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2015年10月6日火曜日

外国人観光客増へ彦根商工会議所らが近江インバウンド推進協議会設立

 海外からの観光客誘致を目指す近江インバウンド推進協議会の設立総会が9月30日に彦根商工会議所で開かれ、湖東地域の企業・団体の代表者ら約100人が参加した。
 政府は2020年に訪日外国人旅行者が2000万人に達する観光立国の実現に向けて、観光局(JNTO)や日本貿易振興機構(JETRO)との連携を強化し、官民あげてのオールジャパン体制による訪日促進を打ち出している。
 湖東地域は歴史的遺産など数多くの資源があるが、観光振興にはつながっていない。彦根商議所の小出英樹会頭は湖東地域への外国人観光客を増やすため、近江八幡商議所の秋村田津夫会頭や近隣町の商工会長らに協力を呼びかけ、2市4町の関連企業など82団体で同協議会を設立することにした。
 設立総会では、滋賀2区選出で国土交通大臣政務官の上野賢一郎衆院議員や近江八幡の冨士谷英正市長があいさつし、近江の「近」からデザインしたロゴマークも発表された。会長に就任した小出会頭は「私たちは素人集団だが、JNTOの協力を得ながら事業を進めるほか、高度なアドバイザーを招いて市民を含めた勉強会を開いていきたい。世界セールスも積極的にしていきたい」と述べた。
 同協議会では「企画」「広報」「総務」の各委員会に分かれ、▽海外で開催される旅行見本市への参加▽海外の旅行会社やメディア関係者の招へい▽国内先進地の視察などを実施。外国人観光客を呼び込んで、湖東地域の経済発展を目指す考え。

2015年10月5日月曜日

彦根市弓道連盟、国体での弓道競技彦根開催と弓道場整備を求める要望書

 平成36年の滋賀国体に向けて、彦根市弓道連盟が25日、市役所を訪れ、弓道競技の彦根での開催と弓道場の整備を求める要望書を大久保市長に提出した=写真
 市内には尾末町に彦根市弓道場があり、滋賀県立大学や彦根翔陽高校、近江高校も利用しているが、国体で競技が行えるレベルの施設ではない。県内ではすでにほかの市町が弓道競技の誘致に向けて声をあげているが、彦根市弓道連盟によると、県弓道連盟では弓道人口や交通の利便性などから彦根開催を第一候補にしているという。
 要望には市弓道連盟の中村傳一郎会長ら役員と県立大学、翔陽高、近江高の顧問ら計7人が来訪。中村会長は「彦根で弓道競技を開催することを決断頂くと共に、近的場、遠的場の整備も実現頂きたい」と求めた。これに対し大久保市長は「まずは県の連盟で一本化して頂いた方が良い。現時点で彦根が手をあげるのは難しい」と答えた。

