2018年10月19日金曜日

大久保小膳のひ孫・大久保治男さん著書「幕末彦根藩の側役 大久保小膳」を発刊

 井伊直弼らの側近で明治時代以降、埋木舎(尾末町)を管理してきた旧彦根藩士・大久保小膳(員好(かずよし))のひ孫にあたる大久保治男さん(84)=東京都文京区=が、著書「幕末彦根藩の側役 大久保小膳」を発刊した。
 小膳は彦根藩十二代・直亮、十三代・直弼、十四代・直憲に仕え、直弼時代には側役のほか、茶の湯や能などの相手役を務めた。桜田門外の変時には江戸から彦根へ正使として伝えに帰ってきている。明治4年には功績が称えられ、埋木舎が贈与され、以降、大久保家が守り抜いてきた。治男さんは埋木舎の五代目当主。
 本は、大久保家が保存してきた「大久保小膳留記」などの古文書を参考にまとめられた。「大久保家の系譜」で始まり、「直亮時代の小膳」「小膳、直弼公に仕える」「直弼公、桜田門外に散る」「小膳、藩主直憲公への忠勤」「小膳、明治四年に『埋木舎』を賜る」「埋木舎保存に奮闘する小膳の子孫達」など全第15章。
 桜田門外の変については、事件のあった3月3日の夜に小膳を正使として藩士計3人が江戸を発ち、8日に彦根に到着。かごの振動で胃腸や臓物が動かぬよう、腹に白木綿を強く巻き付けていたというエピソードを記している。
 また直弼の死後、彦根藩への逆風が吹く中、直弼時代の公文書などを焼却処分することになり、その命を受けた小膳は極秘に自宅へ持ち帰り、万一発見された際は自爆する覚悟で部屋の四隅に爆薬を配置したという史実を紹介。その後、平成初めに埋木舎を修繕した際に隠し部屋が見つかり、多くの公文書が発見され、井伊家史料として発刊されている。
 このほか、昭和の戦時中には県護国神社の拡張のため軍部から埋木舎を引き渡すよう要請があったが、小膳の孫にあたる3兄弟が断固反対。埋木舎に押し入った憲兵に対し、「我らの首を切ってから接収せよ」と解体を阻止したという逸話もあげている。
 大久保治男さんは「小膳は3代にわたる彦根藩主に仕え、幕末から明治時代の生き証人だった。彦根藩の大変革期の貴重な記録が世に出ることは小膳も喜ぶだろう」と話している。
 本はB6判、200ページ。税抜き1500円。発行はサンライズ出版。

ひこにゃんを活用した原付バイク用ご当地ナンバープレート交付開始

 ひこにゃんを活用した原付バイク用の「ご当地ナンバープレート」の交付が1日から始まり、1番のナンバーになった市民はひこにゃんや大久保貴市長との記念撮影に応じていた。
 市が作製したご当地ナンバープレートは、ひこにゃんのイラストのアップと、滋賀県立大学の教員が市の特徴をイメージしたデザインの2パターン。50cc以下が白、5090ccが薄黄、90125ccが薄桃、ミニカーが薄青の4色を用意した。
 1日午前8時半~の抽選会にはひこにゃんのプレートに61人、県大教員デザインのプレートに6人が受付し、市職員の抽選で太堂町の彦根城管理事務所職員・久木典男さん(64)と日夏町の会社員・寺村翔さん(29)がそれぞれの1番のナンバーを獲得した。
 交付の手続きとひこにゃんらと記念撮影を終えた後、久木さんは「まさか自分が1番になるとは。とても光栄です。早速、原付バイクにひこにゃんのプレートを装着し、少しでも彦根市のPRに貢献できれば」、寺村さんは「新しいデザインが気に入った。当たるとは思っていなかったのでうれしい」と話していた。
 交付は随時、市税務課と稲枝支所で受け付けている。

2018年10月18日木曜日

山本起美郎さん滋賀の風景表したステンドグラス滋賀護国神社に奉納

 彦根市西今町の山本起美郎さん(78)が、滋賀県内の風景を表したステンドグラス20点を作製し、尾末町の滋賀護国神社に奉納。ステンドグラスは同神社内の英霊顕彰館の小窓に設置された。
 山本さんは元彦根市職員で彦根市遺族会の前会長。約20年前からステンドグラス作りをしており、平成26年4月には同神社中庭の欄間用として、四季折々の花鳥風月の5作品(10点)を納めた。
 県内の戦没者の写真を展示した英霊顕彰館が完成した平成28年10月には、入り口の大窓に富士山や鶴などを表した作品を奉納。その後、約2年かけて同施設の小窓用のステンドグラス作りに取りかかった。
 山本さんは滋賀大教育学部元教授の鶴房健蔵さんの絵画を原画に、「湖彩」をテーマにして海外から取り寄せた色付きのステンドガラスを加工しながら制作。彦根城、護国神社、多賀大社の太鼓橋、伊吹山、長浜の曳山、竹生島、余呉の羽衣、甲賀忍者、信楽の里、瀬田の唐橋など県内各地の名所や伝統、文化、伝説を表現した縦43㌢×横84㌢の作品計20点を完成させ、先月25日に奉納した。
 山本さんは「戦死された方々の写真が並ぶ館内で、ご英霊の皆様に滋賀の風景や文化などを眺めていただこうという思いを込めて作りました」と話していた。

