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2013年7月30日火曜日

彦根屏風や彦根城天守描いた彦根仏壇製造、井上仏壇店

 彦根市芹中町の井上仏壇店は、仏壇の内部に国宝・彦根屏風と彦根城天守を描いた仏壇を製造。納品を前に24日にマスコミに公開した。
 彦根仏壇を含め、仏壇には花鳥や山水などのほか、金閣寺など京都の名所や近江八景が描かれることはあるが、同店によると、彦根関連の図柄が描かれた仏壇は見たことがないという。
 同店は芹橋2丁目の山田順彦(としひこ)さん(57)の依頼を受け、4月から製造を開始。経本や数珠などを入れておく場所の引き戸(横幅50㌢×高さ15㌢)に彦根屏風の登場人物、経本を置く引き台(横幅23㌢×奥行き20㌢)に西南方面から見た彦根城天守とその背景を配した。
 彦根屏風の絵はカラー色を出すため京都府宇治市の彩色師に制作を依頼。金箔の上に岩絵の具でカラフルに描かれている。また彦根城天守は彦根仏壇の蒔絵師によって最上級の金を使って作られた。
 完成した仏壇を前に山田さんは「気に入っています。彦根城や彦根屏風をはじめ、彦根にはいいものが多くある。仏壇に描くことで、彦根(仏壇)をさらにPRすることができるのでは」と話していた。
 同店では要望があれば今後も製造する。完成には約4カ月かかる。問い合わせは同店☎(22)1587。

ご当地キャラ博in彦根 224体参加申し込み

 ゆるキャラまつりから名称を変更した「ご当地キャラ博in彦根」へのキャラクターの参加申し込みが、当初の予定を上回る224体となり、実行委員会では急きょ会場を広げる措置をとった。
 全国的に同様のイベントが開催されているため、実行委員会ではご当地キャラクターの聖地としての地位を保つため、全国の選りすぐりのキャラクターたちによるイベントにしようと、名称の変更と共に今年から「参加制限」を設けた。参加希望団体には意気込みまたはアピールしたいことの文書(400字まで)と、任意としてPR動画の提出を求めた。
 参加制限により、当初は100体ほどを見込んでいたが、182団体から224体の応募があった。ほぼすべてのキャラクターが参加する予定で、会場も当初の夢京橋キャッスルロードや四番町スクエア、銀座・花しょうぶ通り商店街のほか、京橋駐車場なども活用することにした。
 ホームページ(http://yuru-chara.jp/hikone2013/)で参加キャラの動画などを来月初めにも公開する。ご当地キャラ博は10月19、20日の両日午前9時〜午後3時に開催される。

2013年7月28日日曜日

サンセットクルーズ・びわ湖ハイボール号 彦根港から運航開始

 琵琶湖上で夕日を見ながらハイボールで乾杯できる「サンセットクルーズ・びわ湖ハイボール号」が、26日から彦根港発で運航される。
 近江鉄道グループのオーミマリンが琵琶湖の夏の風物詩として今年から運航を開始。午後6時15分に彦根港発、多景島周辺を回遊した後、1時間後に帰港する。
 サントリーのハイボールとソフトドリンクが飲み放題。船内でビールやつまみの販売も。運航日は8月18日までの金土日と8月13日~15日。子どもには土産付き。一人2000円。定員100人。申し込みはオーミマリン彦根港支店℡(22)0619。

児童文学作家・新美南吉の絵本原画展 鈴木靖将さん描くギャラリーコジマで

 児童文学作家・新美南吉の絵本原画展が26日から彦根市銀座町のギャラリーコジマで開かれる。絵本の読み聞かせ会もある。
 新美は大正2年(1913)に生まれたが、幼いころに母親を亡くした。中学校のころから創作活動を始め、18歳の時に名作「ごんぎつね」を発刊した。29歳で亡くなるまで、童話や小説、詩、動揺などを創作した。今年で生誕100年。
 ギャラリーコジマでは、新美の「ごんぎつね」「かげ」「木のまつり」「にひきがえる」の作品をテーマに、日本画家の鈴木靖将さん(大津市)が描いた原画を展示する。読み聞かせ会は27日午後2時~と8月4日午後7時~。開館は午前10時半~午後6時、8日まで。休館は1日と2日。平和堂銀座店の駐車券あり。

2013年7月26日金曜日

「親の子ども化」を憂える

 自殺に追い込む悪質ないじめ、児童・生徒間または教師への暴力、理不尽な要求を学校に押し突きつける保護者(通称・モンスターペアレント)・・・、学校現場を巡る問題を列挙すると際限がないが、その「学校崩壊」とも言える最大の悪因は親にあり、小生はその親の様を「親の子ども化」と呼んでいる。
 そもそも論の話になるが、教師は教科を教える立場であり、子どもの礼節などをしつけるのは親の務めである。
 小生はこれまでに自宅近くや訪問先の学校で、危険行為をしたり、暴言をはいたりした児童たちに対し、強く叱ったことがある。小生の子ども時代は、近所には「かみなりおやじ」がいて、毎日のように叱られ、時にはゲンコツもされた。今となっては良い思い出だが、現代において他人の子どもにゲンコツをしようものなら、「体罰だ。暴力だ」「他人の子に手を出すな」と怒鳴り込んでくるバカな親もいるかもしれぬ。小生にも子どもがいるが、人様に迷惑をかけたり、大人に暴言をはいたりしたならば、ゲンコツの一つや二つはしていただきたいと思うのが親の性(さが)だと思うのだが。
 小生の持論として、「人」は幼児期から中高生にかけてようやく「ヒト」になり、「成人」を迎えた後、男の場合は30歳を過ぎたころに「大人」になると考える。しかし、ヒトになる時期に甘やかした指導をすると、必然的に大人になることができず、子どもが親になるという不幸を生む。
 小生はその不幸な様を「親の子ども化」と呼んでいるが、自身(自分の子ども)の事しか考えない子どものような親(大人?子ども?)が我々の回りに少なからずいるのは残念ながら事実である。そのような親たちが子どもを健全に教育できるわけがない。
 つまり教育行政の元来の課題は、例えば世間で声高に叫ばれている「体罰を撲滅させる」ことよりも、子どもが子の親になるという「負の連鎖」をいかに食い止めるか、である。そのためには、学校での教育カリキュラムに、例えば「奉仕活動」や「道徳」といった公共心を育てる科目を取り入れるなどの良策が求められよう。【山田貴之】

