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2018年10月18日木曜日

山本起美郎さん滋賀の風景表したステンドグラス滋賀護国神社に奉納

 彦根市西今町の山本起美郎さん(78)が、滋賀県内の風景を表したステンドグラス20点を作製し、尾末町の滋賀護国神社に奉納。ステンドグラスは同神社内の英霊顕彰館の小窓に設置された。
 山本さんは元彦根市職員で彦根市遺族会の前会長。約20年前からステンドグラス作りをしており、平成26年4月には同神社中庭の欄間用として、四季折々の花鳥風月の5作品(10点)を納めた。
 県内の戦没者の写真を展示した英霊顕彰館が完成した平成28年10月には、入り口の大窓に富士山や鶴などを表した作品を奉納。その後、約2年かけて同施設の小窓用のステンドグラス作りに取りかかった。
 山本さんは滋賀大教育学部元教授の鶴房健蔵さんの絵画を原画に、「湖彩」をテーマにして海外から取り寄せた色付きのステンドガラスを加工しながら制作。彦根城、護国神社、多賀大社の太鼓橋、伊吹山、長浜の曳山、竹生島、余呉の羽衣、甲賀忍者、信楽の里、瀬田の唐橋など県内各地の名所や伝統、文化、伝説を表現した縦43㌢×横84㌢の作品計20点を完成させ、先月25日に奉納した。
 山本さんは「戦死された方々の写真が並ぶ館内で、ご英霊の皆様に滋賀の風景や文化などを眺めていただこうという思いを込めて作りました」と話していた。

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