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2009年10月30日金曜日

滋賀レイクスターズ、彦根で初試合 ひこにゃんや朝原宣治さんも登場

 プロバスケットボール・bjリーグに加盟する「滋賀レイクスターズ」の彦根での初試合が、31日と11月1日に彦根市民体育センターで開かれる(滋賀彦根新聞社など後援)。31日にはひこにゃん、1日には北京五輪400㍍リレー銅メダリストの朝原宣治さんが来場する。
 滋賀レイクスターズは昨シーズンからbjリーグに加盟し、今シーズンは西地区首位を走っている。初開催となる彦根では、高松ファイブアローズと対戦。彦根と高松が姉妹城都市であることから、ひこにゃんの来場が実現した。
 31日は、午後2時5分~エキシビジョン(ミニバス)、同4時20分~オープニング、同4時55分~始球式・ひこにゃん登場、同5時~試合。
 1日は、午前11時5分~エキシビジョン、午後0時20分~朝原宣治さんによる走り方クリニック、同1時20分~オープニング、同1時55分~始球式・朝原さん再登場、同2時~試合。走り方クリニックは先着30人のみ当日会場で参加受付(午前11時~)、上履き持参。
 応援グッズ販売コーナーや飲食ブースあり。入場料は、指定席が3300~6000円、自由席が高校生以上2500円、小中学生2000円。当日券は500円アップ。コンビニや文化プラザ、滋賀レイクスターズのホームページで販売。

2009年10月27日火曜日

豪徳寺所蔵の直弼画像、「幕末の政治家」展 彦根城博物館で

 彦根城博物館は30日から、シリーズ直弼発見の特別企画展「政治の時代―井伊直弼と幕末の群像―」を開く。学芸員が展示品を説明するギャラリートークが31日午後2時~行われる。
 欧米列強諸国のアジア進出が進み、ペリーが浦賀に来航した江戸時代後期、日本は攘夷派と開国派に分かれ、国民の政治意識も高揚していた。嘉永3年(1850)に藩主となった直弼は、将軍の側近大名グループ「溜詰大名」として幕政に意見を述べる存在となり、安政5年(1858)には大老に就任。激しい政争の中で、将軍継嗣問題や通商条約調印問題などを解決させた。
 企画展では、直弼と同時代に生きた政治家に関する史料や、彦根藩井伊家文書を展示し、「藩主」「溜詰大名」「大老」「直弼以後」の4テーマに分けて紹介する。
条約締結前の密状も
 展示品は、直弼大老就任直後に幕府に提出した誓いの言葉「井伊直弼大老就任誓詞控」、条約調印時に井伊家と親戚関係にあった攘夷派の伊達家に直弼が攘夷派大名への説得を依頼した書状、勅許を得ずに条約締結したため怒りをかった孝明天皇のわだかまりを解くことができたと記された「孝明天皇勅諚」、薩摩藩主・島津斉彬所用の木製の地球儀、直弼の三男・直安が描き豪徳寺所蔵の井伊直弼画像、吉田松陰画像など合計147点。
 開館は午前8時30分~午後5時、11月29日まで。観覧料は高校生以上500円、小中学生250円だが、彦根市内の子どもと65歳以上は身分証提示で無料。

滋賀レイクスターズを応援しよう 有志が後援会設立

 プロバスケットボール・bjリーグに加盟する「滋賀レイクスターズ」(滋賀レクスタ)を応援するため、彦根市民など湖東・湖北の有志が後援会組織「NORTH・LAKESTARS・BOOSTER・CULB」を設立した。 
 県北部から滋賀レクスタを応援していこうと組織。滋賀レクスタが湖東、湖北で試合をする際のPR活動や試合会場でのボランティアなどを行う。会員も募集中で、バスケットの経験の有無や年齢など問わない。問い合わせはhttp://groups.yahoo.co.jp/group/nlb_culb/へ。

