彦根市の花しょうぶ通りのマップ作りを計画している市民団体・まち遺産ネットひこねは、15日に講座とまちなか探索を行った。
これまでに鍾馗(しょうき)さんと彦根城外堀のマップを作っている同団体では、3弾目として花しょうぶ通りとその周辺の地図を11月ごろに製作する。
講座では市教委市史編さん室の井伊直岳さんが、花しょうぶ通り界わいが、江戸時代に▽町家▽足軽組屋敷(上組)▽井伊家重臣の下屋敷—の3つのゾーンに分かれていたことなどを当時の絵図・御城下惣絵図を使いながら説明。下屋敷の中には、直弼の兄・井伊中顕(なかあき)の屋敷があったことも紹介した。
探索は芹町方面と河原方面の二手に分かれて行われ、芹町方面では旧足軽屋敷のほか、いずれも国の有形文化財に指定されている旧石橋家と秋口家住宅洋館などを見学。参加者からは「普段は通らないまたは市民でも知らない場所をいくつも見つけることができた」との声があがっていた。
同団体では花しょうぶ通りのほか、七曲り通りのマップも年内に作成する予定。
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