23日から25日にかけての積雪で彦根市や滋賀県に対して除雪を求める苦情が相次いだ。
気象庁によると、彦根市の積雪量は25日午前1時に54㌢を記録。場所によってはそれ以上の積雪もあり、彦根市内や犬上郡内の道路では至る所で渋滞が目立っていた。市は市道約633㌔のうち、除雪の対象になる幹線道路が約147㌔で、そのうち約140㌔を民間会社37社に委託しており、また県は県道約245㌔のうち対象の231・4㌔(通行止め路線含む)の除雪を民間28社に依頼している。
市には道路河川課を中心に24日午後から翌日まで苦情の電話が相次ぎ、その数は25日までに本庁舎だけで数百件に上り、県湖東土木事務所にも100件ほどあったという。主な内容は「圧雪で車が動かない」「長浜や米原は除雪ができているが、なぜ彦根はできない」「除雪車の雪が自宅前にあり、邪魔」など。
市は22日夜から、都市建設部の職員が8人で1班となり、計8班で夜間を通して警戒にあたり、積雪10㌢以上で除雪作業に出動する体制を整えていた。23日午前4時時点では積雪が数㌢だったが、その数時間後の出勤時間帯から日中にかけて雪が降り続き、翌日以降も日中の降雪が多かったため、除雪作業が追いつかなかったという。
市は除雪経費として約700万円を計上しているが、今回の降雪により予算が超えたため、補正予算を計上する。また除雪車についても民間会社や豪雪地帯の自治体が所有している高機能車を所有していないため、市道路河川課の担当者は「長浜や米原などではどのような体制で除雪をしているのか、早急に確認したい」としている。
大雪の被害状況
彦根市は26日、23日から25日にかけての大雪による被害状況を発表。転倒などによるけが人が8人いたほか、学校園の休校園や学校給食の中止、ごみ収集の見合わせなどもあった。主な被害は以下の通り。
交通事故1件、ビニールハウスの全壊・一部損壊8棟、市中老人福祉センターの屋根雪止め陥落、公立幼稚園・公立小中学校の臨時休業(24日)、学校給食の中止(23日中学4校・24日小中24校)、ごみ収集(24日午後と25日午前)。
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