2013年7月25日木曜日

ガイドブック・彦根城を世界遺産に 市内小学生向けに

 彦根市は、小学生向けのガイドブック「彦根城を世界遺産に」=写真=を発刊。市内小学校の6年生に配布するほか、22日から市役所4階の彦根城世界遺産登録推進室で5年生以下にもプレゼントする。
 本はB5判でカラー8ページ。「彦根城ってどうやってつくったの?」「だれがつくったの?」「御殿って何?」などを絵図入りで説明しているほか、天守や西の丸三重櫓、登り石垣、楽々園、お浜御殿などを写真入りで紹介している。最終ページではどのような世界遺産を目指しているかなどの解説も。
 漢字にはすべてふりがなが付いている。2000部作成。6年生に配布するほか、小学校の行事などで彦根城を訪れたり、世界遺産の学習をする際にも配られる。プレゼント用は一人1冊で先着100人。

夢京橋キャッスロードで打ち水始まる、ひこにゃんもお手伝い

 彦根市の夢京橋キャッスルロードでこの季節の恒例となった「打ち水」が、今年も大暑の23日から始まった。宗安寺前で20日に開かれた打ち初め式には、浴衣姿の女性や子どもたち10人のほか、ひこにゃんらゆるキャラたちも応援に駆けつけ、桶の水を手やひしゃくですくいながら道路にまいた。
 打ち水は周囲の気温を2度程度抑える効果があるとされ、彦根夢京橋商店街振興組合(38店)では、平成18年から「水道水を使わない」というルールを設けて、風呂の残り水などで行っている。
 打ち初め式でひこにゃんらが水をまくと、見学に訪れた観光客ら約50人が写真撮影などをしていた。処暑の8月23日まで各店舗前で行われる。

2013年7月24日水曜日

参院選滋賀選挙区 二之湯武史氏が圧勝 経済成長と教育改革に意欲、憲法9条改正も

 参院選が21日に投開票され、滋賀選挙区(定数1)では自民党新人の二之湯武史氏(36)が30万5872票を獲得。民主党現職の徳永久志氏(50)らに大差をつけて当選した。
 二之湯氏は国民の安倍政権への高い支持率を追い風に、公示後から優勢に選挙戦を展開。自民・公明支持層のほか、無党派層の4割ほどと保守層の支持を受け、民主候補にダブルスコアに近い差をつけての勝利となった。
 大津市の選挙事務所で二之湯氏は「有権者の皆さんから感じたのは景気の回復。経済を再生させていきたい」「私がこれまでに一番取り組んできたのが教育だ」と、経済と教育を重視する考えを示した。また憲法改正について「9条など国民的議論が進んでいることは前に進める」と9条改正を訴えた。
 徳永氏は、先の政権で国民を裏切った民主党への逆風の中で、滋賀県出身や国政での経験をアピール。彦根などでは健闘したが、県民の同党への厳しい評価をもろに受けて大敗した。共産党新人の坪田五久男氏(54)、幸福実現党新人の荒川雅司氏(38)は伸びなかった。
 ※分析=滋賀選挙区を含め、今回の参院選は公示前から結果がわかっていた選挙で、自民圧勝も予想通りであった。この結果はアベノミクスなど現政権への評価というよりも、先の不甲斐無さ過ぎた民主党政権への不信が国民に根強く残っているからである。そんな民主党にも有能な為政者は多からずいるが、国民の多くが寄り合い所帯であることを見透かしており、それが同党への根強い不信に繋がっている。巨大組織になった自民党に対抗するには、日本維新の会の橋下徹代表が言うように政界再編しかない。民主党を解党して、保守系、旧さきがけ系、社民系、連合系などに分かれ、新たな野党を築くのも賢明な選択である。(山田)
有村氏も3選目
 参院選比例代表では、愛荘町出身で自民党の現職・有村治子氏(42)が当選し、3回目の当選を果たした。
投票率、彦根が県内最低
選管も困惑気味、市民性改革を
 参院選滋賀選挙区の当日有権者数は112万0853人で、投票者数は59万3560人。投票率は参院選の通常選挙で過去2番目に低い52・96%となり、前回・3年前と比べて7・86%減少した。
 市町別では彦根市(当日有権者数8万8795人)が45・99%と県内最低となり、愛荘町46・94%、東近江市49・34%、豊郷町49・70%―と続いた。
 投票率が県下で最下位を記録した恥ずべき結果に、市選管は「新たな啓発活動もしたのだが・・・」と困惑気味。「他に関心を示さない」殿様文化の市民性の根本的な改革が求められる。
 一方で期日前投票は7201人と前回の6951人より微増した。
比例も自民大勝
 参院選滋賀選挙区の主な政党別の比例獲得数は以下の通り(小数点切り)。自民党(20万8451)、民主党(9万8946)、日本維新の会(8万4776)、日本共産党(6万0560)、公明党(5万9127)、みんなの党(3万8950)。

