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2021年5月24日月曜日

薩摩町の湖岸に遺体入りスーツケース、死後半年以上

 彦根市薩摩町の琵琶湖岸で17日午後2時15分ごろ、地元の男性(83)らが浜辺に打ち上げられていたスーツケースの中から「動物のような死がい」を確認。連絡を受けた彦根市清掃センターの職員と一緒に中を確認したところ、銀色のシートに包まれていた人の腕などを見つけ、彦根署に通報した。
 県警捜査一課は死体遺棄事件とみて捜査。18日にかけて司法解剖を行った結果、身長が約170㌢、年齢が45歳から60歳までで、死後半年以上経過しているとみられると公表した。遺体は裸で丸まった状態で銀色のシートに包まれてスーツケースに入れられていたという。腐敗し大部分が白骨化していた。同課は彦根署内に捜査本部を設置。18日の捜査ではスーツケースが見つかった場所の周囲から、人骨のような足首と指の一部の骨が見つかり、その後に遺体と同一と判明した。同課は性別や身元、死因などを調べている。
 
地元の複数も目撃
15日に浜辺清掃
 スーツケースが発見された現場の近くに住む第一発見者の男性は本紙の取材に、14日に周囲の草刈りをした際、浜辺から1㍍ほど先の水面に浮くスーツケースを確認していたという。
 翌日15日に薩摩町老人会の約80人が浜辺の清掃活動を行った際にも地元住民の8人ほどがスーツケースを確認。冗談半分で「人が入っているのでは」との声もあったという。
17日に浜辺に打ち上げられたスーツケースから銀色のシートがはみ出し、骨があるのを近くに住む女性(72)が確認し、男性に報告。女性によると、当初は「犬の死がいだ」と思い、市清掃センターに連絡した。同センターの職員と男性がシート内を見たところ、腕や頭がい骨などが見えたため、彦根署に通報した。
 女性は15日の清掃活動の際もスーツケースがあるのを知っていたが、においはなかったという。男性は「人の遺体だとわかった時はびっくりした。まさか、このような静かな場所で」と神妙な顔で話していた

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