所本庁舎耐震工事の先月7日の入札不調後、山田静男副市長が大久保貴市長の指示を受けて、地方自治法施行令違反の裏合意の問題で契約を解除した業者の本社などを訪れていたことがわかった。一度、契約を解除した業者と市との水面下での交渉に対し、今後「新たな火種」として市議会などでの厳しい追及が予想される。
 庁舎耐震工事の施工業者だった業者側と市の一部職員とが一部工事の取りやめなど裏合意をしていた問題を受け、両者は昨年9月から今年2月まで調停協議を行ったうえで契約を解除した。その後、残工事の1回目の一般競争入札、2、3回目の指名競争入札はいずれも不調に終わった。
11日の市議会一般質問で北川元気議員が業者との協議の事実関係を確認。山田副市長は「地方自治法が定める随意契約の対象になるかの検討と並行して、契約締結の可能性を探るために8月21日に業者の滋賀支店を、23日に本社を訪問し、社長らから契約締結の意向をうかがった」と公表。業者側から「市の予定価格では折り合いがつかないことや再受注による風評被害の懸念が示された」と述べた。しかし、その後の市の顧問弁護士らとの相談の結果、随意契約の要件に満たない可能性があることが判明したため、業者側には「現状の予定価格での随意契約の可能性がなくなったため、可能ならば競争入札に参加してほしい」と伝えたことを明かした。
 大久保市長は、山田副市長が業者の滋賀支店を訪問した翌日の先月22日の会見で「競争入札はそぐわない案件。随意契約を排除せずに検討する」と語っていたが、その4日後の市議会の委員会で「もう一度、競争入札で」と意見を変えていた。
 11日の市議会一般質問で北川議員の「誰の指示で訪問したのか」との質問に、山田副市長は「関係者の職員の会議で決め、最終的には市長の指示だった」と答弁。道義的に問題はないのかの指摘に対しては「何とか前に進めたいとの思いで行った」と釈明した。
 

2019年9月17日火曜日

大津地裁・大津家裁彦根支部が駅東町に移転へ

 彦根市金亀町の大津地裁・大津家裁彦根支部が駅東町に移転することがわかった。民間企業が所有していた土地の取得も8月に終えており、今月2日には最高裁判所が設計業務などの入札公告を行った。
 現在の地裁彦根支部は彦根城の城内に位置しており、江戸時代は西郷家ら彦根藩の武家屋敷が建っていた。このため世界遺産登録を目指す彦根市は以前から移転を要請しており、大久保貴市長も2015年5月の本紙の取材に地裁彦根支部の彦根駅東口への移転を求める考えを示していた。
 新しい地裁彦根支部は佐和山自動車教習所があった敷地面積2841平方㍍に、延べ1889平方㍍で3階建てで建設される。自転車置き場も設置される。住所は駅東町1丁目13
 敷地測量や地盤調査などの入札公告が8月30日に、新築と既存庁舎解体の実施設計などの入札公告が9月2日に行われた。建物の納入期限は2021年2月12日になっている。
 地裁彦根支部には大津地検彦根支部があるが、大津地検では「彦根支部の移転の要望をしているが、移転先や時期は未定」としている。新築される地裁彦根支部の隣接地は市が所有しており、その敷地に地検彦根支部が移転する可能性もある。

2019年9月14日土曜日

ラグビー人口増へヒコネラグビー ワイルドバンチが体験会

 湖東湖北でのラグビー人口を増やそうと、彦根市民有志らが子ども向けのスクール「ヒコネラグビー ワイルドバンチ」を結成。今月29日午後5時から彦根総合高校グラウンド(佐和山小の隣)で体験会を開く。
 県内では南部の中学校にラグビー部があるが、湖東湖北のラグビー人口は「皆無に等しい状況」だという。八幡工業高時代にラグビー部員だった恩田貴司さん(45)=東沼波町=らは、今月20日からラグビーワールドカップが国内で始まるのに合わせて、その機運を高めようと今年6月に同スクールを設立。県内の小学5年から中学3年を対象に毎週水曜と木曜の夜に滋賀大や鳥居本小などのグラウンドで練習している。
 将来的には県ラグビーフットボール協会に加盟し、県外のリーグ戦や全国大会への出場も目指す。体験会の対象は小中学生。恩田さんは「ラグビーは人間形成にも役立つスポーツ。未経験でも大丈夫なので、まずはラグビーというスポーツを知ってもらうことから始めたい」と参加を求めている。参加無料。問い合わせは恩田さん℡090(3285)7355。

2019年9月10日火曜日

湖東唯一の銭湯・山の湯が8月末で廃業

 チェーン店を除いて湖東地域で唯一の銭湯だった「山の湯」(彦根市中央町)が8月末で廃業した。常連客らからは残念がる声がある一方、1879年(明治12年)創業で歴史ある建物のため、今後の活用策が注目される。
 山の湯は、彦根でのキリスト教会の草分け的存在だった三谷岩吉が、それまで経営していた遊郭を廃業し、その当時に失業していた高齢者らに職を与えるために銭湯を始めたのが最初とされる。
のれんをくぐると、左が女風呂、右が男風呂になっており、入り口を入ると中央に番台がある。脱衣場から浴場に入ると、少し熱い湯、常温、かけ湯用、薬湯の浴槽があり、特に薬湯は彦根城の元御殿医に教えられた成分の配合が続いてきたという。浴場の様子は彦根出身の画家・上田道三の絵「明治の風呂屋」にも描かれており、現在も明治期と変わりない。 
奥田庄喜さん(享年77)が1988年(昭和63年)ごろに前任者より引き継ぎ、四代目として隣接する家主から借りる形で妻の良さん(82)と二人三脚で経営。約9年前に庄喜さんが亡くなって以降は良さんがオーナーを務めてきた。

