2016年12月31日土曜日

元日はじめ祝日には国旗掲揚を

 天皇陛下の誕生日の23日は今年最後の祝日だったが、国旗を掲揚していた家庭はほとんどなかった。次の祝日になる新年の元日には掲揚する家庭が増えることを願い、元日や祝日、国旗について簡単に説明する。
 元日といえば、「年の始めの例(ためし)とて」で始まる唱歌「一月一日」が有名で、一般的に日本では太陽暦(新暦)を使い始めた明治元年以降、「年の始め」として元日を指す。昭和23年7月に成立した祝日法では「年のはじめを祝う」と記され、元日は祝日になっている。
 また明治元年には「日の丸」が国旗として内外に公表され、明治6年の元日ごろから祝日などには各家庭に国旗を掲揚する風習が広まった。戦後の数年間は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領下により掲揚が抑制されたが、祝日法の制定に伴って緩和され、昭和27年4月28日のサンフランシスコ平和条約の発効により、「祝日の国旗掲揚」が固定化していった。
 しかし国旗や国歌に対して、戦後から現在にかけて式典などでの掲揚や斉唱に反発する者が一部におり、それらに影響されてか、祝日に国旗を掲揚する家庭も少なくなっている。海の日や山の日ならまだしも、国民全体で祝うべき建国記念日や天皇陛下の誕生日などでも掲揚しなくなったのは極めて残念だ。住宅業界の知人によると、新築住宅では掲揚するための場所も設置しないのが大半だという。
 来年こそ、祝日には国旗を掲揚している家庭が少しでも増えることを願いながら、年の瀬のあいさつにしたい。それでは皆さま、よいお年をお迎えください・・・。
      【山田貴之】

2016年12月28日水曜日

不登校や引きこもりの若者向けの交流の場「逓信サロン」河原2丁目の逓信舎にオープン

 不登校や引きこもりの若者向けの交流の場「逓信サロン」がこのほど、彦根市河原2丁目の逓信舎にオープンした。
 内閣府の今年9月の「若者の生活に関する調査」によると、引きこもりの15歳~39歳の若者は54万1000人いるとされる。彦根市子ども・若者課では、そのような若者たちが社会に入り込むためには自信と、他者や社会への安心感と信頼感を持つことが不可欠だとしている。
 市では今年10月に市福祉センター2階に市子ども・若者総合相談センターを開所し、不登校や引きこもりの若者の支援にあたっているが、気軽に若者たちが集って交流する場を提供しようと、滋賀県立大学の「地(知)の拠点整備事業」の課題研究と連携する形で11月10日に逓信サロンを開設した。
 サロンの開所時間は毎週火曜と木曜の午前11時~午後4時。NPO芹川のスタッフの田中由美子さん(54)が常駐し、掃除や料理など「日常生活でプラスになる活動」、会話や卓上ゲーム、カロムなど「コミュニケーション」、工作や映画鑑賞など「ものづくり・文化的経験」、「ボランティア・地域行事への参加」を若者たちと一緒にする。
 市子ども・若者課の担当者は「まずは家から出てもらうことが大切で、その『一歩』になればと思う。そして、自信をつけて、将来的には社会の担い手になってもらえれば」と話している。開設期間は来年3月31日までだが、来年度以降も市の事業として目指したいとしている。見学や体験自由。問い合わせは同課☎(49)2251。

肥田町で収穫された米(日本晴)を使った純米酒「肥田城」が完成

 彦根市肥田町で収穫された米(日本晴)を使った純米酒「肥田城」が完成した。
 肥田町では平成23年12月に田畑が整備されたのに合わせ、「1集落1農場」方式で各農家が出資して農業組合法人ファーム肥田を設立。現在は47人の出資者がおり、31㌶の農場で米や麦、大豆などを生産している。
 今年で4年目となった純米酒「肥田城」は豊郷町の岡村本家が醸造しており、まろやかで飲みやすいのが特徴。ファーム肥田代表理事の成宮一郎さん(68)は「一度飲んだら、もうこのお酒しか飲めません」と話していた。「肥田城」は今年11月に彦根市のふるさと納税の返礼品にも採用されている。
 720㍉㍑と1・8㍑があり、生原酒(1296円と2592円)が岡村本家と肥田町の薩摩酒店で、火入れした純米酒(1029円と2057円)が2店舗とパリヤで販売している。

尾末町の遊歩道でイノシシに襲われ男性4人が重軽傷

 25日午前9時50分ごろ、彦根市尾末町の市弓道場北側の遊歩道で、イノシシに市民や観光客ら男性4人が襲われて重軽傷を負った。イノシシは全長140㌢、推定体重100㌔㌘で、午前11時34分に現場から約500㍍東の川にいたところを猟友会の会員によって射殺された。市によると、イノシシによる人的被害は確認できるここ20年以内では初めてだという=写真は彦根署提供。
 彦根署によると、イノシシは背後から突進し、かみつくなどして、市内の男性(78)が左手薬指を壊死する重傷を負い、市内の男性(54)と岐阜県の男性(38)、愛知県の男性(74)が軽傷を負った。
 110番通報を受け、署員ら約30人が捜索し、船町の猿ケ瀬川にいるのを発見。彦根署は付近の約50戸に外出しないよう呼びかけ、猟友会に射殺を要請した。
 彦根署によると、この日午前9時半過ぎから長曽根や松原でもイノシシの目撃情報があり、同じ個体だという。琵琶湖から泳いで来たとみられる。
 ※(解説)=市内の市街地にイノシシが現れ、人的被害まで出るという大惨事に至った。これまで荒神山などで農作物がイノシシによって被害にあっているが、市街地ではイノシシの出現さえ近年報告されていない。
 現場は市立図書館の裏手で、金亀公園に近い上、釣りをしに訪れる人も多く、被害にあった男性のうち1人は釣りをしている最中だったという。
 市の担当者によると、イノシシは自分より大きい存在に対しては逃げる習性があり、今回は突然出くわしたため、防衛本能から必死の覚悟で攻撃したのだという。被害にあわない対策として「イノシシを発見しても、決して興味本位で近づかず、その場から離れることが大切だ」としている。

2016年12月27日火曜日

彦根城築城410年祭のプロモーションムービー公式のウェブサイトに公開

 彦根城築城410年祭のプロモーションムービーが21日から公式のウェブサイトに公開された。
 仮想世界の彦根城を舞台に、築城410年祭に向けて意気込む殿様や家臣の様子をラップ調で仕上げており、彦根城天守や彦根城博物館の能舞台、楽々園などが撮影に使われている。出演は滋賀県住みます芸人のファミリーレストラン、即興フリースタイルラップの日本チャンピオンの鎮座ドープネスさん、シンガーのKeycoさん。映像にはアニメーションやラップミュージックも入っており、築城410年祭推進委は「エンターテイメント性の高い新感覚の動画にした」としている。映像は3分。公式サイトのアドレスは(http://hikone-410th.com/)。

2016年12月26日月曜日

子育て世代の支援団体「HotHot~ほどほど」小中学校用品や制服のリユースなど活動の輪広げる

 子育て世代の支援団体「HotHot~ほどほど」が、小中学校用品や制服のリユース(再利用)などの活動の輪を彦根市内で広げている。
 親子の交流の機会を増やしていこうと、彦根市内の主婦4人が昨年6月に結成。今年3月からは不要になった学校のランドセルや体操服、帽子、制服などをリユースする活動を金城学区と中央中学区で展開しており、10月には譲り受けた用品のクリーニング代や修理費用などに使う「ほどほど基金」を設置した。ほかの学区でもPTAなどから相談があれば、協力していく。
 また今月3日には市社協と共催で、不要になったベビー用品や乳幼児の衣服、おもちゃを進呈するイベント「無料交換会~かえっこ」を市福祉センター別館で実施。進呈品を持参する親を含めて約200人が来場し、会場では基金への募金活動も行った。
 ほかにもクリスマス会などのイベントを開催しており、副代表の國嶋理恵さん(46)=八坂町=は「子育て世代の皆さんが気さくにつながってもらえるような場所作りをこれからも目指していきたい」と話している。来年以降はリユース活動と「かえっこ」イベントを年に3回開催していく。問い合わせは「ほどほど」のフェイスブックか國嶋さん☎090(1509)1357。

東野真美(まなみ)さん国際協力機構の青年海外協力隊(JICA)の一員としてセネガルに派遣

 彦根市小泉町の東野真美(まなみ)さん(27)が来月から国際協力機構の青年海外協力隊(JICA)の一員としてセネガルに派遣されることになり、19日に大久保貴市長を表敬訪問した。
 東野さんは彦根東高、大阪大学外国語学部を卒業後、製薬会社で営業職に就いている。以前から商品開発に関心があり、「外国の地で商品開発の支援をしたい」と思い、会社のボランティア休職制度を使ってJICAの隊員として派遣されることになった。
 派遣先はセネガルのサンルイ州にあるサンルイ手工業組合。現地では革を使った民芸品の生産者グループや事業者を巡回し、マーケティング活動や新商品の開発、組織力強化の支援などを行う。東野さんは「セネガルの人たちのお役に立てられるよう、全力でがんばりたい」と話していた=写真。来月10日から2年間派遣される。