2018年10月15日月曜日

京都造形芸術大生がまとめたフォトガイドブック彦根夜さんぽ完成

 京都造形芸術大学の女子学生たちが歩き回って彦根市内の夜の見所をまとめたフォトガイドブック「彦根夜さんぽ」が完成。袋町や市内飲食店などで無料配布している。
 袋町など市内の飲食店が加盟する滋賀県社交飲食業生活衛生同業組合が、女性が楽しめる市内の観光スポットの発掘と観光客の宿泊増、回遊性の向上を目的に、京都造形芸術大にガイドブックの制作を依頼。
 情報デザイン学科の2年から4年生の学生6人が、8月28日から30日まで本町宿を拠点に市内の飲食店を回り、写真撮影と取材をした。31店舗の店主や店ののれん、看板、飲食品など52枚の写真を載せた。
 袋町の店舗のコーナーでは恋愛に悩む女子大生が店主のママに相談し、「うちに来て男を見る目をつけなさい」「男は浮気するんやから、わからんように浮気してくれる男を探し」などとアドバイスを受ける様子が記されている。
 夜の店のほか、夢京橋キャッスルロードなどの昼に歩く店も紹介している。編集後記では「ママたちに癒やしてもらうのは男性だけではないと思います。先行き不安でストレスの多いこんな時代だからこそ、女性にもスナックというカルチャーを楽しんでもらいたい」とまとめている。
 ガイドブックはB5半のフルカラーの24ページで、1000部発行。掲載店舗、組合加盟店、彦根市観光協会、彦根商工会議所などに置いている。

2018年10月11日木曜日

芹橋2丁目の旧足軽屋敷にローチョコレートの店Hareto-keto Raw Chocolate&Detox Cafe13日にオープン

 彦根市芹橋2丁目の旧足軽屋敷に、ローチョコレートの店「Hareto-keto Raw Chocolate&Detox Cafe」が13日にオープンする。彦根出身で店主の吉田理恵さん(31)は「ローチョコの専門店は滋賀県で初めて。多くの人に食べてほしい」と来店を呼びかけている。
 ローチョコは、48度以上の加熱調理をせずに生(raw)のカカオ豆で作った菓子。吉田さんによると、加熱による栄養素の損失を防ぐことができ、カカオ豆に含むポリフェノールや食物繊維、カルシウムなどで免疫力の向上や動脈硬化予防、便秘・肌荒れ改善、認知症予防につながるという。
 吉田さんは5年ほど前に京都市内のローチョコの店「カカオマジック」を知ったのを機に関心を持ち、2年前からローフードを本格的に学び始めた。そしてローチョコを広めていこうと開店を決意。空き家化し取り壊されていく旧足軽屋敷が増える中、幼少期に見ていた彦根の街並みの保存に役立とうと、旧彦根藩で善利(せり)組の足軽屋敷だった村山家住宅=市指定文化財=内に店を設けた。
 村山家住宅は約9㍍×約18㍍の敷地に、玄関や座敷、納戸、台所、土間などを備えた約99平方㍍の主屋が建っているほか、庭園があり、天保7年(1836)の御城下惣絵図にも描かれている。
 吉田さん手作りのローチョコはエクアドル産のカカオ豆を使っており、白砂糖不使用で、オーガニック素材を取り入れているのが特徴。店ではローチョコのほか、ケーキ、非加熱のクッキー、スムージー、アーモンドミルクなどを用意。店内で飲食もでき、近くに住む陶芸家の中川一志郎さんが作った皿に提供する。今後はローチョコなどの教室も開く予定。吉田さんは「将来的には彦根の健康的な食を発信する場所にして、彦根の経済や観光産業の一助になればうれしいです」と話している。
 開店時間は土日の午前9時~午後7時。店の住所は芹橋2丁目6の54。ホームページやフェイスブック、インスタグラムもある。問い合わせは吉田さん☎080(4390)1476。