客5年で半減に
隣接は旧外堀土塁
近年、市内には多い時で20軒ほどあった銭湯も年々減っていき、市史によると、2001年の調査時では市内で5軒となり、しが彦根新聞が約5年前に取材した際は山の湯のみだった。
 常連客は9割が高齢者で、約5年前が80人ほどだったが、ここ1、2年で半分以下に落ち込んでいたという。またボイラー設備や付属の機械が壊れ、高額な修理費と将来的な見通しから廃業を決意。良さんは「常連客のことを思うと続けたいけれど、仕方ない」と話している。
 20年近く山の湯を愛用してきた河原2丁目の女性(71)は「利用客同士で和気あいあいと仲良くでき『お風呂友だち』も何人かいた。困っている市民もいるし、市が支援して続けられないか」と話していた。
 山の湯の建物は市内の不動産業者が管理しており、隣接場所に土塁が残る外堀跡は国の特別史跡にも指定されている。不動産業者の社長は「文化財的な価値があるのは理解しており、市民から保存を求める意見も聞いている。しばらくは様子を見たいが、借り手がない場合は解体もやむを得ない」と述べている。

彦根市・日産自動車・滋賀日産自動車、災害時に電気自動車(EV)貸与する災害連携協定締結

 彦根市と日産自動車、販売店の滋賀日産自動車は、災害による停電時に電気自動車(EV)を無償貸与する「災害連携協定」を締結。28日に仮庁舎などで締結式とデモンストレーションを行った。
 日産自動車はEVの普及を通じて地域社会の課題解決に貢献する「日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』」を昨年5月から進めており、9月の東京都練馬区を最初に全国各地の自治体と災害連携協定を結んでいる。
 近畿で初、全国では8自治体目となった彦根市との協定では、災害による停電時に市内63カ所の避難所のうち、要請を受けた場所に滋賀日産自動車の15店で所有しているEVを貸し出す。
 EVのフロント部にあるバッテリー(62kwh)から外部給電器を通じて電力を供給する仕組みで、スマートフォンなら6200台分の充電、扇風機なら517時間、一般家庭なら約4日分の給電などができる。
 仮庁舎での締結式には大久保貴市長、日産自動車の神田昌明理事、滋賀日産自動車の酒井雄一郎取締役社長が出席し、協定書にサイン。神田理事は「動く蓄電池として社会に貢献できることをうれしく思う」とあいさつし、市長は「災害時の対応力が向上できるのは心強い。協力に感謝している」と述べた。最後にはひこにゃんを交えての記念撮影もあった。
 彦根駅西口広場に移動して行われたデモンストレーションでは、市長がEVのバッテリー部分に接続し、扇風機を動かしたり、ライトを点灯させたりした。


2019年9月4日水曜日

彦根城の管理業務を来年度から民間委託へ

 彦根市は26日、彦根城の管理業務を来年度から民間委託すると発表。ひこにゃんの運営費も継続して外部委託する。
 地方公務員法の改正に伴う会計年度任用職員制度の導入で、彦根城の運営費が増加する見込みのため、彦根城管理事務所に所属する臨時職員85人の人件費などのコスト削減と民間ノウハウを活用した入山者の増加を目的に委託する。
 彦根城は昭和19年(1943年)以降、市が管理している。入山者数は近年では彦根城築城400年祭があった平成19年(2007年)が84万9056人だったが、イベントがない年は昨年度が72万2916人など70万人台で推移している。市は民間委託により90万人の入山者数を目指す。
 市が積算した民間委託時の3年間の見込み額は、人件費や運営費、誘客対策費、自主事業費、ひこにゃん経費、ほかの関連経費で8億6006万円になるが、ほかの関連経費には年間入山者数が80万人を超えた際のインセンティブ(報酬費)3900万円(1300万円×3年間)も含む。大型の修繕など1億8227万円分は市が継続して担う。一方、会計年度任用職員制度の開始後に直営で運営した場合の想定費は10億2896万円。その差額1337万円分が経費増になるが、市は「民間委託による収入増でカバーできる」としている。

彦根城博物館も委託
 市は彦根城や玄宮楽々園の管理、ひこにゃんの運営費のほか、彦根城博物館の受付や売店、薄茶席などの業務も民間委託する。来年度から3年間の運営委託料の債務負担行為補正8億6006万円(彦根城)と7170万円(彦根城博物館)を9月議会に提案。議決後の10月中にプロポーザル(企画提案後に選定)方式で公募し、年内にも管理会社を決定する予定。
 国宝5城では姫路城が民間委託、松江城が指定管理者で運営しているが、ほかの松本、犬山の2城は行政直営だという。