2016年12月22日木曜日

彦根商工会議所が書籍「井伊家十四代と直虎」を発刊

 来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に合わせて、彦根商工会議所は書籍「井伊家十四代と直虎」を発刊し、21日から発売する。
 本では、著名な歴史研究家らが直虎や井伊家などについて解説した文章と、彦根城博物館の学芸員らが彦根藩井伊家について紹介し彦根商議所の月刊誌「不易流行」に連載していた論文を掲載している。
 前半では、「おんな城主 直虎」の時代考証を務める小和田哲男・静岡大名誉教授による「井伊谷の直虎」、著書「井伊直虎」などがある作家の梓澤要さんの「直虎と直政」、テレビでおなじみの河合敦・多摩大学客員教授の「彦根のラストエンペラー」など著名な研究家の論文が登場。ほかに中近世の城郭研究が専門の中井均・滋賀県立大学教授による「彦根城の魅力」や「井伊家にとっての佐和山城」、元市教委文化財部長の谷口徹さんの「井伊家と庭園」、長浜曳山博物館長の中島誠一さんの「近江の『オコナイ』と遠江の『おくない』」なども。
 後半では、彦根城博物館の学芸員が初代・直政から十四代・直憲までを1人ずつ説明した文章や、「近江の戦国時代と直虎」の年表、彦根藩井伊家系譜を載せている。
 発売元はサンライズ出版。A5判、347ページ。1800円(税抜き)。2000部発行し、21日から県内の書店、今月末から全国の書店で販売。

2016年12月20日火曜日

滋賀飲料が炭酸飲料「直虎」「直政」を彦根市内の土産店や飲食店で販売

 大河ドラマ「おんな城主 直虎」に合わせて、彦根市本町1丁目の滋賀飲料は井伊直虎と直政をイメージした炭酸飲料「直虎」「直政」を、20日から彦根市内の土産店や飲食店で販売している。
 「直虎」はりんごの花言葉「もっとも優しき女性に」からりんごテイストに、「直政」は井伊家の家紋の橘からオレンジテイストにした。子どもから高齢者まで幅広く味わってもらおうと、ビール瓶形式にし、グラスに注ぐとビールの様に泡立つのが特徴。ラベルには直虎、直政の紹介文も書かれている。
 広報担当の瀧紀美子さん(37)は「彦根のPRになればと思い、考案しました。宴会やパーティーなどの乾杯の際に幅広い年代の方に飲んで欲しい」と話している。1本330㍉㌘、230円。販売場所は滋賀飲料のホームページに。問い合わせは滋賀飲料☎(22)6499。

滋賀大学と県立彦根東高、虎姫高校との高大連携協定の締結式

 滋賀大学と県立彦根東高、虎姫高校との高大連携協定の締結式が12日、滋賀大で行われた。
 来年4月にデータサイエンス(DS)学部を新設する滋大と、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている彦根東、虎姫の両校が、教育や研究分野で交流と連携を深めていくことを目的に、彦根東高が経済学部とDS学部、虎姫高がDS学部と協定を締結。
 滋大と彦根東高は、滋大の両学部の教員が文系、理系のさまざまな課題や研究方法を紹介し、生徒たちの探究活動を支援するプログラムを今年度からすでに進めている。虎姫高では理系の2年生の科目でDSをテーマにした学習プログラムを開発し、滋大のDS学部の教員が授業カリキュラムの設定やデータ解析の指導法への助言などの協力を予定している。
 協定の締結式で位田隆一学長は「滋賀大としては優秀な生徒の入学を期待している。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなど世界をリードできる経済人、データサイエンティストを輩出していきたい」とあいさつ。
 彦根東高の青木靖夫校長は「統計学の専門的な指導をお願いし、(グループワークなど主体的に課題を解決する力を養う)アクティブラーニングの充実に向けた連携を期待したい」、虎姫高の藤居毅校長は「アクティブラーニングの取り組みを発展させるためのお力添えを頂きたい」と述べた。

2016年12月17日土曜日

稲枝駅舎の橋上化と自由通路の工事が完成し供用を開始。記念式典に400人が参加

 稲枝駅舎の橋上化と自由通路の工事が完成し、11日に供用を開始。同日、駅東口で記念式典が開かれ、国会議員や知事、彦犬の首長、県議、市議ら来賓約100人と市民ら計約400人が参加した。
 式典で大久保貴市長は「稲枝駅を核とした魅力あるまちにしていきたい。市南部の発展のために今後も支援を頂きたい」とあいさつ。JR西日本京都支社長の岩崎悟志さんは「稲枝駅は1日約5000人が利用しているが、高齢者らにとっては不便だった。バリアフリー化を実現して頂き、安心して利用して頂けることをうれしく思っている」と述べた。
 稲枝地区連合自治会長の柴田秀司さんは「稲枝駅を中心にしたまちづくりにまい進しなければならない。市南部の玄関口として、駅西口の開発や公共施設の誘致も進めてほしい」と語った。市立稲枝中学校生徒会長の川村美雨さん(14)=2年生=は「私たちだけでなく、誰にとっても利用しやすい駅になったと思います。この駅を多くの人が利用することで、稲枝の発展につながればと思います。また稲枝の街の温かさもずっと受け継がれていってほしい」と話した=写真。最後にはくす玉割りもあり、式典後には漫談などのイベントが行われた。
 【稲枝駅舎】大正9年に開設して以来、96年が経過していたため老朽化が著しく、段差も多かったため、平成19年3月に稲枝駅改築整備促進期成同盟会が設立され、同25年4月から施工開始。完成した橋上駅舎は延べ床面積約400平方㍍で、上下線にエレベーター1基ずつと待合室が1カ所ずつ、駅事務所、券売機などが整備。自由通路は延べ床面積約740平方㍍で、東西口にエスカレーターとエレベーターが1基ずつ、トイレ、授乳室、防犯カメラ、太陽光パネルなどがある。事業費は橋上駅舎が8億3748万円、自由通路が12億2154万円、付帯設備が8371万円の計21億4274万円で、うち市の負担額が20億6974万円。なお東西駅前広場の整備は平成30年度末の完成予定。

2016年12月14日水曜日

大久保貴市長が来年4月23日の市長選に再選を目指して出馬すると表明

 大久保貴市長(53)は12日の市議会一般質問で、来年4月23日に予定されている市長選に再選を目指して出馬すると表明した=写真。安藤博議員の質問に答えた。
 安藤議員の未達成の公約の問いに、市長は彦根市立病院の医師不足や空きベッドへの対応、新しい図書館の整備、小学校の空調設備をあげ「『強い彦根』の実現のため、さまざまな取り組みについて検討を重ね、一定の道筋はつけた。できるだけ多くの取り組みを早期に実現できるよう、今後もより一層努力を重ねたい」と説明。「道半ばで立ち止まることなく、これを実現することが責務であると考えています」と述べ、出馬をするのかの問いに「出馬をさせて頂きたい」と語った。
 市長選にはこれまでに、元毎日放送社員の田原達雄氏(67)=元岡町、前市教育長の前川恒廣氏(61)=池州町=が出馬を表明している。

日本貿易振興機構・ジェトロ東京本部に彦根市内への滋賀貿易情報センターの設置を求める要望書

 滋賀県の産業の海外展開を拡大させるため、三日月大造知事らが5日、日本貿易振興機構(ジェトロ)東京本部を訪れ、彦根市内への滋賀貿易情報センターの設置を求める要望書を提出した。
 要望書では、「人口減少による国内市場が縮小し、貿易の自由化の動きが活発化している」「県内産業の海外への販路と県内への投資の拡大を図るには、海外ネットワークを生かした専門的な支援ができる体制の整備が有益」などとし、平成29年度中の開設を求めている。すでに彦根市内には彦根商工会議所内に今年10月、海外展開を目指す県内企業を支援するための「新輸出大国コンソーシアム滋賀」の窓口が設置。ジェトロの大阪本部から派遣された専門家1人が毎週火曜と木曜に駐在し、海外展開に関する相談に応じている。
 全国の都道府県では滋賀をはじめ、奈良、和歌山、埼玉、群馬の5県にジェトロの事務所がない。滋賀貿易情報センターを設置することで▽海外情報が入手し易くなる▽企業のニーズに対してスムーズで細やかに支援できる▽海外展開の可能性がある有望企業を掘り起こせる―などの利点がある。
 設置費用はジェトロが負担し、ランニングコストは年間約4000万円のうち、半分を県や滋賀経済団体連合会、JA関連団体が負担する予定。設置場所は未定。

