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2010年1月3日日曜日

陰山英男さん「学力低下要因はテレビ」 琵琶湖塾で講演

 百マス計算で知られる立命館大学教授の陰山英男さんが昨年末、県立大学主催の琵琶湖塾で講演し、日本の子どもの学力低下に強い懸念を示した。
 陰山さんは、世界経済と同じく教育もグローバル化しており、米国の大学へ留学しているアジア人の1位がインドで、日本は4位に低迷しているデータを示しながら「10年前は1位だったが、年々減少しており、日本の若者は引きこもり状況にある。欧米でも活躍する日本人が見られなくなっている」と指摘。
 国際的に比較した日本の子どもの学力においても、得点や順位が年々下がっている数値をあげ「危機的な状況にある」と警告。イギリスやフランスのトップ校で公文式の問題集や陰山さん考案の百マス計算が取り入れられていることを紹介しながら、基礎学力の重要性を訴えた。
 また、睡眠時間4~9時間の国語・算数の平均得点を1時間ごとに見た場合、7~9時間の睡眠時に高得点だった表を示しながら「脳の働きは生活習慣によって、大きく変わる」と述べ、早寝と早起きの重要性を訴えると共に、脳への栄養として朝ごはんの大切さにもふれた。
 「早寝・早起き・朝ごはん」を崩している最大の要因には、テレビ(ビデオやゲームも含む)をあげ、検証データを紹介して「世界で最もテレビを見、宿題をしていないのが日本の子ども」「2時間以上見ると学力が下がる」と断言した。 来場者からの「家庭での学習法」についての質問には、漢字と基礎的な計算をあげ「短時間で集中してやることが学力のあがる特効薬だ」と持論を述べた。

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