2019年9月3日火曜日

びわ湖クラフトビール祭り9月8日に滋賀県護国神社で

 県内外のビール醸造所が一堂に集う「びわ湖クラフトビール祭り」が9月8日に彦根市尾末町の滋賀県護国神社で開かれる。クラフトビールの祭典としては県内初めてだという。
 彦根市佐和町のさざなみ酒店など湖東地区の有志8人による実行委員会が「お酒の文化を彦根に根づかせたい」との思いから企画。昨年9月に近江ツーリズムボードが市内の有名店に出店を依頼し、県護国神社で開催した「近江美食ガーデン」にクラフトビールを扱う県内外の10店を加えた形のイベントを開催する。
 出店する10店は、県内が二兎醸造(近江八幡)、長濱浪漫ビール、近江麦酒(堅田)、びわこいいみちビール(水口)、HINO Brewing。県外が箕面ビール(大阪)、伊勢角屋麦酒(伊勢)、ワイマーケット(名古屋)、六甲ビール(神戸)、Nomcraft Brewing(和歌山)。計約50種類のビールが並ぶ。
 市内の串カツ、和食、イタリア料理、フランス料理、からあげ、ジェラート、中華料理など10店も出店し、ビールに合った食べ物を用意する。チケット1枚400円、5枚つづりとオリジナルのプラカップ付きで、前売り2200円・当日2400円。開催時間は午前10時~午後5時。
 実行委員会代表の安斎和真さん(48)は「クラフトビールは世界中で人気が出ていて、日本各地でもクラフトビールフェスが開催されています。滋賀の新たな魅力づくりのイベントにしたいと思います」と来場を呼びかけている。専用のホームページもあり。前売りは出店店舗かさざなみ酒店で販売。問い合わせは同店℡(22)1201。
 

2019年9月2日月曜日

彦根休日急病診療所9、10月の日曜日診療を臨時休診に

彦根市は八坂町のくすのきセンター内に開設している彦根休日急病診療所の9、10月の日曜日診療を臨時休診する。出務医師の負担軽減のためで、11月以降については「休日診療を再開する」としている。
市は民間の医療機関で組織する彦根医師会に業務委託し、同診療所で日曜、祝日と年末年始の午前10時~午後7時に内科と小児科の診療を行っており、彦愛犬の内科医26人と小児科医18人がローテーションで勤務。昨年度、診療日73日に延べ146人の医師が出勤した。また昨年度の医師一人1回あたりの出勤への支払いは10万6250円(年末年始は16万3626円)だった。
しかし、彦根医師会からは同診療所への出務に対して「負担の軽減や待遇改善」を求める声があった。市は大学病院の医師派遣や民間会社の人材派遣を検討してきたが、医師の確保には至らず、出務医師の負担軽減のために9月と10月の日曜の計9日間を臨時休診にする。祝日の9月16日、23日、1014日、22日は診療を行う。
11月以降の日曜の診療は再開されるが、来年度以降について市は「出務医師の負担軽減とベースアップ(賃金引き上げ)について、彦根医師会と協議をしながら調整していきたい」としている。臨時休診に伴い、市は土日診療をしている彦根中央病院を紹介している。

2019年8月27日火曜日

アナーバー市との姉妹都市提携50周年記念式典

 彦根市と米国ミシガン州のアナーバー市との姉妹都市提携50周年記念式典が18日に彦根ビューホテルで開かれ、大久保貴市長とテイラー・クリストファ市長が覚書にサインをした。
 両市は昭和44年(1969)に姉妹都市提携を締結。以降、両市の使節団の相互受け入れ、彦根市中学生使節団やアナーバー市中高生使節団の訪問など交流を続けてきた。
 今回、彦根を訪れたのはテイラー市長ら7人。約120人が参加した記念式典で大久保市長は「若い世代の異文化交流や国際的な素養を育成してきたことは間違いないと思います。交流の懸け橋となった派遣団員の皆さまの尽力に感謝したい」と式辞を述べた。テイラー市長は「50年で多くの日本の友人を得られることができた。これからもすばらしい友好関係が続くことを祈っています」とあいさつした。
 駐大阪・神戸米国総領事館総領事のかれん・ケリーさんや県議会の細江正人副議長、馬場和子市議らの来賓祝辞後、「両市の交流がより活発で強いきずなで結ばれていくため、努力を惜しまず、広く協力しさらなる友情と理解を深めることに同意します」と記された覚書に両市長がサインした。
 最後には、9月19日から21日にアナーバー市を訪れるひこにゃんも登場し、記念撮影が行われた。記念式典後には記念交流会もあった。アナーバー市からの一行は19日に彦根城見学や陶芸体験、ミシガン州立大学連合日本センター訪問、20日に伊勢神宮参拝、21日に伊吹山登山や琴体験をし、22日に大津市へ移動し24日まで滞在する。

2019年8月25日日曜日

スペインのアルホナ・ゴメス・アドリアンさん 国際交流員として彦根に着任

 スペインのマドリード出身のアルホナ・ゴメス・アドリアンさん(25)が国際交流員(CIR)として彦根市に着任。7日に辞令交付式があった。
 市は東京五輪のホストタウンや彦根城の世界遺産登録を目指し、スペインのハンドボール代表チームやセゴビア市との交流を進めており、今後の促進に向けてCIRを任用した。
 アドリアンさんは子どものころから日本文化に興味があり、個人的に13年間、日本語を勉強。黒澤明監督の映画作品の影響で「サムライ」が好きになったといい、6年間している剣道も2段の腕前だ。アニメにも関心があり、2016年4月から半年間、京都文化日本語大学に留学した後、マドリードの大学院でデジタルアニメを専攻。昨年には講談社の協力を得て、日本人向けのエッセー漫画をツイッターで発表した。
 アドリアンさんは「死ぬまで自分を持って戦うサムライの精神が好き。留学を経て帰国した際に日本にまた戻りたいと思った。子どものころから日本で働くのが夢だった」と笑顔を見せた。
 彦根市内では▽国際交流事業の企画▽市の文書の翻訳▽外国からの訪問客の通訳―などを行う。アドリアンさんは「スペインと日本の相互理解の促進のためにがんばりたい」と抱負を語った。