時間外手当を不正受給で30歳代の男性職員を停職1カ月の懲戒処分に

 彦根市は8日、時間外勤務手当を不正に受給したなどとして、市民環境部に所属する30歳代の男性職員を同日から停職1カ月の懲戒処分にしたと発表。この男性職員は昨年10月にも不正受給で減給処分を受けている。
 市によると、男性職員は今年8月から10月まで、勤務していないのに時間外勤務を申請し、計6日間・7時間分の1万6684円を不正に受給した上、10月の時間外勤務については実際に働いた時間よりも計6日間・10時間分(2万3732円相当)を過大に申請していた。所属する担当課の課長からの報告を受けた人事課が庁舎内の防犯カメラなどから不正が判明したという。
 ほかにもこの男性職員は10月22日に、派遣業務として午後1時半から同5時まで勤務する必要があったものの、10分ほどでその場から無断で離れ勤務していなかったという。男性職員は不正に受給した分を今月2日に返金。市は担当課長に文書による訓告を行った。
 この男性職員は時間外勤務手当を平成26年から翌年7月までに127時間分、計27万円を不正に受給していたとして、昨年10月22日にも減給10分の1・1カ月の懲戒処分を受けていた。その後、市は時間外勤務手当の申請方法を変更。担当課長も注意をしていた中での今回の不正受給に対し、会見では記者から解雇に該当しないのかとの質問も出たが、市人事課は「当初は減給3~6カ月を考えたが、加重して解雇の次に重い停職処分にした」と答えた。
 大久保貴市長は「このような事態を招いたことを重く受けとめ、心からお詫びします。このような不祥事が二度と起こらないよう、再発防止を徹底したい」と述べた。

33歳の若さで亡くなった米田愛さんのイラスト展ギャラリー喫茶おとくらで

 33歳の若さで亡くなった米田愛さんのイラスト展が彦根市高宮町のギャラリー喫茶おとくらで3日から開かれている。母親で高宮出身の眞由美さん(63)=東近江市能登川=は「娘の作品を見てほっこりして頂ければ」と来場を呼びかけている。
 愛さんは約5年前に脳炎を発症し、手足が不自由になった中、リハビリをしながら入院先の病院などでイラストを描き始めた。眞由美さんによると、子どものころから絵を描くのが好きだったという。
 平成25年5月には眞由美さんが長年の夢だった喫茶店(「おこじょ」)を東近江市内の自宅前にオープン。愛さんも店を手伝っていたが、翌年夏に再び体調を崩し、9月12日に亡くなった。
 作品は色鉛筆やサインペン、シャープペンシルを使って、笑顔の女の子たちが一緒に買い物をしたり、雪遊びをしたりしている様子が明るい表情で描かれている。亡くなるまでに1000点以上描いたという。
 今年3月には愛さんの作品をまとめた画集を自費出版し、リハビリ中だった病院の看護師らが愛さんに名付けた3つのペンネーム「花が咲く」「ハチミツ」「君と共に」のフランス語「Fleurir・miel・avec_toi(フルリール・ミエール・アヴェクトイ)」をタイトルに採用。初の個展となった高宮での展示会でも同じタイトルをテーマに使い、愛さんの作品30点と画集を展示している。
 眞由美さんは「娘は深い悩みを抱いていたはずですが、それを感じさせない明るく軽快なタッチの作品を見てほしい」と話している。開館は今月25日までの土日の午前10時~午後5時。おとくらの場所は高宮神社前。駐車場あり。

2016年12月9日金曜日

彦根市から東近江市までの国道8号線バイパスの早期整備を目指した意見交換会

 彦根市から東近江市までの国道8号線バイパスの早期整備を目指した意見交換会が5日、彦根商工会議所で開かれ、彦愛犬や東近江市の経済団体らから約150人が参加した。国道8号線の彦根・東近江間約20㌔㍍は慢性的に交通渋滞しているため、彦根商工会議所が彦愛犬と東近江の各商議所・商工会に呼びかける形で、民間が主体となって早期の8号線バイパス整備を進めていこうと企画した。
 意見交換会では彦根商議所の小出英樹会頭があいさつした後、滋賀2区選出の上野賢一郎衆院議員=自民党=が、彦根以南には主要な企業が多くあることにふれた上で「8号線バイパスを整備することで経済活動が格段に良くなる。民間が行政と一緒に動くことは事業を進める上で効果がある。現在進めている多賀のスマートインターチェンジ(IC)とセットで実現できれば、観光振興にもつながる」と述べた。
 国交省近畿地方整備局滋賀国道事務所の山田雅義所長は、彦根・東近江間の状況について▽総生産における第2次産業(ものづくり)の割合が全国1位の滋賀県の41%を上回る49%▽対象区間の中心地から彦根ICへの所要時間が混雑時に約1・5倍になる▽交通手段は84%が自動車を使っている▽御幸橋北を筆頭に、高宮町、外町などで渋滞による損失時間が県内平均より高い▽渋滞による損失時間の高い場所で事故が多発している―ことなどを報告。「このエリアはものづくりを牽引している地域であり、生活用の交通と物流の交通が一緒になっていることが渋滞の最大の要因になっている」と語った。
 会の最後では国道8号線バイパスの早期整備に向けた「連絡会」のような組織を立ち上げるため、彦愛犬と東近江の商議所・商工会の8団体の会頭・会長による準備会の発足が確認された。事務局の彦根商議所では連絡会を年内に立ち上げ、来年以降は国への要望活動や勉強会の開催などをしていく予定だ。

彦根シャトーワイズメンズクラブ ヤエザクラ5本を寄付し金亀公園で植樹式

 彦根シャトーワイズメンズクラブはヤエザクラ5本を市に寄付し、27日に金亀公園で植樹式が開かれた。
 同クラブは市民団体のひこね桜守と一緒に、彦根城内の桜の養生作業に尽力しており、クラブ35周年の記念事業の一環でヤエザクラを寄付。カリヨンベルの隣で行われた植樹式には大久保市長やクラブ会員、市職員ら約30人が参加し、高さ2㍍ほどに成長した2年木を植えた。
 同クラブの山内勉会長は「彦根城内のソメイヨシノは植えられてから長い年月が経過しており、若い木を植える必要があると考えた」と話していた。

三日月大造知事と県内市町の首長が協議する「県首長会議」文化プラザで特別支援教育や平成36年の滋賀国体など話し合う

 三日月大造知事と県内市町の首長が協議する「県首長会議」が11月30日に文化プラザで開かれ、特別支援教育や平成36年の滋賀国体などについて話し合いが行われた。
 県と市町の適切な連携の構築を目的に三日月知事の就任以降に開催されており、6回目の今回は三日月知事と15市町の首長が出席し、大久保貴市長が進行役を務めた。事前のアンケート調査により、特別支援教育、滋賀国体、農地転用の順番で協議を行った。
 特別支援教育については、野洲市の山仲善彰市長や湖南市の谷畑英吾市長ら複数の首長から学習支援員やスクールソーシャルワーカーら人員の配置拡充を求める意見が相次ぎ、谷畑市長は「福祉と教育の現場を融合させるなど思い切った取り組みが必要だ」と要請。三日月知事は「特別支援に関しては地域ごとに偏在がある。人員の拡充もしているが、更なる対応をしていきたい」と答えた。
 滋賀国体については谷畑市長が「総事業費が不明のままでは現在の東京五輪と同じように混乱しかねない」、山仲市長が「主会場の彦根で陸上競技しかできないままで良いのか。200億円をかけるのにサッカー(Jリーグ)はできないのか。用地買収は進んでいるのか。今年中に総事業費を公表しないと、県内市町は予算を組めない」と求めた。
 これに対し三日月知事や県の担当者は「総事業費はできるだけ早く出したい。彦根の主会場の周辺には今年中に説明会を行い、年度末から次年度に用地買収を進めたい」と述べた。
 また彦根市松原町の県立スイミングセンターの代替え場所について、県が大津市と協議を行うと説明したことに対し、長浜市の藤井勇治市長が長浜への誘致を求める意見もあった。
 なお、大久保市長は特に発言をしなかった。

2016年12月7日水曜日

金亀公園の整備費24億円

 金亀公園の再整備基本計画の策定に向けた検討委員会が25日開かれ、整備スケジュールと概算の工事費が公表された。
 基本計画のたたき台では、▽金亀球場をソフトボールも利用できる多目的広場にし、荒神山公園野球場に夜間用の照明を整備し、金亀球場の代替え施設にする▽テニスコートの数を確保したうえで、景観に配慮した位置にする▽車の彦根城からの進入を止めて、市立図書館側に現状台数で駐車場を整備する▽駐車場の管理がし易い位置に管理棟を設けることなどが提案されている。
 スケジュールは平成36年の滋賀国体に向けて、来年度から2年間で設計を行い、平成31年度からわんぱく広場、野球場、多目的競技場などを解体し、並行する形で遊具広場や駐車場、多目的広場などを整備していく。テニスコートなどの再整備は国体後に順次行う。
 概算の工事費は解体費が1億7000万円、施設整備が22億6000万円で、合計24億3000万円。施設整備費の半分は国費になる予定。今後は来年1月半ばに再度、検討委員会を開き、2月上旬から1カ月間のパブリックコメントを経て3月末に基本計画を公表し、提言を受けた市は年度内に基本計画を策定する予定。