2013年7月22日月曜日

ひこね市文化プラザ 指定管理者候補にケイミックス社

 ひこね市文化プラザ(野瀬町)を管理している団体・ひこね市文化プラザ運営共同事業体(以下・事業体)が、来年度以降の指定管理者の候補から外れたことがわかった。事業体に関係する市民らに動揺と驚きの声が広がっている。
 文化プラザは平成9年2月に開館。同18年4月から彦根市文化体育振興事業団が指定管理者として運営。同21年4月以降はNPO法人ひこね文化デザインフォーラムとナショナルメンテナンスらによる事業体が管理してきた。
 来年度以降の5年間の運営団体を決める公募が今年4月から始まり、事業体を含む5団体が応募。市教委指定管理者候補者選定委員会(委員長・辰巳清教育部長)は、財務状況や提案内容、施設管理など32項目を採点し、施設管理業のケイミックス(東京都港区)を候補に選んだ。同社は平成23年度から栗東市の栗東芸術文化会館さきらの指定管理者でもある。
 選考理由として同委員会は▽管理業務の経費削減が図れる▽安定して行うことができる経営規模および経営能力を有している▽魅力ある自主事業やボランティアスタッフの育成が期待できる—ことなどをあげている。
 選定委員会の決定に対し、NPO法人の理事長・武野貞嗣さんは「今回の結果には驚きと共に、彦根市の文化に対する考えに大きな疑問と憤りを感じます。文化を商売の道具とした今回のやり方に、彦根文化の将来性やまちづくりの面で大きな危うさを感じます」と述べている。
 今後は9月議会に関連議案が提案され、可決後に正式決定となるが、現在の職員の雇用や人気事業が継続されるのかが注目される。

近江鉄道乗りながらビール飲み放題 ビア電始まる

 近江鉄道のビア電「星空生ビール号」の運行が今月16日から始まる。今年は毎週月曜日をスイーツデーとして、洋菓子を1個サービスする。
 車内では生ビール、チューハイ、ソフトドリンクが飲み放題。彦根駅発が月水金土の午後6時40分(土のみ同39分)、近江八幡駅発が火の午後6時19分、八日市駅発が木土の午後6時39分と同12分。日曜と8月1日、11〜15日は運休。
 弁当付きで3000円。おでんや焼きそば、おつまみセットのオプションも(要予約)。5日前までに電話予約を。問い合わせは平日に同社鉄道部☎0749(22)3303。

2013年7月20日土曜日

参院選21日投開票 滋賀の4候補最後の訴え、啓発にひこにゃんも

 参院選はいよいよ21日、投票日を迎える。滋賀県選挙区(定数1)には、自民党新人の二之湯武史候補(36)、共産党新人の坪田五久男候補(54)、民主党現職の徳永久志候補(50)、幸福実現党新人の荒川雅司候補(38)が出馬している。各候補が選挙戦中に訴えた内容は以下の通り。
 二之湯候補は、衆参のねじれ状態について「この状態のままで、経済をはじめとするさまざまな政策を停滞させるわけにはいかない」と、自公勝利によるねじれの解消を求めながら「日本を取り戻すために勝ち抜いて、経済、教育、社会保障、憲法を前に進めたい」と述べている。
 坪田候補は「自民は衆参ねじれの解消というが、これが国民にとって一番大事なことか」「ねじれが解消されれば、間違いなく消費税を増税し、原発を再稼動する。TPPにも参加し、平和憲法9条を改正する」と主張している。
 徳永候補は「アベノミクスで物価が上昇する中で、社会保障が切り捨てられては暮らしがめちゃくちゃになる」と批判しながら「県議時代を含めて14年間 滋賀の地で政治活動をしてきた。滋賀から日本を考えることをモットーにしている」と、滋賀出身をPRしている。
 荒川候補は憲法改正、原発再稼働支持、TPP推進などを訴えている。
市内量販店で啓発
 参院選の一斉街頭啓発が16日夕方に、彦根市内のパリヤ、ビバシティ彦根、フレンドマート稲枝店で行われた。
 彦根市明るい選挙推進協議会の委員、市選挙管理委員、市職員の計25人が3店舗に分かれて、「7月21日参議院議員選挙」と書かれたうちわや折り紙、ティッシュなどを配布。ひこにゃんもビバシティに応援に駆けつけて、一緒に配っていた。
期日前は増加
 彦根市内の期日前投票数は17日時点で4425人(男2277人・女2148人)と、前回3年前の同時期の4038人と比べて増えている。期日前投票はきょう20日まで彦根市役所と稲枝支所で、午前8時半から午後8時(稲枝のみ同5時)まで受け付けている。