イラストレーター・もへろんさん現代アート展 SPOON Veggical Farmで

 ひこにゃんの作者で知られるイラストレーター・もへろんさん(34)の現代アート展が28日まで、ビバシティ彦根の飲食店「SPOON Veggical Farm」で開かれている。
 もへろんさんは2017年から現代アート作品の創作を始め、国内外でグループ展や個展を開いている。同店では今月10月から「猫たちがいる」「雨のぞう」「ゆきおとこ」「ねことしがみつく女性・男性」など20点を展示。
 もへろんさんは「今の自分が感じることを色や形に残したい。絵画や芸術作品を通して人に伝わることを喜びに感じている」とコメントしている。店内では作品のポストカードや創作絵本を販売している。問い合わせは同店℡(47)5689。

2019年8月21日水曜日

アジア国際子ども映画祭~滋賀県および中部・北陸ブロック大会=ひこね子ども映画祭=の映像作品を募集

 彦根市は9月29日に彦根城博物館で行う「アジア国際子ども映画祭~滋賀県および中部・北陸ブロック大会(ひこね子ども映画祭)」の映像作品を募集している。6日午後1時半からはアルプラザ彦根6階で映像制作教室があった
 同映画祭はいじめやニート、青少年犯罪などの問題を抱える子どもたちに夢や希望を与えようと日本国内で開催。アジアの小中高生たちが制作した映画から優秀作品を選ぶコンテストで、13回目の今年は15カ国の子どもを対象に募集し、12月7日に兵庫県南あわじ市で授賞式が開かれる。
ひこね子ども映画祭の対象は滋賀と中部、北陸地方の計9県の小中高生の個人とグループ。募集作品のテーマは「『迷惑をかけることとは?』~自分だけが、良ければいいか?人のことも考えてあげられるか?」。ホームビデオで撮影した3分以内の未公開作品、カメラマン・監督・演出・編集を子どもがする―などの条件がある。
データファイルでDVDに収録し、応募用紙を添えて、今月30日までに市シティプロモーション推進課まで郵送か持参で。最優秀賞、優秀賞、彦根市長賞の上位3点はアジア国際子ども映画祭にノミネートされ、代表者も招待される。
映像制作教室では映像作家の中塚智子さんが映像の作り方を教えた。問い合わせは同課℡(30)6143。


2019年8月20日火曜日

彦根ボランティアガイド協会 外堀コース追加の新パンフレット「ひこねコースガイド」作成

 彦根ボランティアガイド協会は、外堀コースなどを追加した新しいパンフレット「ひこねコースガイド」を作成した。
 約10年前のパンフレットでは「彦根城・玄宮園」「彦根城博物館・彦根城・玄宮園」「彦根城・玄宮園 英語ガイド」「らくらく(バリアフリー)」「花の生涯ウォーキング」「ご城下寺院 拝観」「佐和山城跡 登山」「彦根 宿場巡り」の8コースが掲載されていた。
 観光客から旧城下町の散策を求める意見が増えてきたため、新たなパンフレットには、江戸時代の「彦根御城下惣絵図」に載っている切通口御門跡や油懸口御門跡、外馬場公園、土塁跡、高宮口御門跡、善利組足軽組屋敷などを巡る「外堀」コースを追加。さらに多景島や竹生島を回遊できる「びわ湖クルーズ」を加えた計10コースを載せた。
 パンフレットは彦根御城下惣絵図を表紙に配置し、各コースの案内と市内の名所を写真入りで紹介したガイドポイントを掲載している。ボランティアガイドの申し込み用紙付き。二つ折りA4判でカラー。6500部作成し、彦根市観光案内所、彦根観光センター、彦根観光協会、市俳遊館などで無料配布している。
 同協会では「パンフレットに掲載の江戸時代の絵図と見比べながら散策でき、旧城下町の風情を楽しむことができます」としている。