ゆるキャラまつり2日間で約7万人 来年も期待

 国内外から138体のゆるキャラが参加した「ゆるキャラまつり」は、24、25日の2日間で約7万人(主催発表)が訪れる盛況さだった。
 ゆるキャラは、24日に27都道府県から120体、25日に19都道府県から91体が参加。ブースが設けられた夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアは多くの人で賑わい、24日に約3万人、25日に約4万人が訪れた。昨年は2日間で約4万5000人だった。
 また24日にゆるキャラたちとのもちつき大会が開かれた銀座には約1000人、25日に花しょうぶ通り商店街で行われたスタンプラリーには約2000人が参加した。
 ひこにゃんは午前と午後に1回ずつ、彦根リキシャの荷台に乗って商店街を「パトロール」。ごった返していたキャッスルロードや四番町では、ひこにゃんが登場すると、「ひこにゃ~ん」と歓声が起こり、来場者はほかのキャラそっちのけで、追いかけたり、カメラに収めたり、握手を求めるゆるキャラもいて、その時だけは人気を独り占めしていた。
 井伊直弼と開国150年祭実行委の北村昌造会長は「今回の盛り上がりが、150年祭後の彦根の街づくりに結びつくこと、そして来年のゆるキャラまつりに繋がっていくことを心から期待している」と話している。

みうらじゅんさん「彦根をゆるキャラランドに」

 ゆるキャラという名称を名付けたみうらじゅんさんが、23日のイベントの合間に記者会見をし「彦根をゆるキャラランドにして欲しい」と求めた。
 みうらさんは「ゆるキャラは、日本の文化の一角を担うまでになっており、保護していかなければならない」「ギャルとマニアが動かないとこのようなブームは起きない。彦根がいつもゆるキャラに会える街、ゆるキャラランドにして欲しい」と述べた。
橋幸夫さん ゆるキャラ音頭をゆるキャラたちと歌う
 23日にはひこね市文化プラザで、109体のゆるキャラがステージ上で一堂に集まるイベントが行われ、3回の公演で2141人が来場した。
 ステージでは、ゆるキャラまつりに参加するキャラクターが1体ずつ映像で紹介され、みうらさんへのインタビューが行われた後、幕があがり、109体のゆるキャラがお目見えした。
 2回目の公演には、歌手の橋幸夫さんも登場し、ゆるキャラと一緒に踊りながらゆるキャラ音頭などを歌った。

2009年10月23日金曜日

ゆるキャラまつり開幕 彦根市内の商店街で

 全国から138体(23日時点)のゆるキャラが彦根に集まる「ゆるキャラまつり」が開幕した。24、25日の両日は、彦根市内の商店街に全国の自治体や海外(サイパン)、企業のゆるキャラが登場し、さまざまなイベントが催される。
 24日は120体、25日は91体(いずれも予定)のキャラクターが参加。
 夢京橋キャッスルロードと四番町スクエアの第2駐車場には、各キャラクターのブースが設けられ、地元特産品の販売や企業のPRなどが行われる。四番町スクエア内にはカモンちゃんややちにゃんなど彦根のキャラ5体も登場する。両日とも午前10時~午後3時30分。
 銀座商店街では24日午後1時~ゆるキャラたちともちつき大会。同商店街で考案しこの日初登場のキャラクターや、ぎんにゃんなど8キャラと一緒にもちつきをする。
 花しょうぶ通り商店街では25日午前11時~同商店街で考案したキャラや、かねたん、茶々姫など歴史キャラたちが参加。戦国武将の旗とスタンプを設けてスタンプラリーを行う。午後3時まで。
 ひこにゃんは彦根城に登場するほか、午前11時15分~と午後2時15分~、キャッスルロードや四番町スクエアなどを「彦根リキシャ」に乗ってパトロールする。
ゆるキャラ電運行
 近江鉄道は、ゆるキャラまつりが開かれる24、25日の両日、いしだみつにゃんとしまさこにゃんがイラストされた「近江キャラ電」を臨時運行する。またキャラクターが印刷された2日間限定の一日乗り降り自由のフリー切符も発売。大人550円、子ども280円。2000枚限定。各駅で販売。