2018年10月9日火曜日

11月に楽々園とウィズでカロム大会

彦根の小学生対象
 異なる主催団体のカロム大会が11月に彦根市内で開催され、各主催団体が参加者を募集している。
 日本カロム協会は11月4日午後1時~彦根城内の楽々園で「天下一!彦根こどもカロム大会2018」を開く。
 対象は彦根市内の小学生。シングルスのトーナメント戦で、決勝と準決勝は同協会が用意する着物と袴(はかま)姿で戦う。4位以上を表彰。同協会キャラクターのカロム王子のマグボトルを参加賞として進呈。参加無料。カロム教室もある。
 定員32人。応募多数時は抽選となり、当選者には10月24日までに出場はがきを送る。申し込みは氏名、学校名・学年、保護者名、住所、郵便番号、連絡先を記入し、10月9日までに彦根青年会議所内の同協会ファクス(22)9018かメール(carom@pop.biwako.ne.jp)。
初心者、家族歓迎
 「国宝彦根城カロムグランプリ」が11月10日に彦根市男女共同参画センター・ウィズで開かれる。
 カロムで彦根を盛り上げていこうと、同実行委員会委員長の湯谷淳一さん(71)が昨年に続いて企画。2回目の今年はシングルス32人、ダブルス32組を募集する。
 当日は午前9時~受付開始。始球式、オープニングセレモニー、練習などの後、トーナメント方式で競技を行う。午後2時45分~認定検定、抽選会などもある。3位以上には賞状、メダル、記念品が進呈される。
 参加費は中学生以上1000円、小学生以下600円。ダブルスかシングルスどちらかのみ。湯谷さんは「彦根にとってカロムが宝物だということを再認識する機会になれば。家族連れや初心者の出場を歓迎します」と話している。申し込みは10月20日までに湯谷さん☎090(9099)5508。

2018年10月6日土曜日

市のキャラクターいいのすけ専用ホームページを公開

 彦根市は、昨年発表した市のキャラクター「いいのすけ」=写真=の専用ホームページを作成し、3日から公開している。
 昨年8月9日に史跡散策アプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」を公開し、その時に彦根藩に仕えた忍者にちなんだいいのすけを発表。アプリのダウンロード件数が7月末時点で5326件となっており、更なる利用促進といいのすけの認知度アップを目指してホームページを設けた。
 市のホームページから閲覧でき、いいのすけの「自己紹介」、パネルやイラストの「登場予定」、暑中見舞いなど季節に応じた「お楽しみ」、「イラストの使用手続き」などを載せている。

2018年10月4日木曜日

平田の和菓子店・中嶋庵舞台の映画・手のひらに込めて 中村みのり監督や中嶋信夫店主ら市長を表敬訪問

 彦根市平田町の老舗和菓子店・中嶋庵を舞台にした映画「手のひらに込めて」の中村みのり監督(22)や同店店主の中嶋信夫さん(57)、出演者ら計14人が21日、大久保貴市長を表敬訪問した。
 東大阪や名古屋などで「ご当地アイドル」の育成をしている株式会社SAKURA entertainment(東大阪市)の映画制作部門iroha filmが企画。プロデューサーの福本裕介さん(44)の姉が中嶋さんの妻というつながりもあり、同店を舞台に8月末から撮影が行われている。
 中嶋さんは昨年6月に病で倒れ、市内の病院でリハビリをしてきた。映画は、母を亡くして父親と三姉妹が店を守ってきたある日、父親が倒れたことで経営難となって閉店を決意するが、次女が一人で菓子作りをし続けるというストーリー。父親が倒れたことなど一部が実話。
 中村監督は「お店の危機に直面しぶつかりながら成長していく親子の姿と、後継者不足で閉店を余儀なくされている和菓子業界の現状をテーマにした作品です」と話していた。
 表敬訪問には実際に映画で作られる和菓子を持参し、市長に手渡した。中嶋さんは「この映画を見た人が少しでもお店に足を運んでくれたらうれしい」と話していた。
 撮影は10月上旬まで行われ、来年2月から東京、名古屋、関西のミニシアター系の映画館で上映される。彦根市内でも上映会を予定している。

2018年10月2日火曜日

彦根市共同募金委員会ひこにゃんと赤い羽根コラボのバッジ製作、500円以上寄付で進呈

 彦根市共同募金委員会(事務局・市社協)は、ひこにゃんと「赤い羽根」をコラボさせたオリジナルのバッジを製作。10月1日から市内各所に募金箱を設置し、500円以上寄付をした人にバッジを進呈する。今年度は子ども向けの「ガチャマシン」も3カ所に置く。
 赤い羽根共同募金運動は地域福祉の向上を目的に昭和22年に始まり、今年で72年目。彦根市内でこの運動に取り組む市共同募金委員会は昨年度からオリジナルバッジを作っている。
 今年度のバッジは縦19㌢×横25㌢のハート型に、赤い羽根と市の花のハナショウブの前にひこにゃんがデザインされている。同委員会の窓口がある市福祉センター別館と募金箱を設置する市内16施設で500円以上寄付した人に進呈される。
 今年度はバッジ以外に、タペストリーや卓上形ののぼり、フライヤー(ミニのチラシ)も作り、募金箱の設置店に配布。彦根観光センターや四番町ダイニング2階、ビバシティ彦根の駅方面の入り口近くには、バッジが入ったガチャマシンを設置する。
 同委員会では「共同募金は地域の福祉活動を支えています。『バッジ募金』として寄付をお願いします」と呼びかけている。問い合わせは市社協☎(22)2871。