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2010年5月14日金曜日

歴史手習塾第2弾 「彦根の基礎は佐和山にあり」 中井均さん・戦国彦根の城郭講座

 歴史手習塾・第2弾「戦国彦根の城郭講座」が12日からひこね市文化プラザで始まり、長浜城歴史博物館館長の中井均さんが「佐和山城をめぐる攻防戦」をテーマに講演=写真。「現代の彦根の基礎を築いたのは彦根城ではなく、佐和山城だった」と話した。
 中井さんはまず、元亀元年(1570)の織田信長による佐和山城攻めを取り上げ、信長が城の周囲を鹿垣(ししがき)=柵=で囲み、取手(とりで)を構える戦法を採用したと紹介。「これは後々の信長軍の城攻めの常とう手段で、佐和山城攻めは先駆的な事例として注目できる」と解説した。
 天正10年(1582)の本能寺の変後の佐和山城については、豊臣秀吉の家臣・堀秀政が城主となり、翌年には堀尾吉晴が入り、「近世の城としての佐和山城が築かれたのはこの時期だった」と説明。石田三成が入ったのは天正19年が有力視されているが、「すでに完成していた佐和山城に入っただけで、三成のつくった城ではなかった」と述べた。
 大手(城郭の前面)の変遷に関しては、佐和山城では東側(中山道寄り)だけでなく、西側(琵琶湖方面)にも古図に石田屋敷や町屋、馬屋、侍屋敷が描かれているとし、「三成が文禄4年(1595)に19万石に加増されており、それにふさわしい改修をしたと考えられる」「大手の位置は時代によって東側から西側へ変化したのだろう」と語った。
 関ヶ原の合戦により三成が亡くなった後、佐和山城には彦根藩初代藩主・井伊直政が入封したことについては、「井伊家は一度も城を変えていないというが、井伊家にとって最初の城は佐和山だった」と展開。江戸初期の古絵図に後の彦根城が佐和山城と記されていることをあげ、「いつのまにか近代になって佐和山は彦根市民にとって嫌われる存在になった」「現代の彦根の基礎を築いたのは佐和山とその城下である」と述べ、市民に正しい認識を求めた。

外来種のカミツキガメ捕獲 彦根以北では初めて、「絶対に捨てないで」

 滋賀県は12日、彦根市須越町の水田で、外来種のカミツキガメ=写真=が捕獲されたと発表した。
 カミツキガメは北アメリカから中央アメリカに生息。流れの緩やかな河川や沼地に住む。特定外来生物に指定されており、野外に放つなどの違反者は処罰の対象となる。県内では平成3年に大津市内の琵琶湖で発見され、今月6日にも大津市内で捕獲されている。
 彦根市以北では初めて。10日午後5時50分ごろに、地元の男性が散歩していたところ、田んぼの中で見つけて捕獲した。甲羅の長さ20㌢、全長30㌢、体重1・9㌔。
 県自然環境保全課では「琵琶湖や周辺水域の生態系保全のためにも絶対に捨てないでください」としている。

2010年5月12日水曜日

聖泉大学女子サッカー部、関西学生リーグに初参戦 「1部昇格目指す」

 滋賀県内の大学で唯一、女子サッカーチームがある聖泉大学の女子サッカー部が、15日からの関西学生リーグに初めて出場する。
 同部は平成20年に1年生4人で結成。その後、2年かけて部員を集めて、今年4月までに11人となった。メンバーは、15歳以下の全日本代表経験者2人を含め、地方選抜や全国大会出場者などトップレベルの選手をそろえている。
 関西学生女子サッカーリーグは春と秋の2シーズンあり、1部7チーム、2部9チーム。聖泉大は2部のBブロック(5チーム)に所属。ブロックで最終的に2位までに入ると、上位2チームによる決勝トーナメントが行われ、そこで1位になると1部リーグの入れ替え戦に臨める。
 森雄二郎監督(32)は「新規参入チームらしいフレッシュさと勢いのある攻撃的サッカーをしたい」と抱負を語った。キャプテンの森有祐美さん(21)は「トーナメントを勝ち抜き、入れ替え戦にも勝利し、(来年の)春リーグで1部に昇格したい」と意気込んでいる。