2016年12月2日金曜日

交通渋滞緩和で彦根インターチェンジ付近に新設する駐車場からバスを運行させるパークアンドバスライド導入へ

 彦根市は交通渋滞を緩和させるため、彦根インターチェンジ(IC)付近に新設する駐車場からバスを運行させる「パークアンドバスライド」の導入に向けて調整している。実現すれば、滋賀県内で初めてとなる。
 彦根ICから彦根城にかけての道路は土日祝日を中心に渋滞が目立ち、長年の懸案事項になっている。彦根市は渋滞の緩和と城内に進入する車の減少を目的に、整備中の原・松原バイパスの開通や平成36年の国体開催の時期までに「パークアンドバスライド」を導入したい考え。
 民有地を駐車場として整備し、その駐車場からシャトルバスを運行する計画で、来年秋にも社会実験を行う予定。特別史跡の城内に整備されている駐車場もあるため、将来的には駐車場を減らして史跡の発掘や復元をする目的もある。
 滋賀県内では大津市が電車に乗り換えてもらう方式を導入しているが、バスの方式は初めてだという。市の担当者は「社会実験と利用した観光客へのアンケート調査などを経て実現に向けて調整していきたい」としている。

データサイエンス学部を新設する滋賀大学で小学生を招いたプログラミング教室

 来年4月にデータサイエンス学部を新設する滋賀大学は23日、彦根キャンパスで小学生を招いた「子どもプログラミング教室」を開いた。
 統計について子どもたちに身近に感じてもらおうと、総務省と滋賀大が東京以外で初めて実施。ソフトウェア開発会社「jig.jp」(東京都渋谷区)の福野泰介社長(38)を講師に招き、彦根市内の小学校から応募があった50人以上のうち、抽選で選ばれた30人が午前と午後に分かれて受講した。
 教室はjig.jpが開発したソフト「IchigoJam」を使って行われ、子どもたちは小型の液晶モニターにキーボードで福野社長が指示した英語や数字を打ち込んで、基板につながったLEDを点滅させた後、ゲームを作ったり、日本の人口統計を算出したりする体験をしていた。
 若葉小6年生の川島伝華(よしか)さん(12)は「プログラミングに関心があり参加しました。打ち込むのが難しかったけれど、打ち込み終わると達成感があり楽しかったです」と話していた。

2016年11月30日水曜日

甲状腺がんを発症した子どもたちを支援するための「12人の絵本作家による応援カレンダー」が完成 彦根市内でも配布開始

 東日本大震災の福島原発事故が原因で、甲状腺がんを発症したとされる子どもたちを支援するための「12人の絵本作家による応援カレンダー」が完成。彦根市内でも配布が始まった。
 福島県内の18歳未満の子どもを対象にした調査によると、135人が悪性のがんとの診断を受けて甲状腺の切除手術を受けたという。しかし原発事故による影響が認められず、一部の医療費しか補助されないため、甲状腺がんになった子どもの治療費などを支援していこうと、今年9月に有志たちによって「3・11甲状腺がん子ども基金」が創設された。
 また福島の子どもたちを救うため、日本の絵本作家たちが「応援カレンダープロジェクトチーム」を結成し、昨年は「被ばく裁判」を支援する活動を展開。今年はカレンダーの収益金を3・11甲状腺がん子ども基金に支援することにした。カレンダーは絵本作家12人の作品1点ずつが一月ごとに描かれている。
 全国各地に賛同者がおり、彦根市内では富永美砂穂さん(55)=原町=がプロジェクトチームに入り、カレンダーを販売している。富永さんは「作家さんや応援する人たちの思いが1人でも多くの方に届くように願っています」と話している。カレンダーは1部1000円。問い合わせは富永さん☎090(6737)9868。

彦根市民体育センターでB・LEAGUEの試合開催に合わせて滋賀レイクスターズの選手らが市長を表敬訪問

 12月3、4日の両日に彦根市民体育センターでプロバスケットボールB・LEAGUEの試合が開催されるのに合わせて、滋賀レイクスターズの選手らが11日、大久保貴市長を表敬訪問した。
 訪問したのは坂井信介代表、遠山向人ヘッドコーチ、キャプテンの横江豊選手、ジュリアン・マブンガ選手。遠山ヘッドコーチは「年に1度の彦根での開催。子どもたちに夢を与えられるような面白いバスケットをしたい」と語った。大久保市長は「滋賀は国体に向けてスポーツが盛んになる。大いに頑張って頂きたい」と述べた。最後にはひこにゃんも登場し、一緒に記念撮影をした。
 彦根市民体育センターでは新潟アルビレックスBBと対戦。試合開始時間は3日午後5時と4日午後2時。チケットは滋賀レイクスターズのホームページなどから購入を。

谷川俊太郎さんと息子の賢作さん招いた授業彦根市立城東小学校で

 詩人の谷川俊太郎さん(84)と息子の賢作さん(56)を招いた授業が15日、彦根市立城東小学校で行われた。
 城東小では平成14年から詩の暗唱を授業に取り入れており、年間に約100編の詩を暗唱する児童もいる。
 授業は「『ことばっていいなすてきだな』谷川俊太郎さんとつくりだす詩の風景」をテーマに実施。第1部では、教員20人が谷川さんの詩「生きる」を朗読した後、全校児童319人が学年ごとに「やま」「だいち」「ひつとのほし」など谷川さんの作品を朗読した後、全校児童で「ひとりひとり」を披露した。
 第2部では谷川さんが賢作さんのピアノの伴奏に合わせながら、「生きる」や「うんこの歌」などを時折、ユーモアを交えながら発表した。質問コーナーでは児童たちが「いつから詩を作り始めたのですか」「1つの詩を作るのにどれだけかかりますか」などとたずね、谷川さんは「18歳から作り始めています。作品を作るのに短いので15分、長いのは書き直しを含めて3年かかります」と答えていた。
 6年生の杉本心都さん(11)は「谷川さんの読み方や声の音量が勉強になりました。たくさんの詩を上手に暗唱できるようになりたい」と話していた。谷川さん親子の授業は、子どもたちに本への親しみを持たせる活動をしている団体「季節風びわこ道場」が平和堂財団の協力を得て開催し、保護者ら約150人も見学に訪れた。


2016年11月29日火曜日

南彦根駅近くに新設する市民体育センター内への図書館(サテライト館)を巡って事務局側の市教委と大半の委員の意見が対立

 彦根市内の図書館の整備方針を決める3回目の市図書館協議会が15日、尾末町の市立図書館で開かれたが、南彦根駅近くに新設する市民体育センター内への図書館(サテライト館)を巡って事務局側の市教委と大半の委員の意見が対立。急きょ年内に再度、協議会が開かれる予定となった。
 市教委が発表した整備基本計画のたたき台では、拠点になる「中央館」を河瀬か亀山学区内に新設するほか、現図書館の北部館、稲枝地域の南部館、市民体育センター内に図書館機能を有するサテライト館の3つの「地域館」を設ける方針。
 一方で、協議会では昨年7月から新たな図書館整備に向けて話し合ってきた経緯があるため、委員からは「市内3館で議論を進めてきたのに、突如4館になった。これまでの話し合いは何だったのか。納得できない」「サテライト館が先に完成すると、中央館が充実しないのではないか」「サテライト館を設けるぐらいなら、もっと体育機能を充実させるべきだ」「サテライト館ではなく、図書機能ぐらいでよい」など、正副委員長を除く委員8人のうち6、7人がサテライト館に対して反対意見を述べた。
 今後は年末に整備基本計画の素案を市のホームページにアップするなどして、パブリックコメントを1カ月間募り、2月中旬に4回目の協議会を開催した後、3月中旬に計画を策定する計画だった。しかし、サテライト館に対して委員の反対が根強いため、公表前の年内に4回目の協議会を開くことになりそうだ。
教育部長が不適切発言
委員「議論意味ない」
 15日に開かれた市図書館協議会では、市教委の山口義信部長の発言を巡って委員から不信の声があがった。
 サテライト館が不要だとする意見が計画に反映されるのかとたずねた委員からの質問に対し、山口部長は「この協議会は諮問機関ではないため、最後は事務局が決めることになる」と述べた。
 同協議会は法的には諮問機関ではないが、市教委から諮問された委員たちが市内の図書館の整備方針を話し合っており、事実上の諮問機関の役割を果たしている。
 山口部長の発言に対し、委員からは「いくら議論を深めても反映されないのなら意味がない」など反発の意見が出ていた。
 ※解説=サテライト館を新設したい市教委(市)側と、設置する必要がないとする委員側で対立し、このままでは収拾がつきそうにない。
 市側がサテライト館の設置にこだわる理由は、市民体育センターの新設とも深く関わっている。元々、南彦根駅前のひこね燦ぱれす周辺は図書館(中央館)の最有力候補地だった。
 地元においても図書館整備を期待する声があった中での市民体育センターの新設話に、動揺の声があったとも聞く。
 つまり、市側としては「サテライト館」と銘打って、地元に理解を求めたい思惑があるものの、この財政難の時代にそうやすやすと問屋が卸すはずがなく、委員から反対の声が相次いだ。
 そして、その上に事務局トップの部長による不適切発言があったことで、委員の不信感はますます根強くなっている。
 同協議会を経たとしても、次は市議会が待ち構えており、このままの素案では先行き不透明であり、見直しが求められよう。        (山田)

