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2009年10月27日火曜日

豪徳寺所蔵の直弼画像、「幕末の政治家」展 彦根城博物館で

 彦根城博物館は30日から、シリーズ直弼発見の特別企画展「政治の時代―井伊直弼と幕末の群像―」を開く。学芸員が展示品を説明するギャラリートークが31日午後2時~行われる。
 欧米列強諸国のアジア進出が進み、ペリーが浦賀に来航した江戸時代後期、日本は攘夷派と開国派に分かれ、国民の政治意識も高揚していた。嘉永3年(1850)に藩主となった直弼は、将軍の側近大名グループ「溜詰大名」として幕政に意見を述べる存在となり、安政5年(1858)には大老に就任。激しい政争の中で、将軍継嗣問題や通商条約調印問題などを解決させた。
 企画展では、直弼と同時代に生きた政治家に関する史料や、彦根藩井伊家文書を展示し、「藩主」「溜詰大名」「大老」「直弼以後」の4テーマに分けて紹介する。
条約締結前の密状も
 展示品は、直弼大老就任直後に幕府に提出した誓いの言葉「井伊直弼大老就任誓詞控」、条約調印時に井伊家と親戚関係にあった攘夷派の伊達家に直弼が攘夷派大名への説得を依頼した書状、勅許を得ずに条約締結したため怒りをかった孝明天皇のわだかまりを解くことができたと記された「孝明天皇勅諚」、薩摩藩主・島津斉彬所用の木製の地球儀、直弼の三男・直安が描き豪徳寺所蔵の井伊直弼画像、吉田松陰画像など合計147点。
 開館は午前8時30分~午後5時、11月29日まで。観覧料は高校生以上500円、小中学生250円だが、彦根市内の子どもと65歳以上は身分証提示で無料。

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