ひこにゃんの応援歌「進め!ひこにゃん」 初披露 ワルツ、「彦根恋歌」も

 ひこにゃんファンのフォークデュオ・ワルツ=写真=が「進め!ひこにゃん」と「彦根恋歌」という歌を作り、20日に彦根市内で初披露する。
 ワルツはいずれも熊本県出身の村山幸子さん(サチコ)と山川哲さん(テツ)で平成18年に結成。5年ほど前からは滋賀県内でも活動しており、これまでに「信楽旅情」や「あい こうか」などの曲を作っている。
 今年3月16日に大津市のブルーベリーフィールズ紀伊国屋で行われたワルツのライブを聞いた日下英治さん(65)=彦根市小泉町=が、ひこにゃんの曲作りを打診。地元のくまモンよりもひこにゃんが好きだというワルツの2人は快諾し、4月中旬にひこにゃんファンクラブの北村昌造会長を表敬訪問した後、市内を観光。その後、曲作りに入り、6月末に2曲を完成させた。
 「進め、ひこにゃん!」はマーチ風ポップ調で、「君はひこにゃん 白いねこ! 殿様助けたご褒美に 可愛い名前 頂いた」や「進めひこにゃん いつまでも! 光り輝く未来のために 勇気と希望忘れずに」などの歌詞になっている。3分11秒。
 「彦根恋歌」は和風ポップスで、歌詞には「万灯流し」「カロム」「お城の祭り」「赤備え」「玄宮園」「屋形船」「彦根ばやし」なども登場する。5分17秒。
 20日は彦根市倫理法人会のモーニングセミナーでミニコンサートが開かれた後、午後3時〜彦根商工会議所4階で発表会がある。2曲を含めたオリジナル曲のほか、琵琶湖就航の歌、百万本のバラなど計12曲が披露される。入場無料。直接会場へ。
 問い合わせは日下さん☎(27)1398へ。

2013年7月19日金曜日

花しょうぶ通りマップ作成で河原・芹町を探索

 彦根市の花しょうぶ通りのマップ作りを計画している市民団体・まち遺産ネットひこねは、15日に講座とまちなか探索を行った。
 これまでに鍾馗(しょうき)さんと彦根城外堀のマップを作っている同団体では、3弾目として花しょうぶ通りとその周辺の地図を11月ごろに製作する。
 講座では市教委市史編さん室の井伊直岳さんが、花しょうぶ通り界わいが、江戸時代に▽町家▽足軽組屋敷(上組)▽井伊家重臣の下屋敷—の3つのゾーンに分かれていたことなどを当時の絵図・御城下惣絵図を使いながら説明。下屋敷の中には、直弼の兄・井伊中顕(なかあき)の屋敷があったことも紹介した。
 探索は芹町方面と河原方面の二手に分かれて行われ、芹町方面では旧足軽屋敷のほか、いずれも国の有形文化財に指定されている旧石橋家と秋口家住宅洋館などを見学。参加者からは「普段は通らないまたは市民でも知らない場所をいくつも見つけることができた」との声があがっていた。
 同団体では花しょうぶ通りのほか、七曲り通りのマップも年内に作成する予定。

2013年7月18日木曜日

参院選終盤戦 滋賀は自民・民主・共産の候補が彦根で演説へ

 21日投票の参院選は終盤戦に入り、滋賀選挙区(定数1)の各陣営では党の顔や大臣(元含む)を招くなど最後の追い込みに力を注いでいる。
 自民党新人の二之湯武史候補(36)の陣営は全国紙の報道で優勢が伝えられる中、気のゆるみを警戒して引き締めにかかっている。9日には国民的人気の小泉進次郎衆院議員が沖島(近江八幡)を訪れて応援演説したほか、15日にも同候補が近江八幡で遊説を行うなど、民主候補の出身地を攻める手堅い選挙戦を展開している。19日午後7時〜は彦根商工会議所に岸田文雄外務大臣を招く。
 共産党新人の坪田五久男候補(54)の陣営は、自民と共産との「自共対立」をキーワードに掲げている。先の都議選で共産が躍進したことから滋賀でも手応えも感じている。きょう18日に彦根市内と犬上郡内で演説予定。
 民主党の徳永久志候補(50)の陣営では、厳しい選挙戦が続いていることから、前原誠司・枝野幸男両衆院議員ら前政権時代の元大臣が相次いで応援演説に入っている。インターネットを使った個人演説会を開くなど、ネットを有効活用し若者世代にも訴えているが、その広がりは未知数。19日に彦根や長浜など2区を重点的に回る予定。
 幸福実現党の荒川雅司候補(38)は憲法改正やTPP推進などを訴える。

パリから帰国した ひこにゃん市長に報告

 フランス・パリを訪れていたひこにゃんが12日、大久保貴市長に帰国報告した。
 市観光振興課によると、パリで4日から7日まで催された日本文化を紹介する祭典・JAPAN EXPOには、過去最多の20万8000人が来場。ひこにゃんが計6回登場した彦根市のブースには約1万6000人が訪れたという。
 ひこにゃんは、文化ステージに彦根鉄砲隊の隊員らと2回登壇したほか、周辺ブースを表敬したり、館内を散歩したりして、彦根をPR。ひこにゃんファンクラブの日本人も来場し、ひこにゃんを応援した。
 彦根ブースでは七夕に合わせて短冊を400枚用意したが、すべて無くなった。またアンケート調査に答えた272人のうち、「彦根に行きたいか」の質問に79・4%が「イエス」と回答した。
 帰国したひこにゃんは、ファンクラブの北村昌造会長と一緒に大久保市長に土産を渡した。

2013年7月17日水曜日

ホワイトアスパラ名産地 再び 新海町に直売所・あす ぱらだいす しんがい、ひこね新開館

 ホワイトアスパラの名産地だった彦根市新海町の湖岸道路沿いに13日、直売所がオープンする。店名はホワイトアスパラなど地元野菜の楽園(パラダイス)にしたいとの願いから「あす ぱらだいす しんがい」。
 1970年代、新海町ではホワイトアスパラの生産農家が100軒を数えていたが、世帯数の減少や後継難、加工工場の閉鎖などにより、現在は10軒未満にまで減少しているという。昨年春に地元農家らによって発足した会社・ひこね新開館ではホワイトアスパラの再興を目指し、直売所を設けることにした。
 直売所では、ホワイトアスパラなど稲枝地域の農家をはじめ、米原から野洲までの農家約140軒の無農薬または低農薬の野菜や果物を販売。ホワイトアスパラ、トマト、ズッキーニ、ニンニクなど約50種類の野菜と果物を陳列する。
 店名は滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科の佐々木一泰(くにひろ)講師が命名。建物は約290平方メートルの木造平屋だが、天井が約7メートルと高く、屋上テラスからは琵琶湖を展望できる。また、館内トイレには中庭を配置するなど、県立大同学科の学生たちのデザインやアイデアを取り入れた。代表の梅田和夫さん(56)=新海町=は「体に優しい、朝に採れた新鮮さを是非ご賞味ください」と話している。営業時間は午前9時~午後6時。無休。
 なお、13日午前10時~はカゴメ総合研究所の農学博士・菅沼大行(ひろゆき)さんの講演「野菜の力で健康を」があるほか、200人に花のプレゼント、14・15日には市内飲食店の出店も。問い合わせは同店☎(43)6611。