2015年10月3日土曜日

大久保市長の資質と力量を疑う

 小生は、政治家にとって最も基本的な資質は「先を読む能力だ」と確信している。そういう見方からした場合、市役所の耐震化を巡り、6月議会と9月議会に連続して提案した関連議案が事実上否決された大久保市長は、その資質が欠けていると言わざるを得ない。
 振り返れば、約2年前の9月に当選間もない大久保市長は、その月の議会で耐震関連の議案の提案を見送り、「ゼロベース」を表明した。市長としてのリーダーシップまたは独自路線を見せようと格好をつけたかったのだろう。しかしそれ以降、この問題に追いかけ回され、2年が経過した今議会でも結論を出せなかったのだから、2年前のパフォーマンスは空回りに終わったと言ってよい。
 2年前、大久保市長が「ゼロベース」を議会で表明した際、小生と一緒に傍聴していた複数の市職員は皆、天を仰ぎ、「えっ〜」と言いながら首を傾げていた。平成20年3月に市既存建物耐震改修促進計画を策定し、本庁舎耐震化に向けて練ってきたものを白紙化されたのだから、当時の市職員の思いは理解できる。
 今議会でも数人の議員が指摘していたが、大久保市長の答弁には「今後、検討する」という言葉が目立っていた。つまり、とりあえず大まかなプランを立てて、細部は議決後に詰めていく、という思惑だろうが、30億円近い事業費をかけ、駅からの観光客が必ず前を通る市の顔(市役所)の整備が大まかでは困る。案の定、6月議会と9月議会でもさまざま問題点が明らかにされ、それらが致命傷となり、市長提案の関連議案は両議会とも事実上否決された。
 ここまでこじれると責任論が叫ばれるが、ゼロベースを表明した2年前をはじめ、6月議会、9月議会と「先読み」を見誤ったわけだから、市政を停滞させた大久保市長の責任は極めて重大である。
 彦根城の世界遺産、9年後の国体に向けた運動施設の整備、図書館やごみ処分場の新設、渋滞緩和、観光振興など彦根の課題は山積みである。しかし、市役所耐震化という市民にとっては直接的に関係のない事案に2年以上も費やしているようでは市長としての力量を疑わざるを得ない。
先を読む資質・力量やリーダーシップが無いのならば、それをまずは素直に認め、市職員や市議、そして市民の助けを得ながら、山積みの市政課題にあたるべきである。【山田貴之】

井伊直弼公生誕200年祭の特別展 佐和口多聞櫓で

 井伊直弼公生誕200年祭の特別展「一期一会」が18日から佐和口多聞櫓で開かれている。
 直弼の功績や人柄、文化人としての魅力を発信するため4コーナーに分けて展示。映像・文芸コーナーでは、昨年公開の映画「柘榴坂の仇討」のPR映像のほか、童門冬二さんの「吉田松陰」、幸田真音さんの「藍色のベンチャー」、舟橋聖一の「花の生涯」など各著書で登場する直弼を紹介。松陰らを処刑する「悪人」として描いたシーンも登場。
 日本文化体験コーナーでは直弼が鍛錬していた茶道、華道、能(チャカポン)にスポットを当てた。茶道具や彦根華道協会に所属する8派が1週間ごとに生ける作品を展示するほか、能では能面のレプリカから視界を体験できるようにもしている。書道のコーナーも設置しており、10分ほどで消える水を使っての習字が体験できる。
 映画「柘榴坂の仇討」の特別展では映画で実際に使われた衣装やかご・人力車・槍など小道具を展示、シアター「ほんとうの直弼」では直弼に関する映画やテレビ映像を計5分間上映する。各所で英語と中国語を併記しているほか、外国人が書道を体験できるよう見本を用意しており、海外からの観光客にも楽しんでもらえる内容にした。開館は12月23日までの午前8時半~午後5時。

2015年10月1日木曜日

市役所本庁舎耐震化 市長提案省いた修正案再び可決、市議会は特別委員会設置へ

 今議会の焦点になっていた彦根市役所本庁舎の耐震化に対して、大久保市長提案の関連予算を省いた修正案が複数の議員から29日再開の本議会に提出され、賛成多数で可決された。6月議会に続き、市長提案の関連議案が事実上否決されるという異例の事態になった。
 市長は6月議会で彦根駅東口への仮設庁舎の建設費などを計上したが、市議会は昨年末に可決した5項目の付帯決議が守られていないなどとして、関連議案を省いた修正案を賛成12、反対11の一人差で可決。市長は今議会に、本庁舎前面に1階建てと後面に5階建ての増築を行い、市民会館と中央町の仮庁舎にある部局を集約させるなどの案を提案した。
 しかし前市長の獅山向洋議員の情報公開請求で、6月議会後に各部局を対象に行われたヒアリング調査の結果が市長提案の計画案にほとんど反映されていなかったことが判明。ほかにも今議会では、市職員一人あたりのスペースが狭くなることや県との折衝不足、外からブレースが見えることなども明らかになった。
 修正案の提案者の一人、谷口典隆議員は提案理由の説明の中で議会内に「本庁舎耐震化整備特別委員会」を設置することを表明し「スピード感を持って年内にも一定の結論を出す」と述べた。修正案の可決後には同委員会設置に関する動議を発し、賛成多数で認められた。6月議会で賛否が分かれた保守系会派・公政会が28日に行った会合でも、同委員会の設置の説明があり、当初は修正案に反対姿勢だった議員も賛成に転じ、結局、29日の採決では議長を除く同会派の所属議員9人のうち7人が修正案の賛成に回った。
 この結果、議長を除く23人の議員のうち、修正案に賛成した議員が15人、反対が8人だった。
 修正案の可決を受けて市長は「役所内での議論の本質・プロセスについて議会への情報提供が十分でなく、理解を得られなかったのは残念。議会と相談しながら事業内容を決定し、本庁舎耐震化に向けて取り組んでいきたい」とのコメントを発表した。