国際ソロプチミスト彦根が認証35周年の記念行事で小学校計34校にソフトバレーボールを寄贈

 国際ソロプチミスト彦根(棚橋幸子会長)は認証35周年の記念行事として、彦根市や周辺市町の小学校計34校にソフトバレーボールを寄贈。9日に城北小で贈呈式が開かれた。
 ソロプチ彦根は子ども支援の事業を進めており、今年は9月23日にビバシティホールで開催したチャリティーバザーの収益金を活用し、市内の17校、旧能登川町の4校、愛荘町の4校、米原市の9校に計636個(うち彦根442個)のボールを寄贈。
 最初の学校となった城北小ではソロプチ彦根の会員20人が来校し、棚橋会長が森居康孝校長に目録を渡した後、役員たちが6年生の代表6人にボールを1個ずつ手渡した。
 棚橋会長は「このボールで遊んで、体を強くして健康な体になってください」と述べ、森居校長は「頂いたボールを有効に使っていきたい」と語っていた。
 贈呈式後には式に参加した1年生64人が会員たちと一緒にボールを使って遊んでいた。6年生の福井駿君(11)は「バレーやドッジボールなど色んな遊びができるので、とてもうれしいです。友だちと楽しくボール遊びをします」と礼を述べていた。

2016年11月25日金曜日

彦根城築城410年祭をPRするため、ごみ回収車にラッピング加工

 彦根市は来年開催される国宝・彦根城築城410年祭をPRするため、ごみ回収車にラッピング加工を行い、14日に野瀬町の市清掃センターで出発式を開いた。
 築城410年祭は来年3月18日から12月10日まで開催。市民にPRして「オール彦根」で盛り上げていこうと、ごみ回収車の両面に縦65㌢×横1・5㍍の大きさで築城410年祭のロゴをカラーでラッピングした。
 まずは7台にラッピングし、新車両と入れ替わる2台にも年内に加工。計9台を築城410年祭の終了まで市内で走らせる。
 出発式には築城410年祭や市清掃センターの職員ら約30人が出席。川嶋恒紹副市長は「組織をあげて410年祭を盛り上げていきたい。市民の皆さんにアピールできると期待している」とあいさつ。ラッピングされた回収車はテープカットの後、市内へ出動して行った。

彦根総合高校に本格的な調理技術や接客が学べる新しい調理実習室とレストラン実習室が完成、調理実習室の設備は高校では全国随一の規模

 彦根総合高校(芹川町)に、本格的な調理技術や接客が学べる新しい調理実習室とレストラン実習室が完成。調理実習室の設備は高校では全国随一の規模を誇るという。
 彦根総合高は平成18年4月に総合学科を開設。現在は人文・自然、情報・ビジネス、福祉・保育、アート・デザインの4系列があり、そのうちアート・デザイン系列は美術領域と総合家庭領域食物調理専攻に分かれている。
 調理の仕事に携わる人材を育てていこうと、今年4月に彦根市安清町出身でイスラエルやカナダ大使館の料理長などを歴任した中嶋章浩さん(55)を食物調理専攻の担当教員に招へい。6月からは音楽室や理科室、書道室などがあった延べ床面積約444平方㍍の2階建ての校舎棟を改装し、2階に調理技術が学べる設備を備えた調理実習室(約117平方㍍)と、最大72席を確保できるレストラン実習室(約130平方㍍)を整備。1階にも基本的な調理技術が学べる調理実習室を設置した。
 将来的には総合家庭領域をランクアップさせて調理を専門に教える「フードクリエイト系列」を設ける予定で、平成31年度の新設を目指している。中嶋さんは「滋賀県内の料理の世界で活躍できる人材を育てていきたい」と話している。レストラン実習室には今後、プロジェクターなども設置していき、集会やパーティーなどにも使えるスペースにする予定で、将来的には校外にも開放していくという。

2016年11月17日木曜日

彦根市内の複数の寺社や地蔵堂に「日本死ね」と刃物のような物で刻んだ落書き

 滋賀県護国神社(尾末町)など彦根市内の複数の寺社や地蔵堂に、「日本死ね」と鋭利な刃物のような物で刻んだ落書きがされているのがわかった。滋賀彦根新聞が調べたところ、佐和町や旭町、京町、河原、大藪町などで見つかっており、彦根署も15日に市内14カ所で確認したと発表した。
 護国神社では市役所側といろは松側の鳥居の両方の柱に2カ所ずつ、縦約50㌢×横約10㌢の大きさで「日本死ね」と刻まれている。市内の寺から報告を受けた神職が境内を見回ったところ、11日午後10時ごろに確認した。10月23日には異常なかったという。
 また佐和町の地蔵堂には建物の周囲など複数個所に落書きされていた。毎朝、掃除と参拝をしているという近隣住民によると、今月2日朝には異常なかったが、お城祭りパレードの開催日の3日朝に落書きされているのを確認したという。被害にあったのはいずれも木製で、彫刻刀など鋭利な物で刻んだとみられる。
 彦根署によると、落書きが確認された日時は今年8月20日午後5時から1115日午前7時ごろまでだという。器物損壊事件とみて調べている。
 「日本死ね」の言葉は、子どもが保育園に入れなかった母親がブログで「保育園落ちた日本死ね」と書き込んだことが全国的な話題となり、今年2月末の国会でも取り上げられた。

2016年11月16日水曜日

「フェラーリ インターナショナル・カヴァルケード」近畿で開催。12日には彦根市内に世界24カ国から73台

 国内外からフェラーリが集う「フェラーリ インターナショナル・カヴァルケード」が10日から14日まで近畿で開催。12日には彦根市内に世界24カ国から73台が訪れた。
 2012年にイタリアで始まり、昨年からはイタリア国外でも開かれるようになり、今年はフェラーリの日本上陸50周年にあたることもあり、京都を拠点にイベントが開催。
 12日は湖岸からいろは松を通り、午後1時ごろから桜場駐車場に徐々に集まり始めた。彦根城内にはファンらがカメラ片手に集まり、フェラーリが登場するたびに撮影していた。参加者は桜場駐車場に車を止めた後、屋形船に乗ったり、キャッスル&リゾートスパで食事をしたりした後、約2時間後に大津方面に向かった。

元滋賀県知事でびわこ成蹊スポーツ大学学長の嘉田由紀子さん河瀬中学校で自然を活用しながらの昔の暮らしを説明

 元滋賀県知事でびわこ成蹊スポーツ大学学長の嘉田由紀子さん(66)が4日、県立河瀬中学校で講義を行い、自然を活用しながらの昔の暮らしを説明した。
 講義は本庄町の安仏久仁男さん(89)と田口みわさん(85)をゲストに迎えて「自然環境を巧みに生かした暮らしの学びから未来を考える」をテーマに行われ、2年生80人が受講した。
 嘉田さんは高度経済成長以前の昭和30年代、琵琶湖岸の集落の22%が湖水や川の水、山水を飲み水として飲み、食器や鍋なども湖水で洗っていたとし「これらの『近い水』が生きていた時代は、水を汚さないという意識と信頼が集落にあり、水の使い回し文化があった」と説明。
 安仏さんと田口さんは、稲わらなどを燃料にして五右衛門風呂に入り、その排水を小便と一緒に野菜畑に流していたことや台風後には多くの人たちが浜辺に打ち寄せられた流木を取りに行っていたことなどを紹介。嘉田さんは「知事時代は流木の処理に数億円の経費を使っていたが、昔は住民が燃料に使うため拾いに行っていた。行政の税金を使わず、地域の人もお金を出さない暮らしをしていた」と話した。
 講義の最後で嘉田さんは「自然と近い暮らしはその気になれば再生できる。近代的な技術と自然とが寄り添った社会を皆さんの世代で実現していってほしい」と述べた。
 生徒の野﨑琴音さん(14)は「お風呂や飲み水など昔の暮らしが今と違っていて勉強になりました。川を汚さないなど気をつかいながら生活したい」と語っていた。
 嘉田さんの講義は河瀬中学校による科学、言語、環境の各分野の学者を招いての授業「スタープログラム」の中で実施。今年中に宇宙や日本語の専門家を招いた残り計4回の講義がある。