2013年7月15日月曜日

21日投票の参院選 中盤戦

 21日投票の参院選は早くも中盤戦に入った。滋賀選挙区(定数1)に出馬している4候補の主な訴えを紹介する。
 自民党新人の二之湯武史候補(36)は、公示前の通常国会で野党によっていくつかの法案が廃案になったことを説明した上で「このねじれの状態を無くして、経済をはじめとするさまざまの法案を前に進めていかなければならない」「本格的な少子高齢化が迫る中で、来年以降の政策を国のせいで停滞させるわけにはいかない」と、自公勝利によるねじれの解消を求めた。また滋賀を含めた全国の一人区で自民が3連敗している選挙区が6つあることを紹介した上で「日本を取り戻すために勝ち抜いて、経済、教育、社会保障、憲法を前に進めていきたい」と述べている。
 共産党新人の坪田五久男候補(54)は、都議選での共産の躍進を例に出し「原発、改憲、TPPで『自共対決』の様相が強まっている」とした上で「自民は衆参ねじれの解消というが、これが国民にとって一番大事なことか」「ねじれが解消されれば、間違いなく消費税を増税し、原発を再稼動する。TPPにも参加し、平和憲法9条を改正する」と主張。「自民の支持率が高いのは、景気を何とかして欲しいからだが、国民はアベノミクスの中身を知らない」と語っている。
 民主党現職の徳永久志候補(50)は、現政権について「領土や教育改革、歴史問題などに対しては歯切れの良い主張をしているが、医療や子育て、社会保障は理念が無い」「(アベノミクスで)物価が上昇する中で、社会保障が切り捨てられては暮らしがめちゃくちゃになる」と批判。自民がねじれの解消を訴えていることには「与党が出してくる法案が問題なのであり、良い政策ならば反対はしない」「県議時代の2期8年を含めて14年間を滋賀の地で政治活動をしてきた。滋賀から日本を考え、世界を見すえることをモットーにしている」と、滋賀出身をPRしている。
 幸福実現党新人の荒川雅司候補(38)は、原発再稼働支持、憲法改正賛成などを訴えている。

湖国の伝統技術使った商品完成、新ブランド・coconocage(ココノカージュ)

 彦根の縫製業者が作った女性用のインナー(シャツ)など滋賀県内の伝統の技を採用した商品群が完成。彦根市正法寺町のグラフィックデザイン業・デジタルソリューションではブランド名・coconocage(ココノカージュ)として、同社やホームページ上で先月から発売している。
 同社は6年前に県内9カ所の地場産業を調査した際、その歴史と技術のすばらしさを知り、同社のデザインを加えた新しい製品作りを企画。昨年春からブランド作り始めた。ブランド名は「湖国(cocoku)の華(ca)とフランス語の接尾語・age」を組み合わせて命名。女性の日常が華やかになるような思いが込められている。商品は、高島ちぢみを使ってアサヒ産業(彦根市下稲葉町)が作ったインナー、高島扇骨と愛荘町の麻織物で作られた扇子、愛荘の麻織物製のハンカチ。同社の筒井頼子さん(36)のデザインを元にそれぞれの製造業者が作った。
 インナーは白(3600円)と黒(4300円)で、しっかりとすっきりタイプ。扇子・ハンカチはセタシジミや伊吹山の高山植物などをイメージした4柄・各2色で4500円・1500円。
 同社の企画担当・長束知香子さん(45)は「今後も新しい柄の商品や、県内の色々な伝統技術とコラボしながら、少しずつアイテムを増やし、地域ブランドとして育てたい」と話している。問い合わせは同社☎0749(24)4608か(http://www.ds-j.com/)。

2013年7月13日土曜日

滋賀県立大生が投票立会人、参院選の期日前投票で

 参院選の期日前投票が5日から始まった。市内2カ所の投票所のうち、彦根市役所1階には滋賀県立大学の学生が7日から投票立会人として入っている。
 彦根市の投票率はどの選挙においても低いが、市選管では年代別に見て特に低い若者層向けの啓発の一環で大学生に協力を要請。選挙権がある20歳以上の県立大学の男子学生3人が、日曜日と投票日前日の20日に分かれて立会人として入ることになった。
 市選管では「大学生に投票事務に入ってもらうことで、その情報が同じ若い世代に広まって、投票行動につなげることができれば」としている。参院選後、県大生の感想を聞いた上で、今後の選挙でも実施するかを検討するという。
 なお期日前投票の市内での投票数は7日までの3日間で、市役所と稲枝支所合わせて621人。前回の516人よりは少し増えている。