2010年5月11日火曜日

全盲のテノール歌手・新垣勉さんコンサート 沖縄出身、返還記念の15日ひこね市文化プラザで

 沖縄出身で全盲のテノール歌手・新垣勉さんのコンサートが、沖縄返還の記念日にあたる15日午後2時半~ひこね市文化プラザグランドホールで開かれる。
 新垣さんは、戦後の沖縄で米兵の父と日本人の母の間に生まれたが、生後すぐに不慮の事故で失明。両親の離別、父の帰国後は祖母のもとで暮らすも、14歳の時には祖母も亡くなった。そのような逆境の中で賛美歌に出会い、西南学院大学神学部卒業後は副牧師となり、34歳の時には武蔵野音楽大学に進学。同大学院修了後は音楽伝道者として全国で音楽活動をしている。
 平成15年7月に東京・サントリーホールで行われたコンサートには皇后陛下がご臨席。同19年12月にはフジテレビ系列で半生がドラマ化され大反響を呼んだ。その後も、戦後沖縄で生まれたアーティストとして活躍している。
 曲目は「アメイジング・グレイス」、「神よ あなたが私と共におられれば」など。入場料は大人1500円・小学生~大学生1000円、当日は500円アップ。チケット販売は文化プラザ℡0749(26)8601へ。

長寿院・大洞弁財天で「火渡り」 150人が祈り込め挑戦

 無病息災や災難除けを祈りながら燃える丸太の上を素足で歩く「火渡り」が9日、長寿院・大洞弁財天(岡田建三住職)=古沢町=の春の大祭で営まれ、約150人の市民らが参加した。
 火渡りは、護摩供養の後の清浄な火の上を素足で歩いて無病息災や災難除けを祈る伝統の儀式。境内では山岳修業の行者のほら貝と祈祷が響きわたり、燃えくすぶる長さ1・5㍍の丸太が本堂前に約5㍍並べられた後、その上を参拝者らが行者に続いて、無病息災への祈りを込めて次々に渡った=写真。

ひこにゃん使用料3%に 7月~、自治体や市民団体は無料

 ひこにゃんの商標権をもつ彦根市は7日、7月1日以降にひこにゃんの3パターンのイラストをグッズや商品に使う場合、販売総額の原則3%の使用料を徴収すると発表。10日から申請が始まった。
 築城400年祭と井伊直弼と開国150年祭の期間中は無償だったが、今後は彦根城関連の祭りが行われる予定がないため、「市の財産」のひこにゃんのグッズなどへの使用を有償する方針を示していた。
 グッズなどへの使用料は販売価格×予定生産数×3%で、商品1つずつに証紙(1枚1円)を貼り付ける。申請書は市のホームページなどから。自治体や自治会、NPOなどが使用する場合は申請後、無償で使用できる。
 市によると、昨年1月~今年3月の使用申請は約280の企業・団体から計約1040件。滋賀大学の調査では、ひこにゃんグッズの推計売り上げは平成20年で約10億円、同21年で約8億円。商標使用の有償化により、年間で2000万~3000万円の収入を見込んでいる。

人生訓、教育・子育て論のエッセー発刊、元校長ら4人グループ「寺子屋まなざし童心塾」

 愛知中学校教諭・田中幹雄さん(45)=彦根市野良田町=ら教育関係者4人グループの「寺子屋まなざし童心塾」が、エッセー集「笑顔は善の波動だ」を発刊した。
 同塾は仏教の世界観に基づく人生訓や教育・子育て論を、25年間にわたって発信し続けている。メンバーは田中さんのほか▽元北大路中学校長・廣瀬法麿さん(66)=長浜市▽元双葉中学校長・細井俊司さん(63)=米原市▽浅井中学校教諭・須戸由廣さん(51)=同。
 双葉中に勤務していた廣瀬さん、細井さん、須戸さんが教育をテーマにした勉強会を開いたのをきっかけに、昭和60年からメンバーのエッセーを掲載した冊子「まなざし」を創刊。後に田中さんも加わった。平成10年に塾を立ち上げ、現在は会員約500人に向け、毎月1回発行している。
 創刊25年、300号を迎えたのを記念し、4人がこれまでに執筆したエッセーから、それぞれ約20本を選び掲載した。廣瀬さんは「人生には辛いこと、苦しいことがあるが、明るく楽しく前向きに生きようというメッセージを込めた」と話している。
 A5判211ページ。1000部を発行し、希望者には1000円で販売。問い合わせは廣瀬さん℡0749(64)3525へ。