2016年11月11日金曜日

前市教育長の前川恒廣氏が来年4月23日の彦根市長選挙への出馬を表明

 前市教育長の前川恒廣氏(61)=池州町=が7日、来年4月23日の彦根市長選挙への出馬を表明した。市長選への出馬表明は2人目。
 会見で前川氏は市教育長に就いた平成23年10月の約1年後に父親が介護の必要な状態になり、その際に自宅に来たヘルパーが孫の進学のために働いていることを知ったエピソードにふれながら「人々の生活がもっと豊かにならないとダメだ。彦根を良くするためにお役立ちしたいと思うようになった」と出馬理由を説明。「『何も変わらない』から『何か変わってきた』と実感してもらえるよう、『チェンジ彦根』に向けてリーダーシップを取らせて頂きたい」と述べた。
 公約としては▽彦根城域に物産館設置▽湖岸道路に道の駅新設▽数億円規模のふるさと納税▽水泳の飛び込みなどスポーツ・武道の練習環境整備▽高校進学のための独自の奨学金制度▽南部地域への図書館建設▽小中学生の医療費無料化などを掲げている。
 前川氏は城西小、西中、彦根東高、東京大学経済学部卒。旧三菱銀行に入り、退社後にフランス留学しMBA(経営学修士号)取得。クレディアグリコル銀行を経て、平成4年に日本航空に入り、同22年に退社。前市長時代の翌年10月に市教育長となり、4年間の任期中に鳥居本小中一貫校の実施、ユネスコスクールの展開などをした。現在は社会問題の現場ツアーを企画するリディラバの非常勤社員。

バルブ製造業・清水工業が開発した地下式の消火栓 グッドデザイン賞と特別賞を合わせて受賞

 彦根市楡町のバルブ製造業・清水工業が開発した地下式の消火栓が、今年度のグッドデザイン賞と、同賞からさらに選ばれる特別賞を合わせて受賞した。
 製品名は「ステンレス製弁体収納式地下式消火栓サスキャメル」。水を止めるための弁(弁体)を収納させた構造やステンレス材の使用で、重さが従来品の約半分の12㌔㌘になるなど、コンパクト化や軽量化、長寿命化を実現させたのが特徴。今年4月に開発され、これまでに全国で100台以上が販売されている。
 審査委員の1人は「一般的に人目に触れることのないプロダクト(製品)だが、仕上げが丁寧で、見た目からも剛性の高さが感じられる理想的な機能美を有したデザイン」とコメントしている。
 グッドデザイン賞は旧通産省が昭和32年に創設したGマーク制度が始まりで、以降毎年「よいデザイン」に対して同賞を授賞。今年度は国内外から応募があった4085点から1229点が受賞し、その中からグッドデザイン大賞1点、金賞19点、特別賞19点が選ばれた。清水工業が開発した消火栓は特別賞の中のものづくり部門(7点)に入った。今年度、県内からは計3点がグッドデザイン賞を受賞し、彦根のバルブ業界では初めてだという。
 先月30日に東京都内で受賞者を対象にプレゼンテーションがあり、3日まで受賞展が開催。今月29日には都内で特別賞の贈賞式もある。清水康裕社長(34)は「人の目にはつきませんが、社会を支えている製品だと誇りに思っています。グッドデザイン賞の受賞をきっかけに地場産業にフォーカスがあたることも願っています」と話していた。

2016年11月9日水曜日

彦根城築城410年祭に合わせてサロンバー・シスルが井伊直政にちなんだカクテル「Naomasa~The Red Ogre(赤鬼)」考案

 来年の彦根城築城410年祭に合わせて、彦根市旭町のサロンバー・シスルは井伊直政にちなんだカクテル「Naomasa~The Red Ogre(赤鬼)」を考案。10月24日から提供している。今年3月には直政の養母で来年のNHK大河ドラマの主人公になる井伊直虎をイメージしたカクテル「Naotora女城主直虎」も制作。同店の人気商品の1つになっている。
 「Naomasa」は「Naotora」と同時並行で創作し、1年ほど試行錯誤を繰り返して考案。「Naotora」と同じく、直政が誕生した浜松の蔵元・神谷権兵衛が作って浜松城の徳川家康に献上したとされる忍冬(にんとう)酒をベースに(30㍉㍑)、ジンジャーウォッカ20㍉㍑、ザクロのシロップとレモンジュース5㍉㍑ずつを配合。井伊の赤備えにちなんで、「Naotora」と同じく赤色に仕上げた。
 家康が愛飲していたとされる忍冬酒に、信頼を花言葉の意味に持つジンジャーと子孫繁栄の象徴のザクロを合わせたことで、「直政が家康から厚い信任を受けながら、井伊家を再興させた」とのストーリーをカクテルで表現したという。「Naotora」はアルコール度数15%で女性をイメージし甘酸っぱく仕上げたが、「Naomasa」は度数25%で甘酸っぱさに少し強めのアルコールとキレの良さを加えたのが特徴。
 オーナーバーテンダーの宮下純さん(40)=城町1=は「飲んで頂いて、直政公が彦根藩の繁栄の礎を築いたことを知るきっかけになれば」と話していた。グラスには直政のかぶとの天衝きをかたどったグレープフルーツも添えられている。1杯950円。営業時間は午後6時~翌午前1時半。日曜定休。問い合わせは同店☎(22)7071。

2016年11月8日火曜日

石田三成の念持仏がある宗安寺が三成の旗印「大一大万大吉」を印刷したお守り提供

 戦国武将・石田三成の念持仏がある彦根市本町の宗安寺(竹内眞道住職)は、三成の旗印「大一大万大吉」を印刷したお守りの提供を始めた。
 宗安寺は、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いで井伊直政が佐和山城跡の山麓に入った際、高崎(群馬県高崎市)から移築されて、それまでの安国寺から改名されたのが始まり。慶長8年に現在の地に移されている。関ヶ原の戦い後に佐和山城が焼失し、山麓にあった瑞岳寺も被害にあったとされ、同寺に残されていた地蔵菩薩像や千体佛が宗安寺の末寺だった称名院(錦町)に移され、その後、宗安寺で保管されるようになった。地蔵菩薩像は石田地蔵尊とも呼ばれ、千体佛と共に三成が大切にしていた。
 宗安寺では、「1人が万民のために、万民が1人のために・・・」の大一大万大吉の思いを広めるためにお守りを作成。縦9㌢×横5㌢の大きさで、三成が豊臣秀吉と出会ったきっかけにもなった「三献の茶」などにちなんで緑色を基調にし、表に大一大万大吉、裏に宗安寺と記されている。
 宗安寺で1個800円で販売。夢京橋あかり館ではお守り袋が500円で売られており、それを宗安寺に持参して、300円で願い事を書く紙とお札を受け取って袋の中に入れる方法もある。その際の観覧料は無料。問い合わせは宗安寺☎(22)0801。

2016年11月5日土曜日

桐生祥秀選手が凱旋パレード、城まつりパレードの直政役は北村有起哉さん

 彦根出身の桐生祥秀選手の凱旋パレードが3日、城まつりパレードと並行して開催され、多くの観客が声援を送った。
 桐生選手は五輪の日本代表の赤いブレザーを着て銀メダルをかけ、市役所前からひこにゃんと一緒にピンク色のオープンカーに乗車。行列先頭の横断幕の後方に合流し、彦根東高までの約20分間パレード。沿道は桐生選手の姿を見に来た市民らでごった返し「桐生君おめでとう」などの声援が飛び、桐生選手も笑顔で手を振りながら応えていた。桐生選手は「市民の皆さんから頂いた声援を力に変え、来年の世界陸上、4年後の東京五輪では更にいいメダルを目指します」とコメントした。
 城まつりパレードには子ども大名行列や井伊家歴代当主行列、井伊直政公行列などに約1000人が参加し、城東小を発着に約3㌔㍍を東高での休憩を挟んで約2時間かけてパレード。直政役には来年秋公開予定の映画「関ヶ原」に直政を演じる俳優の北村有起哉さん(42)が映画で使用した甲冑姿で登場した。

近江鉄道でワインが飲み放題の「ワイン電車」の運行

 近江鉄道の電車内でワインが飲み放題の「ワイン電車」の運行が先月27日から始まった。
 フランス、チリ、スペイン、米国、日本、ドイツ、オーストラリアの白と赤の計9種類のワインやワインベースのカクテル、ソフトドリンクが飲み放題。それぞれのワインを飲み比べて気に入ったワインのおかわりができる。ボジョレーヌーボーの解禁日の今月17日からは新酒ワイン5種類と日替わり3種類となる。
 運行日は今月22日までの木金土曜と20、22日。彦根発着便と近江八幡発着便があり、時間帯が異なる。往復約2時間。
 料金は千成亭のオードブル付きで4000円、今月17日以降4500円。カツサンドやチーズなどつまみの車内販売も。申し込みは5日前までの平日に近江鉄道☎(47)3020。