戦後の男たちは「他人のために生きた世代」、海賊とよばれた男の百田尚樹さん彦根で

 「海賊とよばれた男」で本屋大賞を受賞した百田尚樹さんが6日、文化プラザで「日本の再生と発展・戦後復興を支えた先人たちの熱き志」をテーマに講演した。
 百田さんは、同著の主人公のモデルでもある出光興産の創業者・出光佐三さんについて、ポツダム宣言を受諾した昭和20年8月15日の2日後、海外資産を没収された出光さんが社員をクビにしなかったことや個人資産を社員に配っていたことなどを紹介。
 また同社の大型タンカー・日章丸が昭和28年(1953)3月に、イギリスによって海上封鎖されていたイランへ極秘裏に出向き、ガソリンなどを積んで帰国した、いわゆる「日章丸事件」を説明。「ほかの同業者が外資系と提携する中で、出光興産は提携しなかった。この事件は産油国と直接交渉できることを広めるきっかけにもなった」と述べた。
 百田さんは「昭和20年代を戦い抜いたのは大正期の男たち。資源や食料が無い中で、日本を世界第二の経済大国にするまで、どれほど働いたか」「この時代の男は他人のために生きた世代。その象徴が出光さんであり、我々のDNAにも引き継がれていることを知って欲しい」と、利他のために生きることを求めた。
 百田さんの講演は彦根青年会議所の創立60周年記念事業の中で行われ、約1000人が来場した。

彦根青年会議所創立60周年記念式典

 彦根青年会議所は6日、文化プラザで創立60周年記念式典を開き、政治家やマスコミ関係者、全国の青年会議所などから271人が参加した。
 式典で彦根JC理事長の上田歌麿さんは「60年の伝統をしっかり引き継いで、心一つに全力でまちづくり活動に努めていきたい」とあいさつ。大久保市長らが祝辞を述べた。その後、スポンサーJCの京都青年会議所への感謝状とカロムの進呈、彦根JCシニアクラブから100万円の贈呈=写真=なども行われた。
 式典後は会場を彦根ビューホテルに移し、懇親会も開かれ、261人が彦根JCの60周年を祝った。

2013年7月11日木曜日

101回・高宮納涼花火大会、13日に無賃橋付近で

 高宮納涼花火大会が13日午後8時~彦根市高宮町の無賃橋付近である。
 地元の商工会が昭和3年から7月10日の高宮神社の夏祭りに合わせて開催。戦時中の中断を経て昭和25年から再開され、県内で最初の花火大会として知られる。
 101回目となる今年はスターマインなど約3500発が打ち上げられる。荒天は14日に延期。午後8時50分まで。交通規制は午後7時~同10時。

2013年7月10日水曜日

ひこにゃんフランスでも人気 くまモンと共演も

 ひこにゃんが4日から7日までフランス・パリで開かれた「JAPAN EXPO」に登場。現地でも人気者だったという。
 日本文化を紹介するイベントで、ひこにゃんは彦根ブースに計6回、文化ステージに2回登場=写真。ひこにゃんファンクラブの北村昌造会長や彦根鉄砲隊の隊員4人らも訪れた。
 同行した市職員によると、ひこにゃんがブースに登場すると、一緒に写真を撮るための列ができ、フランス人の女性(24)からは「ひこにゃんは知らなかったけれど、とてもかわいい。彦根城も日本らしさがあってとても素敵」との感想があったという。
 彦根ブースには熊本県のくまもんも激励に訪れ、ツーショットの場面は盛り上がっていたという。また甲冑を着て文化ステージに上がった彦根鉄砲隊は、ひこにゃんと同じくらい大人気で、刀を抜くポーズの写真を撮っていたという。

2013年7月8日月曜日

雑穀料理つぶつぶPRイベント ランチ・ライブ・スイーツ、彦根市南地区公民館で

 雑穀を使った料理(通称・つぶつぶ)=写真=のPRイベントが、今月15日に彦根市南地区公民館(甘呂町)で開かれる。
 つぶつぶは、雑穀を使ってハンバーグやスイーツなどを作る料理の愛称。フウ未来生活研究所(東京都新宿区)代表の大谷ゆみこさん(60)が二十数年前に雑穀に豊富な栄養素が含んでいることを知り、「つぶつぶ」という愛称を付けた。肉や魚、乳製品などを使わずに、「日本人本来の食」に関心を示した全国の女性たちに広まっている。
 2年前からつぶつぶを習っている山田博子さん(36)=彦根市=たちのグループ・つぶつぶ雑穀料理ひだまりでは、その魅力を知ってもらおうとイベントを企画。当日は午前10時半~の第1部がつぶつぶに関するDVD上映会とランチ、午後1時半~の第2部がYoshie Ebiharaさんのライブ(スイーツ付き)。
 山田さんは「国産無農薬の雑穀や野菜のほか、伝統的な製法で作られたみそやしょう油を使った料理は本当においしいでの、多くの人に味わってほしい」と話している。
 入場料は第1部が中学生以上2500円・2歳以上小学生以下600円、第2部が同2800円・同400円、両方が同5000円・同1000円。定員あり。申し込みは氏名、電話番号、参加人数、参加の部をメール(hikko0622@gmail.com)か☎090(8988)6288へ。

