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2011年7月11日月曜日

両手失った画家・南正文さんドキュメンタリー「天から見れば」米原で滋賀初上映会、入江富美子監督講演も

 事故で両手を失った日本画家・南正文さんのドキュメンタリー映画「天から見れば」の滋賀では初の上映会が、16日午後1時半から米原公民館で開かれる。上映後、入江富美子監督の講演会もある。
 彦根や長浜の市民らで組織の団体「ハートフルプロジェクトinびわこ」主催。南さんは少年時代に事故で両手を失い、将来を絶望視していたが、養父から刀で両腕を切断されながらも、「生まれ変わってもまた手のない私でありたい」と話す尼の大石順教さん(1888~1968)に出会ったことから開眼。それまで後ろ向きだった考えが大きく転換し、順教尼から習った口筆で絵も描き始めた。
 映画では、南さんへのインタビューや再現ドラマなどを用い、順教尼と南さんの生き様をえがいている。入江監督は、特別支援学校の女性教諭の生き方を追ったドキュメンタリー映画「4分の1の奇跡」(2007年)でデビュー。「天から見れば」は3作目。
 前売り券は大学生以上1500円、小学生~高校生1000円、4枚セット5000円。当日は500円ずつアップ。乳幼児はひざの上で。午前10時~は「4分の1の奇跡」の上映も。前売り500円。問い合わせは山岡さん090(2684)9874へ。

2011年7月9日土曜日

夢の話 あれこれ―「夢をもとう」を慎もう―

 彦根市内の中学生たちが、さまざまな職場で仕事を体験した。中学生諸君にとって、仕事は「将来の夢」であるかもしれないが、中学生諸君の中で、現時点で(虚勢ではない)夢を抱いている者は少数であり、大半はまだ夢をもってはいないであろう。しかし、小生はそれを良しとしたい。
 教育現場やほかの啓発の場で、「夢をもとう」などというきれいごとの薄っぺらいキャッチフレーズを頻繁に耳にするが、夢は大人が強制するのではなく、子どもたちの成長過程で自然発生的に生まれてくる存在であるべきだ。
 これは何も子どもたちの現場に限らず、大人を含めた世の中全体にもいえることだが、夢をもっている人間が他者に尊ばれる、といった誤解や錯覚に陥っているようだ。そのために、張り子の虎のような人間が溢れているではなかろうか。
 夢はもちたい者、またはもてる者が勝手にもてば良いことであり、決して夢をもっている者が優れた存在ではない。
 だから、中学生諸君には達成できるかできないか分からぬ夢よりも、より身近にある存在との「出会い」を大切にしてほしい。
 人物や書籍、芸術、スポーツなど、さまざまな対象との「出会い」こそが、何よりも尊い存在であり、それらから生まれてくる気づきや悟りを繰り返すことが、後の人生の糧になろうに。そして、さまざまな分野の「出会い」の先に自然発生的に夢が生まれ、達成できれば、願ったり叶ったりである。
 一方で大人側は、「夢をもとう」という絵空事のような謳い文句を慎むのが、上品な振る舞いであると肝に銘じるべきであろう。    【山田貴之】

中学生職場体験 本紙には彦根中学校4人が記者体験

 彦根中学校の生徒たちが先月30日から6日まで、滋賀彦根新聞社(中央町)で新聞記者を体験。最終日にはエフエムひこねのスタジオ(立花町)で、「滋賀彦根新聞ニュース」の原稿読みにも挑戦した=写真。
 職場体験のため弊社に来ていたのは、彦中2年生の青山俊介君(13)、西川柊人君(13)、北川るりさん(13)、田中里紗さん(14)。
 4人は、近江鉄道の保育園開園式、城陽小での狂言教室、金城小児童による被災地への寄せ書き作り、城西小での七夕イベントなどで取材を体験。ほかにも開国記念館、佐和口多聞櫓、滋賀大弓道部、旧豊郷小学校、あけぼのパーク多賀、県立大学なども見学した。
 エフエムひこねでは、平日午後6時過ぎと翌日午前7時~同9時に放送している「滋賀彦根新聞ニュース」の原稿読みを体験。緊張しながらも、ほとんどミスすることもなく1本ずつのニュースを読んでいた。

中島商事 彦根市内の小中学校にミネラル・ウォーターのサーバー無償提供

 彦根市川瀬馬場町の中島商事は、子どもたちの熱中症予防のため、市立の小中学校24校に、ミネラル・ウォーター12㍑入りのボトルとサーバーを提供した。
 熱中症になる子どもたちが毎年、報告されており、市教委によると、市内でも昨年(2学期の8月末~9月半ば)、熱中症を発症した子どもが幼稚園で1件、小学校で2件、中学校で3件―だった。
 同社は児童生徒が熱中症にならないよう、先月29、30日に全校にサーバーなどを無償で支給。設置期間は7~10月で、毎月1回ボトルを配送する。各学校では保健室や職員室、校長室などに設置。希望の子どもたちが飲みに訪れている。河瀬小6年の影山友真君(12)は「水があることで安心できる。味も水道水よりおいしい」と話していた。
 同社は次年度以降も継続する予定。