2016年11月3日木曜日

長松院に井伊直政公を描いた巨大な絵、没後300回忌に合わせて寄贈か

 井伊直政公を火葬した場所として知られる彦根市中央町の長松院(ちょうしょういん)に、直政公を描いた縦2㍍70㌢×横1㍍65㌢の巨大な絵が掛け軸として置かれていることがわかった。直政公の没後300回忌に合わせて描かれた絵とみられ、井伊家十八代当主で市教委歴史民俗資料室の井伊直岳さんは「直政公自身の絵の存在は初めて知った」と話していた。
 直政公は慶長7年(1602)2月1日に死去し、遺言により善利川(芹川)の中州だった場所で荼毘(だび)に伏された。その場所には甲冑などの遺物が埋葬され、塚といおりが建立。その年の6月に禅堂が作られ、「祥壽(しょうじゅ)院」と命名。その後、直政公の幼名・虎松の一文字をとって長松院となった。
 直政公の没後300回忌の明治34年(1901年)には火葬した場に新たな供養塔が有志によって修繕整備され、手塚紀洋住職によると、その際に直政公を描いた絵も同寺に寄贈されたという。同じ年の4月3日から5日にかけては彦根城開城300年紀念祭も開催されており、井伊さんは「紀念祭の行列の様子を描いた巻物や絵馬の存在は知っているが、直政公自身を描いた絵が長松院に残されていたことは知らなかった」と話していた。
 絵は「赤備え」の甲冑を着て、馬上でやりを手にした直政公が勇猛果敢な様子で描かれている。左下には彦根藩士で明治時代の書聖として知られる日下東作(日下部鳴鶴)が記したとみられる漢詩と、右下には絵の作者として日本画家・青柳琴僊(あおやぎきんせん)のサインが書かれている。
 長松院では「直政公出陣之絵図」として、奥の間で掛け軸として置いてきた。手塚住職は「あれだけ迫力のある絵はないと思います。直政公ゆかりのお寺として、大切に守っていきたい」と話している。見学可。問い合わせは長松院☎(24)3225。

袴や鎧の変身、座禅ができる「彦根プレミアム体験~EXTRAORDINARY EXPERIENCES IN HIKOME」を実施

 彦根商工会議所は袴(はかま)や鎧(よろい)の変身、座禅ができる「彦根プレミアム体験~EXTRAORDINARY EXPERIENCES IN HIKOME」を実施している。これまでにも着物の着付けや武士などに変身する体験イベントはあったが、より「プレミアム感」を出す形で開催する。12月25日まで。
 袴体験は変身場所が本町のブライダルハウス・サムスィングフォーか中央町のきものの京美、レンタル費や着付け代込みで1日3000円、午前10時~午後8時。
 鎧体験は変身場所が袴と同じで、着用できる時間は着付け後の1時間、1回3000円。
 座禅体験は場所が古沢町の清凉寺、龍潭寺、中央町の長松院だが、龍潭寺は10人以上から。体験できる時間は午前7時半~午後8時の30分~1時間ほどで、寺によって異なる。1回1000円。問い合わせは彦根商議所内の事務局☎(22)5580。

2016年11月1日火曜日

NPO法人クラブネクスト、スポーツの経験者が学校部活動のコーチなどに就く外部支援事業進める

 教職員が部活動の顧問を務めることによる負担が学校教育現場の課題にあがっている中、彦根市千尋町のNPO法人クラブネクストはスポーツの経験者が部活動のコーチなどに就く外部支援事業を進めている。民間の団体としては県内で初めての取り組みだという。
 理事長の細川硯司さん(47)はソフトテニスをしてきた経験から、昨年4月に市教委が所管する学校支援ボランティアとなり、彦根市立南中学校のソフトテニス部のコーチを務めている。
 その中で、教職員が部活動の顧問に就くことによる労働時間の長さに気づいた。また南中のソフトテニス部の練習時間が平日で30分から1時間半ほどしかないこともあり「外部のスポーツ経験者が顧問やコーチに就いて、練習量をもっと増やす必要がある」と思い、昨年12月から部活動以外のソフトテニス教室を開校。今年3月にはNPO法人化し、ほかの競技でもその輪を広げようと試みている。
 現在は金亀公園テニスコートで水曜と土曜に中高大生と大人、金曜と日曜に初心者と小学生の教室を開いており、彦根と近隣市町から約35人が練習している。南中2年生の細川茜さん(13)と川畑亜花梨さん(13)は「レベルの高い年上の方との練習は学校でだけではできないと思うので、充実した練習になっています」と話していた。
 細川さんは「部活動へ人材を派遣したいほか、スポーツを通して多くの子どもたちを健全に育てていくことや、いじめや不登校、引きこもっている子たちが社会に出て行く助けにもなればと思います」と話していた。問い合わせはクラブネクスト☎(25)0333。

2016年10月31日月曜日

彦根藩十二代・井伊直亮が国宝「彦根屏風」の購入者、特別展で公開

 彦根城博物館は、彦根藩十二代・井伊直亮(1794~1850)が国宝「彦根屏風」=写真=の購入者だったと発表した。これまでは直亮の兄の十三代・直弼が購入したとする説があったが、直亮が記した「屏風之覚(おぼえ)」に彦根屏風を直亮自身が入手した記録があった。博物館では彦根屏風と屏風之覚を28日からの特別展で公開する。
 彦根屏風は6曲1隻の縦94㌢×横271㌢の大きさで、近世初期の風俗画の傑作品として、制作された江戸時代から高く評価されてきた。制作時期は寛政年間(1624~44)で、金地に当時の京都・六条三筋町の遊里が描かれている。人物の髪の生え際や衣装文様、布の光沢などが細かく描写されており、たばこや洋犬のペット、三味線、双六(すごろく)なども登場している。
 作者は不明で、狩野派の絵師とされている。屏風之覚には「浮世又平(またへえ)」と記されているが、浮世又平は伝説上の人物で、実在の絵師・岩佐又兵衛とした可能性もあるが、彦根城博物館では「又兵衛の画風とは違う」としている。国宝の指定名称は「紙本金地著色風俗図」だが、屏風之覚には遊郭を指す「揚屋(あげや)之図」と記されている。
 直亮が購入した額については屏風之覚に「金千両を提示されたが、交渉で値引きしてもらって手に入れた」と書かれている。金額については屏風之覚の破損が激しいためわからないが、百両単位だという。当時は1両が約10万円とも伝えられているため、高額だったことがわかる。
 彦根屏風については、十五代・直忠の自宅で明治45年(1912)に能が催された際、同時に井伊家所有の美術品が公開され、井伊家側から「彦根屏風は直弼が購入した」とする説明があった記録が残っていた。そのため直弼購入説が有力だったが、彦根城博物館では明治期の井伊家は開国や安政の大獄で非難されていた直弼の名誉回復を図る思惑があった可能性があるとしている。
国宝「松浦屏風」も
直亮画像 雅楽器など
 彦根城博物館は28日から開館30周年記念特別展「コレクター大名 井伊直亮 知られざる大コレクションの全貌」を開く。
 直亮は十一代・直中の三男として生まれ、12歳で世子となり、文化9年(1812)に19歳で家督を継ぎ、38年間藩主を務めた。さまざまな物を収集するコレクターとしても知られており、特に雅楽器は260点以上、関連資料や楽譜を含めると600点以上集めている。ほかにも刀剣、甲冑、更紗(木綿の布)、書画、文房具、時計、計測器、ピストルなど多岐にわたる。また集めた物の寸法や付属品、入手先、金額などを詳細に記した道具張も自ら作成している。
 特別展では彦根屏風や屏風之覚など直亮のコレクションや直亮らコレクター大名の収集品など計172点を展示する。
 主な物は、平戸藩主・松浦(まつら)清が購入した国宝「松浦屏風」、松江藩主で大名茶人として知られる松平治郷(はるさと)が所持していた中国の福建省で作られた最高傑作の茶碗、直亮が抱えた絵師・佐竹永海が描いた清凉寺伝来の井伊直亮画像、白河上皇が熊野詣でで奉納するために奈良の僧・慶俊(けいしゅん)によって作られて天保12年(1841)に直亮が150両で手に入れた雅楽器の笙(しょう)、南北朝時代の武将・楠木正成が所用し弘化4年(1847)12月19日に江戸の藩邸で直亮が入手した陣太鼓、土地の傾斜や広さ、星の観測などに使われる計測器(トランシット)など。
 ギャラリートークが29日午前11時~と午後2時~、講演会「コレクター大名 井伊直亮」が11月5日午後2時~(資料代100円)、シンポジウム「江戸時代のコレクター大名~個性派大名の饗宴」が11月19日午後1時半~(参加費500円)ある。開館時間は11月27日までの午前8時半~午後5時。一部期間のみ展示の品もある。

元滋賀大生の久保さゆりさん ひこね地域おこし協力隊員へ

 彦根市は21日、久保さゆりさん(25)のひこね地域おこし協力隊員への委嘱式を行った。久保さんは市企画課に配属され、市への移住策の推進業務にあたる。
 久保さんは滋賀大学経済学部出身で、学生時代の4年間を彦根で過ごし、古い町並みやホタルが住む自然が好きだったという。卒業後は出身地の大阪に戻って教材メーカーで営業業務にあたっていたが、「もっと人との距離が近い仕事がしたい」との思いから、ひこね地域おこし協力隊に応募した。
 大久保貴市長から委嘱状を受け取った久保さんは「彦根といえば、ひこにゃんや彦根城だが、まだまだ知られていない場所が多くあると思う。県外の人に伝えていける架け橋になりたい」と意気込みを語っていた。
 企画課では彦根への移住相談の受付や情報発信、移住希望者への就労支援など「移住コンシェルジュ」として働く。委嘱期間は今月21日から来年3月31日までで、最大3年まで延長できる。