2013年7月6日土曜日

参院選21日投票 滋賀は4人の戦いに

 参院選が4日公示され、滋賀県選挙区(定数1)には、自民党新人の二之湯武史候補(36)、共産党新人の坪田五久男候補(54)、民主党現職の徳永久志候補(50)、幸福実現党新人の荒川雅司候補(38)が出馬した。投開票は21日。
 今回の参院選は、自民党が勝利して衆参ねじれ状態を解消させるか、民主党など野党が食い止めるかが最大の焦点。また争点の一つの憲法改正に前向きな自民、日本維新の会、みんなの党が、参院で改憲発議に必要な3分の2以上の議席を確保できるかも注目だ。争点としてはほかに、アベノミクス、原発、TPPなどへの是非があげられる。特に原発に対しては主な政党のうち自民以外が再稼働に反対・慎重姿勢をみせている。
安倍首相来県へ
維新の15万票は
 滋賀選挙区のうち、二之湯候補は自民優勢の風の中でも、公示前から民主党の支持基盤の一つである連合滋賀の切り崩しに努めたほか、昨年末の衆院選の比例選で自民に次ぐ約15万票を獲得した日本維新の会を支持する保守層も狙う。安倍晋三首相が6日正午~草津駅前と同1時15分~大津パルコ前に訪れる予定。
 坪田候補の共産党は自民党が進めるアベノミクス、憲法改正、原発、TPPなどいずれに対しても反対。その姿勢が評価されたのか、先月の東京都議選ではほかの野党が苦戦する中で議席を大幅に伸ばした。最近の国政選挙で比例得票数が年々減少している県内でどれほど伸ばせるか。
 徳永候補は2期8年県議を務めた経験から「滋賀を知り抜いている」と語るなど、京都出身の自民候補に対抗するため、滋賀出身を前面に出して選挙戦を展開する。ただ昨年末の衆院選では県内4選挙区で全敗し、民主王国が崩れたことに陣営では強い危機感を抱いており、劣勢の中での厳しい戦いになる。
 荒川候補は憲法改正、原発再稼働、TPP推進などを訴える。
FB・ツイッターなど
ネット選挙活用
 今回の参院選からネット選挙が解禁された。各候補も積極的に活用し、若者層を中心に訴えを広めている。
 二之湯候補は公式サイト、フェイスブック、ブログ、ツイッターなどを活用。特にツイッターは分刻みで更新している。徳永候補も公式サイト、フェイスブック、ブログ、ツイッターなどを利用。坪田候補は共産党滋賀委員会のブログで政策発信に力を注いでいる。荒川候補はブログ、フェイスブックなどを使っている。
有村氏も3選狙う
 比例全国区では、愛荘町(旧愛知川町)で育ち、元県議の父、現職県議の兄をもつ自民現職の有村治子氏(42)が立候補しており、3選目を狙う。

塾に通えない教育弱者向けの「教室」 中地区公民館で、大学生らボランティアで講師

 さまざまな事情で塾に通えない小中学生向けの「LL(Learninng Links=学びの絆の略)教室」が、彦根市大薮町の中地区公民館で行われている。
 NPO法人Links(柴田雅美代表)が市社協の福祉のまちづくり活動助成事業(昨年度分)の支援を受けて今年2月から開講。経済面などの家庭事情や人間関係がつくれないなどの理由で塾に通うことができない「教育弱者」の子どもたちを対象に、市内の大学生や大学教員・OBらが英語や理科、数学などを教える。
 教科学習のほか、いじめなど学校生活や進路などの相談にも応じている。
 教室は毎週月曜午後7時~2時間。対象学年は主に中学生だが、今後は土曜日の開講も予定しており、小学5、6年生も受け付ける方針。現在、講師陣は滋賀大生3人、滋賀県立大生2人、聖泉大生1人、大人4人で、全員ボランティア。塾生は高校1年生を含む15人。
 講師の一人で滋賀大2年生の森田啓吾さん(19)は「中学生の時に大学生と接する機会があり、うれしかった記憶がある。教室に参加する生徒たちにも同じ思いをさせてやりたい」と話していた。
 月謝は1カ月1000円。塾生と講師役の学生を含む大人を募集している。見学などの問い合わせは柴田さん☎090(2061)5135。

日栄小学校で相撲大会 出羽海部屋の現役力士も登場

 豊郷町の日栄小学校で先月29日、恒例の校内相撲大会が行われ、ゲストとして出羽海部屋の力士たちも登場した。
 昭和42年に校内に土俵が完成し、その年の7月3日に最初の大会が開催されて以降、毎年行われており、47回目の今年も全校児童が参加。1~5年生が色別対抗戦、6年生が男女別のトーナメント戦にのぞみ、優勝を争った。
 その後、出羽海部屋の岩友親方(元幕内・金開山)が解説役となり、幕下の出羽疾風(はやて)と藤の海が、児童2~5人ずつを相手に指導相撲をした。
 子どもたちが、力士に高々と持ち上げられたり、力士の後ろに回ったりすると、詰めかけた保護者らからは歓声が沸き起こっていた。

2013年7月4日木曜日

参院選4日公示・21日投票、滋賀は4人出馬へ

 21日投開票の参院選が4日公示される。滋賀県選挙区(定数1)には、自民党新人の二之湯武史氏(36)、共産党新人の坪田五久男氏(54)、民主党現職の徳永久志氏(50)、幸福実現党新人の荒川雅司氏(38)が出馬する予定。
 今回の参院選は、衆参ねじれ状態が解消するかが最大の焦点で、参院で第一党の民主党など野党としては、自民党と公明党の与党で過半数を阻止したい考え。
 自民優勢の中、二之湯氏は父が京都選出の参院議員で、滋賀県連の公募で選ばれた。塾を経営している経験から教育問題に熱心で教育委員会制度の改革などを訴える。
 民主の支持が伸びない中、徳永氏は「2030年代に原発ゼロ」「憲法96条の先行改正反対」など、自民との違いをPRしながら「滋賀出身」を前面に出して戦う。
 坪田氏は原発ゼロ、憲法改正反対などを主張。荒川氏は原発再稼働、憲法改正などをアピールする。
 期日前投票は5日から20日まで。彦根市内は市役所と稲枝支所で。

