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2022年6月27日月曜日

県立河瀬中学高校文化祭で福島県の中高生作った菓子の販売と防災グッズ展

 県立河瀬中学高校は16日に校内で行った文化祭で、東日本大震災で被災した福島県の中高生が作った菓子の販売と防災グッズの展示を行い、復興支援と防災への意識向上を求めた。
 震災では地震や津波による被災のほか、福島では原発事故により避難生活を余儀なくされ、多くの県民が帰還できない状況が続いている。河瀬中学高校は震災から復興までの歩みや奮闘している被災地の生の声を知ろうと、「ふくしま『学宿(がっしゅく)』」と題した研修を2020年度から実施。
 初回のこの年は高校2年生の15人が福島でのモニターツアーに参加。昨年は新型コロナの影響でオンラインでの学習のみだったが、今年度は中学3年生から高校2年生までの約20人が8月22日から24日まで現地を訪問し、研修を受ける予定だ。
 河瀬中高は20年度の福島訪問時から現地のふたば未来学園中学高校と交流。文化祭に合わせて生徒会同士が話し合い、ふたば未来学園中高の生徒たちが作ったクッキーやマドレーヌなどの菓子5種類を河瀬中高で販売する取り組みを企画した。文化祭では計100個を用意したが、販売開始から30分で完売する人気だった。ほかに段ボールベッドや非常食などの防災グッズや震災直後を撮影した写真パネルの展示も行った。
 高校1年生の時からふくしま学宿に関わっている生徒会文化祭班長で3年生の峯田真裕さん(17)=東近江市=は「マスコミの報道では被災地の復興が進んでいるように思うが、現地と交流するとまだまだ進んでいないこともある。このふくしま学宿に関わって考え方が変わった」と話していた。

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