2017年11月24日金曜日

「国宝五城案」も並行協議を

 西村教授の講演は彦根城の世界遺産登録を進める上で、「国宝五城案」を再び俎上(そじょう)に載せる転換点にもなり得る極めて画期的な内容であった◆西村教授の講演後の質疑応答で、現市政で世界遺産を担当する山根裕子副市長は国宝五城案などシリアルノミネーションに対して慎重な意見を述べていた。しかし西村教授は日本イコモス国内委員会委員長を務め、ICOMOS副会長を歴任した世界遺産の第一人者である。そのような権威のある方の提案を差し置くことができようか◆元々、国宝案は獅山向洋市議の市長時代に持ち上がり、「彦根城と城下町」と並行して議論されてきたが、大久保貴市長(山根副市長就任)以降、国宝案は無くなったという経緯がある◆しかし今回、西村教授は「国主導による国宝五城案」を提案し、更に講演の中で「文化庁は申請があれば考えるとの意向を示している」という趣旨の発言もしていた◆彦根城が世界遺産の暫定リストに記載された平成4年以降、遅々と進まぬ今般。そして世界遺産登録への数々のハードル。現行の「彦根城と関連の歴史建造物」で遅々と進まぬ中で、西村教授は一石を投じたと言え、再び「国宝五城案」を加えて並行して協議を進めてもよかろう。(山田貴之)

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