滋賀レイクスターズの選手が高宮小学校でバスケ教室

 今月31日と11月1日に彦根での初試合を控えているプロバスケットボール・bjリーグに加盟する「滋賀レイクスターズ」の選手が21日、市立高宮小学校を訪問。児童にパスやシュートなどの仕方を教えた。
 同チームは、昨年10月の発足以来、チームのPRとバスケットの普及を目的に県内の学校へ訪問している。今年7月には彦根で初めて佐和山小で教室を開いた。
 今年10校目の高宮小には、米国出身のゲイリー・ハミルトン選手と佐藤浩喜選手、コーチの石橋貴俊さんが来校。5、6年生120人が教室に参加した。質疑応答のコーナーでは児童から「どうしたらそんなに背が高くなるのですか」「足のサイズはいくつですか」などの質問が飛んだ。その後は、パスやボールの奪い合い、ドリブル、シュートなどの練習が行われた。
 練習の合い間には児童たちが選手にサインを求める場面もあり、各選手の前には長い列が出来ていた。

彦根での初試合近づく
  彦根での初試合が、いよいよ来週に迫った。試合は31日午後5時~と11月1日午後2時~、彦根市民体育センターで開かれる。
 対戦相手は高松ファイブアローズ。前売り券は指定席のSV席6000円・S席とSアウェイ席3300円、1階自由席高校生以上2500円・小中学生2000円。車いすの介助者と乳幼児のひざ上観戦は無料。当日は500円アップ。販売場所は平和堂やコンビニ、同チームのホームページ、℡0120(976)509(火~金曜午前10時~午後6時)で。

2009年10月20日火曜日

築城後しばらく彦根城は佐和山城と呼ばれていた!? 田附清子さん講演

 彦根市の鳥居本地区で18日、とりいもと宿場まつりが開かれた。まつりの中では佐和山城研究会代表の田附清子さんが「佐和山城と石田三成の城下町」をテーマに講演。「彦根城は築城後しばらく、佐和山城と呼ばれていた」というあまり知られていない歴史を紹介した。
 石田三成が佐和山城主となった時期が天正期と文禄期の2説あることに、田附さんは、天正18年(1590)~文禄4年(1595)は秀吉と秀次の直轄領で三成は城代だったため、文禄4年7月~慶長5年(1600)9月が三成が城主を務めた時期といえると説明した。
 また、▽西明寺絵図が関ヶ原合戦後の佐和山城攻めの図と言われている▽多賀大社の社頭絵図に「澤山城」と注記されている▽多賀の大滝のかんこ踊り歌に「近江佐和山見物しょ」とある―としたうえで、「いずれも本当に佐和山城だったのか疑問符が付けられている」と展開。慶長11年(1606年)に彦根城天主が完成した後も数年間は古図などで佐和山城と記されていたことを紹介した。
 講演の最後に田附さんは、「関ヶ原の合戦はこの国の歴史を変えたが、三成が合戦を決断した場所が佐和山城だった」と話した。
 とりいもと宿場まつりが行われた中山道沿いは多くの人で賑わっていた。この日のために考案された「三成汁」も発売から約2時間で用意した150人分が売り切れた。
 まつりでは、三成汁の提供や田附さんの講演会のほか、佐和山城の遺跡展、鳥居本出身の馬場清和さん(62)の絵画展、本陣跡の住宅開放、有川製薬の店内公開も行われ、地元住民からは「これほど多くの人が訪れたのはここ何年か知らない」との声もあがるほどの賑わいだった。

ヘレン・ケラー「おおきに」彦根訪問時 スミスは日本軍批判

 「彦根を訪れた外国人たちの足跡」をテーマにした彦根近現代ドラマ―シンポジウムと狂言の夕べが17日に、滋賀大学講堂で開かれ、ヘレン・ケラーや、スミス記念堂を建設したパーシー・アルメリン・スミス、英国の水彩画家・パーソンズが紹介された。
 ヘレン・ケラーについては市教委市史編さん室の小林隆さんが説明。幼少期に熱病で視力と聴力を失うも、家庭教師のアン・サリバンと出会い、後にラドクリフ大学(現・ハーバード大学)に入学。卒業後は身体障がい者の問題や婦人参政権などの運動のために世界各国を訪問し、日本には昭和12年、同23年、同30年に訪れた。
 彦根へは昭和12年5月7日に来訪し、当時尾末町(現図書館付近)にあった県立盲学校で桜の記念植樹をし、学校からは井伊直弼像が贈られた。その後、彦根高等商業高校(現滋賀大)講堂で記念講演をし、障がい者への理解を求めたという。また彦根駅で出迎えた生徒に、ヘレン・ケラーが「おおきに」と関西弁であいさつをしていたという。
 スミスについては滋賀大学の筒井正夫教授が解説。昭和元年から彦根聖愛教会の牧師として勤務する傍ら彦根高商で英語教師を務め、昭和6年には「スミス記念堂」を建設した。
 また、朝鮮人学校を設立したり、日中戦争に関して「日本軍非難を始め、特に非難したのは南京における日本軍の暴行だった」と発言していたという。筒井教授は「思想の自由を尊重するリベラリストで、朝鮮人への深い友愛心があったといえ、現代における米国やアジア諸国といかに付き合うかのヒントがあるように思う」と述べた。
 シンポジウムでは、「直弼公と狂言茂山千五郎家」と題し、狂言師の茂山七五三さんも講演。直弼が作った2作の狂言について、当時の面を紹介しながら説明した。