2019年8月12日月曜日

応札した2者とも予定価格を超えた額で再び入札不調に、市長責任問う声再燃

 彦根市役所の庁舎耐震化の開札が7日あったが、応札した2者とも予定価格を超えた額だったため不調に終わった。午後の市議会企画総務消防常任委員会では、市議から市長に責任を求める意見も出た。
 市は施工業者との裏合意の問題を受け、今年2月の調停成立を経て契約を解除。残工事を対象にした4月22日の一般競争入札が予定価格の超過で不調となり、指名競争入札として5月8日付で15者に指定通知書を発送したが、5月31日までにすべてから辞退届が提出された。2回の入札不調後、市は指名競争入札への参加意向などを確認する文書を73者に5月31日付で送り、現地説明会に参加または入札への参加意向を示した8者に指名通知書を送っていた。
 7日の開札では6者が辞退し、飛島建設大阪支店が29億1600万円、佐藤工業大阪支店が35億円と、予定価格24億8370万円(いずれも税抜き)を超過した。
 同委員会で北川元気議員から今後の対応を問われ、市は「不調になった理由を分析しながら次の対応に向けて協議したい」とし、今月22日の市議会全員協議会までに今後の方針を決めるとした。大久保貴市長も「令和2年度中の事業完了を目指す。2者に聞き取り調査を行い、予定価格とのかい離の原因を早急に検討したい」と述べた。
 獅山向洋議員は「予定価格よりも高い金額で応札することはあるのか。彦根市はからかわれているのでは」と指摘。市は「事例はない」としたうえで「セカンドオピニオンで設計を見直しての入札だった。ここまでかい離するのはまったくの想定外」と困惑な表情を見せた。
 谷口典隆議員は「今後、予定価格の金額を再び増やす場合、市長としても重大な決断が伴うが、その覚悟はあるのか」と迫った。市長は「情報を収集して対応したい」と述べるにとどめたが、委員会終了後のマスコミ陣からの「増額時には責任をとるのか」との質問に、市長は「増額する場合はそういうことになる。検討し考えたい」と発言した。

2019年8月8日木曜日

甲子園出場の近江高校ベンチ入りで唯一の彦根出身・藤居海斗投手へインタビュー

 近江高校野球部のベンチ入りメンバーのうち、唯一の彦根出身で3年生の藤居海斗投手(17)=西葛籠町=に、自身の持ち味や甲子園での抱負を聞いた。
 藤居投手は河瀬小学校の1年生の時から野球を始めた。彦根中学時代はクラブチームのHIKONE Jボーイズ(現・滋賀ユナイテッドJボーイズ)に所属。1年生の時から投手を務めた。ハードな練習だったといい「走り込みを中心に練習したため、下半身強化につながった」と振り返っていた。
 「小さいころから知っていて、県内でも強いチームに入りたい」との思いから近江高へ進学。高いレベルで競争が激しかったが、めきめきと成長し、2年生の秋の県大会でベンチ入りを果たした。冬場にはスクワットや、腕・手首の筋トレを行い、今年3月に初めてストレートが140㌔を超えた。

有馬捕手「まっすぐ良い投手」
3種の変化球も「自分追い込む」
 春の大会でもベンチ入りし、優勝した近畿大会の初戦にも登板した。夏の滋賀大会では2試合で3イニングを投げ、被安打1、失点1、与四死球4、奪三振5の成績だった。「納得できる投球ではなかった」と反省し、その原因について「緊張や不安があった」と分析。「精神面を鍛えるには厳しい練習しかない。練習量を増やして自分を追い込みたい」と語っていた。
 持ち球は最速142㌔のストレートと、チェンジアップ、スライダー、カーブ。藤居投手は「ストレートで押していきながら変化球を投げるという緩急をつけた投球が僕の持ち味」「甲子園で投球する機会があれば、どんどんストライクをとって、リズムの良いピッチングを見せたい」と抱負を語った。藤居投手について、捕手で主将を務める有馬諒選手は「まっすぐがいいピッチャー。コントロールが良ければ、甲子園でもいい投球ができると思う」と太鼓判を押した。
 藤居投手は甲子園で対戦したい選手について、岐阜代表の中京学院大中京高の藤田健斗選手をあげた。藤田選手は捕手で、U18日本代表候補にも選ばれている。中学時代にはHIKONE Jボーイズに所属し、2年生の時に藤居投手とバッテリーを組んだ。「藤田選手はバッティングもいいので、対戦したいのはもちろんだけど、互いに甲子園に出場できることがうれしい」と笑顔を見せた。
 将来の目標・夢については「まずは近江高校が日本一になること」とし「彦根市民の代表として頑張りますので、応援よろしくお願いします」と話していた。

2019年8月6日火曜日

世界平和を願い自転車で琵琶湖1周「PEACE ROAD滋賀」

 世界平和を願いながら自転車で琵琶湖を1周する「PEACE ROAD2019in滋賀」が28日に行われた。
 日韓の友好親善と朝鮮半島の平和的統一を目的に2013年に日韓の若者たちが、自転車で両国を縦走する運動を実施。その後、世界的なPEACE ROAD運動に展開した。
 今年のPEACE ROAD滋賀には10代から30代の若者18人が参加し、数人ずつが自転車に乗って順番にリレー方式で琵琶湖を1周。守山市の第2なぎさ公園を午前4時にスタートし、同6時半には松原町のセブンイレブンに到着。そこから彦根翔西館高生の岡本拓士さん(19)・学士さん(17)の兄弟たちが乗車し、長浜方面に向かった。
 2人は「世界中でさまざまな紛争や問題が起こっており、若者の立場から世界平和を示す必要があると思い参加しました」と話していた。午後2時には大津市の米プラザで記念大会があり、ピースメッセージを公表。その後、ゴール地点の第2なぎさ公園に向かった。