巡回市長室始まる 初回の稲枝は3組「南部振興」要望と「市職員加えた形」提案

 大久保市長が地域を訪れ市民から直接 話を聞く「巡回市長室」が1日から始まり、初回の稲枝支所には3組・市民5人が参加。まちづくりなどについて要望した=写真
 市政に市民の声を反映させるため、市長が市役所や各支所・出張所に出向いてマンツーマン方式で面談をする仕組み。
 稲枝で参加した3組のうち、稲枝まちづくり協議会幹事の藤村伊蔵さん(66)ら2人は曽根沼干拓地など広大な非農用地の整備と活用を要望。市長は「商業施設は難しいが、国のメニューを活用して農業分野で活用できれば」などと答えていた。
 20分間の面談後、藤村さんは「直接話すことが出来て良かった」と述べた後、「事前に市長側で整理してもらった上で話がしたかった」「『移動市役所』のような、担当課の職員を加えた方がより具体的に話ができると思う」とも話していた。
 巡回市長室は今後、河瀬出張所(5日)、亀山出張所(8日)、鳥居本出張所(11日)で開催。以降は「走りながら開く」(市長)。定員は1会場あたり先着10人で、一人あたり原則10分以内。申し込み方法は申込書に市長と話したい内容などを書いて申請。なお面談の様子は録音・録画され、市ホームページに公開される。問い合わせは市まちづくり推進室☎(30)6117。

2013年7月2日火曜日

彦根城中堀のオニバス育たず ミシシッピアカミミガメが食べる?滋賀県立大生が調査

 彦根城の中堀のオニバス=市指定文化財天然記念物=が生育していないことから、市の委託で滋賀県立大学環境科学部4年生の曽我部共生さん(21)が、市民団体・彦根城オニバスプロジェクトのメンバーと一緒に調査に乗り出している。
 オニバスは夏に5~8枚の葉を広げ、開花するが、全国的に自生場所が減っており、県内では彦根城中堀と金亀公園事務所の裏手のみで、県の絶滅危惧種になっている。
 中堀では約3000平方㍍が自生地だが、ここ20年は減少傾向に。彦根城オニバスプロジェクトなどが保護活動をしているが、昨年以降はほとんど育っていないという。
 育たない原因として、これまでは周辺に自生するハスの生育拡大や水質の富栄養化が影響しているとされていたが、今年はハスも育っていない状況。その理由の一つに、環境省の要注意外来生物に指定されているミシシッピアカミミガメ(以下アカミミガメ)による食害があがっている。
 市の依頼を受け、曽我部さんはまず、アカミミガメを捕獲した後に甲羅に穴を開けて標識を付ける手法で生息数を調査。これによりオニバスの指定地に100頭ほどいることがわかったという。
 また、生物が侵入できない目合い(10㍉×10㍉)と、大型生物は入れないが小型が入れる目合い(40㍉×40㍉)、すべての生物が侵入できる3パターンのフェンスを3カ所ずつ設置。それぞれにオニバスの苗を5~10株ずつ入れて、アカミミガメによる食害を調べている。このほか、中堀で捕獲したアカミミガメを県立大学内で飼育しながら、どのえさを好んでいるかも調査している。
 曽我部さんは「アカミミガメの数が増えており、植物を食べていることから、オニバスが育たない事に関与している可能性がある」と話しており、年内にも調査結果を報告するという。
オニバス「里親」募集
 オニバスの生息数を増やすため、彦根城オニバスプロジェクトはオニバスを育てる「里親」を募集している。7月6日午後2時~市役所別館で育て方の勉強会があり、受講者に市役所内の池で育てている苗を渡す。参加無料。問い合わせは市生活環境課☎(30)6116。

2013年7月1日月曜日

彦根城を世界遺産に 啓発用のクリアファイル市民に配布

 彦根城の世界遺産に向けて市民の気運を高めようと、彦根市は啓発用のクリアファイルを製作。市民や市内通勤・通学者の先着100人に無料で配布している。
 クリアファイルは琵琶湖を背景に彦根城天守などを上空から写した写真を配し、上部には「彦根城を世界遺産に」というロゴを載せ、彦根城跡や長寿院弁才天堂など「コアゾーン」を列記している。
 A4判サイズで1万枚作成。今後は出前講座の場など世界遺産の関連イベントの際にも市民に提供していく。無料配布先は市役所4階の彦根城世界遺産登録推進室で。

住民票など証明書をコンビニで取得できるサービス開始、住基カード促進へ

 市民に住民票など証明書の手続きをスムーズにしてもらうため、彦根市は7月1日から、住民基本台帳カード(住基カード)を使ってコンビニのコピー機から証明書を所得できるサービスを始める。また市民課の窓口には1日から、住基カードを挿入しタッチパネル操作をするだけで証明書を受け取れる専用機も県内で初めて設置する。
 市内の住基カードの普及率は、枚数が今月24日時点で5142枚のため、総人口(5月末時点11万2595人)の4・57%に過ぎない。市は今回のサービスで住基カードの普及促進を図っており、今年度中には10%台にしたい考え。
 このサービスで所得できるのは、住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍謄本・抄本、所得・課税・非課税の証明書など。手数料が窓口よりいずれも100円安くなる。全国のセブンイレブン、ローソン、サークルKで利用できる。住基カードの交付料は12月27日まで無料。
 ただし、このサービスの利用前には、住基カードの取得と暗証番号を設定する登録が必要。受付は市市民課と稲枝支所で。
 1日朝にはローソン彦根郵便局前店で開始式がある。なお住基カードを彦根城、玄宮園、彦根城博物館で提示すると無料で観覧できる。問い合わせは市市民課☎(30)6111。