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2021年6月10日木曜日

近江ツーリズムボードにフランス人のボナフェー・クロエさん着任

 湖東地域の観光振興事業を展開している近江ツーリズムボード(ОTB、事務局・彦根商工会議所)に、フランス人のボナフェー・クロエさん(24)が着任。外国人向けの情報発信サイト「Visit Omi」の執筆や動画の翻訳などを担っている。
 クロエさんは、フランスの大学に在学していた2017年9月から翌年6月まで米国の大学に留学。その時に一緒に学んでいた日本人から聞いた文化などに関心を持ち、18年の夏休みに初来日し、東京を拠点に3週間過ごした。
 最初の日本の印象について、クロエさんは「街中は漢字だらけだったので、他の世界に来た感じで、戸惑っていた。でも日本人はみんな笑顔で接してくれて、すぐに慣れた」と話した。大学卒業後の19年1月に再来日した際には京都と奈良で3週間過ごし、数多くの寺社仏閣を見学。「日本の歴史を感じた」という。
 ニュージーランドでの生活を経て、1911月に3回目となる来日。東京のシェアハウスに住みながら生活しようとした矢先に新型コロナウイルスが流行した。その後、東京を離れて地方での生活を希望し、2020年4月に彦根市内に移住した。ラーメン店でのアルバイトや彦根東高校での外国語教師の仕事をしていたが、以前から観光の仕事がしたかったこともあり、知人からОTBの紹介を受け、今年4月26日に彦根商工会議所に入所した。
 
外国人向けサイトの執筆
「彦根の皆さんフレンドリー」
 ОTBでは外国人向けの情報発信サイトの執筆のほか、外国人も楽しめる名所紹介のユーチューブチャンネルへの出演、英語・フランス語での案内文書の作成などを担当する。湖東や滋賀の魅力について、クロエさんは多景島、竹生島、沖島をあげて「湖に島があるというのはとてもユニークで、外国人ウケする」と説明。また「織田信長が天下統一をした時の城が滋賀にあり、近くにキリスト教関連のセミナリオ跡もある。そして日本の神道や仏教に関し、多賀大社など神社や湖東三山など寺も多い。宗教と歴史に外国人はとても関心がある」と解説した。
 特にヨーロッパの中でもフランス人の日本への観光が多い理由として、クロエさんは「茶道や着物など日本文化特有の『静』の空間をフランス人は好む」と紹介した。最後に彦根市民の印象について、クロエさんは「とてもフレンドリーで、話しやすい」と笑顔を見せた上で「日本語力をもっと上げたいので、多くの人に出会って、色んな話がしたい」と語っていた。

 

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