「赤祭り」に赤い車400台 「遺産」走行でクラシックカー60台

 「赤祭り」が18日に、彦根城内の大手門広場で開かれ、全国各地から約400台の赤い車が集まった。
 「井伊の赤備え」と「赤鬼」にちなんで、赤を彦根のブランドにしようと実行委が開催。広場は赤色のスポーツカーやバイク、大型車などで埋め尽くされた。
 3回目の今年は、奥びわスポーツの森までの往復ツーリング、バンド演奏、大抽選会などが行われた。来場者や会場のスタッフも赤色の服を着、彦根のブランド作りに貢献していた。
 クラシックカーが東京・京都間の世界遺産と未来遺産の地を走る「RARRY NIPPON TOKYO-KYOTO2009」が17日から19日まで開催。彦根市内にも19日に約60台のクラシックカーが訪れ、京橋口駐車場ではひこにゃんとひこねお城大使が出迎えた。

「被爆桜」若葉小児童が植樹 「平和のため育てたい」

 彦根市立若葉小学校の6年生の児童たちが16日、校庭に「被爆桜」の苗木を植えた。
 被爆桜は、昭和20年に原爆が投下された広島で焼失せずに残った桜。広島市の安田女子中学高等学校ではその苗木を育てる活動をしており、若葉小では今年4月30日に同校から譲り受けて、鉢に入れて育ててきた。贈られた時は高さ1㍍40㌢ほどだったが、2㍍を超えたため、校庭に植えることにし、6年生の児童82人が、7、8人ずつで土をかぶせた。
 児童の西口功崇君(11)は「平和の大切さを伝えていくためにも、心を込めて育てていきたい」と話した。来春には花を咲かせるという。       
 山田孝教頭は「うまく成長できれば、今後は苗木をほかの小学校に贈りたい」と話している。

2009年10月16日金曜日

ゆるキャラまつり もうすぐ開幕 ガイドブック人気

 「ゆるキャラまつりin彦根」が、いよいよ23日に開幕する。ゆるキャラが登場する商店街では垂れ幕や清掃など準備を進めており、ゆるキャラが掲載された「ガイドブック」も好調な売れ行きだ。
 ガイドブックには、各キャラクターの写真と特徴、特技などが案内されているほか、市内商店街や24、25日のイベントの情報が載っている。1冊600円。市内商店街の25店舗で販売。
 また23日の「ゆるキャラ大集合」では、参加キャラ137体のうち企業がらみを除く約100体が一堂に集まる。ゲストとして、ゆるキャラという言葉を生み出したみうらじゅんさんや、「ゆるキャラ音頭」を歌う橋幸夫さんも参加。
 時間は午後1時~、同3時~、同5時~。橋さんによる歌の披露は午後3時~のみ。
 入場整理券は、特製缶バッチ付きで1000円。申し込みは文プラチケットセンター℡0749(27)5200へ。

トリアージの合同訓練 彦根市消防本部

 彦根市消防署の1署3分署は15日、市消防本部で、「トリアージ」を用いた救急訓練を実施した。合同によるトリアージ訓練は初。
 災害時に多数の傷病者が発生した場合、緊急度と重傷度により、その救急措置に優先順位を付ける「トリアージ」が行われ、軽症群に緑、準緊急処置群に黄、緊急処置群に赤、死亡群に黒のカードが置かれる。
 この日の訓練は、市内の幹線道路で大型バスと乗用車が絡む多重事故が起こり、多数のけが人が発生したとの想定で行われた。
 隊員57人が、救助や患者、治療、搬送の役割に分かれて参加。患者役の隊員の中には、メイクをしたり、「早く病院へ連れて行ってくれ」など迫真の演技もあり、臨場感あふれる訓練だった。

