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2019年9月4日水曜日

彦根城の管理業務を来年度から民間委託へ

 彦根市は26日、彦根城の管理業務を来年度から民間委託すると発表。ひこにゃんの運営費も継続して外部委託する。
 地方公務員法の改正に伴う会計年度任用職員制度の導入で、彦根城の運営費が増加する見込みのため、彦根城管理事務所に所属する臨時職員85人の人件費などのコスト削減と民間ノウハウを活用した入山者の増加を目的に委託する。
 彦根城は昭和19年(1943年)以降、市が管理している。入山者数は近年では彦根城築城400年祭があった平成19年(2007年)が84万9056人だったが、イベントがない年は昨年度が72万2916人など70万人台で推移している。市は民間委託により90万人の入山者数を目指す。
 市が積算した民間委託時の3年間の見込み額は、人件費や運営費、誘客対策費、自主事業費、ひこにゃん経費、ほかの関連経費で8億6006万円になるが、ほかの関連経費には年間入山者数が80万人を超えた際のインセンティブ(報酬費)3900万円(1300万円×3年間)も含む。大型の修繕など1億8227万円分は市が継続して担う。一方、会計年度任用職員制度の開始後に直営で運営した場合の想定費は10億2896万円。その差額1337万円分が経費増になるが、市は「民間委託による収入増でカバーできる」としている。

彦根城博物館も委託
 市は彦根城や玄宮楽々園の管理、ひこにゃんの運営費のほか、彦根城博物館の受付や売店、薄茶席などの業務も民間委託する。来年度から3年間の運営委託料の債務負担行為補正8億6006万円(彦根城)と7170万円(彦根城博物館)を9月議会に提案。議決後の10月中にプロポーザル(企画提案後に選定)方式で公募し、年内にも管理会社を決定する予定。
 国宝5城では姫路城が民間委託、松江城が指定管理者で運営しているが、ほかの松本、犬山の2城は行政直営だという。

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