2017年12月16日土曜日

築城410年祭から何を得たか

 ある市外の住民「彦根はさまざまなイベントを企画して素晴らしい。我がまちも見習うべきだ」。ある彦根市民「彦根城築城410年祭と同様のイベントを近隣他市が催していたとしても、どれほどの市民が訪れたであろうか」
 ◆小生が耳にした市外住民の声は「隣の芝生が青く見える」とのことわざ通りの感想である。一方の市民の意見は大多数の市民が抱いている率直な思いであろう。小生はいずれも誤りではないと確信しており、築城410年祭推進委員会の小出英樹会長も閉幕式のあいさつで「結果としてできたことと、できなかったことがたくさんあった」と話していた
 ◆「できたこと」とは近年では最多の来場者だった航空自衛隊のブルーインパルスの飛行であり、「できなかったこと」とは(あえてその名を上げないが)斬新過ぎるイベント等を指すのであろう。とどのつまり、「できたこと」と「できなかったこと」の差異は観光客が訪れた点よりも、いかに彦根市民や近隣市町の住民がイベント会場に足を運んだかである
 ◆イベントを企画する際、「市民参加型」を勧める意見が頻繁に聞かれるが、小生は築城410年祭を含めたこれまでのイベントから、ここでいう市民参加型とは、市民が企画に携わるという視点よりも、市民がいかに客として会場に足を運ぶかを重視するべきだと考える。彦根の市民性という観点からも後者の視点に重きを置くのが賢明だ
 ◆小出会長は閉幕式で「築城410年祭で彦根全体にノウハウが身についた」とも語っていたが、その「ノウハウ」を生かすためには、彦根という独特の市民性や、まちの風情に合わしながら、という条件付きが必要になる。【山田貴之】

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