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2013年7月24日水曜日

参院選滋賀選挙区 二之湯武史氏が圧勝 経済成長と教育改革に意欲、憲法9条改正も

 参院選が21日に投開票され、滋賀選挙区(定数1)では自民党新人の二之湯武史氏(36)が30万5872票を獲得。民主党現職の徳永久志氏(50)らに大差をつけて当選した。
 二之湯氏は国民の安倍政権への高い支持率を追い風に、公示後から優勢に選挙戦を展開。自民・公明支持層のほか、無党派層の4割ほどと保守層の支持を受け、民主候補にダブルスコアに近い差をつけての勝利となった。
 大津市の選挙事務所で二之湯氏は「有権者の皆さんから感じたのは景気の回復。経済を再生させていきたい」「私がこれまでに一番取り組んできたのが教育だ」と、経済と教育を重視する考えを示した。また憲法改正について「9条など国民的議論が進んでいることは前に進める」と9条改正を訴えた。
 徳永氏は、先の政権で国民を裏切った民主党への逆風の中で、滋賀県出身や国政での経験をアピール。彦根などでは健闘したが、県民の同党への厳しい評価をもろに受けて大敗した。共産党新人の坪田五久男氏(54)、幸福実現党新人の荒川雅司氏(38)は伸びなかった。
 ※分析=滋賀選挙区を含め、今回の参院選は公示前から結果がわかっていた選挙で、自民圧勝も予想通りであった。この結果はアベノミクスなど現政権への評価というよりも、先の不甲斐無さ過ぎた民主党政権への不信が国民に根強く残っているからである。そんな民主党にも有能な為政者は多からずいるが、国民の多くが寄り合い所帯であることを見透かしており、それが同党への根強い不信に繋がっている。巨大組織になった自民党に対抗するには、日本維新の会の橋下徹代表が言うように政界再編しかない。民主党を解党して、保守系、旧さきがけ系、社民系、連合系などに分かれ、新たな野党を築くのも賢明な選択である。(山田)
有村氏も3選目
 参院選比例代表では、愛荘町出身で自民党の現職・有村治子氏(42)が当選し、3回目の当選を果たした。
投票率、彦根が県内最低
選管も困惑気味、市民性改革を
 参院選滋賀選挙区の当日有権者数は112万0853人で、投票者数は59万3560人。投票率は参院選の通常選挙で過去2番目に低い52・96%となり、前回・3年前と比べて7・86%減少した。
 市町別では彦根市(当日有権者数8万8795人)が45・99%と県内最低となり、愛荘町46・94%、東近江市49・34%、豊郷町49・70%―と続いた。
 投票率が県下で最下位を記録した恥ずべき結果に、市選管は「新たな啓発活動もしたのだが・・・」と困惑気味。「他に関心を示さない」殿様文化の市民性の根本的な改革が求められる。
 一方で期日前投票は7201人と前回の6951人より微増した。
比例も自民大勝
 参院選滋賀選挙区の主な政党別の比例獲得数は以下の通り(小数点切り)。自民党(20万8451)、民主党(9万8946)、日本維新の会(8万4776)、日本共産党(6万0560)、公明党(5万9127)、みんなの党(3万8950)。

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