認知症カフェ「HOTカフェんde」元町のコーヒーハウス・アップルジャムにオープン

 認知症の人や家族らが集う認知症カフェ「HOTカフェんde(ほっとかへんで)」が19日、彦根市元町のコーヒーハウス・アップルジャムにオープン。認知症カフェが喫茶店で行われるのは全国的に珍しく、喫茶店が運営するのも県内初めてだという。
 認知症カフェは、認知症の人や家族のほか、地域住民、医療・福祉の専門員らが気軽に集まって語り合える場所にしようと、全国的に広がっている。福祉施設内にサロン的に集う認知症カフェが多いが、彦根市は市内で営業する喫茶店や飲食店を対象に補助制度を設けており、昨年10月29日には銀座町の飲食店がこの制度を活用し1号店としてオープン。
 2店目となったアップルジャムの代表・津田孝子さん(63)は、一人暮らしの母親が認知症だといい「多くの皆さんにご支援を頂いており、その恩返しと思い、認知症カフェをすることにした」と話していた。
 アップルジャムでの認知症カフェの時間は毎月第1・第3水曜日の午前11時~午後2時半。コーヒーと紅茶を100円、ケーキセットを300円、ランチを500円で提供する。問い合わせは同店☎(24)3326。

2016年10月26日水曜日

稲部遺跡、今後は保存か市道整備かの調整協議へ

 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡が「極めて重要な遺構」と確認された。ただ、稲部遺跡の発掘調査は市道芹橋・彦富線の道路改良工事に伴って実施されたため、今後は保存か市道整備かの調整協議が始まるとみられる。
 稲部遺跡周辺での市道の整備範囲は約800㍍で、市は平成22年から用地買収を始めており、市道路河川課によると、これまでに63%の買収を終え、事業費としてすでに約1億5500万円(平成27年度末)使っている。整備完成時期は平成31年度内を目指している。
 一方で文化財課は稲部遺跡の第7次調査をしていた今年から、道路河川課に対して「相談していた」といい、遺跡周辺の道路計画の見直しを暗に求めていた。文化財課の担当者は「稲部遺跡の保存と市道の整備、どちらも実現できる着地点が見つかれば良いのだが」と話している。
 稲部遺跡が重要な遺構だった報道を受けて、今後は「保存」に向けた動きがあるとみられるが、道路河川課の担当者は「まだ協議を始めるかどうかもわからないため、こちらとしては計画を着々と進めるしかない」としている。
 専門家からは「邪馬台国時代の国家形成の有り様を考える重要な遺跡だ。抜本的な保護対策を早急に講ずるべきで、保存と活用を慎重に考慮してほしい」(奈良県立橿原考古学研究所共同研究員の森岡秀人さん)との意見が出ており、今後は保存に向けた議論が広がるのは必至で、最終的には市長判断が必要だとみられる。

稲部遺跡の現地説明会に1000人来場

 彦根市稲部町と彦富町にかけての稲部遺跡で22日、現地説明会が行われ、市民や県外の考古学ファンら計約1000人が訪れた。市教委文化財課の発掘調査により、稲部遺跡が弥生時代から古墳時代にかけての大規模集落跡で、国内最大級の鍛冶工房や巨大倉庫、首長の居館跡などとみられる遺構が確認された。
 現地説明会で文化財課の職員は昨年6月から今年3月までの第6次と、昨年11月から継続中の第7次の調査区の遺構のほか、鉄の片や朝鮮半島の土器などの出土品について解説。来場者も興味深そうに見学した。

2016年10月24日月曜日

近江高校の京山将弥投手が横浜DeNAベイスターズから4位指名

 プロ野球のドラフト会議が20日、都内で行われ、近江高校(彦根市松原町)の京山将弥投手(18)=大津市=が横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた。近江高では平成26年の植田海内野手(阪神5位)以来のプロ野球選手の誕生になる。
 会見で京山投手は「率直にうれしい」と喜びの声をあげ「金子千尋投手(オリックス)のようなピッチャーになりたい」と抱負を語った。ベイスターズの印象については「ファイナルステージに進んだ勢いのあるチーム」と述べ、対戦したいバッターに巨人の坂本勇人内野手をあげ「坂本選手は内角を打つのが得意なので、インコースのストレートで抑えたい」と話した。
 会見後には野球部のほかの選手から胴上げや肩車をされて祝福されていた。父親の誠さん(51)は「高い評価を頂き、感謝しています。先発ローテーションを任されるピッチャーになって、できるだけ長く続けてほしい」と話していた。
 京山投手は小学1年生の時に野球を始め、中学時代は草津シニアに所属。近江高ではマックス147㌔の本格派として3年生でエースとなり、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップを織り交ぜながら、今夏の滋賀大会では4試合で26回を投げ、無失点の活躍を見せてチームを甲子園に導いた。

彦根市長選挙に元毎日放送社員の田原達雄氏が出馬を表明

 来年4月23日の彦根市長選挙に、元毎日放送社員の田原達雄氏(68)=元岡町=が18日、出馬を表明した。市長選への出馬表明は田原氏が初めて。
 会見で田原氏は現職の大久保貴市長に対して「市政の方向性が示されておらず、市職員の先頭に立って旗振りをしていない」とリーダーシップの無さを指摘した上で「8年先の国体の主会場が彦根になることをビッグチャンスとして捉え、前進する彦根市に変えたいとの思いで出馬を決意した」と語った。
 また田原氏は「対抗馬として保守系が2人出ると現職が有利になるため、1人になれるよう年内は粉骨砕身がんばる」と述べ、本紙記者の「知名度アップが図れなかったら出馬を見送るのか」との質問には「とにかく年内はがんばる」とだけ答えた。
 公約としては▽小中学生の通院費の無料化▽教育の地域間格差の解消▽馬屋跡の駐車場に休憩所や土産品店、喫茶コーナーの設置▽稲部遺跡周辺への公園建設▽稲枝などで市街化区域の拡大▽国体に向けて市職員の増員などを掲げた。保守系での出馬を目指す。
 田原氏は彦根東高、関西学院大学経済学部卒。毎日放送では報道局プロデューサー、東京支社報道部長などを務め、平成20年に定年退職した後は文化プラザの運営部長や市教育委員会委員などを歴任し、現在は米原市の滋賀県テクノカレッジで障害者職業訓練コーディネーターを務めている。

 田原氏は以前から彦根市長選への出馬に意欲を示し、本紙8月6日付けでも「保守系の男性」として紹介していた◆田原氏からは今月に入って小生に面談を求める連絡があり、面談後の今月10日には電話で「出馬しない」旨を伝えてきたが、17日には一転「やはり出馬する」との連絡があり、翌日の会見に臨んだという経緯がある◆また父親が市議を4期、県議を2期務めたといい、会見では「地方政治家の血を信じて」と亡き父親の姿を思い出してか、涙ぐむ場面もあった。感情の起伏が激しい方とお見受けしたが、今後は決意が揺らぐことなきよう、がんばってほしい◆なお、田原氏はジャーナリストの田原総一朗氏の遠戚であり、今後始める駅立ちなどではその点も含めてアピールし、知名度アップに図るという。  (山田)

2016年10月21日金曜日

「真田丸」で石田三成を演じた俳優の山本耕史さん開国記念館で開催中の「MEET三成展」を観覧

 NHK大河ドラマ「真田丸」で石田三成を演じた俳優の山本耕史さんが14日、彦根市内の開国記念館で開催中の「MEET三成展」を観覧した。
 三成ゆかりの彦根、長浜、米原の3市の行政や企業、団体で組織するびわ湖・近江路観光圏活性化協議会が「真田丸」の放送に合わせて今年5月14日から三成展を開催。開国記念館では「真田丸にみる石田三成と激動の佐和山城展」をテーマに、「真田丸」に登場する三成の映像、衣装・小道具の展示や、佐和山城跡の紹介などをしている。
 今月1日に展示替えが行われ、山本さんが「真田丸」で実際に着用していたはかまや具足、「秀吉の形見分けの書状」「三成に与えた脇差しと金子袋」「徳川征伐の挙兵を促す書状」などの小道具や台本を展示。
 観覧後、山本さんは「ドラマの前半は三成を中心にえがかれていて、私も演じたかいがありました」と話していた。
 なお、長浜会場の湖北観光情報センターと長浜曳山博物館では「真田丸ゆかりの武将展」が、米原会場の観音寺本坊では「運命・米原企画展」が開催されている。期間は11月30日まで。

ご当地キャラ博in彦根2日間で計9万5000人が来場




 ご当地キャラ博in彦根が15、16日行われ、2日間で計9万5000人(実行委員会発表)が来場した。15日は213体(うち市内16体)が参加し約4万人が来場、16日は193体(同)が登場し約5万5000人が訪れた。15日の最後の京橋ステージにはひこにゃん、くまモンのほか、ふなっしーらが飛び入りで登場し、大勢の観客が詰めかけた。2日間ともキャッスルロードで、今年10歳になったひこにゃんを曳山に乗せたパレードも行われ、カメラ片手のひこにゃんファンたちでごった返していた。