2009年10月14日水曜日

大正末期~昭和30年代の八坂描いた「八坂絵図」 岡村康臣さん作品展

 彦根市松原2丁目の岡村康臣さん(32)は、大正末期~昭和30年代までの八坂町の様子を描いた屏風式の「八坂絵図」を作成。夢京橋キャッスルロードのギャラリーいと~で開催の作品展で展示している。
 八坂絵図は、県立大学内の「人と地域研究所」の学生と岡村さんらが2001年から八坂に住む高齢者に聞き取りをし、その情報をもとに岡村さんが今年春までに作品に仕上げた。
 横幅188㌢×縦88㌢の4曲の屏風型で、荒神山山頂から眺めた現存する寺社や伊吹山のほか、小舟に乗り多景島参りに向かう人々、みこしを担いでの祭り、当時栽培されていたらっきょ畑、水路の上の田舟などが描かれている。
 作品展では、芹川のけやきや荒神山からの風景など日本画とスケッチ画の17点も展示。午前10時~午後5時だが、最終日の19日のみ午後4時まで。

彦根「藩主」に伊万里焼を「献上」、ひこにゃんが返礼

 佐賀県伊万里市では毎年の鍋島藩窯秋祭りで、名城が残る自治体に伊万里焼を「献上」している。今年は彦根市に贈られることになり、13日に彦根城博物館能舞台で受納式が開かれた。
 伊万里市内の大川内山には江戸時代、鍋島藩の藩窯が置かれ、朝廷や将軍家、諸大名に献上する上質の焼き物「鍋島」が作られていた。現在は伊万里焼として30数軒の窯元がその伝統と技を引き継いでいる。
 鍋島藩窯秋祭りでは、江戸時代の文化にならい「献上の儀」を行っており、平成16年からは名城を持つ自治体に伊万里焼を贈呈している。彦根藩と鍋島藩は、井伊家十代藩主・直幸の娘・宣姫が、鍋島家八代藩主・治茂に嫁いだというつながりがあり、今年は彦根に献上されることに。
 彦根に贈られた品物は「色絵青海波宝尽文瓶子(いろえせいかいはたからづくしもんへいし)」。全体を青海波の模様、最上部を白くしており、日本人の美意識を象徴している。
 受納式には、伊万里市から塚部芳和市長のほか、秋祭りや伊万里焼の関係者ら計22人が訪れた。塚部市長から瓶子を受け取った獅山市長は、江戸時代に彦根で湖東焼が振興していた際、伊万里焼からも職人を招いていたことから「今年は湖東焼を愛した井伊直弼没後150年にあたる。これも何かのご縁があると思う。大事にしていきたい」と述べた。その後、ひこにゃんから塚部市長にお礼の品が渡された。
 瓶子は市役所で展示された後、彦根城博物館で保管される。

2009年10月9日金曜日

プロバスケ・滋賀レイクスターズ、彦根で初試合 31日・1日

 男子プロバスケットボール「bjリーグ」に加盟する「滋賀レイクスターズ」が、彦根市内で初のリーグ戦を行う。試合は今月31日と11月1日に、彦根市民体育センターで(滋賀彦根新聞社など後援)。
 同チームは2008年からbjリーグに加盟し、結成1年目の08―09のシーズンは西地区6チーム中5位で惜しくもプレーオフ進出を逃した。2年目の今期は新たに4人の外国人選手と契約するなど選手を補強し、プレーオフ進出と優勝を目指す。
 滋賀県内では、長浜市出身の小川伸也選手(26)=PG(ポイントガード)=が所属しており、前シーズンに続き今期も活躍が期待される。
 彦根市内では初の試合となる。試合時間は31日午後2時~と1日午前11時~。入場料はコートに近い指定席が3300~6000円、1階自由席が高校生以上2500円・小中学生2000円。チケットに関する問い合わせは同チームのホームページか、火曜~金曜午前10時~午後6時に℡0120(976)509。