2011年7月8日金曜日

県下最初 高宮納涼花火大会9日 福島の10発も

 県内で最初の高宮納涼花火大会が9日午後8時から無賃橋上流である。
 高宮商工繁栄会主催で、99回目の今年は「がんばろう日本!復興祈願」をサブタイトルに設定。福島の花火店の花火を約10発打ち上げるほか、有料観覧席などに募金箱を設置する。
 打ち上げ数は2~4号玉600発、スターマイン2100発。有料観覧料(茶付き)は2000円だが、寿司付3000円、弁当付4000円。チケット販売は石田茶補、大津屋雑貨店、松本酒店で。花火大会は午後8時50分まで。荒天時は10日に順延。開催の有無はエフエムひこねで午後2時~同7時半に放送。周辺渋滞のため公共交通で。

2011年7月7日木曜日

金城小学校の児童 寄せ書き製作 宮城・志津川小学校へ送る

 東日本大震災の被災地の人たちに「思い」を届けようと、彦根市立金城小学校の児童たちが激励や願いを込めた寄せ書きを製作。1日に児童の代表たちが模造紙(高さ約1・3㍍×横約1㍍)2枚に貼り付けた。近く、宮城県南三陸町の志津川小学校へ送る。
 金城小の5、6年生26人によるボランティア委員会が、自分たちでできることを話し合い、寄せ書きを送ることを企画。宮城県で支援活動をしている彦根市社協に相談したところ、志津川小学校の紹介を受けた。
 金城小は全学年で26クラス。委員会のメンバーは各クラスに1~3枚の計約60枚の小さな紙を配布。児童たちは被災地への思いを絵や文章で書き、委員会の児童たちが収集して、模造紙に貼り付けた。
 寄せ書きの中には「節電や節水をがんばっています。早く元通りになることを願っています」、「今は大変だけど、早く復興してくれることを願っています」などのメッセージが書かれていた。
 委員長で6年生の清水湖舶(こはく)さん(12)は「被災した東北の皆さんを励ましたいと思って作りました。少しでも私たちの思いが伝われば」と話していた。

オール1から高校教師へ エッセイスト・宮本延春さん「子どもはほめて伸ばそう」

 中学校での成績がオール1から、猛勉強で高校教師になったエッセイスト・宮本延春さんが3日、ビバシティホールで講演=写真。自身の悲哀に満ちた少年期から上りつめた人生を振り返りながら、未来ある子どもたちの育て方をアドバイスした。
 宮本さんは中学2年時の成績が9教科ともオール1で、さすがにその時は自分で自分のことをあきらめたという。いじめを苦に薬を大量に飲んで自殺をはかった経験も明かし「この3年は9年ぐらいの感覚があり、卒業は長いトンネルから出られる灯りみたいだった」と苦しんだ少年期を話した。
 中学卒業後、見習い大工として働いていた16歳の時に養母を亡くした。学校や職場では、できない事ばかりを注意されてきたといい「子どもながらに自尊心や自己肯定感が削り取られていった」とし、「その時に周りの人の素敵な所をほめていこうと思った」と話した。
アリやタンポポ食べ生活
アインシュタイン出会い猛勉強
 17歳で養父が入院したため更に生活が苦しくなり、拾った自転車で通勤したり、ティッシュペーパーにマヨネーズをつけて食べたり、タンポポを食したり、アリの躍り食いも経験。翌年に養父が死に、アパートも取り壊されたため、ぼろ宿での生活が始まり、雨水での洗濯や風呂、栄養失調による体調不良など厳しい生活が続いた。
 20歳の時に、少年時代からしていた少林寺拳法の道場で後に妻となる女性に出会い、女性から借りたビデオでアインシュタインを見たことをきっかけに、小3のドリルから始め、入学した私立豊川高校の定時制で猛勉強。3年後には名古屋大学に入学した。
 宮本さんは「『勉強しろ』と言われてやる気が出る子どもはいない」としたうえで「実力や能力に応じた勉強方法でやり続けると、必ずコツやきっかけがつかめ、絶対に伸びる」と断言。
 子どもの健全育成に対しては、「子どもは大人を見ている」「愚痴や不平不満ばかりを言っている大人を見て、子どもがそのような大人になりたいと思うはずがない」と解説した。
 講演は「社会を明るくする運動・青少年健全育成」彦根市大会で開かれ、市民約400人が参加した。