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2016年12月9日金曜日

彦根市から東近江市までの国道8号線バイパスの早期整備を目指した意見交換会

 彦根市から東近江市までの国道8号線バイパスの早期整備を目指した意見交換会が5日、彦根商工会議所で開かれ、彦愛犬や東近江市の経済団体らから約150人が参加した。国道8号線の彦根・東近江間約20㌔㍍は慢性的に交通渋滞しているため、彦根商工会議所が彦愛犬と東近江の各商議所・商工会に呼びかける形で、民間が主体となって早期の8号線バイパス整備を進めていこうと企画した。
 意見交換会では彦根商議所の小出英樹会頭があいさつした後、滋賀2区選出の上野賢一郎衆院議員=自民党=が、彦根以南には主要な企業が多くあることにふれた上で「8号線バイパスを整備することで経済活動が格段に良くなる。民間が行政と一緒に動くことは事業を進める上で効果がある。現在進めている多賀のスマートインターチェンジ(IC)とセットで実現できれば、観光振興にもつながる」と述べた。
 国交省近畿地方整備局滋賀国道事務所の山田雅義所長は、彦根・東近江間の状況について▽総生産における第2次産業(ものづくり)の割合が全国1位の滋賀県の41%を上回る49%▽対象区間の中心地から彦根ICへの所要時間が混雑時に約1・5倍になる▽交通手段は84%が自動車を使っている▽御幸橋北を筆頭に、高宮町、外町などで渋滞による損失時間が県内平均より高い▽渋滞による損失時間の高い場所で事故が多発している―ことなどを報告。「このエリアはものづくりを牽引している地域であり、生活用の交通と物流の交通が一緒になっていることが渋滞の最大の要因になっている」と語った。
 会の最後では国道8号線バイパスの早期整備に向けた「連絡会」のような組織を立ち上げるため、彦愛犬と東近江の商議所・商工会の8団体の会頭・会長による準備会の発足が確認された。事務局の彦根商議所では連絡会を年内に立ち上げ、来年以降は国への要望活動や勉強会の開催などをしていく予定だ。

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