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2020年9月30日水曜日

彦根市赤十字奉仕団 災害時に炊き出し利用できるロケット型かまど配備

 彦根市赤十字奉仕団は、災害時に炊き出しやストーブとして使用できる「ロケット型かまど」を製作。防災イベントでの活用や各種団体への貸し出しをしている。
 ロケット型かまどは一斗缶1個と上下につなげたペール缶2個を組み合わせた品で、高さ約80㌢×横約60㌢、重さ約10㌔。各缶の両方に耐熱性のパーライトや赤玉土などを入れ、一斗缶の中央の筒に燃料の流木や割りばしを入れて燃やすことで、高温の上昇気流が発生してペール缶の上に食材を入れた鍋が勢いよく温まる仕組み。災害で電気やガスがストップした際に炊飯やおかずの煮炊きができるほか、冬場はストープ代わりにもなる。
 彦根市赤十字奉仕団委員長の寺原憲昭さん(76)らは、高島市マキノ町の赤十字奉仕団のメンバーがロケット型かまどを製作していることを知り、一昨年に作り方を習いに行った。これまでに計2基を作り、地域の防災訓練やイベントの炊き出し用に活用。イベントなどでは耐熱のビニール袋(ハイゼックス炊飯袋)の中に米1合と水を入れて約30分でご飯を炊く実演も披露している。
 ロケット型かまどは男性数人がかりで完成までに3時間ほどかかるが、彦根市赤十字奉仕団では3基分のペール缶や一斗缶があり、計5基を配備する予定。寺原さんは「災害時のほか、地域の訓練の中で使ってほしい」と話しており、貸し出しも無料で受け付けている。問い合わせは寺原さん☎090(9097)6972。

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