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2019年6月1日土曜日

鳥居本町に江戸時代後期の町並みを再現した映画の撮影所・彦根オープンセット完成

 彦根市鳥居本町に江戸時代後期の町並みを再現した映画の撮影所「彦根オープンセット」(仮称)がこのほど完成。岡田准一さん主演で来年公開の映画「燃えよ剣」(司馬遼太郎原作)で使用されたほか、今月末から時代劇の撮影にも使われる予定だ=写真はShiga movie labo提供
 滋賀県内外の企業による合同会社「Shiga movie labo」が、映画「燃えよ剣」の制作会社スタッフからの滋賀県内への撮影セット設置の依頼に応える形で整備した。
 「燃えよ剣」は新撰組の土方歳三の生涯を描いた作品。Shiga movie laboは市内の事業者が鳥居本町に保有する約2万平方㍍の敷地に、土方らが討幕派を襲った屋敷の池田屋など京都の宿場町を再現するため、昨年11月に着工し今年3月末に完成させた。約8000平方㍍分に池田屋を含む12棟の木造セットが並ぶ。
 「燃えよ剣」の撮影は4月に彦根オープンセットで約10日間かけて行われた。準備期間を含め映画撮影会社のスタッフ約200人が1カ月間近く滞在し、2000万円以上の経済効果があったという。今月末からは衛星放送の時代劇専用チャンネルの撮影も行われる。
 Shiga movie laboでは「撮影所がある京都のように、彦根でも俳優や監督、スタッフの馴染みの店ができるほどの映画撮影のメッカにしたい」としている。

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