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2020年4月6日月曜日

中堀沿い「景観配慮欠く」批判受け規制方法改める

 彦根キャッスルリゾート&スパ前の中堀沿いに彦根市が張った規制線に対し、インターネット上で「景観を損なう」などの批判が相次いだことを受け、市は景観に配慮した規制に改めた(1日付に関連記事)。
 この場所は毎年、花見シーズンになると観光客や市民でごった返し、車と来場者のトラブルも起こっている。このため市観光企画課は「事故が起こる前に対策が必要だ」として、3月27日に堀沿い約30㍍に「座り込み禁止」「三脚禁止」「車に注意」の札を多数掲げた規制線を設けた。
 しかしこの模様がネット上にアップされると批判や指摘の声が多数あがったため、市は札を数枚に減らし、竹を活用した規制措置に改めた。変更した理由について市の担当者は「ネット上でのさまざまな意見を踏まえて、景観に配慮した形に改めた」と述べた。
(メモ帳)
 この場所は毎年、花見客やカメラマンでごった返す場所であり、危険箇所である。小生は数年前、近くを通り過ぎた軽自動車にイラついた中年男性がその車の後部を殴る姿を目撃。そのまま中年男性が逃走したため、警察の捜査に協力したこともあった。そのため市が規制する姿勢は理解できる。
 問題はその方策である。「禁止」「禁止」「禁止」「禁止」…と規制の札を何枚も掲げる対策は前時代的であり、市の美的センスやおもてなし精神の欠如の表れである。ネット上での「(市職員の)品位、品格を疑う」「市の行為は見苦しい」は極めて正しい指摘であり、そのような品位を欠く感覚・感性の職員が市の観光を担っているのかと思うと、情けなく、かつ恥ずかしい限りである。
 ネット上での批判や小生の指摘を受け、市は「景観に配慮した」方法の規制措置に改めたが、担当課の職員が市の観光業の振興を少しでも本気で考えているのならば、今回の惨状に対し猛省し、改心するべきである。(山田)

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