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2019年10月27日日曜日

井伊家家臣・西郷家敷地にある旧西郷屋敷長屋門は隣の庵原家から移築

 彦根城内には彦根藩井伊家の家臣だった西郷家の「旧西郷屋敷長屋門」(写真)=市指定文化財=が残っている。しかしこの長屋門、西郷家の隣にあった井伊家家臣の庵原(いはら)家から移築されたことを知る市民は多くない。
 彦根藩には多くの家臣が仕えたが、庵原家の歴代当主は石高が6000石~8000石で推移し筆頭家老の木俣家に次ぐ重臣だった。西郷家は3000石~3500石で、庵原家に隣接する場所に居を構えていた。
 現存する長屋門は寛保2年(1742年)に庵原家が43・6㍍×5・5㍍の入母屋造り、桟瓦葺きで建設した門。明治16年(1883年)に裁判所などが整備された前後に、西郷家の敷地の現在地に移築されたとされる。市内に現存する長屋門としては最大で、昭和48年(1973年)にそで壁や高麗門などを含めて市指定文化財になった。
 一部の市民の間では「この長屋門(地裁彦根支部)がある場所は江戸時代、庵原家が建っていて、地裁彦根支部が整備される際、隣にあった西郷家の長屋門が移築された」とする説もあった。
 しかし本紙の取材に対し、彦根城博物館学芸員の渡辺恒一さんは江戸時代後期の「御城下惣絵図」を示しながら「庵原家の長屋門が西郷家の敷地に移築されたことで間違いないだろう」と解説した。

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