17日に阪神・淡路大震災発生から15年を迎えることから、渡邊弘俊さん(72)=彦根市芹橋2=と、西村忠幸さん(61)=彦根市京町2=は15日から、夢京橋キャッスロードのキャッスルいと~で、震災直後の街を撮影した写真展を開く。
渡邊さんは、19歳のころから神戸製鋼所で勤務。30歳の時に少林寺拳法の普及のため彦根へ来た1969年(昭和44年)までの11年間、神戸市内で過ごした。
震災当時は、神戸市内に住む妹の家も全壊。無事を確認した後、翌18日から2月4日まで計5回現地を訪れ、支援物資を届けた。その際にはビルや家屋、阪神高速道路の倒壊した街をカメラに収めた。翌年と翌々年にも神戸を訪れ、復興の様子を撮影。震災直後と復興時を合わせて約300枚の写真を撮った。
西村さんも若いころ神戸で勤務した経験があり、震災後10年が経った平成17年、渡邊さんに写真展を依頼し2人で10周年展を開いた。
15年目の写真展では、渡邊さんが撮影した▽阪神淡路大震災で倒壊した阪神高速道路やビル・民家の写真と当時の新聞▽倒壊や焼失した場所とその復興の様子の写真▽パキスタン大地震(平成17年)の被災写真のほか、スマトラ沖大地震(同16年)と新潟県中越沖地震(同19年)後の新聞記事を展示している。写真はB4~A2判の約80点。開館は午前10時~午後5時、17日まで。入場無料。
渡邉さんは「写真を見て頂いて、つい忘れがちな防災意識を高めてほしい」と話している。
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