台風18号で彦根城内の太鼓門、石垣、旧木俣家屋敷で被害

 7日から8日にかけての台風18号により、彦根城内の太鼓門櫓(重要文化財)の白壁の一部(高さ0・3㍍×幅2㍍)がはがれ、天秤櫓の西側の石垣の一部(高さ2㍍×幅6㍍)と、井伊家筆頭家老・木俣家の旧屋敷の木塀(西側の約17・5㍍と南側の約23㍍)が倒壊した。
 市教委文化財課では、太鼓門櫓については文化庁に修理申請をし、石垣については元々、改修計画に入っていたため、早急に修繕に入る。
 旧木俣家屋敷の木塀は、南側が平成6年、西側が平成11年の建築。建物全体は現在、個人宅となっている。

井伊直岳さんら橋本左内の故郷・福井訪問、「友好を」

 井伊直弼主導による安政の大獄で斬首された福井藩士・橋本左内の生誕地・福井市に、井伊家十八代当主・直岳氏や獅山市長らが7日、訪れた。
 この日は、福井市左内町の左内公園内の墓前で「橋本左内先生墓前祭」(橋本左内先生顕彰会主催)が営まれ、福井市民ら約150人が参加。直岳氏は「幕末の激動の中、日本の行く末のために命を掛けたのは2人とも同じ。未来に向けた両市の友好関係を築きたい」とあいさつ。獅山市長も「安政の大獄のわだかまりを解消しましょう」と述べた。
 一行は墓前祭に参列した後、福井市役所を表敬訪問。ひこにゃんも合流し、福井市の東村新一市長と獅山市長が握手し、150年ぶりに「和解」した。
 直弼が処刑した幕末志士の古里への「和解」訪問は今回が第2弾で、初回は8月21日から23日まで吉田松陰の山口県萩市を訪れていた。

2009年10月6日火曜日

親は甘やかし、子は室内で遊ぶ 子供の実態調査で

 彦根市教委はこのほど、市内小中学生と、幼児~中学生の保護者を対象に行った「生活習慣に関する実態調査」の結果を公表。「室内で遊ぶ子どもが多く、保護者は子どもに我慢させずに甘やかしている」という実態が明らかになった。
 調査は、子どもたちの生活習慣の改善に向けた取り組みを家庭、学校、地域が一体となって考えようと、小学3年生と6年生の児童約1000人と中学2年生約400人、それら児童生徒の保護者約1400人、5歳児の保護者約150人を対象に今年6月に実施。児童生徒1428人(96・6%)と保護者1449人(89・3%)から回答を得た。
 調査項目のうち、「学校から帰って何をしているか」の質問に、小学・中学とも「テレビやビデオ」「ゲーム機で遊ぶ」が「塾などで勉強」と並んで多く、休日にはテレビやゲームの割合が更に多くなっている。幼児の遊びも「テレビやビデオ」のほか、「おもちゃ」、「絵を描く」など室内や一人での遊びが多い。中学生の場合は20%が「メールやチャットをしている」との結果も。
 ほかにも▽就寝時間は幼児や小3が午後9時台、小6が10時台、中2が11時台で中2の20%が午前0時を回っている▽児童生徒の80%がテレビを見ながら夕食をしている▽ほとんど読書をしない中学生が20%近くいる―実態もわかった。
 保護者については、幼稚園の保護者が幼児と一緒にしようと心がけていることは「一緒に食事をする」が半数を占めている一方、「一緒に本を読む」や「家の用事を一緒にする」が10%未満。また保護者が子どもと接する時の心がけでは「良いことは褒める」「話を聞く」が多い一方、「我慢させる」「しつけは厳しく」が10%前後で、甘やかす親が多いことが明らかになった。
 なお市教委は31日にひこね燦ぱれすで開く「教育フォーラム」で今回の実態調査結果を発表する。