2019年8月5日月曜日

金亀公園での除草剤散布、市民ら50人以上の苦情で延期

 彦根市の金亀公園で7月29日から予定されていた除草剤の散布が、市民ら50人以上の苦情で延期されることがわかった。
 市は毎年、業者に委託したうえで金亀公園の各施設に除草剤を散布している。今年も野球場や多目的競技場、市立図書館駐車場、弓道場前広場、フレンドリーの里の横広場、旧港湾沿い道路に8月2日までに散布する予定だった。
 しかし使用予定だった米国製の除草剤に対しては、一部の週刊誌などが「発がん性があり、欧米などで規制強化されている」と報じている。日本国内でこの米国製の除草剤は規制対象外のため、量販店などで販売されているが、インターネット上を中心に国内でも規制を求める声が一部である。
 市が金亀公園に告知看板を設置した後の24日以降、市都市計画課には市内外から電話で約30件、メールで約20件、来訪数件の苦情が寄せられた。市は委託業者と協議し、看板を除去したうえで25日までに除草剤の散布の延期を決めた。
 市はこれまでにも金亀公園や荒神山公園、庄堺公園などに米国製の除草剤を散布していた。市は「国内でも認められており、普通に販売されている製品だ」と理解を求めたうえで、今後については「市民らの指摘に配慮し、金亀公園をはじめ今後の除草剤の散布は違うメーカーにしたい。」としている。

教職員の勤務時間縮減へ市立小中学校に「自動音声対応電話」導入

 彦根市教委は8月1日から、教職員の勤務時間の縮減を目的に市立小中学校に「自動音声対応電話」を導入している。
 教職員の長時間勤務の常態化を無くして、本来の教育業務に専念できる環境を作ろうと、県教委が策定した「学校における働き方改革取組方針」に基づいて導入。
 自動音声対応電話の日時は、平日の午後7時から翌朝午前7時45分までと、土日祝日など閉校日、長期休業期間だが、これらの日時以外にも自動音声対応電話を取り入れる学校もあるという。
 児童生徒の緊急時には警察や消防、市役所への連絡を求めている。市教委は「教職員が心と体にゆとりを持って子どもたちと向き合い、教育業務に専念できる環境を整えたい」としている。

2019年8月1日木曜日

県立大生グループ「かみおかべ古民家活用計画 Sleeping Beauty」ヒョウタンの加工品ひこねで朝市に初出店

 彦根市上岡部町の活性化を目的に活動している滋賀県立大学生たちの団体「かみおかべ古民家活用計画 Sleeping Beauty」が、町内で育てたヒョウタンではし置きなどを作り、21日に県護国神社で開かれたひこねで朝市に初めて出店した。
 同団体は町内の築200年以上の古民家を活用しながら、寺子屋やパーティーなどで地元住民と交流。町内に住む滋賀県愛瓢会の田中正雄会長の指導をうけながらヒョウタン作りにも挑戦している。育てたヒョウタンに絵付けをしたり、模様を彫ったりして加工品も作っている。
 朝市では学生4人がはし置きやブローチなどを販売。11月の学園祭でも出店する予定。同団体副代表で3年生の浅井恵さん(20)は「田中会長の思いを引き継ぎながら、これからも上岡部を盛り上げたい」と意気込みを語っていた。

2019年7月26日金曜日

京都アニメーション放火事件で「けいおん!」聖地の豊郷小旧校舎群に献花台が設置

 映画「けいおん!」などを制作した京都アニメーションの第一スタジオが放火され34人が死亡した事件を受け、作品の舞台にもなった豊郷小学校旧校舎群に事件翌日の19日、献花台が設置された。
 「けいおん!」は2011年に制作され、舞台になった旧豊郷小は毎週末にファンが訪れる「聖地」になっている。3階には作品にも登場する「部室」があり、1階の豊郷町観光協会が入っている建物内には関連グッズも置いている。
 同協会の事務所前に設置された献花台には19日以降、ファンらが花を手に訪れ、京都の方向に手を合わせていた。福井市から訪れた島田彩香さんは(26)「けいおん!はとても好きだった作品。京アニには今回の事件に負けず、これからも新たな作品を作り続けてほしい。応援しています」と話していた。また献花台が設置される前に「部室」を訪問した福岡市の樋口ふたばさん(26)は「とても悲しいです。京アニの絵はどれもかわいいので大好きです」と語っていた。

2019年7月22日月曜日

ナニコレ珍百景で紹介の彦根西中ずれた時計台、デザインの意図情報募る

 6月30日にテレビ朝日の番組「ナニコレ珍百景」で彦根市立西中学校の台がずれた時計台が紹介された。投稿した西中の卒業生らからは「なぜ、この形になったのかが知りたい」と情報提供を呼びかける声があがっている。
 時計台は高さ約2㍍70㌢で西中の前庭に建っており、上部の時計部分だけが向かって左側に数十㌢ずれている。ほとんどがコンクリート製で、左側面には「昭和39年度卒業生寄贈?」と記され、右側面には階段の代わりとみられる鉄製の取っ手一つと取っ手跡が2カ所ある。
時計の上部は木製の囲いが築かれている。現在の時計は丸いが、形状から従来は四角い時計が備えられていたとみられる。時計台の後ろには鉄柱が装着したまま残っており、西中の事務職の松井傳樹(ただき)さん(31)は「時計のほか、国旗などの掲揚場所としても使われていたのではないか」と話している。時計台の後方には現在、後に建てられた国旗掲揚塔がある。
 昭和36年(1961)の卒業生たちが今年4月に西中を訪れた際、時計台の話題になり、そのうちの一人の牧野武彦さん(74)=大阪府高槻市=が「ナニコレ珍百景」に投稿。番組では牧野さんら同級の卒業生を取材する様子が放映され、当時の美術教員の指導でコンクリート製の卓球台を作った思い出話などが紹介された。時計台も同じ美術教員で作られた物かと推測した様子も流されたが、ずらした理由などの真相は明らかにならなかった。
 西中や卒業生らは、ずれた時計台のデザインの理由を知りたがっている。滋賀彦根新聞も当時の地元紙などで調べたが、確認できなかった。問い合わせは滋賀彦根新聞の山田貴之記者☎080(5777)2219。