佐和山城跡 西の丸の曲輪で地下構造の建物跡見つかる

 彦根市教委文化財課は発掘調査中の佐和山城跡の西の丸と伝えられる曲輪(くるわ)跡で、地下構造の瓦ぶきの建物跡が見つかったと発表した。4日に現地説明会を行う。
 国の史跡指定を目指し平成23年度から佐和山城跡を調査しており、昨年夏から秋にかけて、本丸跡から約180㍍下った西の丸の3段の曲輪のうち一番下の約750平方㍍(約30㍍×約25㍍)で発掘調査を実施。山の斜面を削った切り土を使って盛り土にして平らにしながら曲輪を形成しており、その北西部には長軸約5・7㍍×短軸約3・8㍍、深さ約1・9㍍の地下式の土坑が確認された。礎石跡が四隅に残っているため、何らかの建物が建っていたとみられ、江戸中期の沢山古城之絵図には「塩櫓」と書かれているため、塩が貯蔵されていた可能性もある。
 曲輪の周辺からは豊臣政権時代特有の瓦の破片があるため、当時、佐和山城主を務めていた堀尾吉晴か石田三成時代の瓦ぶきの建物だったと考えられる。文化財課の林昭男主査は「豊臣時代で地下式の建物は全国でも確認されていない」と話している。滋賀県立大学の中井均教授は「豊臣政権時代の瓦ぶきの建物が確認されたことで、当時の佐和山城域が広かったと考えられ、佐和山城の威光の高さを示すのではないか」とコメントしている。
 現地説明会の受付場所は午前9時半~同11時に鳥居本駅。そこから随時、徒歩で約30分かけて現地に向かう。当日受付。参加費100円。雨天決行。問い合わせは文化財課☎(26)5833。

2015年9月29日火曜日

滋賀県護国神社に5作目のステンドグラス奉納 彦根市遺族会会長の山本起美郎さん

 彦根市尾末町の滋賀県護国神社に、最後の5作目となるステンドグラスが奉納。同神社内の中庭に面した欄間に設置された。
 作ったのは元彦根市職員で彦根市遺族会会長の山本起美郎さん(75)=西今町。山本さんは約15年前から趣味でステンドグラスを作っており、一昨年8月に同神社の山本賢司宮司の依頼を受け、計10カ所分の欄間に四季折々の花鳥風月と山本さんの好きな作品の計5作(2カ所で1作)を奉納することになった。
 デザイナーをしている山本宮司の娘・平山浅子さん(40)=京都市=がデザインを担当し、1枚が横84㌢・縦33㌢・約19㌔で、赤や黒、青、透明など計約30種類の色のステンドグラスを使って製作。1作目の春の作品は桜や梅、ウグイスが彩られて昨年1月27日に、2作目の初夏はツバメや紫陽花、柳で昨年4月2日に、ハトやアサガオなど3作目の盛夏と、モミジなど4作目の秋が今年3月26日に奉納された。
 5作目の冬は白鳥やツバキなどが描かれている。山本さんは「心を癒やしてもらえる空間を目指して作ったので多くの人に見てほしい」と話していた。社務所に声をかけた後の見学可。