彦愛犬首長が調印、定住自立圏協定締結は国内4番目

 彦根市、犬上郡3町、愛荘町による「定住自立圏」の協定書への調印式が4日、豊郷小旧校舎群の講堂で開かれ、1市4町の首長や県議ら約70人が出席した。協定締結は全国4番目で近畿では初。
 調印式で獅山市長は「この圏域の新たな第一歩。今後、1市4町で連携・協力しさまざまな課題に取り組みたい」とあいさつし、首長が協定書にサインした。
 協定締結により、1市4町は今後、▽市立病院での医療連携▽彦根に整備される図書館の共同利用▽交通機関の連携▽農産物の地産地消―などについて具体策を協議する。

民主党滋賀県連、来夏の参院選で林久美子氏擁立へ

 民主党滋賀県連は4日、大津市内で幹事会を開き、来年夏の参院選滋賀選挙区(改選数1)に、現職の林久美子氏(37)を擁立することを決めた。月内にも党本部に公認申請する。
 林氏は滋賀彦根新聞社に「『国民の生活が第一』の政治を実現するために、引き続き頑張らせていただきたい」と話している。
 林氏は彦根東高、早稲田大卒。びわ湖放送キャスターなどを経て2004年の参院選で初当選。国会対策委副委員長などを務めた。東近江市八日市上之町。
 来年夏の参院選で、立候補予定者が明らかになったのは初。一方で自民党は人選が進んでいない。

2009年10月2日金曜日

彦根城入城者数、今年度半年で17年度抜く

 8月と9月の彦根城(内堀より内側)への入城者数が、築城400年祭が開かれた平成19年度時の同月よりも多かったことがわかった。また今年半年間の合計は、17年度の年間をすでに抜いている。
 彦根市が示したデータによると、今年の入城者数は8月が7万6918人、9月が8万2044人と両月ともここ10年で最多で、19年度時の7万2830人(8月)と7万8296人(9月)をいずれも上回っている。
 今年度半年間(4月~9月)の合計は41万9253人で、17年度時の1年間の合計・41万7519人を抜いた。
 入城者数が増えた要因として、市は盆休み・シルバーウィークと連休が続いたうえ、ETC利用者の高速道路利用料が1000円だったことをあげている。彦根城管理事務所によると、シルバーウィーク中、城内は多くの観光客で賑わい、ひこにゃんの登場時間になると、長蛇の列ができ、登場すると大きな歓声があがっていたという。
 しかし市民からは、観光客の多くは彦根城よりも、ひこにゃんを目的に訪れたとする冷静な意見もあり、ひこにゃん頼りの観光にいつまでも安堵はしていられないといえよう。

盲学校フロアバレーボール、近畿の生徒たち熱戦

 近畿盲学校フロアバレーボール大会が1日、彦根市民体育センターで開かれ、近畿地区の盲学校の生徒たちが白熱した試合を繰り広げた。
 フロアバレーボールは、全盲者3人がコートの前方、弱視者3人が後方に分かれ、ボールを床の上で転がしながら対戦する競技。毎年、近畿各地で開かれており、39回目の今年は滋賀県会場として彦根市内で開かれ、近畿内の8校・80人がトーナメント方式で戦った。順位は①和歌山県②大阪市③滋賀県だった。

安政の大獄「和解」訪問 第2弾は橋本左内の福井市

 井伊直弼主導による安政の大獄(1858~59)で処刑された福井藩士・橋本左内(1834~59)の生誕地の福井市に、井伊家第十八代当主・直岳氏や獅山市長らが7日に訪れる。
 処刑により亡くなった幕末志士の古里と「和解」する慰問訪問の第2弾で、初回は8月21日から23日まで吉田松陰の古里・山口県萩市を訪れていた。
 訪問するのは直岳氏、市長のほか、北村昌造150年祭実行委会長らとひこにゃん。当日は午前10時~福井市左内町の左内公園内の墓前で「橋本左内先生墓前祭」(橋本左内先生顕彰会主催)が営まれる。墓前祭では獅山市長や直岳氏があいさつする予定。
 彦根からの一行は、墓前祭に参列した後、福井市役所を表敬訪問する。ひこにゃんは表敬訪問のみ同行。
 【橋本左内】越前生まれ。福井藩主・松平春嶽の側近として働き、十四代将軍の後継ぎ問題では一橋(後の徳川)慶喜擁立運動を展開。開国派だったとされるが、将軍後継問題に介入したことが問われ、処刑された。享年25歳。