長浜~大津のびわ湖チャリティー100㌔㍍歩行大会10月19、20日開催

 長浜市から大津市までの湖岸約100㌔㍍を歩く「びわ湖チャリティー100㌔㍍歩行大会」が101920日に開催される。実行委員会(糀谷博和委員長)は出場者とサポーターを募集している。
 100㌔㍍を歩くことで希望や勇気、自信を持ってもらおうと、県民有志による実行委員会が2014年から開催しており、昨年は参加者851人のうち72・7%の619人が完歩した。6回目の今年は1019日午前10時に長浜の豊公園をスタートし、翌日午後4時までに大津のおごと温泉観光公園にゴールする「びわ100㌔コース」と、19日午後1時スタート・20日午後4時までゴールの「アスリート100㌔コース」を設定。
 定員はびわ100が900人、アスリートが100人。参加費は1万5000円。対象は高校生以上で、未成年は保護者の承諾が必要。収益金は琵琶湖の保全活動のために寄付される。
 糀谷委員長は「『最高のおもてなし』を掲げて、実行委で日夜、話し合っています。ぜひ出場してください」と呼びかけている。申し込みはインターネットで「びわ100」と検索し、専用フォームに必要事項を記入する。今月31日まで。
また実行委員会ではスタート・ゴール地点やチェックポイントなどで飲食の渡し、誘導などをするサポーター200人も9月末まで募集。問い合わせは事務局077(574)7200。

2019年7月18日木曜日

九山新之丞を襲名している木彫家の森哲荘さん作品展ギャラリーコジマで

 彦根仏壇の伝統工芸士で江戸時代の名工・九山新之丞を襲名している木彫家の森哲荘さん(72)=米原市=の作品展が、12日から銀座町のギャラリーコジマで始まった。
 森さんは15歳の時に父親のすすめで木彫りを習い、2年後に京都で京仏具の彫刻を担った。昭和44年に帰郷し2年後に独立して森彫刻所を設立し、彦根仏壇の彫刻に携わり、平成11年に木彫部門の伝統工芸士に認定。同28年には京都祇園祭の大船鉾の龍頭を3年がかりで製作し、九山新之亟を襲名した。
 約10年前に、各地に木彫りの仏像を残したことで知られる江戸時代前期の僧・円空にならった創作を開始。マツ、ヒノキ、クスノキなどを使い、さまざまな表情の大小の仏像を仕上げてきた。
 森さんは「円空の作品を見て、仏さんを彫りたいと思った。木彫りならではの魅力を持っている」と語っていた。ギャラリーコジマでは高さ4㌢から約50㌢までの作品70体を展示している。土日と23日の午後から在廊。開館は23日までの午前10時半~午後6時。水木曜休館。平和堂銀座店の駐車券あり。

2019年7月14日日曜日

国内外の芸術家が不破邸で創作活動、「高宮アーティストinレジデンス」2年目

 国内外の芸術家たちが江戸時代末期の古民家・不破邸で先月から創作活動をしており、14日午後1時から不破邸で「私と高宮」をテーマにフォーラムを開催。21日までは愛荘町の藤居本家で芸術家たちの作品展も開かれている。
 大阪市の美術家・西村のんき(本名・博喜)さん(62)が主宰する団体「AT ARTS」と、高宮でまちづくり活動をしている県大生の団体「おとくらプロジェクト」などが昨夏から実施している「高宮アーティストinレジデンス」の2年目。
 今年は海外からポーランドの彫刻家のデービッド・プシェインスキーさん(26)、スペインの映像作家のカルロス・カンプスさん(56)、いずれも韓国のインスタレーション作家のスーニョン・ヤンさん(53)、画家のユー・ジョンスクさん(65)が参加。そのうちデービッドさんは粘土を使って神社のこま犬を制作しており「日本でいう阿吽(あうん)や陰陽を表現したい」と話していた。
 藤居本家では西村さんら日本人6人と海外の4人の作品を展示。21日午後3時から音楽監督を招いたパフォーマンスもある。開館は午前10時~午後5時。14日の不破邸でのフォーラムでは歌人の北夙川不可止さんの講演などがある。いずれも入場無料。問い合わせは西村さん℡080(1414)6650。

2019年7月8日月曜日

キリンビバレッジ滋賀工場が大人限定セミナー

 多賀町のキリンビバレッジ滋賀工場は、「午後の紅茶」の製法の疑似体験などができる大人限定のセミナー「おいしさとこだわりの研究室」を6月29日にスタート。今月13日と27日にも開く。
 午後の紅茶のおいしさの秘密を楽しみながら知ってもらおうと企画。対象者は20歳以上のみで、セミナーでは1986年に開発した女性従業員の秘話の上映など生い立ち、茶葉から作っていく独自製法の疑似体験、製造ラインの工場見学をした後、3種類の午後の紅茶とチョコレートやせんべい、いなり寿司、チーズケーキを飲食しながらの「フォードペアリング」をする。
 開催時間は午前11時から午後0時40分までで、8月以降も開催予定。参加費500円。一組3人以下。先着12人。20歳未満の同席・参加不可。申し込みはキリンオンラインショップ℡0120(41)0143。

2019年7月7日日曜日

彦根城世界遺産へ文化庁が課題提示

 彦根市が彦根城の世界遺産登録に向けて提出した推薦書原案の骨子に対し、文化庁の文化審議会が「開発中の事業の適切な検討」などを求める課題を示していたことがわかった。
 世界遺産を目指すうえでの懸案事項は登録済みの姫路城との差別化だが、その問題をクリアするには、外国や将来世代に
も理解できる「顕著な普遍的価値」を証明する必要がある。
 彦根市は江戸時代の武士が城とその周辺に住み、一体となって「統治」していた社会構造に着目。個別の領地を支配していた戦国時代の武士が、江戸時代に統治者へ転換したとして「彦根城がその統治を表した代表的な城だ」と説明している。
 登録範囲については中堀より内側と埋木舎の特別史跡に絞った形での登録を目指す。具体的には彦根城の天守、櫓、藩主が住んでいた表御殿跡、旧藩校の弘道館跡、槻御殿、玄宮園、重臣屋敷、埋木舎。一時期、市は登録範囲の候補に外堀土塁や辻番所、井伊神社なども入れていたが、現在は参考物件としての緩衝地帯(バッファゾーン)の位置づけに止めて、あくまでも特別史跡内のみで勝負する考えだ。
 市は滋賀県と連携し推薦書原案の骨子を作成し今年3月に文化庁へ提出。これに対し5月20日に開催された国の文化審議会世界文化遺産部会では、▽「統治」を軸とする顕著な普遍的価値の妥当性の更なる検討▽主張する価値についての国内の城や外国の「統治」との比較研究の継続▽緩衝地帯の範囲の妥当性の更なる検討▽緩衝地帯とその近郊で進行中の開発事業の適切な検討が必要―などの課題が示された。
 緩衝地帯などでの開発事業には国体主会場の整備を含むとみられるため、文化庁の課題提示に対し、市としては今後、整備計画の変更が必要になる可能性もある。市は今年度から2021年度までに推薦書原案を作成し、22年度の推薦、24年度の世界遺産登録を目指している。

啓発パンフを無料配布
 彦根市は啓発用パンフレット「彦根城を世界遺産に」を作成し、市内の公共施設で無料配布している。
 パンフレットでは、登録を目指す特設史跡内の建物を写真入りで解説しているほか、「彦根城を見れば、江戸時代が分かる」とのキャッチコピーを中央に配して、重点に置いた「統治」について説明している。
 最終ページでは世界遺産への道のり、彦根城世界遺産登録 意見交換・応援1000人委員会などを紹介している。A3判二つ折り。7000枚作成し、彦根市民会館、開国記念館、彦根城博物館、市立図書館、各地区公民館などに置いている。

彦根出身で滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さん市長と懇談

 彦根出身で滋賀ふるさと観光大使を務めているミュージシャンの西川貴教さんが1日、市役所で大久保貴市長と懇談し、今後のイベント時に協力する考えを示した。
 西川さんは4歳まで彦根で過ごした後、野洲に引っ越した。懇談の冒頭、西川さんは「ひこにゃんの活動も継続されることになって本当に安心している」と笑顔を見せた。
 市長は彦根城の世界遺産登録への取り組みや2024年の国民スポーツ大会に向けたインフラ整備を進めていることにふれ「これらをアピールして交流人口を増やす構想を立てている」と説明。西川さんは「滋賀は宿泊施設の整備が遅れており、近隣府県に依存している状況。彦根には歴史的に重要な遺産がたくさんあり、その中で都市計画を見直すのは大変なこと」と話した。
 彦根市が当初、今年の花火大会の中断を公表していたことに、西川さんは3月16日にツイッターで、草津で開催しているイナズマロックフェスをあげ「この状況イナズマに預けてもらえないですかね?これまでもイナズマの派生イベント開催のお願いを彦根市や商工会議所に何度も突き返されてきました。話だけでも聞いて下さい。県民の皆さんが最優先です」とつぶやき、全国的なニュースにもなった。その後、市は花火大会の補助を盛り込んだ予算案を提案し、先の市議会で可決。8月26日の開催が決まった。
 花火大会の開催に対し、西川さんは「このような状況は滋賀だけでなく、他府県でもお祭りや花火大会の協賛金を集めるのが厳しくなっている」「税収が少なくなる中で、市はまちの豊かさを維持する必要がある。来年以降の花火大会についてもきちんと作り上げることができるようチャンスを作っていただきたい」と要望。市長は「花火を見る側のニーズも変化しているうえ、課題も多くある。前向きにどうすればよいのかを考えていきたい」と語った。
 懇談の最中には、ひこにゃんと西川さんのキャラクター・タボくんも登場し、市長と西川さんを交えて記念撮影をした。最後に西川さんは、東京五輪などが今後も続くため「莫大なお金がかかる」と指摘したうえで「(行政も)きちんと運営できるようせめぎ合っている最中だと思う。他人事ではないので、僕らで協力できることがあれば、一緒に考えていきたい」と、イベント開催時に協力していく考えを示した。